JPH08129B2 - 医療廃棄物の処理方法 - Google Patents
医療廃棄物の処理方法Info
- Publication number
- JPH08129B2 JPH08129B2 JP3210355A JP21035591A JPH08129B2 JP H08129 B2 JPH08129 B2 JP H08129B2 JP 3210355 A JP3210355 A JP 3210355A JP 21035591 A JP21035591 A JP 21035591A JP H08129 B2 JPH08129 B2 JP H08129B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorine dioxide
- dioxide gas
- medical waste
- impregnated body
- alkaline chlorine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療廃棄物の処理方法
及び装置に関するものである。医療廃棄物は医療関係機
関等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、血
液等及び血液等が付着した廃棄物並びに病原微生物に汚
染されたおそれのある廃棄物等の感染性廃棄物、及び非
感染性廃棄物があるが、本発明は特に感染性廃棄物の処
理を対象とする。
及び装置に関するものである。医療廃棄物は医療関係機
関等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、血
液等及び血液等が付着した廃棄物並びに病原微生物に汚
染されたおそれのある廃棄物等の感染性廃棄物、及び非
感染性廃棄物があるが、本発明は特に感染性廃棄物の処
理を対象とする。
【0002】
【従来の技術及び課題】近年、病院内で医師がB型肝炎
に感染し、死亡するという事故が発生し、これをきっか
けに清掃作業員や廃棄物処理業者の間で、医療廃棄物を
介するエイズ、B型肝炎などの病原性微生物による二次
感染の不安が高まり、医療廃棄物を適正処理することが
強く求められるようになっている。しかしながら、感染
性廃棄物を確実かつ簡便に処理する方法はまだ見いださ
れていないのが実情である。
に感染し、死亡するという事故が発生し、これをきっか
けに清掃作業員や廃棄物処理業者の間で、医療廃棄物を
介するエイズ、B型肝炎などの病原性微生物による二次
感染の不安が高まり、医療廃棄物を適正処理することが
強く求められるようになっている。しかしながら、感染
性廃棄物を確実かつ簡便に処理する方法はまだ見いださ
れていないのが実情である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決したものである。すなわち本発明は、pH10〜11
のアルカリ性二酸化塩素溶液を多孔質のセラミックス吸
着体に含浸させた含浸体を加熱し、加熱した含浸体を送
風機からの循環空気流と接触させて温度40〜80℃、
pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気
流を発生させ、該アルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気
流を袋に密封された医療廃棄物と袋を介して接触させ、
袋に密封したまま医療廃棄物を殺菌脱臭処理し、該接触
後の空気流を前記含浸体との接触のために循環すること
を特徴とする医療廃棄物の処理方法;及び温度40〜8
0℃のアルカリ性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたア
ルカリ性二酸化塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃
棄物の収納部、及び両者の接続部とを備えた、加熱され
たアルカリ性二酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺
菌脱臭処理装置であって、二酸化塩素ガス発生部が送風
機、アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセ
ラミックス製含浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び
該含浸体に接続されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用
のアルカリ性二酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス
発生部において送風機からの空気流によって含浸体から
温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空
気流を発生させ前記接続部を介して該アルカリ性二酸化
塩素ガスを含む空気流を医療廃棄物の収納部に導入し、
次いで二酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医
療廃棄物の殺菌脱臭処理装置である。
決したものである。すなわち本発明は、pH10〜11
のアルカリ性二酸化塩素溶液を多孔質のセラミックス吸
着体に含浸させた含浸体を加熱し、加熱した含浸体を送
風機からの循環空気流と接触させて温度40〜80℃、
pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気
流を発生させ、該アルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気
流を袋に密封された医療廃棄物と袋を介して接触させ、
袋に密封したまま医療廃棄物を殺菌脱臭処理し、該接触
後の空気流を前記含浸体との接触のために循環すること
を特徴とする医療廃棄物の処理方法;及び温度40〜8
0℃のアルカリ性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたア
ルカリ性二酸化塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃
棄物の収納部、及び両者の接続部とを備えた、加熱され
たアルカリ性二酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺
菌脱臭処理装置であって、二酸化塩素ガス発生部が送風
機、アルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセ
ラミックス製含浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び
該含浸体に接続されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用
のアルカリ性二酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス
発生部において送風機からの空気流によって含浸体から
温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空
気流を発生させ前記接続部を介して該アルカリ性二酸化
塩素ガスを含む空気流を医療廃棄物の収納部に導入し、
次いで二酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医
療廃棄物の殺菌脱臭処理装置である。
【0004】本発明において医療廃棄物は医療関係機関
等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、感染
性医療廃棄物には血液、血清、体液、血漿(精液、組織
液等)、血液製剤(全血製剤、血液成分製剤)等の血
液、血液製剤;臓器、組織等の手術等により排出される
病理廃棄物;注射針等、メス、試験管、シャーレ、ガラ
スくず等の血液等が付着した鋭利なもの;実験、検査等
に使用した試験管、シャーレ等、実験、検査等に使用し
た培地、実験動物の死体等の病原微生物に関連した試験
検査等に用いられた試験器具・培地;チューブ、フィル
ター等の透析器具;実験・手術用手袋等のディスポーザ
ブル製品、脱脂綿、ガーゼ、包帯等のその他の血液等が
付着したもの;等がある。
等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、感染
性医療廃棄物には血液、血清、体液、血漿(精液、組織
液等)、血液製剤(全血製剤、血液成分製剤)等の血
液、血液製剤;臓器、組織等の手術等により排出される
病理廃棄物;注射針等、メス、試験管、シャーレ、ガラ
スくず等の血液等が付着した鋭利なもの;実験、検査等
に使用した試験管、シャーレ等、実験、検査等に使用し
た培地、実験動物の死体等の病原微生物に関連した試験
検査等に用いられた試験器具・培地;チューブ、フィル
ター等の透析器具;実験・手術用手袋等のディスポーザ
ブル製品、脱脂綿、ガーゼ、包帯等のその他の血液等が
付着したもの;等がある。
【0005】本発明はエイズ、B型肝炎等の病原性微生
物に汚染された医療廃棄物を対象とし、これらを確実に
殺菌脱臭するものである。
物に汚染された医療廃棄物を対象とし、これらを確実に
殺菌脱臭するものである。
【0006】本発明においては感染を防止するために医
療廃棄物は袋に密封したままで殺菌脱臭処理を行う。袋
は、適度の通気性を有し、かつ温度40〜80℃のアルカリ
性二酸化塩素ガスに対して安定なものを用いる。安定
性、通気性、感染性の点から、紙袋が好ましく、感染を
極力防止するために二重袋等の多重の袋が好ましい。
療廃棄物は袋に密封したままで殺菌脱臭処理を行う。袋
は、適度の通気性を有し、かつ温度40〜80℃のアルカリ
性二酸化塩素ガスに対して安定なものを用いる。安定
性、通気性、感染性の点から、紙袋が好ましく、感染を
極力防止するために二重袋等の多重の袋が好ましい。
【0007】感染性廃棄物はその性状に応じて適宜、本
発明を適用する。例えば、液状または泥状のものの場合
は廃液等が漏洩しない密閉容器に、鋭利なものの場合は
耐貫通性のある堅牢な容器に、それぞれ入れた上で一部
を開放又は開封した状態で袋に密封して本発明を適用す
る。
発明を適用する。例えば、液状または泥状のものの場合
は廃液等が漏洩しない密閉容器に、鋭利なものの場合は
耐貫通性のある堅牢な容器に、それぞれ入れた上で一部
を開放又は開封した状態で袋に密封して本発明を適用す
る。
【0008】二酸化塩素は、通常、塩素酸ナトリウム又
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性の高いもので、その取り
扱いには十分、注意をしなければならない。
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性の高いもので、その取り
扱いには十分、注意をしなければならない。
【0009】本発明では温度40〜80℃、pH10〜
11のアルカリ性の二酸化塩素ガスを用いる。温度が4
0℃より低いと感染性廃棄物を殺菌脱臭することができ
ず、80℃を越えると二酸化塩素が不安定になる。
11のアルカリ性の二酸化塩素ガスを用いる。温度が4
0℃より低いと感染性廃棄物を殺菌脱臭することができ
ず、80℃を越えると二酸化塩素が不安定になる。
【0010】ここで用いる温度40〜80℃のpH10
〜11のアルカリ性の二酸化塩素ガスは、pH10〜1
1のアルカリ性二酸化塩素溶液を多孔質のセラミックス
吸着体に含浸させた含浸体を加熱し、加熱した含浸体を
送風機からの循環空気流と接触させて温度40〜80
℃、pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む
空気流として得る。アルカリ性二酸化塩素水溶液の製造
及びそのpH値の設定はそれ自体公知の方法で実施され
る。
〜11のアルカリ性の二酸化塩素ガスは、pH10〜1
1のアルカリ性二酸化塩素溶液を多孔質のセラミックス
吸着体に含浸させた含浸体を加熱し、加熱した含浸体を
送風機からの循環空気流と接触させて温度40〜80
℃、pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む
空気流として得る。アルカリ性二酸化塩素水溶液の製造
及びそのpH値の設定はそれ自体公知の方法で実施され
る。
【0011】吸着体としては、多孔質のセラミックス吸
着体が好ましく、動物骨粉を活性成分として含有するセ
ラミックス、すなわち動物骨粉をつなぎ剤、及び必要に
応じ他の添加剤を混合してなるもの、が特に好ましい。
この吸着体はパイプ状とし、アルカリ性二酸化塩素水溶
液を含浸させ、パイプ中の中空部(通気孔)にガス流を
通し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるのが好ま
しい。
着体が好ましく、動物骨粉を活性成分として含有するセ
ラミックス、すなわち動物骨粉をつなぎ剤、及び必要に
応じ他の添加剤を混合してなるもの、が特に好ましい。
この吸着体はパイプ状とし、アルカリ性二酸化塩素水溶
液を含浸させ、パイプ中の中空部(通気孔)にガス流を
通し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるのが好ま
しい。
【0012】また、この場合のアルカリ性二酸化塩素溶
液の含浸は、アルカリ性二酸化塩素溶液供給用の溶液槽
をパイプの外表面と接続し、外表面に供給した溶液が内
部に含浸して、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させる
ようにするのが好ましい。
液の含浸は、アルカリ性二酸化塩素溶液供給用の溶液槽
をパイプの外表面と接続し、外表面に供給した溶液が内
部に含浸して、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させる
ようにするのが好ましい。
【0013】発生した温度40〜80℃のpH10〜1
1の強アルカリ性の二酸化塩素ガスを、袋に密封した医
療廃棄物と袋を介して接触させ、袋に密封したまま殺菌
脱臭処理する。本発明においては殺菌脱臭処理を確実に
行うため、二酸化塩素ガスを温度40〜80℃、pH1
0〜11に維持して処理する必要がある。そのため、ア
ルカリ性の二酸化塩素ガスは循環ガスとし、pH10〜
11のアルカリ性の二酸化塩素溶液を含浸し加熱した含
浸体から循環ガス流(送風機からの空気流)により発生
させ、温度が40〜80℃になるように制御し、医療廃
棄物と接触した後の二酸化塩素を含むガスは元へ戻され
る。
1の強アルカリ性の二酸化塩素ガスを、袋に密封した医
療廃棄物と袋を介して接触させ、袋に密封したまま殺菌
脱臭処理する。本発明においては殺菌脱臭処理を確実に
行うため、二酸化塩素ガスを温度40〜80℃、pH1
0〜11に維持して処理する必要がある。そのため、ア
ルカリ性の二酸化塩素ガスは循環ガスとし、pH10〜
11のアルカリ性の二酸化塩素溶液を含浸し加熱した含
浸体から循環ガス流(送風機からの空気流)により発生
させ、温度が40〜80℃になるように制御し、医療廃
棄物と接触した後の二酸化塩素を含むガスは元へ戻され
る。
【0014】本発明の装置は、温度40〜80℃のアル
カリ性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二
酸化塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納
部、及び両者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ
性二酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理
装置であって、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカ
リ性二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス
製含浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に
接続されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ
性二酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部にお
いて送風機からの空気流によって含浸体から温度40〜
80℃のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気流を発生
させ前記接続部を介して該アルカリ性二酸化塩素ガスを
含む空気流を医療廃棄物の収納部に導入し、次いで二酸
化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療廃棄物の
殺菌脱臭処理装置である。
カリ性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二
酸化塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納
部、及び両者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ
性二酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理
装置であって、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカ
リ性二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス
製含浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に
接続されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ
性二酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部にお
いて送風機からの空気流によって含浸体から温度40〜
80℃のアルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気流を発生
させ前記接続部を介して該アルカリ性二酸化塩素ガスを
含む空気流を医療廃棄物の収納部に導入し、次いで二酸
化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療廃棄物の
殺菌脱臭処理装置である。
【0015】二酸化塩素ガス発生部と医療廃棄物の収納
部は隔離した構造とし、両者の間はパイプ又は通気孔等
の接続部で連絡するのが好ましい。
部は隔離した構造とし、両者の間はパイプ又は通気孔等
の接続部で連絡するのが好ましい。
【0016】また本発明においてはタイマーを設け、送
風機によって二酸化塩素を蒸散させ、所定時間経過後、
タイマーを作動させてすい込みファンが作動するように
することもできる。送風機はモーターファンヒーターと
して加熱用ヒーターを兼ねることもできる。また加熱用
ヒーターはセラミックス製含浸体と一体化してもよい。
風機によって二酸化塩素を蒸散させ、所定時間経過後、
タイマーを作動させてすい込みファンが作動するように
することもできる。送風機はモーターファンヒーターと
して加熱用ヒーターを兼ねることもできる。また加熱用
ヒーターはセラミックス製含浸体と一体化してもよい。
【0017】図1は本発明を実施するための装置の一例
を図示したものであり、1は二酸化塩素ガス発生部、2
は医療廃棄物の収納部、3は二酸化塩素ガス発生部と医
療廃棄物の収納部とを接続する通気孔、4は送風機、5
はセラミックス吸着体(パイプ)、6は加熱用ヒータ
ー、7はアルカリ性二酸化塩素溶液槽、8は袋に密封さ
れた医療廃棄物、9はタイマー、10は吸い込み芯、1
1はフィルターである。
を図示したものであり、1は二酸化塩素ガス発生部、2
は医療廃棄物の収納部、3は二酸化塩素ガス発生部と医
療廃棄物の収納部とを接続する通気孔、4は送風機、5
はセラミックス吸着体(パイプ)、6は加熱用ヒータ
ー、7はアルカリ性二酸化塩素溶液槽、8は袋に密封さ
れた医療廃棄物、9はタイマー、10は吸い込み芯、1
1はフィルターである。
【0018】7のアルカリ性二酸化塩素溶液槽からpH10
〜11のアルカリ性二酸化塩素溶液が6の加熱用ヒーター
で加熱された5のセラミックス吸着体(パイプ)の外側
に供給され、その溶液がセラミックス吸着体の内部に含
浸し、4の送風機からの空気流に同伴されて5の吸着体
の複数の通気孔から温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩
素ガスが発生する。
〜11のアルカリ性二酸化塩素溶液が6の加熱用ヒーター
で加熱された5のセラミックス吸着体(パイプ)の外側
に供給され、その溶液がセラミックス吸着体の内部に含
浸し、4の送風機からの空気流に同伴されて5の吸着体
の複数の通気孔から温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩
素ガスが発生する。
【0019】発生した二酸化塩素ガスを含む空気流は、
3の通気孔を通して2の医療廃棄物の収納部に導入さ
れ、8の袋に密封された医療廃棄物を殺菌脱臭する。医
療廃棄物と接触した後の二酸化塩素ガスを含む空気流
は、別の通気孔を通って二酸化塩素ガス発生部に戻る。
かくして、温度及びpHを制御しつつ医療廃棄物を安全、
確実に殺菌脱臭処理することができる。
3の通気孔を通して2の医療廃棄物の収納部に導入さ
れ、8の袋に密封された医療廃棄物を殺菌脱臭する。医
療廃棄物と接触した後の二酸化塩素ガスを含む空気流
は、別の通気孔を通って二酸化塩素ガス発生部に戻る。
かくして、温度及びpHを制御しつつ医療廃棄物を安全、
確実に殺菌脱臭処理することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0021】例1 病原微生物(B型肝炎、エイズ、その他伝染病菌)に汚
染されたチューブを二重の紙袋に密封し、図1の装置の
医療廃棄物の収納部に収納し、図1の二酸化塩素ガス発
生部から発生した温度60℃、pH10〜11のアルカリ性二酸
化塩素ガスを含む空気流を約1時間循環させた。その結
果、チューブは完全に殺菌脱臭された。
染されたチューブを二重の紙袋に密封し、図1の装置の
医療廃棄物の収納部に収納し、図1の二酸化塩素ガス発
生部から発生した温度60℃、pH10〜11のアルカリ性二酸
化塩素ガスを含む空気流を約1時間循環させた。その結
果、チューブは完全に殺菌脱臭された。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、感染性医療廃棄物を確
実かつ簡便に処理することができ、エイズ、B型肝炎等
の病原性微生物に汚染された医療廃棄物を安全に処理す
ることができる。
実かつ簡便に処理することができ、エイズ、B型肝炎等
の病原性微生物に汚染された医療廃棄物を安全に処理す
ることができる。
【図1】本発明を実施するための装置の一例を図示した
ものである。
ものである。
1 二酸化塩素ガス発生部 2 医療廃棄物の収納部 3 二酸化塩素ガス発生部と医療廃棄物の収納部とを
接続する通気孔 4 送風機 5 セラミックス吸着体(パイプ) 6 加熱用ヒーター 7 アルカリ性二酸化塩素溶液槽 8 袋に密封された医療廃棄物 9 タイマー 10 吸い込み芯 11 フィルター
接続する通気孔 4 送風機 5 セラミックス吸着体(パイプ) 6 加熱用ヒーター 7 アルカリ性二酸化塩素溶液槽 8 袋に密封された医療廃棄物 9 タイマー 10 吸い込み芯 11 フィルター
Claims (9)
- 【請求項1】 pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素
溶液を多孔質のセラミックス吸着体に含浸させた含浸体
を加熱し、加熱した含浸体を送風機からの循環空気流と
接触させて温度40〜80℃、pH10〜11のアルカ
リ性二酸化塩素ガスを含む空気流を発生させ、該アルカ
リ性二酸化塩素ガスを含む空気流を袋に密封された医療
廃棄物と袋を介して接触させ、袋に密封したまま医療廃
棄物を殺菌脱臭処理し、該接触後の空気流を前記含浸体
に循環することを特徴とする医療廃棄物の処理方法。 - 【請求項2】 医療廃棄物が感染性廃棄物である請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 医療廃棄物がエイズ、B型肝炎等の病原
性微生物に汚染されたものである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 袋が少なくとも二重の紙袋である請求項
1記載の方法。 - 【請求項5】 セラミックス吸着体が、動物骨粉を活性
成分として含有する吸着体である請求項1記載の装置。 - 【請求項6】 温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩
素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガス発
生部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、及び両者の
接続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガ
ス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置であって、
二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性二酸化塩素
溶液を含浸させた多孔質のセラミックス製含浸体、該含
浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続されたアル
カリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二酸化塩素溶
液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において送風機から
の空気流によって含浸体から温度40〜80℃のアルカ
リ性二酸化塩素ガスを含む空気流を発生させ前記接続部
を介して該アルカリ性二酸化塩素ガスを含む空気流を医
療廃棄物の収納部に導入し、次いで二酸化塩素ガス発生
部に循環させるようにした医療廃棄物の殺菌脱臭処理装
置。 - 【請求項7】 セラミックス製含浸体が、パイプ状であ
り、パイプ中の通気孔(中空部)に送風機からの空気流
を送入し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるよう
にした請求項6記載の装置。 - 【請求項8】 アルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアル
カリ性二酸化塩素溶液槽が、パイプ状セラミックス製含
浸体の外表面と接続され、外表面に供給されたアルカリ
性二酸化塩素溶液を内部に含浸せしめ、通気孔から二酸
化塩素ガスを発生させるようにした請求項6記載の装
置。 - 【請求項9】 セラミックス製含浸体が、動物骨粉を活
性成分として含有するセラミックス製含浸体である請求
項6記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210355A JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210355A JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531164A JPH0531164A (ja) | 1993-02-09 |
JPH08129B2 true JPH08129B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=16588019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3210355A Expired - Lifetime JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5514346A (en) * | 1994-04-01 | 1996-05-07 | Fujita; Sanai | Dryer for deodorization and sterilization |
JP3492423B2 (ja) * | 1994-07-19 | 2004-02-03 | 佐内 藤田 | 医療廃棄物の殺菌脱臭方法及び装置 |
JP3423920B2 (ja) | 2000-05-08 | 2003-07-07 | Smk株式会社 | コネクタレセプタクル |
JP4850373B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2012-01-11 | セリック株式会社 | 二酸化塩素式殺菌消臭装置 |
CN108367091A (zh) | 2015-11-27 | 2018-08-03 | 大幸药品株式会社 | 医疗废弃物容器的处理方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4681739A (en) * | 1982-10-19 | 1987-07-21 | The Scopas Technology Co., Inc. | Use of chlorine dioxide gas as a chemosterilizing agent |
JPS60180902A (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-14 | Tezuka Hiromu | 安定化二酸化塩素の製造法及びこれによる消臭,殺菌剤 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3210355A patent/JPH08129B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0531164A (ja) | 1993-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5362443A (en) | Method and apparatus for disposal of medical waste | |
JP2003521999A (ja) | 内視鏡の殺菌方法 | |
WO2005000364A2 (en) | Sterilization methods and apparatus which employ additive-containing supercritical carbon dioxide sterilant | |
WO2001076501A1 (en) | Surgical implant system | |
KR101131607B1 (ko) | 연속동작이 가능한 이산화염소를 이용한 저온 멸균소독기 및 이를 이용한 멸균방법 | |
CN208031551U (zh) | 一种消毒供应中心用多功能医疗器械消毒杀菌箱 | |
US6610251B1 (en) | Method of sterilizing medical instruments | |
JPH08129B2 (ja) | 医療廃棄物の処理方法 | |
US7189350B2 (en) | Method of sterilizing medical instruments | |
JP3492423B2 (ja) | 医療廃棄物の殺菌脱臭方法及び装置 | |
CN108635134A (zh) | 一种新型儿科病床 | |
JP3460977B2 (ja) | ゴム部材を有する医療機器の消毒、滅菌方法と装置 | |
CN106267272A (zh) | 遗体解冻消毒装置 | |
JPH08309099A (ja) | 医療用寝具等の脱臭殺菌乾燥方法及びその装置 | |
JP2006096737A (ja) | 遺体処置設備および遺体の処置方法 | |
JPS606660B2 (ja) | 無菌人工臓器の製造方法 | |
JP2714660B2 (ja) | 歯科用滅菌装置 | |
JP4215956B2 (ja) | 生体組織材料を表面改質処理する交互浸漬装置および交互浸漬方法 | |
WO2024068980A2 (de) | Verfahren und vorrichtung zur desinfektion und/oder sterilisation von objekten | |
KR20220082715A (ko) | 체내 전염성 유기체의 비활성화를 위한 장치 및 방법 | |
JP2001299898A (ja) | 廃棄物処理システム | |
Ohkawa et al. | High-Grade Disinfection Using High-Density Ozone Chemical and Structural Properties of Jordanian Diatomaceous Clay Supported Metal Oxides Chemical and Structural Properties of Jordanian Diatomaceous Clay Supported Metal Oxides Chemical and Structural Properties of Jordanian Diatomaceous Clay Supported Metal Oxides Chemical and Structural Properties of Jordanian Diatomaceous Clay Supported Metal Oxides | |
WO2024068982A2 (de) | Verfahren und vorrichtung zur desinfektion und/oder sterilisation von objekten | |
JP2001178801A (ja) | 超臨界流体による医療機器、医療関係着衣類、病院食器類等の消毒、殺菌洗浄方式 | |
WO2024068981A2 (de) | Verfahren und vorrichtung zur desinfektion und/oder sterilisation von objekten |