JPH08132906A - 農業用トラクタの操作部構造 - Google Patents

農業用トラクタの操作部構造

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JPH08132906A
JPH08132906A JP27814694A JP27814694A JPH08132906A JP H08132906 A JPH08132906 A JP H08132906A JP 27814694 A JP27814694 A JP 27814694A JP 27814694 A JP27814694 A JP 27814694A JP H08132906 A JPH08132906 A JP H08132906A
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steering
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Takanobu Shimada
孝信 嶋田
Katsuyuki Asagoe
勝征 浅越
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作部の操作性を向上させること。 【構成】 左右一対のクローラ式の走行部に、それぞれ
左右走行用油圧モータを設け、各走行用油圧モータを駆
動する左右走行用油圧ポンプを運転部の床部の下方位置
に配設し、同床部上に左右走行用油圧モータの回転比を
変更し、さらに、左右走行用油圧モータを同調させて増
減速する変速装置を操向・変速操作するための操作部を
設けた農業用トラクタの操作部構造において、操作部
に、床部より上方へ向けてハンドル支柱を立上げ、同ハ
ンドル支柱に左右走行部を操向操作するための円形状の
ハンドルと、左右走行部を変速操作するための変速レバ
ーとを取付けると共に、ハンドルはハンドル支柱の上端
に取付け、かつ、変速レバーは同ハンドルの下方近傍に
位置するハンドル支柱の部分に取付け、しかも、同変速
レバーの先端把持部をハンドルの把持部と回転軸芯から
の距離が略同等となる位置に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラ式の走行部を
備えた農業用トラクタの操作部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右独立のクローラ式走行部を備
えた作業車として、例えば、コンバインがあり、同コン
バインでは左右走行部をそれぞれ静油圧駆動変速機(以
下「HST」と称する)により走行駆動可能とし、各H
STのトラニオンレバーに、左右独立して設けた2本の
棒状の操作レバーを連動連結して、各操作レバーを前後
方向に回動させることにより操向操作が行えるようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインのように、左右のHSTを、独立した左右の操
作レバーにて操作する場合は、機体の走行速度を調整す
る変速操作と、機体の操向を行う旋回操作を同一レバー
にて操作しなければならないために、その操作性が悪
く、運転操作を円滑に行うことができないという問題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対のクローラ式の走行部に、それぞれ左右走行用油
圧モータを設け、各走行用油圧モータを駆動する左右走
行用油圧ポンプを運転部の床部の下方位置に配設し、同
床部上に左右走行用油圧モータの回転比を変更し、さら
に、左右走行用油圧モータを同調させて増減速する変速
装置を操向・変速操作するための操作部を設けた農業用
トラクタの操作部構造において、操作部に、床部より上
方へ向けてハンドル支柱を立上げ、同ハンドル支柱に左
右走行部を操向操作するための円形状のハンドルと、左
右走行部を変速操作するための変速レバーとを取付ける
と共に、ハンドルはハンドル支柱の上端に取付け、か
つ、変速レバーは同ハンドルの下方近傍に位置するハン
ドル支柱の部分に取付け、しかも、同変速レバーの先端
把持部をハンドルの把持部と回転軸芯からの距離が略同
等となる位置に配置したことを特徴とする農業用トラク
タの操作部構造を提供せんとするものである。
【0005】また、本発明は、左右走行用油圧モータに
それぞれ内蔵したブレーキ装置とブレーキペダルとを連
動連結し、同ブレーキペダルをハンドル支柱の下部の右
側方近傍に配設したことにも特徴を有する。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0007】図1〜図3に示すAは、本発明に係る操作
部Mを具備する農業用トラクタであり、同農業用トラク
タAは、後方にロータリ耕耘作業機B等の各種作業機を
三点リンク式の昇降機構Cにより昇降自在に連結して、
各種作業機による作業が行なえるようにしている。
【0008】農業用トラクタAは、図1〜図3に示すよ
うに、左右一対のクローラ式の走行部1,1の走行フレ
ーム2,2間に、車体フレーム3を横架し、同車体フレ
ーム3上の前部に原動機部4を設ける一方、後部に一体
支持機枠5を前後側防振具6,6,7,7を介して載置
し、同一体支持機枠5上にキャビン8と燃料タンク9と
作動油タンク10とを配設している。
【0009】原動機部4は、図1及び図2に示すよう
に、車体フレーム3の前端下部にバッテリー11をバッテ
リー取付台12を介して取付け、同車体フレーム3の前端
部より後方へ向けて順次、コンデンサ13、オイルクーラ
ー14、ラジエータ15、エンジン16、マフラー17、メイン
クリーナ18、及びプレクリーナ19を配置して、エンジン
16とメインクリーナ18との間にはエアカットプレート20
を車体フレーム3より立上げて立設しており、同原動機
部4は、ボンネット21と、同ボンネット21の前端縁に枢
支ブラケット23を介して前方へ開閉自在に取付けたフロ
ントグリル22とにより被覆している。24は、車体フレー
ム3の後端間に立設した昇降機構取付体である。
【0010】しかも、エンジン16にはミッション部25を
連動連結し、同エンジン16とミッション部25とを車体フ
レーム3に防振具(図示せず)を介して一体的に支持さ
せて、同防振具により防振効果をもたせている。
【0011】一体支持機枠5上には、図1〜図3に示す
ように、キャビン8を載置しており、同キャビン8内の
床部F上に操作部Mを設け、同操作部Mにより、後述す
る左右走行用油圧モータML,MR の回転比を変更し、さら
に、左右走行用油圧モータML,MR を同調させて増減速す
る無段変速装置としてのHSTを操向・変速操作可能と
すると共に、同操作部Mの直後方位置に座席26を座席支
持台27を介して配設して、運転部Qを構成している。
【0012】次に、本発明の要旨をなす操作部Mについ
て、図4〜図6を参照しながら説明する。
【0013】すなわち、操作部Mは、図4〜図7に示す
ように、操作台40上にハンドルコラム28を立設し、同ハ
ンドルコラム28の上端部に円形状のハンドル29を取付
け、同ハンドル29の左側近傍位置に変速レバー30を取付
ける一方、右側近傍位置にアクセルレバー81を取付け、
同アクセルレバー81の直下方位置にPTO入切レバー82
を取付け、操作台40の右側方位置にブレーキペダル31を
配設している。83はブレーキペダルロック機構、83a は
ロック用フック、83b はロック用フック回動操作レバ
ー、84はエンジンスタータスイッチで、同エンジンスタ
ータスイッチ84に踏込み動作時のブレーキペダル83に連
動連結したスイッチ作動板85が当接してスイッチONす
るようにしている。
【0014】ハンドルコラム28内には、図4〜図7に示
すように、操作台40の天井壁に下端を連通連設した支持
軸挿通管32を直上方へ向けて立上げると共に、中途部よ
り後上方へ斜めに伸延させて形成し、同支持軸挿通管32
中にハンドル支持軸33を挿通して、同ハンドル支持軸33
の下端を、後述するHST増減速機構Nの一部を構成す
るスライド作用体45に連動連結する一方、ハンドル支持
軸33の上端に円形状のハンドル29の中心部を取付けてい
る。
【0015】そして、コンドルコラム28内には、図4〜
図7に示すように、上記支持軸挿通管32の上部に上下方
向に軸線を向けた支持筒34を取付ブラケット35,35 を介
して取付け、同支持軸34中にレバー支軸36を挿通して、
同レバー支軸36の下端を、後述する操作台40内に横架し
た変速軸41に連動機構37を介して連動連結する一方、レ
バー支軸36の上端に変速レバー30を取付けており、同変
速レバー30は、中途部より先端把持部30a を左側外方へ
向けて伸延させて、同先端把持部30a を円形状のハンド
ル29の把持部とハンドル支持軸33の軸芯からの距離が略
同等となる左側直下方位置に配置している。
【0016】このようにして、円形状のハンドル29によ
りクローラ式の左右走行部1,1を操向操作することが
できるようにして、ぬかるんだ湿地等においても円滑か
つ確実に操向操作を行なうことができて、操作性を向上
させることができるようにしている。
【0017】しかも、左右走行部1,1を変速操作する
ための変速レバー30を、ハンドル29の下方近傍に配置す
ると共に、同変速レバー30の先端把持部30a をハンドル
29の把持部とハンドル支持軸33の軸芯からの距離が略同
等となる位置に配置して、オペレータは、右手でハンド
ル29を把持して操向操作を行ないながら、左手で変速レ
バー30を楽に変速操作することができるようにしてい
る。そのために、前後進切替操作を頻繁に行なう必要性
のある作業においても、安全かつ確実な操向操作を行な
うことができ、この点からも操作性を向上させることが
できる。
【0018】連動機構37は、図4及び図6に示すよう
に、レバー支軸36の下端にアーム65を取付ける一方、支
持軸挿通管32に後端を固定して前端を前方へ向けて突出
させた固定板68に、三角プレート67の中途部を左右幅方
向に軸線を向けた枢支軸69により枢支し、同三角プレー
ト67の一方の頂部と、上記アーム65との間に連結ロッド
66を介設し、三角プレート67の他方の頂部と、同三角プ
レート67の直下方位置に配設したカム板71の一端との間
に連結ロッド70を介設しており、同カム板71は略扇型形
状に形成して、その中心部に設けた支点ボス部71b を介
して支軸72に枢支し、同カム板71には支軸72の近傍より
半径方向へ伸びると共に、次第に接線方向へ湾曲する円
弧状のカム溝71c を開口させ、同カム溝71c に摺動ロー
ラ73を係合して、カム溝71c に沿って摺動可能とする一
方、摺動ローラ73はアーム74に支持され、同アーム74の
他端は前記操作台40の上部に回転自在に横架した横軸75
に固設され、同アーム74の回転方向はカム板71の回転方
向と直角方向となるように配設している。つまり、摺動
ローラ73の回転軌跡は支軸72を中心とした略半径方向と
なるようにしている。前記横軸75上にはアーム79を固設
し、同アーム79に連結ロッド80の一端を枢支して連結
し、同連結ロッド80の他端を前記変速軸41の端部に設け
たボス部41a から突出したアーム78に枢支して連結して
いる。
【0019】このように構成することによって、変速レ
バー30を回動操作することによって、レバー支軸36が回
動されて、アーム65、連結ロッド66を介して三角プレー
ト67を回動し、その回動は連結ロッド70を介してカム板
71を回動し、同カム板71の回転により摺動ローラ73がカ
ム溝71c に沿って摺動し、アーム74を回動して、アーム
79、連結ロッド80、アーム78を介して主変速軸41を回動
するものである。
【0020】ここで、本発明の実施例では、図4及び図
14に示すように、2ポンプ−2モーター式のHSTを
無段変速装置とし、左右側の走行部1,1を別々に走行
駆動可能とし、ハンドル29は回転式として、その回転量
に応じて左右の走行部1,1の各クローラーの回転数や
回転方向を変更することにより、機体を旋回させること
ができるようにし、同時に、変速レバー30を回動操作す
ることにより、左右走行用油圧モーターML,MR の回転数
及び回転方向を変更できるようにしている。
【0021】そして、変速レバー30とハンドル29は別々
に操作できるように構成しており、操作台40内において
左右一対のHST増減速機構N,Nに連動連結し、同H
ST増減速機構N,Nを、図14に示すように、HST
の左右走行用油圧ポンプPL,PR の左右斜板98,99 に連動
連結し、各油圧ポンプPL,PR にそれぞれ左右走行用油圧
モータML,MR を接続して、各油圧モータML,MR の左右斜
板101,102 をそれぞれ制御して、左右側走行部1,1を
それぞれ前進・後進・停止させることができるようにし
ている。
【0022】すなわち、操作台40の内部構成は、図8及
び図9に示すように、略左右対称に構成されているので
片側について説明すると、断面視三角形状の変速軸41の
前方に変速軸41と平行にスライド軸44が横架されてい
る。同変速軸41には操舵切替体としての左右一対のスラ
イド体43,43 を軸線方向に摺動可能に外嵌し、同スライ
ド体43,43 の間にハンドル29と連動連結したスライド作
用体45を配設して、各スライド体43,43 にそれぞれHS
T増減速機構N,Nを連動連結しており、同HST増減
速機構Nは、ガイド体50と回転子51と回転子支持アーム
52と斜板作動用アーム55と第一連結ロッド56と第一アー
ム86と中間軸87と第二アーム88と第二ロッド89とを具備
している。
【0023】スライド作用体45は、スライド軸44に軸線
方向に摺動可能に取付けた基部45bと、同基部45b に一
体的に取付けて、同変速軸41の直下方に配置した本体45
c とから形設され、同本体45c は同主変速軸41の側方か
ら下方へ屈曲した断面視略L字型の形状であり、その下
面には左右方向にラック45a が固定されている。
【0024】そして、ラック45a にはピニオンギア46が
噛合している。同ピニオンギア46はピニオン軸46a に固
定され、同ピニオン軸46a は上方に配す前記ハンドル29
のハンドル支持軸33の下端に取付けている。よって、ハ
ンドル29を回転させると同ピニオンギア46が回動し、ラ
ック45a が連動して左右方向に摺動し、それに伴いスラ
イド作用体45が摺動し、ガイド支持アーム47を介してス
ライド体43,43 の一方を押動する。
【0025】前記スライド体43の外周面の内側にはガイ
ド支持アーム47のアーム支持部47aが遊嵌され、同アー
ム支持部47a の前側外周面部よりスライド軸44へ向けて
廻止め体47b を伸延させ、同廻止め体47b をスライド軸
44に左右方向にスライド自在に遊嵌する。一方、アーム
支持部47a の後部より後下方へ向けて伸延させて、その
先端にボス部47c を取付けて、同ボス部47c には前後方
向に軸線を持つ枢支ピン47d を回動自在に内装し、同枢
支ピン47d の後端にガイド体50の前壁中央部を固設して
いる。同ガイド体50は左右方向に伸延し、後面を開放し
た断面視コ字状に形成している。
【0026】また、前記スライド体43の外周より後方に
向かって揺動アーム48が伸延され、同揺動アーム48の先
端に伸縮調節自在の揺動リンク48c の上端を連結ピン48
a を介して連結し、同揺動リンク48c の下端は前記ガイ
ド体50の前壁一側端部を連結ピンを介して枢支してい
る。
【0027】また、前記ガイド体50の凹部内には、回転
自在の回転子51が挿入されて、左右方向に摺動自在に嵌
合しており、同回転子51の軸芯は左右方向に伸延する回
転子支持アーム52の一側端部に取付けられ、同回転子支
持アーム52の他側端部が前記操作台40の後壁に固設する
ボス部53を介し、前後方向に軸線を持つアーム支軸54に
より上下揺動自在に枢支され、同操作台40の外側におい
て、同アーム支軸54の端部に上下方向に伸延する斜板作
動用アーム55の端部が固定ボルト55a により固定され、
他端に第一連結ロッド56の一端が連結ピン56a を介して
連結され、同第一連結ロッド56の他端に、中途部が操作
台40の底部に枢支されたL字状レバー105 の一端が連結
され、同L字状レバー105 の他端に第二連結ロッド106
の一端が連結され、同第二連結ロッド106 の他端に第一
アーム86の先端が連結され、同第一アーム86の基端がH
STに軸線を上下方向に向けて取付けられた中間軸87の
上端に取付けられ、同中間軸87の下端に第二アーム88の
基端が取付けられ、同第二アーム88の先端に第三連結ロ
ッド89の一端が連結され、同第三連結ロッド89の他端が
HSTの斜板連結アーム100 に連結されている。107 は
L字状レバー支軸である。
【0028】このような構成において、ハンドル29の回
転により、スライド作用体45がスライドされて、ガイド
支持アーム47を介してスライド体43,43 の一方がスライ
ド軸44及び変速軸41に沿って押動され、同スライド体43
と一体的に設けられたガイド体50が、図9に示す矢印a
・a方向にスライド移動される。
【0029】そして、変速レバー30により変速軸41が回
動されると、スライド体43に連結した揺動リンク48c を
介してガイド体50が前記枢支ピン47d を中心に矢印b・
bの如く上下揺動され、斜板作動用アーム55がアーム支
軸54を中心に矢印c・cの如く揺動される。
【0030】次に、ハンドル29及び変速レバー30を操作
した時のガイド体50の状態を図10〜図13を参照しな
がら説明する。すなわち、変速レバー30を中立状態に
し、同時に回転式のハンドル29も中立状態にした場合に
は、左右のガイド体50,50 、回転子支持アーム52,52 及
び斜板作動用アーム55,55 は、図10に示すように、水
平姿勢を保っている。この状態より変速レバー30を前進
側変速位置に変速操作すると、変速軸41が回動し、左右
のスライド体43,43 、揺動アーム48,48 、揺動リンク48
c,48c が連動し、左右のガイド体50,50 を枢支ピン47d,
47d を中心に回動させ、さらに、左右の回転子51,51 を
介して回転子支持アーム52,52 、アーム支軸54,54 、斜
板作動用アーム55,55 は、図11に示すように、傾斜姿
勢になる。この場合は、左右走行用油圧モータML,MR を
制御する左右斜板101,102 が同一傾斜角度となって、左
右側走行部1,1は同一速度にて前進走行して、機体は
直進する。
【0031】次に、上記直進状態から、ハンドル29を右
回転させて右旋回操作させると、ピニオン軸46a が回動
して、ピニオンギア46に噛合するラック45a が右方向に
移動し、同ラック45a と共にスライド作用体45がスライ
ド体43を左側へ押動し摺動させる。そして、右側のガイ
ド体50がスライド体43と共に一体的に右方向に移動し、
同ガイド体50は前記傾斜姿勢のまま右側へスライド移動
する。そして、右側の同ガイド体50に嵌合していた回転
子51は、図12に示すように、下方に押し下げられて右
側のガイド体50の略中央部位置に嵌合した状態となっ
て、右側の回転子支持アーム52及び斜板作動用アーム55
が回動されて水平姿勢に近づき、右走行用油圧モータMR
を制御する右斜板102 を中立状態に近づける。この場合
は、右側の走行部1が直進状態から減速又は停止し、左
側の走行部1が前進走行を持続するために、機体はゆっ
くり右旋回する。
【0032】次に、上記右旋回状態においてハンドル29
をさらに右旋回方向に回転操作すると、右側のガイド体
50は、前記傾斜姿勢のままさらに右側へスライド移動し
て、図13に示すように右の回転子51はガイド体50の左
側部位に嵌合した状態となって、回転子支持アーム52と
同斜板作動アーム55は左高右低の傾斜姿勢となり、右斜
板102 を後進制御側に傾斜させる。この場合は、右側の
走行部1は後進走行する一方、左側の走行部1は前進走
行するために、機体はスピンターンをする。
【0033】次に、図14において油圧回路Kを説明す
る。すなわち、油圧回路Kは、油圧タンクTにHST油
圧回路90を接続し、同HST油圧回路90に左側走行部駆
動用油圧回路91と右側走行部駆動用油圧回路92とをそれ
ぞれ接続し、HST油圧回路90の左右走行用油圧ポンプ
PL,PR に連動連結した作業機昇降用油圧ポンプP1に作業
機昇降用油圧回路93を接続する一方、同左右走行用油圧
ポンプPL,PR に連動連結したチャージポンプP2に、ロー
タリバルブ94を介して、左右側走行部駆動用油圧回路9
1,92 にそれぞれ設けたブレーキ装置95,96 を接続して
いる。97はバイパス作動切替弁である。
【0034】そして、ロータリバルブ94には、前記ブレ
ーキペダル31を連動連結して、同ブレーキペダル31の踏
込み操作に連動してロータリバルブ94が切替作動し、ブ
レーキ装置95,96 がブレーキ作動すべく構成している。
【0035】すなわち、ブレーキ装置95,96 は、それぞ
れシリンダ95a,96a 内にスプリング95b,96b により伸長
方向に付勢されたピストンロッド95c,96c を設け、各ピ
ストンロッド95c,96c の先端に圧接体95d,96d を取付け
て、各圧接体95d,96d を各走行部1,1の駆動輪1a,1a
に接離自在とし、各シリンダ95a,96a 内に油を供給する
ことにより、スプリング95b,96b の付勢に抗してピスト
ンロッド95c,96c を短縮作動させて、圧接体95d,96d を
駆動輪1a,1a より離隔状態にして非ブレーキ作動状態と
なすことができるようにする一方、各シリンダ95a,96a
内より油を排出することにより、スプリング95b,96b の
付勢力によりピストンロッド95c,96c を伸長作動させ
て、圧接体95d,96d を駆動輪1a,1a に圧接状態にしてブ
レーキ作動状態となすことができるようにしている。
【0036】このようにして、ブレーキペダル31を踏込
み操作することにより、左右側走行部1,1の駆動を左
右側のブレーキ装置95,96 により同時に停止させること
ができるために、緊急時にも自動車と同様のペダル操作
感覚でブレーキ踏込み操作を行なうことができて、安全
性を良好に確保することができる。
【0037】
【効果】本発明によれば、次のような効果が生起され
る。
【0038】すなわち、請求項1記載の本発明によれ
ば、クローラ式の左右走行部を円形状のハンドルにより
操向操作することができるために、ぬかるんだ湿地等に
おいても円滑かつ確実に操向操作を行なうことができ
て、操作性を向上させることができる。
【0039】しかも、左右走行部を変速操作するための
変速レバーを、ハンドルの下方近傍に配置すると共に、
同変速レバーの先端把持部をハンドルの把持部と回転軸
芯からの距離が略同等となる位置に配置しているため
に、片方の手でハンドルを把持して操向操作を行ないな
がら、他方の手で変速レバーを楽に変速操作することが
できる。そのために、前後進切替操作を頻繁に行なう必
要性のある作業においても、安全かつ確実な操向操作を
行なうことができ、この点からも操作性を向上させるこ
とができる。
【0040】また、請求項2記載の本発明によれば、左
右走行用油圧モータにそれぞれ内蔵したブレーキ装置と
ブレーキペダルとを連動連結し、同ブレーキペダルをハ
ンドル支柱の下部の右側方近傍に配設しているために、
緊急時にも自動車と同様のペダル操作感覚でブレーキペ
ダルを踏込み操作することができて、安全性を良好に確
保することができると共に、この点からも操作性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作部構造を具備する農業用トラ
クタの側面図。
【図2】同農業用トラクタの平面図。
【図3】同農業用トラクタの背面図。
【図4】操作部の左側面図。
【図5】同操作部の右側面図。
【図6】同操作部の正面図。
【図7】同操作部の平面図。
【図8】操作台内部の構造を示す断面平面図。
【図9】同操作台内部の構造を示す部分斜視図。
【図10】中立状態の操作台の部分正面図。
【図11】直進状態の操作台の部分正面図。
【図12】右旋回状態の操作台の部分正面図。
【図13】ピボットターン時の操作台の部分正面図。
【図14】油圧回路図。
【符号の説明】
A 農業用トラクタ 1 走行部 2 走行フレーム 3 車体フレーム 4 原動機部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ式の走行部に、それ
    ぞれ左右走行用油圧モータを設け、各走行用油圧モータ
    を駆動する左右走行用油圧ポンプを運転部の床部の下方
    位置に配設し、同床部上に左右走行用油圧モータの回転
    比を変更し、さらに、左右走行用油圧モータを同調させ
    て増減速する変速装置を操向・変速操作するための操作
    部を設けた農業用トラクタの操作部構造において、 操作部に、床部より上方へ向けてハンドル支柱を立上
    げ、同ハンドル支柱に左右走行部を操向操作するための
    円形状のハンドルと、左右走行部を変速操作するための
    変速レバーとを取付けると共に、ハンドルはハンドル支
    柱の上端に取付け、かつ、変速レバーは同ハンドルの下
    方近傍に位置するハンドル支柱の部分に取付け、しか
    も、同変速レバーの先端把持部をハンドルの把持部と回
    転軸芯からの距離が略同等となる位置に配置したことを
    特徴とする農業用トラクタの操作部構造。
  2. 【請求項2】 左右走行用油圧モータにそれぞれ内蔵し
    たブレーキ装置とブレーキペダルとを連動連結し、同ブ
    レーキペダルをハンドル支柱の下部の右側方近傍に配設
    したことを特徴とする請求項1記載の農業用トラクタの
    操作部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015202071A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 日本甜菜製糖株式会社 収穫機
CN108639143A (zh) * 2018-07-10 2018-10-12 江西良田农业机械有限公司 一种收割机的行走转向操控装置

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