JPH08133760A - 光学ガラス素子のプレス成形用型及びその製造方法並びに光学ガラス素子のプレス成形方法 - Google Patents
光学ガラス素子のプレス成形用型及びその製造方法並びに光学ガラス素子のプレス成形方法Info
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- JPH08133760A JPH08133760A JP26870294A JP26870294A JPH08133760A JP H08133760 A JPH08133760 A JP H08133760A JP 26870294 A JP26870294 A JP 26870294A JP 26870294 A JP26870294 A JP 26870294A JP H08133760 A JPH08133760 A JP H08133760A
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- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
- C03B11/084—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses material composition or material properties of press dies therefor
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- C03B2215/02—Press-mould materials
- C03B2215/08—Coated press-mould dies
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- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多種多様な形状を持った高融点光学ガラス素
子を、繰り返しプレス成形することが可能なプレス成形
用型を提供することを目的とする。 【構成】 高強度な母材11の上面に、切削加工層とし
て、耐熱性、切削加工性に優れた加工層12を形成し、
該加工層を所望の形状に精密加工した後、保護層13を
コーティングすることにより、多種多様な形状の高融点
光学ガラス素子を繰り返しプレス成形しても劣化のない
型を実現した。
子を、繰り返しプレス成形することが可能なプレス成形
用型を提供することを目的とする。 【構成】 高強度な母材11の上面に、切削加工層とし
て、耐熱性、切削加工性に優れた加工層12を形成し、
該加工層を所望の形状に精密加工した後、保護層13を
コーティングすることにより、多種多様な形状の高融点
光学ガラス素子を繰り返しプレス成形しても劣化のない
型を実現した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学ガラス素子の製造方
法に関して、高精度な光学ガラス素子を、プレス成形す
る方法及びプレス成形する際に用いる光学ガラス素子の
プレス成形用型及びその作製方法に関するものである。
法に関して、高精度な光学ガラス素子を、プレス成形す
る方法及びプレス成形する際に用いる光学ガラス素子の
プレス成形用型及びその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高精度な光学ガラス素子をプレス成形に
より、繰り返し成形するためには、型材料として高温で
も安定で、耐酸化性に優れ、ガラスに対して不活性であ
り、プレスした時に形状精度が崩れないような機械的強
度の優れたものが必要であるが、その反面、加工性に優
れ、精密加工が容易にできなくてはいけない。
より、繰り返し成形するためには、型材料として高温で
も安定で、耐酸化性に優れ、ガラスに対して不活性であ
り、プレスした時に形状精度が崩れないような機械的強
度の優れたものが必要であるが、その反面、加工性に優
れ、精密加工が容易にできなくてはいけない。
【0003】以上のような光学ガラス素子のプレス成形
用型に必要な条件を、ある程度満足する型材として、金
属の混合材料(特開昭59−121126号公報)や超
硬合金母材上に貴金属薄膜を形成したもの(特開昭62
−96331号公報)などが検討されている。
用型に必要な条件を、ある程度満足する型材として、金
属の混合材料(特開昭59−121126号公報)や超
硬合金母材上に貴金属薄膜を形成したもの(特開昭62
−96331号公報)などが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
光学機器の高性能化、小型化、低価格化に伴い、使用さ
れる光学レンズに対しても、高NA化、複雑形状化、低
コスト化が求められており、従来の金型では作製が困難
になってきている。
光学機器の高性能化、小型化、低価格化に伴い、使用さ
れる光学レンズに対しても、高NA化、複雑形状化、低
コスト化が求められており、従来の金型では作製が困難
になってきている。
【0005】例えば型材として、超硬合金母材上に貴金
属薄膜を形成した型では、超硬合金をダイヤモンド砥石
を用いて加工を行うと、ダイヤモンド砥石の摩耗が激し
く、精密な形状加工が困難であり、特別な加工装置が必
要である。また、加工時間も長く、金型コストが非常に
高いという問題があった。
属薄膜を形成した型では、超硬合金をダイヤモンド砥石
を用いて加工を行うと、ダイヤモンド砥石の摩耗が激し
く、精密な形状加工が困難であり、特別な加工装置が必
要である。また、加工時間も長く、金型コストが非常に
高いという問題があった。
【0006】これらの改善策として超硬合金母材上に母
材と密着性が良好な薄膜を形成し、さらに該薄膜上に容
易に精密加工できる膜として例えば無電解Ni−Pめっ
き膜を形成し、保護膜として合金薄膜を形成する方法
(特開平3−23230号公報)が検討されている。
材と密着性が良好な薄膜を形成し、さらに該薄膜上に容
易に精密加工できる膜として例えば無電解Ni−Pめっ
き膜を形成し、保護膜として合金薄膜を形成する方法
(特開平3−23230号公報)が検討されている。
【0007】しかしながら、この方法では無電解Ni−
Pめっき膜の耐熱性が低く、高融点ガラスを成形するこ
とができないといった問題があった。
Pめっき膜の耐熱性が低く、高融点ガラスを成形するこ
とができないといった問題があった。
【0008】以上のように、従来の型材料では前述の型
材料としての必要条件を全て満足するには至っていな
い。
材料としての必要条件を全て満足するには至っていな
い。
【0009】本発明はこのような従来の課題を解消し、
従来の研削加工では実現できなかった多種多様の形状を
持った高融点光学ガラス素子を、繰り返しプレス成形す
ることが可能なプレス成形用型を提供することを目的と
する。
従来の研削加工では実現できなかった多種多様の形状を
持った高融点光学ガラス素子を、繰り返しプレス成形す
ることが可能なプレス成形用型を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明ではWCを主成分とする超硬合金、TiCあ
るいはTiNを主成分とするサーメット、またはWC焼
結体からなる母材上に切削加工層としてNi、Co、F
eから選ばれる一つの金属と、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる一つの金属と、PまたはB
からなる三元合金薄膜を形成し、切削加工により精密加
工を行った後、該加工層上に保護層としてPt、Pd、
Ir、Rh、Os、Ru、Re、W、Taから選ばれる
少なくとも1種類以上の金属を含む合金薄膜を形成して
構成される金型を作製することによって、多種多様な形
状を持った高融点光学ガラス素子のプレス成形用型を提
供し、この型を用いて高融点光学ガラスを繰り返しプレ
ス成形することによって、従来プレス成形できなかった
多種多様な形状を持った高融点光学ガラス素子を安価
に、かつ大量に製造することを可能にしたものである。
に、本発明ではWCを主成分とする超硬合金、TiCあ
るいはTiNを主成分とするサーメット、またはWC焼
結体からなる母材上に切削加工層としてNi、Co、F
eから選ばれる一つの金属と、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる一つの金属と、PまたはB
からなる三元合金薄膜を形成し、切削加工により精密加
工を行った後、該加工層上に保護層としてPt、Pd、
Ir、Rh、Os、Ru、Re、W、Taから選ばれる
少なくとも1種類以上の金属を含む合金薄膜を形成して
構成される金型を作製することによって、多種多様な形
状を持った高融点光学ガラス素子のプレス成形用型を提
供し、この型を用いて高融点光学ガラスを繰り返しプレ
ス成形することによって、従来プレス成形できなかった
多種多様な形状を持った高融点光学ガラス素子を安価
に、かつ大量に製造することを可能にしたものである。
【0011】
【作用】本発明では、型母材にWCを主成分とする超硬
合金、TiCあるいはTiNを主成分とするサーメッ
ト、またはWC焼結体を用いることにより、プレス成形
に充分耐える強度を持たせ、切削加工層にNi、Co、
Feから選ばれる一つの金属と、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる一つの金属と、PまたはB
からなる三元合金薄膜を用いることによって、耐熱性に
優れ、容易に所望の形状に精密切削加工することを可能
とした。
合金、TiCあるいはTiNを主成分とするサーメッ
ト、またはWC焼結体を用いることにより、プレス成形
に充分耐える強度を持たせ、切削加工層にNi、Co、
Feから選ばれる一つの金属と、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる一つの金属と、PまたはB
からなる三元合金薄膜を用いることによって、耐熱性に
優れ、容易に所望の形状に精密切削加工することを可能
とした。
【0012】さらに、保護層としてPt、Pd、Ir、
Rh、Os、Ru、Re、W、Taから選ばれる少なく
とも1種類以上の金属を含む合金薄膜を用いることによ
って、ガラスとの融着を防止したものである。
Rh、Os、Ru、Re、W、Taから選ばれる少なく
とも1種類以上の金属を含む合金薄膜を用いることによ
って、ガラスとの融着を防止したものである。
【0013】従って、本発明の型は、前記した型材料と
して要求される必要条件を全て満足したものとなる。こ
のようにして作製した本発明の型を用いて、ガラスをプ
レス成形すると、従来の研削加工では実現できなかった
多種多様な形状を持った高融点光学ガラス素子を大量に
製造することが可能となる。
して要求される必要条件を全て満足したものとなる。こ
のようにして作製した本発明の型を用いて、ガラスをプ
レス成形すると、従来の研削加工では実現できなかった
多種多様な形状を持った高融点光学ガラス素子を大量に
製造することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0015】直径6mm、厚さ10mmのWCを主成分
とする超硬合金を曲率半径が1mmの凹形状のプレス面
を有する上下の型からなる一対の光学ガラスレンズのプ
レス成形用型形状に放電加工により荒加工した。
とする超硬合金を曲率半径が1mmの凹形状のプレス面
を有する上下の型からなる一対の光学ガラスレンズのプ
レス成形用型形状に放電加工により荒加工した。
【0016】次に、このプレス面上に切削加工層として
Ni−Ce−Pをスパッタ法により20μmの厚みで形
成した。Ni−Ce−Pのスパッタ方法としては、ま
ず、直径6インチのNi3Pディスクターゲット上に1
0mm×10mm×1mmtのCeチップを4枚並べて
Ni−Ce−Pのターゲットとし、スパッタを行った。
次に、このNi−Ce−P膜をダイヤモンドバイトによ
る切削加工により非常に高精度な面に仕上げた。
Ni−Ce−Pをスパッタ法により20μmの厚みで形
成した。Ni−Ce−Pのスパッタ方法としては、ま
ず、直径6インチのNi3Pディスクターゲット上に1
0mm×10mm×1mmtのCeチップを4枚並べて
Ni−Ce−Pのターゲットとし、スパッタを行った。
次に、このNi−Ce−P膜をダイヤモンドバイトによ
る切削加工により非常に高精度な面に仕上げた。
【0017】このようにNi−Ce−P合金薄膜を切削
加工することによって、研削加工では従来作製が困難で
あった曲率半径1mmの凹面形状の金型を、容易に得る
ことができるようになった。次に該加工層上にスパッタ
法により3μmの厚みでPt−Ir合金薄膜をコーティ
ングしてプレス成形用型を作製した。
加工することによって、研削加工では従来作製が困難で
あった曲率半径1mmの凹面形状の金型を、容易に得る
ことができるようになった。次に該加工層上にスパッタ
法により3μmの厚みでPt−Ir合金薄膜をコーティ
ングしてプレス成形用型を作製した。
【0018】同様に、Ni−La−P、Ni−Pr−
P、Ni−Nd−P、Ni−Sm−P、Ni−Eu−
P、Ni−Gd−P、Ni−Tb−P、Ni−Dy−
P、Ni−Ho−P、Ni−Er−P、Ni−Tm−
P、Ni−Yb−P、Ni−Lu−P、Co−La−
P、Co−Ce−P、Co−Pr−P、Co−Nd−
P、Co−Sm−P、Co−Eu−P、Co−Gd−
P、Co−Tb−P、Co−Dy−P、Co−Ho−
P、Co−Er−P、Co−Tm−P、Co−Yb−
P、Co−Lu−P、Fe−La−P、Fe−Ce−
P、Fe−Pr−P、Fe−Nd−P、Fe−Sm−
P、Fe−Eu−P、Fe−Gd−P、Fe−Tb−
P、Fe−Dy−P、Fe−Ho−P、Fe−Er−
P、Fe−Tm−P、Fe−Yb−P、Fe−Lu−
P、Ni−La−B、Ni−Ce−B、Ni−Pr−
B、Ni−Nd−B、Ni−Sm−B、Ni−Eu−
B、Ni−Gd−B、Ni−Tb−B、Ni−Dy−
B、Ni−Ho−B、Ni−Er−B、Ni−Tm−
B、Ni−Yb−B、Ni−Lu−B、Co−La−
B、Co−Ce−B、Co−Pr−B、Co−Nd−
B、Co−Sm−B、Co−Eu−B、Co−Gd−
B、Co−Tb−B、Co−Dy−B、Co−Ho−
B、Co−Er−B、Co−Tm−B、Co−Yb−
B、Co−Lu−B、Fe−La−B、Fe−Ce−
B、Fe−Pr−B、Fe−Nd−B、Fe−Sm−
B、Fe−Eu−B、Fe−Gd−B、Fe−Tb−
B、Fe−Dy−B、Fe−Ho−B、Fe−Er−
B、Fe−Tm−B、Fe−Yb−B、Fe−Lu−B
合金薄膜も、それぞれスパッタ法で形成し、プレス成形
用型を作製した。なお、希土類元素の含有率は、全て
0.5at%となるようにチップの枚数を変化させた。
P、Ni−Nd−P、Ni−Sm−P、Ni−Eu−
P、Ni−Gd−P、Ni−Tb−P、Ni−Dy−
P、Ni−Ho−P、Ni−Er−P、Ni−Tm−
P、Ni−Yb−P、Ni−Lu−P、Co−La−
P、Co−Ce−P、Co−Pr−P、Co−Nd−
P、Co−Sm−P、Co−Eu−P、Co−Gd−
P、Co−Tb−P、Co−Dy−P、Co−Ho−
P、Co−Er−P、Co−Tm−P、Co−Yb−
P、Co−Lu−P、Fe−La−P、Fe−Ce−
P、Fe−Pr−P、Fe−Nd−P、Fe−Sm−
P、Fe−Eu−P、Fe−Gd−P、Fe−Tb−
P、Fe−Dy−P、Fe−Ho−P、Fe−Er−
P、Fe−Tm−P、Fe−Yb−P、Fe−Lu−
P、Ni−La−B、Ni−Ce−B、Ni−Pr−
B、Ni−Nd−B、Ni−Sm−B、Ni−Eu−
B、Ni−Gd−B、Ni−Tb−B、Ni−Dy−
B、Ni−Ho−B、Ni−Er−B、Ni−Tm−
B、Ni−Yb−B、Ni−Lu−B、Co−La−
B、Co−Ce−B、Co−Pr−B、Co−Nd−
B、Co−Sm−B、Co−Eu−B、Co−Gd−
B、Co−Tb−B、Co−Dy−B、Co−Ho−
B、Co−Er−B、Co−Tm−B、Co−Yb−
B、Co−Lu−B、Fe−La−B、Fe−Ce−
B、Fe−Pr−B、Fe−Nd−B、Fe−Sm−
B、Fe−Eu−B、Fe−Gd−B、Fe−Tb−
B、Fe−Dy−B、Fe−Ho−B、Fe−Er−
B、Fe−Tm−B、Fe−Yb−B、Fe−Lu−B
合金薄膜も、それぞれスパッタ法で形成し、プレス成形
用型を作製した。なお、希土類元素の含有率は、全て
0.5at%となるようにチップの枚数を変化させた。
【0019】このようにして作製したプレス成形用型の
一例として、切削加工層にNi−Ce−P合金薄膜を用
いた型の断面図を図1に示す。図1において11はプレ
ス面上にコーティングしたPt−Ir合金保護膜、12
はNi−Ce−P合金切削膜、13は超硬合金母材であ
る。
一例として、切削加工層にNi−Ce−P合金薄膜を用
いた型の断面図を図1に示す。図1において11はプレ
ス面上にコーティングしたPt−Ir合金保護膜、12
はNi−Ce−P合金切削膜、13は超硬合金母材であ
る。
【0020】これらの型を図2に示したプレス成形機に
セットする。図2において21は上型用固定ブロック、
22は上型用加熱ヒーター、23は上型、24はガラス
素材、25は下型、26は下型用加熱ヒーター、27は
下型用固定ブロック、28は上型用熱電対、29は下型
用熱電対、210はプランジャー、211は位置決め用
センサー、212はストッパー、213は覆いである。
セットする。図2において21は上型用固定ブロック、
22は上型用加熱ヒーター、23は上型、24はガラス
素材、25は下型、26は下型用加熱ヒーター、27は
下型用固定ブロック、28は上型用熱電対、29は下型
用熱電対、210はプランジャー、211は位置決め用
センサー、212はストッパー、213は覆いである。
【0021】次に半径1mmの球状に加工した軟化点6
13℃の重クラウン系ガラス(SK−12)24を下型
25の上に置き、その上に上型23を置いて、そのまま
650℃まで昇温し、窒素雰囲気中で約40kg/cm2
のプレス圧により2分間圧力を保持し、その後、そのま
まの状態で550℃まで冷却して、成形された光学ガラ
ス素子を取り出して、光学ガラス素子のプレス成形の工
程を完了する。
13℃の重クラウン系ガラス(SK−12)24を下型
25の上に置き、その上に上型23を置いて、そのまま
650℃まで昇温し、窒素雰囲気中で約40kg/cm2
のプレス圧により2分間圧力を保持し、その後、そのま
まの状態で550℃まで冷却して、成形された光学ガラ
ス素子を取り出して、光学ガラス素子のプレス成形の工
程を完了する。
【0022】以上の工程を繰り返して10000回目の
プレス終了時に、上下の型23及び25をプレス成形機
より取りはずして、プレス面の状態を光学顕微鏡で観察
し、その時のプレス面の表面粗さ(RMS値、nm)を
測定して、それぞれの型精度を評価した。これらの結果
を(表1)〜(表4)に示した。なお、(表1)〜(表
4)は、当然ながら、本来、一つの表として記載すべき
ところ、紙面の大きさの関係で、分割して記載している
ものである。
プレス終了時に、上下の型23及び25をプレス成形機
より取りはずして、プレス面の状態を光学顕微鏡で観察
し、その時のプレス面の表面粗さ(RMS値、nm)を
測定して、それぞれの型精度を評価した。これらの結果
を(表1)〜(表4)に示した。なお、(表1)〜(表
4)は、当然ながら、本来、一つの表として記載すべき
ところ、紙面の大きさの関係で、分割して記載している
ものである。
【0023】さらに比較実験として、超硬合金母材上に
切削加工層として無電解めっき法によってNi−P膜、
Ni−B膜を形成し、保護膜としてPt−Ir合金薄膜
をコーティングした型について、同様な形状の型を作製
し、図2に示したプレス成形機にセットし、上述のプレ
ス成形の工程を繰り返し行い、同様の型精度の評価を行
った。この結果を(表5)に示した。
切削加工層として無電解めっき法によってNi−P膜、
Ni−B膜を形成し、保護膜としてPt−Ir合金薄膜
をコーティングした型について、同様な形状の型を作製
し、図2に示したプレス成形機にセットし、上述のプレ
ス成形の工程を繰り返し行い、同様の型精度の評価を行
った。この結果を(表5)に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】(表5)に示す試料No.1、2のよう
に、切削加工層に無電解Ni−Pめっき膜、Ni−Bめ
っき膜を成膜し、Pt−Ir合金薄膜でコーティングし
た型は、ガラス付着は起こらないが、それぞれ150
回、260回のプレス成形によってめっき膜の亀裂が進
行し、その亀裂がレンズに転写しそれ以上プレス成形す
ることはできなかった。
に、切削加工層に無電解Ni−Pめっき膜、Ni−Bめ
っき膜を成膜し、Pt−Ir合金薄膜でコーティングし
た型は、ガラス付着は起こらないが、それぞれ150
回、260回のプレス成形によってめっき膜の亀裂が進
行し、その亀裂がレンズに転写しそれ以上プレス成形す
ることはできなかった。
【0030】これは切削層のNi−P、Ni−Bの耐熱
性が悪いために、高融点ガラスのプレス成形時の熱サイ
クルによって発生する熱応力に、Ni−P、Ni−Bが
耐えきれなくなるためである。
性が悪いために、高融点ガラスのプレス成形時の熱サイ
クルによって発生する熱応力に、Ni−P、Ni−Bが
耐えきれなくなるためである。
【0031】一方、試料No.3〜No.86の本発明
の型は、繰り返し10000回プレスした時でも、表面
状態はほとんど変化せず、表面粗さはほとんどプレス前
と変化がなく、SK−12のような高融点ガラスを繰り
返しプレス成形できることがわかる。
の型は、繰り返し10000回プレスした時でも、表面
状態はほとんど変化せず、表面粗さはほとんどプレス前
と変化がなく、SK−12のような高融点ガラスを繰り
返しプレス成形できることがわかる。
【0032】すなわち、本実施例の成形型は、加工層と
しての薄膜材料にPまたはBを含ませることにより快削
性を増し、希土類元素を加えて三元合金膜とすることに
より、耐熱性を向上させ、前述した高精度な光学ガラス
素子を直接プレス成形するための必要条件を全て満た
し、研削加工では困難な形状の高融点光学ガラス素子を
大量にプレス成形することが可能となった。
しての薄膜材料にPまたはBを含ませることにより快削
性を増し、希土類元素を加えて三元合金膜とすることに
より、耐熱性を向上させ、前述した高精度な光学ガラス
素子を直接プレス成形するための必要条件を全て満た
し、研削加工では困難な形状の高融点光学ガラス素子を
大量にプレス成形することが可能となった。
【0033】なお、本発明を説明するために、実施例に
おいてプレス成形用型の母材として、WCを主成分とす
る超硬合金を用いたが、TiNあるいはTiCを主成分
とするサーメットあるいはWC焼結体を母材に用いても
まったく同様の結果が得られた。
おいてプレス成形用型の母材として、WCを主成分とす
る超硬合金を用いたが、TiNあるいはTiCを主成分
とするサーメットあるいはWC焼結体を母材に用いても
まったく同様の結果が得られた。
【0034】また、希土類元素の含有率は、実施例にお
いて0.5at%としたが0.1〜5at%の含有率が好
ましい。
いて0.5at%としたが0.1〜5at%の含有率が好
ましい。
【0035】保護膜については、実施例においてPt−
Irを用いたがその他のPt、Pd、Ir、Rh、O
s、Ru、Re、W、Taから選ばれる少なくとも1種
類以上の金属を含む貴金属系合金薄膜を用いてもまった
く同様の結果が得られた。
Irを用いたがその他のPt、Pd、Ir、Rh、O
s、Ru、Re、W、Taから選ばれる少なくとも1種
類以上の金属を含む貴金属系合金薄膜を用いてもまった
く同様の結果が得られた。
【0036】さらに、本実施例では曲率半径1mmの凹
面形状の金型の作製について述べたが、従来研削では加
工が困難な形状、例えば軸非対称レンズやマイクロプリ
ズムアレイなどの金型も加工できるようになることは言
うまでもない。
面形状の金型の作製について述べたが、従来研削では加
工が困難な形状、例えば軸非対称レンズやマイクロプリ
ズムアレイなどの金型も加工できるようになることは言
うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本願発明は、ガラス成形用
型材料に要求される必要条件をすべて満たし、多種多様
な形状の高融点光学ガラス素子のプレス成形用型とその
製造方法を提供したもので、この型を用いて光学ガラス
を繰り返しプレス成形することによって、従来プレス成
形では得られなかった形状の高融点光学ガラス素子を安
価に、かつ、大量に製造することが可能となった。
型材料に要求される必要条件をすべて満たし、多種多様
な形状の高融点光学ガラス素子のプレス成形用型とその
製造方法を提供したもので、この型を用いて光学ガラス
を繰り返しプレス成形することによって、従来プレス成
形では得られなかった形状の高融点光学ガラス素子を安
価に、かつ、大量に製造することが可能となった。
【図1】本発明の一実施例におけるプレス成形用型の断
面図
面図
【図2】同実施例型で用いたプレス成形機の概略図
11 Pt−Ir合金保護膜 12 Ni−Ce−P合金切削膜 13 母材 21 上型用固定ブロック 22 上型用加熱ヒーター 23 上型 24 ガラス素材 25 下型 26 下型用加熱ヒーター 27 下型用固定ブロック 28 上型用熱電対 29 下型用熱電対 210 プランジャー 211 位置決め用センサー 212 ストッパー 213 覆い
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】母材にタングステンカーバイド(WC)を
主成分とする超硬合金、チタンカーバイド(TiC)あ
るいはチタンナイトライド(TiN)を主成分とするサ
ーメット、またはWC焼結体を用い、該母材上に切削加
工層としてニッケル(Ni)、コバルト(Co)、鉄
(Fe)から選ばれる一つの金属と、希土類元素から選
ばれる一つの金属と、リン(P)またはホウ素(B)か
らなる三元合金薄膜を備え、該加工層上に白金(P
t)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、ロジ
ウム(Rh)、オスミウム(Os)、ルテニウム(R
u)、レニウム(Re)、タングステン(W)、タンタ
ル(Ta)から選ばれる少なくとも1種類以上の金属を
含む合金薄膜を形成したことを特徴とする光学ガラス素
子のプレス成形用型。 - 【請求項2】希土類元素として、ランタン(La)、セ
リウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)、ネオジム
(Nd)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(E
u)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジ
スプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウ
ム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Y
b)、ルテチウム(Lu)から選ばれる金属を用いるこ
とを特徴とする請求項1記載の光学ガラス素子のプレス
成形用型。 - 【請求項3】母材のWCを主成分とする超硬合金、Ti
CあるいはTiNを主成分とするサーメット、またはW
C焼結体上に、Ni、Co、Feから選ばれる一つの金
属と、希土類元素から選ばれる一つの金属と、Pまたは
Bからなる三元合金薄膜をスパッタ法、蒸着法、イオン
プレーティング法から選ばれる一つの方法によって形成
し、該薄膜を切削加工により所望の形状に精密加工した
後、該薄膜上に保護層としてPt、Pd、Ir、Rh、
Os、Ru、Re、W、Taから選ばれる少なくとも1
種類以上の金属を含む合金薄膜を形成して作製すること
を特徴とする光学ガラス素子のプレス成形用型の製造方
法。 - 【請求項4】希土類元素として、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luから選ばれる金属を用いることを特徴と
する請求項3記載の光学ガラス素子のプレス成形用型の
製造方法。 - 【請求項5】母材のWCを主成分とする超硬合金、Ti
CあるいはTiNを主成分とするサーメット、またはW
C焼結体上に、Ni、Co、Feから選ばれる一つの金
属と、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選ばれる
一つの金属と、PまたはBからなる三元合金薄膜をスパ
ッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法から選ばれる
一つの方法によって形成し、該薄膜を切削加工により所
望の形状に精密加工した後、該薄膜上に保護層としてP
t、Pd、Ir、Rh、Os、Ru、Re、W、Taか
ら選ばれる少なくとも1種類以上の金属を含む合金薄膜
を形成して作製された光学ガラス素子のプレス成形用型
を用いて、軟化点が600℃以上の高融点ガラスをプレ
ス成形することを特徴とする光学ガラス素子のプレス成
形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26870294A JPH08133760A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 光学ガラス素子のプレス成形用型及びその製造方法並びに光学ガラス素子のプレス成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26870294A JPH08133760A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 光学ガラス素子のプレス成形用型及びその製造方法並びに光学ガラス素子のプレス成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133760A true JPH08133760A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17462193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26870294A Pending JPH08133760A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 光学ガラス素子のプレス成形用型及びその製造方法並びに光学ガラス素子のプレス成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08133760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016507460A (ja) * | 2013-01-21 | 2016-03-10 | コーニング インコーポレイテッド | 光学品質ガラス成形用高純度ニッケル金型及びこの金型を用いるガラス板成形方法 |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP26870294A patent/JPH08133760A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016507460A (ja) * | 2013-01-21 | 2016-03-10 | コーニング インコーポレイテッド | 光学品質ガラス成形用高純度ニッケル金型及びこの金型を用いるガラス板成形方法 |
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