JPH1078327A - 角速度検出素子および角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出素子および角速度検出装置

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JPH1078327A
JPH1078327A JP9182857A JP18285797A JPH1078327A JP H1078327 A JPH1078327 A JP H1078327A JP 9182857 A JP9182857 A JP 9182857A JP 18285797 A JP18285797 A JP 18285797A JP H1078327 A JPH1078327 A JP H1078327A
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voltage
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velocity detecting
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JP9182857A
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Akio Nakajima
章夫 中島
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度検出素子を、検出する角速度の回転軸
の方向に対して薄型化できるようにすること、及び高精
度で角速度を検出できるようにすること。 【解決手段】 圧電性を有する材料からなり、二つのア
ーム(1,2)を基部(13)に一体に設けた音叉型の
振動体(15)を有し、その各アーム(1,2)の表面
に電極を設けた角速度検出素子であって、その二つの各
アームの自由端部に、該アームの振動方向に沿ってそれ
ぞれ外方へ張り出すように伸びる伸張部(11,12)
を設ける。そして、二つの各アーム(1,2)の振動方
向に沿う各面と該面に垂直な各面のそれぞれに一つずつ
電極を設け、一定周期の駆動電圧を印加して各アーム
(1,2)を振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電性を示す材
料からなる振動体(振動子)を用いた角速度検出素子、
およびその角速度検出素子を用いて角速度の検出を行な
う角速度検出装置に関するものであり、回転ジャイロス
コ−プの角速度センサ等に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来から機械式の回転ジャイロスコープ
が飛行機や船舶の慣性航法装置として使われてきた。こ
の機械式回転ジャイロスコープは、高安定かつ高性能で
あるが、その反面、装置が大きく価格も高いため、小型
機器に組み込むことは困難であった。
【0003】そのため、近年では、圧電セラミックスで
振動体を励振させておき、回転の角速度にともなうコリ
オリ力(coriolis'force)で起きる振動により発生する
電圧を、振動体に設けた別の圧電セラミックで検出する
角速度検出素子を用いた、中程度の精度を有する小型の
振動式ジャイロスコープの実用化が進んできている。さ
らに、振動体として水晶を用いた角速度検出素子も、例
えば特開平4−504617号公報に開示されている。
【0004】以下に、従来の水晶を用いた角速度検出素
子について図12乃至図14を用いて説明する。図12
は従来の角速度検出素子の斜視図であり、図13及び図
14はそのB−B線及びC−C線に沿う断面図である。
【0005】この角速度検出素子60は、これらの図に
示すように、水晶で形成された二つのア−ム40,41
と基部42とからなる音叉型振動体61を主体とする。
そして、図で左側のア−ム40には、駆動電極43,4
4,45,46と検出電極51,52,53,54とが
設けられ、右側のア−ム41には、駆動電極47,4
8,49,50と検出電極55,56,57,58とが
設けられている。
【0006】各駆動電極43〜50に印加される駆動電
圧によって、図12に示すア−ム40とア−ム41が音
叉平面(二つのアームが振動する方向の面)に沿って矢
印−X,X方向(X軸方向)に振動しているとき、矢印
Yで示すアーム40,41が延びる方向(Y軸方向)の
軸を中心として、この各速度検出素子60を角速度ωで
回転させると、X軸方向と直交する矢印−Z,Z方向
(Z軸方向)に、角速度ωに比例したコリオリ力Fが働
く。このコリオリ力Fは次式で表される。 F=2・M・ω・V この式において、Mはア−ムの質量、Vは振動の速度で
ある。
【0007】このコリオリ力により、ア−ム40,41
のZ軸方向に新たな振動が励振され、この振動により検
出電極51〜58に発生する電圧を検出回路で検出する
ことにより、この角速度検出素子60が受けた角速度ω
の方向と大きさを検知することができる。図13及び図
14では、各駆動電極43〜50への駆動電圧の極性と
検出電極51〜58の発生電圧の極性を+,−で示して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の角速度検出素子は、角速度を検出しようとす
る回転の回転軸の方向が、音叉型振動子の二つのアーム
が平行に延びる方向(図12のY軸方向)でなければな
らないため、その回転軸の方向に対しては薄型化できな
いという問題があった。
【0009】また、このような角速度検出素子は、各ア
−ム40,41の上部に駆動電極を設け、下部に検出電
極を設ける構造であり、また各電極の接続処理を音叉型
振動子61の基部42で行うため、全体としてかなり複
雑な電極構造になる。そのため、真空蒸着やスパッタリ
ングにより、検出電極マスクを用いて検出電極を形成し
た後に、駆動電極マスクを用いて駆動電極を形成する工
程が必要になり、製造コストが高くなるという問題もあ
る。
【0010】さらに、このような角速度検出素子は、駆
動電極に印加される一定周期の駆動電圧により振動して
いるだけで、角速度を受けていないときでも、機械的結
合のために検出電極にはわずかな漏れ出力電圧が発生す
る。この漏れ出力電圧は角速度の検出電圧と同相である
ため、検出出力には漏れ出力電圧と角速度の検出電圧と
が重畳されてしまう。
【0011】しかし、従来のこのような角速度検出素子
を用いた検出装置においては、この漏れ出力電圧を補償
する手段がなく、角速度検出素子からの漏れ出力電圧が
重畳された出力電圧の変化によって角速度を求めていた
ため、検出精度が著しく低下するという問題があった。
【0012】この発明は、これらの問題を解決し、コス
トが安く、且つ角速度を検出する回転の回転軸の方向に
対して薄型化が可能な角速度検出素子を提供すること、
およびその角速度検出素子を用いた検出精度が高い角速
度検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による角速度検
出素子は、この目的を達成するため、水晶や圧電セラミ
ックス等の圧電性を有する材料からなり、平行に延びる
二つのアームとその各アームを一体に設けた基部とから
なる音叉型の振動体と、その各アームの表面に設けた電
極とからなる角速度検出素子であって、上記振動体の二
つの各アームの自由端部に、該アームの振動方向に沿っ
てそれぞれ外方へ張り出すように伸びる伸張部を設けた
ものである。
【0014】そして、上記二つの各アームの振動方向に
沿う第1方向の各面(X−Y面)と該面に垂直な第2方
向の各面(Y−Z面)のそれぞれに一つずつ前記電極を
設けるのが望ましい。また、上記振動体を構成する圧電
性を有する材料としては、水晶または圧電セラミックス
などを使用するとよい。
【0015】さらに、上記振動体の二つのアームの上記
第1方向の各面と第2方向の各面にそれぞれ一つずつ設
けた電極が全て駆動電極であり、一方のアームの第1方
向の各面に設けた一対の駆動電極を接続して第1の出力
端子を設け、該アームの第2方向の各面に設けた一対の
駆動電極と、他方のアームの第1方向の各面に設けた一
対の駆動電極とを全て接続して第2の出力端子を設け、
他方のアームの第2方向の各面に設けた一対の駆動電極
を接続して入力端子を設けた角速度検出素子も提供す
る。
【0016】また、上記振動体の二つのアームのうち
の、一方のアームの上記第1方向の各面と第2方向の各
面にそれぞれ一つずつ上記電極として駆動電極を設け、
他方のアームの第1方向の各面と第2方向の各面にそれ
ぞれ一つずつ上記電極として検出電極を設け、上記一方
のアームの第1方向の各面に設けた一対の駆動電極を接
続して出力端子を設け、該アームの第2方向の各面に設
けた一対の駆動電極を接続して入力端子を設け、他方の
アームの第2方向の各面に設けた一対の検出電極を接続
して第1の検出端子を設け、該アームの第1方向の各面
に設けた一対の検出電極を接続して第2の検出端子を設
けた角速度検出素子も提供する。
【0017】前者の角速度検出素子を用いる角速度検出
装置は、その角速度検出素子の入力端子と第1の出力端
子および第2の出力端子との間に一定周期の駆動電圧を
印加して上記二つのアームを振動させる発振回路を設
け、さらに、上記第1の出力端子の出力電圧を分圧する
第1の分圧回路と、第2の出力端子の出力電圧を分圧す
る第2の分圧回路とを設ける。
【0018】そして、その第1の分圧回路と第2の分圧
回路によってそれぞれ分圧された電圧を入力してその差
に応じた電圧を出力する差動増幅回路と、上記発振回路
によって発生される駆動電圧を上記差動増幅回路の出力
と同相になるように移相する移相回路と、上記差動増幅
回路の出力電圧と移相回路の出力電圧とを乗算して出力
する検波回路と、該検波回路の出力から直流部分を取り
出して、角速度検出素子が受けた角速度の方向と大きさ
に応じた極性と電圧値の信号を出力するローパスフィル
タとを備えている。
【0019】後者の角速度検出素子を用いる角度検出装
置は、その角速度検出素子の入力端子と出力端子との間
に一定周期の駆動電圧を印加して上記二つのアームを振
動させる発振回路を設け、さらに、上記第1の検出端子
と第2の検出端子との間に発生する出力電圧を入力して
増幅する増幅回路と、上記発振回路によって発生される
駆動電圧を分圧する分圧回路と、該分圧回路によって分
圧された電圧信号を上記増幅回路の出力と同相になるよ
うに移相する移相回路とを設ける。
【0020】そして、上記増幅回路の出力電圧と移相回
路の出力電圧とを入力してその差に応じた電圧を出力す
る差動増幅回路と、この差動増幅回路の出力電圧と上記
移相回路の出力電圧とを乗算して出力する検波回路と、
この検波回路の出力から直流部分を取り出して、角速度
検出素子が受けた角速度の方向と大きさに応じた極性と
電圧値の信号を出力するローパスフィルタとを備えてい
る。
【0021】この角速度検出素子は、音叉型振動体の二
つのアームの各自由端部にそれぞれ外方へ張り出す伸張
部を設けたことにより、音叉平面に垂直な方向の回転軸
を中心とする回転による角速度を受けた場合に、各アー
ムにコリオリ力が作用して曲げモーメントが発生するよ
うになり、それによって発生する電圧を検出することに
よって、受けた角速度の方向と大きさを検出することが
できる。従って、角速度検出素子を回転軸の方向に薄型
化することができる。
【0022】また、上述したこの発明角速度検出装置に
よれば、角速度検出素子における検出電圧に重畳される
漏れ出力電圧分をキャンセルして、角速度検出素子が受
けた角速度の方向と大きさを高精度に検出することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。まず、図1乃至図4によって、
この発明による角速度検出素子の一実施形態について説
明する。図1はその角速度検出素子の振動体のみを示す
斜視図、図2及び図3はその振動体の各表面に電極を形
成した角速度検出素子の正面図及び背面図、図4は図2
のA−A線に沿う断面図である。
【0024】この実施形態の角速度検出素子14は、図
1に示すように、平行行に延びる二つのアーム1,2と
その各アーム1,2を一体に設けた基部13とからなる
音叉型の振動体15を主体とする。この振動体15は圧
電性を有する材料、例えば水晶からなる。水晶によって
この振動体15を形成する場合、水晶原石の結晶軸X,
Y,Zと図1に示すX,Y,Zの各軸とはそれそれ少し
ずれているが、便宜上同じ符号を用いる。
【0025】ここでは、X軸が振動体15の幅方向、Y
軸がその長さ方向、Z軸がその厚さ方向にそれぞれ対応
している。したがって、角速度検出素子14のアーム1
とアーム2及び基部13は、それぞれ各アーム1,2の
振動方向に沿う第1の方向の面であるX−Y面(音叉平
面)と、その面に垂直な第2の方向の面であるY−Z面
(音叉平面に垂直な面)とによって構成されている。
【0026】また、この振動体15のアーム1の自由端
部には、その振動方向に沿って外方(X軸のマイナス方
向)に張り出すように伸びる伸張部11を設け、アーム
2の自由端部にも、その振動方向に沿って外方(X軸の
プラス方向)に張り出すように伸びる伸張部12を設け
ている。このように、振動体15のアーム1,2の各自
由端部にそれぞれ伸張部11,12を設けることによ
り、この角速度検出素子14は、音叉平面に垂直な方向
の回転軸を中心とする回転による角速度を検出すること
が可能になる。その詳細は後述する。
【0027】次に、この角速度検出素子14の電極構造
について説明する。この角速度検出素子14には、図2
乃至図4に示すように、振動体15の各アーム1,2の
X−Y面とY−Z面のそれぞれに一つずつ駆動電極を設
けている。すなわち、アーム1には各面に駆動電極3,
4,5,6をそれぞれ設け、アーム2には各面に駆動電
極7,8,9,10をそれぞれ設けている。
【0028】なお、図2乃至図4において、同じハッチ
ング又は網掛けパターンを施した電極は互いに接続され
ていることを示している。すなわち、駆動電極3と4は
アーム1の上端部で接続され、駆動電極9と10は振動
体15の基部13で接続され、駆動電極5,6,7,8
は振動体15の基部13とアーム2の上端部で互いに接
続されている。これら駆動電極3〜10は、例えばマス
クパターンを使用して真空蒸着やスパッタリングによっ
て一度に形成することができる。
【0029】また、アーム1の駆動電極3,4には図2
及び図4に示す出力端子O1を設け、アーム2の駆動電
極9,10には図3及び図4に示す出力端子O2を設け
る。さらに、アーム1の駆動電極5,6とアーム2の駆
動電極7,8には、図2及び図4に示す入力端子Iを設
けている。なお、この角速度検出素子14の各駆動電極
は検出電極を兼ている。
【0030】そして、この角速度検出素子14の入力端
子Iと出力端子O1,O2の間に一定周期の駆動電圧を
印加することにより、振動体15の各アーム1,2が、
図4に実線矢印で示すように、X−Y面に沿って左右の
アーム1,2が互いに逆位相の屈曲振動を行う。
【0031】ここで、この実施例の角速度検出素子によ
る角速度検出の原理を、図5および図6によって説明す
る。図5および図6は、いずれも角速度検出素子14が
振動時に音叉平面に垂直な方向(紙面に垂直なZ軸方
向)の回転軸Cを中心とする回転による角速度を受けた
ときの状態を示し、図5は時計回りの回転(右回転)に
よる角速度ω1を受けた場合、図6は反時計回りの回転
(左回転)による角速度ω2を受けた場合をそれぞれ示
す。
【0032】図5に示すように、角速度検出素子14が
音叉平面で時計回りの角速度ω1を受けた場合、ある瞬
間におけるアーム1の伸張部11の振動方向が−X方向
であるとすると、コリオリ力はF1は+Y方向(上向
き)に作用する。このとき、アーム2の伸張部12の振
動方向は+X方向になるため、そのコリオリ力はF2は
−Y方向(下向き)に作用する。
【0033】したがって、コリオリ力F1によりアーム
1に働くモーメントM1は、振動方向(−X方向)とは
逆方向(+X方向)となり、コリオリ力F2によりアー
ム2に働くモーメントM2は、振動方向(+X方向)と
同一方向となる。それ故、モーメントM1とモーメント
M2の作用方向は同一方向になる。
【0034】一方、図6に示すように、この角速度検出
素子14が音叉平面で反時計回りの角速度ω2を受けた
場合には、ある瞬間におけるアーム1の伸張部11の振
動方向が、上述の場合と同様に−X方向であるとする
と、コリオリ力F1は−Y方向(下向き)に作用する。
このとき、アーム2の伸張部12の振動方向は+X方向
になるため、そのコリオリ力F2は+Y方向(上向き)
に作用する。
【0035】したがって、コリオリ力F1によりアーム
1に働くモーメントM1は、振動方向(−X方向)と同
一方向となり、コリオリ力F2によりアーム2に働くモ
ーメントM2は、振動方向(+X方向)とは逆方向(−
X方向)となる。それ故、モーメントM1とモーメント
M2の作用方向は図5の場合とは逆の同一方向になる。
【0036】この上述した各アームに働くモーメントM
1,M2により、その作用方向に応じた向きでその大き
さに比例した電界を発生し、それによって角速度方向に
応じた極性でその大きさに比例した電圧を発生する。こ
の電界による発生電圧により角速度の検出を行うことが
できる。
【0037】次に、上述した角速度検出素子14を用い
た角速度検出装置の実施例について説明する。図7は、
その角速度検出装置の構成を示すブロック図である。こ
の角速度検出装置は、上述した角速度検出素子14と、
発振回路30,差動増幅回路31,移相回路32,検波
回路33,ローパスフィルタ34,および出力増幅回路
35からなる検出回路とから構成されている。
【0038】そして、角速度検出素子14の入力端子I
は、発振回路30を構成する増幅器23の入力端子に接
続し、コンデンサ(容量)C1を介して接地する。その
増幅器23の出力端子はコンデンサ(容量)C2を介し
て接地するとともに、第1の分圧回路を構成する直列抵
抗R1,R2,R3を介して接地し、第2の分圧回路を
構成する直列抵抗R4,R5,R6を介してもパラレル
に接地している。
【0039】この直列抵抗R1とR2の接続点を角速度
検出素子14の出力端子O1に接続し、直列抵抗R4と
R5の接続点を角速度検出素子14の出力端子O2に接
続する。これによって、発振回路30が発生する一定周
期の駆動電圧を角速度検出素子14の入力端子Iと出力
端子O1,O2間に印加して、前述した振動体15の二
つのアーム1,2を振動させる。そして、この角速度検
出素子14の各アーム1,2で発生する出力電圧を出力
端子O1,O2から取り出す。
【0040】第1の出力端子O1の出力電圧を第1の分
圧回路を構成する直列抵抗R2とR3で分圧して、電圧
信号S1として差動増幅回路31の一方の入力端子に入
力させる。また、第2の出力端子O2の出力電圧を第2
の分圧回路を構成する直列抵抗R5とR6で分圧して、
電圧信号S2として差動増幅回路31の他方の入力端子
に入力させる。
【0041】なお、第1の分圧回路を構成する直列抵抗
R1〜R3と、第2の分圧回路を構成する直列抵抗R4
〜R6を発振回路30内に設けているが、これらを発振
回路30の外部に設けるようにしてもよい。差動増幅回
路31は、入力する二つの電圧信号S2とS1の差に応
じた電圧信号S2−S1を出力する。
【0042】移相回路32は、発振回路30によって発
生される一定周期の駆動電圧を差動増幅回路31の出力
電圧と同相になるように移相し、電圧信号S0を出力す
る。検波回路33は、差動増幅回路31の出力電圧と移
相回路32の出力電圧とを乗算して電圧信号S3を出力
する。
【0043】ローパスフィルタ34は、検波回路33の
出力である電圧信号S3から直流分を取り出して平滑
し、角速度検出素子14が受けた角速度の方向と大きさ
に応じた極性と電圧値の信号S4を出力する。出力増幅
回路35は、ローパスフィルタ34によって取り出した
直流電圧信号S4を増幅して角速度の検出信号S5とし
て出力する。
【0044】ここで、この角速度検出装置による角速度
検出作用を、図4および図8も参照して詳述する。図8
は図7における各信号の波形図である。移相回路32か
ら出力される駆動電圧に応じた電圧信号S0は、図8の
(a)に示すように波高値Aのサイン波(A・Sin ω
t)である。
【0045】角速度検出素子が角速度を受けていない非
回転時においては、差動増幅回路31に入力する二つの
電圧信号S1とS2は、図8の(b)に示すように等し
く、電圧信号S0とも同じ波高値Aのサイン波(A・Si
n ωt)になるように、分圧回路を構成する抵抗R2と
R3の抵抗値の比、および抵抗R5とR6の抵抗値の比
を調整しておく。それにより、差動増幅回路31の出力
電圧(S2−S1)は零になり、角速度検出素子14に
おける漏れ出力電圧分をキャンセルして精度のよい角速
度の検出が可能になる。
【0046】次に、具体例として、図5によって説明し
たように、角速度検出素子14が振動時に音叉平面に垂
直な方向の回転軸Cを中心とする時計方向の回転(右回
転)により角速度ω1を受けたときの角速度の検出につ
いて説明する。この角速度ω1を受けると、前述したよ
うに角速度検出素子14のアーム1に作用するコリオリ
力によるモーメントM1は、図4に実線矢印で示す駆動
電圧による振動方向と逆位相の破線矢印で示す方向にな
るため、それによって発生する電圧は振動によって発生
する電圧と逆極性になる。
【0047】そのため、この時の電圧信号S1は、図8
の(d)に実線で示すように、破線で示す駆動電圧によ
る振動に応じた波高値Aのサイン波(A・Sin ωt)に
対して、アーム1に作用するコリオリ力によるモーメン
トM1に応じた電圧成分ΔAだけ波高値が減少したサイ
ン波(A−ΔA)Sin ωt になる。
【0048】一方、角速度検出素子14のアーム2に作
用するコリオリ力によるモーメントM2は、図4に実線
矢印で示す駆動電圧による振動方向と同位相の破線矢印
で示す方向になるため、それによって発生する電圧は振
動によって発生する電圧と同極性になる。
【0049】そのため、この時の電圧信号S2は、図8
の(c)に実線で示すように、破線で示す駆動電圧によ
る振動に応じた波高値Aのサイン波(A・Sin ωt)に
対して、アーム2に作用するコリオリ力によるモーメン
トM1に応じた電圧成分ΔAだけ波高値が増加したサイ
ン波(A+ΔA)Sin ωt になる。
【0050】したがって、差動増幅回路31によって出
力される電圧信号S2−S1は、 S2−S1=(A+ΔA)Sin ωt−(A−ΔA)Sin ωt =2ΔA・Sin ωt となる。この電圧信号を図8の(e)に実線で示す。な
お、破線は反時計方向の回転(左回転)による加速度を
受けた時の電圧信号S2−S1の波形を示し、右回転時
の実線で示す波形に対して位相が反転する。
【0051】そして、検波回路33によって、この差動
増幅回路31の出力電圧が、図8の(a)に示した駆動
電圧に応じた電圧信号S0と乗算され、図8の(f)に実
線で示す正の全波の検波出力電圧S3が出力される。な
お、破線は反時計方向の回転(左回転)による加速度を
受けた時の検波出力電圧S3の波形を示し、その場合は
負の全波の信号になる。この検波出力電圧はS3は次式
で表すことができる。
【0052】 S3=A・Sin ωt・2ΔA・Sin ωt =A・2ΔA(1−Cos2ωt)/2 =A・ΔA(1−Cos2ωt)
【0053】ローパスフィルタ34によって、この検波
出力電圧S3の直流成分A・ΔAを取り出す。その信号
S4は右回転による場合は図8の(g)に実線で示すよ
うに正の電圧となる。これは、角速度検出素子14が受
けた角速度の方向と大きさに応じた極性と電圧値の信号
であり、角速度の大きさによって電圧値が変化する。
【0054】角速度検出素子14が左回転による加速度
を受けた場合は、検波回路33の検波出力電圧S3が図
8の(e)に破線で示すように負の全波の電圧信号にな
る。したがって、ローパスフィルタ34の出力信号S4
も(g)に破線で示すように負の電圧になる。このロー
パスフィルタ34の出力信号S4を出力増幅回路35で
増幅して、角速度検出信号S5として出力する。
【0055】以上説明したように、この角速度検出装置
によれば、角速度検出素子14の振動体15のアーム
1,2による出力電圧は、差動増幅回路31により、駆
動電圧による部分がキャンセルされ、受けた角速度の大
きさに応じたコリオリ力に基づくモーメントによる発生
電圧のみを検出して、角速度に比例した出力電圧が得ら
れ、これを基に角速度の計測を行うことが可能になる。
【0056】次に、この発明による角速度検出素子の他
の実施形態を図9によって説明する。この角速度検出素
子14′の振動体の一方のアーム1の各面に設けた電極
3〜6だけを駆動電極とし、他方のアーム2の各面に設
けた電極17〜20は検出電極としている。
【0057】そして、図9に示すように、アーム1の第
1方向の各面(X−Y面)に設けた一対の駆動電極3と
4を接続して出力端子O1を設け、第2方向の各面(Y
−Z面)に設けた一対の駆動電極5と6を接続して入力
端子I0を設ける。一方、アーム2の第2方向の各面に
設けた一対の検出電極17と18を接続して第1の検出
端子D1を設け、第1方向の各面に設けた一対の検出電
極19と20を接続して第2の検出端子D2を設けてい
る。
【0058】その他の構成は、図2における電極5,6
と電極7とが接続されていない点を除いて、図1乃至図
3に示した前述の角速度検出素子14と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0059】次に、この発明による角速度検出装置の他
の実施形態として、上述の図9に示した角速度検出素子
14′を用いた角速度検出装置を、図10および図11
によって説明する。図10はその角速度検出装置の構成
を示すブロック図であり、上述した角速度検出素子1
4′と、発振回路30′,増幅回路37,差動増幅回路
31′,移相回路32′,検波回路33,ローパスフィ
ルタ34,および出力増幅回路35からなる検出回路と
から構成されている。
【0060】そして、角速度検出素子14′の入力端子
I0は、発振回路30′を構成する増幅器23の入力端
子に接続し、コンデンサC1を介して接地する。発振回
路30′の増幅器23の出力端子は、角速度検出素子1
4′の出力端子O1に接続されるとともに、コンデンサ
C2を介して接地され、かつ分圧回路を構成する抵抗R
7とR8の直列回路を介しても接地される。
【0061】この発振回路30′が発生する一定周期の
駆動電圧を、角速度検出素子14′の入力端子I0と出
力端子O1との間に印加して、振動体の二つのアーム
1,2を振動させる。その角速度検出素子14′の第1
の検出端子D1は接地し、第2の検出端子D2に発生す
る出力電圧を増幅回路37に入力して増幅する。
【0062】一方、分圧回路を構成する抵抗R7,R8
によって、発振回路30′によって発生する駆動電圧を
分圧してレベル調整し、その電圧信号を移相回路32′
によって増幅回路37の出力と同相になるように移相す
る。
【0063】差動増幅回路31′は、増幅回路37の出
力電圧Saと移相回路32′の出力電圧S0との差Sa
−S0に応じた電圧を出力する。検波回路33はその差
動増幅回路31′の出力電圧と移相回路32′の出力電
圧S0とを乗算して検波出力電圧S3を出力する。ロー
パスフィルタ34と出力増幅回路35は、図7に示した
前述の実施形態と同じである。
【0064】図11は、図10における各部の信号の波
形図である。(a)は移相回路32′の出力電圧S0であ
り、(b)は角速度検出素子14′が角速度を受けていな
い非回転時における増幅回路37の出力電圧Saであ
る。この出力電圧0とSaが波高値Aと位相が等しいA
・Sin ωtのサイン波形になるように、抵抗R7とR8
によるレベル調整と移相回路32′による移相を行う。
それによって、高精度な角速度検出が可能になる。
【0065】そして、角速度検出素子14′が右回転に
よる角速度を受けたときには、増幅回路37の出力電圧
Saが、図11の(c)に実線で示すようになり、破線
で示す非回転時の出力電圧よりも、加速度に応じた発生
電圧分のΔAだけ波高値が増加し、(A+ΔA)Sin ω
tのサイン波形になる。
【0066】従って、差動増幅回路31′による出力電
圧Sa−S0は、図11の(d)に実線で示すようにな
り、検波回路33による検波出力電圧S3は(e)に実
線で示すように、角速度の大きさに依存する正の全波の
電圧信号になる。角速度検出素子14′が左回転による
角速度を受けたときには、増幅回路37の出力電圧Sa
が、非回転時の出力電圧よりも、加速度に応じた発生電
圧分のΔAだけ波高値が減少し、(A−ΔA)Sin ωt
のサイン波形になる。
【0067】従って、差動増幅回路31′による出力電
圧Sa−S0は、図11の(d)に破線で示すようにな
り、検波回路33による検波出力電圧S3は(e)に破
線で示すように、角速度の大きさに依存する負の全波の
電圧信号になる。この検波回路33の検波出力電圧S3
からローパスフィルタ34によって直流分を取り出し、
角速度検出素子14′が受けた角速度の方向と大きさに
応じた極性と電圧値の信号S4を出力する。その信号S
4を出力増幅回路35によって増幅して角速度検出信号
S5として出力する。
【0068】なお、上述した各実施例では、角速度検出
素子14,14′の振動体15の材料が水晶である場合
の例で説明したが、これに限定されるものでなく、例え
ば、タンタル酸リチウム単結晶、ニオブ酸リチウム単結
晶、またはホウ酸リチウム単結晶等の圧電性を示す材料
を用いて振動体を形成することも可能である。また、圧
電セラミックスのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等を
用いることも可能である。
【0069】あるいは、シリコン基板にZnO等の圧電
材料を用いて高周波スパッタリング法で圧電膜を形成し
て、振動体を形成することも可能である。さらに、角速
度検出素子の電極構造として、振動体の二つのアームの
すべての面に一つずつ駆動電極を設けるようにしたが、
二つのアームの対向するX−Y面に3本のストライプ状
に駆動電極を設けることもできる。
【0070】また、振動体の二つのアームの自由端部に
それぞれ設ける伸張部の材料は、水晶に限定する必要は
なく、水晶より密度の大きい材料を各アームの自由端部
接着して取り付けることも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
による角速度検出素子は、音叉型振動体の二つのアーム
の自由端部にそれぞれ、アームの振動方向に沿って外方
に張り出す伸張部を設けたため、音叉平面に垂直な回転
軸を中心とする回転による角速度の検出が可能になり、
回転軸方向に対する薄型化が可能になった。
【0072】また、この角速度検出素子は、振動体の各
アームに駆動電極と検出電極とを設けることなく、各ア
ームのすべての面に一つずつの電極を設けるだけでよい
ため、電極構造を単純化できるので、電極形成を安価に
かつ容易に行うことができる。さらに電極構造は、すべ
て対称であるため、時計用の音叉型水晶振動子の製造ラ
インで製造できるなどの理由により、低コスト化が可能
である。
【0073】さらに、この発明による角速度検出装置
は、角速度検出素子からの駆動電圧による振動に基づく
角速度によらない発生電圧や漏れ出力電圧を完全にキャ
ンセルして、角速度を受けたときにの発生電圧のみを検
出することができるので、高精度に角速度の方向及び大
きさを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による角速度検出素子の一実施形態の
振動体のみを示す斜視図である。
【図2】図1に示した振動体の各表面に電極を形成した
角速度検出素子の正面図である。
【図3】同じくその背面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図1乃至図4に示した角速度検出素子による時
計回りの回転(右回転)による角速度検出原理を説明す
るための図である。
【図6】同じく反時計回りの回転(左回転)による角速
度検出原理を説明するための図である。
【図7】この発明による角速度検出装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図8】図7における検出回路の各部の信号波形を示す
波形図である。
【図9】この発明による角速度検出素子の他の実施形態
を示す図4と同様な断面図である。
【図10】この発明による角速度検出装置の他の実施形
態を示すブロック図である。
【図11】図10における検出回路の各部の信号波形を
示す波形図である。
【図12】従来の角速度検出素子の斜視図である。
【図13】図12のB−B線に沿う断面図である。
【図14】図12のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,2:アーム 3〜10:駆動電極 11,12:伸張部 13:基部 14,14′:角速度検出素子 15:音叉型の振動体 17〜20:検出電極 23:増幅器 30,30′:発振回路 31,31′:差動増幅器 32,32′:移相回路 33:検波回路 34:ローパスフィルタ 35:出力増幅回路 37:増幅回路 I,Io:入力端子 O1,O2:出力端子 D1,D2:検出端子 R1,R8:分圧回路の抵抗 C1,C2:コンデンサ(容量)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性を有する材料からなり、平行に延
    びる二つのアームとその各アームを一体に設けた基部と
    からなる音叉型の振動体と、前記各アームの表面に設け
    た電極とからなる角速度検出素子であって、 前記振動体の二つの各アームの自由端部に、該アームの
    振動方向に沿ってそれぞれ外方へ張り出すように伸びる
    伸張部を設けたことを特徴とする角速度検出素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の角速度検出素子であっ
    て、 前記振動体の二つの各アームの振動方向に沿う第1方向
    の各面(X−Y面)と該面に垂直な第2方向の各面(Y
    −Z面)のそれぞれに一つずつ前記電極を設けたことを
    特徴とする角速度検出素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の角速度検出素子で
    あって、 前記振動体を構成する圧電性を有する材料が、水晶また
    は圧電セラミックスであることを特徴とする角速度検出
    素子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のの角速度検出素子であっ
    て、 前記振動体の二つのアームの前記第1方向の各面と前記
    第2方向の各面にそれぞれ一つずつ設けた前記電極が全
    て駆動電極であり、 一方のアームの前記第1方向の各面に設けた一対の駆動
    電極を接続して第1の出力端子を設け、 該アームの前記第2方向の各面に設けた一対の駆動電極
    と、他方のアームの前記第1方向の各面に設けた一対の
    駆動電極とを全て接続して第2の出力端子を設け、 前記他方のアームの前記第2方向の各面に設けた一対の
    駆動電極を接続して入力端子を設けたことを特徴とする
    角速度検出素子。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の角速度検出素子であっ
    て、 前記振動体の二つのアームのうちの、一方のアームの前
    記第1方向の各面と前記第2方向の各面にそれぞれ一つ
    ずつ前記電極として駆動電極を設け、他方のアームの前
    記第1方向の各面と前記第2方向の各面にそれぞれ一つ
    ずつ前記電極として検出電極を設け、 前記一方のアームの前記第1方向の各面に設けた一対の
    駆動電極を接続して出力端子を設け、 該アームの前記第2方向の各面に設けた一対の駆動電極
    を接続して入力端子を設け、 前記他方のアームの前記第2方向の各面に設けた一対の
    検出電極を接続して第1の検出端子を設け、 該アームの前記第1方向の各面に設けた一対の検出電極
    を接続して第2の検出端子を設けたことを特徴とする角
    速度検出素子。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の角速度検出素子と、 該角速度検出素子の前記入力端子と前記第1の出力端子
    および前記第2の出力端子との間に一定周期の駆動電圧
    を印加して前記二つのアームを振動させる発振回路と、 前記第1の出力端子の出力電圧を分圧する第1の分圧回
    路と、 前記第2の出力端子の出力電圧を分圧する第2の分圧回
    路と、 その第1の分圧回路と第2の分圧回路によってそれぞれ
    分圧された電圧を入力してその差に応じた電圧を出力す
    る差動増幅回路と、 前記発振回路によって発生される前記駆動電圧を前記差
    動増幅回路の出力と同相になるように移相する移相回路
    と、 前記差動増幅回路の出力電圧と前記移相回路の出力電圧
    とを乗算して出力する検波回路と、 該検波回路の出力から直流部分を取り出して、前記角速
    度検出素子が受けた角速度の方向と大きさに応じた極性
    と電圧値の信号を出力するローパスフィルタとを備えた
    ことを特徴とする角速度検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の角速度検出素子と、 該角速度検出素子の前記入力端子と前記出力端子との間
    に一定周期の駆動電圧を印加して前記二つのアームを振
    動させる発振回路と、 前記第1の検出端子と前記第2の検出端子との間に発生
    する出力電圧を入力して増幅する増幅回路と、 前記発振回路によって発生される前記駆動電圧を分圧す
    る分圧回路と、 該分圧回路によって分圧された電圧信号を前記増幅回路
    の出力と同相になるように移相する移相回路と、 前記増幅回路の出力電圧と前記移相回路の出力電圧とを
    入力してその差に応じた電圧を出力する差動増幅回路
    と、 該差動増幅回路の出力電圧と前記移相回路の出力電圧と
    を乗算して出力する検波回路と、 該検波回路の出力から直流部分を取り出して、前記角速
    度検出素子が受けた角速度の方向と大きさに応じた極性
    と電圧値の信号を出力するローパスフィルタとを備えた
    ことを特徴とする角速度検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000081336A (ja) * 1998-05-25 2000-03-21 Citizen Watch Co Ltd 角速度検出素子
JP2012112748A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Seiko Epson Corp 振動片、センサーユニット、電子機器、振動片の製造方法、および、センサーユニットの製造方法

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