JP2000193458A - 振動ジャイロおよびその製造方法 - Google Patents

振動ジャイロおよびその製造方法

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JP2000193458A
JP2000193458A JP10372664A JP37266498A JP2000193458A JP 2000193458 A JP2000193458 A JP 2000193458A JP 10372664 A JP10372664 A JP 10372664A JP 37266498 A JP37266498 A JP 37266498A JP 2000193458 A JP2000193458 A JP 2000193458A
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vibrators
vibrating
electrodes
electrode
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JP10372664A
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Nobuyuki Ishidoko
信行 石床
Katsumi Fujimoto
克己 藤本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工制度に優れ、良好な特性を有する音叉型
の振動ジャイロと、そのような振動ジャイロの量産が可
能な振動ジャイロの製造方法を得る。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、2つの音片型振動
子12と、これらの一端側を固定する基台24とを含
む。振動子12は、2つの圧電体基板16a,16bを
接合した振動体14を含み、振動体14の両面に、分割
電極18,20と全面電極22とが形成される。この振
動ジャイロ10を作製するには、2つの圧電体板を接合
し、この接合板の両面に全面電極を形成して、電極に切
れ目を形成するとともに音片状に切断することによって
振動子12を形成する。そして、2つの音片型振動子1
2の一端側を基台24で固定することにより、振動ジャ
イロ10を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロおよ
びその製造方法に関し、特にたとえば、カメラの手振れ
防止、カーナビゲーションシステムなどに用いられる音
叉型の振動ジャイロおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音叉型の振動ジャイロとして、本
件出願人が特願平8−282986号(特開平10−1
11132号公報)として提案したものがある。図10
および図11は、その従来の振動ジャイロを示す斜視図
である。振動ジャイロ1は、音叉型の振動子2を含む。
振動子2は、2つの音叉型の圧電体基板3a,3bを接
合した振動体4を含む。これらの圧電体基板3a,3b
は、図10の矢印に示すように、互いに逆向きの厚み方
向に分極されている。振動体4の一方面上には、分割さ
れた電極5a,5bが形成される。電極5a,5bは、
振動体4の形状に沿って、音叉状に分割されている。ま
た、振動体4の他方面上には、2つの脚部のそれぞれに
電極6a,6bが形成される。
【0003】この振動ジャイロ1を作製するために、ま
ず2枚の平板状の圧電体板を接合して接合板が形成され
る。この接合板に切込みを入れて、音叉型の振動体4が
形成される。このとき、接合板に切込みを入れるため
に、たとえばダイヤモンドブレードを回転させながら接
合板に当てることにより、切込みが形成される。そし
て、振動体4の両面に電極が形成され、一方面側の電極
が音叉形状に分割されて、電極5a,5bが形成され
る。さらに、振動体4の他方面側の電極が、振動体4の
2つの脚部のそれぞれに形成されるように2つに分割さ
れ、電極6a,6bが形成される。このようにして、振
動ジャイロ1が作製される。電極を分割するためには、
たとえばエッチングなどの方法が用いられる。
【0004】この振動ジャイロ1では、電極5a,5b
間に発振回路を接続することにより、振動子2の2つの
脚部が開閉するように振動する。この状態で、振動子2
の軸を中心として回転すると、振動子2の2つの脚部の
振動方向と直交する向きにコリオリ力が働く。このコリ
オリ力によって、振動子2の振動方向が変わり、電極6
a,6bからコリオリ力に対応した信号が出力される。
したがって、電極6a,6bの出力信号を測定すること
により、振動ジャイロ1に加わった回転角速度を検出す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合板
に切込みを形成して音叉形状にするとき、ダイヤモンド
ブレードなどの刃が用いられるが、深い切込みを形成す
る必要があるため、付出しの大きい刃が必要である。こ
のような付出しの大きい刃を用いると、刃の先端部に振
れが生じやすく、加工精度を上げることが困難である。
また、振動体の表面に形成された電極を分割するため
に、エッチングなどの方法が用いられるが、このような
方法は量産には適当でなく、加工精度の点でも問題があ
る。このように、加工精度が悪いと、振動ジャイロの特
性が悪くなり、正確に回転角速度を検出することができ
なくなる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、加
工精度に優れ、良好な特性を有する音叉型の振動ジャイ
ロを提供することである。また、この発明の目的は、加
工精度が良好で、量産に適した音叉型の振動ジャイロの
製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、2つの音片
型振動子の一端側を基台に固定して音叉型とした振動ジ
ャイロであって、2つの振動子は、2つの圧電体基板を
接合した振動体と、振動体上に形成される電極とを含
む、振動ジャイロである。このような振動ジャイロにお
いて、それぞれの振動子の2つの圧電体基板は、互いに
逆向きの厚み方向に分極することができる。また、それ
ぞれの振動子の2つの圧電体基板は、同じ向きの厚み方
向に分極してもよい。さらに、基台は、振動子の圧電体
基板と同じ材料か、または高弾性高比重の材料で形成さ
れることが好ましい。また、この発明は、2つの圧電体
板を接合して接合板を形成する工程と、接合板の両面に
電極を形成する工程と、接合板の一方面側の電極に直線
状の切れ目を形成するとともに、切れ目に平行して接合
板を切断することにより複数の音片型振動子を形成する
工程と、2つの振動子の一端側を基台で固定して音叉型
の振動ジャイロを形成する工程とを含む、振動ジャイロ
の製造方法である。
【0008】2つの音片型振動子の一端側を基台で固定
して音叉型としているため、音叉型にするために接合板
に深い切込みを形成する必要がない。そのため、付出し
の大きい刃を用いて加工する必要がなく、刃の先端部が
振れて加工精度が悪くなるという問題がない。また、音
片型の振動子を作製するために、エッチングなどの方法
を用いる必要がなく、付出しの短い刃を用いて、接合板
上に形成された電極に直線状の切れ目を形成すればよ
く、高い精度で電極の加工を行うことができる。さら
に、振動子を形成するために、単純なカットのみで加工
を行うことができ、量産性に優れている。ここで、基台
の材料として、振動子の圧電体基板と同じ材料を用いれ
ば、振動子と基台の熱膨張率が等しくなり、熱膨張収縮
時の剛性が良好となる。また、基台の材料として、高弾
性高比重の材料を用いれば、弾性体で振動が吸収され、
基台わを介しての振動漏れが少なくなる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の振動ジャイロの
一例を示す斜視図である。振動ジャイロ10は、2つの
音片型振動子12を含む。振動子12は、図2および図
3に示すように、振動体14を含む。振動体14は、2
つの矩形板状の圧電体基板16a,16bを接合するこ
とによって形成される。圧電体基板16a,16bとし
ては、たとえば圧電セラミックやLiNbO3 ,LiT
aO3 などの単結晶などが用いられる。これらの圧電体
基板16a,16bは、図2および図3に矢印で示すよ
うに、互いに逆向きの厚み方向に分極される。これらの
圧電体基板16a,16bが、たとえばエポキシ樹脂な
どで接合される。一方の圧電体基板16a上には、2つ
の電極18,20が形成される。これらの電極18,2
0は、圧電体基板16aの幅方向に2分割された形で、
圧電体基板16aの長手方向に延びるように形成され
る。さらに、圧電体基板16b上には、ほぼ全面に電極
22が形成される。
【0011】振動子12を作製するには、図4に示すよ
うに、2つの大きい圧電体板40,42が準備される。
これらの圧電体板40,42は、その厚み方向に分極さ
れている。これらの圧電体板40,42が、互いに分極
方向が逆となるように接合され、接合板44が形成され
る。さらに、接合板44の両面に、全面電極46,48
が形成される。そして、ダイサーなどによって、一方の
全面電極46に直線状の複数の切れ目50を形成し、こ
れらの切れ目50に沿って接合板44を切断することに
より、複数の振動子12が形成される。
【0012】2つの振動子12の長手方向の一方端側
は、基台24によって固定され、音叉状に形成される。
基体24は、たとえば、振動体14の圧電体基板16
a,16bと同じ材料、または高弾性高比重の材料で形
成される。この場合、2つの振動子12の電極18,2
0側が同じ向きとなるように配置され、電極22側が同
じ向きとなるように配置される。基台24には、図6に
示すように、2つの平行な溝26a,26bが形成され
る。これらの溝26a,26bに、振動子12が嵌め込
まれる。基台24の表面には、5つの電極28,30,
32,34,36が形成される。電極28,30は、溝
26a,26bを挟んで、基台24の両端部に形成され
る。これらの電極28,30は、振動子12が嵌め込ま
れた基台24の面から端面にかけて形成される。また、
電極32,34は、溝26a,26bの端部から基台2
4の端面に延びるように形成される。さらに、電極36
は、基台24の溝26a,26b形成部の間において、
これらの溝26a,26bが形成された面から端面にか
けて形成される。
【0013】基台24の電極28と一方の振動子12の
電極18とは、接続部材38aで接続される。また、一
方の振動子12の電極20と他方の振動子12の電極1
8とが、接続部材38bで基台24の電極36に接続さ
れる。さらに、他方の振動子12の電極20が、接続部
材38cで基台24の電極30に接続される。これらの
接続部材38a,38b,38cは、たとえば導電ペー
ストや半田などによって形成される。また、2つの振動
子12の電極22は、それぞれ基台24の電極32,3
4に接続される。
【0014】この振動ジャイロ10を用いる場合、図7
に示すように、一方の振動子12の電極18と他方の振
動子12の電極20とが接続され、一方の振動子12の
電極20と他方の振動子12の電極18とが接続され
る。そして、これらの間に、発振回路60が接続され
る。発振回路60は、たとえば増幅回路と位相補正回路
とを含み、発振回路60の入力側に入力された信号が増
幅され、さらに位相補正されて出力される。これによ
り、それぞれの振動子12の分極方向と直交する向きに
電界が印加され、2つの振動子12の先端部が開いたり
閉じたりするようにして振動する。
【0015】また、2つの振動子12の電極22は、差
動回路62の入力端に接続される。さらに、差動回路6
2の出力端は、同期検波回路64に接続される。同期検
波回路64では、たとえば発振回路60の信号に同期し
て、差動回路62の出力信号が検波される。同期検波回
路64の出力信号は平滑回路66で平滑され、さらに直
流増幅回路68で増幅される。なお、図7では、振動子
12の電極18,20,22が外部回路に接続されてい
るが、実際には、基台24に形成された電極28,3
0,32,34,36を介して、振動子12の電極1
8,20,22が外部回路に接続される。
【0016】この振動ジャイロ10では、それぞれの振
動子12の電極18,20間に発振回路60を接続する
ことにより、それぞれの振動子12の先端部が開いたり
閉じたりするようにして振動する。このとき、それぞれ
の振動子12は、分極方向に対して同じ状態で振動する
ため、電極22から出力される信号は同じである。その
ため、差動回路62からは、信号が出力されない。
【0017】この状態で、振動子12に平行な軸を中心
として回転角速度が加わると、無回転時の振動方向と直
交する向きにコリオリ力が働く。このコリオリ力によっ
て、2つの振動子12の振動方向が変わる。そのため、
それぞれの振動子12の電極22からは、コリオリ力に
対応した信号が出力される。このとき、コリオリ力は、
2つの振動子12に対して互いに逆向きに働くため、そ
れぞれの振動子12は互いに逆向きに変位する。そのた
め、2つの振動子12の電極22から出力される信号
は、互いに逆位相の信号となる。したがって、差動回路
62で2つの振動子12の電極22からの出力信号の差
をとれば、コリオリ力に対応した大きい信号を得ること
ができる。
【0018】差動回路62の出力信号は、同期検波回路
64で、発振回路60の信号に同期して検波される。そ
れにより、差動回路62の出力信号の正部分のみまたは
負部分のみ、または正負のいずれかを反転した信号が検
波される。同期検波回路64の出力信号は平滑回路66
で平滑され、さらに直流増幅回路68で増幅される。2
つの振動子12の電極22からの出力信号のレベルは、
それぞれの振動子12の変位の大きさによって決まるた
め、大きいコリオリ力が働くと、出力信号のレベルは大
きくなる。したがって、直流増幅回路68の出力信号の
レベルから、回転角速度の大きさを検出することができ
る。
【0019】また、回転角速度が加わる方向によって、
2つの振動子12にかかるコリオリ力の方向が変わる。
そのため、2つの振動子12の電極22から出力される
信号の位相も変わり、差動回路62からは、回転角速度
の方向によって、逆位相の信号が出力される。したがっ
て、同期検波回路64では、一方向に回転角速度が加わ
ったとき信号の正部分が検波されるとすると、他方向に
回転角速度が加わったとき信号の負部分が検波される。
そのため、回転角速度の加わる方向によって、直流増幅
回路68の出力信号の極性が変わる。したがって、直流
増幅回路68の出力信号の極性から、回転角速度の加わ
った方向を知ることができる。
【0020】この振動ジャイロ10では、2つの音片状
の振動子12が基台24に固定され、音叉状に形成され
ているため、従来の音叉型の振動ジャイロのように、圧
電体基板を音叉状となるように切断する必要がない。し
たがって、直方体状の振動子12を形成すればよく、そ
のためには、圧電体板を接合した接合板を直線状に切断
することにより形成することができる。また、分割され
た電極18,20についても、接合板上に全面電極を形
成し、ダイサー(登録商標)などによって全面電極に直
線状の切れ目を形成することによって形成することがで
きる。このような、接合板の切断や電極への切れ目の形
成は、付出しの小さい刃を用いて行うことができ、切断
作業を行うときに刃の振れが発生しにくい。そのため、
振動子12を作製するときに、高精度で加工をすること
ができる。また、振動子12の形状は音叉型ではなく、
音片状であるため、接合板の切断や電極への切れ目の形
成は、直線状に行うことができ、振動子12の量産が可
能である。
【0021】なお、この振動ジャイロ10において、そ
れぞれの振動子12の振動体14を構成する2つの圧電
体基板16a,16bについて、図8に示すように、同
じ向きに分極されていてもよい。この場合、2つの振動
子12の分極方向が逆向きとなるように形成される。つ
まり、一方の振動子12の圧電体基板16a,16bは
電極18,20形成面側から電極22形成面側に向かっ
て分極され、他方の振動子12の圧電体基板16a,1
6bは電極22形成面側から電極18,20形成面側に
向かって分極される。
【0022】この振動ジャイロ10では、図8に示すよ
うに、2つの振動子12の電極18どうしを接続し、同
様に2つの振動子12の電極20どうしを接続して、こ
れらの間に発振回路60が接続される。そして、これら
の振動子12の電極22が、和動回路70の入力端に接
続される。和動回路70の出力端は同期検波回路64に
接続され、ここで発振回路60の信号に同期して和動回
路70の出力信号が検波される。このような接続とする
ために、基台24には、適当な配置の電極が形成され
る。
【0023】この振動ジャイロ10においても、2つの
振動子12は、その先端部が開閉するように振動し、回
転角速度が加わったときにコリオリ力によって振動方向
が変わる。この場合、2つの振動子12の電極22形成
面側の圧電体基板16bの分極方向が互いに逆向きとな
るため、それぞれの振動子12の電極22からはコリオ
リ力に対応した同位相の信号が出力される。したがっ
て、和動回路70でこれらの出力信号の和をとることに
より、コリオリ力に対応した大きい信号を得ることがで
きる。この和動回路70の出力信号を検波し、平滑およ
び直流増幅することにより、振動ジャイロ10に加わっ
た回転角速度を検出することができる。
【0024】さらに、図9に示すように、一方の振動子
12については、圧電体基板16a,16bが電極形成
面側から接合面側に向かって分極され、他方の振動子1
2については、圧電体基板16a,16bが接合面側か
ら電極形成面側に向かって分極されるようにしてもよ
い。このような振動ジャイロ10においても、図9に示
すように、それぞれの振動子12の電極18どうしを接
続し、同様にそれぞれの振動子12の電極20どうしを
接続して、これらの間に発振回路60が接続される。そ
して、それぞれの振動子12の電極22が、和動回路7
0に接続される。このような振動ジャイロ10について
も、発振回路60によって、2つの振動子12の先端部
が開閉するように振動する。そして、振動ジャイロ10
に回転角速度が加わると、コリオリ力によって振動子1
2の振動方向が変わる。このとき、2つの振動子12に
おいて、電極22側の圧電体基板16bの分極方向が逆
向きであるため、これらの電極22からコリオリ力に対
応した同位相の信号が出力される。したがって、和動回
路70によってこれらの信号の和をとれば、コリオリ力
に対応した大きい信号を得ることができる。この和動回
路70の出力信号を検波し、平滑および増幅することに
より、振動ジャイロ10に加わった回転角速度を検出す
ることができる。
【0025】このように、この振動ジャイロ10では、
2つの音片型振動子10を基台24に取り付けて音叉状
にしているため、それぞれの振動子10を構成する圧電
体基板16a,16bの分極方向を任意に設定すること
ができる。したがって、さまざまな分極パターンを採用
することができ、それに対応して回路の設計をすること
ができる。また、この振動ジャイロ10では、基台24
の材料として、圧電体基板16a,16bと同じ材料を
用いることにより、振動子12と基台24の熱膨張率が
等しくなり、熱膨張収縮時の剛性が良好となる。さら
に、基台24の材料として、高弾性高比重の材料を用い
ることにより、振動子12の振動が吸収され、基台24
を介した振動漏れを防ぐことができる。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、音片型の振動子を用
いて音叉型振動ジャイロが形成されるため、振動子の製
造を簡単に行うことができる。しかも、付出しの小さい
刃を用いて振動子を作製することができるため、切削作
業中に刃が振れたりせず、高精度で加工を行うことがで
きる。そのため、振動子の精度を上げることができ、正
確に回転角速度を検出することができる。さらに、振動
子を構成する圧電体基板の分極パターンを任意に選択す
ることができ、振動ジャイロを使用するための回路の設
計の自由度を高めることができる。また、基台の材料と
して適当なものを選択することにより、温度変化の影響
や振動漏れなどを防止して、良好な特性を有する振動ジ
ャイロとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の振動ジャイロの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す振動ジャイロに用いられる振動子を
一方面側からみた斜視図である。
【図3】図2に示す振動子を他方面側からみた斜視図で
ある。
【図4】図2および図3に示す振動子を得るための接合
板に全面電極を形成した状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示す接合板を切断して振動子を形成した
状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す振動ジャイロの分解斜視図である。
【図7】図1に示す振動ジャイロを使用するための回路
を示すブロック図である。
【図8】分極方向の異なる振動ジャイロを使用するため
の回路を示すブロック図である。
【図9】分極方向のさらに異なる振動ジャイロを使用す
るための回路を示すブロック図である。
【図10】従来の振動ジャイロの一例を示す斜視図であ
る。
【図11】図10に示す従来の振動ジャイロを他の方向
からみた斜視図である。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14 振動体 16a,16b 圧電体基板 18 電極 20 電極 22 電極 24 基台 26a,26b 溝 28,30,32,34,36 電極 38a,38b,38c 導電部材 40,42 圧電体板 44 接合板 46,48 全面電極 50 切れ目

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの音片型振動子の一端側を基台に固
    定して音叉型とした振動ジャイロであって、 2つの前記振動子は、2つの圧電体基板を接合した振動
    体と、前記振動体上に形成される電極とを含む、振動ジ
    ャイロ。
  2. 【請求項2】 それぞれの前記振動子の2つの前記圧電
    体基板は、互いに逆向きの厚み方向に分極された、請求
    項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 それぞれの前記振動子の2つの前記圧電
    体基板は、同じ向きの厚み方向に分極された、請求項1
    に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記基台は、前記振動子の前記圧電体基
    板と同じ材料か、または高弾性高比重の材料で形成され
    た、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振動ジ
    ャイロ。
  5. 【請求項5】 2つの圧電体板を接合して接合板を形成
    する工程、 前記接合板の両面に電極を形成する工程、 前記接合板の一方面側の前記電極に直線状の切れ目を形
    成するとともに、前記切れ目に平行して前記接合板を切
    断することにより複数の音片型振動子を形成する工程、
    および2つの前記振動子の一端側を基台で固定して音叉
    型の振動ジャイロを形成する工程を含む、振動ジャイロ
    の製造方法。
JP10372664A 1998-12-28 1998-12-28 振動ジャイロおよびその製造方法 Pending JP2000193458A (ja)

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