JPH0813180A - 電極板搬送設備 - Google Patents
電極板搬送設備Info
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- JPH0813180A JPH0813180A JP15089094A JP15089094A JPH0813180A JP H0813180 A JPH0813180 A JP H0813180A JP 15089094 A JP15089094 A JP 15089094A JP 15089094 A JP15089094 A JP 15089094A JP H0813180 A JPH0813180 A JP H0813180A
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- Japan
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- electrode plate
- hook
- electrode
- electrolytic cell
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業環境の悪い電解槽の周辺での作業を全く
必要とせず、電極板のハンドリング作業を安全且つ容易
に行いうる。 【構成】 装置本体6を電解槽1上に位置させた上、昇
降体7を下降させると共に電極板吊支体8を横移動させ
る。電極板吊支体8の移動方向によって、電極板吊支体
8はカソード3のフック5又はアノード4のフック6の
何れかに掛合される。電極板吊支体8を一方のフック5
(又はフック6)に掛合させた状態で昇降体を上昇させ
ると、カソード3(又はアノード4)のみを並列させた
状態で電解槽1から抜き出すことができる。抜き出され
たカソード3(又はアノード4)は、装置本体6を天井
クレーンの横行桁17により移動させることにより、所
望場所にハンドリングできる。
必要とせず、電極板のハンドリング作業を安全且つ容易
に行いうる。 【構成】 装置本体6を電解槽1上に位置させた上、昇
降体7を下降させると共に電極板吊支体8を横移動させ
る。電極板吊支体8の移動方向によって、電極板吊支体
8はカソード3のフック5又はアノード4のフック6の
何れかに掛合される。電極板吊支体8を一方のフック5
(又はフック6)に掛合させた状態で昇降体を上昇させ
ると、カソード3(又はアノード4)のみを並列させた
状態で電解槽1から抜き出すことができる。抜き出され
たカソード3(又はアノード4)は、装置本体6を天井
クレーンの横行桁17により移動させることにより、所
望場所にハンドリングできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛等の非鉄金属の精錬
工場等に設置される電極板搬送設備であって、第1電極
板と第2電極板とを前後方向に交互に並列配置した電解
槽の上位に電極板ハンドリング装置を設けてなる電極板
搬送設備に関するものである。
工場等に設置される電極板搬送設備であって、第1電極
板と第2電極板とを前後方向に交互に並列配置した電解
槽の上位に電極板ハンドリング装置を設けてなる電極板
搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉛等の精錬工場に設置される電
極板搬送設備にあっては、希硫酸を収容した電解槽に2
種の電極板つまりカソードとアノードとを前後方向に交
互に並列配置してあり、電解槽上に架設した天井クレー
ンによりカソード群ないしアノード群をハンドリングす
るようにしているのが普通である。すなわち、一方の電
極板群(例えばカソード群)を電解槽から抜き出す場合
には、天井クレーンに吊りビームを吊支させておき、こ
の吊りビームに各カソードのフックを引っ掛けた上、吊
りビームを上昇させてカソード群を電解槽から抜き出す
のである。逆に、カソード群を電解槽にセットする場合
には、吊りビームを電解槽の直上位において下降させ
て、カソード群を電解槽にセットさせ、しかる後、各カ
ソードを吊りビームから取り外すのである。
極板搬送設備にあっては、希硫酸を収容した電解槽に2
種の電極板つまりカソードとアノードとを前後方向に交
互に並列配置してあり、電解槽上に架設した天井クレー
ンによりカソード群ないしアノード群をハンドリングす
るようにしているのが普通である。すなわち、一方の電
極板群(例えばカソード群)を電解槽から抜き出す場合
には、天井クレーンに吊りビームを吊支させておき、こ
の吊りビームに各カソードのフックを引っ掛けた上、吊
りビームを上昇させてカソード群を電解槽から抜き出す
のである。逆に、カソード群を電解槽にセットする場合
には、吊りビームを電解槽の直上位において下降させ
て、カソード群を電解槽にセットさせ、しかる後、各カ
ソードを吊りビームから取り外すのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなハンドリン
グ作業においては、クレーンの操作つまり吊りビームの
昇降及び移送操作は押釦操作等により電解槽から離れた
位置で行うことができるが、各電極板を吊りビームに掛
ける作業や吊りビームから取り外す作業(以下「電極板
脱着作業」という)は、作業者が電解槽の近傍で行う必
要がある。すなわち、かかる電極板脱着作業は、作業者
が電解槽の淵に立ち、且つ当該淵を通路として歩行しな
がら行わざるを得ない。一方、電解槽からは精錬に伴っ
て硫酸ガス等の有毒ガスが発生し、電解槽の周辺におけ
る作業環境は頗る悪い。このため、電極板脱着作業を行
う作業者にとっては極めて苛酷且つ危険な労働が強いら
れることになり、作業環境の改善が強く望まれているの
が実情である。
グ作業においては、クレーンの操作つまり吊りビームの
昇降及び移送操作は押釦操作等により電解槽から離れた
位置で行うことができるが、各電極板を吊りビームに掛
ける作業や吊りビームから取り外す作業(以下「電極板
脱着作業」という)は、作業者が電解槽の近傍で行う必
要がある。すなわち、かかる電極板脱着作業は、作業者
が電解槽の淵に立ち、且つ当該淵を通路として歩行しな
がら行わざるを得ない。一方、電解槽からは精錬に伴っ
て硫酸ガス等の有毒ガスが発生し、電解槽の周辺におけ
る作業環境は頗る悪い。このため、電極板脱着作業を行
う作業者にとっては極めて苛酷且つ危険な労働が強いら
れることになり、作業環境の改善が強く望まれているの
が実情である。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、作業環
境の悪い電解槽の周辺での作業を全く必要とせず、電極
板のハンドリング作業を安全且つ容易に行いうる電極板
搬送設備を提供することを目的とするものである。
境の悪い電解槽の周辺での作業を全く必要とせず、電極
板のハンドリング作業を安全且つ容易に行いうる電極板
搬送設備を提供することを目的とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の電極板搬送設
備にあっては、第1電極板と第2電極板とが前後方向に
交互に並列配置された電解槽の上位に電極板ハンドリン
グ装置が設けられている。而して、各第1電極板の上縁
部には、先端部を対向方向に屈曲させた左右一対の第1
フックが突設されており、各第2電極板の上縁部には、
先端部が、左右方向において各第1フックの先端部と所
定間隔を隔てて該先端部に対向する方向に屈曲された、
左右一対の第2フックが突設されている。さらに、電極
板ハンドリング装置は、電解槽の直上位を通過する水平
経路上を移動可能に架設された装置本体と、装置本体に
昇降自在に支持された昇降体と、昇降体に左右方向に進
退自在に支持された、前後方向に並列する第1フック群
又は第2フック群の何れかに選択的に係合しうる前後方
向に長尺な左右一対の電極板吊支体と、装置本体と昇降
体との間に介設されており、昇降体を、電極板吊支体が
第1及び第2フックの先端部より下位に位置する最下降
位置と該位置から電極板の高さに相当する距離以上に隔
たった最上昇位置とに亘って、昇降動作させる昇降機構
と、昇降体と電極板吊支体との間に介設されており、両
電極板吊支体を、各電極板吊支体が第1フック群と第2
フック群との先端部間に位置せしめられる中立位置を基
準として、各電極板吊支体が各第1フック群の先端部直
下に位置して該フック群を下方から引っ掛けうる第1吊
支可能位置と第2フック群の先端部直下に位置して該フ
ック群を下方から引っ掛けうる第2吊支可能位置との間
に亘って、左右方向に離接動作させる左右進退機構と、
を具備して、両電極板吊支体を第1吊支可能位置又は第
2吊支可能位置に位置させた状態で昇降体を昇降させる
ことによって、第1電極板群のみ又は第2電極板群のみ
を電解槽へと挿脱させうるように構成されている。
備にあっては、第1電極板と第2電極板とが前後方向に
交互に並列配置された電解槽の上位に電極板ハンドリン
グ装置が設けられている。而して、各第1電極板の上縁
部には、先端部を対向方向に屈曲させた左右一対の第1
フックが突設されており、各第2電極板の上縁部には、
先端部が、左右方向において各第1フックの先端部と所
定間隔を隔てて該先端部に対向する方向に屈曲された、
左右一対の第2フックが突設されている。さらに、電極
板ハンドリング装置は、電解槽の直上位を通過する水平
経路上を移動可能に架設された装置本体と、装置本体に
昇降自在に支持された昇降体と、昇降体に左右方向に進
退自在に支持された、前後方向に並列する第1フック群
又は第2フック群の何れかに選択的に係合しうる前後方
向に長尺な左右一対の電極板吊支体と、装置本体と昇降
体との間に介設されており、昇降体を、電極板吊支体が
第1及び第2フックの先端部より下位に位置する最下降
位置と該位置から電極板の高さに相当する距離以上に隔
たった最上昇位置とに亘って、昇降動作させる昇降機構
と、昇降体と電極板吊支体との間に介設されており、両
電極板吊支体を、各電極板吊支体が第1フック群と第2
フック群との先端部間に位置せしめられる中立位置を基
準として、各電極板吊支体が各第1フック群の先端部直
下に位置して該フック群を下方から引っ掛けうる第1吊
支可能位置と第2フック群の先端部直下に位置して該フ
ック群を下方から引っ掛けうる第2吊支可能位置との間
に亘って、左右方向に離接動作させる左右進退機構と、
を具備して、両電極板吊支体を第1吊支可能位置又は第
2吊支可能位置に位置させた状態で昇降体を昇降させる
ことによって、第1電極板群のみ又は第2電極板群のみ
を電解槽へと挿脱させうるように構成されている。
【0006】かかる電極板搬送設備にあって、電解槽に
は、第1電極板と第2電極板とが前後方向に交互に同一
ピッチで並列配置されており、各電極板吊支体の上端縁
部には、上記ピッチに一致する一定ピッチで、各第1フ
ック又は第2フックを係合させうるフック係合凹部が前
後方向に並列形成されており、電極板吊支体は、昇降体
に前後方向にも進退自在に支持されており、昇降体と電
極板吊支体との間には、電極板吊支体を、各フック係合
凹部が第1フックに係合しうる第1係合位置と第2フッ
クに係合しうる第2係合位置との間に亘って、前後方向
に進退動作させる前後進退機構が介設されていることが
好ましい。また、昇降体には、支持体が前後方向に進退
自在に懸吊支持されており、支持体には、各電極板吊支
体に取り付けた可動体が左右方向に進退自在に支持され
ており、前後進退機構が支持体を昇降体に対して前後進
退動作させるものであり、左右進退機構が可動体を支持
体に対して左右進退動作させるものであることが好まし
い。また、装置本体が、電解槽上に架設された天井クレ
ーンの横行桁にリンク機構(例えば平行リンク機構)等
を介して揺動自在に懸吊支持されており、装置本体と横
行桁との間には、装置本体を横行桁に揺動不能にロック
する解除自在なロック機構が介設されており、装置本体
には、装置本体を電解槽の直上位である所定のハンドリ
ング位置に位置させたときにおいて電解槽の淵部に形成
した位置決め孔に突入しうる位置決め体が、昇降可能に
設けられていることが好ましい。また、装置本体には、
電極板吊支体に吊支された第1電極板間又は第2電極板
間に挿脱可能な櫛歯状の電極板振れ止め体が設けられて
いることが好ましい。また、各電極板の上縁部は、両端
部が電極板の幅方向において左右に突出する電極バーで
構成されており、各電極板は、電極バーの両端部を電解
槽の左右淵部に設けた通電面上に載置させることによ
り、通電状態で電解槽内に吊支されており、装置本体に
は、これを電解槽の直上位において前後方向に移動させ
た場合に、各通電面を擦過清掃しうるブラシ体が設けら
れていることが好ましい。また、支持体には、電極板吊
支体によって一方の電極板群が電解槽から吊り上げられ
るときにおいて、他方の電極板群の電解槽からの抜け出
しを防止する誤脱防止機構が設けられていることが好ま
しい。
は、第1電極板と第2電極板とが前後方向に交互に同一
ピッチで並列配置されており、各電極板吊支体の上端縁
部には、上記ピッチに一致する一定ピッチで、各第1フ
ック又は第2フックを係合させうるフック係合凹部が前
後方向に並列形成されており、電極板吊支体は、昇降体
に前後方向にも進退自在に支持されており、昇降体と電
極板吊支体との間には、電極板吊支体を、各フック係合
凹部が第1フックに係合しうる第1係合位置と第2フッ
クに係合しうる第2係合位置との間に亘って、前後方向
に進退動作させる前後進退機構が介設されていることが
好ましい。また、昇降体には、支持体が前後方向に進退
自在に懸吊支持されており、支持体には、各電極板吊支
体に取り付けた可動体が左右方向に進退自在に支持され
ており、前後進退機構が支持体を昇降体に対して前後進
退動作させるものであり、左右進退機構が可動体を支持
体に対して左右進退動作させるものであることが好まし
い。また、装置本体が、電解槽上に架設された天井クレ
ーンの横行桁にリンク機構(例えば平行リンク機構)等
を介して揺動自在に懸吊支持されており、装置本体と横
行桁との間には、装置本体を横行桁に揺動不能にロック
する解除自在なロック機構が介設されており、装置本体
には、装置本体を電解槽の直上位である所定のハンドリ
ング位置に位置させたときにおいて電解槽の淵部に形成
した位置決め孔に突入しうる位置決め体が、昇降可能に
設けられていることが好ましい。また、装置本体には、
電極板吊支体に吊支された第1電極板間又は第2電極板
間に挿脱可能な櫛歯状の電極板振れ止め体が設けられて
いることが好ましい。また、各電極板の上縁部は、両端
部が電極板の幅方向において左右に突出する電極バーで
構成されており、各電極板は、電極バーの両端部を電解
槽の左右淵部に設けた通電面上に載置させることによ
り、通電状態で電解槽内に吊支されており、装置本体に
は、これを電解槽の直上位において前後方向に移動させ
た場合に、各通電面を擦過清掃しうるブラシ体が設けら
れていることが好ましい。また、支持体には、電極板吊
支体によって一方の電極板群が電解槽から吊り上げられ
るときにおいて、他方の電極板群の電解槽からの抜け出
しを防止する誤脱防止機構が設けられていることが好ま
しい。
【0007】
【作用】第1電極板群(又は第2電極板群)を電解槽か
ら抜き出す場合は、装置本体を電解槽上に位置させた
上、昇降体を最下降位置に下降させて、中立位置に位置
させた電極板吊支体を第1フック群と第2フック群との
先端部間に挿入させる。次に、電極板吊支体を左右進退
機構により第1吊支可能位置(又は第2吊支可能位置)
に移動させて、電極板吊支体を第1フック群(又は第2
フック群)の先端部下に進入させる。この状態におい
て、昇降体を上昇させていくと、まず第1フック群(又
は第2フック群)を電極板吊支体が引っ掛けて、第1電
極板群(又は第2電極板群)が電極板吊支体に吊支され
る。爾後、昇降体の上昇に伴って、第1電極板群(又は
第2電極板群)が電極板吊支体に吊支された状態で電解
槽上へと抜き出されていき、昇降体が最上昇位置まで上
昇されると、第1電極板群(又は第2電極板群)は電解
槽から完全に抜き出されて、電解槽上に吊支されること
になる。そして、この状態において、装置本体を移動さ
せることにより、第1電極板群(又は第2電極板群)を
所望場所へとハンドリングさせることができる。
ら抜き出す場合は、装置本体を電解槽上に位置させた
上、昇降体を最下降位置に下降させて、中立位置に位置
させた電極板吊支体を第1フック群と第2フック群との
先端部間に挿入させる。次に、電極板吊支体を左右進退
機構により第1吊支可能位置(又は第2吊支可能位置)
に移動させて、電極板吊支体を第1フック群(又は第2
フック群)の先端部下に進入させる。この状態におい
て、昇降体を上昇させていくと、まず第1フック群(又
は第2フック群)を電極板吊支体が引っ掛けて、第1電
極板群(又は第2電極板群)が電極板吊支体に吊支され
る。爾後、昇降体の上昇に伴って、第1電極板群(又は
第2電極板群)が電極板吊支体に吊支された状態で電解
槽上へと抜き出されていき、昇降体が最上昇位置まで上
昇されると、第1電極板群(又は第2電極板群)は電解
槽から完全に抜き出されて、電解槽上に吊支されること
になる。そして、この状態において、装置本体を移動さ
せることにより、第1電極板群(又は第2電極板群)を
所望場所へとハンドリングさせることができる。
【0008】また、第1電極板群(又は第2電極板群)
を電解槽にセットさせる場合には、第1電極板群(又は
第2電極板群)を電極板吊支体に吊支させた状態で、装
置本体を電解槽上に移動させた上、昇降体を最上昇位置
から最下降位置へと下降させていく。これに伴って、第
1電極板群(又は第2電極板群)も下降されていき、電
解槽にセットされる。セット後は、電極板吊支体を第1
吊支可能位置から中立位置に移動させた上、昇降体を上
昇させて、電極板吊支体を第1フック群(又は第2フッ
ク群)から外す。
を電解槽にセットさせる場合には、第1電極板群(又は
第2電極板群)を電極板吊支体に吊支させた状態で、装
置本体を電解槽上に移動させた上、昇降体を最上昇位置
から最下降位置へと下降させていく。これに伴って、第
1電極板群(又は第2電極板群)も下降されていき、電
解槽にセットされる。セット後は、電極板吊支体を第1
吊支可能位置から中立位置に移動させた上、昇降体を上
昇させて、電極板吊支体を第1フック群(又は第2フッ
ク群)から外す。
【0009】このように、電極板吊支体への電極板脱着
作業は、昇降機構による昇降体の昇降動作と左右進退機
構による電極板吊支体の左右動作とによって行われる
が、これらの機構をクレーン操作と同様に遠隔操作でき
るように構成すること又は自動制御するように構成する
ことは容易であるから、作業者が電解槽の周辺で作業し
ないようにすることができ、作業環境の改善を実現する
ことができる。
作業は、昇降機構による昇降体の昇降動作と左右進退機
構による電極板吊支体の左右動作とによって行われる
が、これらの機構をクレーン操作と同様に遠隔操作でき
るように構成すること又は自動制御するように構成する
ことは容易であるから、作業者が電解槽の周辺で作業し
ないようにすることができ、作業環境の改善を実現する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成を図1〜図12に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
施例に基づいて具体的に説明する。
【0011】この実施例は、本発明を鉛等の非鉄金属を
精錬するための電解槽における電極板搬送設備に本発明
を適用した例に係り、この電極板搬送設備にあっては、
図1〜図3に示す如く、電解槽1上に電極板ハンドリン
グ装置2が設けられている。
精錬するための電解槽における電極板搬送設備に本発明
を適用した例に係り、この電極板搬送設備にあっては、
図1〜図3に示す如く、電解槽1上に電極板ハンドリン
グ装置2が設けられている。
【0012】電解槽1には希硫酸が収容されており、図
1〜図3に示す如く、矩形状の第1電極板(この実施例
ではカソード)3…と略同一形状の第2電極板(この実
施例ではアノード)4…とが前後方向に交互に同一ピッ
チ(以下「電極板ピッチ」という)で並列配置されてい
る。第1電極板3とこれに隣接する第2電極板4との前
後間隔は一定であり、電極板3…,4…は電極板ピッチ
の1/2ピッチで並列している。なお、カソードである
第1電極板3…の枚数はアノードである第2電極板4…
の枚数より一枚多く、電極板列の両端位置には第1電極
板3,3が位置することになる。
1〜図3に示す如く、矩形状の第1電極板(この実施例
ではカソード)3…と略同一形状の第2電極板(この実
施例ではアノード)4…とが前後方向に交互に同一ピッ
チ(以下「電極板ピッチ」という)で並列配置されてい
る。第1電極板3とこれに隣接する第2電極板4との前
後間隔は一定であり、電極板3…,4…は電極板ピッチ
の1/2ピッチで並列している。なお、カソードである
第1電極板3…の枚数はアノードである第2電極板4…
の枚数より一枚多く、電極板列の両端位置には第1電極
板3,3が位置することになる。
【0013】各電極板3,4の上縁部は、図4〜図7に
示す如く、電極板3,4の幅方向において左右に突出す
る電極バー3a,4aで構成されている。各電極板3,
4は、その電極バー3a,4aを電解槽1の左右淵部に
設けた通電面1a,1aに載置させることにより、電解
槽1に上方へ抜脱可能に懸吊支持されており、電極バー
3a,4aと通電面1a,1aとの接触により通電状態
とされる(図4〜図7参照)。
示す如く、電極板3,4の幅方向において左右に突出す
る電極バー3a,4aで構成されている。各電極板3,
4は、その電極バー3a,4aを電解槽1の左右淵部に
設けた通電面1a,1aに載置させることにより、電解
槽1に上方へ抜脱可能に懸吊支持されており、電極バー
3a,4aと通電面1a,1aとの接触により通電状態
とされる(図4〜図7参照)。
【0014】各第1電極板3の上縁部である電極バー3
aには、その中央部側に配して、先端部を外方にL字形
に屈曲させた左右一対の第1フック5,5が突設されて
おり、各第2電極板4の上縁部である電極バー4aに
は、その両端部側に配して、先端部を内方にL字形に屈
曲させた左右一対の第2フック6,6が突設されている
(図4〜図7参照)。したがって、電極板3…,4…を
電解槽1内に吊支させたセット状態では、各フック5
…,6…が前後方向に直線状に並列することになる。な
お、左側の第1フック群5…と第2フック群6…との先
端部間及び右側の第1フック群5…と第2フック群6…
との先端部間の左右間隔は、後述する電極板吊支体9な
いしブラケット27の左右幅よりも適当量大きくなるよ
うに設定されている。
aには、その中央部側に配して、先端部を外方にL字形
に屈曲させた左右一対の第1フック5,5が突設されて
おり、各第2電極板4の上縁部である電極バー4aに
は、その両端部側に配して、先端部を内方にL字形に屈
曲させた左右一対の第2フック6,6が突設されている
(図4〜図7参照)。したがって、電極板3…,4…を
電解槽1内に吊支させたセット状態では、各フック5
…,6…が前後方向に直線状に並列することになる。な
お、左側の第1フック群5…と第2フック群6…との先
端部間及び右側の第1フック群5…と第2フック群6…
との先端部間の左右間隔は、後述する電極板吊支体9な
いしブラケット27の左右幅よりも適当量大きくなるよ
うに設定されている。
【0015】電極板ハンドリング装置2は、図1〜図3
に示す如く、電解槽1の直上位を通過する水平経路上を
移動可能に架設された装置本体7と、装置本体7に上下
スライド自在に支持された昇降体8と、昇降体8に支持
された左右一対の電極板吊支体9,9と、装置本体7と
昇降体8との間に介設された昇降機構10と、昇降体8
と電極板吊支体9,9との間に介設された左右進退機構
11及び前後進退機構12と、を具備する。
に示す如く、電解槽1の直上位を通過する水平経路上を
移動可能に架設された装置本体7と、装置本体7に上下
スライド自在に支持された昇降体8と、昇降体8に支持
された左右一対の電極板吊支体9,9と、装置本体7と
昇降体8との間に介設された昇降機構10と、昇降体8
と電極板吊支体9,9との間に介設された左右進退機構
11及び前後進退機構12と、を具備する。
【0016】装置本体7は、図1〜図3に示す如く、矩
形天井部7aとその4隅から垂下された縦桟7b…と、
前後に対向する各縦桟7b,7b間を連結する上下横桟
7c,7dと、左右に対向する各縦桟7b,7b間を連
結する横桟7eと、を具備する矩形枠構造物であり、電
解槽1上に架設された天井クレーンの横行桁17に懸吊
支持させることによって、電解槽1の直上位を通過する
水平経路上を移動自在とされている。なお、天井クレー
ンは周知のものであるから、その詳細は省略するが、横
行桁17を左右走行自在な走行桁(図示せず)に前後横
行自在に支持させたものである。
形天井部7aとその4隅から垂下された縦桟7b…と、
前後に対向する各縦桟7b,7b間を連結する上下横桟
7c,7dと、左右に対向する各縦桟7b,7b間を連
結する横桟7eと、を具備する矩形枠構造物であり、電
解槽1上に架設された天井クレーンの横行桁17に懸吊
支持させることによって、電解槽1の直上位を通過する
水平経路上を移動自在とされている。なお、天井クレー
ンは周知のものであるから、その詳細は省略するが、横
行桁17を左右走行自在な走行桁(図示せず)に前後横
行自在に支持させたものである。
【0017】昇降体8は、図1〜図3に示す如く、平面
形状矩形のもので、上面部の4隅に支持させたピニオン
ギヤ18…を装置本体7の各縦桟7bに取り付けたラッ
ク19に噛合させることによって、装置本体7に昇降自
在に支持されている。
形状矩形のもので、上面部の4隅に支持させたピニオン
ギヤ18…を装置本体7の各縦桟7bに取り付けたラッ
ク19に噛合させることによって、装置本体7に昇降自
在に支持されている。
【0018】両電極吊支体9,9は、図1〜図9に示す
如く、昇降体8に支持体20及び左右一対の可動体2
1,21を介して左右方向及び前後方向に進退自在に支
持されている。すなわち、支持体20は、左右方向に延
びる前後一対のガイドレール22,22を有する平面形
状矩形のもので、その上面に設けたローラ23…を昇降
体8の下面に垂設したガイドレール24…に係合させる
ことにより、昇降体8に前後動自在に懸吊支持されてい
る。なお、各ガイドレール24には、各ローラ23の移
動を規制するストッパ24a…が取り付けられている。
各可動体21は、これに設けた前後一対のローラ25,
25及び左右一対のローラ26,26を支持体20のガ
イドレール22に上下から転接させることにより、支持
体20に左右動自在に懸吊支持されている。各電極板吊
支体9は、前後方向に長尺な帯板状のものであり、可動
体21にブラケット27…を介して懸吊状に取り付けら
れている。各電極板吊支体9の上縁部には、フック係合
凹部9a…が電極板ピッチに一致するピッチで前後方向
に並列状に形成されている。なお、フック係合凹部9a
…の形成数は第1電極板数に一致させてあり、ブラケッ
ト27…はフック係合凹部9a…に干渉しないように電
極板吊支体9に固着されている。
如く、昇降体8に支持体20及び左右一対の可動体2
1,21を介して左右方向及び前後方向に進退自在に支
持されている。すなわち、支持体20は、左右方向に延
びる前後一対のガイドレール22,22を有する平面形
状矩形のもので、その上面に設けたローラ23…を昇降
体8の下面に垂設したガイドレール24…に係合させる
ことにより、昇降体8に前後動自在に懸吊支持されてい
る。なお、各ガイドレール24には、各ローラ23の移
動を規制するストッパ24a…が取り付けられている。
各可動体21は、これに設けた前後一対のローラ25,
25及び左右一対のローラ26,26を支持体20のガ
イドレール22に上下から転接させることにより、支持
体20に左右動自在に懸吊支持されている。各電極板吊
支体9は、前後方向に長尺な帯板状のものであり、可動
体21にブラケット27…を介して懸吊状に取り付けら
れている。各電極板吊支体9の上縁部には、フック係合
凹部9a…が電極板ピッチに一致するピッチで前後方向
に並列状に形成されている。なお、フック係合凹部9a
…の形成数は第1電極板数に一致させてあり、ブラケッ
ト27…はフック係合凹部9a…に干渉しないように電
極板吊支体9に固着されている。
【0019】昇降機構10は、図1〜図3に示す如く、
前記ピニンオンギヤ18…及びラック19…と昇降体8
上に設けた正逆転モータ28及びギヤケース29とを具
備してなる。ピニオンギヤ18…は、ギヤケース29を
介してモータ出力軸28aに連動連結されており、モー
タ28を正逆駆動することにより、昇降体8を昇降動作
させるようになっている。すなわち、昇降体8を、電極
板吊支体9,9が図4〜図6に示す如く第1及び第2フ
ック群5…,6…の先端部下に位置せしめられる最下降
位置(図1に示す位置)と電極板吊支体9,9に吊支さ
れた電極板3…又は4…が電解槽1上に位置する最上昇
位置(図2に示す位置)とに亘って、昇降動作させうる
ようになっている。
前記ピニンオンギヤ18…及びラック19…と昇降体8
上に設けた正逆転モータ28及びギヤケース29とを具
備してなる。ピニオンギヤ18…は、ギヤケース29を
介してモータ出力軸28aに連動連結されており、モー
タ28を正逆駆動することにより、昇降体8を昇降動作
させるようになっている。すなわち、昇降体8を、電極
板吊支体9,9が図4〜図6に示す如く第1及び第2フ
ック群5…,6…の先端部下に位置せしめられる最下降
位置(図1に示す位置)と電極板吊支体9,9に吊支さ
れた電極板3…又は4…が電解槽1上に位置する最上昇
位置(図2に示す位置)とに亘って、昇降動作させうる
ようになっている。
【0020】左右進退機構11は、図1〜図7に示す如
く、支持体20に左右方向に延びる前後一対のネジ軸3
0,30を軸受支持31…して、両ネジ軸30,30に
各可動体21に取り付けた前後一対の雌ネジ体32,3
2を夫々螺合させると共に、支持体20に取り付けた正
逆転モータ33の出力軸33aと各ネジ軸30とを、モ
ータ出力軸33aに取り付けた各スプロケットホィール
34と各ネジ軸30に取り付けたスプロケットホィール
35と両スプロケットホィール34,35に巻き回した
各無端チェン36とからなるチェン伝動機構を介して、
連動連結させてなる。而して、各ネジ軸30におけるネ
ジ部分は、一方の可動体21の雌ネジ体32が螺合され
る部分30aと他方の可動体21の雌ネジ体32が螺合
される部分30bとでネジ方向が逆となるように形成さ
れていて、モータ33を正転駆動させて両ネジ軸30,
30を正転させると、両可動体21,21が近接する方
向に同一速度で同一量移動され、またモータ33を逆転
駆動させて両ネジ軸30,30を逆転させると、両可動
体21,21が離間する方向に同一速度で同一量移動さ
れるように工夫されている。すなわち、モータ33を正
逆転駆動させることによって、両電極板吊支体9,9
が、各電極板吊支体9が第1フック群5…と第2フック
群6…との先端部間に位置せしめられる中立位置(図4
に示す位置)を基準として、各電極板吊支体9が第1フ
ック群5…の先端部下に位置せしめられる第1吊支可能
位置(図5に示す位置)と第2フック群6…の先端部下
に位置せしめられる第2吊支可能位置(図6に示す位
置)とに亘って、左右方向に離接動作されるようになっ
ている。
く、支持体20に左右方向に延びる前後一対のネジ軸3
0,30を軸受支持31…して、両ネジ軸30,30に
各可動体21に取り付けた前後一対の雌ネジ体32,3
2を夫々螺合させると共に、支持体20に取り付けた正
逆転モータ33の出力軸33aと各ネジ軸30とを、モ
ータ出力軸33aに取り付けた各スプロケットホィール
34と各ネジ軸30に取り付けたスプロケットホィール
35と両スプロケットホィール34,35に巻き回した
各無端チェン36とからなるチェン伝動機構を介して、
連動連結させてなる。而して、各ネジ軸30におけるネ
ジ部分は、一方の可動体21の雌ネジ体32が螺合され
る部分30aと他方の可動体21の雌ネジ体32が螺合
される部分30bとでネジ方向が逆となるように形成さ
れていて、モータ33を正転駆動させて両ネジ軸30,
30を正転させると、両可動体21,21が近接する方
向に同一速度で同一量移動され、またモータ33を逆転
駆動させて両ネジ軸30,30を逆転させると、両可動
体21,21が離間する方向に同一速度で同一量移動さ
れるように工夫されている。すなわち、モータ33を正
逆転駆動させることによって、両電極板吊支体9,9
が、各電極板吊支体9が第1フック群5…と第2フック
群6…との先端部間に位置せしめられる中立位置(図4
に示す位置)を基準として、各電極板吊支体9が第1フ
ック群5…の先端部下に位置せしめられる第1吊支可能
位置(図5に示す位置)と第2フック群6…の先端部下
に位置せしめられる第2吊支可能位置(図6に示す位
置)とに亘って、左右方向に離接動作されるようになっ
ている。
【0021】前後進退機構12は、図1〜図4、図8及
び図9に示す如く、昇降体8に垂設したブラケット37
と支持体20に突設したブラケット38とを前後伸縮可
能なシリンダ39により連結してなり、シリンダ39を
伸縮させることにより、支持体20及びこれに前後移動
不能に支持された両電極板吊支板8,8を、図8に示す
第1係合位置と図9に示す第2係合位置との間に亘っ
て、電極板ピッチの1/2に相当するストロークで前後
動させるように構成されている。すなわち、シリンダ3
9を伸長させて、両電極板吊支体9,9を第1係合位置
に前進させたときにおいては、図8に示す如く、前後方
向において各フック係合凹部9aが第1電極板3のフッ
ク5に係合しうる位置に位置される。また、シリンダ3
9を縮小させて、両電極板吊支体9,9を第2係合位置
に後退させたときにおいては、図9に示す如く、前後方
向において各フック係合凹部9aが各第2電極板4のフ
ック6に係合しうる位置に位置される。なお、この場
合、第2電極板数が第1電極板数より1枚少ないため、
各電極板吊支体9の凹部群9a…のうち最後尾のものは
フック6の係合用として機能しない(図9参照)。
び図9に示す如く、昇降体8に垂設したブラケット37
と支持体20に突設したブラケット38とを前後伸縮可
能なシリンダ39により連結してなり、シリンダ39を
伸縮させることにより、支持体20及びこれに前後移動
不能に支持された両電極板吊支板8,8を、図8に示す
第1係合位置と図9に示す第2係合位置との間に亘っ
て、電極板ピッチの1/2に相当するストロークで前後
動させるように構成されている。すなわち、シリンダ3
9を伸長させて、両電極板吊支体9,9を第1係合位置
に前進させたときにおいては、図8に示す如く、前後方
向において各フック係合凹部9aが第1電極板3のフッ
ク5に係合しうる位置に位置される。また、シリンダ3
9を縮小させて、両電極板吊支体9,9を第2係合位置
に後退させたときにおいては、図9に示す如く、前後方
向において各フック係合凹部9aが各第2電極板4のフ
ック6に係合しうる位置に位置される。なお、この場
合、第2電極板数が第1電極板数より1枚少ないため、
各電極板吊支体9の凹部群9a…のうち最後尾のものは
フック6の係合用として機能しない(図9参照)。
【0022】また、この実施例のものでは、上記構成に
加えて、次のような位置決め機構40、電極板振れ止め
機構41、通電面清掃機構42及び誤脱防止機構43を
設けてある。
加えて、次のような位置決め機構40、電極板振れ止め
機構41、通電面清掃機構42及び誤脱防止機構43を
設けてある。
【0023】すなわち、位置決め機構40は、図1〜図
3に示す如く、装置本体7を横行桁17に平行リンク機
構をなす4本の同一長リンク44…を介して前後左右に
揺動自在に懸吊させると共に、装置本体7の各縦桟7b
にシリンダ45により昇降される位置決め体46を取付
けて、各位置決め体46を電解槽1の淵部に形成した位
置決め孔47に突入させることにより装置本体7の位置
決めを行うように構成したものである。各位置決め体4
6は、下窄まりの截頭円錐形状をなしており、シリンダ
45を伸縮させることにより、縦桟7bの下端より突出
しない待機位置(図2及び図3に示す位置)と該位置か
ら下降して位置決め孔47に突入しうう位置決め作用位
置(図1に示す位置)とに亘って昇降される。各位置決
め孔47の位置は、これに位置決め体46が突入係合し
たときにおいて、装置本体7が電解槽1の直上位である
所定のハンドリング位置に位置されるように、つまり左
右方向において中立位置に位置された各電極板吊支体9
が第1フック群…5と第2フック群6…との先端部間に
位置され且つ前後方向において第1係合位置又は第2係
合位置に位置された各電極吊支体9の各フック係合凹部
9aが第1フック5又は第2フック6に係合しうる位置
に位置されるように、設定されている。したがって、横
行桁17により装置本体7を電解槽1の直上位に位置さ
せた場合に、その位置が上記ハンドリング位置から前後
方向又は左右方向に若干ずれているような場合にも、装
置本体7が横行桁17に平行リンク機構44…により前
後左右に揺動自在に懸吊されていることから、位置決め
体46…を各位置決め孔47に突入させることによっ
て、装置本体7の位置が上記ハンドリング位置に修正さ
れる。また、装置本体7と横行桁17との間には、ロッ
ク機構48が介装されていて、位置決め体46…による
上記した位置決めを行わないときにおいては、横行桁1
7に対する装置本体7の揺動を阻止できるように工夫さ
れている。すなわち、ロック機構48は、装置本体7に
上下伸縮自在な複数のシリンダピン48a…を設けると
共に、横行桁17に各ピン48aが係脱しうるロック孔
48b…を形成してなり、ピン48a…を伸長させてロ
ック孔48b…に突入係合させることにより装置本体7
の揺動をロックし(図2及び図3参照)、またピン48
a…を縮小させてロック孔48b…から離脱させること
により装置本体7のリンク44…による揺動を許容しう
る(図1参照)。
3に示す如く、装置本体7を横行桁17に平行リンク機
構をなす4本の同一長リンク44…を介して前後左右に
揺動自在に懸吊させると共に、装置本体7の各縦桟7b
にシリンダ45により昇降される位置決め体46を取付
けて、各位置決め体46を電解槽1の淵部に形成した位
置決め孔47に突入させることにより装置本体7の位置
決めを行うように構成したものである。各位置決め体4
6は、下窄まりの截頭円錐形状をなしており、シリンダ
45を伸縮させることにより、縦桟7bの下端より突出
しない待機位置(図2及び図3に示す位置)と該位置か
ら下降して位置決め孔47に突入しうう位置決め作用位
置(図1に示す位置)とに亘って昇降される。各位置決
め孔47の位置は、これに位置決め体46が突入係合し
たときにおいて、装置本体7が電解槽1の直上位である
所定のハンドリング位置に位置されるように、つまり左
右方向において中立位置に位置された各電極板吊支体9
が第1フック群…5と第2フック群6…との先端部間に
位置され且つ前後方向において第1係合位置又は第2係
合位置に位置された各電極吊支体9の各フック係合凹部
9aが第1フック5又は第2フック6に係合しうる位置
に位置されるように、設定されている。したがって、横
行桁17により装置本体7を電解槽1の直上位に位置さ
せた場合に、その位置が上記ハンドリング位置から前後
方向又は左右方向に若干ずれているような場合にも、装
置本体7が横行桁17に平行リンク機構44…により前
後左右に揺動自在に懸吊されていることから、位置決め
体46…を各位置決め孔47に突入させることによっ
て、装置本体7の位置が上記ハンドリング位置に修正さ
れる。また、装置本体7と横行桁17との間には、ロッ
ク機構48が介装されていて、位置決め体46…による
上記した位置決めを行わないときにおいては、横行桁1
7に対する装置本体7の揺動を阻止できるように工夫さ
れている。すなわち、ロック機構48は、装置本体7に
上下伸縮自在な複数のシリンダピン48a…を設けると
共に、横行桁17に各ピン48aが係脱しうるロック孔
48b…を形成してなり、ピン48a…を伸長させてロ
ック孔48b…に突入係合させることにより装置本体7
の揺動をロックし(図2及び図3参照)、またピン48
a…を縮小させてロック孔48b…から離脱させること
により装置本体7のリンク44…による揺動を許容しう
る(図1参照)。
【0024】電極板振れ止め機構41は、図1〜図3及
び図12に示す如く、各下横桟7dに揺動自在に軸支4
9された左右一対の振れ止め体50,50と、各上横桟
7cに揺動自在に支持された左右一対のシリンダ51,
51とからなる。各振れ止め体50の先端部は、第2電
極板数に一致する枚数の振れ止め板50a…が電極板ピ
ッチに一致するピッチで前後方向に並列する櫛刃形状に
形成されている。また、各シリンダ51のロッド先端は
振れ止め体50の中央部に連結されていて、各シリンダ
51を伸縮動作させることにより、各振れ止め体50
が、前後の縦桟7b,7b間に起立する格納位置(図1
に示す位置)と該縦桟7b,7bから水平に突出する振
れ止め位置(図2に示す位置)とに亘って揺動されるよ
うになっている。すなわち、第1電極板3…が第1係合
位置に位置する電極板吊支体9,9により図2及び図8
に示す状態に吊り上げられたときにおいて、振れ止め体
50を振れ止め位置に操作させると、各振れ止め板50
aが第1電極板3,3間に挿入されるようになっている
(図10参照)。また、第2電極板4…に対しては、こ
れを図9に鎖線図示する如く吊り上げた上、電極板吊支
体9,9を第2係合位置から第1係合位置へと変位させ
ることにより、各振れ止め体50aの第2電極板4,4
間への挿入が可能となる。
び図12に示す如く、各下横桟7dに揺動自在に軸支4
9された左右一対の振れ止め体50,50と、各上横桟
7cに揺動自在に支持された左右一対のシリンダ51,
51とからなる。各振れ止め体50の先端部は、第2電
極板数に一致する枚数の振れ止め板50a…が電極板ピ
ッチに一致するピッチで前後方向に並列する櫛刃形状に
形成されている。また、各シリンダ51のロッド先端は
振れ止め体50の中央部に連結されていて、各シリンダ
51を伸縮動作させることにより、各振れ止め体50
が、前後の縦桟7b,7b間に起立する格納位置(図1
に示す位置)と該縦桟7b,7bから水平に突出する振
れ止め位置(図2に示す位置)とに亘って揺動されるよ
うになっている。すなわち、第1電極板3…が第1係合
位置に位置する電極板吊支体9,9により図2及び図8
に示す状態に吊り上げられたときにおいて、振れ止め体
50を振れ止め位置に操作させると、各振れ止め板50
aが第1電極板3,3間に挿入されるようになっている
(図10参照)。また、第2電極板4…に対しては、こ
れを図9に鎖線図示する如く吊り上げた上、電極板吊支
体9,9を第2係合位置から第1係合位置へと変位させ
ることにより、各振れ止め体50aの第2電極板4,4
間への挿入が可能となる。
【0025】通電面清掃機構42は、図1及び図2に示
す如く、装置本体7の左右側面に取り付けた上下伸縮自
在なシリンダ52,52と、各シリンダ52のロッド先
端に取り付けた左右伸縮自在なシリンダ53,53と、
各シリンダ53のロッド先端に取り付けたブラシ体5
4,54とからなり、各シリンダ52,53を伸長させ
ることにより、各ブラシ体54を通電面1aを清掃しう
る清掃作用位置(図2に鎖線で示す位置)に位置させる
ことができ、また各シリンダ52,53を縮小させるこ
とにより、各ブラシ体54を邪魔にならない位置(図1
に示す位置)に格納しておくことができるように構成さ
れている。したがって、各ブラシ体54を清掃作用位置
に位置させた状態で、装置本体7を横行桁17により前
後方向に移動させると、これに伴ってブラシ体54,5
4が通電面1a,1a上を擦過してこれらを自動的に清
掃する。
す如く、装置本体7の左右側面に取り付けた上下伸縮自
在なシリンダ52,52と、各シリンダ52のロッド先
端に取り付けた左右伸縮自在なシリンダ53,53と、
各シリンダ53のロッド先端に取り付けたブラシ体5
4,54とからなり、各シリンダ52,53を伸長させ
ることにより、各ブラシ体54を通電面1aを清掃しう
る清掃作用位置(図2に鎖線で示す位置)に位置させる
ことができ、また各シリンダ52,53を縮小させるこ
とにより、各ブラシ体54を邪魔にならない位置(図1
に示す位置)に格納しておくことができるように構成さ
れている。したがって、各ブラシ体54を清掃作用位置
に位置させた状態で、装置本体7を横行桁17により前
後方向に移動させると、これに伴ってブラシ体54,5
4が通電面1a,1a上を擦過してこれらを自動的に清
掃する。
【0026】誤脱防止機構43は、図4〜図11に示す
如く、可動体21,21間に配した誤脱防止体55を、
支持体20に取り付けた上下伸縮自在な前後一対のシリ
ンダ56,56を介して、支持体20に昇降可能に支持
させてなる。誤脱防止体55は、図8及び図9に示す如
く、前後方向に延びる帯板状のもので、下端部には前後
方向に連続する凹凸が形成されている。凸部55a…及
び凹部55b…のピッチは電極板ピッチに一致してお
り、誤脱防止体55は、シリンダ56,56を伸縮させ
ることにより、凸部55a…が電極板吊支体9の下端部
より所定量下位に位置する誤脱防止完了位置(図6及び
図11に示す位置)と可動体21,21と略同一高さ位
置である格納位置(図4、図8及び図9に示す位置)と
に亘って昇降されるようになっている。凹部55b…
は、図8〜図11に示す如く、前後方向の位置関係にお
いて電極板吊支体9のフック係合凹部9a…に一致され
ている。而して、シリンダ56,56の伸縮つまり誤脱
防止体55の昇降は、昇降体8の昇降に連動して次のよ
うに相対的に行われる。すなわち、第1電極板3…を吊
り上げる場合において、昇降体8が最下降位置に位置さ
れると、誤脱防止体55が格納位置から下降して、各凸
部55aが各第2電極板4の電極バー4aに当接若しく
は近接する誤脱防止開始位置(図5及び図10に示す位
置)に位置される。しかる後、昇降体8の上昇が開始さ
れて、電極吊支体9,9により第1電極板3…の吊り上
げられていくと、これに伴ってシリンダ56,56が伸
長され、誤脱防止体55が電極板吊支体9,9に対して
相対的に下降されていく。この間においては、図6及び
図11に示す如く、誤脱防止体55の下降変位は昇降体
8の上昇変位に一致されており、誤脱防止体55の第2
電極板4…に対する上下位置関係は変化しない。一方、
各第1電極板3の電極バー3aは、誤脱防止体55の各
凹部55b内を相対的に上昇し、誤脱防止体55によっ
てはその上昇を妨げられない(図11参照)。そして、
第1電極板3が凹部55bの底に当接する寸前まで吊り
上げられると(この時点において、誤脱防止体55が電
極板吊支体9,9に対して誤脱防止完了位置まで相対的
に下降している)、爾後、シリンダ56,56が縮小さ
れて、誤脱防止体55が格納位置まで上昇される。この
ように、第1電極板3…が凹部55bの深さに略相当す
る量吊り上げられる間において、各第2電極板4の電極
バー4aはその上昇を誤脱防止体55の各凸部55aに
より阻止されることになる。したがって、第1電極板3
…が吊り上げられる際に、これらに近接し且つ挟まれて
いる第2電極板4…が第1電極板3…に接着して不測に
持ち上げられるようなことがない。なお、第2電極板4
…の第1電極板3…による持ち上げ現象は、第1電極板
3…の吊り上げが開始される際に生じ、それが僅かでも
吊り上げられた後においては生じないから、誤脱防止体
55による第2電極板4…の上昇阻止機能は第1電極板
3…が電解槽1から僅かに上昇する間において発揮され
れば充分である。すなわち、第1電極板3の上昇を許容
するための凹部55bの深さは5mm程度であれば十分
である。以上の作用は、第1電極板3…が電解槽1にセ
ットされている状態で第2電極板4…を吊り上げる場合
においても同様であり、この場合には、誤脱防止体55
が各第1電極板3の電極バー3aの上昇を阻止する。
如く、可動体21,21間に配した誤脱防止体55を、
支持体20に取り付けた上下伸縮自在な前後一対のシリ
ンダ56,56を介して、支持体20に昇降可能に支持
させてなる。誤脱防止体55は、図8及び図9に示す如
く、前後方向に延びる帯板状のもので、下端部には前後
方向に連続する凹凸が形成されている。凸部55a…及
び凹部55b…のピッチは電極板ピッチに一致してお
り、誤脱防止体55は、シリンダ56,56を伸縮させ
ることにより、凸部55a…が電極板吊支体9の下端部
より所定量下位に位置する誤脱防止完了位置(図6及び
図11に示す位置)と可動体21,21と略同一高さ位
置である格納位置(図4、図8及び図9に示す位置)と
に亘って昇降されるようになっている。凹部55b…
は、図8〜図11に示す如く、前後方向の位置関係にお
いて電極板吊支体9のフック係合凹部9a…に一致され
ている。而して、シリンダ56,56の伸縮つまり誤脱
防止体55の昇降は、昇降体8の昇降に連動して次のよ
うに相対的に行われる。すなわち、第1電極板3…を吊
り上げる場合において、昇降体8が最下降位置に位置さ
れると、誤脱防止体55が格納位置から下降して、各凸
部55aが各第2電極板4の電極バー4aに当接若しく
は近接する誤脱防止開始位置(図5及び図10に示す位
置)に位置される。しかる後、昇降体8の上昇が開始さ
れて、電極吊支体9,9により第1電極板3…の吊り上
げられていくと、これに伴ってシリンダ56,56が伸
長され、誤脱防止体55が電極板吊支体9,9に対して
相対的に下降されていく。この間においては、図6及び
図11に示す如く、誤脱防止体55の下降変位は昇降体
8の上昇変位に一致されており、誤脱防止体55の第2
電極板4…に対する上下位置関係は変化しない。一方、
各第1電極板3の電極バー3aは、誤脱防止体55の各
凹部55b内を相対的に上昇し、誤脱防止体55によっ
てはその上昇を妨げられない(図11参照)。そして、
第1電極板3が凹部55bの底に当接する寸前まで吊り
上げられると(この時点において、誤脱防止体55が電
極板吊支体9,9に対して誤脱防止完了位置まで相対的
に下降している)、爾後、シリンダ56,56が縮小さ
れて、誤脱防止体55が格納位置まで上昇される。この
ように、第1電極板3…が凹部55bの深さに略相当す
る量吊り上げられる間において、各第2電極板4の電極
バー4aはその上昇を誤脱防止体55の各凸部55aに
より阻止されることになる。したがって、第1電極板3
…が吊り上げられる際に、これらに近接し且つ挟まれて
いる第2電極板4…が第1電極板3…に接着して不測に
持ち上げられるようなことがない。なお、第2電極板4
…の第1電極板3…による持ち上げ現象は、第1電極板
3…の吊り上げが開始される際に生じ、それが僅かでも
吊り上げられた後においては生じないから、誤脱防止体
55による第2電極板4…の上昇阻止機能は第1電極板
3…が電解槽1から僅かに上昇する間において発揮され
れば充分である。すなわち、第1電極板3の上昇を許容
するための凹部55bの深さは5mm程度であれば十分
である。以上の作用は、第1電極板3…が電解槽1にセ
ットされている状態で第2電極板4…を吊り上げる場合
においても同様であり、この場合には、誤脱防止体55
が各第1電極板3の電極バー3aの上昇を阻止する。
【0027】以上のように構成された電極板搬送設備に
あっては、第1電極板群3…又は第2電極板群4…のハ
ンドリングを、ハンドリング装置2により安全且つ容易
に行いうる。
あっては、第1電極板群3…又は第2電極板群4…のハ
ンドリングを、ハンドリング装置2により安全且つ容易
に行いうる。
【0028】すなわち、第1電極板群3…を電解槽1か
ら抜き出す場合には、まず、天井クレーンを操作して、
横行桁17に懸吊された装置本体7を電解槽1上の所定
位置であるハンドリング位置に位置させる。そして、各
ロックピン48aを縮小させてロック孔48bから離脱
させた上、各位置決め体46を位置決め孔47に係合さ
せることによって、装置本体7を所定のハンドリング位
置に正確に位置決めしておく(図1参照)。
ら抜き出す場合には、まず、天井クレーンを操作して、
横行桁17に懸吊された装置本体7を電解槽1上の所定
位置であるハンドリング位置に位置させる。そして、各
ロックピン48aを縮小させてロック孔48bから離脱
させた上、各位置決め体46を位置決め孔47に係合さ
せることによって、装置本体7を所定のハンドリング位
置に正確に位置決めしておく(図1参照)。
【0029】しかる後、電極板吊支体9,9を第1係合
位置に位置させると共に中立位置に位置させた状態で、
昇降体8を最下降位置まで下降させる(図1及び図4参
照)。
位置に位置させると共に中立位置に位置させた状態で、
昇降体8を最下降位置まで下降させる(図1及び図4参
照)。
【0030】次に、ネジ軸30,30を正転させて電極
板吊支体9,9を第1吊支可能位置に移動させる(図5
参照)。この状態において、昇降体8を上昇させていく
と、電極板吊支体9,9の各フック係合凹部9a,9a
が各第1電極板3の第1フック5,5に係合して、電極
板吊支体9,9により第1電極板3…が吊支され、爾
後、昇降体8の上昇に伴って、第1電極板3…が電解槽
1から上方に抜き出されていく(図6参照)。このと
き、第1電極板3…が電解槽1から若干量L抜き出され
るまでの間においては、誤脱防止体55が電極板吊支体
9,9に対して相対的に下降せしめられて、その凸部5
5a…が各第2電極板4の電極バー4aの持ち上がりを
阻止し、第2電極板4…が第1電極板3…に伴って抜き
出されるのを防止する(図11参照)。なお、この間に
おいては、各第1電極板3の電極バー3aは誤脱防止体
55の各凹部55b内を上昇して、誤脱防止体55に干
渉することがない。そして、第1電極板3…が上記若干
量L抜き出されると、誤脱防止体55の電極板吊支体
9,9に対する相対下降が停止され、爾後、誤脱防止体
55は可動体21,21間の格納位置へと上昇される。
板吊支体9,9を第1吊支可能位置に移動させる(図5
参照)。この状態において、昇降体8を上昇させていく
と、電極板吊支体9,9の各フック係合凹部9a,9a
が各第1電極板3の第1フック5,5に係合して、電極
板吊支体9,9により第1電極板3…が吊支され、爾
後、昇降体8の上昇に伴って、第1電極板3…が電解槽
1から上方に抜き出されていく(図6参照)。このと
き、第1電極板3…が電解槽1から若干量L抜き出され
るまでの間においては、誤脱防止体55が電極板吊支体
9,9に対して相対的に下降せしめられて、その凸部5
5a…が各第2電極板4の電極バー4aの持ち上がりを
阻止し、第2電極板4…が第1電極板3…に伴って抜き
出されるのを防止する(図11参照)。なお、この間に
おいては、各第1電極板3の電極バー3aは誤脱防止体
55の各凹部55b内を上昇して、誤脱防止体55に干
渉することがない。そして、第1電極板3…が上記若干
量L抜き出されると、誤脱防止体55の電極板吊支体
9,9に対する相対下降が停止され、爾後、誤脱防止体
55は可動体21,21間の格納位置へと上昇される。
【0031】そして、昇降体8が最上昇位置まで上昇さ
れると、第1電極板3…は電極板吊支体9,9に吊支さ
れた状態で電解槽1から完全に抜き出される(図2及び
図3参照)。このようにして、第1電極板3…が電解槽
1上に抜き出されると、シリンダ51,51が伸長して
振れ止め体50,50が振れ止め位置に回動され、各振
れ止め体50の振れ止め板50a…が第1電極板3…の
相互間に進入せしめられる(図2及び図12参照)。ま
た、各シリンダ45が縮小して位置決め体46…が位置
決め孔47から離脱され、且つ各シリンダピン48aが
伸長してロック孔48bに突入係合される(図2参
照)。
れると、第1電極板3…は電極板吊支体9,9に吊支さ
れた状態で電解槽1から完全に抜き出される(図2及び
図3参照)。このようにして、第1電極板3…が電解槽
1上に抜き出されると、シリンダ51,51が伸長して
振れ止め体50,50が振れ止め位置に回動され、各振
れ止め体50の振れ止め板50a…が第1電極板3…の
相互間に進入せしめられる(図2及び図12参照)。ま
た、各シリンダ45が縮小して位置決め体46…が位置
決め孔47から離脱され、且つ各シリンダピン48aが
伸長してロック孔48bに突入係合される(図2参
照)。
【0032】しかる後、天井クレーンを操作して、横行
桁17の横行(更には走行桁の走行)により第1電極板
3…を所望場所へとハンドリングする。このとき、装置
本体7が横行桁17にロック機構48により揺動不能に
ロックされており、且つ第1電極板3…相互間に介在さ
れた振れ止め板50a…により振れ止めされていること
から、電極板吊支体9,9に吊支された第1電極板3…
が相互に干渉したりすることがない。
桁17の横行(更には走行桁の走行)により第1電極板
3…を所望場所へとハンドリングする。このとき、装置
本体7が横行桁17にロック機構48により揺動不能に
ロックされており、且つ第1電極板3…相互間に介在さ
れた振れ止め板50a…により振れ止めされていること
から、電極板吊支体9,9に吊支された第1電極板3…
が相互に干渉したりすることがない。
【0033】また、第1電極板3…を電解槽1にセット
する場合には、上記と逆の操作を行うことにより、上記
同様に行うことができる。
する場合には、上記と逆の操作を行うことにより、上記
同様に行うことができる。
【0034】すなわち、横行桁17により装置本体7を
所定のハンドリング位置へと移送させた上、ロック機構
48を解除させると共に、各位置決め体46を位置決め
孔47に係合させる。そして、電極板吊支体9,9を第
1係合位置に位置させた状態で、各振れ止め体50を格
納位置に位置させた上、昇降体8を最上昇位置から最下
降位置へと下降させて、第1電極板3…を電解槽1にセ
ットする。しかる後、電極板吊支体9,9を第1吊支可
能位置から中立位置へと移動させて、第1フック5…と
の係合を解除した上、昇降体8を最上昇位置へと上昇さ
せる。
所定のハンドリング位置へと移送させた上、ロック機構
48を解除させると共に、各位置決め体46を位置決め
孔47に係合させる。そして、電極板吊支体9,9を第
1係合位置に位置させた状態で、各振れ止め体50を格
納位置に位置させた上、昇降体8を最上昇位置から最下
降位置へと下降させて、第1電極板3…を電解槽1にセ
ットする。しかる後、電極板吊支体9,9を第1吊支可
能位置から中立位置へと移動させて、第1フック5…と
の係合を解除した上、昇降体8を最上昇位置へと上昇さ
せる。
【0035】また、第2電極板4…を電解槽1から抜き
出す場合又は電解槽1へとセットする場合も、上記と同
様に行われる。但し、この場合、電極板吊支体9,9と
第2フック6…との係脱は、電極板吊支体9,9を第2
係合位置に位置させた状態で中立位置と第2吊支可能位
置との間で進退させることにより行われる。また、第2
電極板4…を電解槽1上において水平移動させる場合に
は、事前に、電極板吊支体9,9を第2係合位置から第
1係合位置に移動させた上、各振れ止め体50を振れ止
め位置にもたらして、振れ止め板50a…を第2電極板
4…相互間に介在させておく。
出す場合又は電解槽1へとセットする場合も、上記と同
様に行われる。但し、この場合、電極板吊支体9,9と
第2フック6…との係脱は、電極板吊支体9,9を第2
係合位置に位置させた状態で中立位置と第2吊支可能位
置との間で進退させることにより行われる。また、第2
電極板4…を電解槽1上において水平移動させる場合に
は、事前に、電極板吊支体9,9を第2係合位置から第
1係合位置に移動させた上、各振れ止め体50を振れ止
め位置にもたらして、振れ止め板50a…を第2電極板
4…相互間に介在させておく。
【0036】また、装置本体7をハンドリング位置へと
横行させる場合又はハンドリング位置から横行させる場
合においては、各シリンダ52,53の伸長により各ブ
ラシ体53を清掃作用位置に位置させておく(図2鎖
線)。このようにしておけば、装置本体7に移動に伴い
各ブラシ体53が通電面1aを擦過して、これを自動的
に清掃することができる。
横行させる場合又はハンドリング位置から横行させる場
合においては、各シリンダ52,53の伸長により各ブ
ラシ体53を清掃作用位置に位置させておく(図2鎖
線)。このようにしておけば、装置本体7に移動に伴い
各ブラシ体53が通電面1aを擦過して、これを自動的
に清掃することができる。
【0037】ところで、ハンドリング装置2における各
機構(昇降機構10,左右進退機構11,前後進退機構
12,位置決め機構40,電極板振れ止め機構41,通
電面清掃機構42,誤脱防止機構43等)は、クレーン
操作と同様の押釦操作手段等により、電解槽1から離れ
た場所で遠隔操作するようにしてもよいし、上記した如
き各機構の作動パターンを予め記憶させておき、その記
憶パターンを選択して各機構を自動的に作動させるよう
にしてもよい。このような制御システム自体は、格別の
ものではなく、公知のシステムを利用して任意に構築す
ることができる。
機構(昇降機構10,左右進退機構11,前後進退機構
12,位置決め機構40,電極板振れ止め機構41,通
電面清掃機構42,誤脱防止機構43等)は、クレーン
操作と同様の押釦操作手段等により、電解槽1から離れ
た場所で遠隔操作するようにしてもよいし、上記した如
き各機構の作動パターンを予め記憶させておき、その記
憶パターンを選択して各機構を自動的に作動させるよう
にしてもよい。このような制御システム自体は、格別の
ものではなく、公知のシステムを利用して任意に構築す
ることができる。
【0038】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲にお
いて、適宜に変更,改良することができる。例えば、電
極板吊支体9,9は、支持体20を介することなく、直
接、昇降体8に2次元方向(前後及び左右方向)に移動
可能に支持させておいてもよい。また、第1電極板3と
第2電極板4との前後間隔が大きい場合には、各電極板
吊支体9に、前記フック係合凹部9a…間に更にこれに
相当する第2のフック係合凹部を設けて、前者を第1フ
ック専用のものとし、後者を第2フック専用のものとな
すようにしておくことも可能である。このようにした場
合には、電極板吊支体9を前後方向に進退させるように
しておく必要はない。つまり、支持体を廃して、電極板
吊支体9,9を昇降体8に直接左右進退自在に支持させ
ておけばよい。また、このように電極吊支体9,9を前
後方向に進退させない場合には、左右の振れ止め体5
0,50の一方を第1電極板3…の振れ止め専用とし、
他方を第2電極板4…の振れ止め専用としておく。
ものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲にお
いて、適宜に変更,改良することができる。例えば、電
極板吊支体9,9は、支持体20を介することなく、直
接、昇降体8に2次元方向(前後及び左右方向)に移動
可能に支持させておいてもよい。また、第1電極板3と
第2電極板4との前後間隔が大きい場合には、各電極板
吊支体9に、前記フック係合凹部9a…間に更にこれに
相当する第2のフック係合凹部を設けて、前者を第1フ
ック専用のものとし、後者を第2フック専用のものとな
すようにしておくことも可能である。このようにした場
合には、電極板吊支体9を前後方向に進退させるように
しておく必要はない。つまり、支持体を廃して、電極板
吊支体9,9を昇降体8に直接左右進退自在に支持させ
ておけばよい。また、このように電極吊支体9,9を前
後方向に進退させない場合には、左右の振れ止め体5
0,50の一方を第1電極板3…の振れ止め専用とし、
他方を第2電極板4…の振れ止め専用としておく。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、請求項1の発明によれば、電極板のハンドリング作
業を、安全且つ効率よく行うことができ、その自動化も
容易に実現できる。したがって、電解槽の周辺の如き作
業環境の悪い場所での人為的作業を一切排除することが
でき、作業環境の大幅な改善を図ることができる。しか
も、完全自動化による省人化を実現することができ、生
産効率の向上を図ることができる。
に、請求項1の発明によれば、電極板のハンドリング作
業を、安全且つ効率よく行うことができ、その自動化も
容易に実現できる。したがって、電解槽の周辺の如き作
業環境の悪い場所での人為的作業を一切排除することが
でき、作業環境の大幅な改善を図ることができる。しか
も、完全自動化による省人化を実現することができ、生
産効率の向上を図ることができる。
【0040】請求項2の発明によれば、フックが電極板
吊支体のフック係合凹部に係合して移動することがない
から、電極板群を所定の電極板ピッチに保持させた状態
で電極板吊支体に吊支させておくができる。したがっ
て、電極板群を電解槽にセットさせる場合において、電
極板の吊支ピッチが電極板ピッチと異なるため電解槽へ
のセットを良好に行い得ないといった不都合を生じるこ
とがない。
吊支体のフック係合凹部に係合して移動することがない
から、電極板群を所定の電極板ピッチに保持させた状態
で電極板吊支体に吊支させておくができる。したがっ
て、電極板群を電解槽にセットさせる場合において、電
極板の吊支ピッチが電極板ピッチと異なるため電解槽へ
のセットを良好に行い得ないといった不都合を生じるこ
とがない。
【0041】請求項3の発明によれば、電極板吊支体に
吊支させる電極板群の選択をより正確且つ確実に行うこ
とができる。
吊支させる電極板群の選択をより正確且つ確実に行うこ
とができる。
【0042】請求項4の発明によれば、電極板の電解槽
への挿脱を正確に行うことができ、挿脱時における電極
板の損傷等の不都合を生じない。
への挿脱を正確に行うことができ、挿脱時における電極
板の損傷等の不都合を生じない。
【0043】請求項5の発明によれば、電極板の移送時
において電極板相互に接触して損傷したりするようなこ
とがなく、電極板の移送を安定した姿勢で良好に行うこ
とができる。したがって、上記した点とも相俟って、電
極板の損傷等による品質低下を招くことがなく、高品質
を維持,確保できる。
において電極板相互に接触して損傷したりするようなこ
とがなく、電極板の移送を安定した姿勢で良好に行うこ
とができる。したがって、上記した点とも相俟って、電
極板の損傷等による品質低下を招くことがなく、高品質
を維持,確保できる。
【0044】請求項6の発明によれば、ハンドリング時
に通電面の清掃を自動的に行うことができるから、清掃
作業上においても作業環境の改善を図ることができ、電
極板への通電不良といった不都合を未然に防止すること
ができる。
に通電面の清掃を自動的に行うことができるから、清掃
作業上においても作業環境の改善を図ることができ、電
極板への通電不良といった不都合を未然に防止すること
ができる。
【0045】請求項7の発明によれば、一方の電極板群
を電解槽から抜き出す際に、これに接着して他方の電極
板が持ち上る虞れがない。したがって、他方の電極板が
持ち上げられて落下し、損傷するといった虞れがない。
を電解槽から抜き出す際に、これに接着して他方の電極
板が持ち上る虞れがない。したがって、他方の電極板が
持ち上げられて落下し、損傷するといった虞れがない。
【図1】本発明に係る電極板搬送設備の一実施例を示し
たもので、電極板の抜き出し開始状態を示す正面図であ
る。
たもので、電極板の抜き出し開始状態を示す正面図であ
る。
【図2】電極板の抜き出し完了状態を示す図1対応の正
面図である。
面図である。
【図3】図2の状態における一部切欠の側面図である。
【図4】図1の要部を拡大して示す一部切欠の詳細図で
ある。
ある。
【図5】第1電極板の吊支開始状態を示す図4対応の正
面図である。
面図である。
【図6】第1電極板の吊支開始後の状態を示す図4対応
の正面図である。
の正面図である。
【図7】第2電極板の吊支開始状態を示す図4対応の正
面図である。
面図である。
【図8】図3の要部を拡大して示す詳細図である。
【図9】図8と異なる状態を示す図8対応の側面図であ
る。
る。
【図10】図5のX−X線に沿う要部の断面図である。
【図11】図6のXI−XI線に沿う要部の断面図である。
【図12】図3のXII−XII線に沿う要部の断面図であ
る。
る。
1…電解槽、1a…通電面、2…電極板ハンドリング装
置、3…第1電極板(カソード)、3a…電極バー(第
1電極板の上縁部)、4…第2電極板(アノード)、4
a…電極バー(第2電極板の上縁部)、5…第1フッ
ク、6…第2フック、7…装置本体、8…昇降体、9…
電極板吊支体、9a…フック係合凹部、10…昇降機
構、11…左右進退機構、12…前後進退機構、17…
天井クレーンの横行桁、20…支持体、21…可動体、
40…位置決め機構、41…電極板振れ止め機構、42
…通電面清掃機構、43…誤脱防止機構、44…平行リ
ンク機構をなす4本の同一長リンク、46…位置決め
体、47…位置決め孔、48…ロック機構、50…振れ
止め体、54…ブラシ体、55…誤脱防止体。
置、3…第1電極板(カソード)、3a…電極バー(第
1電極板の上縁部)、4…第2電極板(アノード)、4
a…電極バー(第2電極板の上縁部)、5…第1フッ
ク、6…第2フック、7…装置本体、8…昇降体、9…
電極板吊支体、9a…フック係合凹部、10…昇降機
構、11…左右進退機構、12…前後進退機構、17…
天井クレーンの横行桁、20…支持体、21…可動体、
40…位置決め機構、41…電極板振れ止め機構、42
…通電面清掃機構、43…誤脱防止機構、44…平行リ
ンク機構をなす4本の同一長リンク、46…位置決め
体、47…位置決め孔、48…ロック機構、50…振れ
止め体、54…ブラシ体、55…誤脱防止体。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1電極板と第2電極板とを前後方向に
交互に並列配置した電解槽の上位に電極板ハンドリング
装置を設けてなる電極板搬送設備であって、各第1電極
板の上縁部には、先端部を対向方向に屈曲させた左右一
対の第1フックが突設されており、各第2電極板の上縁
部には、先端部が、左右方向において各第1フックの先
端部と所定間隔を隔てて該先端部に対向する方向に屈曲
された、左右一対の第2フックが突設されており、電極
板ハンドリング装置は、電解槽の直上位を通過する水平
経路上を移動可能に架設された装置本体と、装置本体に
昇降自在に支持された昇降体と、昇降体に左右方向に進
退自在に支持された、前後方向に並列する第1フック群
又は第2フック群の何れかに選択的に係合しうる前後方
向に長尺な左右一対の電極板吊支体と、装置本体と昇降
体との間に介設されており、昇降体を、電極板吊支体が
第1及び第2フックの先端部より下位に位置する最下降
位置と該位置から電極板の高さに相当する距離以上に隔
たった最上昇位置とに亘って、昇降動作させる昇降機構
と、昇降体と電極板吊支体との間に介設されており、両
電極板吊支体を、各電極板吊支体が第1フック群と第2
フック群との先端部間に位置せしめられる中立位置を基
準として、各電極板吊支体が各第1フック群の先端部直
下に位置して該フック群を下方から引っ掛けうる第1吊
支可能位置と第2フック群の先端部直下に位置して該フ
ック群を下方から引っ掛けうる第2吊支可能位置との間
に亘って、左右方向に離接動作させる左右進退機構と、
を具備して、両電極板吊支体を第1吊支可能位置又は第
2吊支可能位置に位置させた状態で昇降体を昇降させる
ことによって、第1電極板群のみ又は第2電極板群のみ
を電解槽へと挿脱させうるように構成されていることを
特徴とする電極板搬送設備。 - 【請求項2】 電解槽には、第1電極板と第2電極板と
が前後方向に交互に同一ピッチで並列配置されており、
各電極板吊支体の上端縁部には、上記ピッチに一致する
一定ピッチで、各第1フック又は第2フックを係合させ
うるフック係合凹部が前後方向に並列形成されており、
電極板吊支体は、昇降体に前後方向にも進退自在に支持
されており、昇降体と電極板吊支体との間には、電極板
吊支体を、各フック係合凹部が第1フックに係合しうる
第1係合位置と第2フックに係合しうる第2係合位置と
の間に亘って、前後方向に進退動作させる前後進退機構
が介設されていることを特徴とする、請求項1に記載す
る電極板搬送設備。 - 【請求項3】 昇降体には、支持体が前後方向に進退自
在に懸吊支持されており、支持体には、各電極板吊支体
に取り付けた可動体が左右方向に進退自在に支持されて
おり、前後進退機構が支持体を昇降体に対して前後進退
動作させるものであり、左右進退機構が可動体を支持体
に対して左右進退動作させるものであることを特徴とす
る、請求項1及び請求項2に記載する電極板搬送設備。 - 【請求項4】 装置本体が、電解槽上に架設された天井
クレーンの横行桁に揺動自在に懸吊支持されており、装
置本体と横行桁との間には、装置本体を横行桁に揺動不
能にロックする解除自在なロック機構が介設されてお
り、装置本体には、装置本体を電解槽の直上位である所
定のハンドリング位置に位置させたときにおいて電解槽
の淵部に形成した位置決め孔に突入しうる位置決め体
が、昇降可能に設けられていることを特徴とする、請求
項1、請求項2又は請求項3に記載する電極板搬送設
備。 - 【請求項5】 装置本体には、電極板吊支体に吊支され
た第1電極板間又は第2電極板間に挿脱可能な櫛歯状の
電極板振れ止め体が設けられていることを特徴とする、
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載する
電極板搬送設備。 - 【請求項6】 各電極板の上縁部は、両端部が電極板の
幅方向において左右に突出する電極バーで構成されてお
り、各電極板は、電極バーの両端部を電解槽の左右淵部
に設けた通電面上に載置させることにより、通電状態で
電解槽内に吊支されており、装置本体には、これを電解
槽の直上位において前後方向に移動させた場合に、各通
電面を擦過清掃しうるブラシ体が設けられていることを
特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項
4に記載する電極板搬送設備。 - 【請求項7】 支持体には、電極板吊支体によって一方
の電極板群が電解槽から吊り上げられるときにおいて、
他方の電極板群の電解槽からの抜け出しを防止する誤脱
防止機構が設けられていることを特徴とする、請求項
3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載する電極板
搬送設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15089094A JPH0813180A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 電極板搬送設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15089094A JPH0813180A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 電極板搬送設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0813180A true JPH0813180A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15506624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15089094A Pending JPH0813180A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 電極板搬送設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813180A (ja) |
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-
1994
- 1994-07-01 JP JP15089094A patent/JPH0813180A/ja active Pending
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