JPH0813035B2 - フレーム同期方法及び装置 - Google Patents

フレーム同期方法及び装置

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JPH0813035B2
JPH0813035B2 JP61303952A JP30395286A JPH0813035B2 JP H0813035 B2 JPH0813035 B2 JP H0813035B2 JP 61303952 A JP61303952 A JP 61303952A JP 30395286 A JP30395286 A JP 30395286A JP H0813035 B2 JPH0813035 B2 JP H0813035B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、基幹伝送系,公衆網,加入者系等のディ
ジタル伝送系に用いられるフレーム同期方法及び装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
伝送媒体として光ファイバを用いた伝送技術の進展は
目覚ましいものがあり、伝送情報量としては数百Mbps〜
数Gbps程度の伝送が可能となりつつある。この高速大容
量化した伝送系において高速信号を扱う場合、例えばフ
レーム同期をとる場合には制御ループの許容遅延が数ns
以下と非常に小さくなるために、利用可能な素子の制
限,速度制限,実装条件が一段と厳しくなってしまう。
これらの問題点の解決を目指したフレーム同期方法の1
つとして、同期動作を低次群側で並列処理する方法が考
えられている。
第4図は、この同期方法におけるフレーム構成図であ
る。第4図において、1フレームはNビットで構成さ
れ、1フレームは4個のサブフレームから構成されてい
る。各サブフレームの先頭にはワード長4ビットからな
るフレーム同期用パターンFi′(i=1,2,3,4)が挿入
されている。この技術については、昭和49年度電子通信
学会全国大会講演論文に大竹孝平他によって発表された
“PCM−400M方式における並列形フレーム同期方式の検
討”に記載されている。
この方式においては、第4図に示されたような高次群
信号を一旦任意の位相で低次群(ここでは、高次群信号
のクロック周波数の1/4)に分離し、その後フレームと
サブフレームの同期をとるものである。したがってフレ
ーム同期用パターン検出等、フレーム同期にかかわる処
理速度はすべて低次群速度となる。具体的に説明すれ
ば、第4図に示された高次群信号は1本の直列情報を4
本の並列情報に展開する直並列変換回路によって並列展
開され、この並列展開された4本の低次群データからフ
レーム同期用パターンであるFi′(i=1,2,3,4)を検
出し、フレーム同期,サブフレーム同期を確保してい
る。これにより、高次群速度の1/4という処理速度で、
フレーム同期検出を行うことが可能となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第4図に示されたフレーム構成においては、固有なフ
レームパターンであるFi′(i=1,2,3,4)と一致する
信号列を高次群信号から並列展開して取り出された低次
群信号から検出することにより同期検出を行い、フレー
ム同期及びサブフレーム同期の確保を行っている。しか
しながら、一度同期が外れた場合には、フレームパター
ンであるFi′(i=1,2,3,4)と一致する信号列を前記
低次群信号列から検出するためには、最悪1フレームの
ハンティングが必要となるために、同期復帰を行うまで
にかかる最悪の同期時間は(N−1)×1フレーム〔se
c〕となり、1フレーム長,1フレーム構成ビット数が大
きくなってしまうと、一度同期が外れてから、フレーム
同期を確保するまでにかかる平均時間が大きくなってい
た。
本発明の目的は、これらの問題点を解決し、回路規模
の増大複雑さを増すことがなく、処理速度の低減が図
れ、かつ、同期復帰にかかる平均時間を縮少することが
できる高速大容量の伝送系に適した同期検出方法及び装
置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、乗算器に制御
情報を入力し、乗算器で制御情報に生成多項式を乗算し
て符号長Kビット〔ただしKは(L×M)/2以下で、M
はフレーム同期用パターンのビット数、Lはフレーム同
期用パターンの数〕の巡回符号をL×Mビット乗算器か
ら出力し、第1番目のフレーム同期用パターン挿入回路
から第M番目のフレーム同期用パターン挿入回路に符号
長Kビットの巡回符号を1ビットずつ、順々に入力して
Mビット入力し、これをL回繰り返すことにより符号長
Kビットの巡回符号をL×Mビット入力し、入力した符
号長Kビットの巡回符号を順々に出力し、M個のフレー
ム同期用パターン挿入回路から出力された符号長Kビッ
トの巡回符号を並直列変換回路に入力し、並直列変換回
路からL個のフレーム同期用パターンを直列に出力して
送信し、送信されたL個のフレーム同期用パターンであ
るL×Mビットからなる符号長Kビットの巡回符号を直
並列変換回路に直列に入力し、直並列変換回路の第1番
目の出力端子から第M番目の出力端子に符号長Kビット
の巡回符号を1ビットずつ、順々に出力してMビット出
力し、これをL回繰り返すことにより、符号長Kビット
の巡回符号をL×Mビット出力し、直並列変換回路から
出力されたL×Mビットからなる符号長Kビットの巡回
符号をメモリのM個の入力端子に1ビットずつ、順々に
入力し、メモリの1個の出力端子から先頭Kビットの巡
回符号を出力し、先頭Kビットの巡回符号を割算器に入
力し、割算器で先頭Kビットの巡回符号を生成多項式で
割り、その剰余を割算器から出力して同期制御回路に入
力し、同期制御回路から制御情報を出力するようしたも
のである。
また、上記目的を達成するために、本発明は、制御情
報を入力し制御情報に生成多項式を乗算することにより
符号長Kビットの巡回符号をL×Mビット出力する乗算
器と、第1番目のフレーム同期用パターン挿入回路第M
番目のフレーム同期用パターン挿入回路に符号長Kビッ
トの巡回符号を1ビットずつ、順々に入力してMビット
入力してMビット入力し、これをL回繰り返すことによ
り符号長Kビットの巡回符号をL×Mビット入力し、入
力した符号長Kビットの巡回符号を順々に出力するM個
のフレーム同期用パターン挿入回路と、M個のフレーム
同期用パターン挿入回路から出力された符号長Kビット
の巡回符号を順々に入力しL個のフレーム同期用パター
ンを直列に出力する並直列変換回路とを設けたものであ
る。
更に、上記目的を達成するために、本発明は、L×M
ビットからなる符号長Kビットの巡回符号を直列に入力
し、第1番目の出力端子から第M番目の出力端子に符号
長Kビットの巡回符号を1ビットずつ、順々に出力して
Mビット出力し、これをL回繰り返すことになり、符号
長Kビットの巡回符号をM個の出力端子からL×Mビッ
ト出力する直並列変換回路と、直並列変換回路から出力
されたL×Mビットからなる符号長Kビットの巡回符号
をM個の入力端子に1ビットずつ、順々に入力し、先頭
Kビットの巡回符号を1個の出力端子から出力するメモ
リと、先頭Kビットの巡回符号を生成多項式で割って剰
余を出力する割算器と、剰余を入力し制御情報を出力す
る同期制御回路とを設けたものである。
〔実施例〕
本発明の実施例について説明する前に、ここでは巡回
符号について簡単に説明する。一般的に符号を(A0A1A2
・・・An-1)としたとき、A0をn−1次、A1をn−2
次、・・・An-1を0次に対応させて、符号多項式F
(x)を、 F(x)=An-1+An-2x+An-3x2+・・・ +A1xn-2+A0xn-1 (1) と表すことができる。ここで符号長はnであり、時間的
には高次の項A0が最初に現れ、順次低次の方へと進み、
最後にAn-1が現れるものとする。
ここで、符号長7、符号語として(C1C2C3・・・C7
を選んだとすると、符号多項式F(x)は6次の多項式
で表すことが可能であり、 F(x)=C7+C6x+C5x2+C4x3 +C3x4+C2x5+C1x6 (2) と表せ、例えば、生成多項式G(x)として3次の多項
式を選び、 G(x)=1+x+x3 (3) とした場合、 F(x)=Q(x)G(x) (4) を満足するQ(x)なる多項式が存在すれば、式(2)
の多項式は式(3)の生成多項式から生成されたことに
なる。ここで多項式Q(x)として、入力ビット列I=
(1110)を係数とする多項式 Q(x)=x+x2+x3 (5) を選び、2を法とする体を仮定すれば、 F(x)=Q(x)G(x) =(x+x2+x3)・(1+x+x3) =x+x5+x6 (6) となり、符号語 W0=(1100010) (7) が、入力ビット列I=(1110)から生成されたことにな
る。この場合、入力ビット列としては、(0000)のビッ
ト列を除いた24−1=15種のビット列があり、それぞれ
の入力ビット列に対応した符号語が生成される。
更に、刊行物“「符号理論」(宮川洋、岩垂好裕、今
井秀樹著、昭晃堂、p194〜197)”に示されているよう
に、2を法とする体において、一般にnを符号長とした
時、生成多項式G(x)がxn+1を割切る時G(x)か
ら生成される符号語は巡回符号をなす。従って、式
(3)の生成多項式は、 (x7+1)/G(x)=(x7+1)/(x3+x+1) =x4+x2+x+1 (8) で、x7+1をx4+x2+x+1で割切るので、式(3)の
生成多項式から生成される符号長7の符号語は巡回符号
となる。即ち、式(7)の符号語において、 で示された行列Wの各行成分は符号長7の巡回符号とな
り、 W1=(1100010) (10−1) W2=(1000101) (10−2) W3=(0001011) (10−3) W4=(0010110) (10−4) W5=(0101100) (10−5) W6=(1011000) (10−6) W7=(0110001) (10−7) としたとき、W1,W2,・・・,W7を係数とする符号多項式
は、式(3)の生成多項式で割切れることになる。
以下、本発明のフレーム同期の実施例を図面を参照し
て説明する。本実施例では、1フレームを4個のサブフ
レームから構成し、各サブフレームには1ワード4ビッ
トからなるフレーム同期用パターンをそれぞれ挿入し、
1ワード4ビットのフレーム同期用パターンかる4×4
ビット列として、符号長7〔7は(4×4)/2以下〕ビ
ットからなる符号を繰り返し挿入し、前記符号は予め定
められた生成多項式から生成される符号長7ビットから
なる巡回符号とし、フレーム同期用パターンが挿入され
たサブフレームを直列情報に変換して送信し、送信され
てきた前記直列情報を4ビット毎に取り出し、取り出さ
れた4本の信号のチャネルを入れ換えて4本の信号を出
力し、出力された4本の信号を蓄え、この蓄えられた情
報から取り出される符号長7ビットを係数とする符号多
項式と前記生成多項式との剰余を計算し、剰余の結果と
蓄えられた切情報を用いて前記チャネル入れ換えを制御
する。
第1図は、本実施例におけるフレーム構成を示す。第
1図においては、フレーム長はNビットからなり、1フ
レームは4個のサブフレームから構成されている。各サ
ブフレームの先頭4ビットには、1ワード4ビットから
なるフレーム同期用パターンFi(i=1,2,3,4)が挿入
されており、これらフレーム同期用パターンは、 F1=(C1C2C3C4) F2=(C5C6C7C1) F3=(C2C3C4C5) F4=(C6C7C1C2) であり、Ci(i=1,2,・・・,7)は符号長7の巡回符号
をなす。つまりは、フレーム同期用パターンFi(i=1,
2,3,4)からそれぞれ取り出された4×4=16ビット
列、 〔F1F2F3F4〕= 〔C1C2…C7C1C2…C7C1C2〕 (11) には、符号長7の巡回符号が繰り返し挿入されている。
前記した如く、式(3)の生成多項式G(x)=1+
x+x3を用いることにより、符号長7の巡回符号を生成
することが可能であり、例えばCi(i=1,2,・・・,7)
としては、式(3)の生成多項式から生成される式(10
−1)で示される符号、 (C1C2C3C4C5C6C7)=(1100010) (12) が挿入されている。
本実施例を、フレーム同期装置とともに、さらに詳細
に説明する。
第2図(a)は、第1図において説明したフレーム同
期方法の実施に用いられる本発明のフレーム同期装置の
一実施例を示す。第2図(a)において、2011〜2014
4本の低次群データ入力線、203は制御情報入力線、202
は低次群クロック入力線、206は高次群クロック入力
線、209は予め定められた生成多項式から生成される符
号長7ビットの巡回符号を発生する乗算器、2041〜2044
は4本の低次群データに乗算器209で発生された巡回符
号に情報ビットを挿入する4個のフレーム同期用パター
ン挿入回路、205は4個のフレーム同期用パターン挿入
回路から出力される4本の出力信号を直列情報に変換す
る並直列変換回路、207は高次群データ出力線、208は高
次群クロック出力線である。なお、乗算器209は式
(3)の生成多項式G(x)=1+x+x3と制御情報入
力線203から入力される4ビット列を用いて、符号長7
の巡回符号を生成する。
ここで、制御情報入力線203から入力される4ビット
列について説明する。符号長7の符号として、ここで
は、 (C1′C2′C3′C4′C5′C6′C7′)=(0111010) (1
3) を考える。このとき、式(13)の符号多項式は、 F′(x)=x+x3+x4+x5 (14) となる。ここで、F′(x)と式(3)の生成多項式と
の剰余を計算(2を法とする体)とすると、 F′(x)/G(x) =(x5+x4+x3+x)/(x3+x+1) =x2+x =Q′(x) (15) で割切れるので、F′(x)はQ′(x)=x2+xで表
される入力ビット列I′=(0110)と式(3)の生成多
項式G(x)=1+x+x3から生成される。この符号多
項式F′(x)で表される符号(0111010)は巡回符号
となり、 W1′=(0111010) (16−1) W2′=(1110100) (16−2) W3′=(1101001) (16−3) W4′=(1010011) (16−4) W5′=(0100111) (16−5) W6′=(1001110) (16−6) W7′=(0011101) (16−7) で表されるW1′,W2′,・・・,W7′を係数とする符号多
項式は、式(3)の生成多項式で割切れることになる。
一方、前記した如く、式(7)及び式(10−1)で示
された符号語W0=(1100010)も、入力ビット列I=(1
110)と式(3)の生成多項式から生成された巡回符号
であり、式(10−1),(10−2),・・・,(10−
7)で示された巡回符号を係数とする符号多項式群と式
(16−1),(16−2),・・・,(16−7)で示され
た巡回符号を係数とする符号多項式群とは、排他的に存
在しているので、制御情報入力線203から入力される4
ビット列として、例えば、 I=(1110) (17) I′=(0110) (18) の2元情報を考えた場合、これらの入力ビット列から生
成される巡回符号群が、式(17)および式(18)のどち
らの入力ビット列から生成された巡回符号群であるのか
を容易に識別可能となる。
この場合、乗算器209から形成される巡回符号は、 W0=(1100010) =(C1C2C3C4C5C6C7) (19) または、 W1′=(0111010) =(C1C2C3C4C5C6C7) (20) である。これにより、式(19)および式(20)からなる
巡回符号群から、容易に入力ビット列を識別できるので
式(17),(18)の入力ビット列を送信情報とするとが
でき、これを伝送路監視情報等に割り当てることが可能
となる。乗算器209は、この生成された符号長7の巡回
符号(C1C2C3C4C5C6C7)から16ビット列、 (C1C2C3C4C5C6C7C1C2C3C4C5C6C7C1C2) (21) を4ビット毎に、 S1=(C1C5C2C6) (21−1) S2=(C2C6C3C7) (21−2) S3=(C3C7C4C1) (21−3) S4=(C4C1C5C2) (21−4) 展開し、S1の情報をフレーム同期用パターン挿入回路20
41、S2の情報をフレーム同期用パターン挿入回路2042
S3の情報をフレーム同期用パターン挿入回路2043、S4
情報をフレーム同期用パターン挿入回路2044にそれぞれ
送信する。
ここで、S1,S2,S3,S4を各列成分とする行列S、 を考えると、行列Sの各列ベクトルが、第1図に示され
たフレーム同期用パターンFi(i=1,2,3,4)に対応し
ていることがわかる。4個のフレーム同期用パターン挿
入回路2041〜2044は、この乗算器209からそれぞれに送
られてくる情報S1,S2,S3,S4のビット情報を、4本の低
次群データ入力線2011〜2044から送られてくる低次群デ
ータにサブフレーム周期で1ビットずつ挿入する。ま
た、高次群クロック入力線206から入力される高次群ク
ロックは、低次群クロック入力線202から入力される低
次群クロックの4倍の周波数を有しており、これらのク
ロック信号を用いて、並直列変換回路205は4個のフレ
ーム同期用パターン挿入回路2041〜2044から入力される
4系列のデータを1系列に並直列変換し、これにより高
次群データ出力線207、及び、高次群クロック出力線208
から、第1図のフレーム構成をもつ高次群データ、及
び、高次群クロックが出力される。
第2図(b)はフレーム同期用パターン挿入回路2041
〜2044の出力であり、並直列変換回路205の入力となる
4系列低次群データの構成例である。同図において、SF
1はフレーム同期用パターン挿入回路2041の出力デー
タ、SF2はフレーム同期用パターン挿入回路2042の出力
データ、SF3はフレーム同期用パターン挿入回路2043
出力データ、SF4はフレーム同期用パターン挿入回路204
4の出力データである。また、S1=(S11S12S13S14)、S
2=(S21S22S23S24)、S3=(S31S32S33S34)、S4=(S
41S42S43S44)の関係がある。これらのデータは並直列
変換回路205でビット単位に多重化されることにより、
第2図(c)に示す高次群データ207となる。第2図
(c)は第1図に示されたフレームの具体例である。
第3図は、第1図において説明したフレーム同期方法
の実施に用いられる他の本発明のフレーム同期装置の一
実施例を示す。第3図において、301は高次群データ入
力線、302は高次群クロック入力線、303は高次群データ
を4ビット毎に取り出す直並列変換回路、304はこの直
並列変換回路の4本の出力がそれぞれ接続され、4本の
入力信号のチャネルを入れ換えて4本の信号を出力する
ことが可能なチャネル入換回路、306はチャネル入換回
路の4本の出力信号を蓄えるメモリ、307はこのメモリ
に蓄えられた情報から取り出される符号長7ビットを係
数とする符号多項式と予め定められた生成多項式との剰
余を計算する割算器、308は割算器における剰余の結果
とメモリ306内の情報を用いてチャネル入換回路304のチ
ャネル制御を行う同期制御回路、309は1/4分周回路、30
51〜3054は低次群データ出力線、310は制御情報出力線
である。
第3図において、高次群データ入力線301、及び、高
次群クロック入力線302からは、第2図に示された高次
群データ出力線207、及び、高次群クロック出力線208か
ら出力される出力信号が入力され、直並列変換回路303
の入力信号となる。この受信信号のうち、高次群データ
入力線301から入力された高次群データは、4ビット毎
に取り出されて、4系列の出力情報となる。この4系列
の出力情報は、チャネル入換回路304の入力情報とな
る。このチャネル入換回路は、後述するような外部から
の情報を用いて、チャネルの切り換え〔入力された4系
列の情報(入線)とチャネル入換回路304の4系列の出
力情報(出線)の接続の切り換え、及び、出力データの
位相制御に相当する〕を行った後、4系列の情報を出力
することが可能であり、これらが低次群データ出力線30
51〜3054から出力されている。メモリ306は、少なくと
も1フレーム内に挿入されているフレーム同期用パター
ンビット列(ここでは16ビット)を記憶可能な読み書き
可能メモリであり、例えば、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)の使用が考えられる。このメモリ306には、チャ
ネル入換回路304から出力される低次群データが、サブ
フレーム周期で書き込まれる。同期状態において、メモ
リ306には第1図のフレームに挿入されているフレーム
同期用パターンビット列、つまりは、式(11)で示され
た16ビット列が(C1C2・・・C7C1・・・C7C1C2)の順番
で書き込まれる。割算器307は、メモリ306に書き込まれ
た16ビット列のうち、逐次読み出される先頭7ビットを
符号語とする符号多項式を式(3)の生成多項式で割る
割算器であり、その余剰が同期制御回路308に送信され
る。この過程は、第1図のフレームに挿入された16ビッ
ト列から取り出された先頭7ビットを符号語とする符号
多項式と式(3)の生成多項式との割算を行っているこ
とに相当する。そして、その剰余が零であるならば、割
算器307に送信された信号が各サブフレームの先頭4ビ
ットに挿入された符号長7の巡回符号群であり、剰余が
非零であるならば、メモリ306に書き込まれた情報が各
サブフレームの先頭4ビットに挿入されたフレーム同期
用パターン以外に割当てられた情報であることを意味す
る。
このようにして、メモリ306にサブフレーム周期で書
き込まれた情報が、各サブフレームの先頭4ビットに挿
入された符号長7の巡回符号からなるフレーム同期用パ
ターンであるかどうかの検出が容易に行える。ここで、
剰余の結果が零の場合であっても、メモリ306に書き込
まれた情報は、式(11)で示された16ビット列が(C1C2
C3・・・C7C1・・・C7C1C2)順番で書き込まれていると
は限らないが、つまりは、フレームの先頭から順番にサ
ブフレーム周期でメモリに書き込まれているとは限らな
いが、同期制御回路308において、メモリ306に書き込ま
れた巡回符号群が式(19)及び式(20)で表された巡回
符号のどちらを構成要素とする符号群であるかの検出を
行うとともに、(C1C2・・・C7C1・・・C7C1C2)のビッ
ト列との位相差を検出する。この情報を用いてチャネル
入力回路304は、入線,出線の接続や、低次群データ出
力線3051〜3054に出力する低次群データの位相を制御す
る。これにより、すみやかな同期復帰・確保が可能にな
り、一度非同期状態に陥った場合でも、フレーム内に挿
入された巡回符号群を検出するのに要する最悪なハンテ
ィング回数は、サブフレームビット数を とした場合で、 となり、最悪の場合の同期復帰時間は となる。また、同期制御回路308で検出された結果か
ら、フレーム同期用パターンを構成する巡回符号を生成
するに要した入力ビット列が、式(17)または式(18)
で示されたどちらのビット列であったのかの識別が容易
に行え、この情報が制御情報出力線310から出力され
る。これにより第1図のフレームを用いて送信された制
御情報の受信が可能となる。
更に、同期の確保機能を同期制御回路308に常にもた
せる必要は必ずしもなく、各低次群データ出力線3051
3054対応に同期確保機能をもたせ、各低次群データに分
散して挿入されている同期情報S1,S2,S3,S4を用いて同
期確保を行う方法も考えられる。この場合には、メモリ
306にサブフレーム同期で情報を書き込む必要は必ずし
もなく、各低次群データ出力線3051〜3054対応に取り付
けられた同期確保機能を用いて、系全体が非同期状態と
判断された場合のみ、メモリ306に情報を書き込み同期
復帰動作を行えば良く、この場合には、1フレーム分全
ての情報をメモリに貯えることにより、同期復帰特性を
著しく改善する方式も有望となる。また、巡回符号を生
成する剰算器、及び、符号多項式と生成多項式との割算
を行う割算器は、シフトレジスタとmod2の加算器を用い
ることにより容易に構成可能であり、回路の簡易化・小
規模化を図ることができる。
以上、1フレーム内のサブフレーム数4,各サブフレー
ムに挿入されるフレーム同期用パターンビット長4,生成
多項式1+x+x3、巡回符号の符号長7の場合を例に挙
げて説明してきたが、本発明は、これらの組み合わせに
限られるものではなく、多種多様な組み合わせが考えら
れることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、同期検出が容易
で同期動作を低減して行うことができ、更には、平均非
同期継続時間が従来の構成による同期検出方法及び装置
に比べ著しく改善されていることがわかる。
本発明は、このように高速・大容量の伝送系に適して
おり、将来、より一層高速・大容量化される伝送系への
応用にその活用が待機されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフレーム同期方法の一実施例における
フレームの構成図、 第2図は本発明のフレーム同期装置の一実施例を示す
図、 第3図は他の本発明のフレーム同期装置の一実施例のブ
ロック図、 第4図は従来例におけるフレームの構成図である。 2011〜2014……低次群データ入力線 202……低次群クロック入力線 203……制御情報入力線 2041〜2044……フレーム同期用パターン挿入回路 205……並直列変換回路 206……高次群クロック入力線 207……高次群データ出力線 208……高次群クロック出力線 209……乗算器 301……高次群データ入力線 302……高次群クロック入力線 303……直並列変換回路 304……チャネル入換回路 3051〜3054……低次群データ出力線 306……メモリ 307……割算器 308……同期制御回路 309……1/4分周回路 310……制御情報出力線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗算器に制御情報を入力し、乗算器で制御
    情報に生成多項式を乗算して符号長Kビット〔ただしK
    は(L×M)/2以下で、Mはフレーム同期用パターンの
    ビット数、Lはフレーム同期用パターンの数〕の巡回符
    号をL×Mビット乗算器から出力し、第1番目のフレー
    ム同期用パターン挿入回路から第M番目のフレーム同期
    用パターン挿入回路に符号長Kビットの巡回符号を1ビ
    ットずつ、順々に入力してMビット入力し、これをL回
    繰り返すことにより符号長Kビットの巡回符号をL×M
    ビット入力し、入力した符号長Kビットの巡回符号を順
    々に出力し、M個のフレーム同期用パターン挿入回路か
    ら出力された符号長Kビットの巡回符号を並直列変換回
    路に入力し、並直列変換回路からL個のフレーム同期用
    パターンを直列に出力して送信し、送信されたL個のフ
    レーム同期用パターンであるL×Mビットからなる符号
    長Kビットの巡回符号を直並列変換回路に直列に入力
    し、直並列変換回路の第1番目の出力端子から第M番目
    の出力端子に符号長Kビットの巡回符号を1ビットず
    つ、順々に出力してMビット出力し、これをL回繰り返
    すことにより、符号長Kビットの巡回符号をL×Mビッ
    ト出力し、直並列変換回路から出力されたL×Mビット
    からなる符号長Kビットの巡回符号をメモリのM個の入
    力端子に1ビットずつ、順々に入力し、メモリの1個の
    出力端子から先頭Kビットの巡回符号を出力し、先頭K
    ビットの巡回符号を割算器に入力し、割算器で先頭Kビ
    ットの巡回符号を生成多項式で割り、その剰余を割算器
    から出力して同期制御回路に入力し、同期制御回路から
    制御情報を出力するようしたことを特徴とするフレーム
    同期方法。
  2. 【請求項2】制御情報を入力し制御情報に生成多項式を
    乗算することにより符号長Kビットの巡回符号をL×M
    ビット出力する乗算器と、第1番目のフレーム同期用パ
    ターン挿入回路から第M番目のフレーム同期用パターン
    挿入回路に符号長Kビットの巡回符号を1ビットずつ、
    順々に入力してMビット入力し、これをL回繰り返すこ
    とにより符号長Kビットの巡回符号をL×Mビット入力
    し、入力した符号長Kビットの巡回符号を順々に出力す
    るM個のフレーム同期用パターン挿入回路と、M個のフ
    レーム同期用パターン挿入回路から出力された符号長K
    ビットの巡回符号を順々に入力しL個のフレーム同期用
    パターンを直列に出力する並直列変換回路とからなるこ
    とを特徴とするフレーム同期装置。
  3. 【請求項3】L×Mビットからなる符号長Kビットの巡
    回符号を直列に入力し、第1番目の出力端子から第M番
    目の出力端子に符号長Kビットの巡回符号を1ビットず
    つ、順々に出力してMビット出力し、これをL回繰り返
    すことになり、符号長Kビットの巡回符号をM個の出力
    端子からL×Mビット出力する直並列変換回路と、直並
    列変換回路から出力されたL×Mビットからなる符号長
    Kビットの巡回符号をM個の入力端子に1ビットずつ、
    順々に入力し、先頭Kビットの巡回符号を1個の出力端
    子から出力するメモリと、先頭Kビットの巡回符号を生
    成多項式で割って剰余を出力する割算器と、剰余を入力
    し制御情報を出力する同期制御回路とからなることを特
    徴とするフレーム同期装置。
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