JPH08135734A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08135734A
JPH08135734A JP30023994A JP30023994A JPH08135734A JP H08135734 A JPH08135734 A JP H08135734A JP 30023994 A JP30023994 A JP 30023994A JP 30023994 A JP30023994 A JP 30023994A JP H08135734 A JPH08135734 A JP H08135734A
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Kozo Okamoto
興三 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送性や取付性が良好でかつ
振動伝達やバネ特性の劣化が生じない防振装置を提供す
ることにある。 【構成】 上部架台(A)と下部架台(B)や
基台(b)と負荷(F)との間に介装されて負荷(F)を支える
と共に振動を吸収する圧縮バネ(3)と、圧縮バネ(3)の両
端に配設された端部部材(6)とで構成される防振装置(1
a)であって、上記圧縮バネ(3)は、その端部(31)がバネ
本体(3a)の内側に折曲されており、端部部材(6)(7)に突
設された連結手段(5)の挿通孔(5a)に前記圧縮バネ(3)の
折曲端部(31)が挿通して係合されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷載置用の上部架台
とベースへの設置用の下部架台、又は基台と負荷との間
に直接介装される防振装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】負荷載置用の上部架台(A)と、ベースへ
の設置用の下部架台(B)との間に介装され、上部架台(A)
に据えられる負荷装置(F)を支承すると共に負荷装置(F)
の稼働時に負荷装置(F)から発生する振動を吸収するた
めの従来の防振装置(C)として、例えば図10、11に
示すように、互いに遊嵌し合う上部有底筒体(d1)及び下
部有底筒体(d2)からなる伸縮筒体(D)と、この伸縮筒体
(D)内に収納される圧縮バネ(E)とから主として構成され
ているものが知られている。
【0003】上記伸縮筒体(D)において、上部有底筒体
(d1)の下端開口縁内周には内鍔(u)が突設されており、
下部有底筒体(d2)の上端開口縁外周には外鍔(v)が突設
されている。圧縮バネ(E)は予圧をかけて伸縮筒体(D)内
に収納されており、その弾発力にて上記外鍔(v)と内鍔
(u)とが係合し合う構成となっており、これにより防振
装置(C)は一体化されてバラけず、取り扱いが容易とな
っている。
【0004】しかしながら、外鍔(v)と内鍔(u)とによる
このような係合構造では、稼働時の負荷装置(F)の重心
移動により、上部有底筒体(d1)が下部有底筒体(d2)に対
して傾むいたり位置がずれたりすると、内・外鍔(u)(v)
のいずれかが下・上部有底筒体(d2)(d1)に接触してバネ
定数が急激に高くなり、バネ性が劣化すると同時に接触
部分から振動が伝わるという問題があり、バネ特性や振
動防止の観点から不十分な点があった。又、組み立てに
は圧縮バネ(E)を圧縮して外鍔(v)と内鍔(u)とを係合さ
せる必要があり、大型のものにあっては圧縮が困難であ
って組み立てにも手間がかかるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の解決し
ようとする課題は、圧縮バネが端部部材や有底伸縮筒体
の閉塞端部に一体的に固定されていて搬送性や取付性及
び組み立て性が良好であり、かつバネ特性を損なう事な
く騒音や振動の対策も十分な防振装置を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして『請求項1』に
かかる第1実施例の防振装置(1a)によれば、『上部架台
(A)と下部架台(B)や基台(b)と負荷(F)との間に介装され
て負荷(F)を支えると共に振動を吸収する圧縮バネ(3)
と、圧縮バネ(3)の両端に配設された端部部材(6)(7)と
で構成される防振装置(1a)であって、上記圧縮バネ(3)
は、その端部(31)がバネ本体(3a)の内側に折曲されてお
り、端部部材(6)(7)に突設された連結手段(5)の挿通孔
(5a)に前記圧縮バネ(3)の折曲端部(31)が挿通して係合
されている』ことを特徴とする。
【0007】これによれば、圧縮バネ(3)の折曲端部(3
1)が端部部材(6)(7)に突設された連結手段(5)の挿通孔
(5a)に挿通して係合されているので、圧縮バネ(3)と両
端の端部部材(6)(7)とが一体となっていて取り扱いが簡
便である。又、これらの組み立ては折曲端部(31)を挿通
孔(5a)に挿通して係合するだけであって圧縮バネ(3)を
圧縮する必要がないので、非常に簡単である。更に、第
1実施例の防振装置(1a)は、圧縮バネ(3)の両端に端部
部材(6)(7)が取り付けられているだけであるので、上部
架台(A)と下部架台(B)や基台(b)と負荷(F)との間に介装
された場合に従来のようにバネ特性を劣化させるような
鍔が存在しないので、その圧縮バネ(3)の持つバネ特性
に従って防振作用がなされるものである。
【0008】ここで、端部部材(6)(7)に突設された連結
手段(5)は、勿論これらに限られるものではないが、図
2のボルト体(51)やプレス加工によって形成されたプレ
ス成形部(54)等で構成されている。ボルト体(51)を使用
する場合には、上記端部部材(6)(7)の中央部にボルト挿
通孔(23a)(23b)が穿設される。また、上記端部部材(6)
(7)の外側には、遮音パッド(4)が装着されることが好ま
しく、その場合には遮音パッド(4)の架台(A)(B)又は基
台(b)や負荷(F)と接触する側が波状に形成されているこ
とがさらに好ましい。上記遮音パッド(4)が取付けられ
る場合は、このパッド(4)にもボルト挿通孔(4a)が設け
られる。
【0009】圧縮バネ(3)は、各折曲端部(31)がバネ本
体(3a)の内側に折曲される。この場合、バネ本体(3a)の
中心軸に向かう方向でかつ端部部材(7)(8)と平行(圧縮
バネ(3)の中心軸に対して直角)に折曲することが、圧
縮バネ(3)を端部部材(6)(7)に垂直に取り付ける上で好
ましい。一般的には圧縮バネ(3)の折曲加工の精度は低
く、折曲端部(31)は圧縮バネ(3)の中心軸から多少外れ
る。従って、圧縮バネ(3)を端部部材(6)(7)に垂直に取
り付けることが困難となるが、そのような場合には、後
述するようにモールド部材(8)を使用したり、長孔(9)を
設ける事によって垂直取り付けを行う。
【0010】連結手段(5)がボルト本体(52)とナット(5
3)より構成される場合、ボルト本体(52)は頭部及び雄ネ
ジが刻設された脚部からなるいわゆるボルト様形状のも
のであってもよく、また頭部が無い単なる棒状で外周に
雄ネジが刻設された形状からなるものでもよい。上記ボ
ルト本体(52)の有底伸縮筒体(2)への挿入端部には圧縮
バネ(3)の各折曲端部(31)が挿通されるバネ係止用挿通
孔(5a)が穿設される。
【0011】請求項2の防振装置(1b)は『上部架台(A)
と下部架台(B)や基台(b)と負荷(F)との間に介装される
防振装置(1b)であって、軸方向に伸縮し、且つ軸方向端
部が閉塞された有底伸縮筒体(2)と、該筒体(2)内に内装
され筒体(2)への負荷(F)を支えると共に振動を吸収する
圧縮バネ(3)と、該圧縮バネ(3)と上記有底伸縮筒体(2)
とを連結する連結手段(5)とからなり、上記圧縮バネ(3)
は、その端部(31)がバネ本体(3a)の内側に折曲されてお
り、有底伸縮筒体(2)の閉塞端部(22a)(22b)に突設され
た連結手段(5)の挿通孔(5a)に前記圧縮バネ(3)の折曲端
部(31)が挿通して係合されている』ことを特徴とする。
【0012】この場合は、第1実施例(1a)と違って、圧
縮バネ(3)が軸方向に伸縮し、且つ軸方向端部が閉塞さ
れた有底伸縮筒体(2)内に収納されている場合で、この
場合も有底伸縮筒体(2)の閉塞端部(22a)(22b)が圧縮バ
ネ(3)とが連結手段(5)の挿通孔(5a)にて接続されてい
る。これにより、圧縮バネ(3)と有底伸縮筒体(2)とが一
体となっていて、取り扱いが簡便であるばかりか、従来
のようにバネ特性を劣化させる外鍔(v)や内鍔(u)のよう
なものがないので、これらが有底伸縮筒体(2)に接触す
ると言うような事がなく、第1実施例(1a)と同様に圧縮
バネ(3)の持つバネ特性に従って防振作用がなされるも
のである。上記有底伸縮筒体(2)は互いに遊嵌し合う上
部有底筒体(2a)と下部有底筒体(2b)とから構成されるも
のが好ましい。有底伸縮筒体(2)の各閉塞端面(22a)(22
b)の外側には、前述同様例えば合成ゴム製の遮音パッド
(4)等が取付けられることが好ましい。その他、連結手
段(5)や遮音パッド(4)、圧縮バネ(3)や折曲端部(31)の
形状や折曲方向、閉塞端面(22a)(22b)の中央部に穿設さ
れるボルト挿通孔(23a)(23b)等は第1実施例(1a)と同様
である。
【0013】請求項3は第1,2実施例(1a)(1b)を更に
詳しく規定したもので、『圧縮バネ(3)の各折曲端部(3
1)の先端部に、バネ係止用挿通孔(5a)からの抜けを防止
するストッパ手段(32)が取付けられている』事を特徴と
する。ストッパ手段(32)としては、折曲端部(31)に着脱
自在に挿着できる樹脂製のキャップや、各折曲端部(31)
に穿設される挿通孔(5a)とこの挿通孔(5a)に挿脱自在に
嵌挿されるピンとの組合せ等を挙げることができる。こ
こではキャップ(32)をその代表例として図示している。
【0014】請求項4は第1,2実施例(1a)(1b)の圧縮
バネ(3)の取り付け方に付いて更に限定したもので、
『端部部材(6)又は有底伸縮筒体(2)の閉塞端面(22a)(22
b)に設けられたモールド部材(8)内に圧縮バネ(3)の端部
(31)が埋入されている』ことを特徴とする。これによれ
ば、圧縮バネ(3)の折曲端部(31)が単なる曲げ加工にて
形成されているが、圧縮バネ(3)の中心軸に対して折曲
端部(31)が直角でなくとも、端部部材(6)又は有底伸縮
筒体(2)の閉塞端面(22a)(22b)に設けられたモールド部
材(8)内に圧縮バネ(3)の端部(31)の全部又は一部を浮か
して埋入する事で、圧縮バネ(3)を端部部材(6)又は有底
伸縮筒体(2)の閉塞端面(22a)(22b)に垂直に取り付ける
事ができる。
【0015】
【作用】請求項1,2にかかる防振装置(1a)(1b)によれ
ば、端部部材(6)(7)又は有底伸縮筒体(2)内に収納され
た圧縮バネ(3)は、各端部(31)がバネ本体(3a)の内側に
折曲されていて、且つこの折曲端部(31)が連結手段(5)
のバネ係止用挿通孔(5a)に挿通されているので、有底伸
縮筒体(2)と圧縮バネ(3)とは連結手段(5)によって一体
的に組合わされることとなり、搬送中にバラけることは
ない。また、このように構成された防振装置(1a)(1b)が
上部架台(A)と下部架台(B)、又は基台(B)と負荷(F)との
間に介設されたとき、連結手段(5)はそれぞれの架台(A)
(B)や基台(b)又は負荷(F)への取付手段としても機能す
ることができる。さらに、上部架台(A)又は端部部材(6)
に取付けられる装置等による負荷(F)を防振装置(1a)(1
b)が受けて圧縮バネ(3)が伸縮しても、第1実施例(1a)
の場合には有底伸縮筒体(2)そのものがなく、第2実施
例(1b)の場合には有底伸縮筒体(2)に鍔構造のような係
合部がないので、従来のように鍔が接触するというよう
な事がなく、制振をスムーズに行えることとなる。
【0016】請求項3にかかる防振装置(1a)(1b)によれ
ば、圧縮バネ(3)の各折曲端部(31)にストッパ(32)が着
脱可能に取付けられているので、一体的係合が確実にな
ると共に、必要に応じてこの係合を解除することもでき
る。
【0017】請求項4にかかる防振装置(1a)(1b)によれ
ば、圧縮バネ(3)の折曲端部(31)が単なる曲げ加工にて
形成されており、圧縮バネ(3)の中心軸に対して折曲端
部(31)が直角でなくとも、圧縮バネ(3)を端部部材(6)又
は有底伸縮筒体(2)の閉塞端面(22a)(22b)に垂直に取り
付ける事ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本発明が限定されるものではない。図
1は本発明の防振装置(1)の第1実施例(1a)を基台(b)と
なる窓枠と負荷(F)となる換気扇との間に介設したとき
の断面図、図2はその防振装置(1a)を90°回転した時
の縦断面図、図3は防振装置(1a)の他の実施例の断面図
である。
【0019】防振装置(1)の第1実施例(1a)には、図2
に示されるように、圧縮バネ(3)と、圧縮バネ(3)の両端
に配設された端部部材(6)とで構成されており、連結手
段(5)がボルト本体(52)とナット(53)より構成される場
合と、図3のように連結手段(5)がプレス加工によって
形成されたプレス成形部(54)である場合とがある。いず
れの場合も圧縮バネ(3)は、その端部(31)がバネ本体(3
a)の内側に折曲されている。この場合、バネ本体(3a)の
中心軸に向かう方向でかつ端部部材(7)(8)と平行(圧縮
バネ(3)の中心軸に対して直角)に折曲することが、圧
縮バネ(3)を端部部材(6)(7)に垂直に取り付ける上で好
ましいが、曲げ加工精度が高くないので一般的には圧縮
バネ(3)の中心軸に対して直角に折曲されず多少外れる
事になる。そこで、一般的には圧縮バネの端部を研磨し
て圧縮バネの中心軸に対して端部が直角になるように加
工されるが、本発明では単に折曲されるだけで研磨加工
は行われない。従って、前述のように圧縮バネ(3)の中
心軸に対して折曲端部(31)の折曲方向が多少直角から外
れる事になる。この場合、圧縮バネ(3)を端部部材(6)
(7)に取り付けると圧縮バネ(3)の端部全体が端部部材
(6)(7)に当接しないので、グラグラするが、後述する手
段により垂直に取り付けられる。
【0020】端部部材(6)(7)に突設された連結手段(5)
がプレス加工によって形成されたプレス成形部(54)であ
る場合には、端部部材(6)(7)の中心をプレスして一部押
し出し加工を施し、これにより図3に示すような突起、
即ちプレス成形部(54)を形成する。プレス成形部(54)に
は挿通孔(5a)が形成される事になる。又、連結手段(5)
がボルト本体(52)とナット(53)より構成される場合は前
述の通りであり、ボルト本体(52)は外面に雄ネジが刻設
されたボルト様形状、又は単なる棒状で、圧縮バネ(3)
の折曲端部(31)が挿通されるバネ係止用挿通孔(5a)がそ
の端部に穿設されている。
【0021】端部部材(6)(7)の中央部には前述のように
ボルト挿通孔(23a)(23b)が穿設されるが、圧縮バネ(3)
の折曲端部(31)が嵌まり込む長孔(9)をボルト挿通孔(23
a)(23b)に合わせて形成してもよい。勿論、長孔(9)の幅
は、ボルト挿通孔(23a)(23b)より狭く、従ってボルト挿
通孔(23a)(23b)が長孔(9)の両側辺からはみ出す事にな
る。
【0022】端部部材(6)(7)の外側には、遮音パッド
(4)が装着されており、遮音パッド(4)の架台(A)(B)又は
基台(b)や負荷(F)と接触する側が波状に形成されてい
る。又、圧縮バネ(3)の各折曲端部(31)の先端部に、バ
ネ係止用挿通孔(5a)からの抜けを防止するストッパ手段
(32)となる樹脂製のキャップが取付けられており、これ
により、折曲端部(31)が挿通孔(5a)から脱落する事がな
い。
【0023】圧縮バネ(3)は端部部材(6)にこのようにし
て取り付けられるが、前述のように圧縮バネ(3)の折曲
端部(31)は曲げ精度が低く、一般的に端部部材(6)に垂
直に立てる事ができずグラグラするが、折曲端部(31)が
外側に出ている場合には前記長孔(9)内に折曲端部(31)
が嵌まり込むようにして垂直に立ててモールド部材(8)
内に埋入する。逆に折曲端部(31)が内側に凹んでいる場
合には、垂直に立てそのままモールド部材(8)内に埋入
するようにしてもよい。この時、圧縮バネ(3)の端部(3
1)全体又はその一部を浮かして垂直に立て、その状態で
埋入する事もできる。これにより端部部材(6)(7)を圧縮
バネ(3)の端部に垂直に固定する事ができる。
【0024】実施例2 図5は本発明の防振装置(1)の第2実施例(1b)を上部架
台(A)と下部架台(B)との間に介設したときの断面図、図
2はその防振装置(1b)の無負荷時の縦断面図、図3は防
振装置(1b)に荷重を掛けた場合の断面図である。第2実
施例(1b)は、第1実施例(1a)と比較して、端部部材(6)
(7)の代わりに有底伸縮筒体(2)が設けられており、それ
以外は全て同一である。この有底伸縮筒体(2)は、互い
に遊嵌し合う上部有底筒体(2a)と下部有底筒体(2b)とか
ら構成されている。この例では、上部有底筒体(2a)の方
が開口径が大きく設定されており、その周囲には従来例
のような鍔が設けられていない。上・下部有底筒体(2a)
(2b)は口径が異なる以外はほぼ同様に構成されている。
すなわち、遊嵌し合う筒状本体部(21a)(21b)は上・下部
架台(A)(B)に取付けられる閉塞端部となる閉塞端部(22
a)(22b)と一体に樹脂成形されており、各閉塞端部(22a)
(22b)の裏面にはそれぞれ遮音パッド(4)が貼着されてい
る。
【0025】以上のように構成された防振装置(1a)(1b)
は、フリーな状態の場合は図2、4に示すように圧縮バ
ネ(3)が伸びた状態となる。図2の場合、端部部材(6)
(7)が連結部材(5)により圧縮バネ(3)の上・下折曲端部
(31)に連結されているので、これらはバラけることなく
一体となって搬送することができる。同様に図4の場
合、上部有底筒体(2a)と下部有底筒体(2b)とが互いに遊
嵌し合う開口縁部に従来のような互いに係合し合う鍔部
が構成されていないが、上・下部有底筒体(2a)(2b)は連
結部材(5)により圧縮バネ(3)の上・下端部(31)と連結さ
れているので、同様にこれらはバラけることなく一体と
なって搬送することができる。
【0026】また、図1、5のように上部架台(A)と下
部架台(B)との間に介設し、又は基台(b)と負荷(F)との
間に直接介設し、連結部材(5)としてボルト体(51)を使
用した場合には、これが上・下部架台(A)(B)、基台(b)
や負荷(F)への取付手段として機能することになる。
【0027】そしてこのように取付けられた防振装置(1
a)(1b)は、機器を載置した上部架台(A)や負荷(F)の荷重
に応じて圧縮され、負荷(F)からの振動や負荷(F)への振
動を吸収するが、第1実施例の防振装置(1a)は、圧縮バ
ネ(3)のみであり、第2実施例(1b)では上部有底筒体(2
a)と下部有底筒体(2b)とは単に遊嵌し合うだけで、互い
に接触する構造部は存在しないので振動が接触部分から
伝達したりバネ特性が劣化したりせず、効果的な振動制
御が達成される事となる。
【0028】
【発明の効果】本発明の防振装置によれば、これを構成
する部材が一体物として取扱えるので、保管、梱包又は
搬送が非常に便利である。また、連結手段が取付手段と
しても併用できるので、架台への取付けが簡便にできる
他、組み立てに際しては圧縮バネを撓ませる必要がない
ので、組み立てが簡単である。さらに、伸縮有底筒体が
伸縮する際に互いに接触する構造を有していないので、
接触部分から振動が伝達するというような事もなけれ
ば、バネ特性を劣化させるというような事もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振装置の第1実施例を基台と負荷と
の間に介設したときの断面図
【図2】本発明の防振装置の第1実施例の装着時の拡大
縦断面図
【図3】本発明の防振装置の第1実施例の無負荷状態の
一部切欠斜視図
【図4】本発明の防振装置の第1実施例の他の例の装着
時の拡大縦断面図
【図5】本発明の防振装置の第2実施例を上・下部架台
間に介設したときの斜視図
【図6】図5の防振装置に予圧を掛けないときの縦断面
【図7】図5の防振装置を上・下架台に介装した場合の
断面図
【図8】図5の平断面図
【図9】本発明において連結部材として使用するボルト
体の斜視図
【図10】従来例の防振装置の使用時の縦断面図
【図11】従来例の問題点を説明する縦断面図
【符号の説明】
(1)…防振装置 (2)…有底伸
縮筒体 (2a)…上部有底筒体 (2b)…下部有
底筒体 (3)…圧縮バネ (4)…遮音パ
ッド (5)…ボルト体 (5a)…バネ係
止用挿通孔 (21a)(21b)…筒状本体部 (22a)(22b)…
閉塞端部 (23a)(23b)…ボルト挿通孔 (31)…係止用端部 (32)…キャッ
プ (52)…ボルト本体 (53)…ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部架台と下部架台や基台と負荷
    との間に介装されて負荷を支えると共に振動を吸収する
    圧縮バネと、圧縮バネの両端に配設された端部部材とで
    構成される防振装置であって、 上記圧縮バネは、その端部がバネ本体の内側に折曲され
    ており、端部部材に突設された連結手段の挿通孔に前記
    圧縮バネの折曲端部が挿通して係合されていることを特
    徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 上部架台と下部架台や基台と負荷
    との間に介装される防振装置であって、 軸方向に伸縮し、且つ軸方向端部が閉塞された有底伸縮
    筒体と、該筒体内に内装され筒体への負荷を支えると共
    に振動を吸収する圧縮バネと、該圧縮バネと上記有底伸
    縮筒体とを連結する連結手段とからなり、 上記圧縮バネは、その端部がバネ本体内側に折曲されて
    おり、有底伸縮筒体の閉塞端部に突設された連結手段の
    挿通孔に前記圧縮バネの折曲端部が挿通して係合されて
    いることを特徴とする防振装置。
  3. 【請求項3】 圧縮バネの折曲端部の先端部に、
    バネ係止用挿通孔からの抜けを防止するストッパ手段が
    取付けられている事を特徴とする請求項1又は2に記載
    の防振装置。
  4. 【請求項4】 端部部材又は有底伸縮筒体の閉塞
    端面に設けられたモールド部材内に圧縮バネの端部が埋
    入されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の防振装置。
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JP2009150452A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Tokai Rubber Ind Ltd 防振連結ロッド

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