JP2564153B2 - アルミナ・シリカ系焼結体の製造方法 - Google Patents

アルミナ・シリカ系焼結体の製造方法

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JP2564153B2 JP62278405A JP27840587A JP2564153B2 JP 2564153 B2 JP2564153 B2 JP 2564153B2 JP 62278405 A JP62278405 A JP 62278405A JP 27840587 A JP27840587 A JP 27840587A JP 2564153 B2 JP2564153 B2 JP 2564153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミナ・シリカ系粉末にSiC粉末とZrO2
末を加えた混合物を常圧焼結してつくる高強度アルミナ
・シリカ系焼結体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
ムライト(3Al2O3・2SiO2)で代表されるアルミナ・
シリカ系酸化物は、熱膨張係数が小さく密度が小さく、
耐クリープ特性が優れるなど多くの長所を有しているた
めに、エンジニアリングセラミックス分野への応用が盛
んに研究されている。
最近では高純度かつ易焼結性ムライト微粉末も製造さ
れ組織を制御した高密度焼結体も得られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、相対密度98%を有する上記高密度焼結
体をつくっても、その曲げ強度(以下単に強度という)
は30〜40kgf/mm2程度のものしか得られず、代表的なエ
ンジニアリングセラミックスであるSi3N4と比べても強
度が低いため、アルミナ・シリカ系焼結体はエンジン部
材として実用化されていないのが現状であり、改善も十
分でなかった。
〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明者らは、焼結体の強度を高くするために
研究した結果、アルミナ・シリカ系粉末にSiCとZrO2
加えて焼結すれば、その目的を達成できることを見い出
し本発明を完成した。
すなわち本発明の要旨はAl2O3,SiO2組成においてAl2O
3の占める割合が60〜86重量%及びSiO2の占める割合が4
0〜14重量%に調整されているムライト質アルミナ・シ
リカ系粉末あるいは、酸化アルミニウムおよび/または
水酸化アルミニウム(両者をまとめて酸化アルミニウム
等という)とシリカが混合されたアルミナ・シリカ系粉
末25〜92重量%、SiC粉末5〜50重量%、ZrO2粉末3〜3
7重量%からなり全体が100重量%である混合物を、成
形、常圧焼結することを特徴とするアルミナ・シリカ系
焼結体の製造方法にある。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるムライト質アルミナ・シリカ系粉末と
しては、不純物特にアルカリ土類酸化物の含有量が低
く、高純度かつ化学組成が正確に制御されたものが好ま
しい。
ムライト質アルミナ・シリカ系粉末の粒子径は、焼結
を促進させるためできるだけ細かいものがよく、平均粒
子径が1μm以下のものが好ましい。
酸化アルミニウムとしては、γ−,δ−,θ−,κ
−,α−アルミナなどが使用でき、水酸化アルミニウム
としてはギブサイト、バイヤライト、ボーキサイト、ベ
ーマイト、などが使用でき、それらの1種または2種以
上を適当に組み合わせて用いることができる。
酸化アルミニウム等の細かさはムライトの生成をしや
すくし、かつ焼結の際の収縮量を大きくするために、で
きるだけ細かいものがよく、平均粒子径が1μm以下の
ものが好ましい。
シリカ粉末は結晶質のもの、非晶質のもの、あるいは
天然産のもの、人工的に製造されたもの、いずれも使用
できるが、特にアエロゾル法、アルコキシド法などによ
り人工的に製造された非晶質シリカは反応性が高いので
好ましい。
シリカ粉末は前記酸化アルミニウム等との反応をしや
すくするためと、かつ後述の成形体を密実になるように
するためにできるだけ細かい粉末を用いるのが望まし
く、少なくとも平均粒子径が0.1μm以下のものを用い
るのが好ましい。
SiC粉末は、焼結の際緻密化を妨げる作用があるた
め、できるだけ細かいものを用いるのが望ましく、平均
粒子径が1μm以下のものを用いるのが好ましい。また
不純物が多いと複合体組織に局部的に固溶し組織を乱
し、粒成長を促進して強度を低下させるため、できるだ
け高純度なものが良い。
ZrO2粉末は、ZrO2や、安定化ZrO2、部分安定化ZrO
2(安定化剤Y2O3、CeO2、MgO、CaO)いずれも用いる事
ができるが焼結を均一に促進させるためには、細かい粒
子を広く分散させた方が良いため、平均粒子径1μm以
下のものを用いるのが好ましい。
アルミナ・シリカ系粉末は、Al2O3/SiO2重量比におい
てAl2O3の占める割合が60〜86重量%及びSiO2の占める
割合が、40〜14重量%に調整されていることが肝要であ
る。
Al2O3の占める割合が60重量%未満では、相対的にシ
リカの割合が多く、ムライトの割合が少ない焼結体にな
るため、強度が低下し好ましくない。また逆にAl2O3
占める割合が86重量%を越えると、焼結体中に含まれる
α−Al2O3の量が相対的に多くなるため熱間(例えば100
0℃以上)でのクリープが大きくなり、高温状態での使
用に制限を受けるため好ましくない。
好ましい配合割合はAl2O3/SiO2重量比においてAl2O3
の占める割合が68〜80重量%及びSiO2の占める割合が32
〜20重量%である。
アルミナ・シリカ系粉末は、1000℃以上1時間以上加
熱処理した場合の重量をベースにして配合割合が25〜92
重量%になる様混合される。
SiC粉末は、配合割合が5〜50重量%になる様混合さ
れる。その配合割合が5重量%未満では、SiC粉末を配
合した効果が現われず強度の改善に到らないし、逆に50
重量%を超えると、複合体の焼結性が低下し、緻密な焼
結体ができないので好ましくない。
ZrO2粉末は配合割合が3〜37重量%になる様混合され
る。その配合割合が3重量%未満では緻密化を促進する
効果が現われず、強度の改善に到らない。逆に37重量%
を超えると、常温での強度が低下し、改善効果がない。
好ましい範囲は5〜25重量%であり、特に好ましいのは
10〜15重量%である。
なお、焼結体を高温状態で使用する場合には、熱間ク
リープが大きくなるので、ZrO2の量が25重量%以下のも
のを用いるのが好ましい。
次に製造方法を説明する。
以上説明した各粉末を所定量配合し、得られた配合物
に水またはアルコールを添加してボールミル、サンドミ
ル等慣用の混合機で混合する。
得られたスラリーは、たとえば噴霧乾燥法等によって
乾燥される。その乾燥混合物はメカニカルプレス法ある
いは静水圧プレス法で所要圧を加えて成形される。得ら
れた成形体は、SiO2とBNの混合粉末、ムライト粉末、あ
るいは他の珪酸塩化合物粉末あるいは、SiC粉末、Si3N4
粉末、サイアロン粉末、Si2N2O粉末の詰め粉で覆い、不
活性雰囲気中(たとえばAr,N2)、真空あるいは大気中1
600〜1750℃で焼結することによって、所望のアルミナ
・シリカ系焼結体が製造される。
次に実施例によって本発明を説明する。
〔実施例〕
実施例1〜17、比較例1〜6 まず下記の要領で各原料をそろえた。
アルミニウムイソプロポキシドとエチルシリケートと
をAl2O3/SiO2重量比が表1に示す割合になるように配合
し水を加えて混合し、生成した沈澱を濾過し乾燥したの
ち、1350℃、1時間仮焼し、粉砕し、7種類のAl2O3/Si
O2重量比の異なるムライトを含むアルミナ・シリカ系粉
末(平均粒径0.2μm)を準備した。
SiC粉末およびZrO2粉末はいずれも市販品を用いた。
上記原料を表1に示す割合に配合し、得られた各配合
物をポットミルに投入し、32時間湿式混合してスラリー
をつくった。
そのスラリーを200℃のスプレードライヤーで乾燥
し、得られた乾燥粉末を静水圧プレス法で5×4×0.6c
mの成形体をつくった。
各成形体は詰め粉(SiC粉末)で覆い、1700℃、2時
間、大気中で常圧焼結した。
製造された各焼結体はJIS R1601に従がって常温にお
ける3点曲げ強度を測定し、得た結果を同表に併記し
た。
実施例18〜20 アルミナ・シリカ系粉末として市販の酸化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウムおよびシリカを表2に示すAl2O
3/SiO2重量比になるように配合してそれぞれの混合粉末
を準備し、それら混合粉末に、実施例1に用いたSiC粉
末およびZrO2粉末を同表に示す割合で配合した。
その後の処理工程、焼結工程等は実施例1に準じて行
ないかつ常温における3点曲げ強度の測定を行なった。
得られた結果を同表に併記した。
〔発明の効果〕 本発明によれば、従来法によって製造される焼結体と
比べて高い強度を具備する焼結体が製造できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al2O3,SiO2組成においてAl2O3の占める割
    合が60〜86重量%及びSiO2の占める割合が40〜14重量%
    に調整されているアルミナ・シリカ系粉末25〜92重量
    %、SiC粉末5〜50重量%及びZrO2粉末3〜37重量%か
    らなり、全体が100重量%である混合物を成形し、常圧
    焼結することを特徴とするアルミナ・シリカ系焼結体の
    製造方法。
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