JPH0813182B2 - 回転電機用固定子の製造方法 - Google Patents
回転電機用固定子の製造方法Info
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- JPH0813182B2 JPH0813182B2 JP61231206A JP23120686A JPH0813182B2 JP H0813182 B2 JPH0813182 B2 JP H0813182B2 JP 61231206 A JP61231206 A JP 61231206A JP 23120686 A JP23120686 A JP 23120686A JP H0813182 B2 JPH0813182 B2 JP H0813182B2
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- winding
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転電機の固定子の製造方法に係り、特に、
自動車用交流充電発電機等の比較的容量の小さな小型回
転電機の固定子の製造方法に係る。
自動車用交流充電発電機等の比較的容量の小さな小型回
転電機の固定子の製造方法に係る。
従来、自動車用交流発電機等のような比較的小型の回
転電機の固定子は、例えば薄いケイ素鋼板を所定の形状
に打ち抜き、これを複数積み重ねることにより成層鉄心
とするほか、例えば特公昭53−41321号公報等に知られ
るように、一枚の帯状鋼板に巻線飛出防止用突起部を有
する略Ｔ字状の歯部を複数連続して等間隔に設け、これ
を螺旋状に巻き込んで成層鉄心とする方法が知られてい
る。
転電機の固定子は、例えば薄いケイ素鋼板を所定の形状
に打ち抜き、これを複数積み重ねることにより成層鉄心
とするほか、例えば特公昭53−41321号公報等に知られ
るように、一枚の帯状鋼板に巻線飛出防止用突起部を有
する略Ｔ字状の歯部を複数連続して等間隔に設け、これ
を螺旋状に巻き込んで成層鉄心とする方法が知られてい
る。
上述した従来技術になる方法では、一般に、一枚の帯
状の鋼板を上下対称に打ち抜いて一対の成層用鋼板を得
るが、その際、一方の鋼板の歯部先端に形成される略Ｔ
字状突起部により他方の鋼板に形成されるスロット部に
鋭角状の突起が生じてしまい、その後そう入される電機
子巻線の絶縁被覆を傷付け易い。一方、このような突起
部のないスロット形状を得るには、打ち抜き形状を複雑
にし、その打ち抜き工程も複雑とならざるを得ず、鉄心
歯部を細くせざるを得ず、これでは十分な鉄心歯部の幅
が得られず、電機子鉄心の磁気抵抗を増大してしまう。
状の鋼板を上下対称に打ち抜いて一対の成層用鋼板を得
るが、その際、一方の鋼板の歯部先端に形成される略Ｔ
字状突起部により他方の鋼板に形成されるスロット部に
鋭角状の突起が生じてしまい、その後そう入される電機
子巻線の絶縁被覆を傷付け易い。一方、このような突起
部のないスロット形状を得るには、打ち抜き形状を複雑
にし、その打ち抜き工程も複雑とならざるを得ず、鉄心
歯部を細くせざるを得ず、これでは十分な鉄心歯部の幅
が得られず、電機子鉄心の磁気抵抗を増大してしまう。
また、上記従来技術では、略Ｔ字状歯部間に形成され
るスロット内に例えば丸線から成る電機子巻線がそう入
されるが、これではスロット内の導体の占積率（導体断
面積／スロット面積）の向上に限界があり、出力向上の
ために平角線を採用して上記占積率を向上せんとする場
合、上記歯部のＴ字状突起が巻線のそう入のさまたげと
なり、巻線の自動化に困難を生じる。
るスロット内に例えば丸線から成る電機子巻線がそう入
されるが、これではスロット内の導体の占積率（導体断
面積／スロット面積）の向上に限界があり、出力向上の
ために平角線を採用して上記占積率を向上せんとする場
合、上記歯部のＴ字状突起が巻線のそう入のさまたげと
なり、巻線の自動化に困難を生じる。
本発明の目的は、上述の従来技術に鑑み、電機子巻線
の占積率の向上が可能でありその磁気特性も優れかつ製
造工程の比較的容易な回転電機用固定子の製造方法を提
供することにある。
の占積率の向上が可能でありその磁気特性も優れかつ製
造工程の比較的容易な回転電機用固定子の製造方法を提
供することにある。
上記の本発明の目的は、一枚の成層鉄心形成用帯状鋼
板の長手方向の一方側に台形状の歯部とスロット部を交
互に連続的に形成すると共に、上記歯部の先端に上記長
手方向に沿って、長方形状の空孔部を打ち抜き形成する
工程と、前記工程で得られた帯状鋼板を螺旋状に複数層
巻き重ねて成層鉄心を形成する工程と、前記成層鉄心の
スロット部に巻線をそう入する工程と、前記巻線した成
層鉄心の歯部先端面を押圧することにより空孔部を圧縮
し、歯部両角部に巻線飛出し防止用突起部を形成する工
程とからなることを特徴とする回転電機用固定子の製造
方法により達成される。
板の長手方向の一方側に台形状の歯部とスロット部を交
互に連続的に形成すると共に、上記歯部の先端に上記長
手方向に沿って、長方形状の空孔部を打ち抜き形成する
工程と、前記工程で得られた帯状鋼板を螺旋状に複数層
巻き重ねて成層鉄心を形成する工程と、前記成層鉄心の
スロット部に巻線をそう入する工程と、前記巻線した成
層鉄心の歯部先端面を押圧することにより空孔部を圧縮
し、歯部両角部に巻線飛出し防止用突起部を形成する工
程とからなることを特徴とする回転電機用固定子の製造
方法により達成される。
上述のような回転電機固定子の製造方法において、成
層鉄心用鋼板の歯部は台形状であることからその打ち抜
き工程が簡易で、また空孔部は巻線そう入後に押圧によ
り圧縮成形されて、歯部の両角部の巻線飛び出し防止用
突起部となる。
層鉄心用鋼板の歯部は台形状であることからその打ち抜
き工程が簡易で、また空孔部は巻線そう入後に押圧によ
り圧縮成形されて、歯部の両角部の巻線飛び出し防止用
突起部となる。
以下、本発明になる回転電機用固定子の製造方法の一
実施例について、図を用いながら、詳細に説明する。
実施例について、図を用いながら、詳細に説明する。
本発明になる製造方法によれば、第１図に示すよう
に、まず一枚の帯状のケイ素鋼板又は透磁率の比較的高
い鋼板１から、例えばプレス等の打ち抜きにより、上下
に対称な一対（２枚）の成層鉄心用鋼板20,30を形成す
る。各成層鉄心用鋼板20,30は、その長手方向の一方側
に台形状の歯部21,31を有し、図より明らかなように、
一方の鋼板、例えば鋼板20の歯部21は他方の鋼板30のス
ロット部を形成し、他方の鋼板30の歯部31は一方の鋼板
20にスロット部を形成する。このことから、一枚の帯状
鋼板１から形成される一対の成層鉄心用鋼板20,30は、
それぞれ同一の台形形状の歯部及びスロット部を交互に
繰り返した形状のものとなる。
に、まず一枚の帯状のケイ素鋼板又は透磁率の比較的高
い鋼板１から、例えばプレス等の打ち抜きにより、上下
に対称な一対（２枚）の成層鉄心用鋼板20,30を形成す
る。各成層鉄心用鋼板20,30は、その長手方向の一方側
に台形状の歯部21,31を有し、図より明らかなように、
一方の鋼板、例えば鋼板20の歯部21は他方の鋼板30のス
ロット部を形成し、他方の鋼板30の歯部31は一方の鋼板
20にスロット部を形成する。このことから、一枚の帯状
鋼板１から形成される一対の成層鉄心用鋼板20,30は、
それぞれ同一の台形形状の歯部及びスロット部を交互に
繰り返した形状のものとなる。
また、上記一対の成層用鋼板20,30を打ち抜く際、歯
部21,31の先端部には、巻線飛出し防止用の突起を形成
するための空孔部22,32が同時に打ち抜き形成される。
部21,31の先端部には、巻線飛出し防止用の突起を形成
するための空孔部22,32が同時に打ち抜き形成される。
上述の実施例は、本発明の製造方法によって、例えば
自動車用交流充電発電機の固定子鉄心を製造する場合で
あり、本発明のより良き理解のため、以下にその詳細を
より具体的に説明する。すなわち、この自動車用交流充
電発電機の固定子は36個の歯（スロット数36）を有し、
半径120mm,厚さ28mmの成層鉄心であり、そのスロットに
は、後に詳細に述べるが、平角線から成る電機子巻線を
そう入したものである。かかる固定子を一枚の、幅W11
7.5mm,厚さ1mmの帯状鋼板１から製造する場合、第１図
に示す記号を参照しながら説明すると、歯部21（あるい
はスロット31）の高さW2は11.5mmとし、背高鉄心部の高
さW3は3mmとしている。また、上記歯部21の形状は、上
辺の幅W4（スロット開放端の幅）は3.8mm、一方、下辺
の幅W5（スロット底辺の幅）は5.9mmとなっている。こ
のような台形状歯部の両側斜辺の傾きαは５度となって
いる。しかしながら、本発明は、上記の様に自動車用交
流充電発電機の固定子の製造及び上記の寸法に限られる
ものでないことは言うまでもない。
自動車用交流充電発電機の固定子鉄心を製造する場合で
あり、本発明のより良き理解のため、以下にその詳細を
より具体的に説明する。すなわち、この自動車用交流充
電発電機の固定子は36個の歯（スロット数36）を有し、
半径120mm,厚さ28mmの成層鉄心であり、そのスロットに
は、後に詳細に述べるが、平角線から成る電機子巻線を
そう入したものである。かかる固定子を一枚の、幅W11
7.5mm,厚さ1mmの帯状鋼板１から製造する場合、第１図
に示す記号を参照しながら説明すると、歯部21（あるい
はスロット31）の高さW2は11.5mmとし、背高鉄心部の高
さW3は3mmとしている。また、上記歯部21の形状は、上
辺の幅W4（スロット開放端の幅）は3.8mm、一方、下辺
の幅W5（スロット底辺の幅）は5.9mmとなっている。こ
のような台形状歯部の両側斜辺の傾きαは５度となって
いる。しかしながら、本発明は、上記の様に自動車用交
流充電発電機の固定子の製造及び上記の寸法に限られる
ものでないことは言うまでもない。
また、上記台形状歯部21の先端に設けられた空孔部2
2,32は、その幅t1を3.7mm,高さt2を2mmとし、横に長く
かつその端側面を円弧状としている。この空孔部22,32
は、巻線の飛出しを防止するための突起部を歯部先端に
形成するためのものである。
2,32は、その幅t1を3.7mm,高さt2を2mmとし、横に長く
かつその端側面を円弧状としている。この空孔部22,32
は、巻線の飛出しを防止するための突起部を歯部先端に
形成するためのものである。
また、この実施例によれば、帯状鋼板１を最大限に利
用するため、鉄心歯部21の先端の幅とそれにより形成さ
れるスロットの底辺の幅、即ちこれらの幅W4が一致する
ようにしている。しかしながら、必ずしもそのような形
状とする必要はない。
用するため、鉄心歯部21の先端の幅とそれにより形成さ
れるスロットの底辺の幅、即ちこれらの幅W4が一致する
ようにしている。しかしながら、必ずしもそのような形
状とする必要はない。
次に、第２図において、上記の様な形状を有する成層
鉄心用鋼板20を螺旋状に巻き重ね、もって一枚の成層鋼
板から成層鉄心40を形成する。そして、その後成層鉄心
40の外周、即ち鋼板間を溶接41を用いて固着する。本実
施例では、1mmの厚さの鋼板を28回巻き重ねることによ
り、厚さ28mmの成層鉄心としている。そして、この様に
して巻き重ねられた鋼板20の拡大図を第３図に示す。
鉄心用鋼板20を螺旋状に巻き重ね、もって一枚の成層鋼
板から成層鉄心40を形成する。そして、その後成層鉄心
40の外周、即ち鋼板間を溶接41を用いて固着する。本実
施例では、1mmの厚さの鋼板を28回巻き重ねることによ
り、厚さ28mmの成層鉄心としている。そして、この様に
して巻き重ねられた鋼板20の拡大図を第３図に示す。
第３図に示すように、成層鋼板20は一回巻き回した
後、再びその歯部21が下層の鋼板の歯部に重なるよう螺
旋状に巻き重ねられる。その際、上述の様に、歯部21は
台形形状を有し、かつその側面は５度だけ傾いて形成さ
れていることから、上記のように巻き回して36個の歯
（スロット数36）を有する成層鉄心とした場合、相隣り
合う上記歯部21間に形成されるスロットは略長方形とな
る。このように、本発明になる製造方法によれば、比較
的簡単な形状の打ち抜きにより、理想的な長方形状のス
ロットが得られ、丸線の電機子のみならず、第４図にも
示すように、比較的そう入作業が困難な平角線を電機子
巻線とし、巻線作業を自動化することも可能となる。ま
た、このスロット形状は、この状態ではその開放端に何
ら突起状部分を有さず、そのため巻線コイルを一定の形
状に成形した後もこれをそう入することも容易であり、
巻線の自動化に適する。
後、再びその歯部21が下層の鋼板の歯部に重なるよう螺
旋状に巻き重ねられる。その際、上述の様に、歯部21は
台形形状を有し、かつその側面は５度だけ傾いて形成さ
れていることから、上記のように巻き回して36個の歯
（スロット数36）を有する成層鉄心とした場合、相隣り
合う上記歯部21間に形成されるスロットは略長方形とな
る。このように、本発明になる製造方法によれば、比較
的簡単な形状の打ち抜きにより、理想的な長方形状のス
ロットが得られ、丸線の電機子のみならず、第４図にも
示すように、比較的そう入作業が困難な平角線を電機子
巻線とし、巻線作業を自動化することも可能となる。ま
た、このスロット形状は、この状態ではその開放端に何
ら突起状部分を有さず、そのため巻線コイルを一定の形
状に成形した後もこれをそう入することも容易であり、
巻線の自動化に適する。
第４図では、上記成層鉄心のスロットには耐熱性の高
いノーメックス紙から成る絶縁紙42を介して平角巻線42
から成る電機子巻線43をそう入固定している。そして、
図からも明らかなように、巻線の飛出し防止用突起部44
は、電機子鉄心の歯部21の先端を図中に矢印で示す方向
に押圧圧縮することにより形成される。かかる技術は先
願である特願昭61−43982号にその詳細が説明されてい
る。その内容は、歯部21の先端の略環状の鉄心部を押圧
した場合、上記環状部に働く引張り力により突起部が歯
部21の両角部に形成されるとともに、そのスロット内周
面は半閉スロットとしては理解的な円弧状に形成され
る。本実施例では、上記の技術を採用したものである
が、しかし、必ずしもこのような半閉スロット形成方法
を採用するものに限られるものではない。
いノーメックス紙から成る絶縁紙42を介して平角巻線42
から成る電機子巻線43をそう入固定している。そして、
図からも明らかなように、巻線の飛出し防止用突起部44
は、電機子鉄心の歯部21の先端を図中に矢印で示す方向
に押圧圧縮することにより形成される。かかる技術は先
願である特願昭61−43982号にその詳細が説明されてい
る。その内容は、歯部21の先端の略環状の鉄心部を押圧
した場合、上記環状部に働く引張り力により突起部が歯
部21の両角部に形成されるとともに、そのスロット内周
面は半閉スロットとしては理解的な円弧状に形成され
る。本実施例では、上記の技術を採用したものである
が、しかし、必ずしもこのような半閉スロット形成方法
を採用するものに限られるものではない。
上述のように本発明によれば、一枚の帯状鋼板を、以
上に述べた形状を上下対称にかつ交互に、連続的に打ち
抜くことにより一対（２枚）の成層鉄心用鋼板を得る。
その鉄心歯部21の形状は、上述の様に、台形状であり、
打ち抜き工程が比較的容易となる。また、上記歯部によ
り他方の成層鉄心鋼板のスロット部を形成するが、歯部
先端には、例えば上記従来技術に示されるような半閉ス
ロット成形用の突起部等が形成される必要がなく、その
ため、上記スロットの内周面に鋭角状の突起を生じるこ
ともなく、巻線のそう入の際にも絶縁被覆を傷付けるこ
とはない。また、上記の半閉スロットを形成する突起部
をあらかじめ打ち抜きの際に設ける必要がないため、鉄
心歯部を比較的幅の広い、又はその中間に半閉スロット
形成用の突起部による凹部を有しない形状とすることが
でき、鉄心部材（帯状鋼板）の無駄を最小限に抑えなが
ら磁気抵抗の十分に小さな鉄心を製造することが可能と
なる。即ち、鋼板打ち抜きの際上記半閉スロット形成用
の突起部を同時に形成する必要がないことから帯状鋼板
を利用して上下対称の一対の理想的スロット形状を有す
る成層鉄心鋼板を無駄なく得ることができるのである。
上に述べた形状を上下対称にかつ交互に、連続的に打ち
抜くことにより一対（２枚）の成層鉄心用鋼板を得る。
その鉄心歯部21の形状は、上述の様に、台形状であり、
打ち抜き工程が比較的容易となる。また、上記歯部によ
り他方の成層鉄心鋼板のスロット部を形成するが、歯部
先端には、例えば上記従来技術に示されるような半閉ス
ロット成形用の突起部等が形成される必要がなく、その
ため、上記スロットの内周面に鋭角状の突起を生じるこ
ともなく、巻線のそう入の際にも絶縁被覆を傷付けるこ
とはない。また、上記の半閉スロットを形成する突起部
をあらかじめ打ち抜きの際に設ける必要がないため、鉄
心歯部を比較的幅の広い、又はその中間に半閉スロット
形成用の突起部による凹部を有しない形状とすることが
でき、鉄心部材（帯状鋼板）の無駄を最小限に抑えなが
ら磁気抵抗の十分に小さな鉄心を製造することが可能と
なる。即ち、鋼板打ち抜きの際上記半閉スロット形成用
の突起部を同時に形成する必要がないことから帯状鋼板
を利用して上下対称の一対の理想的スロット形状を有す
る成層鉄心鋼板を無駄なく得ることができるのである。
また、上記実施例によれば、丸線に代えて平角線を用
いた場合、スロット断面積に対する導体断面積の比であ
る占積率を向上させることができ、もって交流充電発電
機の出力、特に単位体積当りの出力を向上することが可
能となるものである。そして、このようにして製造され
た固定子は、自動車用交流充電発電機に組み込まれるこ
ととなる。
いた場合、スロット断面積に対する導体断面積の比であ
る占積率を向上させることができ、もって交流充電発電
機の出力、特に単位体積当りの出力を向上することが可
能となるものである。そして、このようにして製造され
た固定子は、自動車用交流充電発電機に組み込まれるこ
ととなる。
上述のことから明らかなように、本発明によれば、帯
状鋼板の打ち抜きの際に半閉スロット形成用の突起部を
必要としないことから、巻線の絶縁被覆を傷付けること
なく巻線でき、鉄心歯部先端の幅を左右均等に十分に確
保することにより磁気抵抗を小さくすることができ、さ
らにその打ち抜き形状が比較的簡単で製造工程の簡易な
回転電機子固定子の製造方法を提供することができる。
状鋼板の打ち抜きの際に半閉スロット形成用の突起部を
必要としないことから、巻線の絶縁被覆を傷付けること
なく巻線でき、鉄心歯部先端の幅を左右均等に十分に確
保することにより磁気抵抗を小さくすることができ、さ
らにその打ち抜き形状が比較的簡単で製造工程の簡易な
回転電機子固定子の製造方法を提供することができる。
第１図は本発明の製造方法により製造される回転電機用
固定子の帯状成層鉄心用鋼板の側面図、第２図は上記帯
状成層鉄心用鋼板を螺旋状に巻き重ねる状態を示す側面
図、第３図は第２図のように巻き重ねられた成層鉄心の
要部拡大図、第４図は上記成層鉄心に巻線をそう入した
時の状態を示す要部拡大図である。 １…帯状鋼板、20,30…成層鉄心用鋼板、21,31…歯部
（スロット部）、22,32…空孔部、40…成層鉄心、43…
電機子巻線、44…巻線飛出し防止用突起部。
固定子の帯状成層鉄心用鋼板の側面図、第２図は上記帯
状成層鉄心用鋼板を螺旋状に巻き重ねる状態を示す側面
図、第３図は第２図のように巻き重ねられた成層鉄心の
要部拡大図、第４図は上記成層鉄心に巻線をそう入した
時の状態を示す要部拡大図である。 １…帯状鋼板、20,30…成層鉄心用鋼板、21,31…歯部
（スロット部）、22,32…空孔部、40…成層鉄心、43…
電機子巻線、44…巻線飛出し防止用突起部。
フロントページの続き (72)発明者 末延 忠幸 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内 (56)参考文献 特開 昭53−128702（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】一枚の成層鉄心形成用帯状鋼板の長手方向
の一方側に台形状の歯部とスロット部を交互に連続的に
形成すると共に、上記歯部の先端に上記長手方向に沿っ
て、長方形状の空孔部を打ち抜き形成する工程と、前記
工程で得られた帯状鋼板を螺旋状に複数層巻き重ねて成
層鉄心を形成する工程と、前記成層鉄心のスロット部に
巻線をそう入する工程と、前記巻線した成層鉄心の歯部
先端面を押圧することにより空孔部を圧縮し、歯部両角
部に巻線飛出し防止用突起部を形成する工程とからなる
ことを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61231206A JPH0813182B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 回転電機用固定子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61231206A JPH0813182B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 回転電機用固定子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6389041A JPS6389041A (ja) | 1988-04-20 |
| JPH0813182B2 true JPH0813182B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=16920002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61231206A Expired - Lifetime JPH0813182B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 回転電機用固定子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0813182B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4042612B2 (ja) * | 2003-04-11 | 2008-02-06 | 株式会社デンソー | 回転電機の回転子およびその製造方法 |
| DE102007035531A1 (de) * | 2007-07-28 | 2009-01-29 | Zf Friedrichshafen Ag | Wicklungsanordnung für eine elektrische Maschine |
| FR3054740A1 (fr) * | 2016-07-28 | 2018-02-02 | Valeo Equipements Electriques Moteur | Corps de stator pour machine electrique tournante |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53128702A (en) * | 1977-06-03 | 1978-11-10 | Nippon Denso Co Ltd | Fabrication of armature for rotary machine |
-
1986
- 1986-10-01 JP JP61231206A patent/JPH0813182B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6389041A (ja) | 1988-04-20 |
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