JPH081349A - 抵抗溶接機およびその制御方法 - Google Patents

抵抗溶接機およびその制御方法

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JPH081349A
JPH081349A JP6139996A JP13999694A JPH081349A JP H081349 A JPH081349 A JP H081349A JP 6139996 A JP6139996 A JP 6139996A JP 13999694 A JP13999694 A JP 13999694A JP H081349 A JPH081349 A JP H081349A
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JP
Japan
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welding
welding machine
circuit
control circuit
supplied
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Application number
JP6139996A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Tsukada
能成 塚田
Toshiya Watanabe
寿也 渡辺
Kensaku Kaneyasu
健策 金安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接機本体から外部配線を介して溶接電流が溶
接ガン側の溶接トランスに供給されるようにされた抵抗
溶接機において、その溶接ガン側に配される加圧ソレノ
イド等の制御駆動装置に対する溶接機本体側からの直流
電源供給用の外部配線を削除する。 【構成】溶接トランス17の2次コイル19の両端に整
流回路126とこの整流回路126に接続される2次電
池128を設けている。この2次電池128の端子間電
圧を溶接ガン103を制御駆動する制御駆動装置である
制御回路131、加圧ソレノイド31等用の電源として
利用するようにしている。このため、制御駆動装置用の
電源の溶接機本体102からの外部配線が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車製造
ライン等に配される溶接ロボット等に適用して好適な抵
抗溶接機およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、自動車用製造ライン
では、開閉自在な可動ガンアームの先端部に装着された
一対の電極チップによりワークを加圧挟持した状態で、
前記電極チップ間に通電することにより、このワークに
溶接処理を施す抵抗溶接機が広く採用されている(例え
ば、特開平3−57566号公報参照)。
【0003】図5は、この種の従来の抵抗溶接機の構成
を示している。
【0004】この抵抗溶接機は、三相交流電源1にその
入力側が接続される溶接機本体2と、この溶接機本体2
の出力側に接続される溶接ガン3とを備えている。
【0005】三相交流電源1から供給される三相交流が
溶接機本体2を構成する整流回路5を介した後インバー
タ回路6により所定周波数の高周波交流に変換されて端
子7、8に供給される。
【0006】なお、インバータ回路6には、制御回路1
0からスイッチング信号が供給されている。また、制御
回路10には、整流回路5で整流された電圧が安定化電
源回路11で安定化された後の直流電源が供給されてい
る。
【0007】インバータ回路6から端子7、8に供給さ
れた高周波交流は、大電流を流すための比較的太いケー
ブルである外部配線12、13を介し、溶接ガン3の端
子15、16を通じて溶接トランス17の1次コイル1
8に供給される。
【0008】溶接トランス17の2次コイル19の両端
はダイオード21、22を通じて可動ガンアーム23の
根元側に接続され、可動ガンアーム23の先端部には電
極チップ25が装着されている。溶接トランス17の中
点は、可動ガンアーム24の根元側に接続され、可動ガ
ンアーム24の先端部には電極チップ26が装着されて
いる。
【0009】可動ガンアーム23、24は、加圧ソレノ
イド31により駆動される図示しない空気圧シリンダに
よって矢印方向に開閉可能に構成されている。また、可
動ガンアーム23、24が開放しているときの開く角度
が、ガン開度切替ソレノイド32により駆動される図示
しない空気圧シリンダによって切り替えられる。なお、
可動ガンアーム23、24の開く角度を調節するのは、
余計に開いたときには、ワークを支持する図示しない支
持部材等を避けるためであり、余り開かないときには、
避ける必要がない場合で溶接サイクルを上げるため等で
ある。
【0010】溶接トランス17には、温度検出器である
サーモセンサ33も接続されている。サーモセンサ33
による検出信号は、端子35、36、外部配線41、4
2、端子37、38を通じて制御回路10に供給され
る。
【0011】一方、加圧ソレノイド31とガン開度切替
ソレノイド32用の電源が、制御回路10から端子5
1、外部配線43、端子52を通じて供給される。
【0012】さらに、加圧ソレノイド31およびガン開
度切替ソレノイド32の駆動信号が制御回路10から、
それぞれ、スイッチング用のトランジスタ53〜55、
端子56〜58、外部配線44〜46、端子59〜61
を通じて供給される。
【0013】なお、溶接電流を供給する外部配線12、
13を除く多数の外部配線41〜46は、溶接電流に比
較して相当に小さい電流を流すだけでよいので、比較的
に細い線材、いわゆる導線によって配線されている。
【0014】上記のように構成される抵抗溶接機におい
て、制御回路10によりガン開度切替ソレノイド32が
一の開度に選択された後、溶接ガン3が取り付けられて
いる図示しないロボット本体が移動されることで、電極
チップ25、26がワークWに対して間隔をもって挟む
位置まで移動される。
【0015】この状態において、制御回路10により加
圧ソレノイド31が駆動されることで、可動ガンアーム
23、24が閉じて電極チップ25、26がワークWを
加圧挟持する。そこで、制御回路10によりインバータ
回路6が能動状態(オン状態)にされることで、このイ
ンバータ回路6から溶接トランス17、可動ガンアーム
23、24および電極チップ25、26を通じてワーク
Wに溶接電流が供給され、ワークWが溶接される。溶接
終了後に可動ガンアーム23、24は、加圧ソレノイド
31の作用により開かれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術による抵抗溶接機においては、溶接用電流を供給
するための比較的太い2本の外部配線12、13以外
に、直流電源を供給する外部配線43を含む多数本の比
較的に細い外部配線41〜46がある。
【0017】この場合、加圧ソレノイド31およびガン
開度切替ソレノイド32に供給する電源の電圧は、例え
ば、+24Vであり、制御回路10で必要とされる、例
えば、±12V電源、+5V電源とは異なる電圧である
ので安定化電源回路11では、専用の電圧+24Vを作
り、それを制御回路10内をそのまま通過(素通り)さ
せ、端子51、外部配線43、端子52を通じて加圧ソ
レノイド31とガン開度切替ソレノイド32に供給する
ようになっていた。
【0018】このように、上述した従来の技術による抵
抗溶接機では、外部配線数が相当に多く、また、その配
線のための端子がそれに比例して多くなるため、組立工
数が増加し、さらに、配線チェックのための工数が相当
に大きくなるという問題があった。
【0019】さらに、実際上は、高品質の溶接を行うこ
とを目的として、溶接トランス17の2次コイル19に
流れる電流値の管理を行うため、2次コイル19の電流
値を電流トランスで検出し、その検出出力を制御回路1
0に戻すための外部配線と、その他、ワークWの溶接時
に電極チップ25、26間の電圧を管理するため、その
電圧を測定して制御回路10に戻すための外部配線等と
が必要になり、一層、工数が増加して製造コストが上が
ることになる。その上、比較的に細い外部配線41〜4
6の断線を防止するための外部配線補強処理も必要であ
り、それにも工数がかかるという問題があった。
【0020】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、溶接機本体と溶接ガンとの間の溶接用
電流を供給する外部配線以外の外部配線を削減または除
去することを可能とする抵抗溶接機およびその制御方法
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明による抵抗溶接
機は、例えば、図1に示すように、溶接機本体102か
ら外部配線12、13を介して溶接トランス17の1次
コイル18側に電源が供給され、2次コイル19側が整
流回路21、22を通じて可動ガンアーム23、24に
接続されるようにされた抵抗溶接機において、溶接トラ
ンス17の2次コイル19側に新たな整流回路126と
この新たな整流回路126に接続される蓄電手段128
とを設け、この蓄電手段128を、可動ガンアーム2
3、24を制御駆動する制御駆動装置31、32、13
1用の電源として利用することを特徴とする。
【0022】また、この発明による抵抗溶接機の制御方
法は、例えば、図1および図2に示すように、1次コイ
ル18側に溶接機本体102から電源が供給される溶接
トランス17の2次コイル19側に、可動ガンアーム2
3、24を制御駆動する制御駆動装置31、32、13
1用の電源としての蓄電手段128を配し、この蓄電手
段128への蓄電を、ワークWが可動ガンアーム23、
24により挟持されている期間TAを除く期間TB内に
行うことを特徴とする。
【0023】
【作用】この発明によれば、溶接トランスの2次コイル
側に新たな整流回路とこの新たな整流回路に接続される
蓄電手段とを設け、この蓄電手段を、可動ガンアームを
制御駆動する制御駆動装置用の電源として利用するよう
にしている。このため、外部電源用の配線が削減され
る。
【0024】さらに、この発明方法によれば、1次コイ
ル側に溶接機本体から電源が供給される溶接トランスの
2次コイル側に配された蓄電手段への蓄電を、ワークが
可動ガンアームにより挟持されている期間を除く期間内
に行っている。
【0025】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上述の図5に示したものと対応するものには同一の符号
を付けている。
【0026】図1例の抵抗溶接機は、三相交流電源1に
その入力側が接続される溶接機本体102と、この溶接
機本体102の出力側に接続される溶接ガン103とを
備えている。
【0027】三相交流電源1から供給される三相交流が
溶接機本体102を構成する整流回路5により直流に変
換される。変換された直流が、例えば、フルブリッジ型
に接続された電力用トランジスタを有するインバータ回
路6により所定周波数の高周波交流に変換されて端子
7、8に供給される。
【0028】なお、インバータ回路6を構成する図示し
ない4個の電力用トランジスタのベースには、制御回路
110を構成する図示しないベースドライブ回路からス
イッチング信号が供給されている。また、制御回路11
0には、整流回路5で整流された電圧が安定化電源回路
111で安定化された直流電源が供給されている。
【0029】端子7、8に供給された高周波交流は、大
電流を流すための比較的太いケーブルである外部配線1
2、13を介し、溶接ガン103の端子15、16を通
じて溶接トランス17の1次コイル18に供給される。
【0030】溶接トランス17の2次コイル19の両端
は整流回路を構成するダイオード21、22を通じて一
方の可動ガンアーム23の根元側に接続され、この可動
ガンアーム23の先端部には一方の電極チップ25が装
着されている。溶接トランス17の2次コイル19の中
点は、他方の可動ガンアーム24の根元側に接続され、
その可動ガンアーム24の先端部には他方の電極チップ
26が装着されている。
【0031】可動ガンアーム23、24は、加圧ソレノ
イド31により駆動される図示しない空気圧シリンダに
よって矢印方向に開閉可能に構成されている。また、可
動ガンアーム23、24が開放しているときの開く角度
が、ガン開度切替ソレノイド32により駆動される図示
しない空気圧シリンダによって切り替えられる。なお、
可動ガンアーム23、24の開く角度を調節するのは、
上述したように、余計に開いたときには、ワークを支持
する図示しない支持部材その他の部材を避けるためであ
り、余り開かないときには、避ける必要がない場合で溶
接サイクルを上げるためである。
【0032】加圧ソレノイド31およびガン開度切替ソ
レノイド32用の電源は、制御回路131から共通に供
給され、加圧ソレノイド31およびガン開度切替ソレノ
イド32の駆動信号も制御回路131から供給される。
【0033】溶接トランス17には、温度検出器である
サーモセンサ33も配されている。溶接トランス17の
温度が規定値よりも高くなったことを知らせるためのサ
ーモセンサ33による検出信号は、制御回路131の入
力ポートに供給される。
【0034】溶接トランス17の2次コイル19の両端
にはダイオード121〜124とコンデンサ125とか
ら構成される新たな整流回路としての全波整流回路12
6の入力側が接続され、その全波整流回路126の整流
出力電圧が充電制御回路127を通じて蓄電手段である
2次電池128に供給される。なお、この2次電池12
8の正負両端子間の電圧は24V(ボルト)に選択され
ている。2次電池128に代替して大容量の電解コンデ
ンサを用いてもよい。
【0035】充電制御回路127には、それぞれ、周知
のDC−DCコンバータ、充電回路、過充電保護回路、
また、放電特性を検出して2次電池128の寿命を予測
する寿命予測回路が配されており、寿命予測回路からの
警告信号が制御回路131の一の入力ポートに供給さ
れ、充電回路の出力電圧V1、すなわち、2次電池12
8の端子間電圧V1が制御回路131の電源入力端子に
電源として供給される。
【0036】繁雑さを避けるために詳しく図示はしない
が、電極チップ25、26間の電圧と、可動ガンアーム
24に流れる溶接電流と、可動ガンアーム23、24の
加圧力とがそれぞれ検出器132で検出され、その検出
されたアナログ信号がA/D変換器133により並列
(パラレル)デジタル信号に変換されて制御回路131
の入力ポートにそれぞれ供給される。また、制御回路1
31から出力される並列デジタル信号がD/A変換器1
34を介してアナログ信号として電空比例弁等のアクチ
ュエータ135に供給され、この電空比例弁の作用によ
り、可動ガンアーム23、24の加圧加速度(ワークW
を挟持する際の加速度)や加圧力等を制御することがで
きるようになっている。
【0037】制御回路131から溶接機本体102側に
出力される、例えば、検出器132で検出された溶接電
流値を表す並列デジタル信号は、直並列・並直列データ
変換回路136を通じて直列(シリアル)デジタル信号
に変換された後、溶接ガン103側の端子137、13
8、外部配線139、140、溶接機本体102側の端
子141、142を通じて直並列・並直列データ変換回
路143に供給され、この直並列・並直列データ変換回
路143により並列デジタル信号に変換されて制御回路
110に供給される。
【0038】制御回路110は、例えば、検出された溶
接電流値を表す並列デジタル信号と予め制御回路110
のROM(図示していない)に記憶されている溶接電流
プロファイルとの比較を行い、この溶接電流プロファイ
ルに沿うように可動ガンアーム23、24、すなわち、
ワークWに流れる溶接電流を制御する。
【0039】一方、溶接機本体102の制御回路110
から出力される溶接開始指令信号等の並列デジタル信号
が、直並列・並直列データ変換回路143により直列デ
ジタル信号に変換された後、端子141、142、外部
配線139、140、端子137、138を通じて溶接
ガン103側の直並列・並直列データ変換回路136に
より並列デジタル信号に変換されて制御回路131に供
給される。
【0040】制御回路131は、この並列デジタル信号
に基づいて、加圧ソレノイド31を駆動し可動ガンアー
ム23、24を閉じてワークWに対する溶接処理を開始
する。
【0041】なお、外部配線139、140上を送受さ
れる直列デジタル信号は、外来雑音の影響を受け難くす
るために差動信号にされている。また、溶接機本体10
2と溶接ガン103との間の配線を「外部配線」と称す
るのは、例えば、溶接ガン103内にある線材による内
部配線、例えば、制御回路131と加圧ソレノイド31
間の内部配線と区別するためである。この場合、溶接ガ
ン103側の整流回路126、充電制御回路127、制
御回路131、直並列・並直列データ変換回路136、
A/D変換器133、D/A変換器134等は、プリン
ト配線板上に搭載され、プリント配線によって配線され
ている。
【0042】図2は、制御回路110および制御回路1
31により、図1例の抵抗溶接機を制御する場合の動作
説明に供されるタイムチャートである。
【0043】すなわち、図2中の時点t3に示すよう
に、制御回路110から溶接開始指令信号が直並列・並
直列データ変換回路143を通じて溶接ガン103側に
供給されたときに、これに応じた制御回路131からの
駆動信号により加圧ソレノイド31によって可動ガンア
ーム23、24が閉じられて、ワークWに対する加圧動
作が開始される。
【0044】その後、時点t4において、制御回路11
0からインバータ回路6をオン状態(通電状態)にする
駆動信号が、そのインバータ回路6に供給されること
で、ワークWに対する実際の通電が可動ガンアーム2
3、24を介して行われ、溶接電流がワークWに供給さ
れる。
【0045】時点t5において、制御回路110により
インバータ回路6がオフ状態にされることで、ワークW
に対する溶接電流の通電が終了する。その後、時点t6
において、制御回路110から溶接終了指令信号が直並
列・並直列データ変換回路143を通じて溶接ガン10
3側に供給されたときに、これに応じた制御回路131
からの駆動信号により加圧ソレノイド31の加圧動作が
停止されて可動ガンアーム23、24が開かれて原位置
に復帰する。
【0046】なお、時点t4〜時点t5における溶接通
電期間においては、溶接トランス17の2次コイル19
の両端電圧、言い換えれば、整流回路126の入力電圧
は、ワークW側に大電流が供給されることから、溶接ト
ランス17における電圧降下が比較的に大きくなること
を原因として低下するので、2次電池128に対する充
電制御回路127による充電動作は行われない。すなわ
ち、時点t3〜時点t6までの溶接処理期間TAには、
2次電池128に対する充電動作が行われない。
【0047】そこで、時点t7〜時点t8、または、時
点t1〜時点t2の期間に示すように、ワークWが可動
ガンアーム23、24によって挟持されている期間(溶
接処理期間)TAを除く期間である充電可能期間TB内
に制御回路110によりインバータ回路6をオン状態
(図2中、時点t1〜時点t3および時点t7〜時点t
8の期間)にして、溶接トランス17に通電させること
により、そのときの2次コイル19の両端電圧の整流出
力電圧に基づいて充電制御回路127により2次電池1
28に対する充電動作を行なうようにする。
【0048】このように上述の実施例によれば、溶接ト
ランス17の2次コイル19の両端に整流回路126と
この整流回路126に接続される2次電池128を設け
ている。この2次電池128の端子間電圧V1を、溶接
ガン103を構成する可動ガンアーム23、24を制御
駆動する制御駆動装置である制御回路131、加圧ソレ
ノイド31等用の電源として利用するようにしている。
このため、制御駆動装置用の電源の溶接機本体102か
らの外部配線(図5中、符号43の配線)を必要としな
い。この場合、2次電池128の端子間電圧V1を24
Vにしているので、従来の技術の項で説明した安定化電
源回路11内で+24Vを作るための回路部品が削減さ
れる。
【0049】また、上述の実施例によれば、溶接ガン1
03側の制御回路131と溶接機本体102側の制御回
路110との間の信号の送受を、直並列・並直列データ
変換回路136、143を設けて直列(シリアル)デジ
タル信号により行うようにしているので、溶接機本体1
02と溶接ガン103との間の外部配線を外部配線13
9、140の2本にすることができる。
【0050】さらに、上述の実施例によれば、整流回路
126と2次電池128との間にDC−DCコンバータ
を有する充電制御回路127を設けているので、電源効
率が高くなるとともに、2次電池128の寿命を予測し
ているので、充電制御回路127を構成する寿命予測回
路からの警告信号が制御回路131、直並列・並直列デ
ータ変換回路136、143を通じて制御回路110に
供給されることで、この制御回路110から警告信号を
発生することができる。この警告信号に基づき、警報
音、警報光、警報表示、その印刷等により2次電池12
8を管理することができる。また、充電制御回路127
では、過充電についても監視しているので、2次電池1
28の寿命を延ばすこともできる。
【0051】さらにまた、上述の実施例によれば、制御
回路110の制御の基に、溶接トランス17の2次コイ
ル19側に配された2次電池128への充電を、溶接ガ
ン103の可動ガンアーム23、24がワークWに対し
て開放されている期間内に行うようにしている。この場
合、充電に必要な電力は溶接電力に比較してきわめて少
ない電力であるため、従来の溶接トランスを流用するこ
とができる。なお、制御回路131からの指示により、
充電制御回路127による2次電池128に対する充電
可能期間を制御するようにしてもよい。
【0052】図3は、図1例の変形例であり、この図3
例では、線材を巻いた新たな2次コイル19aを設けた
溶接トランス17aを準備し、その新たな2次コイル1
9aの両端を整流回路126に接続する構成にしてい
る。このようにした場合には、溶接トランス17を溶接
トランス17aに変更しなければならないが、2次コイ
ル19aは線材であり、その巻き数を容易に変更するこ
とができるので、充電制御回路127における昇圧動作
が不要になるという利点および2次コイル19a側から
整流回路126までの配線作業が簡易になるという利点
が得られる。その他の箇所は図1例と同一であるので、
その説明は省略する。
【0053】図4は、他の実施例を構成を示している。
【0054】この図4例では、溶接機本体102側の直
並列・並直列データ変換回路143から出力される直列
デジタル信号を変復調回路151により変調して高周波
の変調信号とし、これを交流結合用のコンデンサ15
2、153を通じてインバータ回路6の出力線、言い換
えれば、外部配線12、13の心線に乗せる。外部配線
12、13の心線に乗せられた変調信号は、その外部配
線12、13、溶接トランス17の2次コイル19およ
び交流結合用のコンデンサ154、155を通じて変復
調回路156に供給される。変復調回路156は、供給
された変調信号を復調処理して元の直列デジタル信号に
戻し、これを直並列・並直列データ変換回路136に供
給する。
【0055】一方、これとは逆に、溶接ガン103の直
並列・並直列データ変換回路136から出力される直列
デジタル信号は、変復調回路156を介して変調信号と
された後、コンデンサ154、155を通じて溶接トラ
ンス17の2次コイル19に乗せられる。2次コイル1
9に乗せられた変調信号は、1次コイル18、外部配線
12、13、コンデンサ152、153を通じて変復調
回路151に供給されて復調される。復調された直列デ
ジタル信号は直並列・並直列データ変換回路143に供
給される。図4例においても、その他の箇所は図1例と
同一であるので、その説明は省略する。
【0056】この図4例によれば、溶接機本体102の
制御回路110と溶接ガン103の制御回路131との
間の信号の送受は、直列デジタル信号を変調した変調信
号を外部配線12、13の心線に乗せて行うようにして
いる。このようにすれば、図4から分かるように、制御
用信号線の外部配線を皆無にすることができるという効
果が達成される。
【0057】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、溶接トランスの2次コイル側に新たな整流回路とこ
の新たな整流回路に接続される蓄電手段とを設け、この
蓄電手段を、可動ガンアームを制御駆動する制御駆動装
置用の電源として利用するようにしている。このため、
制御駆動装置用の電源の溶接機本体からの外部配線を必
要としない。すなわち、制御駆動装置用の電源の外部配
線を削減できる。
【0059】また、前記制御駆動装置と前記溶接機本体
との間の信号の送受をシリアル信号により行うことによ
り、溶接機本体と制御駆動装置間の外部配線を大幅に削
減することができる。
【0060】さらに、前記制御駆動装置と前記溶接機本
体とのシリアル信号の送受を、前記シリアル信号の変調
信号を溶接電流供給線に乗せて行うようにした場合に
は、溶接機本体と制御駆動装置間の制御用信号線の外部
配線を皆無にできる。
【0061】このように、この発明によれば、省配線化
が達成され、例えば、溶接ロボットを組み立てる際の組
立コストが低減できるとともに、信頼性の向上が図ら
れ、さらに、組立後または生産ラインへの導入後に加圧
の制御やチップ間電圧測定等の機能追加の要求があった
場合に、専用の新たな電源を設ける必要がないという派
生的な効果も達成される。
【0062】さらにまた、この発明方法によれば、溶接
トランスの2次コイル側に配された蓄電手段への蓄電
を、ワークが可動ガンアームにより挟持されている期間
を除く期間内に行うようにしているので、従来から使わ
れているどのようなタイプの溶接トランスでも利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1例の動作説明に供されるタイムチャートで
ある。
【図3】図1例の変形例の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】この発明の他の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図5】従来の技術の説明に供されるブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…三相交流電源 6…インバータ回
路 12、13…外部配線 17…溶接トラン
ス 18…1次コイル 19…2次コイル 23、24…可動ガンアーム 25、26…電極
チップ 31…加圧ソレノイド 32…ガン開度切
替ソレノイド 102…溶接機本体 103…溶接ガン 110、131…制御回路 126…整流回路 127…充電制御回路 128…2次電池 136、143…直並列・並直列データ変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接機本体から外部配線を介して溶接トラ
    ンスの1次コイル側に電源が供給され、2次コイル側が
    整流回路を通じて可動ガンアームに接続されるようにさ
    れた抵抗溶接機において、 前記溶接トランスの2次コイル側に新たな整流回路とこ
    の新たな整流回路に接続される蓄電手段とを設け、 この蓄電手段を、前記可動ガンアームを制御駆動する制
    御駆動装置用の電源として利用することを特徴とする抵
    抗溶接機。
  2. 【請求項2】前記制御駆動装置と前記溶接機本体との信
    号の送受は、シリアル信号により行うことを特徴とする
    請求項1記載の抵抗溶接機。
  3. 【請求項3】前記制御駆動装置と前記溶接機本体との信
    号の送受は、前記シリアル信号を変調した変調信号を前
    記外部配線の心線に乗せて行うことを特徴とする請求項
    2記載の抵抗溶接機。
  4. 【請求項4】前記新たな整流回路と前記蓄電手段との間
    に充電制御機能付きDC−DCコンバータを配したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
    の抵抗溶接機。
  5. 【請求項5】前記蓄電手段に電気を蓄電する期間は、前
    記可動ガンアームによりワークが挟持されている期間を
    除く期間内とすることを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれか1項に記載の抵抗溶接機。
  6. 【請求項6】1次コイル側に溶接機本体から電源が供給
    される溶接トランスの2次コイル側に、可動ガンアーム
    を制御駆動する制御駆動装置用の電源としての蓄電手段
    を配し、この蓄電手段への蓄電を、ワークが可動ガンア
    ームにより挟持されている期間を除く期間内に行うこと
    を特徴とする抵抗溶接機の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014123666A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 点火装置
CN104028885A (zh) * 2013-03-07 2014-09-10 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于直流电阻点焊的可编程极性模块

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US9908199B2 (en) 2013-03-07 2018-03-06 GM Global Technology Operations LLC Programmable polarity module for DC resistance spot welding
US10940557B2 (en) 2013-03-07 2021-03-09 GM Global Technology Operations LLC Programmable polarity module for DC resistance spot welding

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