JPH0813508A - ケーソンの築造方法 - Google Patents

ケーソンの築造方法

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JPH0813508A
JPH0813508A JP15003294A JP15003294A JPH0813508A JP H0813508 A JPH0813508 A JP H0813508A JP 15003294 A JP15003294 A JP 15003294A JP 15003294 A JP15003294 A JP 15003294A JP H0813508 A JPH0813508 A JP H0813508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
caisson
wall
slab
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15003294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatsu Wagi
多克 和木
Takayuki Suenobe
隆之 末延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
World Engineering Co
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
World Engineering Co
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp, World Engineering Co filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH0813508A publication Critical patent/JPH0813508A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さなスペースで築造することが出来、且
つ、築造期間の短縮を図ることが出来るケーソンの築造
方法を提供する。 【構成】 予め鉄筋コンクリート版と鋼板との合成版に
より形成された底版10と複数の単位外壁版21を凾状
に組み立て、底版10と単位外壁版21との接合部及び
隣接する単位外壁版21との接合部に、コンクリートを
打設して接合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーソンを容易且つ迅
速に築造することが出来るケーソンの築造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】防波堤や岸壁等の港湾施設を構築する際
には、海底地盤が軟弱な場合は、地盤改良をした後、基
礎捨石マウンドを築造した後、陸上で製作されたケーソ
ンを据付けるのが一般的である。ケーソンには、鋼製ケ
ーソン、ハイブリッドケーソン、船体ケーソンや、RC
ケーソン等があり、例えば、RCケーソンは、現場の浜
出し岸壁に設けられた築造サイトやケーソンドックにお
いて、コンクリートを打設、養生して形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現場に設けら
れた築造サイトにおいてケーソンを一から形成するに
は、規模の大きな築造サイトが必要であるため、用地の
確保が難しい。又、大量のコンクリートを打設して養生
しなければならないため、更なる施工期間の短縮の要望
に応えることが難しいという問題を有している。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、小さなスペー
スで築造することが出来、且つ、築造期間の短縮を図る
ことが出来るケーソンの築造方法を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のケーソン
の築造方法は、予め形成された複数のコンクリート版を
凾状に組み立て、前記複数のコンクリート版の接合部
に、コンクリートを打設して前記複数のコンクリート版
を接合することを特徴とする。請求項2記載のケーソン
の築造方法は、請求項1記載のケーソンの築造方法にお
いて、前記コンクリート版が、鋼板との合成版であるこ
とを特徴とする。請求項3記載のケーソンの築造方法
は、請求項1又は2記載のケーソンの築造方法におい
て、前記コンクリート版が鉄筋コンクリート版であるこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のケーソンの築造方法によれば、複数の
コンクリート版を、工場等で予め形成して現場に運ぶこ
とにより、現場では、コンクリート版を凾状に組み立て
て、コンクリート版の各接合部に、コンクリートを打設
して複数のコンクリート版を接合するだけでケーソンを
築造することが出来るように作用する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明の方法により築造されたケーソン
100を示す図であり、ケーソン100は、底版10
と、底版10上に立設され、底版10と共に上部が開口
した直方体の凾を形作る外壁版20と、外壁版20に包
囲された中空部S1を複数に仕切るように設けられた隔
壁30とにより構成されている。底版10は、鋼板12
と鉄筋コンクリート版13の合成版であり、鋼板12の
上面には、複数個のジベル14が突設されている。底版
10の鋼板12と鉄筋コンクリート版13は、鋼板12
のジベル14を鉄筋コンクリート版13の内部に埋設す
ることにより強固に接合されており、図3に示すよう
に、底版10の上面の、外壁版20との接合部には、接
合鋼板15が敷設されている。接合鋼板15には、底版
10の鉄筋コンクリート版13内部に埋設された埋込取
合部材16が接合されている。
【0008】また、外壁版20は、図1に示すように、
複数の単位外壁版21を水平方向に継ぎ合せるようにし
て形成されており、単位外壁版21は、鋼板22と鉄筋
コンクリート版23の合成版であり、鋼板22の外面に
は、複数個のジベル24が突設されている。単位外壁版
21の鋼板22と鉄筋コンクリート版23は、鋼板22
のジベル24を鉄筋コンクリート版23の内部に埋設す
ることにより強固に接合されており、各単位外壁版21
は、図3に示すように、底版10の上面に設けられた接
合鋼板15に鋼板22の下端部を溶接されている。ま
た、単位外壁版21の鉄筋コンクリート版23の下端部
には、下方に向けて先細りなテーパー状の切欠部23a
が形成されており、その切欠部23aと底版10との間
の切欠空間S2には、単位外壁版21の鉄筋コンクリー
ト版23の内部に上下方向に配設された縦鉄筋25の下
端部が突出している。その縦鉄筋25の下端部は、前記
接合鋼板15に溶接されており、また、切欠空間S2に
は、接合用コンクリート26が、単位外壁版21の鉄筋
コンクリート版23と底版10とを接合するように打設
充填されている。
【0009】また、隣接する単位外壁版21、21は、
図5に示すように、その鉄筋コンクリート版23の両側
端より側方に突出した鋼板22、22を溶接されてお
り、隣接する単位外壁版21、21の鉄筋コンクリート
版23、23の両側端からは、それぞれ、内部に水平方
向に配設された横鉄筋27、27の端部が突出されてい
る。双方の横鉄筋27、27の端部は、ラップ筋28を
介してラップされており、隣接する単位外壁版21、2
1の鉄筋コンクリート版23、23の両側端の間には、
図6に示すように、連結用コンクリート29が打設充填
されている。
【0010】ケーソン100は、以上のような構成を有
する。そこで、このケーソン100の築造過程を以下に
示す。まず、単位外壁版21を形成する場合には、図2
に示すように、工場の床面に形成した定版40上にアス
ファルトマット41を敷設し、その上に、鋼板22を敷
設する。次に、鋼板22の上面に、複数のジベル24を
溶接して突設し、又、鋼板22の上方に、セパレータを
介して縦鉄筋25及び横鉄筋27を縦横に配設する。そ
して、鋼板22の上面の端縁部に、型枠42を、縦鉄筋
25及び横鉄筋27を包囲するように設置して、その型
枠42内部にコンクリート43を打設し養生する。これ
により、単位外壁版21を形成することが出来る。この
単位外壁版21は、工場からケーソン100を設置する
現場まで運搬し得る大きさに形成される。従って、現場
附近の築造サイトでは、外壁版21を形成するために用
いられる設備、施設を大幅に省略することが出来るの
で、築造サイトの規模の縮小を図ることが出来る。これ
により、築造サイト用の用地の確保を容易にすることが
出来る。
【0011】次に、図1に示す底版10は、現場附近の
築造サイトで、単位外壁版21同様にして形成し、その
底版10上に図3に示すように工場で予め形成された単
位外壁版21を立設する。このときには、まず、単位外
壁版21を築造サイトに設けられた門型クレーン等の吊
支装置により垂直な状態で吊支し、底版10の鉄筋コン
クリート版13の上面に設けられた接合鋼板15上に下
ろす。すると、その鋼板22の下端部が接合鋼板15に
当接するので、鋼板22の下端部と接合鋼板15とを溶
接する。また、単位外壁版21の鉄筋コンクリート版2
3の下端部には、下方に向けて先細りなテーパー状の切
欠部23aが形成されており、その切欠部23aと底版
10との間の切欠空間S2には、単位外壁版21の鉄筋
コンクリート版23の内部に上下方向に配設された縦鉄
筋25の下端部が突出している。そこで、その縦鉄筋2
5の下端部を、前記接合鋼板15に溶接する。そして、
切欠空間S2を包囲するように型枠44を設置し、切欠
空間S2に接合用コンクリート26を打設充填する。こ
れにより、単位外壁版21と底版10を強固に接合する
ことが出来る。
【0012】また、上記同様にして、複数の単位外壁版
21を底版10に接合して、図1に示すように、底版1
0と共に上部が開口した直方体の凾を形作る外壁版20
を形成する。このとき、隣接する単位外壁版21相互の
接合は、次のように行なわれる。即ち、単位外壁版21
は、図5に示すように、その鉄筋コンクリート版23の
両側端より鋼板22が突出しており、隣接する単位外壁
版21、21は、まず、その鋼板22、22の端部を溶
接される。次に、隣接する単位外壁版21、21の鉄筋
コンクリート版23、23の両側端からは、それぞれ、
内部に水平方向に配設された横鉄筋27、27の端部が
突出されているので、双方の横鉄筋27、27の端部
を、ラップ筋28を介してラップさせる。その後に、図
6に示すように、隣接する単位外壁版21、21の鉄筋
コンクリート版23、23の対向する両側端の間隙に形
成されたコンクリート打設空間S3を閉塞するように型
枠45を設け、前記コンクリート打設空間S3に、連結
用コンクリート29を打設充填する。これにより、隣接
する単位外壁版21を強固に接合することが出来るの
で、底版10と共に上部が開口した直方体の凾を形作る
外壁版20を形成することが出来る。
【0013】外壁版20が形成されたなら、最後に、図
1に示すように、外壁版20に包囲された中空部S1を
複数に仕切るように隔壁30を縦横に設けて、ケーソン
100が築造されることが出来る。従って、上記築造方
法によれば、複数の単位外壁版21を、工場等で予め形
成して現場に運ぶことにより、現場では、単位外壁版2
1を凾状に組み立てて、単位外壁版21の各接合部に、
コンクリートを打設して複数の単位外壁版21を接合す
るだけでケーソン100を築造することが出来るので、
従来のように、大量のコンクリートを打設して養生する
ことを要せず、現場に規模の大きな築造サイトを必要と
しない。従って、小さなスペースで築造することが出
来、且つ、現場での築造期間の短縮を図ることが出来る
ので、用地の確保を容易にし、且つ、ケーソン100を
用いた基礎の構築を簡便にすることが出来る。
【0014】尚、上記実施例においては、底版10の上
面に接合鋼板15を設け、その接合鋼板15上に単位外
壁版21を接合するように設けたが、図4に示すように
接合してもよい。即ち、底版10の上面に、係合孔10
aを予め形成しておき、その係合孔10aに、単位外壁
版21の下端部を挿入し、係合孔10aと単位外壁版2
1の下端部との間隙に接合用コンクリート26を打設充
填するようにして接合する。
【0015】また、上記実施例においては、底版10は
現場附近の築造サイトで一体成形するように設けたが、
外壁版20同様に複数の単位底版を工場で形成し、築造
サイトでは、継ぎ合せるだけで形成されるようにしても
よいことは勿論である。
【0016】また、上記実施例においては、底版10及
び単位外壁版21を、鉄筋コンクリート版13、23と
鋼板12、22との合成版としたが、必ずしも鉄筋コン
クリート版13、23と鋼板12、22との合成版であ
る必要はなく、鉄筋コンクリート版の単板であっても、
また、鉄筋を有さないコンクリート版と鋼板との合成版
であっもよいことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】本発明のケーソンの築造方法によれば、
現場では、コンクリート版を凾状に組み立てて、コンク
リート版の各接合部に、コンクリートを打設して複数の
コンクリート版を接合するだけでケーソンを築造するこ
とが出来るので、従来のように、大量のコンクリートを
打設して養生することを要せず、現場に規模の大きな築
造サイトを必要としない。従って、小さなスペースで築
造することが出来、且つ、現場での築造期間の短縮を図
ることが出来るので、用地の確保を容易にし、且つ、ケ
ーソンを用いた基礎の構築を簡便にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法により築造されたケーソンを示
す図である。
【図2】 図1のケーソンの単位外壁版を形成している
場面を示す図である。
【図3】 図1のケーソンの底版に単位外壁版を接合し
ている場面を示す図である。
【図4】 図3の底版と単位外壁版との接合方法の別の
実施例を示す図である。
【図5】 隣接する単位外壁版の接合において、鋼板と
鋼板とを溶接した状態を示す図である。
【図6】 隣接する単位外壁版の接合において、鉄筋コ
ンクリート版と鉄筋コンクリート版との接合を示す図で
ある。
【符号の説明】
12…鋼板 13…鉄筋コンクリート版(コンクリート版) 22…鋼板 23…鉄筋コンクリート版(コンクリート版) 26…接合用コンクリート(コンクリート) 29…接合用コンクリート(コンクリート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め形成された複数のコンクリート版を
    凾状に組み立て、 前記複数のコンクリート版の接合部に、コンクリートを
    打設して前記複数のコンクリート版を接合することを特
    徴とするケーソンの築造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーソンの築造方法にお
    いて、前記コンクリート版が、鋼板との合成版であるこ
    とを特徴とするケーソンの築造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のケーソンの築造方
    法において、前記コンクリート版が鉄筋コンクリート版
    であることを特徴とするケーソンの築造方法。
JP15003294A 1994-06-30 1994-06-30 ケーソンの築造方法 Pending JPH0813508A (ja)

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JP15003294A JPH0813508A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 ケーソンの築造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180056A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 長大ケーソンの建造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180056A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 長大ケーソンの建造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020813