JPH11262947A - 複合樹脂シートの製造装置および製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性や、遮光性、視界制御性が付与された
複合樹脂シートを、同時押出し成形方式によって製造可
能な装置及び方法を提供する。 【解決手段】 一端に樹脂流合流部（２２）及び他端に
複合樹脂流出口（２３）を有し、樹脂条Ｂ用樹脂を吐出
させるためのスリット状の吐出口（３３）と基体樹脂シ
ートＡ用樹脂を流入させるための複数の溝状流路（３
１）及び（３２）とを有する複合樹脂流路（２１）を備
えた押出成形装置を用い、基体樹脂シートＡ用樹脂及び
樹脂条Ｂ用樹脂をそれぞれの流路から複合樹脂流路（２
１）に流入させ、樹脂流合流部（２２）で合流させ、複
合樹脂流出口（２３）出口から溶融状態のシート物とし
て流出させ、このシート状物を少なくとも１対の成形ロ
ール間に挟み込み、シート状物の面と成形ロール間に溶
融樹脂の溜まりを形成しつつ押出板に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の樹脂層
内部に樹脂条が筋状に埋設されてなる複合樹脂シートの
製造装置及び製造方法に関する。この製造装置及び方法
によれば、特に、樹脂条が着色された、主として美観を
重視する意匠性シート、一定方向の光を遮断し又は視界
を制御する遮光シートや視界制御シートの製造が可能で
ある。

【０００２】

【従来の技術】透明な熱可塑性樹脂と不透明な熱可塑性
樹脂とを同時押出しして、透明部分と不透明部分とを交
互に多層積層した遮光板やラインコントロールフィルム
が知られている（特開昭５８−２２１３５号公報、特開
昭６１−２５８４６号公報）。また、視界制御シートの
他の製造方法として透明樹脂フィルムと光遮断性フィル
ムを、例えば熱融着ラミネート、ドライラミネート等に
よって交互に積層し、これを所定の厚みにスライスする
方法等が提案されている（特開昭５１−７５４５６号公
報）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同時押出しによる複合樹脂シートは、透明樹脂と不透明
樹脂との単純な積層構造であって、この方法ではシート
状の樹脂層の内部に樹脂条が筋状に埋設されてなる複合
樹脂シートは製造できない。また、ラミネートによる方
法は多大の工数を要し、かつ、所望の厚みにスライスす
ることが困難であるなどの欠点を有している。

【０００４】本発明の目的は、基体樹脂シート中に所望
のサイズの樹脂条が埋設された、表面が平滑で、高級な
意匠性や、遮光性、視界制御性等が付与された複合樹脂
シートを、同時押出し成形方式によって極めて簡便に製
造可能な装置及び方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、Ｘ方向に所定の幅、Ｙ方向に所定の厚み、
及びＺ方向に所定の長さを有し、Ｚ方向の一端に樹脂合
流部（２２）を、他端に複合樹脂流出口（２３）を有す
る複合樹脂流路（２１）、樹脂条Ｂ用の樹脂ｂを樹脂合
流部（２２）においてＺ方向に向かって吐出させるため
の複数のスリット状吐出口（３３）、基体樹脂シートＡ
用の樹脂ａをスリット状吐出口（３３）群の両側から樹
脂合流部（２２）に流入させるための複数対の溝状流路
（３１）及び（３２）を含む複合シートの製造装置であ
って、溝状流路（３１）及び（３２）とスリット状吐出
口（３３）はそれぞれＸ方向に所定の間隔をもって配置
され、Ｘ方向において各スリット状吐出口（３３）は隣
接する２対の溝状流路（３１）及び（３２）の間に配置
されてなる樹脂シートの製造装置、を提供する。

【０００６】本発明は、また、複合樹脂流路（２１）の
両側又は片側から複合樹脂流路（２１）に向けて第３の
樹脂ｃを吐出させるための、Ｘ方向に延在する吐出口
（５１）をさらに含む、複合樹脂シートの製造装置、を
提供する。さらに、本発明は、上記の装置を用いて、基
体樹脂シートＡ用の樹脂ａを溝状流路（３１）及び（３
２）から、また樹脂条Ｂ用の樹脂ｂをスリット状吐出口
（３３）から複合樹脂流路（２１）の中に流入させて両
樹脂を樹脂合流部（２２）において合流させ、次いで複
合樹脂流出口（２３）又は口金（４１）の出口（４２）
から流出したシート状物（３７）を少なくとも１対の成
形ロール（１０）間に挟み込み、シート状物の面と成形
ロール間に溶融樹脂の溜まり（３８）を形成して押出し
板に成形することを含む複合樹脂シートの製造方法、を
提供する。

【０００７】また、さらに本発明は、上記の装置を用い
て、基体樹脂シートＡ用の樹脂ａを溝状流路（３１）及
び（３２）から、又、樹脂条Ｂ用の樹脂ｂをスリット状
吐出口（３３）から複合樹脂流路（２１）の中に流入さ
せて両樹脂を樹脂合流部（２２）において合流させ、更
に樹脂ｃを吐出口（５１）から複合樹脂流路（２１）に
流入させて、これらの樹脂を合流させ、次いで複合樹脂
流出口（２３）又は口金（４１）の出口（４２）から流
出したシート状物（３７）を少なくとも１対の成形ロー
ル（１０）間に挟み込み、シート状物の面と成形ロール
間に溶融樹脂の溜まり（３８）を形成して押出し板に成
形することを含む複合樹脂シートの製造方法、を提供す
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら説明する。図１〜図７は本発明の押出成形装置の一態
様を示す図であって、図１、図２及び図３はそれぞれ装
置全体の模式平面図、側面図及び断面図である。基体樹
脂シートＡを形成するための樹脂ａは押出機（１）によ
り賦形ヘッド（５）内に溶融押出しされ、流路（１１）
を通り定量ポンプ（３）に至る。扁平形状の樹脂条Ｂを
形成するための樹脂ｂは押出機（２）により同じく賦形
ヘッド（５）内に溶融押出しされ、流路（１２）から定
量ポンプ（４）に導かれる。それぞれの樹脂は、定量ポ
ンプ（３）及び（４）で流量を調節され、ダイパック
（６）内に組み込まれた分割された流路（１３、１４、
１６）を経て、複合樹脂流路（２１）において合流し、
複合樹脂流出口（２３）から同時に押出しされる。次い
で冷却ロール群（１０）によりシート状に賦形された後
に、シート切断機（１５）により所定の長さに切断され
る。

【０００９】図４は、図３におけるＩ−Ｉ線の矢視断面
図である。図５は、図４におけるII−II線方向からの斜
視図である。また、図６は、図４におけるIII −III 線
の矢視断面図である。複合樹脂流路（２１）は賦形ノズ
ル（８）と賦形ノズル（９）で囲まれている。賦形ノズ
ル（８）にはスリット状吐出口（３３）が形成されてお
り、賦形ノズル（９）には溝状流路（３１）及び（３
２）が形成されている。

【００１０】スリット状吐出口（３３）は樹脂合流部
（２２）に面してＸ方向に所定の間隔をもって複数個配
置されている。スリットの長手方向はＹ方向である。こ
れらのスリット状吐出口（３３）から樹脂条Ｂ用の樹脂
ｂがＺ方向に向かって吐出される。これらスリット状吐
出口（３３）群、即ち賦形ノズル（８）の両側には、基
体樹脂シートＡ用の樹脂ａを樹脂合流部（２２）に流入
させるための複数対の溝状流路（３１）及び（３２）が
それぞれＸ方向に所定の間隔をもって配置されている。
そしてＸ方向についてみると各スリット状吐出口（３
３）は隣接する２対の溝状流路（３１）及び（３２）の
間に配置された構造となっている（図６）。

【００１１】樹脂合流部（２２）において、樹脂条Ｂ用
の樹脂ｂは、Ｘ方向に所定の間隔をもって配置された複
数のスリット状の吐出口（３３）から吐出され、扁平形
状の所定の形状、寸法等を有する樹脂条の流れを形成す
る。一方、基体樹脂シートＡ用の樹脂ａは、スリット状
流路（３０）を経て、溝状流路（３１）及び（３２）か
らスリット状の吐出口（３３）の間に吐出される。この
ため、樹脂ｂの形状が樹脂ａの流れの影響を受けること
なく、樹脂条Ｂを目的の形状に包み込むようにして複合
樹脂流が形成される。

【００１２】このとき、図７に示すように、複合樹脂流
出口（２３）に流路縮小用の口金（４１）を装着して出
口（４２）から吐出させると、樹脂流路の幅、厚み又は
幅と厚みを狭めることもできる。幅のみを縮小すると樹
脂条Ｂのピッチを小さくすることができる。また、幅と
厚みを縮小すると複合シートの厚みと樹脂条Ｂのピッチ
を小さくすることができる。

【００１３】溝状流路（３１）及び（３２）はそれぞれ
Ｘ方向に所定の間隔をもって配置されており、そのそれ
ぞれの流路がＸ方向に所定の幅、Ｙ方向に所定の深さ及
びＺ方向に所定の長さを有し、それらの流路から樹脂ａ
が複合樹脂流路（２１）内の樹脂合流部（２２）に吐出
されるように構成されている。図８に示すように、溝状
流路（３１、３２）を持たない場合には、樹脂ａが図中
の矢印のように、樹脂ｂを挟んで両側から直角に作用す
ることになり、樹脂ａの流れの影響を受けて樹脂ｂの扁
平形状が変形するので、最終的に得られる複合シートに
おいて樹脂条Ｂは所定の形状を維持することができなく
なる。

【００１４】図９は、本発明の装置によって製造可能な
複合シートの一例を示す断面図であり、押出し方向に直
角な部分断面図である。図１０は、成形ロール群（１
０）のＹＺ断面の部分拡大図である。ダイパック（６）
の複合樹脂流出口（２３）又は流路縮小用口金（４１）
の出口（４２）から押し出された溶融状態のシート状物
（３７）は、少なくとも１対の成形ロール（１０）の間
に挟まれながら溶融樹脂の溜まり（バンク）（３８）を
形成し、シートの表面状態及びシート厚等が均一に成形
される。

【００１５】成形ロールによる賦形時には、バンク（３
８）内のＹＺ断面において反転うず流が発生し、これが
樹脂条Ｂを変形させたり、乱れさせたりする。また、シ
ートの幅方向（Ｘ方向）への二次的な流れが発生し、樹
脂条Ｂの形状を幅方向（Ｘ方向）にわたって均一に保持
することが困難になる。前記のような流れによる変形や
乱れを抑制するために、複合樹脂流路（２１）の両側又
は片側から複合樹脂流路（２１）に向けて第３の樹脂ｃ
を吐出させるための、Ｘ方向に延在する吐出口（５１）
を設けることができる（図１１）。即ち、樹脂流合流部
（２２）から複合樹脂流出口（２３）に至る途中の複合
樹脂流路（２１）内に第３の樹脂ｃ用の吐出口（５１）
を設け、樹脂流合流部で形成された複合樹脂流の厚み方
向（Ｙ方向）の少なくとも一方の側に樹脂層をさらに１
層積層可能な構造とする。このようにして積層された樹
脂ｃの層の部分がバンク（３８）側にくるようにするこ
とにより、バンクの影響が防止できる。樹脂ｃの層の厚
みは、樹脂条Ｂがバンクの影響を防止できる程度に調整
される。

【００１６】尚、シート表面と樹脂条Ｂとの距離ｄまた
はｄ′がバンクの影響を受けない程度に十分大きい場合
は吐出口（５１）は不要である。本発明に適用可能な樹
脂ａとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチル
メタクリレートに代表される各種のアクリル系樹脂、非
晶質ポリオレフィン、ポリアミド、ポリメチルペンテ
ン、これらの共重合体、ブレンド樹脂等が挙げられる。
視界制御シート、光拡散板等のように、透明性、耐候性
等が特に要求される場合はアクリル系の樹脂が好まし
く、特にポリメチルメタクリレートが最も好ましい材料
といえる。

【００１７】また、樹脂ｂとしては、前記樹脂と同様の
樹脂を使用できるが、樹脂ａとの密着性を勘案して選ば
れる。特に、光拡散板を得ようとする場合には、樹脂ａ
とは異なる屈折率を有する透明樹脂が用いられる。さら
に、高級意匠性や、深み感を付与する場合や、光学的特
性を付与する場合には、樹脂ａ及び樹脂ｂのそれぞれの
樹脂を、有機染料、無機染料、無機顔料等によって着色
することができ、また光拡散剤等を添加することもでき
る。

【００１８】樹脂ｃとしては樹脂ａと同様のものが使用
できる。基体樹脂シートＡの内部に形成される樹脂条Ｂ
の扁平形状は、図９に示すように、厚みｔ、幅ｗ、樹脂
条Ｂとシート表面との距離ｄ，ｄ′や、隣り合う樹脂条
Ｂの間隔ピッチ等が使用目的や用途等に応じて適宜変更
可能であり、自由に設定できる。

【００１９】

【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例１ 図１〜図６に示す装置を用いた。複合樹脂流路はＸ方向
の幅を５０cm、Ｙ方向の厚みを３mmとした。樹脂ｂ用の
スリット状の吐出口（３３）のピッチを０．５mmとし、
Ｘ方向の隙間を０．０７mm、Ｙ方向の長さを１．５mmと
した。樹脂ａの溝状流路（３１）及び（３２）のＸ方向
の幅を０．１mm、Ｙ方向の高さを１mmとし、Ｚ方向の長
さをスリット状の吐出口（３３）から下流側に５mmとし
た。

【００２０】樹脂ａとしてポリメチルメタクリレート
（三菱レイヨン製、アクリペット）を、また樹脂ｂとし
て同じくポリメチルメタクリレート（同上）にカーボン
ブラックを添加したものを用意した。この装置を用い
て、賦形温度２６０℃で両樹脂を同時押出し成形し、５
０cm幅×３mm厚の複合シートを得た。得られたシートは
全体が平滑で、そりが無く、鮮明なブラックのストライ
プを有する基体の透明なシートであり、図９に示すよう
に３mm厚の基体シート中に断面厚みｔが約０．０７mm、
断面長さｗが約１．５mm、ｄが１mmの樹脂条Ｂが０．５
mm間隔で配列されており、視界制御性が付与されている
ことが確認できた。

【００２１】サンシャインウェザーメーターによる８３
℃雨降りの条件で５００時間暴露する耐候試験を実施し
たところ、基体樹脂シートＡは無色透明のままであっ
た。 実施例２ 複合樹脂流路はＸ方向の幅を５０cm、Ｙ方向の厚みを４
mmとした。また、図７に示すように複合樹脂流の出口
（２３）に流路縮小用口金（４１）を装着し、シートの
幅のみを１／２に縮小した。また、図１１に示すよう
に、樹脂ｃ用のスリット状の吐出口（５１）を付加し
て、その間隔を１mmとした。樹脂ｃとしては樹脂ａと同
じものを使用した。それ以外の条件を実施例１と同様に
して２５cm×４mm厚の複合シートを得た。得られたシー
トは全体が平滑で、そりが無く、鮮明なブラックのスト
ライプを有する基体の透明なシートであり、図９に示す
ように３mm厚の基体シート中に断面厚みｔが約０．０７
mm、断面長さｗが約１．５mm、ｄが１．５mmの樹脂条Ｂ
が約０．２５mm間隔で配列されており、視界制御性が付
与されていることが確認できた。

【００２２】サンシャインウェザーメーターによる８３
℃雨降りの条件で５００時間暴露する耐候試験を実施し
たところ、基体樹脂シートＡは無色透明のままであっ
た。

【００２３】

【発明の効果】本発明の装置及び方法によれば合流部に
おいて基体樹脂シート用の樹脂ａの流動作用の影響を受
けることなく、基体樹脂シート中に目的とするサイズの
扁平形状の樹脂条が埋設された、全体が平滑で、高級な
意匠性や遮光性、視界制御性等の光学的機能が付与され
た複合シートを得ることができる。

【００２４】また、流路縮小用口金を装着した装置によ
れば、樹脂条のピッチが小さい複合シートを容易に得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の押出成形装置の一態様を示す模式平面
図。

【図２】図１の装置の模式側面図。

【図３】図１の装置の要部を示す模式断面図。

【図４】図３におけるＩ−Ｉ線の矢視断面図。

【図５】図４におけるII−II線方向からの斜視図。

【図６】図４におけるIII −III 線の矢視断面図。

【図７】図３の装置に流路縮小用口金を装着した態様を
示す模式断面図。

【図８】溝状流路を持たない複合樹脂流形成部の断面
図。

【図９】本発明で得られる複合樹脂シートの断面図。

【図１０】成形ロール部のＹＺ断面図。

【図１１】図４において樹脂ｃ用の吐出口５１を付加し
た断面図。

【符号の説明】

５…賦形ヘッド ６…ダイパック ７…分配ノズル ８，９…賦形ノズル １０…冷却ロール群 ２１…複合樹脂流路 ２２…樹脂流合流部 ２３…複合樹脂流出口 ３０…スリット状流路 ３１，３２…溝状流路 ３３…スリット状吐出口 ３７…シート状物 ３８…溶融樹脂の溜まり ５１…樹脂ｃ用の吐出口

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｘ方向に所定の幅、Ｙ方向に所定の厚
   み、及びＺ方向に所定の長さを有し、Ｚ方向の一端に樹
   脂合流部（２２）を、他端に複合樹脂流出口（２３）を
   有する複合樹脂流路（２１）、樹脂条Ｂ用の樹脂ｂを樹
   脂合流部（２２）においてＺ方向に向かって吐出させる
   ための複数のスリット状吐出口（３３）、基体樹脂シー
   トＡ用の樹脂ａをスリット状吐出口（３３）群の両側か
   ら樹脂合流部（２２）に流入させるための複数対の溝状
   流路（３１）及び（３２）を含む複合シートの製造装置
   であって、溝状流路（３１）及び（３２）とスリット状
   吐出口（３３）はそれぞれＸ方向に所定の間隔をもって
   配置され、Ｘ方向において各スリット状吐出口（３３）
   は隣接する２対の溝状流路（３１）及び（３２）の間に
   配置されてなる複合樹脂シートの製造装置。
2. 【請求項２】 複合樹脂流路（２１）の両側又は片側か
   ら複合樹脂流路（２１）に向けて第３の樹脂ｃを吐出さ
   せるための、Ｘ方向に延在する吐出口（５１）をさらに
   含む、請求項１記載の複合樹脂シートの製造装置。
3. 【請求項３】 複合樹脂流出口（２３）に複合樹脂流の
   幅又はさらに厚みを狭めるための口金（４１）が配置さ
   れている、請求項１又は２記載の複合樹脂シートの製造
   装置。
4. 【請求項４】 請求項１又は請求項３に記載の装置を用
   いて、基体樹脂シートＡ用の樹脂ａを溝状流路（３１）
   及び（３２）から、また樹脂条Ｂ用の樹脂ｂをスリット
   状吐出口（３３）から複合樹脂流路（２１）の中に流入
   させて両樹脂を樹脂合流部（２２）において合流させ、
   次いで複合樹脂流出口（２３）又は口金（４１）の出口
   （４２）から流出したシート状物（３７）を少なくとも
   １対の成形ロール（１０）間に挟み込み、シート状物の
   面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まり（３８）を形成し
   て押出し板に成形することを含む複合樹脂シートの製造
   方法。
5. 【請求項５】 請求項２又は請求項３に記載の装置を用
   いて、基体樹脂シートＡ用の樹脂ａを溝状流路（３１）
   及び（３２）から、また樹脂条Ｂ用の樹脂ｂをスリット
   状吐出口（３３）から複合樹脂流路（２１）の中に流入
   させて両樹脂を樹脂合流部（２２）において合流させ、
   さらに樹脂ｃを吐出口（５１）から複合樹脂流路（２
   １）に流入させて、これらの樹脂を合流させ、次いで複
   合樹脂流出口（２３）又は口金（４１）の出口（４２）
   から流出したシート状物（３７）を少なくとも１対の成
   形ロール（１０）間に挟み込み、シート状物の面と成形
   ロール間に溶融樹脂の溜まり（３８）を形成して押出し
   板に成形することを含む複合樹脂シートの製造方法。