JPH08134784A - アクリル毛布の蒸熱方法及び装置 - Google Patents

アクリル毛布の蒸熱方法及び装置

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JPH08134784A
JPH08134784A JP6298898A JP29889894A JPH08134784A JP H08134784 A JPH08134784 A JP H08134784A JP 6298898 A JP6298898 A JP 6298898A JP 29889894 A JP29889894 A JP 29889894A JP H08134784 A JPH08134784 A JP H08134784A
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JP
Japan
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steam
blanket
furnace
hot air
acrylic
Prior art date
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Pending
Application number
JP6298898A
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English (en)
Inventor
Naoto Nakamura
直人 中村
Shinya Umehara
信也 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクリル毛布の染色後の蒸熱工程における蒸
気の漏出による熱損失を防止すると共に、温度分布の不
均一による発色むらを改善する。 【構成】 炉内に毛布を吊り下げて移送する移送手段3
と、炉内の空気を吸い込んで加熱したのち再び炉内に吹
き出すようにした熱風循環手段4を備えることにより、
毛布に含んで持ち込まれた水分を炉内の蒸気源あるいは
主たる蒸気源とし、炉内の湿度を調節する手段として、
運転開始時にダミー用毛布を移送するようにし、あるい
は炉内へ蒸気を供給する蒸気供給手段5を備えた。 【効果】 熱風循環手段4単独の場合は、ボイラやスチ
ーム配管等を省略してコストを大幅に節減できるという
利点があり、蒸気供給手段5を併用する場合にも、炉外
への蒸気の漏出による熱量損失を低減し得る上に、漏出
した蒸気の露落ちによる毛布の汚損を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル毛布の染色後の
工程において、染料の定着・発色処理のために行う蒸熱
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に綿やアクリル製の布地の染色工程
においては、捺染後に染料の定着・発色のために、約1
00℃の温度で一定時間蒸気により加熱する必要があ
る。図5はそのために使用される常圧スチーマの構造を
示したもので、炉1内に毛布2を吊り下げて移送する移
送手段3と、炉内へ蒸気を供給する蒸気供給手段5を備
えたものであり、多孔板よりなる床面6から吹き出す蒸
気によって布地を加熱するものである。この場合、温度
の調節は蒸気の噴出量で行われ、必要に応じて蒸気の温
度を上げるためにヒータ7が併用される。なお図中8は
露落ちを防止するための天井ヒータである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において
は、アクリル毛布のように反応性の染料を使用するため
十分水を含ませてスチーミングを行う必要がある場合に
も、装置をアクリル毛布以外の布地と共用して、蒸気の
温度を上げると共に蒸気供給量を増やすことによって対
応していた。しかしアクリル毛布は水分を多量に含んで
いるために、蒸気の熱が気化熱として奪われる上に、高
温の空気は炉内の上部に滞留するために、温度分布が不
均一となって発色むらを生じ、また蒸気供給量を増やす
と毛布の出入口から外部に蒸気が漏出して、熱量が蒸気
の形で大量に逸失する上に、出入口付近に結露した水分
が滴下して毛布を汚損するという問題があった。本発明
はこれらの問題点に鑑み、蒸気の漏出による熱量の無駄
をなくし、且つ温度分布を均一化し得るようなアクリル
毛布の蒸熱方法とその装置を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1あるいは
図3に示すように、炉1内に毛布2を吊り下げて移送す
る移送手段3と、炉内の空気を吸い込んで加熱したのち
再び炉内に吹き出すようにした熱風循環手段4を備える
ことによって、毛布2に含んで持ち込まれた水分を炉内
の蒸気源あるいは主たる蒸気源とすると共に、炉内の湿
度を調節する手段として、運転開始時にダミー用毛布を
移送するようにし、あるいは炉内へ蒸気を供給する蒸気
供給手段5を備えたものである。
【0005】
【作用】上述の構成によれば、毛布と共に多量の水分が
炉内に持ち込まれても、熱風循環手段4のみを運転する
ことができるので、所要熱量の供給のために炉内の蒸気
量が過剰になるおそれがなく、従って炉外への蒸気の漏
出による熱量の損失を防止できる上に、熱風によって炉
内の空気を攪拌することにより、温度分布の不均一を防
止して発色むらをなくすことができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明装置の一実施例を示したもの
で、毛布2を懸垂して炉1内を移送するための移送手段
3は、複数本の吊下げ用のバー3aを矢印方向にチェー
ン駆動するものであり、毛布2は移動するバー3a間に
U字状に懸垂された状態で平行移動される。熱風循環手
段4は、図2に示すように、炉内の空気をブロア9によ
り吸引して、ラジアントチューブ10により加熱し、床
面6に配設された熱風吹出しチャンバ11から再び炉内
へ吹き出すようにしたものであり、図2において12は
熱風を複数のチャンバ11に分配するためのヘッダ部、
13はラジアントチューブ用ガスバーナである。なお熱
風を間接加熱する手段としては、ラジアントチューブ1
0が最も効率的であるが、これに限定する必要はなく、
例えば高圧蒸気を通した蛇管を用いることも可能であ
る。また多孔板よりなる床6の下には、炉内の湿度を調
節する手段として、蒸気噴出ノズル等よりなる蒸気供給
手段5が設けられている。
【0007】本実施例においては、蒸気供給手段5が、
主として装置の運転開始初期に炉内の湿度を定常状態ま
で立ち上げるために使用されており、湿度が定常状態に
達した後も、炉内の湿度を一定に維持するために使用さ
れるが、アクリル毛布2を蒸気加熱するために必要な蒸
気量の大部分は、毛布自体に含まれて炉内へ持ち込まれ
る水分によって賄われている。従ってこの構成によれ
ば、炉内の湿度は蒸気供給量により、炉内の温度はラジ
アントチューブ用ガスバーナ13の燃焼量により互いに
独立に調節できるので、従来例のように炉外へ蒸気が大
量に漏出することがなく、それによって毛布出入口から
の熱量の損失と露落ちによる毛布の汚損を防止すること
ができる上に、炉内の空気を攪拌することによって温度
分布を均一化し、発色むらを防止することができる。な
お本実施例の構成によれば、熱風循環手段4を停止し
て、蒸気供給手段5のみを運転することにより、薄い布
地の蒸熱用としても使用することもでき、また熱風循環
手段4のみにより乾燥機として利用することも可能であ
る。
【0008】図3〜4は本発明の他の実施例を示したも
ので、図1の構成から蒸気供給手段5を省くと共に、移
送手段3として、それぞれ固定位置に設けた複数の回転
ローラ3b間に毛布2をU字状に懸垂させて、これらの
ローラ3bをそれぞれ回転駆動することにより、毛布2
を移送するようにしたものである。図中14はローラ駆
動用モータである。なお毛布2の出入口付近では、U字
状の弛みを形成したり除去したりする必要があるため、
両端のローラは独立に制御されている。また本実施例
は、アクリル毛布の蒸熱に要する蒸気量の全てを毛布自
体が炉内へ持ち込んでくる水分に依存するものであるか
ら、アクリル毛布以外の毛布あるいは布地に利用するこ
とはできないという欠点がある反面、ボイラやスチーム
配管等の蒸気供給手段5を省くことができるという優れ
た利点がある。また移送手段3として、従来のようにバ
ー3aを移送して毛布を平行移動させるのではなく、ロ
ーラ3bを回転駆動して毛布自体を移送するようにした
のは、毛布の上下位置を順次移動させることにより、重
力によって水分が集中し気化熱による温度低下が同一箇
所で起こるのを防止しすると共に、毛布が部分的に渇き
過ぎるのを防止して、蒸気供給手段5からの蒸気の補給
を不要とし、熱風循環手段4を一層効果あらしめたもの
である。また本実施例の場合、運転開始初期の炉内の蒸
気量が不足することになるので、炉内の湿度を定常状態
まで立ち上げるために、染色を施さずに水のみを含浸さ
せたダミーの毛布を、染色済み毛布の先頭に一定の長さ
だけ付加して移送させるようにしているが、勿論他の手
段例えば炉内に散水する等の方法を用いてもよい。なお
熱風の循環方向は上向きでも下向きでも大差はないが、
本実施例のように下向きにした場合は、図1の露落ち防
止用天井ヒータ8を省略することができるという利点が
ある。
【0009】
【発明の効果】本発明は上述のように、熱風循環手段4
を蒸気供給手段5と共に、あるいは単独で用いることに
より、アクリル毛布の蒸熱に要する蒸気量の全てあるい
はその大部分を、毛布自体に含まれて炉内に持ち込まれ
る水分で賄うものであるから、熱風循環手段4単独の場
合は、ボイラやスチーム配管等を省略してコストを大幅
に節減できるという利点があり、また蒸気供給手段5を
併用する場合にも、炉外への蒸気の漏出による熱量損失
を低減し得る上に、漏出した蒸気の露落ちによる毛布の
汚損を防止できるという利点がある。また移送手段3と
して、毛布を懸垂するローラ3b自体を回転駆動するよ
うにすれば、重力による水分の集中によって毛布上の温
度分布の不均一を防止すると同時に、毛布が部分的に渇
き過ぎるのを防止することができ、それによって蒸気供
給手段5による蒸気の補給を不要にすることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部切欠して断面を示した
斜視図。
【図2】同上の要部断面図。
【図3】本発明の他の実施例の概略正面断面図。
【図4】同上の概略側面断面図。
【図5】従来例の概略断面図。
【符号の説明】
1 炉 2 アクリル毛布 3 移送手段 3a 吊下げ用バー 3b 回転ローラ 4 熱風循環手段 5 蒸気供給手段 6 床面 7 ヒータ 8 天井ヒータ 9 ブロア 10 ラジアントチューブ 11 熱風吹出しチャンバ 12 ヘッダ部 13 ガスバーナ 14 ローラ駆動用モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛布を懸垂して移送する移送手段と、炉
    内の空気を吸い込んで加熱したのち再び炉内に吹き出す
    ようにした熱風循環手段を備え、毛布に含んで持ち込ま
    れた水分を炉内の蒸気源としたことを特徴とするアクリ
    ル毛布の蒸熱装置。
  2. 【請求項2】 毛布を懸垂して移送する移送手段と、炉
    内の空気を吸い込んで加熱したのち再び炉内に吹き出す
    ようにした熱風循環手段を備え、毛布に含んで持ち込ま
    れた水分を炉内の蒸気源とすると共に、炉内の湿度を調
    節する手段として、運転開始時に移送するダミー用毛布
    を使用することを特徴とするアクリル毛布の蒸熱方法。
  3. 【請求項3】 毛布を懸垂して移送する移送手段と、炉
    内の空気を吸い込んで加熱したのち再び炉内に吹き出す
    ようにした熱風循環手段を備え、毛布に含んで持ち込ま
    れた水分を炉内の主たる蒸気源とすると共に、炉内の湿
    度を調節する手段として、炉内へ蒸気を供給する蒸気供
    給手段を備えたことを特徴とするアクリル毛布の蒸熱装
    置。
  4. 【請求項4】 移送手段として、位置が固定された複数
    のローラ間に毛布をU字状に懸垂せしめると共に、各ロ
    ーラを回転駆動することにより毛布を移送するようにし
    たことを特徴とする請求項1又は3記載のアクリル毛布
    の蒸熱装置。
JP6298898A 1994-11-08 1994-11-08 アクリル毛布の蒸熱方法及び装置 Pending JPH08134784A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352746B1 (ko) * 2000-08-18 2002-09-16 박상업 날염 인쇄물의 후처리장치
JP2014025154A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Naigai Special Eng Co Ltd インクジェット捺染用蒸熱装置

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