JP3085300U - オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置の
提供。 【解決手段】 透析液回路１０、血液回路２０及び人体
補充液回路３０を具え、該透析液回路が適当な比率の養
分、ミネラルを含む等張溶液を透析器４０に提供し、血
液回路が人体血液を引き出して透析器を経由させた後に
人体に戻し、人体補充液回路が透析液回路から引き込ん
だ等張溶液をさらに一次濾過後に直接血液回路に送りさ
らに人体内へと至らしめる。その特徴は、上述の透析液
回路の導入端前にオゾン生成器６０が連接され、該オゾ
ン生成器が純水をオゾン付帯水に変換した後に等張溶液
に混入させ、且つその流量を制御して人体補充液回路と
血液回路を経由して人体内に注入し、血液中に３〜６ｐ
ｐｍのオゾンを含むようにし、体内の殺菌を行い、細
菌、ウイルス及び癌細胞に関係する疾病を治療する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のオゾンを人体に注入する血液透析濾過装置（Ｏｚｏｍｅ ｈｅ ｍｏｄｉａｆｉｌｔｒａｔｉｏｎ；ＯＨＤＦ）に係り、特に安全に順調にオゾン を人体内に注入でき、長時間を以て体内殺菌を行い、細菌及びウイルスに関係す る疾病を治療する機械装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のオゾンは気体形態で存在し、その殺菌力は伝統的な薬剤の約１０倍以上 であり、且つ極めて不安定であり、数分間内にその他の分子と結合し、酸化、還 元してＯ₂ 即ち人体に無害の物質となる。このため、それは消毒殺菌に使用され る時、速やかに有効に殺菌作用を完成でき、且つ薬剤残留のマイナス作用問題を 有さない。

【０００３】 オゾンの特性は極めてその他の分子と結合あるいは速やかに酸素に還元する。 ゆえにオゾンは現在、環境空気の清浄と除臭に用いられるか、或いはオゾンの水 中に溶かして器具、野菜に対する消毒、農薬除去或いは鮮度保持に使用され、或 いは、僅かにオゾン或いはオゾン水で人体の外傷部に対する消毒を行うに過ぎな い。しかし、それは人体内の細菌に対する殺菌、細菌性感染疾病の治療機能を達 成しておらず、現在抗生物質の乱用により細菌に耐薬性が発生する状況がますま す多くなり、多くの細菌性疾病の根本的治療がますます難しくなっていることか ら、直接オゾンを人体内でのウイルスの直接殺菌に使用する治療方法の提供が、 必要で急を要することとされている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置を提供する ことにあり、それは殺菌力が強力でまた人体に残留しないオゾンを人体内に注入 し、細菌、ウイルス、癌細胞に関連する疾病を治療するのに用いられる装置であ るものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、透析液回路、血液回路及び人体補充液回路を具え、該透析 液回路が適当な比率の養分、ミネラルを含む等張溶液を透析器に提供し、血液回 路が人体血液を引き出して透析器を経由させた後に人体に戻し、人体補充液回路 が透析液回路から引き込んだ等張溶液をさらに一次濾過後に直接血液回路に送り さらに人体内へと至らしめる、オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置におい て、 上述の透析液回路の導入端前にオゾン生成器が連接され、該オゾン生成器が純 水をオゾン付帯水に変換した後に等張溶液に混入させ、且つその流量を制御して 人体補充液回路と血液回路を経由して人体内に注入し、血液中に３〜６ｐｐｍの オゾンを含むようにし、体内の殺菌を行い、細菌、ウイルス及び癌細胞に関係す る疾病を治療することを特徴とする、オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置 としている。 請求項２の考案は、前記血液透析濾過装置において、オゾン水入力端にオゾン 濃度検出器が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載のオゾンを人体に注 入する血液透析濾過装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案のオゾンを人体に注入する血液透析濾過装置は、透析液回路、血液回路 及び人体補充液回路を具え、該透析液回路が適当な比率の養分、ミネラルを含む 等張溶液を透析器に提供し、血液回路が人体血液を引き出して透析器を経由させ た後に人体に戻し、人体補充液回路が透析液回路から引き込んだ等張溶液（ｉｓ ｏｔｏｎｉｃ ｓｏｌｕｔｉｏｎ）をさらに一次濾過後に直接血液回路に送りさ らに人体内へと至らしめる。その特徴は、上述の透析液回路の導入端前にオゾン 生成器が連接され、該オゾン生成器が純水をオゾン付帯水に変換した後に等張溶 液に混入させ、且つその流量を制御して人体補充液回路と血液回路を経由して人 体内に注入し、血液中に３〜６ｐｐｍのオゾンを含むようにし、体内の殺菌を行 い、細菌、ウイルス及び癌細胞に関係する疾病を治療する。

【０００７】

【実施例】

図１に示されるように、本考案のオゾンを人体に注入する血液透析濾過装置１ は、透析液回路１０、血液回路２０及び人体補充液回路３０が組み合わされてな る。そのうち透析液回路１０が無菌の等張溶液を透析器（人工腎臓）４０に送り 、この等張溶液は純水（ＲＯ）に適当な比率の養分、ミネラルを混合してなり、 等張溶液が透析器４０中に進入して血液中の水分と透析式交換を行った後、ポン プ１１で外界に分離排出される。血液回路２０は人体血液を引き出して透析器４ ０を経由させた後に人体に戻す。人体補充液回路３０は透析液回路１０から引き 込んだ等張溶液（ｉｓｏｔｏｎｉｃ ｓｏｌｕｔｉｏｎ）をさらに濾過器５０で 二次濾過後に直接血液回路に送りさらに人体内へと至らしめる。

【０００８】 その特徴は、上述の透析液回路１０の導入端前にオゾン生成器６０が連接され 、該オゾン生成器６０が純水をオゾン付帯水に変換した後に等張溶液と混合し、 且つその流量を制御してオゾンを含む等張溶液を人体補充液回路３０と血液回路 ２０を経由して人体内に送り、これにより患者の血液中に３〜６ｐｐｍのオゾン を含むようにし、オゾンが血液流に伴い人体内の任意の器官に至り、長期に体内 に対して殺菌の機能を形成する。

【０００９】 上述の装置において、血液中のオゾンの含有量を正確に制御するため、オゾン 水入力端に検出器１２が設けられて、随時オゾン濃度を測定し、さらにその測定 したオゾン濃度値を参考としてポンプ３１の流量を調整し、こうして人体に注入 するオゾン濃度を、３〜６ｐｐｍ程度に簡単に正確に制御する。

【００１０】 また、本考案の血液透析濾過装置１を利用して血液治療を行う時、一般に、毎 回の透析時間は少なくとも２〜４時間かかり、ゆえにオゾンがいかに容易に数分 間の他の物質と酸化、或いは還元して酸素の状態となったとしても、本考案の装 置は長期に適量のオゾンを供給して、患者体内に十分なオゾン濃度と殺菌時間を 有させ、有効に人体内の細菌、ウイルス及び癌細胞を除去し、治療の目的を達成 する。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案のオゾンを人体に注入する血液透析濾過装置は、確実に予 期された目的と機能を達成し、医療と産業上の利用価値を有し、実用新案登録の 要件を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の血液透析濾過装置の回路実施例図であ
る。

【符号の説明】

１ 血液透析濾過装置 １０ 透析液回路 ２０ 血液回路 ３０ 人体補充液
回路 ４０ 透析器 ５０ 濾過器 ６０ オゾン生成器 １１、３１ ポンプ １２ 検出器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透析液回路、血液回路及び人体補充液回
   路を具え、該透析液回路が適当な比率の養分、ミネラル
   を含む等張溶液を透析器に提供し、血液回路が人体血液
   を引き出して透析器を経由させた後に人体に戻し、人体
   補充液回路が透析液回路から引き込んだ等張溶液をさら
   に一次濾過後に直接血液回路に送りさらに人体内へと至
   らしめる、オゾンを人体に注入する血液透析濾過装置に
   おいて、 上述の透析液回路の導入端前にオゾン生成器が連接さ
   れ、該オゾン生成器が純水をオゾン付帯水に変換した後
   に等張溶液に混入させ、且つその流量を制御して人体補
   充液回路と血液回路を経由して人体内に注入し、血液中
   に３〜６ｐｐｍのオゾンを含むようにし、体内の殺菌を
   行い、細菌、ウイルス及び癌細胞に関係する疾病を治療
   することを特徴とする、オゾンを人体に注入する血液透
   析濾過装置。
2. 【請求項２】 前記血液透析濾過装置において、オゾン
   水入力端にオゾン濃度検出器が設けられたことを特徴と
   する、請求項１に記載のオゾンを人体に注入する血液透
   析濾過装置。