JPH0813072B2 - デ−タ通信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は小型、安価、省電力かつ操作簡易なデータ通
信装置に関するものである。

〔従来例〕 まず従来のこの種の装置としてフアクシミリ装置にお
ける送受信の動作モードの一例を説明する。

先ず、送信動作においては、フアクシミリ装置の電源
が着れている場合には、電源を入れ、送信したい相手を
電話機によつて呼び出し、送信したい原稿を原稿台にセ
ツトし、送信モードの設定を行なう。つまり、G2又はG3
で送信するか（グループ設定）、送信画像密度を普通、
精細、高精細にするか、送信画像モードを２値か中間調
にするか等を操作部の操作ボタン等で指示しなければな
らない。これまでの送信モードでは、電源スイツチの投
入後の操作順序については順不問であると同時に、これ
ら全ての送信モードを持たない装置、あるいは、これら
以外の送信モードを持つ装置もある。受信側のフアクシ
ミリ装置が自動受信に設定されている時には、送信側が
受信側のフアクシミリ装置を電話により呼び出した後、
受信側からのトーナル信号音を送信側で確認した場合、
送信側ではオペレータが送信ボタン、通常はスタートボ
タンを押す。すると、送信側のフアクシミリ装置は送信
原稿を読み取つて、受信側に送信する。受信側のフアク
シミリ装置が手動受信に設定されている時には、送信側
が相手を電話により呼び出した後、受信側のオペレータ
が受信ボタン、通常はスタートボタンを押す。すると、
受信側のフアクシミリ装置から送信側のフアクシミリ装
置へトーナル信号を送る。送信側のオペレータはこのト
ーナル信号音を確認した後に、送信ボタン、通常はスタ
ートボタンを押す。すると送信側のフアクシミリ装置は
送信原稿を読み取つて、受信側に送信する。第６図に
は、送信動作の一例のフローを示す。

次に。受信動作においては、手動受信と自動受信の２
つのモードがあり、フアクシミリ装置の電源が入つてい
て、自動受信モードに設定されていれば、送信側からの
呼出音により、自動的に受信状態となる。一方手動受信
モードでは、電話機の呼出音が発生した際にオペレータ
が電話機のフツクをFFし、フアクシミリ装置の電源が
切れている場合には電源を入れ、受信ボタン、通常はス
タートボタンを押す。すると、送信側のフアクシミリ装
置は送信原稿の画情報を受信側に送信するので、受信側
のフアクシミリ装置はこの画情報を基に記録紙に記録す
る。第７図には、手動受信モードでの受信動作の一例の
フローを示す。なお、受信枚数の多いフアクシミリ装置
においては、電源を入れつぱなしで、自動受信モードと
なつており、一方、１日に数枚しか受信しないフアクシ
ミリ装置においては、手動受信モードとなつている傾向
がある。

このような、従来のフアクシミリ装置においては、操
作部に多くの操作キー等があり、フアクシミリ装置に不
慣れな人にはフアクシミリ装置の使用に際してどのボタ
ンを押していいかがわからず、非常に複雑なものであつ
た。又、操作部に多くの操作キーを設けているので、装
置本体も大きくなると同時に、操作部の部品点数等も多
くなり、高価なものとなつた。

〔目的〕

本発明の目的は上述従来例の欠点を除去するとともに
小型、安価、省電力かつ、操作容易なデータ通信装置を
提供することにある。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明す
る。

第１図は本実施例のフアクシミリ装置の一部を示した
ものである。

第１図において、受信動作を説明すると、電話回線１
からの呼出信号が電話器４に入り、呼出信号に同期し
て、電話器４が呼出音を発する。これを聞いたオペレー
タが、電話器４の受話器をとると、フツクスイツチ５が
閉じ、リレー６が動作するが、フアクシミリ装置の電源
スイツチ11が開いているので、フアクシミリ装置として
は何も動作しない。そこで、オペレータが受信のために
フアクシミリ装置の電源スイツチ11を閉じるとNOT回路1
3の入力はLawとなり、電話器４の受話器がはずれている
ことをCPU8に知らせる。フアクシミリ装置の電源スイツ
チ11が閉じている状態で、電話器４の受話器がはずれて
いなければ、NOT回路13の入力はHiとなる。NOT回路13の
出力がHiになつたことをCPU8が検知してから一定時間た
つた後にCPU8は受動動作に入る。つまり、CPU8がCML2を
動作させて電話回線１とモデム７が結がれ、受信動作に
入る。

次に、送信動作を説明すると、送信側のオペレータ
が、受話器４により受信先のフアクシミリ装置を呼び出
す。この際、電話器４の受話器がはずれており、フツク
スイツチ５が閉じているので、リレー６が動作するが、
フアクシミリ装置の電源スイツチ11が開いているので、
フアクシミリ装置としては何も動作しない。受信先のフ
アクシミリ装置と結がつた後に、発信側のオペレータが
フアクシミリ装置の電源スイツチ11を閉じると、NOT回
路13の入力はLawとなり、電話器４の受話器がはずれて
いることをCPU8を知らせる。フアクシミリ装置の電源ス
イツチ11を閉じてから一定時間内に、装置内の原稿台上
に原稿をセツトすると、原稿有無センサ９が原稿を検知
し、NOT回路14の入力をLawとする。フアクシミリ装置に
電源が供給されていて、原稿が原稿台上にセツトされて
いない時には、NOT回路14の入力はHiである。NOT回路13
の出力がHiになつたことをCPU8が検知してから一定時間
内にNOT回路14の出力がHiになると、CPU8は送信動作に
入る。つまり、CPU8がCML2を動作させて電話回線１とモ
デム７を結ぐと共に、図示されない原稿を図示されない
モータにより回転する図示されない給紙ローラにより、
給送され、図示されない画像読取部において原稿の画情
報を読み取り、モデム７を介して、読み取られた画情報
を送信する。なお、送信原稿をフアクシミリ装置の原稿
台上にセツトする順序は、フアクシミリ装置の電源スイ
ツチ11を閉じる前でも動作は変わらない。

次にコピー動作を説明すると、オペレータが電話器４
の受話器を取らずに、装置の電源スイツチ11を閉じ、一
定時間内に装置内の原稿台上に原稿をセツトすることに
よりコピー動作となる。つまり、電話器４の受話器を取
らずに装置の電源スイツチ11を閉じるので、リレー６は
動作せず、NOT回路13の入力はHiとなり、リレー６の信
号はCPU8にはLawとして伝えられる。一方、装置内の原
稿台上に原稿がセツトされているので原稿有無センサ９
が動作し、NOT回路14の入力がLawとなり、原稿有無セン
サ９の信号はCPU8にはHiとして伝えられる。この様な条
件の時に、CPU8はコピー動作に入る。なお、原稿をフア
クシミリ装置の原稿台上にセツトする順序は、フアクシ
ミリ装置の電源スイツチ11を閉じる前でも動作は変わら
ない。

以上の動作フローを図4,5,6に示す。このように、実
施例における簡易フアクシミリ装置では、受信の際に
は、受話器を取つてフアクシミリ装置の電源を入れれば
よく、送信の際には、相手のフアクシミリ装置を呼び出
し、フアクシミリ装置の電源を入れて、送信原稿をセツ
トするだけでよく、コピーの際には、フアクシミリ装置
の電源を入れて、原稿をセツトするだけでよい。装置本
体には、電源スイツチ以外何もないので、どの操作キー
を押したらよいかというまよいもなく、簡単な操作でフ
アクシミリ装置を使用出来ると共に、操作キー等がない
ので、装置の小型、軽量化をはかると共に、操作キー等
のコストもかからずに安価な装置を提供することができ
る。又、必要な時のみ電源スイツチを入れるので消費電
力を少なくすることができる。

なお、第１図中のリレー６はフオトカプラにしてもよ
い。

第２図は上述した受信時の動作を示すフローチヤート
図であり、 第３図は送信時の動作を示すフローチヤート図であ
り、 第４図はコピー時の動作を示すフローチヤート図であ
る。

第５図は上述した本実施例のCPU8の制御動作を示すフ
ローチヤート図である。 第５図のステツプS1におい
て、電源スイツチ11がオンされるとまずフアクシミリ装
置を構成する各処理機器（例えば読取機器、記録機器、
モデム等）及びCPU8自身の初期化を行う。そしてステツ
プS2においてオフフツクかどうかの判断をNOT回路13の
出力がHiかLawかに基づいて行い、オフフツクであれば
ステツプS3に進み、オンフツクであればステツプS7に進
む。

ステツプS3,S4において所定時間内（例えば５〜10秒
程度、この時間は任意に設定可能である）に原稿を検知
するとステツプS5の送信ルーチンに進み、所定時間内に
原稿検知しないとステツプS6の受信ルーチンに進む。
又、ステツプS7,S8においてステツプS3,S4と同様に所定
時間内に原稿検知するとステツプS9のコピールーチンに
進む。

以上説明したように、電源スイツチを除いて操作ボタ
ン等がないという簡単な構成で、受信の際には受信器を
取つて、フアクシミリ装置の電源を入れればよく、送信
の際には、相手のフアクシミリ装置を呼び出し、フアク
シミリ装置の電源を入れて送信原稿をセツトするだけで
よく、コピーの際には、フアクシミリ装置の電源を入れ
て原稿をセツトするだけでよいという簡単な操作でフア
クシミリ装置を使用することができると共に、操作ボタ
ン等がないので、装置の小型化、軽量化、低価格化を実
現でき、さらに、フアクシミリ装置を使用する時だけ電
源を入れるので電力消費量を少なくする効果がある。

尚本実施例ではフアクシミリ装置を例に説明したが、
本発明はフアクシミリ装置に限らずデータ通信装置には
全て用いることが出来る。但しデータ通信装置では本実
施例の第５図ステツプS4とS8の原稿検知の代わりにデー
タ有無の検知が行われることになる。

〔効果〕

以上のように本発明によれば、スタートスイッチを必
要とせずに、電源スイッチのオンにより、フックの状態
と送信データの有無をモニタし、装置のモード選択及び
動作の開始を制御出来るので装置の構成、操作を簡単化
できると共に、電力消費量を低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のフアクシミリ装置の構成を示すブロ
ツク図、第２図は本実施例のフアクシミリの受信動作フ
ローチヤート図、第３図は本実施例のフアクシミリの送
信動作フローチヤート図、第４図は本実施例のフアクシ
ミリのコピー動作フローチヤート図、第５図は本実施例
のCPU8の制御動作を示すフローチヤート図、第６図は従
来のフアクシミリの送信動作フローチヤート図、第７図
は従来のフアクシミリの手動受信動作フローチヤート図
である。 １……電話回線 ２……CML ３……呼出音検出部 ４……電話器 ５……フツクスイツチ ６……リレー ７……モデム ８……CPU ９……原稿有無センサ 10……網制御部 11……電源スイツチ 12……コンセント 13……NOT回路 14……NOT回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/32 Ｚ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電源をオンオフする電源スイッチと、 データ通信を行うデータ通信手段と、 フックの状態を検出する第１の検出手段と、 送信用データの有無を検出する第２の検出手段と、 前記電源スイッチがオンされると、前記第１、第２の検
   出手段の状態をモニタし、前記第１、第２の検出手段の
   出力に基づいて装置の動作モードの選択および動作の開
   始を制御する制御手段を有することを特徴とするデータ
   通信装置。