JP2008056096A - 車両の開閉体リフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝部材を圧縮コイルスプリングの端部に簡単かつ確実に取付け可能とする。
【解決手段】圧縮コイルスプリング8は、他端部にコイル部83の軸心に向けて折曲した係止部82を有する。緩衝部材11は、車体に当接可能な座部111と、座部11における当接面111aと反対側の面に設けられ、圧縮コイルスプリング8の係止部82に隣接するコイル部83の内周に嵌合する隆起部112と、隆起部112に設けられ、係止部82が圧縮コイルスプリング8の軸線方向に対して直交する方向から係合する差込孔113とを含む。
【選択図】 図5

Description

本発明は、全閉状態にある開閉体に上向きの力を付与するようにした車両の開閉体リフト装置に関する。
開閉体リフト装置においては、全閉状態にある開閉体、例えば、車両のフードに対して上向きの力を付与するための圧縮コイルスプリングを備えている。圧縮コイルスプリングは、上端部がフードの内側パネルに固定されるとともに、フードが全閉状態にあるとき、下端部が車体フレームに当接することによって、フードに対して上向きの力を付与するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第4,756,562号明細書(図17)
上述のような従来の開閉体リフト装置においては、圧縮コイルスプリングの下端部が車体フレームに直接当接しないように、圧縮コイルスプリングの下端部にゴム等で形成した緩衝部材を取り付けるのが好ましい。しかし、緩衝部材を、圧縮コイルスプリングの下端部に取り付けるには、焼付け接着等で固着するのが一般的であるが、焼付け接着するためには高価な設備等が必要となりコストの上昇を招くとともに、緩衝部材が破損しても、緩衝部材のみを交換することは容易にできない等の問題を有している。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、緩衝部材を圧縮コイルスプリングの端部に簡単かつ確実に取付け可能とした車両の開閉体リフト装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)圧縮コイルスプリングの一端部が車体に開閉自在に支持された開閉体または前記車体のいずれか一方に固定され、また同じく他端部に弾性材により形成された緩衝部材が固定されて、前記圧縮コイルスプリングの他端部が、前記緩衝部材を介して、前記開閉体または前記車体のいずれか他方に当接することにより、全閉状態にある前記開閉体に上向きの力を付与するようにした車両の開閉体リフト装置において、前記圧縮コイルスプリングは、前記他端部にコイル部の軸心に向けて折曲した係止部を有し、前記緩衝部材は、前記開閉体または前記車体のいずれか他方に当接可能な座部と、前記座部における当接面と反対側の面に設けられ、前記圧縮コイルスプリングの前記係止部に隣接するコイル部の内周に嵌合する隆起部と、前記隆起部に設けられ、前記係止部が前記圧縮コイルスプリングの軸線方向に対して直交する方向から係合する差込孔とを含む。
(2)上記(1)項において、前記緩衝部材における前記隆起部の周囲に、前記圧縮コイルスプリングの前記係止部に隣接するコイル部の外周を包囲するように係合する環状突部を設ける。
(3)上記(1)または(2)項において、前記座部及び前記隆起部に、前記差込孔に連通する前記軸線方向を向く孔を設ける。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によると、緩衝部材は、開閉体または車体のいずれか他方に当接する座部と、座部における当接面と反対側の面に設けられ、圧縮コイルスプリングの端部に設けられた係止部に隣接するコイル部の内周に嵌合する隆起部と、隆起部に設けられ、係止部が圧縮コイルスプリングの軸線方向に対して直交する方向から係合する差込孔とを含むことにより、緩衝部材を圧縮コイルスプリングの端部に簡単かつ確実に固定することができる。また、必要に応じて、緩衝部材を圧縮コイルスプリングの端部から外して簡単に交換することもできる。
請求項2記載の発明によると、緩衝部材における隆起部の周囲に、圧縮コイルスプリングの係止部に隣接するコイル部の外周を包囲するように係合する環状突部を設けたことにより、コイル部を隆起部と環状突部との間に挟み込んで、緩衝部材を圧縮コイルスプリングの端部により確実に固定することができる。
請求項3記載の発明によると、座部及び隆起部に、差込孔に連通する軸線方向を向く孔を設けたことにより、高価な成型金型を用いることなく、差込孔を緩衝部材に容易に成型することができる。
以下、本発明に係わる一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を適用した車両前部の斜視図、図2は、フードリフト装置の正面図、図3は、フードリフト装置の平面図、図4は、フードリフト装置の後面図、図5は、図3におけるV−V線縦断面図、図6は、図5におけるVI−VI線縦断面図、図7は、図5におけるVII−VII線横断面図、図8は、図7におけるVIII−VIII線縦断面図、図9は、緩衝部材の底面図、図10は、圧縮コイルスプリングの縦断面図、図11は、図10におけるXI矢視図、図12は、図10におけるXII矢視図、図13、14は、圧縮コイルスプリングの組付作業途中のフードリフト装置の斜視図、図15は、圧縮コイルスプリングの組付完了後のフードリフト装置の斜視図である。
図1に示すように、開閉体をなすフード(1)は、車体前部に上下方向へ開閉自在に枢着され、その前端部の左右両側に設けられたストライカ(図示略)が車体フレーム(2)に設けられた左右のフードロック装置(3)(3)に係合することにより、全閉状態に拘束され、また、車内に設けられたハンドル(図示略)の操作により、フードロック装置(3)とストライカとの係合を解除すると、フード(1)の前端部中央に配置されたフードリフト装置(4)によって、フード(2)に上向きの力を付与して、その前端部と車体フレーム(2)との間の隙間に手を差し入れることができる程度のリフト位置まで持ち上げられる。なお、本発明の開閉体は、車両のフードのみに特定されるものではなく、トランクリッド、バックドア等であっても良い。
フード(1)がリフト位置まで持ち上げられると、フードリフト装置(4)に組み付けられた後述のセカンダリーラッチ(5)が車体フレーム(2)に設けられたストライカ部(図示略)に係合することによって、リフト位置に保持される。この状態で、フード(1)の前端部と車体フレーム(2)との間の隙間に手を差し入れて、セカンダリーラッチ(5)に設けられたハンドル部(51)を操作して、セカンダリーラッチ(5)と車体フレーム(2)のストライカ部との係合を解除することによって、フード(1)を開けることができる。
各図に示すように、フードリフト装置(4)は、フード(1)の内側パネル(1a)にボルト(図示略)により固定される水平片(62)及び水平片(62)の前端からほぼ直角に垂下する垂直片(61)を有してほぼL字状の金属製の取付けプレート(6)と、取付けプレート(6)の垂直片(61)に前後方向を向く枢軸(7)により枢着される前述のセカンダリーラッチ(5)と、取付けプレート(6)における水平片(62)に設けたスプリング受け部(10)に下方へ向けて取り付けられる圧縮コイルスプリング(8)とを備える。
セカンダリーラッチ(5)は、フード(1)がリフト位置にあるとき、車体フレーム(2)のストライカ部(図示略)に対して開き方向へ係合するフック部(52)と、フード(1)と車体フレーム(2)との間の隙間から操作可能なハンドル部(51)とを有し、ハンドル部(51)を上方へ操作して、枢軸(7)に嵌装されたスプリング(9)の付勢力に抗して、解除方向(図2において反時計方向)へ回動させられることにより、フック部(52)が車体フレーム(2)のストライカ部から離脱して、フード(1)の開きを可能にする。
圧縮コイルスプリング(8)は、上端側のコイル径(D1)(図10参照)が下端側のコイル径(D2)(図10参照)より大径となる円すいコイルばねとして形成されるとともに、上端部が取付けプレート(6)のスプリング受け部(10)に固定されるとともに、下端部には、ゴム等の弾性材により形成される緩衝部材(11)が固定される。
フード(1)が全閉状態にある場合、圧縮コイルスプリング(8)は、圧縮された状態で、図2、4に2点鎖線で示すように、下端部が緩衝部材(11)を介して車体フレーム(2)に当接することによって、フード(1)に上向きの力を付与する。
圧縮コイルスプリング(8)の上端部及び下端部のそれぞれには、端部が平らになるように仕上げられた座、すなわち係止部(81)(82)が設けられている。各係止部(81)(82)の根本部分(81a)(82a)は、それぞれに隣接するコイル部(83)(83)に接触する。
主に図11に示すように、圧縮コイルスプリング(8)の上側の係止部(81)は、コイル部(83)の内径側に向けてほぼU字状に折曲されている。主に図12に示すように、下側の係止部(82)は、コイル部(83)の内径側に向けて直線状に折曲されている。
圧縮コイルスプリング(8)の上端部は、上側の係止部(81)とそれに隣接するコイル部(83)との間に、スプリング受け部(10)の上下面を弾性力で挟みつけた状態でスプリング受け部(10)に固定される。
プリング受け部(10)は、その後方から圧縮コイルスプリング(8)の上端部を固定することができるように、水平片(62)の後端部に形成され、上側の係止部(81)が圧縮コイルスプリング(8)の軸線周りの回転を抑えるように係合する下方へ所定量凹んだ係合凹部(101)と、上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)の外周及び内周に上側から係合する2個の下向コ字型の抱持部(102)と、係合凹部(101)から上方へ切り起こされて、上側の係止部(81)が係合可能な上向き突部(103)とを含んで形成される。また、スプリング受け部(10)の下面には、上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)の内周に係合し得るように下方へ所定突出する円形状の凸部(104)(図5、6参照)が形成されている。
取付けプレート(6)における水平片(62)のスプリング受け部(10)の左右両側には、水平片(62)をフード(1)の内側パネル(1a)に固定するためのボルトが挿入される取付孔(63)が穿設されている。
図6に示すように、係合凹部(101)は、後方が開放するとともに、取付けプレート(6)における水平片(62)の基準面(上面、すなわちフード(1)の内側パネル(1a)に対面する面)から圧縮コイルスプリング(8)の素線径(d)に水平片(62)の板厚(t)を加えた寸法にほぼ相当する寸法(y)だけ下方へ凹んでいる。これにより、スプリング受け部(10)の係合凹部(101)に係合した上側の係止部(81)とスプリング受け部(10)の下面側に回り込んだ係止部(81)に隣接するコイル部(83)とを同一高さにすることができるため、圧縮コイルスプリング(8)を、スプリング受け部(10)の下側にほぼ直角に固定することができる。また、係合凹部(101)の側面には、傾斜面(101a)が形成されている。
各抱持部(102)は、スプリング受け部(10)の後部に、圧縮コイルスプリング(8)の軸線を中心とした円周方向へ互いにほぼ120度離間する位置にそれぞれ設けられ、圧縮コイルスプリング(8)の上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)の外周及び内周に係合することによって、圧縮コイルスプリング(8)の軸線方向に直交する方向(前後方向)の動きを阻止する。
上向き突部(103)は、圧縮コイルスプリング(8)の軸心(O)(図3参照)に対して偏心した位置に設けられるとともに、その上端部が、水平片(62)の基準面と同一高さかまたは僅かに低くなるように設定される。
圧縮コイルスプリング(8)の上側の係止部(81)は、スプリング受け部(10)の係合凹部(101)に係合するとともに、上向き突部(103)にも係合する。上側の係止部(81)が係合凹部(101)に係合すると、上述のように、圧縮コイルスプリング(8)の軸線周りの回転を抑え、また、同じく上向き突部(103)に係合すると、圧縮コイルスプリング(8)の軸線周りの回転を抑えると同時に、上側の係止部(81)が係合凹部(101)から後方へ外れるような方向の動きを規制する。
圧縮コイルスプリング(8)の下端部に固定される緩衝部材(11)は、フード(1)が全閉状態にあるとき、車体フレーム(2)の上面に当接する円板状の座部(111)と、座部(111)の上面(車体フレーム(2)の上面に当接する当接面(111a)と反対側の面)に設けられ、圧縮コイルスプリング(8)の下側の係止部(82)に隣接するコイル部(83)の内周に嵌合する隆起部(112)と、圧縮コイルスプリング(8)の下側の係止部(82)が横方向(圧縮コイルスプリング(8)の軸線方向に直交する方向)から差し込まれて係合する差込孔(113)と、コイルスプリング(8)の下側の係止部(82)に隣接するコイル部(83)の外周を包囲するように、隆起部(112)の周囲に設けられた環状突部(114)とを含んで形成される。
差込孔(113)の差込口上面には、下側の係止部(82)の差込孔(113)への差し込みを容易にするためのテーパー面(113a)(図8参照)が形成されている。
座部(111)及び隆起部(112)には、差込孔(113)に連通する上下方向(軸線方向)を向く孔(115)(116)が設けられている。孔(115)(116)は、主体が上下型により成型される緩衝部材(11)に、横向きの孔を成型する際の上下型の抜き孔である。
緩衝部材(11)における座部(111)の当接面(111a)には、車体フレーム(2)の上面に当接する下方に突出する多数の突部(117)が設けられている。この突部(117)は、座部(111)が車体フレーム(2)に当接する際の衝撃を吸収する作用をなすとともに、長時間、座部(111)の当接面(111a)が車体フレーム(2)の上面に当接した際、熱影響等により座部(111)の当接面(111a)が車体フレーム(2)の上面に貼着することを防止する。
緩衝部材(11)を圧縮コイルスプリング(8)の下端部に固定するには、圧縮コイルスプリング(8)の下側の係止部(82)の端部を、横方向から差込孔(113)に差し込むとともに、緩衝部材(11)の隆起部(112)を下側の係止部(82)に隣接するコイル部(83)の内周側に嵌合する。そして、下側の係止部(82)に隣接するコイル部(83)を、隆起部(112)と環状突部(114)の間に嵌合する。
これにより、緩衝部材(11)は、下側の係止部(82)が差込孔(113)に係合し、かつコイル部(83)を隆起部(112)と環状突部(114)との間に挟み込むことによって、圧縮コイルスプリング(8)の下端部に確実に固定される。
次に、圧縮コイルスプリング(8)を、取付けプレート(6)のスプリング受け部(10)に取付ける作業要領について説明する。先ず、図13に示すように、スプリング受け部(10)の後方から、圧縮コイルスプリング(8)の上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)とその下のコイル部(83)との間にスプリング受け部(10)を挟み込んだ状態で、コイル部(83)の一部を一方の抱持部(102)に係合させつつ、圧縮コイルスプリング(8)をコイル部(83)の巻き方向と反対側(矢印A方向)へ回転する。
これにより、圧縮コイルスプリング(8)全体が下方へ移動して、図14に示すように、上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)の一部が他方の抱持部(102)に係合するとともに、上側の係止部(81)が上向き突部(103)を巻き込むように係合凹部(101)の傾斜面(101a)を摺接する。そして、さらに、圧縮コイルスプリング(8)を回転させると、図15に示すように、上側の係止部(81)が係合凹部(101)に係合して、それ以上の回転が阻止されることによって、上側の係止部(81)とそれに隣接するコイル部(83)との間にスプリング受け部(10)を弾性力で挟みつけるとともに、各抱持部(102)に上側の係止部(81)に隣接するコイル部(83)の外周及び内周が係合して、圧縮コイルスプリング(8)の上端部が、スプリング受け部(10)に固定される。
圧縮コイルスプリング(8)をスプリング受け部(10)に固定した状態においては、上側の係止部(81)が、係合凹部(101)及び上向き突部(103)に係合するため、圧縮コイルスプリング(8)の軸線周りの回転が抑えられて、圧縮コイルスプリング(8)が組付方向と反対方向へ回転して、上下方向の位置がずれたり、及びスプリング受け部(10)から外れたりすることを防止することができる。また、コイル部(83)が各抱持部(102)に係合して、圧縮コイルスプリング(8)の軸線方向に直交する方向(前後左右方向)の動きが阻止されるため、圧縮コイルスプリング(8)の上端部が、スプリング受け部(10)に対する取付位置からずれたりすることを確実に防止することもできる。
圧縮コイルスプリング(8)をスプリング受け部(10)から取り外す必要がある場合には、圧縮コイルスプリング(8)を組付方向と反対方向へ強引に回転させることによって、簡単に取り外すことができる。すなわち、圧縮コイルスプリング(8)を強引に反対方向へ回転させると、上側の係止部(81)の湾曲部(81b)が、弾性力に抗して、係合凹部(101)の傾斜面(101a)に乗り上げることによって、上側の係止部(81)が係合凹部(101)から外れる。後は、圧縮コイルスプリング(8)を組付方向と反対方向へ所定量回転させることによって、スプリング受け部(10)から簡単に取り外すことができる。
本発明の一実施形態を適用した車両前部の斜視図である。 フードリフト装置の正面図である。 フードリフト装置の平面図である。 フードリフト装置の後面図である。 図3におけるV−V線縦断面図である。 図5におけるVI−VI線縦断面図である。 図5におけるVII−VII線横断面図である。 図7におけるVIII−VIII線縦断面図である。 緩衝部材の底面図である。 圧縮コイルスプリングの縦断面図である。 図10におけるXI矢視図である。 図10におけるXII矢視図である。 圧縮コイルスプリングの組付作業途中のフードリフト装置の斜視図である。 圧縮コイルスプリングの組付作業途中のフードリフト装置の斜視図である。 圧縮コイルスプリングの組付完了後のフードリフト装置の斜視図である。
符号の説明
(1)フード(開閉体)
(1a)内側パネル
(2)車体フレーム
(3)フードロック装置
(4)フードリフト装置
(5)セカンダリーラッチ
(6)取付けプレート
(7)枢軸
(8)圧縮コイルスプリング
(9)スプリング
(10)スプリング受け部
(11)緩衝部材
(51)ハンドル部
(52)フック部
(61)垂直片
(62)水平片
(63)取付孔
(81)上側の係止部
(81a)根本部分
(81b)湾曲部
(82)下側の係止部
(82a)根本部分
(83)コイル部
(101)係合凹部
(101a)傾斜面
(102)抱持部
(103)上向き突部(突部)
(104)凸部
(111)座部
(111a)当接面
(112)隆起部
(113)差込孔
(113a)テーパー面
(114)環状突部
(115)(116)孔
(117)突部

Claims (3)

  1. 圧縮コイルスプリングの一端部が車体に開閉自在に支持された開閉体または前記車体のいずれか一方に固定され、また同じく他端部に弾性材により形成された緩衝部材が固定されて、前記圧縮コイルスプリングの他端部が、前記緩衝部材を介して、前記開閉体または前記車体のいずれか他方に当接することにより、全閉状態にある前記開閉体に上向きの力を付与するようにした車両の開閉体リフト装置において、
    前記圧縮コイルスプリングは、前記他端部にコイル部の軸心に向けて折曲した係止部を有し、
    前記緩衝部材は、前記開閉体または前記車体のいずれか他方に当接可能な座部と、前記座部における当接面と反対側の面に設けられ、前記圧縮コイルスプリングの前記係止部に隣接するコイル部の内周に嵌合する隆起部と、前記隆起部に設けられ、前記係止部が前記圧縮コイルスプリングの軸線方向に対して直交する方向から係合する差込孔とを含むことを特徴とする車両の開閉体リフト装置。
  2. 前記緩衝部材における前記隆起部の周囲に、前記圧縮コイルスプリングの前記係止部に隣接するコイル部の外周を包囲するように係合する環状突部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両の開閉体リフト装置。
  3. 前記座部及び前記隆起部に、前記差込孔に連通する前記軸線方向を向く孔を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の車両の開閉体リフト装置。
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