JPH08135051A - 壁パネルの接続構造 - Google Patents

壁パネルの接続構造

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JPH08135051A
JPH08135051A JP6278091A JP27809194A JPH08135051A JP H08135051 A JPH08135051 A JP H08135051A JP 6278091 A JP6278091 A JP 6278091A JP 27809194 A JP27809194 A JP 27809194A JP H08135051 A JPH08135051 A JP H08135051A
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JP
Japan
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wall panel
joint material
connection structure
wall
section
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JP6278091A
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English (en)
Inventor
Norihisa Tanimoto
典久 谷本
Toshiaki Sumitomo
利昭 住友
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場での施工が容易にでき、かつ、確実に防
水できる壁パネルの接続構造およびその施工方法を提供
することにある。 【構成】 壁パネル本体(30)、この壁パネル本体
(30)上に設置された外装材(1)、および、この外
装材(1)と上記壁パネル本体(30)との間で同壁パ
ネル本体(30)の端縁近傍に沿って付設された胴縁
(4)を備えて壁パネル(40)となし、上記胴縁
(4)が上記壁パネル(40)の端部から引っ込んで凹
所(17)が形成され、上記壁パネル(40)の端部ど
うしを対向配置させて、上記外装材(1)どうしの間に
間隙(11)を形成して、さらに、上記壁パネル(4
0)の端部どうしの間に断面略凸字形の目地材(10)
を介在させ、この断面略凸字形の目地材(10)の各突
部を間隙(11)と両側の上記凹所(17)とにそれぞ
れ嵌合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁パネルの接続構造に
関し、具体的には、壁パネルの接続部間に目地材を介在
させる壁パネルの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の壁パネルの接続構造としては、一
般に、図10および図11に示すごとく、壁パネル本体
(30)、この壁パネル本体(30)上に載置された外
装材(1)、および、この外装材(1)と上記壁パネル
本体(30)との間で同壁パネル本体(30)の端部に
沿って付設された胴縁(4)を備えて壁パネル(40)
となし、この壁パネル(40)の端部どうしを対向配置
させて、さらに、この壁パネル(40)の端部どうしの
間に断面略ハット形の目地材(10)を介在させるもの
が知られている。胴縁(4)や外装材(1)には、釘
(6)が打ち込まれるものであり、胴縁(4)以外に
も、外装材(1)と上記壁パネル本体(30)との間で
必要に応じて中程に取付用胴縁(5)が釘(6)などで
付設されるものである。そして、間隙(11)のところ
にシーリングなどで壁パネル(40)間の接続仕上げが
されるものであった。
【0003】例えば、図11に示すごとく、壁パネル
(40)としては、第1の壁パネル(12)と、この第
1の壁パネル(12)と対向する第2の壁パネル(1
3)とがあり、この第1の壁パネル(12)と第2の壁
パネル(13)の各々は、下地パネル(14)、この下
地パネル(14)の端面に取り付けられた隅木(1
6)、この下地パネル(14)の上位に取り付けられた
中間パネル(8)、および、この中間パネル(8)の上
面を覆う防水シート(7)からなり、下地パネル(1
4)と中間パネル(8)の間には、通気を良好にするた
めに隙間が作られ、必要に応じて下地パネル(14)と
中間パネル(8)の間に第1の載置木(15)や第2の
載置木(18)が設けられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような壁
パネルの接続構造においては、図10に示すごとく、壁
パネル本体(30)、この壁パネル本体(30)上に載
置された外装材(1)、および、この外装材(1)と上
記壁パネル本体(30)との間で同壁パネル本体(3
0)の端部に沿って付設される胴縁(4)は、予め工場
で作られて組み立てられた上に、上記壁パネル(40)
のうち、第2の壁パネル(13)に断面ハット形の目地
材(10)が差し込んでセットされ、壁パネル(40)
のうちもう一方の第1の壁パネル(12)は、外装材
(1)の端部を釘(6)などで固定せずにフリーな状態
にしておき、この状態で、第1の壁パネル(12)と第
2の壁パネル(13)が輸送され、この輸送や搬入時を
考慮すると、第1の壁パネル(12)と第2の壁パネル
(13)は、ともに不安定であった。また、現場では、
図11に示すごとく、第1の壁パネル(12)と第2の
壁パネル(13)とを据え付けた後で、目地材(10)
をフリーな状態にした外装材(1)の端部の下側に差し
込んでおり、この第1の壁パネル(12)と第2の壁パ
ネル(13)との間で、しかも、外装材(1)の端部の
下側に目地材(10)を介在させた状態では、現場で目
地材(10)を固定するのは難しい点に問題があった。
【0005】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、現場での施工が
容易にでき、かつ、確実に防水できる壁パネルの接続構
造およびその施工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
壁パネルの接続構造は、壁パネル本体(30)、この壁
パネル本体(30)上に設置された外装材(1)、およ
び、この外装材(1)と上記壁パネル本体(30)との
間で同壁パネル本体(30)の端縁近傍に沿って付設さ
れた胴縁(4)を備えて壁パネル(40)となし、上記
胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部から引っ込ん
で凹所(17)が形成され、上記壁パネル(40)の端
部どうしを対向配置させて、上記外装材(1)どうしの
間に間隙(11)を形成して、さらに、上記壁パネル
(40)の端部どうしの間に断面略凸字形の目地材(1
0)を介在させ、この断面略凸字形の目地材(10)の
各突部を間隙(11)と両側の上記凹所(17)とにそ
れぞれ嵌合してなることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る壁パネルの接続構
造は、上記壁パネル本体(30)の端面どうしを相互に
当接させたことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る壁パネルの接続構
造は、上記目地材(10)が、板状物(21)を折り曲
げて断面略凸字形に形成されたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る壁パネルの接続構
造は、上記目地材(10)の端部に水が浸入するのを防
止する水返し片(26)を延設したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項5に係る壁パネルの接続構
造は、上記目地材(10)において、上記両側の凹所
(17)に嵌合する突部の上面に水切り凸条(23)を
突出させたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項6に係る壁パネルの接続構
造は、上記断面略凸字形の目地材(10)の底片部(2
5)を開口させたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に係る壁パネルの接続構造に
よると、壁パネル本体(30)、外装材(1)、およ
び、胴縁(4)を備えて壁パネル(40)となし、上記
胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部から引っ込ん
で凹所(17)が形成され、上記壁パネル(40)の端
部どうしを対向配置させて、上記外装材(1)どうしの
間に間隙(11)を形成して、さらに、上記壁パネル
(40)の端部どうしの間に断面略凸字形の目地材(1
0)を介在させ、この断面略凸字形の目地材(10)の
各突部を間隙(11)と両側の上記凹所(17)とにそ
れぞれ嵌合してなるので、外装材(1)を予め工場など
で釘などを用いて完全に固定しておくことができ、従来
のように予め工場などで壁パネル(40)の一方に目地
材(10)を差し込んで介在させたり、壁パネル(4
0)の他方において外装材(1)の端部を固定しないフ
リーな状態にしたりして壁パネル(40)を不安定な状
態にする必要がないため、現場への輸送、搬入は、支障
なく行うことができる。
【0013】また、現場での施工においても、壁パネル
(40)は、従来と違って、予め工場などで壁パネル本
体(30)上に外装材(1)を設置して、胴縁(4)を
備えるというように同じ形で作られているため、どの壁
パネル(40)でも自由に取り出して、壁パネル(4
0)の端部どうしを対向配置させて据え付けできる。そ
して、胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部から引
っ込められているため、凹所(17)が確実に形成さ
れ、断面略凸字形の目地材(10)の各突部を間隙(1
1)と両側の上記凹所(17)とにそれぞれ嵌合させる
だけであって、施工が容易にできる。しかも、目地材
(10)で間隙(11)と両側の凹所(17)とが確実
に密閉されるため、結果として、確実な防水が図られ
る。
【0014】本発明の請求項2に係る壁パネルの接続構
造によると、上記壁パネル本体(30)の端面どうしを
相互に当接させたので、請求項1記載のものに加えて、
壁パネル(40)どうしの接続部分の隙間がなくなっ
て、より確実に壁パネル(40)どうしの接続部分の防
水が図られる。しかも、上記外装材(1)どうしの間に
形成される間隙(11)が、確保されて明確に決まるの
で、この間隙(11)と嵌合する目地材(10)の目地
幅も一定にすることができ、目地材(10)を容易に嵌
合させることができる。
【0015】本発明の請求項3に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)が、板状物(21)を
折り曲げて断面略凸字形に形成されたので、請求項1ま
たは請求項2記載のものに加えて、板状物(21)の折
り曲げ加工によって目地材(10)を簡単に製造するこ
とができ、しかも、中空であるから目地材(10)が軽
量に仕上げられ、鋼板での製造も容易であるために、鋼
板を用いて耐火性を向上させることもできる。
【0016】本発明の請求項4に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)の両側縁部に水が浸入
するのを防止する水返し片(26)を延設したので、請
求項3記載のものに加えて、仮に目地材(10)の周囲
から壁パネル(40)の内部の方に向かって雨水などが
浸入しても、水返し片(26)によって、水が浸入する
のを防止することができる。また、水返し片(26)を
板状物(21)の折り曲げの際に簡単に形成することも
できる。
【0017】本発明の請求項5に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)において、上記両側の
凹所(17)に嵌合する突部の上面に水切り凸条(2
3)を突出させたので、請求項3記載のものに加えて、
仮に目地材(10)の周囲から壁パネル(40)の内部
の方に向かって雨水などが浸入しても、両側の凹所(1
7)に嵌合する突部の上面の水切り凸条(23)によっ
て、水が浸入するのを防止することができる。また、水
切り凸条(23)は、板状物(21)の折り曲げの際
に、簡単に形成できる。
【0018】本発明の請求項6に係る壁パネルの接続構
造によると、上記断面略凸字形の目地材(10)の底片
部(25)を開口させたので、請求項3記載のものに加
えて、底片部(25)の開口によって、目地材(10)
の両側面を持つことで弾性を発揮させることができ、目
地材(10)を壁パネル(40)の端部どうしの間に介
在させる際に、目地材(10)の両側面を持って、目地
材(10)の差し込みが容易にでき、したがって、この
弾性により壁パネル(40)の端部どうしの間に簡単に
介在させることができ、かつ、嵌合も隙間がなくなり、
確実なものとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係る壁パネル
の接続構造を示す要部側面図である。図2は、本発明の
一実施例に係る壁パネルの要部側面図である。図3は、
図2の壁パネルと対をなす壁パネルの要部側面図であ
る。図4は、本発明の一実施例に係る壁パネルの接続構
造を作る工程を示した要部側面図である。図5は、本発
明の一実施例に係る壁パネルの接続構造に用いる目地材
の斜視図である。図6は、本発明の他の一実施例に係る
壁パネルの接続構造に用いる目地材の側面図である。図
7は、本発明のさらに他の一実施例に係る壁パネルの接
続構造に用いる目地材の側面図である。図8は、本発明
のさらに他の一実施例に係る壁パネルの接続構造に用い
る目地材の側面図である。図9は、本発明のさらに他の
一実施例に係る壁パネルの接続構造に用いる目地材の側
面図である。
【0021】図1に示すごとく、本発明の壁パネルの接
続構造は、壁パネル本体(30)、この壁パネル本体
(30)上に設置された外装材(1)、および、この外
装材(1)と上記壁パネル本体(30)との間で同壁パ
ネル本体(30)の端縁近傍に沿って付設された胴縁
(4)を備えて壁パネル(40)となし、上記胴縁
(4)が上記壁パネル(40)の端部から引っ込んで凹
所(17)が形成され、上記壁パネル(40)の端部ど
うしを対向配置させて、上記外装材(1)どうしの間に
間隙(11)を形成して、さらに、上記壁パネル(4
0)の端部どうしの間に断面略凸字形の目地材(10)
を介在させ、この断面略凸字形の目地材(10)の各突
部を間隙(11)と両側の上記凹所(17)とにそれぞ
れ嵌合してなっているものである。
【0022】図1に示すごとく、上記外装材(1)は、
取付用胴縁(5)の上に載置され、釘(6)などで固定
されることで敷設されているものである。この外装材
(1)は、通常使用されている木板でもよいし、合板で
あってもよいし、その他に合成樹脂製のものであっても
よく、特に制限されない。
【0023】また、取付用胴縁(5)は、胴縁(4)と
ともに、通常使用されている木材でもよいし、合板材で
あってもよいし、その他に合成樹脂製のものであっても
よく、特に制限されない。
【0024】上記防水シート(7)は、樹脂製のシート
でよく、雨水などが浸入しないものであれば、その他の
ものを用いてもかまわない。例えば、塩化ビニル樹脂な
どの樹脂製のシートが用いられるが、その他にもアルミ
ニウム、スチール、ステンレスなどの金属製のシートや
アルミニウム、スチール、ステンレスなどの金属を芯材
として塩化ビニル樹脂などの樹脂で被覆したシートなど
であっても良い。
【0025】上記目地材(10)は、断面略凸字形であ
って、例えば、図5ないし図9に示すごとく、様々なも
のが用いられるものである。また、この目地材(10)
は、上記壁パネル(40)の端部どうしの間に介在さ
れ、この目地材(10)の各突部を間隙(11)と両側
の上記凹所(17)とにそれぞれ嵌合しているものであ
る。そして、図1に示すごとく、目地材(10)をシー
リングで外装材(1)どうしの間で介在させ取り付ける
ものである。
【0026】この目地材(10)は、外観上の見栄えの
良さから、外装材(1)と同一の材質のものを用いるの
が好ましいが、その他にも、木板や合板や合成樹脂製の
ものなどから適宜選ぶことができ、特に制限されない。
【0027】例えば、図2または図3に示すごとく、壁
パネル(40)としては、第1の壁パネル(12)と、
この第1の壁パネル(12)と対向する第2の壁パネル
(13)とがあり、この第1の壁パネル(12)と第2
の壁パネル(13)の各々は、下地パネル(14)、こ
の下地パネル(14)の端面に取り付けられた隅木(1
6)、この下地パネル(14)の上位に取り付けられた
中間パネル(8)、および、この中間パネル(8)の上
面を覆う防水シート(7)からなり、下地パネル(1
4)と中間パネル(8)の間には、通気を良好にするた
めに隙間が作られ、必要に応じて下地パネル(14)と
中間パネル(8)の間に第1の載置木(15)や第2の
載置木(18)が設けられるものである。このように、
第1の壁パネル(12)と、この第1の壁パネル(1
2)と対向する第2の壁パネル(13)とは、略同一形
態に製造することができるものである。
【0028】本発明の壁パネルの接続構造は、上述した
ような構成をとることによって、図4の〔1〕に示すご
とく、外装材(1)を予め工場などで釘などを用いて完
全に固定しておくことができ、従来のように予め工場な
どで壁パネル(40)の一方に目地材(10)を差し込
んで介在させたり、壁パネル(40)の他方において外
装材(1)の端部を固定しないフリーな状態にしたりし
て壁パネル(40)を不安定な状態にする必要がないた
め、現場への輸送、搬入は、支障なく行うことができる
ものである。
【0029】また、現場での施工においても、壁パネル
(40)は、従来と違って、予め工場などで壁パネル本
体(30)上に外装材(1)を設置して、胴縁(4)を
備えるというように同じ形で作られているため、どの壁
パネル(40)でも自由に取り出して、図4の〔2〕に
示すごとく、壁パネル(40)の端部どうしを対向配置
させて据え付けできるものである。
【0030】そして、胴縁(4)が上記壁パネル(4
0)の端部から引っ込められているため、凹所(17)
が確実に形成され、図4の〔2〕に示すごとく、断面略
凸字形の目地材(10)の各突部を間隙(11)と両側
の上記凹所(17)とにそれぞれ嵌合させるだけであっ
て、施工が容易にできるものである。
【0031】しかも、図4の〔3〕に示すごとく、目地
材(10)で間隙(11)と両側の凹所(17)とが確
実に密閉されるため、結果として、確実な防水が図られ
るものである。
【0032】また、図5ないし図9に示すごとく、目地
材(10)の上面(19)にシーリングを施して、図4
の〔3〕に示すごとく、接続部分を仕上げてもよいもの
である。
【0033】図1または図4の〔3〕に示すごとく、上
記壁パネル本体(30)の端面どうしを相互に当接させ
ると、壁パネル(40)どうしの接続部分の隙間がなく
なって、より確実に壁パネル(40)どうしの接続部分
の防水が図られるものである。
【0034】しかも、上記外装材(1)どうしの間に形
成される間隙(11)が、確保されて明確に決まるの
で、この間隙(11)と嵌合する目地材(10)の目地
幅も一定にすることができ、目地材(10)を容易に嵌
合させることができるものである。
【0035】また、図5ないし図9に示すごとく、上記
目地材(10)が、板状物(21)を折り曲げて断面略
凸字形に形成されていると、板状物(21)の折り曲げ
加工によって目地材(10)を簡単に製造することがで
き、しかも、中空であるから目地材(10)が軽量に仕
上げられ、鋼板での製造も容易であるために、鋼板を用
いて耐火性を向上させることもできるものである。な
お、折り曲げ加工の際、図5または図6に示すごとく、
目地材(10)の両側面(22)のうち、一方の内側に
重なり部分(20)を持たせてもかまわないものであ
る。
【0036】さらに、図8または図9に示すごとく、上
記目地材(10)の両側縁部に水が浸入するのを防止す
る水返し片(26)を延設していると、仮に目地材(1
0)の周囲から壁パネル(40)の内部の方に向かって
雨水などが浸入しても、水返し片(26)によって、水
が浸入するのを防止することができるものである。ま
た、水返し片(26)を板状物(21)の折り曲げの際
に簡単に形成することもできるものである。
【0037】図6ないし図9に示すごとく、上記目地材
(10)において、上記両側の凹所(17)に嵌合する
突部の上面に水切り凸条(23)を突出させていると、
仮に目地材(10)の周囲から壁パネル(40)の内部
の方に向かって雨水などが浸入しても、両側の凹所(1
7)に嵌合する突部の上面の水切り凸条(23)によっ
て、水が浸入するのを防止することができるものであ
る。
【0038】また、水切り凸条(23)は、上記水返し
片(26)とともに、板状物(21)の折り曲げの際
に、簡単に形成できるものである。
【0039】図7に示すごとく、上記断面略凸字形の目
地材(10)の底片部(25)を開口させていると、底
片部(25)の開口によって、目地材(10)の両側面
を持つことで弾性を発揮させることができ、目地材(1
0)を壁パネル(40)の端部どうしの間に介在させる
際に、目地材(10)の両側面を持って、目地材(1
0)の差し込みが容易にでき、したがって、この弾性に
より壁パネル(40)の端部どうしの間に簡単に介在さ
せることができ、かつ、嵌合も隙間がなくなり、確実な
ものとなる。開口の方法としては、図5、図6、図8、
図9に示すごとき目地材(10)の底片部(25)で適
宜切欠部となして、図7に示すごときこの切欠部の両縁
(24)で切り取ればよいものである。
【0040】本発明の壁パネルの接続構造によると、図
1または図4の〔3〕に示すごとく、壁パネル本体(3
0)、この壁パネル本体(30)上に設置された外装材
(1)、および、この外装材(1)と上記壁パネル本体
(30)との間で同壁パネル本体(30)の端縁近傍に
沿って付設された胴縁(4)を備えて壁パネル(40)
となし、上記胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部
から引っ込んで凹所(17)が形成され、上記壁パネル
(40)の端部どうしを対向配置させて、上記外装材
(1)どうしの間に間隙(11)を形成して、さらに、
上記壁パネル(40)の端部どうしの間に断面略凸字形
の目地材(10)を介在させ、この断面略凸字形の目地
材(10)の各突部を間隙(11)と両側の上記凹所
(17)とにそれぞれ嵌合してなるので、外装材(1)
を予め工場などで釘などを用いて完全に固定しておくこ
とができ、従来のように予め工場などで壁パネル(4
0)の一方に目地材(10)を差し込んで介在させた
り、壁パネル(40)の他方において外装材(1)の端
部を固定しないフリーな状態にしたりして壁パネル(4
0)を不安定な状態にする必要がないため、現場への輸
送、搬入は、支障なく行うことができるものである。
【0041】また、現場での施工においても、壁パネル
(40)は、従来と違って、予め工場などで壁パネル本
体(30)上に外装材(1)を設置して、胴縁(4)を
備えるというように同じ形で作られているため、どの壁
パネル(40)でも自由に取り出して、壁パネル(4
0)の端部どうしを対向配置させて据え付けできる。そ
して、胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部から引
っ込められているため、凹所(17)が確実に形成さ
れ、断面略凸字形の目地材(10)の各突部を間隙(1
1)と両側の上記凹所(17)とにそれぞれ嵌合させる
だけであって、施工が容易にできるものである。しか
も、目地材(10)で間隙(11)と両側の凹所(1
7)とが確実に密閉されるため、結果として、確実な防
水が図られるものである。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る壁パネルの接続
構造によると、外装材(1)を予め工場などで釘などを
用いて完全に固定しておくことができ、従来のように予
め工場などで壁パネル(40)の一方に目地材(10)
を差し込んで介在させたり、壁パネル(40)の他方に
おいて外装材(1)の端部を固定しないフリーな状態に
したりして壁パネル(40)を不安定な状態にする必要
がないため、現場への輸送、搬入は、支障なく行うこと
ができるものである。
【0043】また、現場での施工においても、壁パネル
(40)は、従来と違って、予め工場などで壁パネル本
体(30)上に外装材(1)を設置して、胴縁(4)を
備えるというように同じ形で作られているため、どの壁
パネル(40)でも自由に取り出して、壁パネル(4
0)の端部どうしを対向配置させて据え付けできる。そ
して、胴縁(4)が上記壁パネル(40)の端部から引
っ込められているため、凹所(17)が確実に形成さ
れ、断面略凸字形の目地材(10)の各突部を間隙(1
1)と両側の上記凹所(17)とにそれぞれ嵌合させる
だけであって、施工が容易にできるものである。しか
も、目地材(10)で間隙(11)と両側の凹所(1
7)とが確実に密閉されるため、結果として、確実な防
水が図られるものである。
【0044】本発明の請求項2に係る壁パネルの接続構
造によると、上記壁パネル本体(30)の端面どうしを
相互に当接させたので、請求項1記載のものに加えて、
壁パネル(40)どうしの接続部分の隙間がなくなっ
て、より確実に壁パネル(40)どうしの接続部分の防
水が図られるものである。しかも、上記外装材(1)ど
うしの間に形成される間隙(11)が、確保されて明確
に決まるので、この間隙(11)と嵌合する目地材(1
0)の目地幅も一定にすることができ、目地材(10)
を容易に嵌合させることができるものである。
【0045】本発明の請求項3に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)が、板状物(21)を
折り曲げて断面略凸字形に形成されたので、請求項1ま
たは請求項2記載のものに加えて、板状物(21)の折
り曲げ加工によって目地材(10)を簡単に製造するこ
とができ、しかも、中空であるから目地材(10)が軽
量に仕上げられ、鋼板での製造も容易であるために、鋼
板を用いて耐火性を向上させることもできるものであ
る。
【0046】本発明の請求項4に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)の両側縁部に水が浸入
するのを防止する水返し片(26)を延設したので、請
求項3記載のものに加えて、仮に目地材(10)の周囲
から壁パネル(40)の内部の方に向かって雨水などが
浸入しても、水返し片(26)によって、水が浸入する
のを防止することができるものである。また、水返し片
(26)を板状物(21)の折り曲げの際に簡単に形成
することもできるものである。
【0047】本発明の請求項5に係る壁パネルの接続構
造によると、上記目地材(10)において、上記両側の
凹所(17)に嵌合する突部の上面に水切り凸条(2
3)を突出させたので、請求項3記載のものに加えて、
仮に目地材(10)の周囲から壁パネル(40)の内部
の方に向かって雨水などが浸入しても、両側の凹所(1
7)に嵌合する突部の上面の水切り凸条(23)によっ
て、水が浸入するのを防止することができるものであ
る。また、水切り凸条(23)は、板状物(21)の折
り曲げの際に、簡単に形成できるものである。
【0048】本発明の請求項6に係る壁パネルの接続構
造によると、上記断面略凸字形の目地材(10)の底片
部(25)を開口させたので、請求項3記載のものに加
えて、底片部(25)の開口によって、目地材(10)
の両側面を持つことで弾性を発揮させることができ、目
地材(10)を壁パネル(40)の端部どうしの間に介
在させる際に、目地材(10)の両側面を持って、目地
材(10)の差し込みが容易にでき、したがって、この
弾性により壁パネル(40)の端部どうしの間に簡単に
介在させることができ、かつ、嵌合も隙間がなくなり、
確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る壁パネルの接続構造を
示す要部側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る壁パネルの要部側面図
である。
【図3】図2の壁パネルと対をなす壁パネルの要部側面
図である。
【図4】本発明の一実施例に係る壁パネルの接続構造を
作る工程を示した要部側面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る壁パネルの接続構造に
用いる目地材の斜視図である。
【図6】本発明の他の一実施例に係る壁パネルの接続構
造に用いる目地材の側面図である。
【図7】本発明のさらに他の一実施例に係る壁パネルの
接続構造に用いる目地材の側面図である。
【図8】本発明のさらに他の一実施例に係る壁パネルの
接続構造に用いる目地材の側面図である。
【図9】本発明のさらに他の一実施例に係る壁パネルの
接続構造に用いる目地材の側面図である。
【図10】従来例に係る壁パネルの接続構造を示す分解
した要部側面図である。
【図11】従来例に係る壁パネルの接続構造を示す要部
側面図である。
【符号の説明】
1 外装材 4 胴縁 10 目地材 11 間隙 17 凹所 21 板状物 23 水切り凸条 25 底片部 26 水返し片 30 壁パネル本体 40 壁パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 621 A 6951−2E L 6951−2E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネル本体(30)、この壁パネル本
    体(30)上に設置された外装材(1)、および、この
    外装材(1)と上記壁パネル本体(30)との間で同壁
    パネル本体(30)の端縁近傍に沿って付設された胴縁
    (4)を備えて壁パネル(40)となし、上記胴縁
    (4)が上記壁パネル(40)の端部から引っ込んで凹
    所(17)が形成され、上記壁パネル(40)の端部ど
    うしを対向配置させて、上記外装材(1)どうしの間に
    間隙(11)を形成して、さらに、上記壁パネル(4
    0)の端部どうしの間に断面略凸字形の目地材(10)
    を介在させ、この断面略凸字形の目地材(10)の各突
    部を間隙(11)と両側の上記凹所(17)とにそれぞ
    れ嵌合してなることを特徴とする壁パネルの接続構造。
  2. 【請求項2】 上記壁パネル本体(30)の端面どうし
    を相互に当接させたことを特徴とする請求項1記載の壁
    パネルの接続構造。
  3. 【請求項3】 上記目地材(10)が、板状物(21)
    を折り曲げて断面略凸字形に形成されたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の壁パネルの接続構造。
  4. 【請求項4】 上記目地材(10)の両側縁部に水が浸
    入するのを防止する水返し片(26)を延設したことを
    特徴とする請求項3記載の壁パネルの接続構造。
  5. 【請求項5】 上記目地材(10)において、上記両側
    の凹所(17)に嵌合する突部の上面に水切り凸条(2
    3)を突出させたことを特徴とする請求項3記載の壁パ
    ネルの接続構造。
  6. 【請求項6】 上記断面略凸字形の目地材(10)の底
    片部(25)を開口させたことを特徴とする請求項3記
    載の壁パネルの接続構造。
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