JPH08133842A - 高靱性セラミックス及びその製造方法 - Google Patents

高靱性セラミックス及びその製造方法

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JPH08133842A
JPH08133842A JP6093900A JP9390094A JPH08133842A JP H08133842 A JPH08133842 A JP H08133842A JP 6093900 A JP6093900 A JP 6093900A JP 9390094 A JP9390094 A JP 9390094A JP H08133842 A JPH08133842 A JP H08133842A
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powder
high toughness
coarse
grain growth
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JP6093900A
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English (en)
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Toshiyuki Yamada
俊行 山田
Bunkou So
文甲 曽
Toshiaki Sakaguchi
敏章 坂口
Yoko Iwata
洋子 岩田
Hisataka Numao
久孝 沼尾
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、破壊靱性値を向上させた不均一サ
イズの粒子から成る高靱性セラミックス及びその製造方
法を提供する。 【構成】 本発明は、針状微細Si3 4 粒子7から成
る母材1中に、粗大Si3 4 粒子2が分散しており、
粗大Si3 4 粒子2の含有量を総重量の10〜50%
の範囲内でコントロールされている。粗大Si3 4
子2は母材1中に任意に分布した状態に点在しており、
粗大Si3 4 粒子2が一種のウィスカーによって補強
された複合材と同様な機能を発揮し、クラック、割れ等
の破壊をそらす作用を果たし、破壊割合に対する破壊靱
性値KI C を向上させ、機械的機能性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小粒子のセラミック
母材中に大粒子のセラミックが分散されている不均一サ
イズの粒子から成るSi3 4 の高靱性セラミックス及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化ケイ素は、高温下における強
度、良好な耐腐食性、良好な耐温度衝撃性を有している
ので、構造体への応用において注目されてきた。特に、
最近、Si3 4 セラミックスについて、微小構造の焼
結を制御することにより、破壊靱性を向上させるという
開発が行なわれている。
【0003】また、特開平3−261662号公報に
は、セラミック組成物及び該組成物によるセラミック部
材の製造方法が開示されている。該セラミック組成物に
よるセラミック部材の製造方法は、金属Si粉末又は該
粉末にセラミック粉末を加えた混合粉末と、合計重量の
6〜25wt%の添加量範囲の有機バインダ、解膠剤及
び水を含むセラミック組成物を成形型に注入して吸水固
化し、吸水固化した組成物を加熱して有機バインダを揮
発除去し、揮発除去した組成物を窒素ガス雰囲気中で焼
成して焼結体を作製するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Si3 4 について、機械的機能性を評価した場合に、
臨界応力拡大係数即ち破壊靱性は低く、そのため亀裂が
成長して破壊に至るという問題を有している。従って、
このようなSi3 4 セラミックスは、高い曲げ強さが
要求されるエンジン部品等の部材に適用するには不適当
である。
【0005】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、エンジン部品に適用できる十分に
高い破壊靱性値KI C を有するセラミックスを提供する
ことであり、大きなアスペクト比或いは大きく成長した
粗大β−Si3 4 粒子を微小化された針状β−Si3
4 粒子の母材中に任意に成長して点在即ち分散してい
ることによって粗大β−Si3 4 粒子をウィスカーに
よって補強された複合物と同じように、割れをそらす機
能として作用させ、11MPa・m1 / 2 と同程度の破
壊靱性値を確保し、引っ張り強度を向上させる不均一サ
イズの粒子から成る高靱性セラミックス及びその製造方
法を提供することである。
【0006】また、この発明の別の目的は、Si3 4
セラミックス焼結体の組織中に発現する大きなβ−Si
3 4 柱状晶により、ウィスカー強化セラミックスと同
様な機構で高靭性性を得るものであり、結晶成長核、粒
成長促進の助剤、焼成条件、焼結助剤等を適正化するも
のであり、β−Si3 4 粒子に結晶成長核を付与して
微細粒母材中に樹枝状粗大粒子即ちβ−Si3 4 柱状
晶を強力に且つ有効に発現即ち成長させた焼結体組織を
作製し、破壊靭性値の高いSi3 4 セラミックスを得
るものであり、Si3 4 セラミックスを構造用材料と
して用いる際に高靭性で、加工性も良く、低コスト化を
図ることができる高靱性セラミックス及びその製造方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、微細な針状Si3 4 結晶粒から成るマト
リックス中に前記Si3 4 結晶粒より粗大な樹枝状S
3 4 結晶粒を分散させていることを特徴とする高靱
性セラミックスに関する。また、この高靱性セラミック
スにおいて、前記樹枝状Si3 4 結晶粒がアスペクト
比が6〜8以上で短径が2μm以上の柱状粒で構成され
ている。
【0008】或いは、この発明は、μmオーダのサイズ
の針状微細Si3 4 粒子から成る母材中に高密度の粗
大Si3 4 粒子が分散されており、前記粗大Si3
4 粒子の含有量が総重量の10〜50%の範囲でコント
ロールされていることを特徴とする高靱性セラミックス
に関する。また、この高靱性セラミックスにおいて、前
記粗大Si3 4 粒子はアスペクト比が6〜8で且つ短
い方の長さが2μm程度である細長い粒子及び/又は成
長した大きな粒子から成る。
【0009】又は、この発明は、β−Si3 4 粉体の
表面に成長核を付与した後に、前記β−Si3 4 粉体
の表面に結晶粒成長促進剤となる材料をコーティング
し、これに結晶粒成長抑制剤を含んだα−Si3 4
体を混合した混合粉体を焼結し、樹枝状Si3 4 結晶
粒を微細なβ−Si3 4 結晶粒マトリックス中に形成
させた焼結体から成ることを特徴とする高靱性セラミッ
クスの製造方法に関する。また、この高靱性セラミック
スの製造方法において、前記結晶粒成長促進剤は3a
族,6a族の元素及びそれらの酸化物のうち1つ又は複
数から成る。また、前記α−Si3 4 粉体に添加する
前記β−Si3 4 粉体の割合が10〜50%である。
【0010】或いは、この発明は、粗大β−Si3 4
粒子と結晶粒成長促進剤との混合物を仮焼成して前記粗
大Si3 4 粒子の表面に前記結晶粒成長促進剤を固定
した仮焼成粒子を作製し、前記仮焼成粒子に微細α−S
3 4 粉末及び助剤を混合して焼成し、微細α−Si
3 4 粉末をβ−Si3 4 から成る母材に転化させ、
該母材中に前記仮焼成粒子から成長した粗大β−Si3
4 粒子を点在させたことを特徴とする高靱性セラミッ
クスの製造方法に関する。また、この高靱性セラミック
スの製造方法において、前記結晶粒成長促進剤は3a
族,4a族の元素及び鉄の酸化物のうち1つ又は複数か
ら成る。また、前記α−Si3 4 粉体に添加する前記
β−Si3 4 粉体の割合が10〜50%に調整されて
いる。更に、前記仮焼成粒子と、結晶粒成長抑制剤とし
ての2a族の酸化物の1つ又は複数を含むミクロン以下
の前記α−Si3 4 粉末との混合物を焼成したもので
ある。また、前記仮焼成粒子と、前記結晶粒成長抑制剤
としてのCaO,SiO2 及びTiO2 を含む前記α−
Si3 4 粉末との混合物を窒素ガス圧の下で1750
〜2000℃程度で焼成したものである。更に、前記窒
素ガス圧は10kg/cm2 程度であり、前記粗大Si
3 4 粒子の平均サイズが16μm程度である。
【0011】また、この高靱性セラミックスの製造方法
において、前記結晶粒成長促進剤は、Al2 3 ,Zr
2 ,Y2 3 及びAl−Zr−O系化合物のうち1つ
又は複数から成る。また、前記結晶粒成長抑制剤は、C
a,Si,Tiから選ばれた少なくとも1種以上の元素
及びその酸化物から成るものである。
【0012】
【作用】この発明による高靱性セラミックス及びその製
造方法は、上記のように構成されており、次のように作
用する。即ち、この高靱性セラミックスは、微細なSi
3 4 結晶粒から成るマトリックス中に前記Si3 4
結晶粒より粗大な樹枝状Si3 4 結晶粒を含むもので
あり、靱性の高いSi3 4 セラミックスを得ることが
できる。この高靱性セラミックスを製造するには、結晶
成長核を固定したβ−Si3 4 粉末表面を結晶成長に
有効に作用する助剤でコーティングした後、α−Si3
4 粉末と粒成長抑制効果を有する焼結助剤粉末とを混
合し、成形した後、焼成を行うことにより、焼結体中に
これまで存在しなかった樹枝状のβ−Si3 4 結晶粒
を形成させるものである。
【0013】又は、この高靱性セラミックスは、μmオ
ーダのサイズの針状微細Si3 4粒子から成る母材中
に、粗大Si3 4 粒子が分散され、しかも前記粗大S
34 粒子の含有量を総重量の10〜50%の範囲で
コントロールしたので、粗大Si3 4 粒子は針状微細
Si3 4 粒子の母材中に任意に分布した状態に点在
し、該粗大Si3 4 粒子が一種のウィスカーによって
補強された複合材と同様な機能を発揮し、クラック、割
れ等の破壊をそらす作用を果たす。従って、この高靱性
セラミックスは、破壊割合に対する破壊靱性値KI C
向上させて11MPa・m1 / 2 と同程度の破壊靱性が
得られ、機械的機能性を向上させることができ、セラミ
ックスの破壊に至る引っ張り強度をアップすることがで
きる。
【0014】この高靱性セラミックスについては、結晶
粒成長促進剤となるY2 3 或いはZrO2 を粗大β−
Si3 4 粒子の表面に膜、粒子等の形態で固定されて
針状の粗大な仮焼成粒子が形成され、その仮焼成粒子と
微細α−Si3 4 粉末及びAl2 3 ,CaO,Mg
O,TiO2 等の助剤とを混合して焼成することによっ
て、微細α−Si3 4 粉末が針状粒子のβ−Si3
4 から成る母材に転化し、該母材中に前記仮焼成粒子が
点在即ち混在した状態になった組織を発現することがで
き、高靱性のSi3 4 セラミックスが提供できる。
【0015】この高靱性セラミックスは、結晶成長核を
付与したβ−Si3 4 粉体が焼成中に優先的に粒成長
し、その他のマトリックス部分は、粒成長抑制剤の効果
によって微細な結晶粒となるものであり、特に、結晶成
長核が予めあるβ−Si3 4 結晶には樹枝状β−Si
3 4 が成長する。そして、微細粒で形成されたマトリ
ックス中に樹枝状を呈する粗大粒が分散され、絡み合っ
た構造を持つSi3 4 セラミックスとなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による高靱
性セラミックス及びその製造方法の実施例を説明する。
図1はセラミックスの破壊割合%に対する破壊靱性値K
IC を示すグラフ、及び図2はこの発明による高靱性セ
ラミックスの製造方法の一実施例の工程を示す説明図で
ある。
【0017】この発明による高靱性セラミックスは、図
2における後焼成後の模式図で示すように、μmオーダ
のサイズの針状微細Si3 4 粒子7から成る母材1中
に巨大晶粒である粗大Si3 4 粒子2が配され即ち分
散されており、粗大Si3 4 粒子2の含有量が総重量
の10〜50%の範囲内でコントロールされている不均
一サイズの粒子から成るものである。粗大Si3 4
子2は、その縦横比即ちアスペクト比が6〜8であり、
短い方の長さが2μm程度である細長い粒子及び/又は
成長した大きな粒子から構成され、平均粒度のサイズが
16μm程度である。粗大Si3 4 粒子2は、結晶粒
成長促進剤として、多くの添加物をコントロールして加
えることによって作製されている。
【0018】この高靱性セラミックスは、粗大Si3
4 粒子5、球状微細Si3 4 粒子3及び添加剤即ち助
剤4として酸化物を添加して混合物を作製し、これを焼
結して高密度のSi3 4 に転化させることができるも
のである。この時、粗大Si3 4 粒子5としては、大
きな縦横比即ちアスペクト比を有する不規則に成長した
細長い粒子或いは成長して大きな粒子となっている高密
度のβ−Si3 4 粒子を用いる。粗大Si3 4 粒子
5の表面には、結晶粒成長促進剤6として作用するY2
3 又はZrO2 を仮焼成で固定して仮焼成粒子5を作
製する。また、球状微細Si3 4 粒子3は、焼成され
て針状微細β−Si3 4 粒子7から成る母材1とな
る。
【0019】この高靱性セラミックスは、主として、仮
焼成粒子5に、ミクロン以下の球状微細α−Si3 4
粒子3及び助剤としてAl2 3 ,CaO,TiO2
はMgOを混合して焼成することによって作製できる。
焼成によって微細α−Si34 は、針状微細β−Si
3 4 粒子7から成る母材1に転化し、母材1中に樹枝
状Si3 4 粒子2が点在した状態に成長して高靱性セ
ラミックスが作製される。仮焼成粒子5に固定する結晶
粒成長促進剤6は、3a族,4a族の元素及び鉄の酸化
物のうち1つ又は複数から選択することができ、例え
ば、Y2 3 及びZrO2 のうち1つ又は複数を選定す
ることができる。結晶粒成長抑制剤6としての助剤は、
2a族の酸化物の1つ又は複数を選定でき、例えば、C
aO,SiO2 ,MgO及びTiO2 を選定することが
できる。仮焼成粒子5、球状微細α−Si3 4 粒子3
及び助剤4から成る混合物は、10kg/cm2 程度の
窒素ガス圧の下で1750〜2000℃程度で焼成する
ことによって高靱性セラミックスを作製することができ
る。
【0020】この高靱性セラミックスについての不規則
な粒子の成長は、焼結する場合の添加剤4,5の種類と
量、最初のSi3 4 粉末の相構造、及び高密度にされ
た窒化ケイ素の粒子の大きさの分布によりコントロール
されるものである。この高靱性セラミックスは、その微
小構造において、母材1中の粗大樹枝状Si3 4 粒子
2が割れ、クラック等をそらし、橋わたしする作用によ
って破壊靱性値KI Cを高めることができるものであ
る。
【0021】この実施例の高靱性セラミックスにおい
て、粗大Si3 4 粒子2のアスペクト比は6〜8程度
であり、短い方の長さの平均が略2μmである。この高
靱性セラミックスは、製造工程の混合段階において、長
く延ばされた即ち細長い粗大Si3 4 粒子及び/又は
その表面に粒成長促進剤6を有する粗大Si3 4 粒子
を添加することによって、該粗大Si3 4 粒子2が粒
子成長の核となり、母材1の中で任意の方向に成長する
ため、破壊靱性値KI C が従来のものよりかなり高い
値、例えば、12MPa・m1 / 2 以上に至ることにな
る。
【0022】更に、この高靱性セラミックスの製造方法
において、母材1に転化した針状微細Si3 4 粒子7
の形状及び大きさだけでなく、母材1中に含有させる粗
大Si3 4 粒子2の含有量をコントロールすることに
よって破壊靱性値KI C を向上させ、強度を向上させる
ことができるものである。また、粗大Si3 4 粒子2
の粒子自体のアスペクト比を6〜8にコントロールし、
且つ短い方の長さを略2μmにコントロールすることに
よって、粗大Si3 4 粒子2が割れをそらすことがで
きるばかりでなく、繊維で補強された複合材と同じよう
に、割れを橋わたしするように作用するために、製品設
計上で大いに役立つ部品を提供できるようになる。
【0023】次に、この高靱性セラミックスの製造方法
の別の実施例を図4を参照して説明する。この実施例の
高靱性セラミックスの製造方法において、まず、粗大な
樹枝状結晶粒を構成するβ−Si3 4 粉体の表面に、
SiC,β−Si3 4 ,SiCN,Si2 2 O等の
結晶成長核を付与する。β−Si3 4 粉体の表面に
は、H2 ,NH3 ,Ar,N2 ガス等の雰囲気中で有機
ケイ素ポリマーの熱分解、或いはSi粉末の窒化等によ
り結晶成長核を付与することができる(ステップ1)。
その後に、β−Si3 4 粉体の表面にY2 3 、Zr
2 等の結晶粒成長促進剤となる材料をコーティングし
(ステップ2)、該混合物をスプレードライヤで造粒し
て粗大な造粒粉を作る(ステップ3)。一方、微細なα
−Si3 4 粒子3にAl2 3 ,TiO2 ,Si
2 ,CaO等の粒成長抑制効果のある焼結助剤から成
る混合物をスプレードライヤで造粒して微細な造粒粉を
作る(ステップ4)。次いで、粗大な造粒粉と微細な造
粒粉とを混合して混合粉体を作り(ステップ5)、該混
合粉体を焼結した樹枝状Si3 4 結晶粒を微細なβ−
Si3 4 結晶粒マトリックス中に形成させた焼結体を
作製するものである(ステップ6)。
【0024】この高靱性セラミックスの製造方法におけ
るステップ1において、β−Si34 粉体への結晶成
長核の固定の一実施例として、有機ケイ素ポリマーを用
いる場合には、β−Si3 4 粉体と有機ケイ素ポリマ
ー溶液を所定比で混合して乾燥させ、次いで、有機ケイ
素ポリマーがβ−SiCに転化する温度で雰囲気ガス中
で焼成を行う。この操作により、β−Si3 4 粉体の
表面に転化したβ−SiC結晶が固定される。又は、同
様に有機ケイ素ポリマーをSi3 4 ,Si22 O等
に転化させてもよいものである。この場合に、用いる有
機ケイ素ポリマー溶液は、焼成によってβ−SiC,S
3 4 ,Si2 2 Oに転化するものであればよく、
有機ケイ素ポリマーの種類、組成分子量は限定されない
ものである。また、有機ケイ素ポリマー溶液をβ−Si
3 4 粉体に付与する方法は、スプレー、混合等によっ
て達成できるものである。或いは、有機ケイ素ポリマー
溶液に予めβ−SiC,Si3 4 ,Si2 2 O等の
微粉末を混合して用いてもよいものである。
【0025】この高靱性セラミックスの製造方法におけ
るステップ1において、β−Si34 粉体への結晶成
長核の固定の別の実施例として、Si粉末を用いる場合
には、β−Si3 4 粉体とSi粉末を所定比で混合
し、次いで、N2 ガス及びNH3 ガス雰囲気ガス中で焼
成を行う。Si粉末が窒化された場合に、α−Si3
4 とβ−Si3 4 とが混在する。焼成により発生する
α−Si3 4 とβ−Si3 4 との存在比率は、
2 ,N2 の分圧に依存する。窒化の際の反応熱でβ−
Si3 4 粉末の表面上にα−Si3 4 とβ−Si3
4 との微結晶が固定される。
【0026】この高靱性セラミックスの製造方法におけ
るステップ2において、結晶成長核を付与したβ−Si
3 4 粉体の表面へ焼結助剤をコーティングするが、焼
結助剤は結晶粒成長促進剤であるY2 3 ,ZrO2
うちから選ばれた物質を少なくとも1種以上含んだ膜及
び粉末でコーティングを行う。結晶粒成長促進剤として
は、Y2 3 ,ZrO2 の他に、3a族元素、4a族元
素の酸化物を使用することができる。
【0027】この高靱性セラミックスの製造方法におけ
るステップ2において、β−Si34 粉体の表面へ焼
結助剤をコーティングする別の実施例として、金属アル
コキシドを用いる方法は、Yアルコキシド溶液若しくは
Zrアルコキシド溶液、及びその混合溶液中に、結晶成
長核を付与したβ−Si3 4 粉体を分散させ、スプレ
ードライを行う。次いで、得られた粉末を大気中で約5
00〜600℃で加熱を行うことによってβ−Si3
4 粉体の表面にコーティングを行う。
【0028】この高靱性セラミックスの製造方法におけ
るステップ2において、β−Si34 粉体の表面へ焼
結助剤をコーティングする更に別の実施例として、粉体
を用いる方法は、Al2 3 ,ZrO2 のうちの1種、
及びその混合物と、結晶成長核を付与したβ−Si3
4 粉末の混合スラリーを作製し、これを乾燥してN2
ス雰囲気中で1400〜1600℃で焼成した後、焼結
体の粉砕を行う。Y23 ,ZrO2 の量及び混合組成
は、使用するβ−Si3 4 粒子の大きさにより調節す
る。
【0029】次に、この高靱性セラミックスの製造方法
において、β−Si3 4 粉体の表面に焼結助剤をコー
ティングして粒状物を作製した後に、これをα−Si3
4粉体と混合する工程を説明する(ステップ5)。焼
結助剤をコーティングしたβ−Si3 4 粉体にα−S
3 4 粉体、Al2 3 及びCaO,SiO2 ,Ti
2 を含む粒成長抑制剤を混合し、N2 ガス雰囲気中で
1750℃〜2000℃の所定温度にて焼成を行う(ス
テップ6)。
【0030】この高靱性セラミックスの製造方法は、上
記の工程によって、結晶成長核を付与したβ−Si3
4 粉体が焼成中に優先的に粒成長し、その他のマトリッ
クス部分は、粒成長抑制剤の効果によって微細な結晶粒
となる。この際、結晶成長核が予めあるβ−Si3 4
結晶は樹枝状晶に成長する。以上のように、この高靱性
セラミックスにおける焼結体微細組織は、針状微細β−
Si3 4 粒子で形成されたマトリックス中に樹枝状を
呈する粗大粒が分散され、絡み合った構造を持つSi3
4 セラミックスとなる。この高靱性セラミックスは、
従来の粗大粒セラミックスを含んだものに比較して、針
状微細粒中に樹枝状構造が分散しているので、クラック
ディフラクション等の効果が大きく、図3に示すよう
に、高靱性を持つSi3 4 セラミックスを製造するこ
とができる。図3は、β−Si3 4 の添加量%に対す
る破壊靱性値KI C を示しているものである。図3に示
すように、本発明による高靱性セラミックスはβ−Si
3 4 に粒成長核を付与したものであり、粒成長核を付
与していないβ−Si3 4 に比較して、β−Si3
4 の各添加量%において破壊靱性値KI C が高くなって
いることが分かる。
【0031】次に、この発明による高靱性セラミックス
の製造方法の具体的な実施例を説明する。 〔実施例1〕この高靱性セラミックスの製造方法におい
て、平均粒径が16μmのμmオーダのサイズのβ−S
3 4 粉末に、焼結添加剤として5wt%のY2 3
と1wt%のAl2 3 とを配合し、メタノールを加え
てボールミルで24時間混合した。混合物の懸濁液を乾
燥し、混合物粉末を窒素ガス雰囲気中で1400〜16
00°の温度で仮焼成した。そこで、仮焼成した仮焼成
体を粉砕して仮焼成粒子5を作製した。次いで、仮焼成
粒子5に、ミクロン以下のサイズのα−Si34
末、1wt%のY2 3 及び5wt%のAl2 3 を配
合し、メタノールを加えてボールミルで混合して粉末混
合物を作製した。この時、仮焼成粒子5の割合は、総重
量の10から50重量%の範囲にコントロールした。次
いで、粉末混合物をスプレードライヤで造粒処理して粒
状物を作製した。そこで、粒状物をCIPによって20
00kg/cm2 の圧力で圧縮して成形体を作製した。
次いで、成形体を、10kg/cm2 の窒素ガス圧の下
で1750〜2000℃で4〜10時間焼結してSi3
4 焼結体を作製し、不均一サイズのSi3 4 粒子か
ら成る構造に構成した。Si3 4 焼結体を、3mm×
4mm×50mmの試験片に切断し、該試験片の曲げ強
度と破壊靱性値KI C を測定した。
【0032】〔比較例〕実施例1と同じ成分の材料を混
合させたが、この場合には、粒成長促進剤としてのY2
3 /Al2 3 を前もって表面に固定していない粗大
Si3 4 粒子を用いた。但し、実施例1と比較例との
添加剤の総量は、等しいものである。図1には、実施例
1で作製したSi3 4 焼結体と比較例で作製したSi
3 4 焼結体とについての割れに対する破壊靱性値K
I C を示している。
【0033】図1から分かるように、仮焼成して粒成長
促進剤を表面に固定した粗大Si34 粒子の破壊靱性
値KI C は、比較例のものに比較してかなり高い値を示
している。破壊靱性値KI C は、粗大Si3 4 粒子の
量が増大するほど大きくなる。これらのSi3 4 焼結
体を走査電子顕微鏡SEMで観察した破断面では、粗大
Si3 4 粒子2が母材1中に任意に分布して点在して
いることが確認できた。また、焼結されたサンプルに対
する立体的な粒子サイズの測定は、HF−アシストされ
た粒子分割の後に行なった。意図的にもたらされた、粒
成長促進剤を表面に固定した粗大Si3 4 粒子の成長
は、Si3 4 の母材1中の他の部分よりかなり高めら
れることが確認できた。それ故に、このSi3 4 焼結
体は、破壊靱性が高められた高靱性セラミックスを提供
し、粗大Si3 4 粒子による割れをそらし、割れを橋
わたしするという機能を発揮すると考えられる。
【0034】〔実施例2〕実施例1と同じ成分の材料を
混合したが、この場合には、粒成長促進剤としての5w
t%のZrO2 を仮焼成によって前もって表面に固定し
た粗大Si3 4粒子を用いた。その他については実施
例1と同様に焼成してSi3 4 焼結体を作製した。こ
の実施例で作製したSi3 4 焼結体は、その破壊靱性
値KI C が12MPa・m1 / 2 に達し、比較例のサン
プルよりも高くなっていることが確認できた。表面に固
着した粒成長促進剤によって高められた不規則な粗大S
34 粒子の成長が、実施例1と同様に観察された。
このSi3 4 焼結体では、母材中に粗大Si3 4
子が分布することによって、破壊靱性値KI C が高く改
善されていることが確認できた。
【0035】〔実施例3〕実施例1と同じ成分の材料を
混合したが、この場合には、粒成長促進剤としてのY2
3 及び/又はZrO2 を仮焼成によって前もって表面
に固定した粗大Si3 4 粒子の仮焼成粒子を用いると
共に、該仮焼成粒子をSi3 4 粒子と混合するのに先
立って、球状微細α−Si3 4 粒子に成長抑制剤、例
えば、CaO,SiO2 及びTiO2 の1つ又は複数を
選定して混合して母材混合物を作製した。そして、仮焼
成粒子と母材混合物とを混合し、実施例1と同様の条件
で焼成してSi3 4 焼結体を作製した。このSi3
4 焼結体については、その破壊靱性値KI C が同様に、
12MPa・m1 / 2 の高い値を示した。更に、このS
3 4 焼結体は、そのワイブル係数が20であり、強
度のバラツキが向上されていることを示しており、コン
トロールされた母材の微小構造に起因すると考えられ
る。
【0036】〔実施例4〕実施例3と同じ成分の材料を
用いたが、この実施例では、同一サイズのSi34
末を使用した。それ故に、Si3 4 粉末の一方のグル
ープは、Y2 3,Al2 3 が高い比で混合され、S
3 4 粉末の他方のグループは、Y2 3 ,Al2
3 が低い比で混合されている。両方の粉末混合物は、ボ
ールミルで混合して混合物を作製し、次いで混合物の造
粒処理を行なって粒状物を作製し、実施例1と同様に仮
焼成して仮焼成粒子を作製した。2つのグループの粉末
混合物を、更に異なる比率で混合して、実施例1と同1
の条件で焼成した。得られたSi3 4 焼結体ついて、
その破壊靱性値KI C は、図1に示すように、比較例の
ものより高くなっていることを確認した。
【0037】
【発明の効果】この発明による高靱性セラミックス及び
その製造方法は、上記のように構成されており、次のよ
うな効果を有する。即ち、この高靱性セラミックスは、
μmオーダのサイズの針状微細Si3 4 粒子から成る
母材中に高密度の粗大Si3 4 粒子が分散され、前記
粗大Si3 4 粒子の含有量が総重量の10〜50%の
範囲でコントロールされ、この場合の前記粗大Si3
4 粒子はアスペクト比が6〜8で且つ短い方の長さが2
μm程度である細長い粒子及び/又は成長した大きな粒
子にコントロールされて、不均一サイズの粒子から構成
されているので、破壊割合%に対する破壊靱性値KI C
を12MPa・m1 / 2 程度の高破壊靱性を得ることが
でき、機械的機能性を向上させることができる。従っ
て、この高靱性セラミックスは、高い応力が負荷され且
つ高い信頼性が要求される分野、例えば、エンジン部品
等を作製する材料として高範囲に利用することができ
る。しかも、この高靱性セラミックスの製造において
は、材料費として安価な粗大Si34 粒子及び球状微
細Si3 4 粒子を用い、しかも再現性が良好である。
【0038】また、この高靱性セラミックスにおいて、
粗大β−Si3 4 粒子と粒成長促進剤との混合物を仮
焼成してβ−Si3 4 粒子の表面に粒成長促進剤を固
定した仮焼成粒子を作製することができ、前記仮焼成粒
子に微細α−Si3 4 粉末及び助剤を混合して焼成
し、微細α−Si3 4 粉末をβ−Si3 4 から成る
母材に転化させて該母材中に前記仮焼成粒子を点在させ
た不均一サイズの粒子から成る高靱性セラミックスを作
製できる。
【0039】この高靱性セラミックスは、結晶成長核を
付与したβ−Si3 4 粉体が焼成中に優先的に粒成長
し、その他のマトリックス部分は、粒成長抑制剤の効果
によって微細な結晶粒となるものであり、この際、結晶
成長核が予めあるβ−Si34 結晶は樹枝状晶に成長
し、それによって、その焼結体微細組織が微細粒で形成
されたマトリックス中に樹枝状を呈する粗大粒が分散さ
れ、絡み合った構造を持つSi3 4 セラミックスにな
る。この高靱性セラミックスは、従来の粗大粒セラミッ
クスを含んだものに比較して樹枝状構造を有するので、
クラックディフラクション等の効果が大きく、高靱性を
持つSi3 4 セラミックスを製造できる。従って、こ
の高靱性セラミックスは、非常に高い靱性を有するの
で、エンジン部品等の構造材料としての適用範囲が拡大
され、しかも加工等による強度への影響が少ないSi3
4 セラミックスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による高靱性セラミックスと従来の窒
化ケイ素とについての破壊割合に対する破壊靱性値を示
すグラフである。
【図2】この発明による高靱性セラミックスの製造方法
の一実施例における製造工程を示す説明図である。
【図3】この発明による高靱性セラミックスのSi3
4 セラミックスと従来のSi34 セラミックスについ
てのβ−Si3 4 の添加量に対する破壊靱性値を示す
グラフである。
【図4】この発明による高靱性セラミックスの製造方法
の別の実施例における製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 母材 2 粗大Si3 4 粒子 3 球状微細Si3 4 粒子 4 助剤 5 仮焼成粒子 6 粒成長促進剤 7 針状微細Si3 4 粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 102 R 102 G 102 H 102 A 102 D (72)発明者 岩田 洋子 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞセラミックス研究所内 (72)発明者 沼尾 久孝 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞセラミックス研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細なSi3 4 結晶粒から成るマトリ
    ックス中に前記Si3 4 結晶粒より粗大な樹枝状Si
    3 4 結晶粒が分散していることを特徴とする高靱性セ
    ラミックス。
  2. 【請求項2】 前記樹枝状Si3 4 結晶粒がアスペク
    ト比が6〜8以上で短径が2μm以上の柱状粒で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の高靱性セラ
    ミックス。
  3. 【請求項3】 μmオーダのサイズの針状微細Si3
    4 粒子から成る母材中に高密度の粗大Si3 4 粒子が
    分散されており、前記粗大Si3 4 粒子の含有量が総
    重量の10〜50%の範囲内でコントロールされている
    ことを特徴とする高靱性セラミックス。
  4. 【請求項4】 前記粗大Si3 4 粒子はアスペクト比
    が6〜8で且つ短い方の長さが2μm程度である細長い
    粒子及び/又は成長した大きな粒子から成ることを特徴
    とする請求項3に記載の高靱性セラミックス。
  5. 【請求項5】 粗大な樹枝状結晶粒を構成するβ−Si
    3 4 粉体の表面に成長核を付与した後に、前記β−S
    3 4 粉体の表面に結晶粒成長促進剤となる材料をコ
    ーティングし、これに結晶粒成長抑制剤を含んだα−S
    3 4 粉体を混合した混合粉体を焼結し、樹枝状Si
    3 4 結晶粒を微細なβ−Si3 4結晶粒のマトリッ
    クス中に分散させた焼結体から成ることを特徴とする高
    靱性セラミックスの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記結晶粒成長促進剤は3a族,6a族
    の元素及びそれらの酸化物のうち1つ又は複数から成る
    ことを特徴とする請求項5に記載の高靱性セラミックス
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記α−Si3 4 粉体に添加する前記
    β−Si3 4 粉体の割合が10〜50%であることを
    特徴とする請求項5に記載の高靱性セラミックスの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 粗大β−Si3 4 粒子と結晶粒成長促
    進剤との混合物を仮焼成して前記粗大Si3 4 粒子の
    表面に前記結晶粒成長促進剤を固定した仮焼成粒子を作
    製し、前記仮焼成粒子に微細α−Si3 4 粉末及び助
    剤を混合して焼成し、微細α−Si3 4 粉末を針状微
    細β−Si3 4 から成る母材に転化させ、該母材中に
    前記仮焼成粒子から成長した粒子が分散していることを
    特徴とする高靱性セラミックスの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記結晶粒成長促進剤は3a族,4a族
    の元素及び鉄の酸化物のうち1つ又は複数から成ること
    を特徴とする請求項8に記載の高靱性セラミックスの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記α−Si3 4 粉体に添加する前
    記β−Si3 4 粉体の割合が10〜50%に調整され
    ていることを特徴とする請求項8に記載の高靱性セラミ
    ックスの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記仮焼成粒子と、結晶粒成長抑制剤
    としての2a族の酸化物の1つ又は複数を含むミクロン
    以下の前記α−Si3 4 粉末との混合物を焼成したこ
    とを特徴とする請求項8に記載の高靱性セラミックスの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記仮焼成粒子と、結晶粒成長抑制剤
    としてのCaO,SiO2 及びTiO2 を含む前記α−
    Si3 4 粉末との混合物を窒素ガス圧の下で1750
    〜2000℃程度で焼成したことを特徴とする請求項8
    に記載の高靱性セラミックスの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記窒素ガス圧は10kg/cm2
    度であり、前記粗大Si3 4 粒子の平均サイズが16
    μm程度であることを特徴とする請求項12に記載の高
    靱性セラミックスの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記結晶粒成長促進剤はAl2 3
    ZrO2 ,Y2 3及びAl−Zr−O系化合物のうち
    1つ又は複数から成ることを特徴とする請求項5又は8
    に記載の高靱性セラミックスの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記結晶粒成長抑制剤はCa,Si,
    Tiから選ばれた少なくとも1種以上の元素及びその酸
    化物から成ることを特徴とする請求項5又は8に記載の
    高靱性セラミックスの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113939474A (zh) * 2019-05-13 2022-01-14 住友电气工业株式会社 碳化钨粉末及其制造方法
CN113939474B (zh) * 2019-05-13 2024-01-16 住友电气工业株式会社 碳化钨粉末及其制造方法

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