JPH0531164A - 医療廃棄物の処理方法 - Google Patents
医療廃棄物の処理方法Info
- Publication number
- JPH0531164A JPH0531164A JP3210355A JP21035591A JPH0531164A JP H0531164 A JPH0531164 A JP H0531164A JP 3210355 A JP3210355 A JP 3210355A JP 21035591 A JP21035591 A JP 21035591A JP H0531164 A JPH0531164 A JP H0531164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorine dioxide
- medical waste
- dioxide gas
- alkaline
- alkaline chlorine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 感染性医療廃棄物を安全、確実に処理する手
段を提供する。 【構成】 袋に密封された医療廃棄物を、温度40〜80
℃、pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスと袋を介して
接触させ、袋に密封したまま医療廃棄物を殺菌脱臭処理
する。
段を提供する。 【構成】 袋に密封された医療廃棄物を、温度40〜80
℃、pH10〜11のアルカリ性二酸化塩素ガスと袋を介して
接触させ、袋に密封したまま医療廃棄物を殺菌脱臭処理
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療廃棄物の処理方法
及び装置に関するものである。医療廃棄物は医療関係機
関等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、血
液等及び血液等が付着した廃棄物並びに病原微生物に汚
染されたおそれのある廃棄物等の感染性廃棄物、及び非
感染性廃棄物があるが、本発明は特に感染性廃棄物の処
理を対象とする。
及び装置に関するものである。医療廃棄物は医療関係機
関等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、血
液等及び血液等が付着した廃棄物並びに病原微生物に汚
染されたおそれのある廃棄物等の感染性廃棄物、及び非
感染性廃棄物があるが、本発明は特に感染性廃棄物の処
理を対象とする。
【0002】
【従来の技術及び課題】近年、病院内で医師がB型肝炎
に感染し、死亡するという事故が発生し、これをきっか
けに清掃作業員や廃棄物処理業者の間で、医療廃棄物を
介するエイズ、B型肝炎などの病原性微生物による二次
感染の不安が高まり、医療廃棄物を適正処理することが
強く求められるようになっている。しかしながら、感染
性廃棄物を確実かつ簡便に処理する方法はまだ見いださ
れていないのが実情である。
に感染し、死亡するという事故が発生し、これをきっか
けに清掃作業員や廃棄物処理業者の間で、医療廃棄物を
介するエイズ、B型肝炎などの病原性微生物による二次
感染の不安が高まり、医療廃棄物を適正処理することが
強く求められるようになっている。しかしながら、感染
性廃棄物を確実かつ簡便に処理する方法はまだ見いださ
れていないのが実情である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決したものである。すなわち本発明は、袋に密封された
医療廃棄物を、温度40〜80℃、pH10〜11の強アルカリ性
二酸化塩素ガスと袋を介して接触させ、袋に密封したま
ま医療廃棄物を殺菌脱臭処理することを特徴とする医療
廃棄物の処理方法、及び温度40〜80℃のアルカリ性二酸
化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガ
ス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、及び両
者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二酸化塩
素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置であっ
て、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性二酸化
塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス製含浸体、
該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続された
アルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二酸化塩
素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において送風機
からの空気流によって含浸体から温度40〜80℃のアルカ
リ性二酸化塩素ガスを発生させ前記接続部を介して該二
酸化塩素ガスを医療廃棄物の収納部に導入し、次いで二
酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療廃棄物
の殺菌脱臭処理装置である。
決したものである。すなわち本発明は、袋に密封された
医療廃棄物を、温度40〜80℃、pH10〜11の強アルカリ性
二酸化塩素ガスと袋を介して接触させ、袋に密封したま
ま医療廃棄物を殺菌脱臭処理することを特徴とする医療
廃棄物の処理方法、及び温度40〜80℃のアルカリ性二酸
化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガ
ス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、及び両
者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二酸化塩
素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置であっ
て、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性二酸化
塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス製含浸体、
該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続された
アルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二酸化塩
素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において送風機
からの空気流によって含浸体から温度40〜80℃のアルカ
リ性二酸化塩素ガスを発生させ前記接続部を介して該二
酸化塩素ガスを医療廃棄物の収納部に導入し、次いで二
酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療廃棄物
の殺菌脱臭処理装置である。
【0004】本発明において医療廃棄物は医療関係機関
等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、感染
性医療廃棄物には血液、血清、体液、血漿(精液、組織
液等)、血液製剤(全血製剤、血液成分製剤)等の血
液、血液製剤;臓器、組織等の手術等により排出される
病理廃棄物;注射針等、メス、試験管、シャーレ、ガラ
スくず等の血液等が付着した鋭利なもの;実験、検査等
に使用した試験管、シャーレ等、実験、検査等に使用し
た培地、実験動物の死体等の病原微生物に関連した試験
検査等に用いられた試験器具・培地;チューブ、フィル
ター等の透析器具;実験・手術用手袋等のディスポーザ
ブル製品、脱脂綿、ガーゼ、包帯等のその他の血液等が
付着したもの;等がある。
等の医療行為等に伴って排出される廃棄物であり、感染
性医療廃棄物には血液、血清、体液、血漿(精液、組織
液等)、血液製剤(全血製剤、血液成分製剤)等の血
液、血液製剤;臓器、組織等の手術等により排出される
病理廃棄物;注射針等、メス、試験管、シャーレ、ガラ
スくず等の血液等が付着した鋭利なもの;実験、検査等
に使用した試験管、シャーレ等、実験、検査等に使用し
た培地、実験動物の死体等の病原微生物に関連した試験
検査等に用いられた試験器具・培地;チューブ、フィル
ター等の透析器具;実験・手術用手袋等のディスポーザ
ブル製品、脱脂綿、ガーゼ、包帯等のその他の血液等が
付着したもの;等がある。
【0005】本発明はエイズ、B型肝炎等の病原性微生
物に汚染された医療廃棄物を対象とし、これらを確実に
殺菌脱臭するものである。
物に汚染された医療廃棄物を対象とし、これらを確実に
殺菌脱臭するものである。
【0006】本発明においては感染を防止するために医
療廃棄物は袋に密封したままで殺菌脱臭処理を行う。袋
は、適度の通気性を有し、かつ温度40〜80℃のアルカリ
性二酸化塩素ガスに対して安定なものを用いる。安定
性、通気性、感染性の点から、紙袋が好ましく、感染を
極力防止するために二重袋等の多重の袋が好ましい。
療廃棄物は袋に密封したままで殺菌脱臭処理を行う。袋
は、適度の通気性を有し、かつ温度40〜80℃のアルカリ
性二酸化塩素ガスに対して安定なものを用いる。安定
性、通気性、感染性の点から、紙袋が好ましく、感染を
極力防止するために二重袋等の多重の袋が好ましい。
【0007】感染性廃棄物はその性状に応じて適宜、本
発明を適用する。例えば、液状または泥状のものの場合
は廃液等が漏洩しない密閉容器に、鋭利なものの場合は
耐貫通性のある堅牢な容器に、それぞれ入れた上で一部
を開放又は開封した状態で袋に密封して本発明を適用す
る。
発明を適用する。例えば、液状または泥状のものの場合
は廃液等が漏洩しない密閉容器に、鋭利なものの場合は
耐貫通性のある堅牢な容器に、それぞれ入れた上で一部
を開放又は開封した状態で袋に密封して本発明を適用す
る。
【0008】二酸化塩素は、通常、塩素酸ナトリウム又
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性の高いもので、その取り
扱いには十分、注意をしなければならない。
は塩素酸カルシウムに酸を作用させることによって製造
されるが、このようにして得られた二酸化塩素は、はげ
しい爆発性を有し極めて危険性の高いもので、その取り
扱いには十分、注意をしなければならない。
【0009】本発明ではこのような二酸化塩素ガスをpH
10〜11のアルカリ性にし、温度40〜80℃で用いる。温度
が40℃より低いと感染性廃棄物を殺菌脱臭することがで
きず、80℃を越えると二酸化塩素が不安定になる。
10〜11のアルカリ性にし、温度40〜80℃で用いる。温度
が40℃より低いと感染性廃棄物を殺菌脱臭することがで
きず、80℃を越えると二酸化塩素が不安定になる。
【0010】ここで用いる温度40〜80℃のpH10〜11のア
ルカリ性の二酸化塩素ガスは、例えばpH10〜11のアルカ
リ性二酸化塩素水溶液を加熱した含浸性の良好な吸着体
に含浸させ、含浸体を送風機からの空気流等のガス流と
接触させて、二酸化塩素ガスとして用いる。
ルカリ性の二酸化塩素ガスは、例えばpH10〜11のアルカ
リ性二酸化塩素水溶液を加熱した含浸性の良好な吸着体
に含浸させ、含浸体を送風機からの空気流等のガス流と
接触させて、二酸化塩素ガスとして用いる。
【0011】吸着体としては、多孔質のセラミックス吸
着体が好ましく、動物骨粉を活性成分として含有するセ
ラミックス、すなわち動物骨粉をつなぎ剤、及び必要に
応じ他の添加剤を混合してなるもの、が特に好ましい。
この吸着体はパイプ状とし、アルカリ性二酸化塩素水溶
液を含浸させ、パイプ中の中空部(通気孔)にガス流を
通し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるのが好ま
しい。
着体が好ましく、動物骨粉を活性成分として含有するセ
ラミックス、すなわち動物骨粉をつなぎ剤、及び必要に
応じ他の添加剤を混合してなるもの、が特に好ましい。
この吸着体はパイプ状とし、アルカリ性二酸化塩素水溶
液を含浸させ、パイプ中の中空部(通気孔)にガス流を
通し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるのが好ま
しい。
【0012】また、この場合のアルカリ性二酸化塩素溶
液の含浸は、アルカリ性二酸化塩素溶液供給用の溶液槽
をパイプの外表面と接続し、外表面に供給した溶液が内
部に含浸して、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させる
ようにするのが好ましい。
液の含浸は、アルカリ性二酸化塩素溶液供給用の溶液槽
をパイプの外表面と接続し、外表面に供給した溶液が内
部に含浸して、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させる
ようにするのが好ましい。
【0013】発生した温度40〜80℃のpH10〜11の強アル
カリ性の二酸化塩素ガスを、袋に密封した医療廃棄物と
袋を介して接触させ、袋に密封したまま殺菌脱臭処理す
る。本発明においては殺菌脱臭処理を確実に行うため、
二酸化塩素ガスを温度40〜80℃、pH10〜11に維持して処
理する必要がある。そのため、アルカリ性の二酸化塩素
ガスは循環ガスとし、pH10〜11のアルカリ性の二酸化塩
素溶液を含浸し加熱した含浸体から循環ガス流 (例えば
送風機からの空気流) により発生させ、温度が40〜80℃
になるように制御し、医療廃棄物と接触した後の二酸化
塩素を含むガスは元へ戻すのが好ましい。
カリ性の二酸化塩素ガスを、袋に密封した医療廃棄物と
袋を介して接触させ、袋に密封したまま殺菌脱臭処理す
る。本発明においては殺菌脱臭処理を確実に行うため、
二酸化塩素ガスを温度40〜80℃、pH10〜11に維持して処
理する必要がある。そのため、アルカリ性の二酸化塩素
ガスは循環ガスとし、pH10〜11のアルカリ性の二酸化塩
素溶液を含浸し加熱した含浸体から循環ガス流 (例えば
送風機からの空気流) により発生させ、温度が40〜80℃
になるように制御し、医療廃棄物と接触した後の二酸化
塩素を含むガスは元へ戻すのが好ましい。
【0014】本発明の装置は、温度40〜80℃のアルカリ
性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化
塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、
及び両者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二
酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置
であって、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性
二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス製含
浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続
されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二
酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において
送風機からの空気流によって含浸体から温度40〜80℃の
アルカリ性二酸化塩素ガスを発生させ前記接続部を介し
て該二酸化塩素ガスを医療廃棄物の収納部に導入し、次
いで二酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療
廃棄物の殺菌脱臭処理装置である。
性二酸化塩素ガス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化
塩素ガス発生部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、
及び両者の接続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二
酸化塩素ガス循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置
であって、二酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性
二酸化塩素溶液を含浸させた多孔質のセラミックス製含
浸体、該含浸体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続
されたアルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二
酸化塩素溶液槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において
送風機からの空気流によって含浸体から温度40〜80℃の
アルカリ性二酸化塩素ガスを発生させ前記接続部を介し
て該二酸化塩素ガスを医療廃棄物の収納部に導入し、次
いで二酸化塩素ガス発生部に循環させるようにした医療
廃棄物の殺菌脱臭処理装置である。
【0015】二酸化塩素ガス発生部と医療廃棄物の収納
部は隔離した構造とし、両者の間はパイプ又は通気孔等
の接続部で連絡するのが好ましい。
部は隔離した構造とし、両者の間はパイプ又は通気孔等
の接続部で連絡するのが好ましい。
【0016】また本発明においてはタイマーを設け、送
風機によって二酸化塩素を蒸散させ、所定時間経過後、
タイマーを作動させてすい込みファンが作動するように
することもできる。送風機はモーターファンヒーターと
して加熱用ヒーターを兼ねることもできる。また加熱用
ヒーターはセラミックス製含浸体と一体化してもよい。
風機によって二酸化塩素を蒸散させ、所定時間経過後、
タイマーを作動させてすい込みファンが作動するように
することもできる。送風機はモーターファンヒーターと
して加熱用ヒーターを兼ねることもできる。また加熱用
ヒーターはセラミックス製含浸体と一体化してもよい。
【0017】図1は本発明を実施するための装置の一例
を図示したものであり、1は二酸化塩素ガス発生部、2
は医療廃棄物の収納部、3は二酸化塩素ガス発生部と医
療廃棄物の収納部とを接続する通気孔、4は送風機、5
はセラミックス吸着体(パイプ)、6は加熱用ヒータ
ー、7はアルカリ性二酸化塩素溶液槽、8は袋に密封さ
れた医療廃棄物、9はタイマー、10は吸い込み芯、1
1はフィルターである。
を図示したものであり、1は二酸化塩素ガス発生部、2
は医療廃棄物の収納部、3は二酸化塩素ガス発生部と医
療廃棄物の収納部とを接続する通気孔、4は送風機、5
はセラミックス吸着体(パイプ)、6は加熱用ヒータ
ー、7はアルカリ性二酸化塩素溶液槽、8は袋に密封さ
れた医療廃棄物、9はタイマー、10は吸い込み芯、1
1はフィルターである。
【0018】7のアルカリ性二酸化塩素溶液槽からpH10
〜11のアルカリ性二酸化塩素溶液が6の加熱用ヒーター
で加熱された5のセラミックス吸着体(パイプ)の外側
に供給され、その溶液がセラミックス吸着体の内部に含
浸し、4の送風機からの空気流に同伴されて5の吸着体
の複数の通気孔から温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩
素ガスが発生する。
〜11のアルカリ性二酸化塩素溶液が6の加熱用ヒーター
で加熱された5のセラミックス吸着体(パイプ)の外側
に供給され、その溶液がセラミックス吸着体の内部に含
浸し、4の送風機からの空気流に同伴されて5の吸着体
の複数の通気孔から温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩
素ガスが発生する。
【0019】発生した二酸化塩素ガスを含む空気流は、
3の通気孔を通して2の医療廃棄物の収納部に導入さ
れ、8の袋に密封された医療廃棄物を殺菌脱臭する。医
療廃棄物と接触した後の二酸化塩素ガスを含む空気流
は、別の通気孔を通って二酸化塩素ガス発生部に戻る。
かくして、温度及びpHを制御しつつ医療廃棄物を安全、
確実に殺菌脱臭処理することができる。
3の通気孔を通して2の医療廃棄物の収納部に導入さ
れ、8の袋に密封された医療廃棄物を殺菌脱臭する。医
療廃棄物と接触した後の二酸化塩素ガスを含む空気流
は、別の通気孔を通って二酸化塩素ガス発生部に戻る。
かくして、温度及びpHを制御しつつ医療廃棄物を安全、
確実に殺菌脱臭処理することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0021】例1
病原微生物(B型肝炎、エイズ、その他伝染病菌)に汚
染されたチューブを二重の紙袋に密封し、図1の装置の
医療廃棄物の収納部に収納し、図1の二酸化塩素ガス発
生部から発生した温度60℃、pH10〜11のアルカリ性二酸
化塩素ガスを含む空気流を約1時間循環させた。その結
果、チューブは完全に殺菌脱臭された。
染されたチューブを二重の紙袋に密封し、図1の装置の
医療廃棄物の収納部に収納し、図1の二酸化塩素ガス発
生部から発生した温度60℃、pH10〜11のアルカリ性二酸
化塩素ガスを含む空気流を約1時間循環させた。その結
果、チューブは完全に殺菌脱臭された。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、感染性医療廃棄物を確
実かつ簡便に処理することができ、エイズ、B型肝炎等
の病原性微生物に汚染された医療廃棄物を安全に処理す
ることができる。
実かつ簡便に処理することができ、エイズ、B型肝炎等
の病原性微生物に汚染された医療廃棄物を安全に処理す
ることができる。
【図1】本発明を実施するための装置の一例を図示した
ものである。
ものである。
【符号の説明】
1 二酸化塩素ガス発生部
2 医療廃棄物の収納部
3 二酸化塩素ガス発生部と医療廃棄物の収納部とを
接続する通気孔 4 送風機 5 セラミックス吸着体(パイプ) 6 加熱用ヒーター 7 アルカリ性二酸化塩素溶液槽 8 袋に密封された医療廃棄物 9 タイマー 10 吸い込み芯 11 フィルター
接続する通気孔 4 送風機 5 セラミックス吸着体(パイプ) 6 加熱用ヒーター 7 アルカリ性二酸化塩素溶液槽 8 袋に密封された医療廃棄物 9 タイマー 10 吸い込み芯 11 フィルター
Claims (9)
- 【請求項1】 袋に密封された医療廃棄物を、温度40〜
80℃、pH10〜11の強アルカリ性二酸化塩素ガスと袋を介
して接触させ、袋に密封したまま医療廃棄物を殺菌脱臭
処理することを特徴とする医療廃棄物の処理方法。 - 【請求項2】 医療廃棄物が感染性廃棄物である請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 医療廃棄物がエイズ、B型肝炎等の病原
性微生物に汚染されたものである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 袋が少なくとも二重の紙袋である請求項
1記載の方法。 - 【請求項5】 アルカリ性二酸化塩素ガスが、pH10〜11
のアルカリ性二酸化塩素溶液を含浸させ加熱された含浸
体から循環ガス流によって発生し、温度が40〜80℃にな
るように制御された循環ガスである請求項1記載の方
法。 - 【請求項6】 温度40〜80℃のアルカリ性二酸化塩素ガ
ス発生用の加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガス発生
部、袋に密封された医療廃棄物の収納部、及び両者の接
続部とを備えた、加熱されたアルカリ性二酸化塩素ガス
循環による医療廃棄物の殺菌脱臭処理装置であって、二
酸化塩素ガス発生部が送風機、アルカリ性二酸化塩素溶
液を含浸させた多孔質のセラミックス製含浸体、該含浸
体の加熱用ヒーター、及び該含浸体に接続されたアルカ
リ性二酸化塩素溶液供給用のアルカリ性二酸化塩素溶液
槽を備え、二酸化塩素ガス発生部において送風機からの
空気流によって含浸体から温度40〜80℃のアルカリ性二
酸化塩素ガスを発生させ前記接続部を介して該二酸化塩
素ガスを医療廃棄物の収納部に導入し、次いで二酸化塩
素ガス発生部に循環させるようにした医療廃棄物の殺菌
脱臭処理装置。 - 【請求項7】 セラミックス製含浸体が、パイプ状であ
り、パイプ中の通気孔(中空部)に送風機からの空気流
を送入し、通気孔から二酸化塩素ガスを発生させるよう
にした請求項6記載の装置。 - 【請求項8】 アルカリ性二酸化塩素溶液供給用のアル
カリ性二酸化塩素溶液槽が、パイプ状セラミックス製含
浸体の外表面と接続され、外表面に供給されたアルカリ
性二酸化塩素溶液を内部に含浸せしめ、通気孔から二酸
化塩素ガスを発生させるようにした請求項7記載の装
置。 - 【請求項9】 セラミックス製含浸体が、動物骨粉を活
性成分として含有するセラミックス製含浸体である請求
項6記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210355A JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210355A JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531164A true JPH0531164A (ja) | 1993-02-09 |
JPH08129B2 JPH08129B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=16588019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3210355A Expired - Lifetime JPH08129B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 医療廃棄物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0824324A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-01-30 | Sanai Fujita | 医療廃棄物の殺菌脱臭方法及び装置 |
AU668492B2 (en) * | 1994-04-01 | 1996-05-02 | Sanai Fujita | Dryer for deodorization and sterilization |
US6447334B2 (en) | 2000-05-08 | 2002-09-10 | Smk Corporation | Connector receptacle providing good shielding and a tight connection |
JP2003102820A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seric Ltd | 二酸化塩素式殺菌消臭装置 |
KR20180088810A (ko) | 2015-11-27 | 2018-08-07 | 다이꼬 파마슈티컬 컴퍼니 리미티드 | 의료 폐기물 용기의 처리 방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60180902A (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-14 | Tezuka Hiromu | 安定化二酸化塩素の製造法及びこれによる消臭,殺菌剤 |
JPS6133659A (ja) * | 1984-04-18 | 1986-02-17 | ジョンソン、エンド、ジョンソン | 化学消毒剤としての二酸化塩素ガスの使用 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3210355A patent/JPH08129B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60180902A (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-14 | Tezuka Hiromu | 安定化二酸化塩素の製造法及びこれによる消臭,殺菌剤 |
JPS6133659A (ja) * | 1984-04-18 | 1986-02-17 | ジョンソン、エンド、ジョンソン | 化学消毒剤としての二酸化塩素ガスの使用 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU668492B2 (en) * | 1994-04-01 | 1996-05-02 | Sanai Fujita | Dryer for deodorization and sterilization |
JPH0824324A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-01-30 | Sanai Fujita | 医療廃棄物の殺菌脱臭方法及び装置 |
US6447334B2 (en) | 2000-05-08 | 2002-09-10 | Smk Corporation | Connector receptacle providing good shielding and a tight connection |
JP2003102820A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seric Ltd | 二酸化塩素式殺菌消臭装置 |
KR20180088810A (ko) | 2015-11-27 | 2018-08-07 | 다이꼬 파마슈티컬 컴퍼니 리미티드 | 의료 폐기물 용기의 처리 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08129B2 (ja) | 1996-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tipnis et al. | Sterilization of implantable polymer-based medical devices: A review | |
US5362443A (en) | Method and apparatus for disposal of medical waste | |
EP1340511A1 (en) | Method for cleaning and sterilizing medical equipment after use | |
US20040022673A1 (en) | Sterilisation process and apparatus therefor | |
CN2905066Y (zh) | 多用途医用仪器内部结构消毒机 | |
JP2003521999A (ja) | 内視鏡の殺菌方法 | |
WO2005000364A2 (en) | Sterilization methods and apparatus which employ additive-containing supercritical carbon dioxide sterilant | |
KR100414360B1 (ko) | 플라즈마 처리기가 부착된 멸균장치 및 멸균방법 | |
CN1795016A (zh) | 真空灭菌工艺和装置 | |
CN1169877A (zh) | 用过氧化氢预处理的消毒方法 | |
KR101131607B1 (ko) | 연속동작이 가능한 이산화염소를 이용한 저온 멸균소독기 및 이를 이용한 멸균방법 | |
US6610251B1 (en) | Method of sterilizing medical instruments | |
JPH0531164A (ja) | 医療廃棄物の処理方法 | |
US7189350B2 (en) | Method of sterilizing medical instruments | |
JP3492423B2 (ja) | 医療廃棄物の殺菌脱臭方法及び装置 | |
US5863499A (en) | Light weight vented package for liquids | |
JP3460977B2 (ja) | ゴム部材を有する医療機器の消毒、滅菌方法と装置 | |
CN106267272A (zh) | 遗体解冻消毒装置 | |
JP2001187118A (ja) | 医療用処理方法及び装置 | |
JP2006096737A (ja) | 遺体処置設備および遺体の処置方法 | |
JP2690518B2 (ja) | ガス滅菌器に於ける残留ガス除去方法 | |
CN204840418U (zh) | 一种吸引器头 | |
CN211934960U (zh) | 一种外科手术用器械消毒装置 | |
JP3085300U (ja) | オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置 | |
JP4215956B2 (ja) | 生体組織材料を表面改質処理する交互浸漬装置および交互浸漬方法 |