JPH08132422A - コンクリート製品の表面着色化粧法 - Google Patents

コンクリート製品の表面着色化粧法

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JPH08132422A
JPH08132422A JP27671794A JP27671794A JPH08132422A JP H08132422 A JPH08132422 A JP H08132422A JP 27671794 A JP27671794 A JP 27671794A JP 27671794 A JP27671794 A JP 27671794A JP H08132422 A JPH08132422 A JP H08132422A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリート縦打設法の適用が可能なコンクリ
ート製品の表面着色化粧法を提供する。 【構成】転写面を有する化粧マットを準備し、上記転写
面が地面に対し略垂直になるように上記化粧マットを立
て、この状態で、吸水すると接着力が低下する高粘性接
着剤を上記化粧マットの転写面に対し塗工して接着剤層
を形成し、上記化粧マット転写面の接着剤層に対し顆粒
状着色材を吹き付けて上記接着剤層に埋設し、この転写
面を接触面にしてコンクリート材料を打設しコンクリー
ト材料の水分により上記接着剤層の接着力を低下させ上
記接着剤層に埋設した顆粒状着色材をコンクリート表面
に移行埋設させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天然石と同様の外観
を表面に備えるコンクリート製品を製造することが可能
な、コンクリート製品の表面着色化粧法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、建造物の外壁装飾用
建材として、表面模様付コンクリート製品が使用されて
いる。これは、天然石と同様な外観を呈するように、そ
の表面に着色化粧を施したものである。このような、表
面模様付コンクリート製品の製法(表面着色化粧法)と
しては、例えば、この発明者が先に提案した製法をあげ
ることができる(特開平5−253909号公報)。こ
の製法を、図面に基づいて説明すると、まず、図3
(A)に示すように、凹凸形状の転写面2を有する化粧
マット1を、その転写面2が上になるように地面に横た
える。そして、図3(B)に示すように、上記転写面2
の上に、コンクリート中の水分により接着力が低下する
特殊な接着剤を塗布して接着剤層3aを形成する。つい
で、図3(C)に示すように、着色材4aを、上記接着
剤層3aの上に散布する。この散布は、着色材4aの自
由落下によるものであり、着色材4aは、その自重によ
り、接着剤層3a中に埋設される。つぎに、図4(D)
に示すように、上記化粧マット1の周囲に型枠7を付設
してコンクリート打設空間を形成し、この空間に、コン
クリート材料6aを、上記化粧マット1の転写面2を接
触面として打設し、養生,硬化する。この打設等の際、
コンクリート中の水分により、上記接着剤層3aの接着
力が低下し、着色材4aがコンクリート表面に移行埋設
するようになる。そして、図4(E)に示すように、硬
化したコンクリート6を化粧マット1から剥離すること
により、表面に着色凹凸模様が形成されたコンクリート
製品を得ることができる。
【0003】このようにして作製される表面模様付コン
クリート製品は、上記凹凸模様の度合や着色材の種類等
を選定することにより、天然石と同様の外観を呈するこ
とが可能となり、これを使用することにより、建造物に
対して低コストで効果的な外観装飾を施すことが可能と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような表面模様付
きコンクリート製品は、建築現場等で、その都度製造さ
れていたが、上記のような様々な利点を有するため、そ
の需要が増大しつつあり、最近では、工場で一括大量生
産することが検討されている。しかしながら、従来のコ
ンクリート製品の表面着色化粧法は、この発明者が提案
した上記方法に限らず、化粧マットを横に寝かせた状態
でコンクリート材料を打設する態様(以下「横打設法」
という)に限定されているため、工場生産への移行に支
障が生じている。すなわち、この横打設法では、化粧マ
ットを横に寝かせるために、広い場所を占有することと
なり、施工現場が限られている工場内では、一度に多数
の処理が困難となる。また、上記横打設法では、化粧マ
ットからのコンクリート製品の剥離は、コンクリート製
品を化粧マットから持ち上げることにより行うため、ク
レーン等の特殊な機械等を用いる必要があり、製造作業
が煩雑なものとなっている。さらに、従来のコンクリー
ト製品の表面着色化粧法は、横打設法のみに技術的限定
を受けることから、最近の建築分野における技術開発の
著しい進歩に対応できなくなる恐れがある。このため、
従来法とは別の新しい技術開発の要請がある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、工場生産に適用可能な新規のコンクリート製
品の表面着色化粧法の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のコンクリート製品の表面着色化粧法は、
転写面を有する化粧マットを準備し、上記転写面が地面
に対して略垂直になるように上記化粧マットを立て、こ
の状態で、吸水すると接着力が低下する高粘性接着剤を
上記化粧マットの転写面に対し塗工して接着剤層を形成
し、上記化粧マット転写面の接着剤層に対し顆粒状着色
材を吹き付けて上記接着剤層に埋設し、この転写面を接
触面にしてコンクリート材料を打設しコンクリート材料
の水分により上記接着剤層の接着力を低下させ上記接着
剤層に埋設した顆粒状着色材をコンクリート表面に移行
埋設させるという構成をとる。
【0007】
【作用】すなわち、この発明者は、表面模様付コンクリ
ート製品の新規な製造技術の開発を中心課題として、一
連の研究を行った。この過程で、転写面が地面と略垂直
となるように化粧マットを立てた状態でコンクリートを
打設するという着想を得た。すなわち、化粧マットを立
てた状態にすれば、広い場所を占有せず、また養生,硬
化後のコンクリート製品を持ち上げずに化粧マットから
剥離することが可能となる。そこで、この着想に基づき
さらに研究を行い、化粧マットを立てた状態でのコンク
リート製品の表面着色化粧法を実現するために、種々の
検討を重ねた。その結果、化粧マットを立てた状態で、
この転写面に水分を吸収すると接着力が低下する高粘性
接着剤を用いて接着剤層を形成し、この接着剤層に対し
顆粒状着色材を吹き付けて上記接着剤層に埋設するとい
う構成を採用すると、コンクリート表面に上記顆粒状着
色材を速やかに移行埋設させることができるようにな
り、天然石と同様の外観を呈するコンクリート製品の製
造が可能となることを見出しこの発明に到達した。この
発明により、コンクリート製品の新規な表面着色化粧を
提供することが可能となり、従来法の問題点が解決さ
れ、工場での大量生産が可能となる。
【0008】つぎに、この発明について詳しく説明す
る。
【0009】この発明のコンクリート製品の表面着色化
粧法は、化粧マットと、特殊な接着剤と、顆粒状着色材
とを用い、上記化粧マットの転写面が地面に対し略垂直
となるように化粧マットを立てた状態でコンクリートを
打設する方法(以下「縦打設法」という)を適用したも
のである。
【0010】上記化粧マットとしては、通常、凹凸転写
面を有する化粧マットが使用される。この化粧マットと
しては、硬質発泡ウレタン樹脂製のものや、紙製のもの
が用いられる。
【0011】上記特殊な接着剤は、水分により接着力が
低下するという機能を有し、かつ高粘性の接着剤であ
る。このような接着剤としては、例えば、メチルセルロ
ース接着剤,ポリビニルアルコール接着剤,水ガラス,
二液型アクリル系粘着剤があげらる。また、この接着剤
の粘性(20℃での粘性,以下同じ)としては、800
0mPa・s以上、好ましくは8000〜15000m
Pa・sである。このような機能を有する接着剤を用い
て接着剤層を形成すれば、コンクリートを打設等した際
に、コンクリート中の水分により接着剤層の接着力が低
下し、この中に埋設されていた顆粒状着色材が、コンク
リート表面に速やかに移行埋設するようになる。そし
て、上記のような高粘性接着剤を使用すれば、その転写
面が地面に対し略垂直状態となるように化粧マットを立
てた状態であっても、接着剤の液だれが発生せず均一厚
みの接着剤層を形成することが可能となる。
【0012】つぎに、上記顆粒状着色材としては、従来
から使用されているものをあげることができる。例え
ば、着色顔料や、着色セラミック粒子,着色ガラス粒子
を顆粒状にしたものがあげられる。そして、この顆粒状
着色材の平均粒径は、70μm〜2mmが好ましく、特
に好ましくは、70〜500μmである。また、後述す
るように、この発明では、顆粒状着色材の吹き付け塗工
において、2色以上、好ましくは3色以上の種類の顆粒
状着色材を同時に使用することが可能である。
【0013】そして、上記顆粒状着色材とともに、天然
石砕石を使用することが好ましい。この天然石砕石の上
記顆粒状着色材への配合は、顆粒状着色材および天然石
砕石の全体に対し、10重量%(以下「%」と略す)以
上であることが好ましい。また、天然石砕石の平均粒径
は、通常、500〜2000μm、好ましくは500〜
1000μmである。このように、天然石砕石を併用す
ると、より一層天然石の外観に近似した着色模様をコン
クリート製品の表面に形成することが可能となる。
【0014】つきに、上記化粧マットや各種材料を用い
たこの発明のコンクリート製品の表面着色化粧法の一例
について、図に基づき説明する。
【0015】すなわち、まず、図1(A)に示すよう
に、凹凸転写面2を有する化粧マット1を準備し、これ
を上記転写面2が地面に対し略垂直になるように立て
る。
【0016】つぎに、図1(B)に示すように、化粧マ
ット1の転写面2に対し、所定の接着剤を塗工して接着
剤層3を形成する。この塗工は、同図に示すようなスプ
レーノズル5aによる吹き付け塗工が好ましい。この接
着剤の塗工の際、前述のように、高粘性接着剤を用いる
ため、化粧マットを立てた状態であっても、接着剤の液
だれが発生せず、均一厚みの接着剤層3を形成すること
ができる。この接着剤層3の厚みは、通常、100μm
〜1mmであり、好ましくは、200〜400μmの範
囲である。また、上記接着剤層3は、顆粒状着色材を確
実に保持するために、粘着力(JIS Z 0237に
準じたダグラス式タックメーターによる測定値、以下同
じ)が、9ポイント以上であることが好ましい。そし
て、上記接着剤の吹き付時のエアー圧力は、通常、2.
0kg/cm2 以上である。
【0017】そして、図1(C)に示すように、上記化
粧マット1の接着剤層3に対し、顆粒状着色材4を吹き
付けて接着剤層3に埋設する。この顆粒状着色材4の吹
き付けは、例えば、スプレーノズル5bを用いた乾式吹
き付け法により行われる。図5に示すように、このスプ
レーノズル5bは、顆粒状着色材4を収納する容器8を
備え、この容器8の底部はスプレーノズル本体9と連通
している。そして、図示のように、エアーがノズル本体
9内を流れると、顆粒状着色材4がノズル本体9内に吸
引されエアーとともにノズル先端口10から噴射され
る。このときのエアー圧力は、2.0kg/cm2 以上
が好ましい。このような乾式吹き付け法によれば、平均
粒径が70μm以上の顆粒状着色材であっても、吹き付
け法の適用が可能となる。また、乾式吹き付け法によれ
ば、2色種以上の顆粒状着色材を同時に吹き付けること
も可能となる。したがって、この発明では、一回の吹き
付け処理により、必要な種類の顆粒状着色材を全て接着
剤層に埋設することが可能となり、作業効率が高いもの
となる。なお、顆粒状着色材が接着剤層により確実に保
持される限り、接着剤層への顆粒状着色材の埋設は、顆
粒状着色材が完全に埋設された状態だけでなく、その一
部が外部に露出した半埋設状態であってもよい。
【0018】つぎに、図2(D)に示すように、化粧マ
ット1の転写面が接触面となるように、コンクリート材
料6aを打設し、養生,硬化させる。図において、7
は、型枠を示す。この打設等の際に、コンクリート中の
水分により接着剤層の接着力が低下して、顆粒状着色材
4がコンクリート表面に移行埋設するようになる。つい
で、図2(E)に示すように化粧マット1から硬化した
コンクリートを剥離することにより、表面に着色模様が
形成されたコンクリート製品6を得ることができる。
【0019】このように、この発明のコンクリート製品
の表面着色化粧法は、特殊な接着剤を用いた接着剤層の
形成工程と、顆粒状着色材の吹き付け工程とを備えるこ
とを主要構成としており、この構成により、コンクリー
ト縦打設法の適用を可能にし、従来法の問題点を解決し
たものである。これが、この発明の最大の特徴である。
【0020】この発明において、上記構成に至るまでの
経過は、つぎの通りである。すなわち、この発明に関す
る研究の当初、上記構成の方法ではなく、接着剤と着色
材とを予め混合し、この混合物を化粧マットの転写面に
吹き付けて、接着剤層の形成と着色材の接着剤層への埋
設とを同時に行う方法について検討を行った。この方法
によれば、工程が簡略化され、かつ吹き付け法を採用し
ていることから作業の自動化が実現できるというのがそ
の理由である。しかし、この方法では、以下に示す種々
の問題を解決する必要があった。
【0021】まず、接着剤と着色材とを混合して吹き付
け塗工するという方法では、上記着色材が、粒径が極め
て微小なもの(平均粒径:20μm以下)に限定される
という問題がある。これは、一般的な大きさの着色材を
用いると、これと接着剤との混合物の粘度が高くなって
吹き付け塗工ができなくなるからである。しかし、微小
な着色材は、コンクリート表面への食い込み性が悪いた
め、コンクリート表面への移行埋設が充分でなく、得ら
れるコンクリート製品の表面模様が消失しやすいという
問題が発生する。また、微小な着色材を用いてコンクリ
ート製品に対し着色模様を形成すると、あたかも塗料を
塗布したような均一着色となり、天然石特有の斑点状の
色模様とならないという問題がある。また、天然石のよ
うな多色表現とするには、各色種の顆粒状着色材毎に混
合物を作製し、これらを別々に吹き付け塗工(重ね塗
工)する必要があり、結局、製造工程が煩雑なものとな
る。
【0022】このように、接着剤と着色材とを混合し、
この混合物を化粧マットの転写面に対し吹き付け塗工す
る方法は、種々の問題を有する方法である。しかし、こ
の方法は、前述のような利点を期待できるため、この発
明者は、さらに詳細な検討を加えて上記の種々問題点を
解決し、改良,発展させることにより、この発明を完成
させるに至ったのである。すなわち、前述のように、こ
の発明は、接着剤層の形成工程と、この接着剤層への顆
粒状着色材の埋設工程とを別工程とすることにより、吹
き付け工法を適用可能にするとともに、平均粒径が一定
以上(70μm以上)の顆粒状着色材の使用を可能にし
たものである。したがって、この発明のコンクリート製
品の表面着色化粧は、一回の吹き付け処理により接着剤
層への顆粒状着色材の埋設を行うことが可能であり、ま
たこの顆粒状着色材のコンクリート表面への移行埋設も
確実に行うことが可能である。このため、この発明によ
り得られる表面模様付コンクリート製品は、その製造効
率が高く、また、その表面に顆粒状着色材が充分に食い
込んだ状態で埋設されており、この表面模様も天然石と
同様の自然な斑点状の色模様となる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明のコンクリート
製品の表面着色化粧法は、転写面が地面に対し略垂直に
なるように化粧マットを立てた状態で、上記転写面に対
し特殊な接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、顆粒
状着色材を上記接着剤層に吹き付けて埋設し、この転写
面を接触面としてコンクリート材料を打設するという構
成により、コンクリート縦打設法を適用可能にしたもの
である。このため、この発明のコンクリート製品の表面
着色化粧法は、広い場所を占有することがなく、かつコ
ンクリート製品の化粧マットからの剥離も簡単に行うこ
とができる。また、この発明は、吹き付けを主要工法と
するため、工程を自動化することも可能となる。したが
って、この発明の適用により、表面模様付コンクリート
製品を、工場で量産化することが可能となり、低コスト
化を図ることが可能となる。さらに、この縦打設法を適
用したコンクリート製品の表面着色化粧法は、新規な技
術であり、益々複雑化する建築分野に対し、適切に対応
することが可能となる。
【0024】つぎに、実施例について説明する。
【0025】
【実施例1】前述の方法により、表面模様付コンクリー
ト製品を作製した。すなわち、まず、図1(A)に示す
ような、剛性発泡ウレタン製の化粧マット1を準備し
た。この剛性発泡ウレタン製化粧マット1は、その内部
が発泡層となっており、転写面2は緻密なインテグラル
スキン層となっている。そして、図1(B)に示すよう
に、上記化粧マット1の転写面2に対し、ポリビニルア
ルコール接着剤(粘度8000mPa・s)をエアー圧
力2kg/cm2 の条件で吹き付けて接着剤層3を厚み
200μmで形成した。この接着剤層の形成において、
接着剤の液だれ等は発生せず、均一厚みの接着剤層を形
成することができた。また、この接着剤層3の粘着力
は、9ポイントであった。つぎに、図1(C)に示すよ
うに、上記接着剤層3に対し、平均粒径2000μmの
顆粒状着色材4(着色顔料とセメント粒とを高速回転混
合することにより得られる)を、エアー圧力2kg/c
2 で吹き付けて上記接着剤層3に埋設した。なお、上
記顆粒状着色材4の色種は、錆色系である。そして、図
2(D)に示すように、この化粧マット1と型枠7とを
用いて充填空間を形成し、この空間にコンクリート材料
6aを打設し、その後、養生,硬化した。この打設から
養生,硬化にかけて、上記接着剤層3に埋設された顆粒
状着色材4が、コンクリート中の水分による上記接着剤
層3の接着力の低下により、コンクリート表面に移行埋
設した。そして、図2(E)に示すように、コンクリー
ト製品6を化粧マット1から剥離し、目的とする表面模
様付コンクリート製品を得た。このコンクリート製品
は、その表面に、御影石調の模様を備えていた。
【0026】
【実施例2】顆粒状着色材とともに、天然石砕石(平均
粒径2000μm)を、顆粒状着色材および天然石砕石
の全体に対し、10%の割合で配合した。これ以外は、
上記実施例1と同様にして表面模様付コンクリート製品
を作製した。このコンクリート製品は、その表面に御影
石調の模様を備えていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、化粧マットを立てた状態を示す説明
図であり、(B)は、上記化粧マットの転写面に接着剤
層を形成する状態を示す説明図であり、(C)は、上記
接着剤層に対し顆粒状着色材を吹き付ける状態を示す説
明図である。
【図2】(D)は、化粧マットと型枠とを用いてコンク
リートを打設する状態を示す説明図であり、(E)は、
上記化粧マットからコンクリート製品を剥離する状態を
示す説明図である。
【図3】(A)は、化粧マットを横に寝かせた状態を示
す説明図であり、(B)は、上記化粧マットの転写面に
接着剤層を形成する状態を示す説明図であり、(C)
は、上記接着剤層に対し着色材を散布する状態を示す説
明図である。
【図4】(D)は、化粧マットを寝かせた状態でコンク
リートを打設する状態を示す説明図であり、(E)は、
上記化粧マットからコンクリート製品を剥離する状態を
示す説明図である。
【図5】この発明において、顆粒状着色材の吹き付けに
使用するスプレーノズルの一例の断面図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写面を有する化粧マットを準備し、上
    記転写面が地面に対して略垂直になるように上記化粧マ
    ットを立て、この状態で、吸水すると接着力が低下する
    高粘性接着剤を上記化粧マットの転写面に対し塗工して
    接着剤層を形成し、上記化粧マット転写面の接着剤層に
    対し顆粒状着色材を吹き付けて上記接着剤層に埋設し、
    この転写面を接触面にしてコンクリート材料を打設しコ
    ンクリート材料の水分により上記接着剤層の接着力を低
    下させ上記接着剤層に埋設した顆粒状着色材をコンクリ
    ート表面に移行埋設させることを特徴とするコンクリー
    ト製品の表面着色化粧法。
  2. 【請求項2】 顆粒状着色材の平均粒径が、70μm以
    上である請求項1記載のコンクリート製品の表面着色化
    粧法。
  3. 【請求項3】 化粧マットの転写面に形成された接着剤
    層に対し、顆粒状着色材とともに天然石砕石を吹き付け
    る請求項1または2記載のコンクリート製品の表面着色
    化粧法。
  4. 【請求項4】 3色以上の種類の顆粒状着色材を吹き付
    ける請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリート
    製品の表面着色化粧法。
  5. 【請求項5】 高粘性接着剤の粘度が、8000mPa
    ・s以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載のコ
    ンクリート製品の表面着色化粧法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7312479B2 (en) 2000-04-24 2007-12-25 Rohm Co., Ltd. Side-emission type semiconductor light-emitting device and manufacturing method thereof

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