JPH08132509A - 複合樹脂シートの製造装置及びその方法 - Google Patents

複合樹脂シートの製造装置及びその方法

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JPH08132509A
JPH08132509A JP6273766A JP27376694A JPH08132509A JP H08132509 A JPH08132509 A JP H08132509A JP 6273766 A JP6273766 A JP 6273766A JP 27376694 A JP27376694 A JP 27376694A JP H08132509 A JPH08132509 A JP H08132509A
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JP
Japan
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resin
resin layer
sheet
layer
strip
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JP6273766A
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Takehiko Narisada
武彦 成定
Michisuke Edamatsu
通介 枝松
Yasuo Hiromoto
泰夫 広本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】より低粘度の樹脂条樹脂を用いても、その断面
形状の変形が抑制され、シート条基体にストライプ状に
埋設された樹脂条の直線性、鮮明性などを確保した外観
の良好な複合樹脂シートを簡便に且つ効率的に製造し得
る製造装置とその方法を提供する。 【構成】樹脂条用樹脂(b) の樹脂吐出口(9-1) を、樹脂
層用樹脂(a) の押出流路内(10-2)でその流路方向に沿っ
て臨設し、樹脂層用樹脂(a) 及び樹脂条用樹脂(b) の合
流部においては双方の流れ方向が一致させ、樹脂層用樹
脂(a) の流出速度が樹脂条用樹脂(b) に影響を与えるこ
とをなくし、樹脂条(B) の吐出管(9) の断面形状を確保
しつつ樹脂層(A) の内部に複数の樹脂条(B) を埋設させ
て同時押出成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状の樹脂層の内
部に複数の樹脂条がストライプ状に埋設されてなる複合
樹脂シートの製造方法に関する。より詳しくは、樹脂条
が着色された主として美観を重視する意匠性シート、破
砕された時に発生する破片の飛散や落下が防止される飛
散防止性シート等の多様な用途に適用可能な複合樹脂シ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複合樹脂シートの製造方法として、ラミ
ネートにらる方法以外に、例えば特開平3−51406
号公報に開示されている如く溶液流延法を用いて2枚の
無機ガラスからなる型室内に合成繊維等を張設すると共
に、同型室内にアクリル系モノマーをベースとしたシラ
ップを注入して、浴中にて重合硬化させる飛散防止性を
付与した重合体シートの製造方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
溶液流延法による複合樹脂シートの製造方法はバッチ方
式であり、型室内への合成繊維の張設、シラップの注入
及び浴中での重合硬化等、工程数が多く、しかも連続的
な製造が不可能であることから製造に手間がかかり、従
って生産効率が低下するという難点があった。
【0004】本発明はかかる状況に鑑みなされたもので
あり、シート状樹脂層の透明性、耐久性等に優れ、しか
も意匠性、飛散防止性等の諸機能を備え、かつ外観の良
好な複合樹脂シートを、熱可塑性樹脂の押出成形を採用
して極めて簡便に製造する方法を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本件の第1
発明である基体となるシート状の樹脂層を賦形するため
の樹脂流路をもつ樹脂層賦形ノズルと、前記樹脂層の内
部に複数の樹脂条を埋設するための複数の吐出管をもつ
樹脂条賦形ノズルとを備えてなり、樹脂層用樹脂と樹脂
条用樹脂との合流部において、樹脂条賦形ノズルの複数
の吐出管の樹脂吐出口が、樹脂層賦形ノズルの樹脂流路
内で、かつ樹脂層用樹脂の下流方向に向けて臨設されて
なることを特徴とする複合樹脂シートの製造装置により
解決される。
【0006】また、上記課題は同じく第2発明である基
体となるシート状の樹脂層を賦形するための樹脂層賦形
ノズル内の樹脂流と、複数の樹脂条を前記樹脂層内に埋
設賦形するための複数の吐出管をもつ樹脂条賦形ノズル
から吐出される樹脂流の合流部において、樹脂条の吐出
方向を樹脂層の下流方向に一致させて樹脂層用樹脂の流
路中に樹脂条を吐出し、前記樹脂層中に複数の樹脂条を
埋設することを特徴とする複合樹脂シートの製造方法に
より解決される。
【0007】
【作用】本発明では樹脂条用樹脂の樹脂吐出口を、樹脂
層用樹脂の押出流路内でその流路方向に沿って臨設して
いるため、樹脂層用樹脂及び樹脂条用樹脂の合流部にお
いては双方の流れ方向が一致し、樹脂層用樹脂の流出速
度が樹脂条用樹脂に影響を与えることをなくし、樹脂条
の吐出管の断面形状を確保しつつ同時押出成形する。即
ち、樹脂条の断面形状を悪化させる主要因である樹脂条
の流出方向に対して直角に作用する樹脂層の速度成分を
0にすることにより、樹脂層樹脂及び樹脂条樹脂の材質
として広範な種類の樹脂の組み合わせることを可能に
し、しかも樹脂層の流出速度にも影響を与えない。従っ
て、より低粘度の樹脂条樹脂を用いても、その断面形状
の変形が抑制され、樹脂条の直線性、鮮明性などが確保
された外観の良好な複合樹脂シートを得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて更に
詳細に説明する。図1は本発明の製造装置の概略を示す
全体平面図、図2は同装置の側面図である。図中の符号
1はシート状の樹脂層を形成するための樹脂を溶融して
押し出す第1押出し機、2は前記樹脂層中にストライプ
状に埋設される複数の樹脂条を形成するための樹脂を溶
融して押し出す第2押出し機、3は前記第1押出し機か
ら押し出される樹脂を定量送り出す第1定量ポンプ、4
は前記第2押出し機から押し出される樹脂を定量送り出
す第2定量ポンプ、5は賦形ヘッド、6は図示せぬ樹脂
層賦形用ノズル及び樹脂条賦形用ノズルが組み込まれた
ダイパック、23は冷却ロール群、24はシート切断機
を示す。
【0009】図3及び図4は前記樹脂層賦形ノズル及び
樹脂条賦形ノズルが組み込まれた同時押出し口金装置の
内部樹脂流路の一例を示している。この実施例では、樹
脂条Bとして賦形される樹脂bは樹脂条賦形ノズル8に
形成された複数の樹脂吐出管9を通して吐出され、所定
の形状、寸法、配列等を有する複数の樹脂条Bの流れを
形成する。また、樹脂層Aとして賦形される樹脂aは樹
脂層賦形ノズル10の前記吐出管9を囲んで形成された
流出口10−1より流出して、樹脂条Bをその内部に所
定の形状で埋設しながら、樹脂層Aの流れを形成して同
時押出しされる。このため本実施例によれば、複数の樹
脂吐出管9の吐出口9−1は前記樹脂層賦形ノズル10
の流出口10−1を越えて押出流路10−2の途中まで
延設されている。
【0010】いま、上記実施例装置により複合樹脂シー
トを製造するときは、シート状の樹脂層Aとして賦形さ
れる樹脂aが第1押出し機1により賦形ヘッド5内に溶
融押出され、第1樹脂流路11を通って第1定量ポンプ
3に至る。埋設される樹脂条Bの樹脂bは第2押出し機
2により同じく賦形ヘッド5内に溶融押出され、第2樹
脂流路12を通って第2定量ポンプ4に至る。
【0011】樹脂層Aとして賦形される樹脂a及び樹脂
条Bとして賦形される樹脂bは、第1及び第2定量ポン
プ3,4で流量を調節され、第3及び第4樹脂流路1
3、14をそれぞれ流れて、ダイパック6内に設けられ
た分配ノズル7に至り、ここでそれぞれが分配されて同
時に押し出され、所望の断面構造を有する複数の樹脂条
bをストライプ状に埋設した複合樹脂シートが連続して
成形される。
【0012】図5及び図6は、本発明の上記樹脂層賦形
ノズル及び樹脂条賦形ノズルが組み込まれた同時押出し
口金装置の内部樹脂流路の他例を示している。この実施
例でも、樹脂条Bとして賦形される樹脂bは樹脂条賦形
ノズル17に形成された複数の樹脂吐出管18を通して
吐出され、所定の形状、寸法、配列等を有する複数の樹
脂条Bの流れを形成する。しかして、本実施例における
樹脂層Aを賦形するための樹脂層賦形ノズル16は分配
ノズル15を介して単独の第1樹脂流路13に直接連結
されると共に、前記樹脂条賦形ノズル17に接続されて
いる。そのため、本実施例では前記第3樹脂流路13の
下方に第4樹脂流路14が配され、それぞれの樹脂流路
13,14が前記分配ノズル15に上下2段に形成され
た拡幅流路15−1,15−2に接続されている。そし
て、前記樹脂層賦形ノズル16及び樹脂条賦形ノズル1
7の双方には、樹脂層Aを賦形するための樹脂押出流路
16−1,17−1と、樹脂条Bを賦形するための複数
本の樹脂条吐出路16−2,17−2が、それぞれが連
続するように形成されている。
【0013】更に、本実施例では前記樹脂条賦形ノズル
17の内部に平行して形成された前記樹脂条吐出路17
−2は、途中で上方に向けて直角に屈曲され、前記樹脂
押出流路17−1に連通しており、各樹脂条吐出路17
−2の上端には前記樹脂押出流路17−1の略中央にお
いて樹脂条吐出口18−1を下流方向に水平に向けた樹
脂吐出管18が接続されている。このため本実施例によ
れば、樹脂層Aが樹脂押出流路17−1をシート状で押
し出される途中において、複数の樹脂条Bが同樹脂層A
の内部に埋設されながら樹脂吐出管18の樹脂吐出口1
8−1から同時に吐出され、所望の断面構造を有する複
合樹脂シートが押出成形される。
【0014】上述の如く押出された複合樹脂シートは、
冷却ロール群23により冷却された後に、シート切断機
24により所定の長さに切断されて複合樹脂シート製品
となる。図7〜図9は本発明による複合樹脂シートの一
例を示したものであり、押出し方向に直角な断面を表し
た模式図である。これらの図に示す如く、樹脂条Bの配
列形態は単列の円形或いは長楕円の他、千鳥配列、複数
配列が可能である。
【0015】図10は、図5及び図6に示した実施例の
変形例を示し、樹脂層Aを賦形するための樹脂aの拡幅
流路15−1をマニホールド形とすると共に、上記樹脂
条賦形ノズル17の一部をリップ部17−3として構成
し、上記樹脂押出流路17−1の略中央において樹脂条
吐出口18−1が下流方向に水平に向けられた樹脂吐出
管18を接続させている。
【0016】図11は、本発明の上記製造装置と対比す
る比較例としての複合樹脂シートの製造装置におけるダ
イパック6の内部構造を示している。この比較例では、
上述の図3及び図4に示す実施例の如く樹脂層Aの樹脂
流出口10−1に続く押出し路内まで樹脂吐出管9の樹
脂条吐出口9−1を延設していない。この比較例装置に
あっても、前述の実施例と同様にダイパック6内で分配
された樹脂条用樹脂bは樹脂条賦形ノズル22から断面
が円形で吐出される。一方、樹脂層用樹脂aは、樹脂層
賦形ノズル10の流出口10−1より流出する。このと
き、樹脂条賦形ノズル22の吐出口22−1から吐出さ
れる樹脂条用樹脂bに対して、樹脂層賦形ノズル10の
流出口10−1から流出する樹脂層用樹脂aの流出速度
が矢印に示す如く樹脂条Bの上下両側から直角に作用す
ることになり、樹脂粘度の組み合わせによってはその断
面形状がシート面に平行に細長く偏平化され、その変形
が著しい場合には、図12及び図13に示す如く樹脂条
Bの両端S部が薄く且つ乱れて、極めて外観不良なもの
となる。
【0017】本発明では、吐出管9,18の樹脂吐出口
9−1,18−1を樹脂層用樹脂aの押出流路内に流路
方向に沿って延在させているため、樹脂層用樹脂a及び
樹脂条用樹脂bの合流部においては双方の流れ方向が一
致し、樹脂層用樹脂aの流出速度が樹脂条用樹脂bに影
響を与えることなくなり、図7に示す如く吐出管9,1
8の断面形状を確保しつつ同時に押出成形を可能にす
る。即ち、樹脂条Bに作用して、その断面形状を悪化さ
せる主要因としての、樹脂条Bの流出方向に対して直角
に作用する樹脂層Aの速度成分を0にすることにより、
樹脂層樹脂a及び樹脂条樹脂bの材質として広範な種類
の樹脂の組み合わせが可能であり、勿論、樹脂層Aの流
出速度にも影響を与えない。従って、より低粘度の樹脂
条樹脂bを用いた場合でも、その断面形状の変形が抑制
され、直線性、鮮明性などの良好な外観を得ることがで
きる。
【0018】また、図14に示す如く吐出管9の外径と
樹脂層賦形ノズル10の押出流路10−1との間隙△t
が極端に小さい場合は樹脂層用樹脂aの回り込みが起こ
らず、図15に示す如く樹脂条Bの断面形状がシート面
に直角に長細く偏平化され、樹脂層用樹脂aと樹脂条用
樹脂bとが剥離作用を起こすような樹脂を組み合わせる
場合には、樹脂層Aが破断されることがある。こうした
不具合の発生を回避するには、図16に示すの如く吐出
管9の吐出口9−1の上流側に位置する押出流路部分の
間隙を大きくしたり、或いは図17及び図18に示す如
く吐出管9の周辺の押出流路間隙を大きくして、樹脂a
の回り込みを容易にすることで対応できる。
【0019】本発明に用いることのできる樹脂として
は、広範な種類の熱可塑性樹脂が使用可能である。樹脂
層Aに用いて好適な樹脂aとしては、例えば、ポリカー
ボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリメチルメタクリレートその他ア
クリル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素
系樹脂、ジェン系樹脂等の単一樹脂を始めとして、これ
らの共重合体、又はブレンド樹脂等の広範な樹脂が挙げ
られるが、特に透明性、耐候性が要求される複合樹脂シ
ートでは、アクリル樹脂が特に好ましい材料といえる。
また、樹脂条Bに用いて好適な樹脂bとしては、上記に
挙げる樹脂や、更には耐衝撃性の良好な樹脂、又はこれ
らの共重合体、ブレンド樹脂等の中から、要求される材
料の特性に応じて且つ各樹脂の粘度の組合わせを選択し
て用いることができる。特に、基体樹脂シートが破砕さ
れたときの飛散や落下を防止する必要がある場合は、オ
レフィン系の樹脂をベースとした樹脂と前記樹脂層Aに
使用される樹脂との組合せが好適である。また、意匠性
を要求されるシートの場合には、複合樹脂シートの美観
向上のためには、樹脂条Bを形成する樹脂bに有機又は
無機の染料や顔料を添加して用いる。
【0020】本発明の方法は、基体となる樹脂シートの
内部に、樹脂条を埋設してなるような種々の複合シート
の製造に用いることが可能である。以下、具体例により
本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】(具体例1)樹脂層用樹脂aとしてポリメ
チルメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、アクリ
ペット)を、また樹脂条用樹脂bとしてポリメチルメタ
クリレート(同上)に着色染料としてスミプラストブル
ーGP(住友化学株式会社製)を混練したものを用意し
た。図3及び図4に示すダイパック6内に内径1mmで、
外径が2mmの吐出管9を吐出管相互の間隔を20mmとし
て単列に配設された樹脂条賦形ノズル8と、樹脂層Aの
厚さが5mmになる樹脂層賦形ノズル10とを装着し、樹
脂層用樹脂aを第1押出し機1の内部で溶融して第1樹
脂流路11を通過させ定量ポンプ3にて一定量に調節
し、第3樹脂流路13を通過させた後で樹脂層賦形ノズ
ル10に供給する一方、樹脂条用樹脂bを第2押出し機
2の内部で溶融して第2樹脂流路12を通過させ、定量
ポンプ4にて一定量に調節した後、第4樹脂流路14を
通過させて分配ノズル7及び樹脂条賦形ノズル8を通過
させ、吐出管9より吐出し、樹脂条用樹脂bに対して樹
脂層用樹脂aを流出させた。樹脂層賦形ノズル10にお
いて、樹脂層用樹脂aの内部に樹脂条用樹脂bが埋設さ
れるように賦形温度240℃で同時に押出し成形し、冷
却ロール群23により冷却してからシート切断機24に
より順次切断して、1m巾×1m長の複合樹脂シートを
製作した。
【0022】得られたシートの断面形状を観察すると、
埋設された樹脂条Bは吐出管の断面形状と同じく円形状
を示し、その間隔は20mmであった。また、得られたシ
ートをサンシャインウェザーメーターを用い83℃雨降
りの条件で500時間暴露した結果、樹脂層Aは無色透
明であった。
【0023】(具体例2)樹脂層用樹脂aとしてポリメ
チルメタクリレート(三菱レイヨン株式会社製、アクリ
ペット)を、また樹脂条用樹脂bとしてポリエチレン
(三井石油化学株式会社製、ハイゼックス)を用意し
た。図5及び図6に示すダイパック6内に樹脂層Aの厚
さが5mmになる樹脂層賦形ノズル16と、内径1mm、外
径2mmの吐出管18の吐出口18−1を、樹脂層Aの押
出流路17−1中で下流方向に向けて、かつその中心が
樹脂層Aのシート厚方向の中心に位置するように吐出管
18相互の間隔を20mmとして単列に臨設した樹脂条賦
形ノズル17を装着し、樹脂層用樹脂aを第1押出し機
1の内部で溶融して第1樹脂流路11を通過させ、第1
定量ポンプ3にて一定量に調節し、第3樹脂流路13を
通過させて樹脂層賦形ノズル16に供給する一方、樹脂
条用樹脂bを第2押出し機2の内部で溶融して第2樹脂
流路12を通過させ、第2定量ポンプ4にて一定量に調
節し、第4樹脂流路14を通過させたのち、分配ノズル
15及び樹脂条賦形ノズル17を通過させて吐出管18
の吐出口18−1より吐出し、樹脂層用樹脂aの内部に
樹脂条用樹脂bを流出させた。このとき、樹脂層用樹脂
a中に樹脂条用樹脂bが埋設されるように賦形温度24
0℃で同時に押出し成形して、冷却ロール群23により
冷却し、シート切断機24により順次切断して1m巾×
1m長の複合シートを製作した。
【0024】得られたシートの断面形状を観察すると、
埋設された樹脂条Bは、吐出管18の断面形状と同じ円
形状を示し、その間隔も20mmであった。得られた複合
シートを15cm×15cmに切断してサンプルとし、同サ
ンプルを水平に静置し、1Kgの鋼球1mの高さからサ
ンプル中心部に落下させ、サンプルの破砕に伴う破片の
飛散の有無を観察した。この結果、クラックの発生はあ
ったものの破砕片などの飛散は観察されなかった。ま
た、得られたシートをサンシャインウェザーメーターを
用い、83℃雨降りの条件で500時間暴露した結果、
樹脂層Aは無色透明であった。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば透明
性、耐候性等を有し、かつ外観や飛散防止性などの良好
な複合樹脂シートを、同時押出成形による極めて簡便な
方法を採用して、連続的に且つ効率よく製造できるよう
になり、その工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合樹脂シートの代表的な製造装
置例の全体を概略で示す平面図である。
【図2】同装置の側面図である。
【図3】本発明に適用される同時口金装置の代表的な内
部構造例を示す水平断面図である。
【図4】図3におけるX−X線の矢視断面図である。
【図5】本発明に適用される同時口金装置の他の代表的
な内部構造例を示す水平断面図である。
【図6】図5におけるY−Y線の矢視断面図である。
【図7】本発明により成形可能な複合樹脂シートの一例
を示す部分断面図である。
【図8】本発明により成形可能な他の複合樹脂シート例
を示す部分断面図である。
【図9】本発明により成形可能な他の複合樹脂シート例
を示す部分断面図である。
【図10】本発明の他の同時口金装置例を示す概略縦断
面図である。
【図11】本発明の比較例を示す同時口金装置の断面図
である。
【図12】樹脂層の流れによる埋設条の断面変形例を示
す複合樹脂シートの部分断面図である。
【図13】同シートの平面図である。
【図14】本発明に適用される同時口金装置の断面拡大
図である。
【図15】樹脂状の流れによる埋設条の断面変形を示す
複合樹脂シートの部分断面図である。
【図16】本発明に適用される同時口金装置の変形例を
示す断面図である。
【図17】本発明に適用される同時口金装置の他の変形
例を示す断面図である。
【図18】図17における矢視C方向から見た正面図で
ある。
【符号の説明】
1,2 第1及び第2押出し機 3,4 第1及び第2定量ポンプ 5 賦形ヘッド 6 ダイパック 7,15 分配ノズル 8,17,20,22 樹脂条賦形ノズル 9,18,21 吐出管 9−1,18−1 吐出口 10,16,19 樹脂層賦形ノズル 10−1 流出口 10−2 押出流路 11,13 第1及び第3樹脂流路 12,14 第2及び第4樹脂流路 15−1,15−2 拡幅流路 16−1,16−2 押出流路 17−1,17−2 樹脂条吐出流路 22−1 吐出孔 23 冷却ロール 24 シート切断機 A 樹脂層 B 樹脂条 a 樹脂層用樹脂 b 樹脂条用樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体となるシート状の樹脂層を賦形する
    ための樹脂流路をもつ樹脂層賦形ノズルと、前記樹脂層
    の内部に複数の樹脂条を埋設するための複数の吐出管を
    もつ樹脂条賦形ノズルとを備えてなり、樹脂層用樹脂と
    樹脂条用樹脂との合流部において、樹脂条賦形ノズルの
    複数の吐出管の樹脂吐出口が、樹脂層賦形ノズルの樹脂
    流路内で、かつ樹脂層用樹脂の下流方向に向けて臨設さ
    れてなることを特徴とする複合樹脂シートの製造装置。
  2. 【請求項2】 基体となるシート状の樹脂層を賦形する
    ための樹脂層賦形ノズル内の樹脂流と、複数の樹脂条を
    前記樹脂層内に埋設賦形するための複数の吐出管をもつ
    樹脂条賦形ノズルから吐出される樹脂流の合流部におい
    て、樹脂条の吐出方向を樹脂層の下流方向に一致させて
    樹脂層用樹脂の流路中に樹脂条を吐出し、前記樹脂層中
    に複数の樹脂条を埋設することを特徴とする複合樹脂シ
    ートの製造方法。
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