JP2005098515A - 連結ロッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンを車体に搭載し支持する場合のトルク支持用の連結ロッドとして、ダイナミックダンパーとしての機能を持たせるための質量部材を、ロッド本体の内側に容易に装備できるようにして、組立性および搭載性を向上させる。
【解決手段】 ロッド本体(1)を断面略U字形をなすものとし、質量部材(6)を前記ロッド本体(1)の内側に配置して、ゴム状弾性体(7)を介して連設した取付板部材(8)のかしめ固定あるいは圧入手段により取付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車に搭載されるエンジンもしくはそのユニットのロール方向の動きや振動を抑制するためのトルク支持用の連結ロッドに関するものである。
乗用車等の自動車に搭載されるエンジンは、通常、トランスミッション等を含めたユニットに構成されて車体に組み込まれ、防振マウントにより支持される。この際、前記エンジンユニットのロール方向の動き又は振動を抑制するために、該ユニットの一部(主に下部)が車輌走行方向とは反対方向に延びるトルクロッドと称する連結ロッドにより車体に連結されている。
前記の連結ロッドは、図18に例示するように、例えば金属製のパイプ材よりなるロッド本体101と、該ロッド本体101の両端に連設された二つの筒体102,103と、両筒体102,103内に装設された防振ブッシュ104,105とからなる。防振ブッシュ104,105は、内筒141,151と外筒142,152との間にゴム状弾性体143,153を介在させてなり、外筒142,152を前記筒体102,103に圧入することにより固着されている。
かかる連結ロッドにおいて、防振特性を改善する目的で、前記ロッド本体101にダイナミックダンパー200が設けられており、このダンパー200を構成する質量調整用の質量部材106がロッド本体101の一部に取着されている。
従来、前記質量部材106は、図18のように、例えばロッド本体101に対して、該質量部材106と固定板106aとにより該ロッド本体101を挟んでリベット止めすることにより取り付けられている。106bはリベット止め部分を示す。
しかし、取付位置を調整しながらのリベット止めによる取付けは、その作業に手数がかかり、固有振動数のチューニングも容易ではない。しかも、質量部材106がロッド本体101より外方へ大きく張り出した状態になるため、これがエンジンユニットを車体に連結して支持する場合に邪魔になることがあり、またエンジンルームに余分なスペースを確保する必要もある。
本発明は、上記のトルク支持用の連結ロッドとして、ダイナミックダンパーとしての機能を持たせるための質量調整用の質量部材を、ロッド本体に対して外方へ張り出さないように取付でき、さらには固有振動数のチューニングも容易で、組立性および搭載性に優れたものを提供する。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、基本構成として、ロッド本体と、その両端に連設されたブッシュ保持用の筒体と、両筒体の内部に装備された内筒付の防振ブッシュと、前記ロッド本体に付設された質量部材とを備える連結ロッドであって、前記ロッド本体が断面略U字形をなしており、前記質量部材が、前記ロッド本体の内側に配置されて、ゴム状弾性体を介して前記ロッド本体の一部に取付けられてなることを特徴とする。好ましくは、前記質量部材にゴム状弾性体を介して取付板部材が連設され、前記ロッド本体の内側で前記取付板部材が前記ロッド本体の一部に対しかしめ固定されることにより、前記ロッド本体に取付けられてなる。
これにより、ロッド本体をダイナミックダンパーとして機能させるための前記質量部材は、断面略U字形をなすロッド本体の内側に配置されて、ロッド本体から外方へ大きく張り出すことがない。そのため、エンジンユニットを支持するトルクロッドとして使用する場合において、スペース的に前記質量部材が邪魔になることがなく、またエンジンルームに余分なスペースを確保する必要もない。
また、前記のかしめ固定による取付構造によれば、前記質量部材を、ロッド本体に対して所定の位置に正確に取付けることができる。また、リベット止め等の作業を必要としないため、質量の調整や固有振動数のチューニングも容易になる。
なお、前記のように質量部材を取付けることにより、連結ロッドによる支持対象物の振動に対して質量部材が前記ゴム状弾性体のばね作用により共振して、ダイナミックダンパーとしての振動吸収作用を良好に果たす。
前記の連結ロッドにおいて、断面略U字形をなすロッド本体の中央板部に取付用孔が設けられ、前記取付板部材に前記取付用孔に対する係合片が設けられ、該係合片が前記取付用孔に嵌入されてかしめ固定されてなるものとすることができる。
これにより、前記質量部材に取付板部材をゴム状弾性体の加硫成形により連設しておきさえすれば、前記取付板部材の係合片をロッド本体の取付用孔に対し嵌入してかしめ固定するだけで所定位置に取付けでき、取付け操作を容易に行える。
特に、前記ロッド本体の中央板部に長手方向の長方形をなす取付用孔が開設され、該取付用孔の相対向する孔縁部に対して係合片がかしめ固定されてなるものの場合、係合片のかしめ作業を、前記取付用孔から質量部材を確認しながら容易に行える。
また、前記の連結ロッドとして、前記ロッド本体の中央板部にロッド本体の長手方向に間隔をおいて二つの取付用孔が設けられ、この二つの取付用孔に対し取付板部材の両側に対向して設けられた係合片が挿入されてかしめ固定されてなるものとすることができる。この場合も、取付板部材の係合片をロッド本体の取付用孔に対し挿入してかしめ固定するだけで、質量部材をロッド本体内の所定の位置に確実に取付けでき、外観的な体裁も良好になる。
前記の連結ロッドにおいて、前記取付板部材が長方形の板材を略U字形に折曲形成したものよりなり、前記質量部材が、前記取付板部材の内側に配されてゴム状弾性体を介して連設されており、この取付板部材の両端部が係合片として延設されて、前記取付用孔にかしめ固定されてなるものとすることができる。この場合も、質量部材をロッド本体内の所定の位置に確実に取付けできる上、特に質量部材およびゴム状弾性体がロッド本体と取付板部材とにより囲まれることになり、他物との接触等による破損を防止できる。
前記の連結ロッドの場合、前記質量部材と前記取付板部材とが両者に加硫接着されたゴム状弾性体により連設されてなるものとすることができ、この場合、質量部材と取付板部材との一体性に優れる。
また、前記質量部材が、その両側に加硫接着されたゴム状弾性体を介して前記取付板部材の略U字形の両側板部間に嵌着されるとともに、該ゴム状弾性体がロッド本体と取付用板部材との間に挟着されて保持されてなるものとすることもできる。この場合、ゴム状弾性体を加硫接着した質量部材を、取付板部材とロッド本体の中央板部との間に挟み込むようにして係合片をかしめ固定することにより容易に取着できる。
さらに、本発明は前記の連結ロッドにおいて、ロッド本体の中央板部の長手方向の略中央部分が略円形に拡張形成されるとともに、該中央部分に円形の取付用孔が設けられ、前記質量部材が、前記中央部分より径小の円形状をなしており、該質量部材にゴム状弾性体を介して連設された円環状の取付板部材の内外縁の一方が前記取付用孔に嵌合されてその孔縁部に対しかしめ固定されることにより、円形の中央部分の内側に配されてなるものとすることもできる。
この場合も、取付板部材の係合片のロッド本体の取付用孔に対するかしめ固定作業を容易に行え、質量部材をロッド本体の中央部分の内側に確実に配置でき、ダンパーとしての作用も良好に行われる。しかも、質量部材が大きく外方に張り出すことがなく、前記質量部材が使用上の邪魔になることもない。
また、本発明は、前記の連結ロッドとして、前記質量部材が、略U字形をなす取付板部材の内側にゴム状弾性体を介して連設されてなり、該取付板部材が前記ロッド本体に対し圧入手段により嵌着されることにより、ロッド本体の内側に配置されて取付けられてなるものとすることができる。
この連結ロッドにおいても、ロッド本体に対する取付板部材の圧入により、質量部材を断面略U字形をなすロッド本体内側の所定の位置に容易に確実に取着でき、質量の調整やチューニングが容易であり、しかも外方へ大きく張り出すこともない。
前記の場合において、前記ロッド本体の中央板部に取付用孔が設けられ、前記質量部材が該取付用孔を通してロッド本体の内側に配置されるように、略U字形の取付板部材がロッド本体の外側に嵌着されてなるものとすることができる。この場合、圧入時の位置決めが容易であり、圧入操作を容易に行える。
さらに、本発明は、前記の連結ロッドとして、前記質量部材が、板状のゴム状弾性体の片面側に加硫接着手段により付設され、前記ゴム状弾性体がロッド本体の内側で中央板部に対接せしめられて、前記質量部材より突出したゴム状弾性体の端部と中央板部とに有する係合孔を貫通する係合ピンにより締結されることにより、ロッド本体の内側に配置されて取付られてなるものとすることができる。
この連結ロッドにおいても、係合ピンによるはめ込み係合操作により、質量部材をロッド本体に対して所定の位置に正確に取付けでき、またチューニングも容易になる。しかも、前記質量部材が、断面略U字形のロッド本体内にあって、ロッド本体から張り出すことがないため、エンジンユニットを支持するトルクロッドとして使用する場合において、スペース的に前記質量部材が邪魔になることがない。
以下に、発明の連結ロッドの好適な実施例を図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1〜図4は、本発明の連結ロッドの第1実施例を示している。
図において、1は所要長さの金属材よりなるロッド本体を、2,3はロッド本体1の両端にそれぞれ連設されたブッシュ保持用の筒体を、4,5は両筒体2,3の内部にそれぞれ装設した内筒付の防振ブッシュを示し、6は前記ロッド本体1に付設された質量部材を示す。
前記ロッド本体1は、図のように断面略U字形をなし、その両端が前記両筒体2,3の外周に溶接されて連設されている。断面略U字形としては、図のような角張った断面略U字形のものに限らず、中央板部1aと両側板部1b,1bとの間の角部のアールを大きくとったもの、また両側板部1b,1bをテーパ状に開口側を拡開させたもの、あるいは両側板部1b,1bを湾曲させたもの等、他の断面略U字形をなすものであってもよい。
前記防振ブッシュ4,5は、いずれも軸部材(図示せず)に対する取付部材となる内筒41,51と外筒42,52との間にゴム状弾性体43,53を介在させてなり、前記筒体2,3に対して外筒42,52が圧入されて固着されている。図の場合、径大側の防振ブッシュ5は、ゴム状弾性体53に軸方向に貫通した空洞54が設けられている。防振ブッシュは、前記の外筒42,52を省略して、筒体2,3内に装設するることもできる。
そして、この第1実施例の場合、前記質量部材6は次の構成により前記ロッド本体1の略中央部の内側に配置されて取付けられている。
前記ロッド本体1の中央板部1aの略中央部に長方形の取付用孔9が開設されている。この取付用孔9の位置は、ダンパーとしての共振作用等に応じて適宜設定できる。前記質量部材6は直方体形状をなしており、その片側面にゴム状弾性体7を介して取付板部材8が連設されている。ゴム状弾性体7は質量部材6と取付板部材8との双方に加硫接着されている。質量部材6は、円柱形状や角形や円形の環状をなすもの、その他のどのような形態であってもよく、その大きさについても要求される質量等に応じて適宜設定できる。
前記取付板部材8は、図4のように、長方形の板材の中央部に前記ロッド本体1の取付用孔9に対応する開口が設けられ、該開口の一方の相対向する両辺部、例えば図のようにロッド長手方向に相対向する両辺部に係合片8a,8aが起立状に設けられてなる。
質量部材6は、前記係合片8a,8aがロッド本体1の内側から前記取付用孔9に嵌め込まれて、該取付板部材8が前記中央板部1aの内面に対接せしめられた状態において、前記係合片8a,8aがかしめ固定手段により外側に折り曲げられて孔縁部に対し固定されることにより、ロッド本体1の内側にゴム状弾性体7を介して支持されている。これにより支持対象物の振動に対して前記質量部材6がロッド本体1内で共振でき、ダイナミックダンパーとしての振動吸収作用を果たす。
この実施例の連結ロッドによれば、ロッド本体1をダイナミックダンパーとして機能させるための質量部材6を、取付用孔9の縁部に対する取付板部材8のかしめ固定により所定の位置に正確に付設できるので、質量の調整及び固有振動数のチューニングや設定が容易になる。しかも、前記質量部材6が、断面略U字形のロッド本体1内にあって、ロッド本体1から大きく張り出すことがない。
図5〜図7は、本発明の連結ロッドの第2実施例を示している。この第2実施例において、第1実施例と共通する構成部材及び構成部位については同符合を付している。
この第2実施例においては、断面略U字形をなすロッド本体1の中央板部1aにロッド本体の長手方向に間隔をおいて二つの取付用孔92,92が設けられ、この二つの取付用孔92,92に対して、質量部材6にゴム状弾性体72を介して連設されている取付板部材82の両側に存する係合片82a,82aが挿入されてかしめ固定されている。
この実施例において、前記取付板部材82は長方形の板材を略U字形に折曲形成したものよりなり、この取付板部材82の内側に前記質量部材6が配されて、該取付板部材82との間に介在するゴム状弾性体72により連設されている。ゴム状弾性体72は質量部材6と取付板部材82の中央部との両者に加硫接着されている。前記ゴム状弾性体72を、質量部材6の両側面と取付板部材82の両側板部82c,82cとの間に介在させることもできる。
前記取付板部材82の両端部、すなわち略U字形の両側板部82c,82cの上端部分が、前記質量部材6の上面位置よりやや上方の位置で外方へ折曲されて対接用の段面82b,82bが形成され、さらにその先端部が上方へ折曲されて係合片82a,82aとして延成されている。
そして、前記係合片82a,82aがロッド本体1の内側から前記取付用孔92、92に挿入されて、前記段面82b,82bが前記中央板部1aの内面に対接せしめられ、この状態で前記係合片82a,82aが取付用孔92,92の縁部に係合させるようにかしめ固定されることにより、前記質量部材6がロッド本体1の内側に配置されて支持されている。
この実施例の場合も、前記質量部材6をロッド本体1から外方へ突出させることなく嵩低く容易に装備でき、質量の調整及び固有振動数のチューニングや設定も容易である。また質量部材6は、支持対象物の振動に対してロッド本体1内で共振でき、ダイナミックダンパーとしての振動吸収作用を良好に果たすことができる。
上記の第2の実施例において、前記取付板部材82は、上記の第1実施例の場合と同様に質量部材6の片側面にゴム状弾性体を介して連設され、前記取付用孔92,92に挿入できる二つの係合片が相対向して設けられてなるものであってもよいが、質量部材やゴム状弾性体の保護の点からは、上記の取付板部材82のように、質量部材6およびゴム状弾性体72を囲む形態のほうが好ましい。
図8および図9は、上記の第2実施例の変更例を示しており、上記の第2実施例と共通する構成部材及び構成部位については同符合を付している。
この実施例においては、前記質量部材6の両側に略T字形をなすゴム状弾性体72a,72aが加硫接着されている。この質量部材6は、前記ゴム状弾性体72a,72aを介して、上記第2実施例と同様の略U字形をなす取付板部材82の両側板部82c,82c間にゴム状弾性体の弾性力を利用して嵌着されている。さらに前記の嵌着状態で、前記係合片82a,82aが、ロッド本体1の内側から前記取付用孔92、92に対し挿入されて、図8のように取付用孔92,92の縁部にかしめ固定されることにより、前記ゴム状弾性体72a,72aの端部がロッド本体1と取付板部材82との間に挟着されて保持されている。このため、前記ゴム状弾性体72a,72aの端部の上下方向の寸法は、取付板部材82の中央部から段面82bまでの寸法よりやや大きく形成される。
この実施例の場合も、前記のようにダイナミックダンパーとして機能を持たせるための質量部材6を、ロッド本体1内の所定位置に外方へ突出させることなく嵩低く容易に装備できる。
図10および図11は、本発明の連結ロッドの第3実施例を示しており、上記の実施例と共通する構成部材及び構成部位については同符合を付している。
この実施例においては、断面略U字形をなすロッド本体1の中央板部1aの長手方向の略中央部分が略円形に拡張形成されるとともに、該中央部分に円形の取付用孔93が形成されている。一方、質量部材6は、前記中央板部1aの中央部分より径小の円形状をなし、該質量部材6の片側面にゴム状弾性体73を介して円環状の取付板部材93が連設されている。ゴム状弾性体73は質量部材6と取付板部材93の両者に加硫接着されている。
前記取付板部材83の内外縁の一方、例えば図のように内縁部83aが、前記取付用孔93に対する係合部として筒状に折曲延成されており、前記ロッド本体1の内側において、前記内縁部83aが前記ロッド本体1の取付用孔93に嵌合されて孔縁部に対しかしめ固定されることにより、前記質量部材6がロッド本体1の前記中央部分の内側に配置されゴム状弾性体73を介して支持されている。
この場合、前記質量部材6の質量を大きく設定することが可能で、ダンパーとしての作用も良好に行われる上、取付板部材83のロッド本体1の取付用孔93に対するかしめ固定作業も容易に行える。なお、質量部材6の形状は、図示するような円環状や円板状をなすものには限らず、他の形状での実施も可能である。
図12〜図14は、本発明の連結ロッドの第4実施例を示しており、上記の実施例と共通する構成部材及び構成部位については同符合を付している。
この実施例において、質量部材6は、断面略U字形のロッド本体1に対して嵌着可能な略U字形をなす取付板部材84の内側に配置されてゴム状弾性体74を介して取付板部材84の中央部に連設されている。すなわち、前記質量部材6と取付板部材84の中央部とが両者に加硫接着されたゴム状弾性体74により連設されて、質量部材6と取付板部材84の両側板部との間に間隔を保有している。前記質量部材6は、前記取付板部材84が前記ロッド本体1に対し圧入手段により外側に嵌着されることにより、ロッド本体1内の所定の位置に配置されて取付けられている。
特に、図12および図13の場合、前記ロッド本体1の中央板部1aに質量部材6が通る取付用孔94を設け、前記質量部材6を該取付用孔94を通すようにして、前記の取付板部材84をロッド本体1に対して断面略U字形の開口とは反対側から圧入して嵌着している。この場合、圧入時の位置決めが容易で圧入操作を容易に行える。
なお、図14のように、前記の取付板部材84をロッド本体1に対して断面略U字形の開口側から圧入して、質量部材6をロッド本体1の内側に配置して支持することもできる。この場合、前記取付用孔94を設ける必要がない。
これらの実施例の連結ロッドにおいても、質量部材6を断面略U字形をなすロッド本体1内の所定の位置に容易に確実に取着できる。
図15、図16および図17は、本発明の連結ロッドの第5実施例を示しており、上記の実施例と共通する構成部材及び構成部位については同符合を付している。
この実施例において、質量部材6は、比較的厚肉の板状のゴム状弾性体75の片面側に加硫接着手段により付設されている。図の場合、質量部材6がゴム状弾性体75と一体のゴム膜76により埋設状態に保持されている。この質量部材6より両側方に突出した前記ゴム状弾性体75の端部75a,75aには、係合孔75b,75bが設けられている。
一方、ロッド本体1は、断面略U字形をなす点は上記の実施例と同じであるが、中央板部1aの中央部にその長手方向に所要の間隔をおいて係合孔95,95が設けられている。この両係合孔95,95の間隔は、前記ゴム状弾性体75の両係合孔75b,75b間と対応している。図15、図16の場合、前記係合孔95,95には締結用の係合ピン96,96がロッド本体1の外側から貫通した状態で内側に突出状をなすように溶接手段により固定されている。
前記の係合ピン96は、図のように、前記ロッド本体1の係合孔95及びゴム状弾性体75の係合孔75bと略同径の軸部に対して先端部96aが先細の傘形状に拡径形成されて前記軸部との間に係止部96bが設けられてなる。前記軸部の他端にはフランジ部96cを有し、該フランジ部がロッド本体1に溶接されている。96dは先端部96aの弾性変形を可能にする割溝を示す。
そして、前記ゴム状弾性体75の両端部75a,75aに有する係合孔75b,75bを、前記係合ピン96,96に対して弾性を利用して嵌め込んで、係合ピン96,96の係止部96b,96bに前記端部75a,75aを係合させることにより、ゴム状弾性体75をロッド本体1の内側で中央板部1aに対接させて締結する。これにより、前記質量部材6はロッド本体1の内側に配設されて取付られることになる。
また、図17の実施例においては、前記同構成の係合ピン96,96をロッド本体1に溶接しておかず、ロッド本体1に有する係合孔95,95とゴム状弾性体75に有する係合孔75b,75bとに対して、前記係合ピン96,96をゴム状弾性体75側から、前記先端部96aの割溝96dによる弾性変形を利用して貫通させて締結する場合を示している。
この場合、ゴム状弾性体75をロッド本体1の内側で中央板部1aに対接させて、ロッド本体1に有する係合孔95とゴム状弾性体75に有する係合孔75bとを合致させた状態で、前記係合ピン96をゴム状弾性体75側から押し込めばよい。これにより、前記係合ピン96の係止部96bがロッド本体1の中央板部1aの側に係合するとともに、フランジ部96cがゴム状弾性体75の端部75aに係合して、ロッド本体1とゴム状弾性体75とが締結される。これにより、前記質量部材6はロッド本体1の内側に取付られることになる。
これらの実施例の場合も、前記のように質量部材6をロッド本体1内の所定位置に外方へ突出させることなく容易に装備できる。また質量部材6は、支持対象物の振動に対してゴム状弾性体の75のばね作用でロッド本体1内で共振でき、ダンパーとしての作用も良好に行われる。
上記した各実施例の連結ロッドは、主としてトランスミッション等を含むエンジンユニットを車体に組み込んで防振マウントにより支持する場合に、エンジンユニットのロール方向の動き又は振動を抑制するために、該ユニットの一部を車体に連結するトルクロッドとして使用する。
この使用において、前記質量部材6が連結ロッドによる支持対象物の振動に対してゴム状弾性体のばね作用により共振することで、ダイナミックダンパーとして良好な振動吸収作用を果たすことができる。
また、質量を調整するため前記質量部材6は、ロッド本体から大きく、あるいは全く張り出すことがないため、前記質量部材が邪魔にならず、またエンジンルームに余分なスペースを確保する必要もなく、搭載性及び組立て性を向上できる。
本発明の連結ロッドによれば、ダイナミックダンパーとしての機能を持たせるための質量調整用の質量部材を、ロッド本体に対して加硫成形により容易に、かつ外方への張り出しを抑えてコンパクトに付設装備でき、組立性および搭載性に優れ、自動車用エンジンを車体に搭載し支持する場合のトルク支持用のトルクロッドとして特に好適に使用できる。
本発明の連結ロッドの第1実施例を示す平面図である。 同上の連結ロッドの縦断面図である。 図1のX1−X1線の断面図である。 同上の取付板部材が連設された質量部材の斜視図である。 本発明の連結ロッドの第2実施例を示す平面図である。 前図のX2−X2線の断面図である。 同上の取付板部材が連設された質量部材の斜視図である。 質量部材の取付板部材との連設形態を変更した場合の実施例を示す断面図である。 同上の質量部材と取付板部材との斜視図である。 本発明の連結ロッドの第3実施例を示す平面図である。 前図のX3−X3線の断面図である。 本発明の連結ロッドの第4実施例を示す平面図である。 前図のX4−X4線の断面図である。 同上の変更例を示す断面図である。 本発明の連結ロッドの第5実施例を示す平面図である。 前図のX5−X5線の断面図である。 同上の変更例を示す断面図である。 従来の連結ロッドの平面図である。

Claims (12)

  1. ロッド本体と、その両端に連設されたブッシュ保持用の筒体と、両筒体の内部に装備された内筒付の防振ブッシュと、前記ロッド本体に付設された質量部材とからなる連結ロッドであって、
    前記ロッド本体が断面略U字形をなしており、前記質量部材は、前記ロッド本体の内側に配置されて、ゴム状弾性体を介して前記ロッド本体の一部に取付けられてなることを特徴とする連結ロッド。
  2. 前記質量部材にゴム状弾性体を介して取付板部材が連設されており、前記ロッド本体の内側で、前記取付板部材が前記ロッド本体の一部に対しかしめ固定されることにより、前記ロッド本体に取付けられてなる請求項1に記載の連結ロッド。
  3. 断面略U字形をなすロッド本体の中央板部に取付用孔が設けられ、前記取付板部材に前記取付用孔に対する係合片が設けられ、該係合片が前記取付用孔に嵌入されてかしめ固定されてなる請求項2に記載の連結ロッド。
  4. 前記ロッド本体の中央板部に長手方向の長方形をなす取付用孔が開設され、該取付用孔の相対向する孔縁部に対して係合片がかしめ固定されてなる請求項3に記載の連結ロッド。
  5. 前記ロッド本体の中央板部にロッド本体の長手方向に間隔をおいて二つの取付用孔が設けられ、この二つの取付用孔に対し取付板部材の両側に対向して設けられた係合片が挿入されてかしめ固定されてなる請求項3に記載の連結ロッド。
  6. 前記取付板部材が長方形の板材を略U字形に折曲形成したものよりなり、前記質量部材が、前記取付板部材の内側に配されてゴム状弾性体を介して連設されており、この取付板部材の両端部が係合片として延設されて、前記取付用孔にかしめ固定されてなる請求項4または5に記載の連結ロッド。
  7. 前記質量部材と前記取付板部材とが両者に加硫接着されたゴム状弾性体により連設されてなる請求項6に記載の連結ロッド。
  8. 前記質量部材が、その両側に加硫接着されたゴム状弾性体を介して前記取付板部材の略U字形の両側板部間に嵌着されるとともに、該ゴム状弾性体がロッド本体と取付板部材との間に挟着されて保持されてなる請求項6に記載の連結ロッド。
  9. 前記ロッド本体の中央板部の略中央部分が略円形に拡張形成されるとともに、該中央部部分に円形の取付用孔が設けられ、前記質量部材が、前記円形の中央部より径小の円形状をなしており、該質量部材にゴム状弾性体を介して連設された円環状の取付板部材の内外縁の一方が前記取付用孔に嵌合されてかしめ固定されることにより、円形の中央部分の内側に配されてなる請求項3に記載の連結ロッド。
  10. 前記質量部材は、略U字形をなす取付板部材の内側にゴム状弾性体を介して連設されてなり、該取付板部材が前記ロッド本体に対し圧入手段により嵌着されることにより、ロッド本体の内側に配置されて取付けられてなることを特徴とする請求項1に記載の連結ロッド。
  11. 前記ロッド本体の中央板部に取付用孔が設けられ、前記質量部材が該取付用孔を通してロッド本体の内側に配置されるように、略U字形の取付板部材がロッド本体の外側に嵌着されてなる請求項10に記載の連結ロッド。
  12. 前記質量部材は、板状のゴム状弾性体の片面側に加硫接着手段により付設され、前記ゴム状弾性体がロッド本体の内側で中央板部に対接せしめられて、前記質量部材より突出したゴム状弾性体の端部と中央板部とに有する係合孔を貫通する係合ピンにより締結されることにより、ロッド本体の内側に配置されて取付けられてなることを特徴とする請求項1に記載の連結ロッド。
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