JPH0717350B2 - ロール吊り上げ装置およびロール吊り上げ方法およびロール組み替え方法 - Google Patents

ロール吊り上げ装置およびロール吊り上げ方法およびロール組み替え方法

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JPH0717350B2
JPH0717350B2 JP11140190A JP11140190A JPH0717350B2 JP H0717350 B2 JPH0717350 B2 JP H0717350B2 JP 11140190 A JP11140190 A JP 11140190A JP 11140190 A JP11140190 A JP 11140190A JP H0717350 B2 JPH0717350 B2 JP H0717350B2
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栄治 小野
俊夫 高田橋
幸治 今園
重己 中川路
明夫 赤堀
勉 宮田
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日鐵建材工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、上下ロールを一括して吊り上げるロール吊
り上げ装置、およびこの吊り上げ装置によるロール吊り
上げ方法、およびこの吊り上げ方法を利用したロール組
み替え方法に関する。
[従来の技術] 帯鋼のロール成形において、成形品種が変わると成形機
のロールスタンドに組み込まれた先の品種用のロール
(これを更新前のロールと呼ぶ)を次に成形しようとす
る新たな品種用のロール(これを更新後のロールと呼
ぶ)と交換しなければならず、このロール組み替え作業
は多くの労力と時間を要するので、これを改善して容易
にかつ能率的に行えるようにすることが望まれている。
ユニバーサル継手を介してロールシャフトの駆動を行う
ロール成形機では開頭式ロールスタンドが用いられる
が、この開頭式ロールスタンドにおけるロール組み替え
の作業性を向上させるものとして、実開昭63−56906号
が開示されている。これは第11図、第12図、第13図に示
すように、ロールスタンド1内に収容する上下のチョッ
ク2,3に直接、共通の縦貫通穴4,5をあけ、上下のチョッ
ク2,3の縦貫通穴4,5に、下端に抜け止め部材6を配置し
た吊棒7を挿入した構成である。すなわち、吊棒7がロ
ールスタンド1の幅(第13図において寸法lの部分)内
で上下に貫通されている。
そして、ロール組み替えを行う場合は、第12図に示すよ
うに、例えばキャップ8に固定した引っ掛け部材9にワ
イヤをかけ天井クレーン等で吊り上げる。
上記のように、上下ロールを一括して取り扱う場合であ
っても、その吊り上げ作業は単なるワイヤ掛けで行って
いた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように上下ロールを一括して吊り上げる方式を採
用しても単にワイヤ掛けして吊り上げる作業では、吊り
上げ作業が繁雑で手間がかかる。
ところで、上述した従来のロールスタンドでは、ワイヤ
掛けによらない簡単な吊り治具で吊り上げ作業を可能に
する適当に吊り上げ箇所がない。このため吊り上げ作業
を自動化しようとしても自動化は容易でない。そこで、
本発明者らは、上下のチョックにロール幅方向外側また
は内側に突出する引っ掛けブロックを一体に設け、この
上下の引っ掛けブロックを連結ロッドで連結したロール
組み替えの容易なロール装置を開発したが、このロール
装置の特長を活かしてロール組み替えを一層能率的にす
ることが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、前記のロ
ール装置のロール組み替えを一層能率的にするロール吊
り上げ装置およびロール吊り上げ方法およびロール組み
替え方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決する請求項1の発明は、上下のロールシ
ャフトの両端に取り付けた上下の各チョックに上面から
見て同位置でロール幅方向外側または内側に突出する引
っ掛けブロックを一体に設け、上下のチョックの前記各
引っ掛けブロックにあけた上面から見て同位置の縦穴に
連結ロッドを貫通させ、この連結ロッドの上端および下
端に抜け止め部材を設けたロール装置を吊り上げるため
のロール吊り上げ装置であって、 ロールスタンド幅方向をなす横梁部と、この横梁の両端
に取り付けられた、前記連結ロッドに嵌合可能なU字状
溝を有するフォーク部を持つホルダとを備えた吊り治具
と、 この吊り治具を水平状態に保って昇降させる巻き上げ機
と、 前記巻き上げ機をロールスタンド幅方向に搬送する横搬
送手段とを備えたことを特徴とするロール吊り上げ装置
である。
請求項2は、請求項1記載のロール吊り上げ装置におけ
るホルダを、フォーク部を下端部に持ち横梁に上端が回
動可能に取り付けられた対向する1対のリンクから構成
したものである。
請求項3は、請求項1記載のロール吊り上げ装置におけ
る巻き上げ機を、間隔をあけて垂下された2本の荷鎖を
同一のモータにより巻き上げ・巻き下げして同期した昇
降動作をさせる2点吊り電動チェーンブロックで構成し
たものである。
請求項4は、請求項3記載のロール吊り上げ装置におけ
る請求項1記載の横搬送手段として、前記2点吊り電動
チェーンブロックに、ロールスタンド幅方向をなす横架
レールに沿って走行する車輪およびこの車輪を駆動する
走行モータを設けて構成したものである。
請求項5は、請求項2記載のロール吊り上げ装置におけ
る吊り治具の横梁を、荷鎖により支持される横梁本体
と、この横梁本体の両端に横梁本体長手方向の間隔を調
整可能に取り付けられた2つのホルダ取り付け部とから
構成したものである。
請求項6は、請求項1記載のロール吊り上げ装置におけ
る2点吊り電動チェーンブロックをロールスタンド前後
間隔に合わせて複数台設けたことを特徴とする。
請求項7は、請求項6のロール吊り上げ装置における、
複数の2点吊り電動チェーンブロックで支持された各吊
り治具どうしを連結部材により一体に結合したものであ
る。
請求項8は、請求項1記載のロール吊り上げ装置におけ
る吊り治具の横梁のホルダ取り付け部近傍に、スタンド
キャップの2つのスタンド取り付け穴に位置を合わせた
少なくとも片側の1本又は2本の垂直なガイドピンを弾
性的に上下動可能に設けたものである。
請求項9は、請求項1記載のロール吊り上げ装置を用い
て請求項1記載のロール装置を吊り上げるロール吊り上
げ方法であって、 巻き上げ機により吊り治具を下降させ、次いで吊り治具
のホルダのフォーク部を連結ロッドに嵌合させ、次いで
巻き上げ機により吊り治具を上昇させることにより、ホ
ルダのフォーク部を連結ロッドに沿ってスライドさせて
前記チョックの突部に当て、さらに吊り治具を上昇させ
ることにより、ホルダのフォーク部でチョックの突部を
持ち上げてロール装置を吊り上げることを特徴とする。
請求項10は、請求項9記載のロール吊り上げ方法を採用
してロール組み替えを行うロール組み替え方法であっ
て、 更新後品種用のロールをあらかじめ組み込んだ更新後ロ
ール装置をオフラインのロール保管台に保管し、この更
新後ロール装置とロールスタンドに装着されている更新
前ロール装置とを前記ロール吊り上げ方法を用いて一括
交換することを特徴とする。
請求項11は、請求項6記載のロール吊り上げ装置を用い
て行うロール組み替え方法である。
[作用] 請求項1において、巻き上げ機を操作して吊り治具およ
びホルダを下降させ、ホルダのフォーク部のU字状溝を
ロール装置の連結ロッドに嵌合させ、続いて吊り治具を
上昇させると、ホルダのフォーク部が連結ロッドに案内
されつつ上昇して引っ掛けブロックに当たり、引き続き
上昇させると、上チョックおよび上ロールが持ち上げら
れ、さらに上昇させると、連結ロッドの下端の抜け止め
部材が下チョックの引っ掛けブロックに当たって下チョ
ックとともに下ロールが持ち上げられ、こうして上下の
ロールが一括して持ち上げられる。
請求項2において、ホルダのフォーク部を連結ロッドに
嵌合させる際、左右のリンクをその上端部を中心として
回動させてその先端のフォーク部のU字状溝を連結ロッ
ドに嵌合させる。この回動方式によればフォーク部のU
字状溝を連結ロッドに嵌合させる作業は容易かつ円滑と
なる。
請求項3において、2点吊り電動チェーンブロックのモ
ータが回転すると、2本の荷鎖が同期して巻き上げまた
は巻き下げられて、吊り治具が水平に昇降される。
請求項4においては、2点吊り電動チェーンブロック自
体が横搬送手段を備えてロールスタンド幅方向に移動
し、ロール装置をロールスタンド幅方向に搬送する。
請求項5においては、ホルダ取り付け部が横梁本体の長
手方向に調整可能であるから、左右のホルダの間隔を調
整することができ、したがって、ロールスタンド幅方向
左右の間隔が変わる場合、つまり左右のチョックの間隔
が変わる場合に容易に対応できる。
請求項6においては、吊り治具を水平に支持した2点吊
り電動チェーンブロックが複数台設けられているので、
複数のロールスタンドのロール組み替えを同時に行うこ
とができる。
請求項7においては、請求項6における各吊り治具間が
連結部材で一体に結合されているので、複数のロール装
置を同時に吊り上げる際に各吊り治具が個別に揺れるこ
となく安定した吊り上げ動作が行われる。
請求項8においては、吊り治具の横梁のホルダ取り付け
部に設けたガイドピンがスタンドキャップの回り止めを
する。
[実施例] 以下、本発明を成形ロール吊り上げに適用した実施例を
第1図〜第10図を参照して説明する。
第1図は本発明一実施例のロール吊り上げ装置21および
このロール吊り上げ装置21で吊り上げられた成形ロール
装置20の斜視図、第2図は成形ロール装置20のみを示す
斜視図、第3図は前記成形ロール装置20をロールスタン
ド22に装着した状態の一部切欠きの正面図で前記ロール
吊り上げ装置21を併せて図示した図、第4図は第3図に
おける左側面図でロール吊り上げ21装置を下降させた状
態の図、第5図は第4図における要部のV−V線断面図
である。
前記成形ロール装置20は上ロール23、上ロール23を支持
する上ロールシャフト24、上ロールシャフト24の駆動側
(第3図において右側)および作業側(第3図において
左側)取り付けられた上チョック(軸受け箱)25、下ロ
ール26、この下ロール26を支持する下ロールシャフト2
7、この下ロールシャフト27の駆動側および作業側にそ
れぞれ取り付けられた下チョック28、前記上下のチョッ
ク25,28を連結する連結ロッド29、上下のチョック25,28
間に設けられたロールクリアランス調整治具30、上チョ
ック25の上面に垂直にかつ回転のみ可能に取り付けられ
た圧下スクリュウ31、この圧下スクリュウ31に螺合して
取り付けられたスタンドキャップ32等から構成されてい
る。
前記上下のチョック25,28にはロール幅方向(第3図で
左右方向)の外側に突出する引っ掛けブロック33が一体
に設けられ、前記連結ロッド29は上下チョック25、28の
両引っ掛けブロック33にあけた縦穴33aに貫通して設け
られ、この連結ロッド29の上端に上側の抜け止め部材と
しての頭部29aが設けられ、連結ロッド29の下部にはね
じ部29bが形成され、このねじ部29bに下側の抜け止め部
材としてのナット34が取り付けられている。符号35はユ
ニバーサル継手で、上下のロールシャフト24,27にそれ
ぞれ自在な傾き角度で連結されて、駆動装置からの回転
動力を伝達する。
前記ロールクリアランス調整治具30は、上下のチョック
25,28間に介在して両者間の距離を調整し上下ロール23,
26間のロールクリアランスhを成形材の板厚に応じた適
正寸法に初期設定するためのもので、下側のチョック28
に垂直に固定された、縦ねじ穴を持ち雌ねじブロック30
aと、この雌ねじブロック30aの縦ねじ穴に螺合する雄ね
じ30bと、この雄ねじ30bに螺合するロックナット30cと
から構成されている。
スタンドキャップ32にはロールスタンド22の上端面に垂
直に固定した軸36を通す穴32aがあけられている。スタ
ンドキャップ32は前記穴32aに軸36を嵌入させロールス
タンド22の上端に置き、軸36にあけたコッタ穴36aにコ
ッタを挿入してロールスタンド22に固定する。
次に上記の成形ロール装置20を吊り上げる本発明一実施
例のロール吊り上げ装置21について説明する。
このロール吊り上げ装置21は、巻き上げ機として2点吊
り電動チェーンブロック40を用いている。この2点吊り
電動チェーンブロック(以下2点吊りチェーンブロック
と略す)40は、間隔をあけて垂下された2本の荷鎖41を
同一のモータ42により巻き上げ・巻き下げして同期した
昇降動作をさせる構成であり、2本の荷鎖41の下端に取
り付けた2つのフック43で吊り治具44を水平に支持して
いる。
前記2点吊りチェーンブロック40は成形機の幅方向(ロ
ール幅方向あるいはロールスタンド幅方向と同じ)をな
す横架レール45に沿って転動する車輪46(一方の車輪は
図では見えない)を備え、走行モータ47により横架レー
ル45に沿って走行駆動されるようになっている。すなわ
ち、この実施例では、2点吊りチェーンブロック40自体
が、成形ロール装置20をロールスタンド幅方向に搬送す
る搬送手段を含んだ構成である。
前記吊り治具44は、ロールスタンド幅方向をなし2点吊
りチェーンブロック40で支持される横梁48と、この横梁
48の両端に取り付けられた開閉式のホルダ49とからなっ
ている。このホルダ49は、前述の連結ロッド29に嵌合可
能なU字状溝を持つフォーク部50aを下端に持ち上端が
前記横梁48に回動可能に取り付けられた対向する1対の
リンク50、および両リンク50の間隔をロックするための
レバー52から構成され、一方のリンク50には、レバー52
に設けた2つの切欠き52a、52bに係合可能な係止部材53
が取り付けられている。
前記横架レール45は第6図に示すように成形機の前後方
向(第6図で紙面と直交する方向)に走行する門型クレ
ーン55の横桁として設けられている。
上記のロール吊り上げ装置21を用いて行う成形ロール装
置20のロール組み替え作業について説明する。
成形機上でチョック25,28は第3図〜第5図に示すよう
に、その嵌合溝25a,28a(25aは図示せず)がロールスタ
ンド22の突部22aに上下にスライド可能に嵌合してい
る。
更新前の成形ロール装置20をロールスタンド22から取り
出す際の作業について説明すると、まず、ロールシャフ
ト24,27とユニバーサル継手35との連結を分離し、次い
で、ロールスタンド22上端の軸36のコッタ穴36aに挿入
したコッタを引き抜いて、スタンドキャップ32とロール
スタンド22との係合を解除する。第3図、第4図は、さ
らに圧下スクリュウ31を回してこれに螺合するスタンド
キャップ22を若干浮かした状態を示す。
次いで2点吊りチェーンブロック40で成形ロール装置20
を一括して吊り上げる。この動作について詳細に説明す
ると、吊り治具44のホルダ49を第4図のようにレバー52
の先端側の切欠き52aを係止部材53に掛けて左右のリン
ク50を開いた状態とし、2点吊りチェーンブロック40を
図示略の操作ボタンの操作で走行させて吊り治具44をホ
ルダ49が連結ロッド29の真上にくるように位置させる。
次いで、荷鎖41を巻き下げて吊り治具44およびホルダ49
をほぼ第4図の位置まで下降させ、次いでレバー52の切
欠き52aを係止部材53から外して左右のリンク50を第5
図で矢印のように回動させ、先端のフォーク部50aを連
結ロッド29に嵌合させる。次いでレバー52の基端側の切
欠き52bを係止部材53に掛けて左右のリンク50が開かな
いようにロックした後、荷鎖41を巻き上げて吊り治具44
を上昇させると、ホルダ49のフォーク部50aが連結ロッ
ド29に沿って案内されて上昇し、引っ掛けブロック33に
当たり、引き続き吊り治具44を上昇させると、上チョッ
ク25とともに上ロール23が持ち上げられ、さらに上昇さ
せると連結ロッド29の下端のナット34が下チョック28側
の引っ掛けブロック33に当たって下チョック28とともに
下ロール26が持ち上げられ、こうして上下ロールが一括
して持ち上げられる。
ホルダ49を引っ掛けブロック33に引っ掛ける上記の操作
は、第5図にも示すように、ロールスタンド22のロール
幅方向外側(第5図で下側)で両リンク50が開閉して連
結ロッド29に嵌合させる動作であるから障害物がなく作
業が容易であるとともに、連結ロッド29を案内としてホ
ルダ49のフォーク部50aを確実に引っ掛けブロック33に
導き係合させることができるので、繁雑な作業あるいは
繁雑な機構を必要することなく確実な吊り上げ作業を行
うことが可能である。このように、ホルダ49を吊り上げ
箇所に係合させる作業が単純でかつ確実なので、具体例
は省略するがホルダ49を引っ掛けブロック33に掛ける作
業を自動化することも容易であり、一人のオペレータだ
けで吊り上げ作業を行うことも可能となる。
成形ロール装置20をロールスタンド22に降ろす作業は前
記の吊り上げ作業とほぼ逆の順序で行われる。
上記のロール吊り上げ方法を用いて行うロール組み替え
は、次のようにして行う。このロール組み替えでは第8
図に示すごとき形状のロール保管台60を用いる。符号60
aで示す部分がロールスタンドに対応する部分として設
けられており、この部分60aにチョック25,28を嵌装させ
て、成形ロール装置20を保管する。すなわち上下ロール
を一括して保管する。
第7図において、符号A1,A2,A3,…Anはロールスタンド
22に装着されている更新前の成形ロール装置を示し、符
号B1,B2,…Bnは次に装着しようとする更新後の成形ロ
ール装置を示す。更新後の成形ロール装置Bは、ロール
組み替え作業場であらかじめ上下のロールシャフト24,2
7に更新後の上下のロールをそれぞれ組み込みその両端
にチョック25,28を取り付け、下チョック28にロールク
リアランス調整用治具30を取り付け、上チョック25にス
タンドキャップ32を螺合させた圧下スクリュウ31を取り
付け、下ロール、上ロールの順にロール保管台60に収容
し、上下のチョック25,28の両引っ掛けブロック33に連
結ロッド29を取り付けて第2図に示す組み立て状態とす
る。そして、ロールクリアランス調整治具30の雄ねじ30
bを回して高さ調整し、ロックナット30cでその高さ位置
に固定して上下のチョック25,28の間隔を所望の間隔に
設定し、これによりロール保管台60上でロールクリアラ
ンス調整を完了させておく。
成形ロール装置20を装着した各ロール保管台60は、組み
替え時に第7図のように成形機の各ロールスタンド22に
対応してその側方にあらかじめ配置しておく。そして、
まず最新前成形ロール装置A1をロール吊り上げ装置21に
より前述の要領でロールスタンド22から吊り上げ、空の
ロール保管台601に移す。ついで更新後の成形ロール装
置B1をロール保管台603から吊り上げ、対応するロール
スタンド22上に運び、ロールスタンド22に装着する。以
下、各ロールスタンド22毎にこれを繰り返して成形機全
体のロール組み替えを行う。
なお、上記の説明では、1基のロールスタンド22毎にロ
ール組み替えする場合について述べたが、複数例えば2
つのロールスタンド22毎行うことも可能である。この場
合、例えば第9図に示すように、スタンド間隔に合わせ
た2本の横架レール45A,45Bにそれぞれ2点吊り電動チ
ェーンブロック40A,40Bを設け、各2点吊りチェーンブ
ロック40A,40Bの荷鎖41で支持した吊り治具44A,44Bを連
結部材62で連結して一体フレームとした2組同時吊り上
げ装置63を使用する。
この時のロール組み替え作業は、第7図において、2つ
の更新前ロール装置A1,A2を2組同時吊り上げ装置63で
吊り上げて2つの空のロール保管台601,602に同時に降
ろし、次いで、新たな更新後成形ロール装置B1,B2を同
時に吊り上げて対応する2つのロールスタンド22に同時
に装着する。次いで、2つの更新前成形ロール装置A3,A
4を空となった2つのロール保管台603,604に移し、2つ
の更新後成形ロール装置B3,B4を2つのロールスタンド2
2に同時に装着し、これを繰り返して全スタンドのロー
ル組み替えを行う。このように2つのロールスタンド22
毎にロール組み替えを行うことで、ロール組み替えに要
する時間が著しく短縮される。
なお、上述の説明ではスタンドキャップ32の回り止めを
特別に施していないが、第10図に示すように、吊り治具
44の横梁48のホルダ取り付け部近傍にスタンドキャップ
32の左右の穴32aに位置合わせした図示例の2本(又少
なくとも片側の1本)の垂直なガイドピン65を例えば引
っ張りばね66の力で弾性的に上下に摺動可能に設けて、
スタンドキャップ32の回り止めとすることができる。
すなわち、吊り治具44Cが成形ロール装置20を吊り上げ
ている状態ではガイドピン65がスタンドキャップ32の左
右の穴32aに嵌入して、スタンドキャップ32の回り止め
をし、成形ロール装置20をロールスタンド22に下降させ
てスタンドキャップ32がロールスタンド22の上端に乗せ
られる際には、ロールスタンド22側の軸36がスタンドキ
ャップ32の穴32aに嵌入された時、引っ張りばね66で下
方に付勢されているガイドピン65は上方に逃げるので、
スタンドキャップ32をロールスタンド22に取り付ける際
の障害とならない。
また、実施例の吊り治具は横梁の両端にホルダを直接取
り付けられているが、図示は省略するがホルダを回動可
能に支持するホルダ取り付け部を、2点吊り電動チェー
ンブロックの荷鎖で直接支持される横梁本体の両側に横
梁長手方向に移動調整可能に取り付けた構成とすること
ができる。これにより左右ロールスタンド間隔が変わっ
て左右のチョック間隔が変わる場合に容易に対応するこ
とができる。
上述の各実施例は、上チョック25に圧下スクリュウ31お
よびスタンドキャップ32を取り付けた状態でロール組み
替え作業を行うものであるが、圧下スクリュウ31および
スタンドキャップ32を外した状態でロール組み替えを行
うことも当然可能である。この場合は、更新後の成形ロ
ール装置をロールスタンド22に装着した後、スタンドキ
ャップ22を取り付ける。
なお、本発明は成形ロールの吊り上げに限らず、圧延機
のロール等の吊り上げにも適用可能である。
[発明の効果] 本考案は上記の通り構成されているので、次のような効
果を奏する。
請求項1のロール吊り上げ装置によれば、吊り治具のホ
ルダのフォーク部をロール装置の連結ロッドに沿って上
昇させる操作で引っ掛けブロックに係合させることがで
きるので、吊り上げのために吊り治具をロール装置に係
合させる作業は容易であり、上下ロールを一括して吊り
上げる吊り上げ作業の能率が向上する。これにより、ロ
ール組み替え作業の時間短縮が図られる。
請求項2によれば、左右のリンクを回動させる操作でホ
ルダのフォーク部のU字状溝を連結ロッドに嵌合させる
ことができ、その作業は容易かつ円滑である。
請求項3の1台のモータで2本の荷鎖を同期して巻き上
げ・巻き下げする2点吊り電動チェーンブロックは、吊
り治具を水平に巻き上げ巻き下げる巻き上げ機として簡
便かつ好適である。
請求項4によれば2点吊り電動チェーンブロック自体が
横搬送手段を備えているので、ロール組み替えが能率的
に行われる。
請求項5によれば、ロールスタンドの左右の間隔が変わ
る場合にも容易に対応できる。
請求項6のロール吊り上げ装置あるいは請求項11のロー
ル組み替え方法によれば、複数台の吊り治具による複数
のロール装置の同時吊り上げが可能なことで複数のロー
ルスタンドのロール組み替えを同時に行うことができ、
ロール組み替えの組み替え時間が著しく短縮される。
請求項7によれば、吊り治具を複数台設けた場合におけ
る各吊り治具が連結部材で一体に結合されているので、
安定した吊り上げ動作が行われる。
請求項8によれば、横梁のホルダ取り付け部にガイドピ
ンを設けるという簡単な構成でスタンドキャップの回り
止めを有効に行うことができる。
請求項9のロール吊り上げ方法によれば、上述のロール
吊り上げ装置によるロール吊り上げ作業が効果的に行わ
れる。
請求項10のロール組み替え方法によれば、オフラインで
ロール装置をロール保管台に保管しておくので、本発明
のロール吊り上げ装置の能率的な利用が行われる。
請求項11によれば、複数台の吊り治具を備えた場合にお
けるロール組み替え作業が極めて能率的に行われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので成形ロール装置
を吊り上げた状態のロール吊り上げ装置の斜視図、第2
図は成形ロール装置のみを示す斜視図、第3図は成形ロ
ール装置をロールスタンドに装着した状態の一部切欠き
の正面図でロール吊り上げ装置を併せて図示した図、第
4図は第3図における左側面図でロール吊り上げ装置を
下降させた状態の図、第5図は第4図における要部のV
−V線断面図、第6図はロール組み替え作業を説明する
正面図、第7図は同じくロール組み替え作業を説明する
平面図、第8図はロール保管台の斜視図、第9図はロー
ル吊り上げ装置の他の例を示す図、第10図はロール吊り
上げ装置のスタンドキャップ回り止め機構の実施例図、
第11図〜第13図は従来例を示すもので、第11図はロール
装置の側面図、第12図はロール吊り上げ作業の説明図、
第13図はロールスタンドの拡大断面図である。 20……成形ロール装置(ロール装置)、21……ロール吊
り上げ装置、22……ロールスタンド、23……上ロール、
25……上チョック、26……下ロール、28……下チョッ
ク、29……連結ロッド、29a……頭部(抜け止め部
材)、29b……ねじ部、30……ロールクリアランス調整
治具、30a……雌ねじブロック、30b……雄ねじ、30c…
…ロックナット、31……圧下スクリュウ、32……スタン
ドキャップ、32a……穴、33……引っ掛けブロック、33a
……縦穴、34……ナット(抜け止め部材)、40、40A40B
……2点吊り電動チェーンブロック、41……荷鎖、42…
…モータ、44,44A,44B,44C……吊り治具、45,45A,45B…
…横架レール、47……走行モータ、48……横梁、49……
ホルダ、50a……フォーク部、50……リンク、60……ロ
ール保管台、62……連結部材、63……2組同時吊り上げ
装置、65……ガイドピン。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66D 3/20 D 7633−3F (72)発明者 宮田 勉 神奈川県横浜市磯子区杉田6―3―17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下のロールシャフトの両端に取り付けた
    上下の各チョックに上面から見て同位置でロール幅方向
    外側または内側に突出する引っ掛けブロックを一体に設
    け、上下のチョックの前記各引っ掛けブロックにあけた
    上面から見て同位置の縦穴に連結ロッドを貫通させ、こ
    の連結ロッドの上端および下端に抜け止め部材を設けた
    ロール装置を吊り上げるためのロール吊り上げ装置であ
    って、 ロールスタンド幅方向をなす横梁部と、この横梁の両端
    に取り付けられた、前記連結ロッドに嵌合可能なU字状
    溝を有するフォーク部を持つホルダとを備えた吊り治具
    と、 この吊り治具を水平状態に保って昇降させる巻き上げ機
    と、 前記巻き上げ機をロールスタンド幅方向に搬送する横搬
    送手段とを備えたことを特徴とするロール吊り上げ装
    置。
  2. 【請求項2】前記ホルダは、前記フォーク部を下端部に
    持ち前記横梁に上端が回動可能に取り付けられた対向す
    る1対のリンクからなることを特徴とする請求項1記載
    のロール吊り上げ装置。
  3. 【請求項3】前記巻き上げ機は、間隔をあけて垂下され
    た、前記吊り治具を2点支持する2本の荷鎖を同一のモ
    ータにより巻き上げ・巻き下げして同期した昇降動作を
    させる2点吊り電動チェーンブロックで構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のロール吊り上げ装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の横搬送手段として、前記2
    点吊り電動チェーンブロックに、ロールスタンド幅方向
    をなす横架レールに沿って走行する車輪およびこの車輪
    を駆動する走行モータを設けたことを特徴とする請求項
    3記載のロール吊り上げ装置。
  5. 【請求項5】前記吊り治具の横梁は、前記荷鎖により支
    持される横梁本体と、この横梁本体の両端に横梁本体長
    手方向の間隔を調整可能に取り付けられた2つのホルダ
    取り付け部とからなることを特徴とする請求項2記載の
    ロール吊り上げ装置。
  6. 【請求項6】前記吊り治具を2点支持した前記2点吊り
    電動チェーンブロックをロールスタンド前後間隔に合わ
    せて複数台設けたことを特徴とする請求項1記載のロー
    ル吊り上げ装置。
  7. 【請求項7】前記複数の2点吊り電動チェーンブロック
    で支持された各吊り治具どうしを連結部材により一体に
    結合したことを特徴とする請求項6記載のロール吊り上
    げ装置。
  8. 【請求項8】前記吊り治具の横梁のホルダ取り付け部近
    傍に、スタンドキャップの2つのスタンド取り付け穴に
    位置を合わせた少なくとも片側の1本又は2本の垂直な
    ガイドピンを弾性的に上下動可能に設けたことを特徴と
    する請求項1記載のロール吊り上げ装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載のロール吊り上げ装置を用い
    て請求項1記載のロール装置を吊り上げるロール吊り上
    げ方法であって、 巻き上げ機により吊り治具を下降させ、次いで吊り治具
    のホルダのフォーク部を連結ロッドに嵌合させ、次いで
    巻き上げ機により吊り治具を上昇させることにより、ホ
    ルダのフォーク部を連結ロッドに沿ってスライドさせて
    前記チョックの突部に当て、さらに吊り治具を上昇させ
    ることにより、ホルダのフォーク部でチョックの突部を
    持ち上げてロール装置を吊り上げることを特徴とするロ
    ール吊り上げ方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載のロール吊り上げ方法を採
    用してロール組み替えを行うロール組み替え方法であっ
    て、 更新後品種用のロールをあらかじめ組み込んだ更新後ロ
    ール装置をオフラインのロール保管台に保管し、この更
    新後ロール装置とロールスタンドに装着されている更新
    前ロール装置とを前記ロール吊り上げ方法を用いて一括
    交換することを特徴とするロール組み替え方法。
  11. 【請求項11】請求項1記載の吊り治具を複数個設け、
    この複数の吊り治具により複数の更新後ロール装置とこ
    れと同数の更新前ロール装置とを一括交換することを特
    徴とする請求項10記載のロール組み替え方法。
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