JPH08135636A - ワンタッチナット - Google Patents
ワンタッチナットInfo
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- JPH08135636A JPH08135636A JP29907494A JP29907494A JPH08135636A JP H08135636 A JPH08135636 A JP H08135636A JP 29907494 A JP29907494 A JP 29907494A JP 29907494 A JP29907494 A JP 29907494A JP H08135636 A JPH08135636 A JP H08135636A
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Abstract
品点数の軽減。 【構成】 ボルトBの挿入穴11を備えた筒状本体10
と、この筒状本体10内に収められると共に、挿入され
るボルトBの雄ネジB’に螺合される雌ネジ20’を備
えた雌ネジ部材20とよりなる。筒状本体10の前記ボ
ルトBの挿入穴11の穴径は、ボルトBの挿し入れ入口
側より奥側に向けて漸次拡径となっている。雌ネジ部材
20は、薄肉のヒンジ部21bを介して連結される複数
の分割片21…21よりなり、分割片21の内側には、
雌ネジ部材20の雌ネジ20’を構成する雌ネジ部21
a’が設けられている。雌ネジ部材20には、筒状本体
10に接して、雌ネジ部材20を、筒状本体10の挿し
入れ入口側に常時付勢させる弾性片21cが備えられて
いる。筒状本体10の挿入穴11内に収められる雌ネジ
部材20の分割片21は、付勢に抗して前記挿入穴11
の奥側に移動されるにしたがって、各分割片21…21
の雌ネジ部21a’間の間隔を拡げる。
Description
穴に単純に挿し入れるだけで、該ボルトに対して螺着さ
れるいわゆるワンタッチナットの改良に関する。
を容易にするために、該ボルトに対してナットを特に回
転させることなく、該ナットの挿入穴に単純にボルトの
桿部を挿し入れるだけで、該ボルトに対する螺着を行う
ことの可能なナットとして、従来、図15ないし図18
に示される構造のものが用いられていた。
トは、筒状の本体100内に、弧状に湾曲されると共
に、この湾曲内側に雌ネジ201を備えた3個の分割片
200…200を該湾曲内側がそれぞれ向き合うように
収め入れており、この分割片200に接する座金400
と底座金500との間に収められたばね300により、
本体100の挿入穴101内に、該挿入穴101のボル
トBの挿し入れ手前側の開口101a側に向けて前記3
個の分割片200…200が常時付勢される構成とされ
ている。そして、図16ないし図18に示されるよう
に、本体100の挿入穴101の穴壁は、前記ボルトB
の挿し入れ入口側の開口101a側から挿し入れ奥側に
向けて、漸次拡径とされる構成とされている。
6および図17に示されるように前記挿入穴101の開
口101a側からのボルトBの挿し入れに伴い、該ボル
トBの桿部の雄ネジB’に前記各分割片200…200
の雌ネジ201が接触して、該各分割片200…200
が前記ボルトBの挿し入れ奥側に移動されると、この奥
側に向かうにつれて前記挿入穴101の穴径は拡径とさ
れているので、該各分割片200…200間の間隔も次
第に拡げられ、この結果、前記ボルトBの雄ネジB’に
対して、ボルトBに対してナットを特に回転させること
なく、単純に挿し入れるだけで、該ナットに対して該ボ
ルトBの桿部を所望の位置まで挿し入れることができ
る。
と、前記各分割片200…200は、前記ばね300に
より常時開口101a側に向けて付勢されているので、
図18に示されるように、各分割片200…200は、
各分割片200…200間の間隔が挿入されているボル
トBの桿部に湾曲内側を密着させるまで狭まる位置ま
で、前記本体100の開口101a側に前記付勢により
移動され、該位置でボルトBの雄ネジB’に雌ネジ20
1を噛み合わせる。この結果、該ナットを、前記所望の
位置で該ボルトBに対して螺着させることができる。
ルトBへの螺着にあたり、ボルトBをナットの本体10
0の挿入穴101内に挿し入れるにあたりナットを特に
回転させる必要がなく、ナットを回転操作し難い挟所
や、手の届きにくい部所におけるボルトBへのナットの
螺着作業を容易とするものであった。
ットを構成するには、図15に示されるように、複数の
パーツを要する難があり、製造手間を要するばかりか、
低廉に提供し難い不都合があった。
後、この螺着を解くにあたっては、前記各分割片200
…200に設けられた雌ネジ201とボルトBの雄ネジ
B’との螺合を解くべく、ナットを回転させることを要
するが、前記各分割片200…200の雌ネジ201
は、各分割片200…200間にある程度間隔が開けら
れた状態で前記ボルトの雄ネジB’に噛み合わされる構
成とされているので、この回転に際して、各分割片20
0…200相互が近接しすぎると、このように近接され
た一方の分割片200の雌ネジ201と他方の分割片2
00の雌ネジ201とのネジ山がズレた状態となり、こ
のズレによりいずれかの分割片200の雌ネジ201が
ボルトBの雄ネジB’に喰い付いてしまい、この結果、
ナットのスムースな回転が妨げられるおそれがあった。
状座金400が位置ズレなどを起こして、該座金400
の内側縁の一部が前記各分割片200…200の湾曲面
間に突き出し、前記挿入穴101内に挿し入れられるボ
ルトBの先端に当たるなどして、この挿し入れを妨げる
おそれがあった。
ットを構成する部品点数を必要最小限のものとすると共
に、常時確実に、ボルトを挿し入れ、これを螺着させる
ことができ、また、常時確実にこの螺着の解除を行うこ
とのできるワンタッチナットの提供を目的とする。
に、この発明では、ワンタッチナットを、ボルトBの挿
入穴11を備えた筒状本体10と、この筒状本体10内
に収められると共に、挿入されるボルトBの雄ネジB’
に螺合される雌ネジ20’を備えたプラスチック製の雌
ネジ部材20とよりなるナットであって、前記筒状本体
10の前記ボルトBの挿入穴11は、穴壁15の全部又
は一部が、該ボルトBの挿し入れ入口側より奥側に向け
て、該挿入穴11の穴径を漸次拡径とさせる傾斜面15
aとされており、前記雌ネジ部材20は、薄肉のヒンジ
部21bを介して連結される複数の分割片21…21よ
りなり、この分割片21の内側には、該ヒンジ部21b
により丸め込まれて該雌ネジ部材20の雌ネジ20’を
構成する雌ネジ部21a’が設けられていると共に、該
雌ネジ部材20には、前記筒状本体10に接して、該雌
ネジ部材20を、該筒状本体10の前記挿し入れ入口側
に常時付勢させる弾性片21cが備えられており、しか
も、前記筒状本体10の前記挿入穴11内に収められる
雌ネジ部材20の前記分割片21が、前記付勢に抗して
前記挿入穴11の奥側に移動されるにしたがって、各分
割片21…21の雌ネジ部21a’間の間隔を拡げる構
成を備えたものとした。
の挿入穴11を備えた筒状本体10と、この挿入穴11
に収められると共に、挿入されるボルトBの雄ネジB’
に噛み合わされる雌ネジ20’を備えたプラスチック製
の雌ネジ部材20とを備えており、前記筒状本体10の
挿入穴11は前記ボルトBの挿し入れ入口側より奥側に
向けて穴径を漸次拡径とするように構成されていると共
に、雌ネジ部材20は薄肉のヒンジ部21bを介して連
結される複数の分割片21…21よりなり、しかも、雌
ネジ部材20は弾性片21cにより常時前記ボルトBの
挿入側に付勢されており、この付勢に抗して前記ボルト
Bの挿し入れ奥側に移動されるにしたがって、各分割片
21…21の雌ネジ部21a’間がなす間隔を拡げる構
成を備えているので、挿入穴11へのボルトBの挿し入
れに伴って、各分割片21…21はその雌ネジ部21
a’でボルトBの雄ネジB’に接触されて、弾性片21
cによる付勢に抗して挿入穴11の奥側に移動されなが
ら各分割片21の雌ネジ部21a’間がなす間隔を拡
げ、挿入されるボルトBに対して筒状本体10を特に回
転させなくとも、挿入穴11に対してボルトBの桿部を
挿し入れることができる。
Bの挿し入れが止められると、各分割片21は弾性片2
1cの付勢により、再び挿入穴11の挿し入れ入口側に
移動され、この挿し入れ入口側では該挿入穴11は幅狭
に構成されているので、各分割片21…21は、この挿
し入れ入口側で雌ネジ部21a’間の間隔を狭めるよう
に丸め込まれて、挿し入れられたボルトBの雄ネジB’
に雌ネジ部21a’を螺合させる。
たボルトBの雄ネジB’と雌ネジ20’との螺合を解く
ように筒状本体10を回転させることによりなされる
が、該雌ネジを備える前記各分割片21…21はヒンジ
部21bを介して連結されているので、この筒状本体1
0の回転に伴って各分割片21…21相互の間隔がつま
ることはなく、該間隔は常に一定に保たれ、各分割片2
1…21に形成された雌ネジと挿入されているボルトB
の雄ネジB’との噛み合いは常時スムースなものとされ
る。
典型的な実施例を、図1ないし図14に基いて説明す
る。
ットを構成する筒状本体10と、この筒状本体10内に
収められる雌ネジ部材20の構成を理解し易いように、
該筒状本体10内から雌ネジ部材20を取り出した状態
を斜視で示している。
構成を理解し易いように、該筒状本体10を、底蓋12
が設けられている側(図2)、側面(図5、図6)よ
り、また、側断面(図3、図4)にして、それぞれ示し
ている。
の構成を理解し易いように、該雌ネジ部材20を、雌ネ
ジ部21a’が形成される側(図7)、弾性片21cが
形成されている側(図8)および側面(図9)より、そ
れぞれ示している。
ナットの使用状態を理解し易いように、ボルトBに対す
る螺装の過程を順を追って示している。ここで、図10
は、ボルトBの挿し入れ前の状態を側断面の状態で、図
11は、このボルトBの挿し入れ前の状態を底蓋12が
設けられている側(底蓋12は省略して示している。)
より、それぞれ示している。また、図12は、ボルトB
を挿し入れた状態を側断面の状態で、図13はこのボル
トBを挿し入れた状態を底蓋12が設けられている側
(底蓋は省略して示している。)より、それぞれ示して
いる。さらに、図14は、前記のように挿し入れられた
ボルトBの雄ネジB’に雌ネジ部材20の雌ネジ部21
a’を噛み合わせた状態を側断面の状態で示している。
ワンタッチナットは、上下方向に連通されるボルトBの
挿入穴11を備えた筒状本体10と、この筒状本体10
の挿入穴11内に収められ、かつ、該挿入穴11に挿入
されるボルトBの雄ネジB’に噛み合う雌ネジ20’を
備えた雌ネジ部材20より構成されている。
に示されるように、前記ボルトBの挿し入れ穴H、H’
をそれぞれ備えた例えば二つのパネル材P、P’の該穴
H、H’に連通して挿し入れられたボルトBの前記雄ネ
ジB’に前記雌ネジ部材20の雌ネジ部21a’を噛み
合わせて該ボルトBに螺着させて、該ボルトBの頭部と
このワンタッチナットとの間で前記二つのパネル材P、
P’を締め付け、組み付けるように用いられる。
前記筒状本体10と雌ネジ部材20の構成を詳細に説明
する。
上下方向に連通される前記ボルトBの挿入穴11を備え
る本体部10’と、この本体部10’の前記ボルトBの
挿し入れ奥側の該挿入穴11の開口11bを塞ぐ円盤状
の底蓋12とを備えて構成されている。
スチック材料を用いて一体に成形して構成しており、前
記本体部10’と前記底蓋12とは、前記本体部10’
の前記ボルトBの挿し入れ奥側の開口11b縁部と、底
蓋12の外縁部との間に亘って設けられた薄肉のヒンジ
部13により一体に連結されている。
させて前記本体部10’の開口11bを塞いだ際に、該
本体部10’の挿入穴11に連通される穴12aが開設
されている。また、この穴12aの径は、挿入穴11の
前記開口11b側の径よりも小さい構成とされている。
部には、環状の突部12bが形成されており、前記本体
部10’の開口11b内周縁部にこの突部12bが接す
るように、該突部12bを挿入穴11に嵌め入れるよう
にして、前記底蓋12が本体部10’の開口11bを塞
ぐ構成としてある。
3が設けられている側と反対の側にある前記底蓋12の
縁部に、該底蓋12の面に略直交する向きに間隔を開け
て立設された一対の突片の先端間を連結させて、前記底
蓋12の縁との間で略方形をなす係合穴12cが形成さ
れており、一方、前記本体部10’の前記ヒンジ部13
が設けられている側と反対の側にある前記開口11b外
縁部には、前記底蓋12により該開口11bを塞いだ際
に、前記係合穴12cに係合される係合突部14が設け
られており、該底蓋12により前記開口11bを塞いだ
状態を安定的に維持できる構成としてある。
ルトBの挿し入れ入口側にある開口11aには、該開口
11aの内周縁を巡るように内鍔部11a’が形成され
ている。
記開口11a側から前記開口11b側に向けて、次第に
該挿入穴11の穴径を大きくさせる傾斜面15aが形成
されている。
3が設けられている側の穴壁15部には、該挿入穴11
の前記開口11aから開口11bに亘り、かつ、該挿入
穴11の内側に向けて突き出される、前記雌ネジ部材2
0の該挿入穴11内での回転を防止するための規制突部
16が形成してある。
側に、該筒状本体10の高さ方向に沿った複数の突部1
7、17…が形成されており、該筒状本体10を把持な
どし易い構成としてある。
されるように雌ネジ部材20は、断面を弧状に湾曲させ
ると共に、この湾曲内側の弧状面21aに雌ネジ部21
a’を備えた三個の分割片21…21を、ヒンジ部21
bを介して連結した構成とされており、プラスチック材
料を用いて一体に成形される構成とされている。
分割片21の両側縁と、この中央に位置される分割片2
1の両側に位置される分割片21、21の該中央に位置
される分割片21の側に向けられた側縁との間に亘って
形成される薄板状の前記ヒンジ部21b、21bによ
り、前記弧状面21aをそれぞれ同方向に位置させるよ
うに連結されている。
…21の一方端部には、弾性片21cがそれぞれ設けら
れており、この弾性片21cは、次第に該一方端部から
離れ出すように、該一方端部から傾斜状に突設されてい
る。
記のように連結される三個の分割片21…21の中央の
分割片21を挟んだ一方側の分割片21では、該中央の
分割片21との間のヒンジ部21bが設けられていない
側を基部として該ヒンジ部21bの設けられている側に
向けて突設されていおり、また、中央の分割片21で
は、前記一方の分割片21との間のヒンジ部21bが設
けられている側を基部として、該中央の分割片21を挟
んだ他方の分割片21の側に向けて突設されており、さ
らに、該他方の分割片21では、前記中央の分割片21
との間のヒンジ部21bが設けられている側を基部とし
て該ヒンジ部21bの設けられていない側に向けて突設
されている。
1…21の前記弧状面21aにはそれぞれ、前記弾性片
21cの設けられている一方端側の側縁部から、これに
向き合う側縁部側に向けて、前記雌ネジ部21a’が形
成されている。
1…21の前記弧状面21aに、該分割片21…21の
連結方向に向いて延びる複数のネジ山を該弧状面21a
に沿って形成することにより構成されており、また、図
7に特に示されるように、各分割片21…21に設けら
れた各雌ネジ部21a’の複数のネジ山は、略同一の傾
斜角を備え、また、隣り合う二つの分割片21、21の
一方の分割片21に設けられた複数のネジ山は、それぞ
れ、他方の分割片21に設けられた複数のネジ山のいず
れかと略同一直線上にネジ山を沿わせる構成とされてい
る。
示されるように、前記ヒンジ部21bを屈曲させて、互
いに前記雌ネジ部21a’を形成した弧状面21aを向
き合わせるように丸め込まれた前記各分割片21…21
の各雌ネジ部21a’…21a’は、略同一のツル巻き
線に沿うようにそのネジ山を位置させ、この丸め込みに
より前記各分割片21…21の弧状面21a…21a間
に挿し入れられるボルトBの雄ネジB’に噛み合う前記
雌ネジ部材20の雌ネジ20’が構成される。
うに、各分割片21…21を連結させるヒンジ部21b
は、前記各分割片21…21の弧状面21aと同面には
設けられていない。従って、前記のように各分割片21
…21を丸め込むにあたり、隣り合う二つの分割片2
1、21が、これら分割片21、21間に設けられた前
記該ヒンジ部21bと前記弧状面21aとの間にある肉
厚面21eを相互に接し合わせる位置よりさらに先に、
この隣り合う一方の分割片21に対して他方の分割片2
1の前記弧状面21aが近付けられることはなく、前記
のように丸め込まれる各分割片21…21の弧状面21
a…21a間に常時ボルトBの挿し入れ空間が確保でき
る構成とされている。
前記雌ネジ部材20は、図1に示されるように、前記底
蓋12で塞がれていない前記開口11bより前記挿入穴
11内に、弧状面21aを互いに向き合わせるように丸
め込まれた状態で、しかも、前記のように連結される各
分割片21…21の中央の分割片21を挟んだ両側の分
割片21、21の側端面21f、21f間に規制突部1
6が挟み込まれるように、弾性片21cの設けられてい
ない側から収め入れられ、この後、前記開口11bを底
蓋12により塞いで、該底蓋12の係合穴を本体部1
0’の係合突部14に係合し合わせることにより、前記
雌ネジ部材20は、図10および図11に示されるよう
に、前記弾性片21cを該底蓋12の穴12aの周縁に
接しさせて、前記筒状本体10の開口11a側に付勢、
押し上げられた状態で、該筒状本体10内に組み込まれ
る。
aには内鍔部11a’が形成されており、この内鍔部1
1a’と挿入穴11の穴壁15との間に形成されている
段面11cに、前記のように挿入穴11内に収め入れら
れた雌ネジ部材20の上端面が接する構成とされている
ので、該開口11a側に前記弾性片21cの弾発により
付勢されている前記雌ネジ部材20は、該開口11aよ
り外方に抜け出すことはない。
材20を収め入れている挿入穴11の穴壁15に傾斜面
15aを形成しており、この傾斜面15aにより、該挿
入穴11は開口11a側を縮径とし、開口11b側に向
けて漸次拡径とされる構成とされている。従って、図1
0および図11に示されるように、該開口11a側に位
置される雌ネジ部材20は、該雌ネジ部材20を構成す
る各分割片21…21の該側面を、前記挿入穴11の開
口11a側に接しさせた状態では、各弧状面21aを比
較的近接させた状態としている。
側に雌ネジ部材20を位置させた状態から、該筒状本体
10の該開口11aより挿入穴11内にボルトBが挿し
入れられると、該ボルトBの雄ネジB’に前記雌ネジ部
材20の雌ネジ20’が接触して、該雌ネジ部材20は
前記弾性片21cの付勢に抗して、このボルトBの挿し
入れ奥側に向けて移動される。
は、このボルトBの挿し入れ奥側、すなわち筒状本体1
0の開口11b側に向けて漸次拡径とされていることか
ら、前記のように挿し入れ奥側に向けて移動された雌ネ
ジ部材20は、該雌ネジ部材20を構成する各分割片2
1…21の弧状面21a…21aを互いに離隔するよう
に外側にやや拡き出し、これにより、該挿入奥側に向か
うに従って、該雌ネジ部材20の雌ネジ部21a’と挿
入されるボルトBの雄ネジB’との接し合いは緩やかな
ものとなる。
本体10を特に回転させなくとも、該筒状本体10の挿
入穴11に対して該ボルトBの桿部を挿し入れることが
できる。
トBが取り付けられているパネル材P’の面に筒状本体
10の開口11a側の端面が接するなどして、該筒状本
体10の開口11b側に向けられたボルトBの挿し入れ
が止められると、前記雌ネジ部材20は前記弾性片21
cにより開口11a側に向けて付勢されているので、該
雌ネジ部材20を構成する各分割片21…21はその弧
状面21a…21aを、挿入されているボルトBの桿部
周面にそれぞれ密着させるようにその間隔を狭める位置
まで、該開口11a側に向けて移動され、この移動終了
位置で、図14に示されるように、該ボルトBの雄ネジ
B’に該弧状面21aに設けられた雌ネジ部21a’を
噛み合わせる。
に係るワンタッチナットの螺着がなされ、該ボルトBの
頭部と前記筒状本体10の開口11a側の端面との間
で、例えばパネル材P、P’を挟み込んで、これらを組
み付けることができる。
外側面21dを、挿入穴11の傾斜面15aの傾斜に沿
うように傾斜させて、該挿入穴11内での雌ネジ部材2
0の移動がスムースに行なわれる構成とされている。
チナットとの該螺着状態の解除は、前記筒状本体10内
から該ボルトBの桿部が抜け出すように、該筒状本体1
0を回転させて、該ボルトBの雄ネジB’と前記雌ネジ
部材20の雌ネジ部21a’との螺合を解くことでなさ
れるが、該雌ネジ部材20は連結される各分割片21…
21の中央の分割片21を挟んだ両側の分割片21、2
1の側端面21f、21fを筒状本体10の挿入穴11
内に突き出された規制突部16に当接させる構成とされ
ているので、前記筒状本体10の回転に伴って雌ネジ部
材20も連れ回りされ、前記ボルトBとの噛み合いを確
実に解かれる。
を構成する筒状本体10を特にプラスチック製としてお
り、底蓋12も筒状本体10にヒンジ部13を介して一
体に設けていることから、一体成形の可能な前記雌ネジ
部材20と該筒状本体10の2パーツで、前記機能をも
ったワンタッチナットを構成できる特長を有する。
と筒状本体10とを別体として、筒状本体10の挿入穴
11内に雌ネジ部材20を収め入れてから、該筒状本体
10の開口11bに底蓋12を嵌め込み、嵌め合わせあ
るいは、接着、溶着などすることとして、ワンタッチナ
ットを構成しても良い。
しても良く、この場合には、底蓋12を適宜のヒンジに
より該筒状本体10に組み付け、あるいは、該筒状本体
10と別体に構成して、該筒状本体10の開口11bに
嵌め込み、嵌め合わせ、あるいは接着、溶着などして取
付けることとして、ワンタッチナットを構成しても構わ
ない。
状本体10の挿入穴11へのボルトBの挿し入れに伴っ
て、雌ネジ部材20を構成する各分割片21を弾性片2
1cによる付勢に抗して挿入穴11の奥側に移動させな
がら該各分割片21の雌ネジ部21a’間がなす間隔を
拡げ、挿入されるボルトBに対して筒状本体10を特に
回転させなくとも、挿入穴11に対してボルトBの桿部
を挿し入れることができ、また、この後、挿入穴11に
対するボルトBの挿し入れを止めることにより、各分割
片21を弾性片21cの付勢により、再び挿入穴11の
挿し入れ入口側に移動させ、幅狭に構成されているこの
挿し入れ入口側の穴壁により、各分割片21を雌ネジ部
21a’間の間隔を狭めるように丸め込ませて、挿し入
れられたボルトBの雄ネジB’に雌ネジ部21a’を螺
合させて、該ボルトBにワンタッチで螺着させることが
でき、ナットを回転操作させ難い狭所や、手の届きにく
い部所におけるボルトBへの螺着作業を極めて容易に行
えるようにする特長を有する。
入されたボルトBの雄ネジB’と雌ネジとの噛み合いを
解くように筒状本体10を回転させることによりなされ
るが、該雌ネジを備える前記各分割片21はヒンジ部2
1bを介して連結されており、この筒状本体10の回転
に伴って各分割片21相互の間隔がつまることなく、該
間隔を常に一定に保つことができ、各分割片21に形成
された雌ネジと挿入されているボルトBの雄ネジB’と
の噛み合いは常時適切に確保されるので、前記螺着の解
除にあたっても何らの支障も生じさせることがない。
で一体成形可能な雌ネジ部材20の2パーツより、前記
機能をもったワンタッチナットを構成でき、製造し易
く、該ワンタッチナットを低廉に供給しうる特長を有す
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 ボルトの挿入穴を備えた筒状本体と、こ
の挿入穴内に収められると共に、挿入されるボルトの雄
ネジに螺合される雌ネジを備えたプラスチック製の雌ネ
ジ部材とよりなるナットであって、 前記筒状本体の前記ボルトの挿入穴は、穴壁の全部又は
一部が、該ボルトの挿し入れ入口側より奥側に向けて、
該挿入穴の穴径を漸次拡径とさせる傾斜面とされてお
り、 前記雌ネジ部材は、薄肉のヒンジ部を介して連結される
複数の分割片よりなり、この分割片の内側には、該ヒン
ジ部により丸め込まれて該雌ネジ部材の雌ネジを構成す
る雌ネジ部が設けられていると共に、 該雌ネジ部材には、前記筒状本体に接して、該雌ネジ部
材を、該筒状本体の前記挿し入れ入口側に常時付勢させ
る弾性片が備えられており、 前記筒状本体の前記挿入穴内に収められる雌ネジ部材の
前記分割片が、前記付勢に抗して前記挿入穴の奥側に移
動されるにしたがって、各分割片の雌ネジ部間の間隔を
拡げる構成とされていることを特徴とするワンタッチナ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29907494A JP3201917B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | ワンタッチナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29907494A JP3201917B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | ワンタッチナット |
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JPH08135636A true JPH08135636A (ja) | 1996-05-31 |
JP3201917B2 JP3201917B2 (ja) | 2001-08-27 |
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JP29907494A Expired - Fee Related JP3201917B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | ワンタッチナット |
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JP (1) | JP3201917B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10205513A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Pop Rivet Fastener Kk | 押込み式ナット |
JPH1113729A (ja) * | 1997-06-24 | 1999-01-22 | Pop Rivet Fastener Kk | 押し込み式ナット |
JP2000176924A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-27 | Ooike:Kk | コンクリート埋設物およびコンクリート製品 |
JP2010064588A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Nifco Inc | スペアタイヤの固定具 |
CN106151232A (zh) * | 2016-09-19 | 2016-11-23 | 浙江亦宸五金有限公司 | 一种连接紧固的密封螺栓 |
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-
1994
- 1994-11-09 JP JP29907494A patent/JP3201917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3201917B2 (ja) | 2001-08-27 |
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