JPH08134640A - スパッタ装置のマグネトロンカソード電極 - Google Patents

スパッタ装置のマグネトロンカソード電極

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JPH08134640A
JPH08134640A JP30311694A JP30311694A JPH08134640A JP H08134640 A JPH08134640 A JP H08134640A JP 30311694 A JP30311694 A JP 30311694A JP 30311694 A JP30311694 A JP 30311694A JP H08134640 A JPH08134640 A JP H08134640A
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司 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタ装置においてターゲットを均一性よ
くエッチングし、基板に形成される膜厚の分布の均一性
を高め、ターゲットの利用効率の向上する。 【構成】 1個以上の磁石ユニット25を配列してなり
ターゲット17の裏側に配置される磁石組立体27と、
この磁石組立体をターゲットに対して往復的に移動させ
る機構28〜33を備え、磁石ユニット25における磁
石組立体の移動方向44に平行となる部分を、当該部分
に基づくターゲット面上の磁界成分強度が他の部分に基
づくターゲット面上の磁界成分強度よりも小さくなるよ
うに設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパッタ装置のマグネト
ロンカソード電極に関し、特に、スパッタ装置において
ターゲット面の全体を有効に消費しながら広面積の基板
に均一の厚みでかつ均質な薄膜を作成するのに適したマ
グネトロンカソード電極に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスパッタリング装置(以下スパッ
タ装置という)では各種方式の電極構造が提案されてい
る。その中で工業的にマグネトロン方式の電極が最も多
く使用される。その理由は、成膜速度が大きく生産性が
高いためである。
【0003】従来のマグネトロン方式の電極にはさまざ
まなタイプが存在する。現在のところマグネトロン方式
の電極の中で特に平面形状を有するターゲットを備えた
平板マグネトロンカソードが工業的に有用である。近
年、特に、液晶表示装置製造用として大面積の基板上に
膜厚の分布が均一で均質な成膜が要求されている。この
要求を満たすスパッタ装置として、従来、カソード電極
を静止固定し、基板を連続的に移動させながらカソード
電極前面を通過させて成膜を行う方式がある。しかしこ
の装置は、ロードロック室、加熱室、搬送用緩衝空間、
スパッタ室などから構成されるため、装置が巨大化する
傾向があった。また、ターゲット面上にイオンによるエ
ッチングが生じない領域が残るため、ゴミ等のパーティ
クルが発生し、液晶表示装置製造の歩留りを低下させて
いた。さらにターゲットの不均一消耗による不経済性や
スパッタ膜の膜質不均一性も問題となった。
【0004】最近では、上記各問題を解決するために、
基板とカソード電極の両方を静止させ、ターゲットの消
耗領域を広くしたスパッタ装置が検討されている。この
装置で特にマグネトロンカソード電極に注目すると、例
えば特願平3-194298号および特開平5-239640号では、複
数の磁石ユニットで構成された磁石組立体をターゲット
に対して往復運動させ、ターゲットにおけるエッチング
分布の均一性を改善している。
【0005】また特開平4-329874号や特開平5-9724号で
も単一の磁石ユニットを運動させる類似例が開示されて
いる。
【0006】上記の各構成によれば、ターゲットの表面
でのエッチング領域が拡大するため、ターゲットの利用
効率が向上し、エッチングされる領域の偏在を少なくす
ることできる。また基板に形成される薄膜の膜厚の均一
性および膜質の均質性を向上し、ターゲット面上の堆積
膜に起因して発生するパーティクルを抑制する利点を有
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術のうち
特開平5-239640号による発明では、次のような改良すべ
き点がある。
【0008】中心磁石と外周磁石からなる平面矩形の磁
石ユニットを1個だけ含む磁石組立体を用いたマグネト
ロンカソード電極の例を説明する。磁石組立体を、磁石
ユニットの短辺方向に往復運動させる場合を考える。駆
動機構には、図13に示すクランク・シャフト機構を考
える。この駆動機構では、シャフト100の長さが方向
101に回転するクランク板102の径に比べて十分大
きい場合、磁石組立体103の往復運動104は正弦関
数的に変化する運動になる。
【0009】上記マグネトロンカソード電極のターゲッ
トのエッチング領域は、磁石組立体103が静止した状
態では環状になる。この環状の形状を図14(a)に示
す。この場合のエッチング深さの分布を図14(b)に
示す。図14(b)において高さがエッチング深さに相
当する。図14(b)において105は図14(a)に
おけるA−A線に沿ったエッチング深さ分布を示し、1
06はB−B線に沿ったエッチング深さ分布を示す。エ
ッチング深さ分布105の断面積とエッチング深さ分布
106の断面積の比は例えば1:1.35である。
【0010】上記磁石組立体103を振幅500mmで往
復運動させた場合にターゲットのエッチング深さの分布
は図15に示すようになる。図15において山のように
見える部分の高さがエッチング深さに相当する。
【0011】上記エッチング分布において特徴的な点
は、磁石組立体103の往復運動104の折り返し点付
近でかつ磁石ユニットの短辺部に対応する場所で、エッ
チング深さが急激に大きくなっている点である。ターゲ
ットの利用効率を考えた場合、エッチング領域の最深部
がターゲットの厚さに達した場合がそのターゲットの寿
命になるので、図15のように急激なピーク107〜1
10が存在すると、利用効率は低くなる。
【0012】磁石組立体103が静止した場合では短辺
部と長辺部でエッチング深さは同等であるのに対して、
往復運動させた場合には、磁石ユニットの短辺部に対応
する場所が深くエッチングされる。この理由は、磁石ユ
ニットの運動方向に沿ってエッチング分布の断面をみた
場合、図14(b)に示すように、磁石ユニットの短辺
部分でエッチング分布を積分した面積が他の部分に比べ
て大きいためである。また折り返し点付近で全体的にエ
ッチング量が大きくなっている理由は、往復運動が正弦
関数的であるため、折り返し点付近では運動の速度が減
少し、磁石ユニットの滞在時間が中央部付近に比べて短
くなるためである。
【0013】磁石組立体103の滞在時間がなるべく均
一になるように往復運動を等速にすると、図16に示す
ように折り返し点付近でエッチング量が大きくなる傾向
はなくなる。しかしながら、図16で明らかなように、
磁石ユニットの短辺部に対応する場所が深くエッチング
されるという傾向は変らず、この部分でターゲットの利
用効率が制限されるという欠点を有する。
【0014】また磁石ユニットを複数設けた磁石組立体
を有するマグネトロンカソード電極でも、磁石ユニット
の短辺部、すなわち運動方向に平行となる部分に対応す
る場所111がより深くエッチングされるという傾向は
同じである。
【0015】本発明の目的は、スパッタ装置においてタ
ーゲットを均一性よくエッチングし、基板に形成される
膜厚の分布の均一性を高め、ターゲットの利用効率の向
上した優れた特性を有するマグネトロンカソード電極を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスパッタ装
置のマグネトロンカソード電極は、1個以上の磁石ユニ
ット(環状磁石を含む概念)を配列してなりターゲット
の裏側に配置される磁石組立体と、この磁石組立体をタ
ーゲットに対して往復的に移動させる機構を備え、磁石
ユニットにおける磁石組立体の移動方向に平行となる部
分を、当該部分に基づくターゲット面上の磁界成分強度
が他の部分に基づくターゲット面上の磁界成分強度より
も小さくなるように設定したことを特徴とする。
【0017】前記の構成において、磁石ユニットが、中
心磁石とこの中心磁石を取り囲み中心磁石と極性が異な
る環状の外周磁石とからなり、中心磁石と外周磁石の磁
化の方向がターゲットの表面に垂直であり、磁石組立体
の移動方向に平行となる外周磁石の部分とそれに対向す
る中心磁石の部分との間の距離を、他の部分における同
様な距離に比べて大きくした。
【0018】前記の構成において、磁石ユニットは磁化
の方向がターゲットの表面に平行となる環状の磁石で形
成され、この磁石における磁石組立体の移動方向に平行
となる部分のターゲットの表面に平行な方向の幅を、他
の部分の同様な幅に比べて小さくした。
【0019】前記の構成において、磁石ユニットにおけ
る磁石組立体の移動方向に平行となる部分はその磁気的
特性が他の部分の磁気的特性と異なる部材で形成され
る。
【0020】前記の構成において、磁石ユニットにおけ
る磁石組立体の移動方向に平行となる部分に磁界分布を
変化させるための軟磁性材を設置した。
【0021】前記の構成において、該磁石ユニットにお
ける磁石組立体の移動方向に平行となる部分の磁石面と
ターゲットの表面との間隔が、他の部分における同様な
間隔より大きい。
【0022】
【作用】本発明では、ターゲットの裏面側にて単一ある
いは複数の磁石ユニットを備えた磁石組立体を往復運動
させることによりターゲットの表面のエッチングを行う
スパッタ装置のマグネトロンカソード電極において、移
動方向と平行になる磁石ユニット部分を、さまざまな構
成によって、当該部分に基づくターゲット面上の平行成
分の磁界強度が他の部分に基づくターゲット面上の磁界
強度よりも小さくなるように作製したので、ターゲット
における磁石ユニット短辺部に対応する場所が深くエッ
チングされるという傾向がなくなり、磁石組立体の往復
運動に起因して生じた従来の不均一エッチングをなく
し、ターゲットの利用率を大幅に向上する。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0024】図1は本発明に係るマグネトロンカソード
電極の一実施例を示す。真空チャンバの壁部11に形成
された開口部に、絶縁スペーサ12およびOリング13
を介して、カソード本体14が取り付けられる。カソー
ド本体14の上部側(真空室側)にはOリング15を介
して裏板16が取り付けられる。カソード本体14と裏
板16により真空チャンバの壁部の一部が形成される。
こうして形成された壁部は大気側と真空室側を隔てる。
大気側と真空側の間におけるシールは上記Oリング1
3,15により行われる。裏板16の表面には所定材質
のターゲット17がインジウム等の低融点ろう材により
接合される。ターゲット17の周辺には、ターゲット以
外の部分がエッチングされるのを防止するためシールド
18が設けられる。
【0025】裏板16の大気側には、裏板16とターゲ
ット17を冷却するため、例えば冷却水を流す流路19
を形成するジャケット20が設けられる。流路19によ
って裏板16の全体を均一に冷却できる。流路19には
水導入パイプ21から冷却水が導入され、水排出パイプ
22から冷却水が排出される。
【0026】ジャケット20の背後には、磁石(後述の
中心磁石と外周磁石からなる)23とヨーク24からな
る磁石ユニット25が例えば4個配置されている。これ
らの4個の磁石ユニット25は磁石ベース26上に固定
される。4個の磁石ユニット25と磁石ベース26によ
り磁石組立体27が構成される。磁石組立体27はガイ
ドレール28の上でこれに拘束されて図1の左右方向に
往復運動する。
【0027】4個の磁石ユニット25を設けた磁石ベー
ス26は、ピン29、アーム30、ピン31を介して回
転円板32に連結される。回転円板32はモータ33の
回転軸に結合される。モータ33が回転動作し回転板3
2が回転すると、磁石組立体27は左右に往復運動(揺
動)する。図1に示した揺動距離Lは、回転円板32に
おけるピン31の位置で決まる直径に等しい。なお、回
転円板32上にはピン31を固定する孔が複数設けられ
ており、ピン31の位置を変えることにより磁石ベース
26の揺動距離Lを変えることが可能である。モータ3
3はカソード電極の背面全体を覆うカソードカバー34
に固定される。カソード本体14、裏板16、ターゲッ
ト17、ジャケット20は電気的に結合され、かつ他の
部分からは絶縁されている。この部分には、外部の電源
(図示せず)から電力が供給される。
【0028】次に磁石ユニット25の構成の一例を図2
〜図4に従って説明する。磁石組立体27は同一形態の
磁石ユニット25を4個備える。図2は1つの磁石ユニ
ット25の外観形状を示す。磁石ユニット25は、ロッ
ド形状の中心磁石41と、中心磁石41の周囲に配置さ
れる矩形の外周磁石42と、中心磁石41と外周磁石4
2を載置する上記ヨーク24から構成される。中心磁石
41と外周磁石42の磁化の方向(矢印43)はターゲ
ット17の表面に垂直となっており、中心磁石41と外
周磁石42の間で磁化の向きは互いに反対である。図2
中、各矢印は磁化の方向を示している。この実施例で
は、中心磁石41の上面はS極(下面はN極)、外周磁
石42の上面はN極(下面はS極)となっている。
【0029】図3は4個の磁石ユニット25を組合せて
なる磁石組立体27の平面図を示す。各磁石ユニット2
5は、中心磁石(または外周磁石の長辺部)が平行にな
るように配置される。本実施例では、中心磁石41の端
部と外周磁石42の短辺部42aとの距離GBを、中心磁
石41と外周磁石42の長辺部42bとの距離GAに比べ
て約1.5倍に設定した。磁石組立体27の往復運動の
方向は図3中の矢印44の方向である。この方向44は
矩形の磁石ユニット25の短辺部に沿った方向と一致し
ている。換言すれば、磁石ユニット25の短辺部、およ
び中心磁石端部との間の周辺部は、磁石組立体27の往
復的な移動方向44に平行となる部分である。
【0030】上記実施例による磁石ユニット25に基づ
くターゲット表面上の磁界分布を図4に示す。図4で
は、ターゲット17の面(表面または裏面)に平行とな
る成分の磁界強度を50ガウスの間隔で等高線によって
表示している。
【0031】図4で明らかなように、本実施例では、タ
ーゲット17の表面において、短辺部42aの部分に基
づいて生成される表面に平行となる成分の磁界強度が、
他の部分に比較して局所的に弱くなるように、当該短辺
部42aの構造を形成している。そのため、図5に示す
ように、短辺部近傍のターゲット面のエッチング深さが
他の部分に比べて小さくなる。図5において(a)はタ
ーゲット表面におけるエッチング分布、(b)は(a)
におけるC−C線およびD−D線のターゲットのエッチ
ング深さ分布が示される。図5(b)において45はC
−C線に沿ったエッチング深さ分布、46はD−D線に
沿ったエッチング深さ分布を示す。
【0032】図2の構造を有する磁石ユニット25を使
用することによって、図5のエッチング深さ分布が生じ
る作用について説明する。
【0033】マグネトロンスパッタリングでは、ターゲ
ット17の裏面側(背後)に磁石ユニット25を配置
し、これにより生じる磁力線がターゲット17の表面上
でトンネル形状の磁力線分布を作る。さらにこのトンネ
ル状の磁力線は環状に閉じるように形成される。このよ
うな磁界中で放電が生じると、電子は磁界に拘束されて
運動する。電界をE、磁界をBと表すと、電子はE×B
等の3種のドリフトに基づき運動して環状のトラックを
形成する。この作用については文献ジェー・エー・ソル
ントン・アンド・エー・エス・ペンホールド・イン・
「ティン・フィルム・プロセス」・ジェー・エル・フォ
ッセン・アンド・ダブリュ・ケルン(アカデミック・ニ
ュヨーク,1978 ) p.75. [J.A.Thornton and A.S.Penfo
ld,in "ThinFilm Process", edited by J. L. Vossen a
nd W. Kern (Academic, New York, 1978), p.75.]に述
べられている。
【0034】ここで電子のドリフト速度に注目すると、
3種類のいずれのドリフト運動においても、そのドリフ
ト速度は磁界Bの大きさが大きいほど小さくなる。例え
ば、E×Bドリフトにおいては、ドリフト速度はE/B
と表され、磁界Bに反比例してドリフト速度は減少す
る。この場合の磁界Bとしては、電界Eと直交する成
分、すなわちターゲットの表面に平行な成分が重要とな
る。そのため、[課題を解決する手段]で述べたような
方法で、環状に形成されるトンネル状の磁界の一部分に
おいて、仮にターゲットの表面に平行となる成分の磁界
強度を他の部分の磁界強度に比べて弱くすれば、その部
分での電子のドリフト速度が上昇し、それに対応してそ
の部分における電子の滞在時間が減少する。電子の滞在
時間が局所的に減少すると、電子により発生するイオン
の密度も減少し、ターゲットのエッチング量も局所的に
減少させることができる。
【0035】上記のように、単一の矩形の磁石ユニット
25を備えたマグネトロンカソード電極によって、図1
4に示すごとく従来ではあまり偏りのなかったターゲッ
トのエッチング分布を、図5に示すごとく偏りが生じる
ように変更できる。
【0036】次に上記磁石ユニット25を、矩形の外周
磁石42の短辺部に平行な方向44に往復運動させた場
合を考える。この場合、図5(a)においてC−C線に
沿ったエッチング深さ分布45の断面積とD−D線に沿
ったエッチング深さ分布46の断面積との比は例えば
1:1.09である。従って図5(a)のエッチング分
布によれば、エッチング深さ分布45とエッチング深さ
分布46との間でエッチング深さの差が小さく、磁石ユ
ニット25を往復運動させた後のターゲットのエッチン
グ分布の均一性を高めることができる。
【0037】実際に図5(a)のエッチング分布を持つ
磁石ユニット25を単一で往復運動させた場合のターゲ
ット17のエッチング分布を図6に示す。ここで磁石ユ
ニット25を正弦的に往復運動させている。図6によれ
ば、図15で見られたような4つの端部で局所的にエッ
チングが深くなる傾向が消失している。図5(a)のエ
ッチング分布を持つ磁石ユニット25を等速で往復運動
させた場合のターゲットのエッチング分布を図7に示
す。図7によれば、図16で見られたような端部の極大
部111がかなり消失しており、ターゲットの利用効率
が大幅に改善される。
【0038】上記実施例では、短辺部42aの近傍のタ
ーゲット部分のエッチング深さが、他の部分に比べて約
半分になっている。4個の磁石ユニット25を備える磁
石組立体27を往復運動させた場合、上記作用によりタ
ーゲット17のエッチング分布の均一性が向上する。磁
石組立体27を磁石ユニット25の幅の約半分の振幅で
正弦的に往復運動させた場合におけるターゲットのエッ
チング分布を図8に示す。この分布では、図16に見ら
れるようなターゲットのエッチングが短辺部で局所的に
深くなる傾向は観測されない。この場合、ターゲットの
利用率は約55%となり、環状の磁界分布に特に偏りの
ない従来型の磁石ユニットを用いた場合の値35%に比
べて約1.6倍も利用効率が改善された。
【0039】上記実施例では、中心磁石41の端部と外
周磁石42の短辺部との距離を、中心磁石41と外周磁
石42の長辺部との距離に対して約1.5倍に設定した
が、この倍率は1より大きいという条件の下で任意に設
定できる。その極限として、当該倍率を無限大、すなわ
ち外周磁石42の短辺部を取り除いたような構成も本実
施例の範囲に含まれる。
【0040】図9を参照して本発明の第2の実施例を説
明する。本実施例と前記実施例との相違点は磁石ユニッ
トの構造が異なる点とである。本実施例の磁石ユニット
は中心磁石およびヨークは備えず、1つの矩形環状磁石
のみからなる。そこで本実施例では「磁石ユニット」の
代りに「環状磁石」という。マグネトロンカソード電極
の他の部分の構造は前述の実施例と同様であるので、詳
細な説明を省略する。図9において(a)は環状磁石の
外観斜視図、(b)は4個の環状磁石の配置関係を示し
た平面図である。
【0041】51は上記の矩形環状磁石である。各環状
磁石51の磁化方向は、図9(a)中の矢印52で示し
たように、ターゲットの表面に平行な方向となってい
る。また、矩形の環状磁石51の長辺部51bの幅WA
は、短辺部51aの幅WBに比べて約2倍に広く形成され
る。このような磁石形状を採用することにより、ターゲ
ットの表面上の短辺部51aに対応する場所の磁界強度
が局所的に減少する。これにより、前述した実施例と同
様な作用に従って短辺部51aに対応する場所のターゲ
ットのエッチング量が局所的に減少する。またターゲッ
トのエッチング分布の均一性に関しても前記実施例とま
ったく同様の結果が得られる。
【0042】上記環状磁石51を図9(b)のように配
置して磁石組立体27を形成し、この磁石組立体27を
矢印44の方向に往復運動させると、前述したようにタ
ーゲットの短辺部51aに対応する場所のエッチングが
抑制され、ターゲットの消耗が均一に行われる。
【0043】本実施例では、環状磁石51の長辺部51
bの幅を短辺部51aの幅に比べて約2倍に設定した
が、この倍率は1より大きいという条件の下で任意に設
定できる。その極限としてこの倍率を無限大、すなわち
磁石短辺部を取り除いたような構成も本実施例の範囲に
含まれる。
【0044】図10を参照して本発明の第3の実施例を
説明する。図10において(a)は本実施例で用いられ
る磁石ユニットの外観斜視図、(b)は磁石組立体にお
ける磁石ユニットの配置関係を示した平面図である。マ
グネトロンカソード電極の他の部分の構造は最初の実施
例と同様であるため、同一要素には同一の符号を付し、
詳細な説明を省略する。本実施例では、中心磁石41、
外周磁石42における短辺部に対応する部分の材質を変
更した点に特徴がある。
【0045】具体的に、図10で斜線を施した部分6
1,62に残留磁束密度の比較的小さいアルニコ磁石を
使用し、その他の部分にはNd-Fe-B 系の残留磁束密度の
大きい磁石を使用した。部分61は外周磁石42の短辺
部であり、62は中心磁石41の両端部のT字部であ
る。他の構成要素であるヨーク24、磁化の方向43等
は最初の実施例と同様である。また本実施例の中心磁石
41の端部形状は、上からみてT字型に形成され、外周
磁石42の短辺部との距離GA、および長辺部との距離GB
は等しくなるように設定される。かかる構造の磁石ユニ
ット25を用いると、ターゲット面上の短辺部に対応す
る場所の磁界強度が減少する。これにより短辺部に対応
する場所のターゲットのエッチング量が減少する。
【0046】上記磁石ユニット25を図10(b)のよ
うに4個配置し、矢印44の方向に往復運動させると、
短辺部に対応するターゲットの場所のエッチングが抑制
され、ターゲットの消耗が均一に行われる。仮に同一材
質の磁石のみで本実施例と同形状の磁石ユニットを形成
した場合、環状磁界分布としては偏りのない分布が得ら
れるが、前述のごとくターゲットの不均一エッチングが
生じる。しかし、磁石の形状としては同一でも、本実施
例のように短辺部の材質を変更した構造を採用すること
により、ターゲットのエッチングの均一性を大幅に向上
させることができる。
【0047】図11を参照して本発明の第4の実施例を
説明する。図11において(a)は磁石ユニットの外観
斜視図、(b)は4個の磁石ユニットの配置関係を示す
平面図である。本実施例において、マグネトロンカソー
ド電極の他の部分の構造は最初の実施例と同様であるた
め、詳細な説明を省略する。また本実施例で磁石ユニッ
トの形状および寸法は第3の実施例と同様であり、長辺
部における中心磁石41と外周磁石42との間隔GAと、
短辺部における同様な間隔GBは等しい。
【0048】本実施例では、中心磁石41の両端部のそ
れぞれと外周磁石42の短辺部との間に軟磁性材料(例
えば鉄)で作成された磁気シャント71が設置される。
かかる構成により、外周磁石42の短辺部ではN極から
出た磁束が磁気抵抗の小さい磁気シャント71を経由し
て対向する中心磁石41の端部のS極に流れ込むため、
磁石上面から一定の距離をおいたターゲット表面上にお
ける磁界強度が減少する。ターゲット表面上の磁界の減
少は、短辺部に対応する場所で局所的に生じる。これに
より短辺部41に対応する場所のターゲットのエッチン
グ量が局所的に減少する。かかる磁石ユニット25を図
11(b)のように配置し、同図中の矢印44の方向に
往復運動させると、ターゲットの短辺部に対応する場所
の局所的なエッチングが抑制され、ターゲット17が均
一に消耗する。
【0049】磁気シャント71は中心磁石41の両端部
と外周磁石42の端部との間に設置されたが、同様の効
果を生ずる場所であれば他の場所、例えば磁石の上面に
板状の磁気シャントを設置してもかまわない。またヨー
ク24も同じく軟磁性材料で形成されるため、ヨークを
磁気シャントに含めて解釈することもできる。この考え
を発展させれば、短辺部でヨークの形状を変形しても、
同様の効果が期待できる。
【0050】図12を参照して本発明の第5の実施例を
説明する。図12において(a)は磁石ユニットの外観
斜視図、(b)は4個の磁石ユニットの位置関係を示す
平面図である。マグネトロンカソード電極の他の部分の
構造は最初の実施例と同様であるので、詳細な説明は省
略する。本実施例において磁石ユニットの平面形状およ
び寸法は前述の第3の実施例と同様であり、長辺部にお
ける中心磁石41と外周磁石42との間隔GAと、短辺部
における同様な間隔GBとは等しい。特徴的な点は、図1
2(a)に示されるように短辺部に対応する中心磁石4
1および外周磁石42の各部分41A,42Aのおける
高さが、他の部分の高さに比べて低くなっている。この
ような形状により、短辺部において磁石上面とターゲッ
ト面との間隔が大きくなり、局所的にターゲット面上の
磁界強度が減少する。このため、短辺部に対応する場所
のターゲットのエッチング量が局所的に減少する。かか
る磁石ユニットを4個配置して同図中の矢印44の方向
に往復運動させると、ターゲットにおける短辺部に対応
する場所の局所的なエッチングが抑制され、ターゲット
が均一に消耗される。
【0051】上記の各実施例では磁石ユニット(または
磁石)の個数が4個の場合の例を示したが、これに限定
されず、磁石ユニットの個数は任意である。また各磁石
ユニットのN極やS極に関する配置等も種々変形でき
る。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、移動方向に平行な磁石ユニットの短辺部に基づく
ターゲット面上の平行な磁界強度が他の部分に基づく磁
界強度よりも弱くなるように、前記短辺部近傍の構造を
形成したたため、磁石組立体を往復運動させる際に生じ
るターゲットの不均一なエッチングを防止でき、さらに
ターゲットの消耗が均一に行われるため、ターゲットの
利用率の飛躍的な向上が実現される。またこれにより大
面積の基板上に成膜した薄膜の膜厚分布および膜質分布
の均一性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマグネトロンカソード電極の構造
を示す断面図である。
【図2】磁石ユニットの一例を示す外観斜視図である。
【図3】磁石組立体における磁石ユニットの配列状態を
示す平面図である。
【図4】単一の磁石ユニットによるターゲット面上の磁
界分布を示す図である。
【図5】磁石ユニットによるターゲット面上のエッチン
グ分布とエッチング深さを示す図である。
【図6】単一の磁石ユニットを正弦的に往復移動したと
きに形成されるエッチング深さを示す分布図である。
【図7】単一の磁石ユニットを等速で往復移動したとき
に形成されるエッチング深さを示す分布図である。
【図8】磁石組立体を往復移動させた場合のエッチング
深さを示す分布図である。
【図9】磁石ユニットの他の例、および磁石組立体にお
ける磁石ユニットの配列状態を示す図である。
【図10】磁石ユニットの他の例、および磁石組立体に
おける磁石ユニットの配列状態を示す図である。
【図11】磁石ユニットの他の例、および磁石組立体に
おける磁石ユニットの配列状態を示す図である。
【図12】磁石ユニットの他の例、および磁石組立体に
おける磁石ユニットの配列状態を示す図である。
【図13】磁石組立体の往復移動機構を示す図である。
【図14】従来の磁石ユニットによるターゲット面上の
エッチング分布とエッチング深さを示す図である。
【図15】従来の磁石ユニットを正弦的に往復移動した
ときに形成されるエッチング深さを示す分布図である。
【図16】従来の磁石ユニットを等速で往復移動したと
きに形成されるエッチング深さを示す分布図である。
【符号の説明】
11 …真空チャンバの壁部 14 …カソード電極 16 …裏板 17 …ターゲット 23 …磁石 24 …ヨーク 25 …磁石ユニット 26 …磁石ベース 27 …磁石組立体 41 …中心磁石 42 …外周磁石 42a …短辺部 42b …長辺部 43 …磁化の方向 44 …移動方向 51 …環状磁石 71 …磁気シャント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個以上の磁石ユニットを含みターゲッ
    トの裏側に配置される磁石組立体と、この磁石組立体を
    前記ターゲットに対して往復的に移動させる機構を備え
    たスパッタ装置のマグネトロンカソード電極において、 前記磁石ユニットにおける前記磁石組立体の移動方向に
    平行となる部分を、当該部分に基づく前記ターゲット面
    上の磁界成分強度が他の部分に基づく前記ターゲット面
    上の磁界成分強度よりも小さくなるように設定したこと
    を特徴とするスパッタ装置のマグネトロンカソード電
    極。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極において、前記磁石ユニットが、中心
    磁石とこの中心磁石を取り囲み中心磁石と極性が異なる
    環状の外周磁石とからなり、前記中心磁石と前記外周磁
    石の磁化の方向が前記ターゲットの表面に垂直であり、
    前記磁石組立体の前記移動方向に平行となる前記外周磁
    石の部分とそれに対向する前記中心磁石の部分との間の
    距離を、他の部分における同様な距離に比べて大きくし
    たことを特徴とするスパッタ装置のマグネトロンカソー
    ド電極。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極において、前記磁石ユニットは磁化の
    方向が前記ターゲットの表面に平行となる環状の磁石で
    形成され、この磁石における前記磁石組立体の前記移動
    方向に平行となる部分の前記ターゲットの表面に平行な
    方向の幅を、他の部分の同様な幅に比べて小さくしたこ
    とを特徴とするスパッタ装置のマグネトロンカソード電
    極。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極において、前記磁石ユニットにおける
    前記磁石組立体の前記移動方向に平行となる部分は、そ
    の磁気的特性が他の部分の磁気的特性と異なる部材で形
    成されることを特徴とするスパッタ装置のマグネトロン
    カソード電極。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極において、前記磁石ユニットにおける
    前記磁石組立体の前記移動方向に平行となる部分に磁界
    分布を変化させるための軟磁性材を設置したことを特徴
    とするスパッタ装置のマグネトロンカソード電極。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極において、該磁石ユニットにおける磁
    石組立体の移動方向に平行となる部分の磁石面と前記タ
    ーゲットの表面との間隔が、他の部分における同様な間
    隔より大きいことを特徴とするスパッタ装置のマグネト
    ロンカソード電極。
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