JPH08128826A - レーザ測量装置 - Google Patents
レーザ測量装置Info
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- JPH08128826A JPH08128826A JP6269110A JP26911094A JPH08128826A JP H08128826 A JPH08128826 A JP H08128826A JP 6269110 A JP6269110 A JP 6269110A JP 26911094 A JP26911094 A JP 26911094A JP H08128826 A JPH08128826 A JP H08128826A
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- electrode
- light projecting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レベル検知センサ毎の製造誤差や環境温度に
よる気泡の拡縮に伴う出力誤差に拘わらず、水平を常に
正確に検出し、広い温度範囲に亘ってレーザ光束を正確
に投光できるレーザ測量装置を提供すること。 【構成】 レベル検知センサ72、73、は、ガラス管
104に気泡106を残して封入された電解液105
と、ガラス管104が略水平位置にあるとき、この気泡
106に対して突出する電気端子d、eとを備え、この
気泡106内への電気端子d、eの相対的な突出量に基
づき投光部の傾斜角度を検知する気泡管センサからな
り、この気泡管センサ近傍の温度を検出する温度測定器
90、91と;この温度測定器90、91により検出さ
れた温度下における気泡管センサ水平時の基準出力の変
化量を補正値として記憶した補正値記憶装置96、97
と;を備え、気泡管センサの出力を該補正値記憶装置9
6、97に記憶した補正値によって補正した補正出力値
に基づき、傾動手段44、75、102、103を動作
させるレーザ測量装置。
よる気泡の拡縮に伴う出力誤差に拘わらず、水平を常に
正確に検出し、広い温度範囲に亘ってレーザ光束を正確
に投光できるレーザ測量装置を提供すること。 【構成】 レベル検知センサ72、73、は、ガラス管
104に気泡106を残して封入された電解液105
と、ガラス管104が略水平位置にあるとき、この気泡
106に対して突出する電気端子d、eとを備え、この
気泡106内への電気端子d、eの相対的な突出量に基
づき投光部の傾斜角度を検知する気泡管センサからな
り、この気泡管センサ近傍の温度を検出する温度測定器
90、91と;この温度測定器90、91により検出さ
れた温度下における気泡管センサ水平時の基準出力の変
化量を補正値として記憶した補正値記憶装置96、97
と;を備え、気泡管センサの出力を該補正値記憶装置9
6、97に記憶した補正値によって補正した補正出力値
に基づき、傾動手段44、75、102、103を動作
させるレーザ測量装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投光部を回転させ、レ
ーザ光源からのレーザ光束を走査して基準平面を形成す
るレーザ測量装置に関する。
ーザ光源からのレーザ光束を走査して基準平面を形成す
るレーザ測量装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】一般に、土木建築分野で
は、回転する投光部から装置本体周囲の測量対象物に向
けてレーザ光束を走査して基準平面を形成するレーザ測
量装置(所謂レーザプレーナ)を用い、測量対象物上に
到達したレーザスポットの高さを計測することにより基
準出しや高さ計測を行なっている。
は、回転する投光部から装置本体周囲の測量対象物に向
けてレーザ光束を走査して基準平面を形成するレーザ測
量装置(所謂レーザプレーナ)を用い、測量対象物上に
到達したレーザスポットの高さを計測することにより基
準出しや高さ計測を行なっている。
【0003】このようなレーザ測量装置では、走査レー
ザ光束によって形成される基準面が水平面に対し常に略
平行となるように、投光部の水平面に対する傾斜角度を
検出し、この検出値に基づき投光部を傾動調整する必要
がある。このような傾動調整機能を有するものとして、
気泡管を、投光部の傾斜角度を検出するレベル検知セン
サ(傾斜角センサ)として用いたものが知られている
(特開平5-322563号参照)。
ザ光束によって形成される基準面が水平面に対し常に略
平行となるように、投光部の水平面に対する傾斜角度を
検出し、この検出値に基づき投光部を傾動調整する必要
がある。このような傾動調整機能を有するものとして、
気泡管を、投光部の傾斜角度を検出するレベル検知セン
サ(傾斜角センサ)として用いたものが知られている
(特開平5-322563号参照)。
【0004】このレベル検知センサは、一定量の気泡が
残存するように電解液を封入したガラス管と、電解液に
浸漬させたコモン電極と、電解液内の気泡に対して両端
から突出する一対の電極とを有している。このレベル検
知センサを用いれば、コモン電極に対する一対の電極そ
れぞれの抵抗値が等しくなったときを、零点(水平を検
出する点)として判定することができる。
残存するように電解液を封入したガラス管と、電解液に
浸漬させたコモン電極と、電解液内の気泡に対して両端
から突出する一対の電極とを有している。このレベル検
知センサを用いれば、コモン電極に対する一対の電極そ
れぞれの抵抗値が等しくなったときを、零点(水平を検
出する点)として判定することができる。
【0005】ところで、このような構造のレべル検知セ
ンサは、ガラス管と電解液が周囲の環境温度によって熱
伸縮を生じる。一般に、電解液の熱膨張係数はガラス管
のそれより大きいため、気泡は、周囲の環境温度の上昇
に伴って小さくなり、環境温度の低下に伴って大きくな
る。因に、レーザ測量装置が使用可能な−20゜〜+5
0゜Cの範囲では、気泡の大きさは拡縮によって約1m
m程度の変化が生じる。
ンサは、ガラス管と電解液が周囲の環境温度によって熱
伸縮を生じる。一般に、電解液の熱膨張係数はガラス管
のそれより大きいため、気泡は、周囲の環境温度の上昇
に伴って小さくなり、環境温度の低下に伴って大きくな
る。因に、レーザ測量装置が使用可能な−20゜〜+5
0゜Cの範囲では、気泡の大きさは拡縮によって約1m
m程度の変化が生じる。
【0006】レベル検知センサの一対の電極は、コモン
電極に対する抵抗値を同じ関係とする目的から、コモン
電極に対しそれぞれに平行とされるべきであるが、製造
誤差等により完全な平行状態になっておらず、誤差の量
と方向が一定ではなく、またこの誤差はセンサ毎に異な
る。このようなレベル検知センサにおいて、ケーシング
内の気泡は、上述のように周囲の環境温度変化に伴って
拡縮するため、コモン電極に対する一対の電極それぞれ
の抵抗値が互いに等しくなる零点が、変化する。よっ
て、この零点が変化した状態のレベル検知センサのデー
タを基に整準すると、レーザ投光部が水平面に対して傾
く問題が生じ、広い温度範囲に亘ってレーザ光束を正確
に投光することが困難となる。
電極に対する抵抗値を同じ関係とする目的から、コモン
電極に対しそれぞれに平行とされるべきであるが、製造
誤差等により完全な平行状態になっておらず、誤差の量
と方向が一定ではなく、またこの誤差はセンサ毎に異な
る。このようなレベル検知センサにおいて、ケーシング
内の気泡は、上述のように周囲の環境温度変化に伴って
拡縮するため、コモン電極に対する一対の電極それぞれ
の抵抗値が互いに等しくなる零点が、変化する。よっ
て、この零点が変化した状態のレベル検知センサのデー
タを基に整準すると、レーザ投光部が水平面に対して傾
く問題が生じ、広い温度範囲に亘ってレーザ光束を正確
に投光することが困難となる。
【0007】他方、レベル検知センサを断熱材で覆って
断熱し、気泡の大きさに影響を与える周囲温度の変化を
抑え、短時間では気泡の大きさが変化しないように構成
したものも知られている。しかし、このようなレーザ測
量装置は、例えば夏と冬とで水平度の検出精度が大きく
異なる等の欠点を有する。
断熱し、気泡の大きさに影響を与える周囲温度の変化を
抑え、短時間では気泡の大きさが変化しないように構成
したものも知られている。しかし、このようなレーザ測
量装置は、例えば夏と冬とで水平度の検出精度が大きく
異なる等の欠点を有する。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来のレーザ測量装置に
関する問題点に基づき、レベル検知センサ毎の製造誤差
や環境温度による気泡の拡縮に伴う出力誤差に拘わら
ず、水平を常に正確に検出し、広い温度範囲に亘ってレ
ーザ光束を正確に投光できるレーザ測量装置を提供する
ことを目的とする。
関する問題点に基づき、レベル検知センサ毎の製造誤差
や環境温度による気泡の拡縮に伴う出力誤差に拘わら
ず、水平を常に正確に検出し、広い温度範囲に亘ってレ
ーザ光束を正確に投光できるレーザ測量装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、略
鉛直方向に沿わせられるべき回転軸を中心に回転可能な
投光部と、この投光部にレーザ光束を与えるレーザ光源
と、投光部の回転軸が鉛直にあるか否かを検出する傾斜
角センサと、この傾斜角センサの出力により、上記投光
部を傾動させてその回転軸を略鉛直方向に沿わせる傾動
手段とを備え、上記投光部を回転させてレーザ光源から
のレーザ光束を回転軸と直交する方向に回転投射し、水
平面と略平行な基準平面を形成するレーザ測量装置にお
いて、上記傾斜角センサは、ケーシングに気泡を残して
封入された電解液と、ケーシングが略水平位置にあると
き、この気泡に対して突出する電気端子とを備え、この
気泡内への電気端子の相対的な突出量に基づき上記投光
部の傾斜角度を検知する気泡管センサからなり、この気
泡管センサ近傍の温度を検出する温度検出手段と;この
温度検出手段により検出された温度下における気泡管セ
ンサ水平時の基準出力の変化量を補正値として記憶した
補正値記憶手段と;を備え、上記気泡管センサの出力を
該補正値記憶手段に記憶した補正値によって補正した補
正出力値に基づき、上記傾動手段を動作させることを特
徴としている。
鉛直方向に沿わせられるべき回転軸を中心に回転可能な
投光部と、この投光部にレーザ光束を与えるレーザ光源
と、投光部の回転軸が鉛直にあるか否かを検出する傾斜
角センサと、この傾斜角センサの出力により、上記投光
部を傾動させてその回転軸を略鉛直方向に沿わせる傾動
手段とを備え、上記投光部を回転させてレーザ光源から
のレーザ光束を回転軸と直交する方向に回転投射し、水
平面と略平行な基準平面を形成するレーザ測量装置にお
いて、上記傾斜角センサは、ケーシングに気泡を残して
封入された電解液と、ケーシングが略水平位置にあると
き、この気泡に対して突出する電気端子とを備え、この
気泡内への電気端子の相対的な突出量に基づき上記投光
部の傾斜角度を検知する気泡管センサからなり、この気
泡管センサ近傍の温度を検出する温度検出手段と;この
温度検出手段により検出された温度下における気泡管セ
ンサ水平時の基準出力の変化量を補正値として記憶した
補正値記憶手段と;を備え、上記気泡管センサの出力を
該補正値記憶手段に記憶した補正値によって補正した補
正出力値に基づき、上記傾動手段を動作させることを特
徴としている。
【0010】上記構成によると、周囲の温度が変化して
も、傾斜角センサ個々の製造誤差や気泡の拡縮に伴う検
出値の出力誤差を補正できるから、環境温度の影響を受
けることなく、整準作業を高精度に行うレーザ測量装置
を提供することができる。また、レベル検知センサを断
熱する必要がないから、装置の小型化に寄与し、装置製
造を容易化させることができる。
も、傾斜角センサ個々の製造誤差や気泡の拡縮に伴う検
出値の出力誤差を補正できるから、環境温度の影響を受
けることなく、整準作業を高精度に行うレーザ測量装置
を提供することができる。また、レベル検知センサを断
熱する必要がないから、装置の小型化に寄与し、装置製
造を容易化させることができる。
【0011】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図2は、本発明を適用したレーザ測量装置の全
体を示す断面図である。このレーザ測量装置11は、略
円筒状のハウジング12と、該ハウジング12の内方に
設けられた投光装置13とを有している。ハウジング1
2の同図上方には、投光装置13上部の回転投光部15
を囲繞する円筒状の透明部材16が固定され、下方に
は、レーザ測量装置11の駆動用バッテリ(図示せず)
を収納するバッテリケース17が固定されている。
明する。図2は、本発明を適用したレーザ測量装置の全
体を示す断面図である。このレーザ測量装置11は、略
円筒状のハウジング12と、該ハウジング12の内方に
設けられた投光装置13とを有している。ハウジング1
2の同図上方には、投光装置13上部の回転投光部15
を囲繞する円筒状の透明部材16が固定され、下方に
は、レーザ測量装置11の駆動用バッテリ(図示せず)
を収納するバッテリケース17が固定されている。
【0012】ハウジング12は、その上部中央に略円錐
状の摺動案内部19を有し、下部中央に円孔12aを有
している。この円孔12aは、バッテリケース17の中
央部に形成した円孔17aと合致された状態において、
上方からのレーザ光束をレーザ測量装置11の下方外方
に射出させる。また摺動案内部19は、略円錐状の底部
に摺動孔19aを有している。この摺動孔19aの先端
部がなす内径は、後述する膨出部21の球面部の外径よ
り小さく設定されている。
状の摺動案内部19を有し、下部中央に円孔12aを有
している。この円孔12aは、バッテリケース17の中
央部に形成した円孔17aと合致された状態において、
上方からのレーザ光束をレーザ測量装置11の下方外方
に射出させる。また摺動案内部19は、略円錐状の底部
に摺動孔19aを有している。この摺動孔19aの先端
部がなす内径は、後述する膨出部21の球面部の外径よ
り小さく設定されている。
【0013】また投光装置13は、図2の上下方向に沿
う中空部を有する中空部材20と、この中空部材20の
上方に、ベアリング10を介して回転自在に支持された
上記回転投光部15とを有している。中空部材20が有
する膨出部21は、摺動孔19aにその球面部を当接さ
せた状態で、回転投光部15(投光装置13)を回転軸
a回りの全ての方向に傾け、投光レーザ光束L3 によっ
て形成される基準平面を水平面に対して自由に調整でき
るように支持されている。
う中空部を有する中空部材20と、この中空部材20の
上方に、ベアリング10を介して回転自在に支持された
上記回転投光部15とを有している。中空部材20が有
する膨出部21は、摺動孔19aにその球面部を当接さ
せた状態で、回転投光部15(投光装置13)を回転軸
a回りの全ての方向に傾け、投光レーザ光束L3 によっ
て形成される基準平面を水平面に対して自由に調整でき
るように支持されている。
【0014】中空部材20は、その内方に、互いに直交
するレーザ光光路20a、20bを有している。レーザ
光光路20aには、可視レーザ光束を発するレーザダイ
オード23と、コリメータレンズ24と、レーザ光断面
形状変換光学系18とが設けられている。このレーザ光
断面形状変換光学系18は、レーザダイオード23から
のレーザ光束の光軸上に設けたアナモフィックプリズム
を有しており、このレーザダイオード23から射出さ
れ、コリメータレンズ24によって断面楕円状の平行光
に変換されたレーザ光束を、断面円形状の光束に変換す
る。また、回転投光部15の回転軸aの延長上に位置す
るレーザ光光路20bは、投光光学系22を有してい
る。
するレーザ光光路20a、20bを有している。レーザ
光光路20aには、可視レーザ光束を発するレーザダイ
オード23と、コリメータレンズ24と、レーザ光断面
形状変換光学系18とが設けられている。このレーザ光
断面形状変換光学系18は、レーザダイオード23から
のレーザ光束の光軸上に設けたアナモフィックプリズム
を有しており、このレーザダイオード23から射出さ
れ、コリメータレンズ24によって断面楕円状の平行光
に変換されたレーザ光束を、断面円形状の光束に変換す
る。また、回転投光部15の回転軸aの延長上に位置す
るレーザ光光路20bは、投光光学系22を有してい
る。
【0015】投光光学系22は、図3に示すように、ア
ナモフィックプリズム26から射出されるレーザ光束を
受ける偏光ビームスプリッタ27を有している。この偏
光ビームスプリッタ27は、偏光分離面(偏光分割面)
27aを有し、その上部に1/4λ板28が貼着されて
いる。該1/4λ板28は、入射光の偏光方向に対して
該1/4λ板28の軸方位が45゜方向に向くように貼
着されている。さらに、1/4λ板28の上面には、レ
ーザ光束を所定の割合でペンタプリズム35に向けて透
過し、かつ残りのレーザ光束を偏光ビームスプリッタ2
7に向けて反射する、反射率10〜20%程度の半透膜
28aを有している。この偏光ビームスプリッタ27の
図2、図3の下方には、ウェッジプリズム29a、29
bが設けられている。また偏光ビームスプリッタ27の
同図上方には、摺動円筒部材30に固定されこの摺動円
筒部材30と共に光軸方向に移動可能な合焦用レンズ3
1と、レーザ光光路20b内に固定された対物レンズ3
2とが設けられている。
ナモフィックプリズム26から射出されるレーザ光束を
受ける偏光ビームスプリッタ27を有している。この偏
光ビームスプリッタ27は、偏光分離面(偏光分割面)
27aを有し、その上部に1/4λ板28が貼着されて
いる。該1/4λ板28は、入射光の偏光方向に対して
該1/4λ板28の軸方位が45゜方向に向くように貼
着されている。さらに、1/4λ板28の上面には、レ
ーザ光束を所定の割合でペンタプリズム35に向けて透
過し、かつ残りのレーザ光束を偏光ビームスプリッタ2
7に向けて反射する、反射率10〜20%程度の半透膜
28aを有している。この偏光ビームスプリッタ27の
図2、図3の下方には、ウェッジプリズム29a、29
bが設けられている。また偏光ビームスプリッタ27の
同図上方には、摺動円筒部材30に固定されこの摺動円
筒部材30と共に光軸方向に移動可能な合焦用レンズ3
1と、レーザ光光路20b内に固定された対物レンズ3
2とが設けられている。
【0016】回転投光部15は、レーザ光光路20bと
合致して該レーザ光光路20bに連続するレーザ光光路
15aと、このレーザ光光路15aに連続する該レーザ
光光路15aより大径のペンタプリズム収納部15bと
を有している。該ペンタプリズム収納部15bの側壁に
は、内方に収納したペンタプリズム35で反射して偏向
されたレーザ光束を装置外方に投光するための投光用窓
33が形成されている。ペンタプリズム収納部15bの
上方は開放され、レーザ光光路15aの光軸が、透明部
材16の上部中央の円孔16aに嵌込まれた透光部材3
6の中心に一致されている。
合致して該レーザ光光路20bに連続するレーザ光光路
15aと、このレーザ光光路15aに連続する該レーザ
光光路15aより大径のペンタプリズム収納部15bと
を有している。該ペンタプリズム収納部15bの側壁に
は、内方に収納したペンタプリズム35で反射して偏向
されたレーザ光束を装置外方に投光するための投光用窓
33が形成されている。ペンタプリズム収納部15bの
上方は開放され、レーザ光光路15aの光軸が、透明部
材16の上部中央の円孔16aに嵌込まれた透光部材3
6の中心に一致されている。
【0017】ペンタプリズム35は、投光装置13の回
転投光部15に、該回転投光部15と一体に回転するよ
うに固定されており、この回転投光部15の回転軸a上
のレーザ光束を反射する反射手段を構成している。ペン
タプリズム35はまた、図3に示されるように、レーザ
光束が入射する光入射面35cと、この光入射面35c
に対して所定角度に設定され、所要の反射率(70〜8
0%)の半透膜14が設けられた、該光入射面35cか
ら入射したレーザ光束が入射する第1の反射面35a
と、この第1の反射面35aで反射されたレーザ光束を
反射する、この第1の反射面35aとでなす角θが45
゜である第2の反射面35bと、この第2の反射面35
bで反射したレーザ光束が射出する、光入射面35cと
で90゜をなす光射出面35dとを有している。第2の
反射面35bには、増反射膜がアルミニューム蒸着等に
よって形成されている。また第1の反射面35aには、
上記半透膜14を挟んで楔型プリズム34が貼着されて
いる。この楔型プリズム34は、斜辺を第1の反射面3
5aに貼着した状態において、同図上部に位置する射出
面34aがペンタプリズム35の光入射面35cと平行
となるように構成されている。
転投光部15に、該回転投光部15と一体に回転するよ
うに固定されており、この回転投光部15の回転軸a上
のレーザ光束を反射する反射手段を構成している。ペン
タプリズム35はまた、図3に示されるように、レーザ
光束が入射する光入射面35cと、この光入射面35c
に対して所定角度に設定され、所要の反射率(70〜8
0%)の半透膜14が設けられた、該光入射面35cか
ら入射したレーザ光束が入射する第1の反射面35a
と、この第1の反射面35aで反射されたレーザ光束を
反射する、この第1の反射面35aとでなす角θが45
゜である第2の反射面35bと、この第2の反射面35
bで反射したレーザ光束が射出する、光入射面35cと
で90゜をなす光射出面35dとを有している。第2の
反射面35bには、増反射膜がアルミニューム蒸着等に
よって形成されている。また第1の反射面35aには、
上記半透膜14を挟んで楔型プリズム34が貼着されて
いる。この楔型プリズム34は、斜辺を第1の反射面3
5aに貼着した状態において、同図上部に位置する射出
面34aがペンタプリズム35の光入射面35cと平行
となるように構成されている。
【0018】他方、中空部材20は、図2の右方に延出
する駆動用アーム37と、この駆動用アーム37に対し
て紙面奥方向に直交する駆動用アーム39(図4参照)
とを一体的に有している。これらの駆動用アーム37、
39は、膨出部21の最上部から下方に傾斜させて形成
され、それぞれの先端部に、膨出部21の球心と一致さ
せて取付けられたローラ40、41を有している。
する駆動用アーム37と、この駆動用アーム37に対し
て紙面奥方向に直交する駆動用アーム39(図4参照)
とを一体的に有している。これらの駆動用アーム37、
39は、膨出部21の最上部から下方に傾斜させて形成
され、それぞれの先端部に、膨出部21の球心と一致さ
せて取付けられたローラ40、41を有している。
【0019】ハウジング12はその内壁に、このハウジ
ング12の内周に向けて突出させたブラケット42を有
している。このブラケット42には、ギヤ支持孔42a
が形成されている。また、ハウジング12の上壁12b
においてのギヤ支持孔42aと対向する位置には、ギヤ
支持孔43が形成されている。これらのギヤ支持孔42
a、43には、調整用スクリュー45の両端の軸部が回
転自在に嵌合されている。ブラケット42にはまた、第
1レベル調整用モータ44が固定されている。この第1
レベル調整用モータ44の回転軸に固定したピニオン4
9は、調整用スクリュー45の下端部に固定した伝達ギ
ヤ50と噛み合っている。この調整用スクリュー45に
は、この調整用スクリュー45とで送りねじ機構を構成
する調整用ナット46が螺合されている。この調整用ナ
ット46の外周には、外方に突出させた作動ピン47が
固定されており、この作動ピン47は、ローラ40にそ
の上方から当接している。調整用ナット46はまた、図
示しない支持機構によって、ハウジング12に対する相
対回転を規制されている。
ング12の内周に向けて突出させたブラケット42を有
している。このブラケット42には、ギヤ支持孔42a
が形成されている。また、ハウジング12の上壁12b
においてのギヤ支持孔42aと対向する位置には、ギヤ
支持孔43が形成されている。これらのギヤ支持孔42
a、43には、調整用スクリュー45の両端の軸部が回
転自在に嵌合されている。ブラケット42にはまた、第
1レベル調整用モータ44が固定されている。この第1
レベル調整用モータ44の回転軸に固定したピニオン4
9は、調整用スクリュー45の下端部に固定した伝達ギ
ヤ50と噛み合っている。この調整用スクリュー45に
は、この調整用スクリュー45とで送りねじ機構を構成
する調整用ナット46が螺合されている。この調整用ナ
ット46の外周には、外方に突出させた作動ピン47が
固定されており、この作動ピン47は、ローラ40にそ
の上方から当接している。調整用ナット46はまた、図
示しない支持機構によって、ハウジング12に対する相
対回転を規制されている。
【0020】図4に示されるように、ハウジング12は
その内壁に、このハウジング12の内周に向けて突出さ
せたブラケット78を有している。このブラケット78
には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成され、ハウジング
12の上壁12bにおいての該ギヤ支持孔と対向する位
置には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成されている。こ
の両ギヤ支持孔には、調整用スクリュー79の両端の軸
部が回転自在に嵌合されている。ブラケット78には、
第2レベル調整用モータ75が固定されている。この第
2レベル調整用モータ75の回転軸に固定したピニオン
76は、調整用スクリュー79の下端部に固定した伝達
ギヤ77と噛み合っている。調整用スクリュー79には
また、この調整用スクリュー79とで送りねじ機構を構
成する調整用ナット80が螺合されている。この調整用
ナット80の外周には、外方に突出させた作動ピン81
が固定され、この作動ピン81は、ローラ41にその上
方から当接している。調整用ナット80はまた、図示し
ない支持機構によって、ハウジング12に対する相対回
転を規制されている。
その内壁に、このハウジング12の内周に向けて突出さ
せたブラケット78を有している。このブラケット78
には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成され、ハウジング
12の上壁12bにおいての該ギヤ支持孔と対向する位
置には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成されている。こ
の両ギヤ支持孔には、調整用スクリュー79の両端の軸
部が回転自在に嵌合されている。ブラケット78には、
第2レベル調整用モータ75が固定されている。この第
2レベル調整用モータ75の回転軸に固定したピニオン
76は、調整用スクリュー79の下端部に固定した伝達
ギヤ77と噛み合っている。調整用スクリュー79には
また、この調整用スクリュー79とで送りねじ機構を構
成する調整用ナット80が螺合されている。この調整用
ナット80の外周には、外方に突出させた作動ピン81
が固定され、この作動ピン81は、ローラ41にその上
方から当接している。調整用ナット80はまた、図示し
ない支持機構によって、ハウジング12に対する相対回
転を規制されている。
【0021】またハウジング12は、その内壁に、互い
に直交する駆動用アーム37と39とでなす角を二等分
する方向に設けた支持突起51を有している。この支持
突起51と中空部材20との間には、引張りばね52が
張設されている。中空部材20は、この引張りばね52
により、それぞれ同等の力で上方に向けて付勢されたロ
ーラ40、41を、作動ピン47、81にその下方から
弾接させている。つまり、中空部材20はその下部を、
膨出部21が摺動孔19aによって支持された状態で支
持突起51に向けて付勢されるため、マイクロコンピュ
ータ(以後マイコンと称する)82の信号に基づき回転
駆動する第1、第2レベル調整用モータ44、75によ
って昇降される作動ピン47、81により、水平方向に
おける回動位置を調整可能とされる。また中空部材20
はその下部に、アーム37、39とそれぞれ反対方向に
突出させたブラケット70、71を有している。この両
ブラケット70、71には、それぞれレベル検知センサ
(傾斜角センサ)72、73が取付けられている。
に直交する駆動用アーム37と39とでなす角を二等分
する方向に設けた支持突起51を有している。この支持
突起51と中空部材20との間には、引張りばね52が
張設されている。中空部材20は、この引張りばね52
により、それぞれ同等の力で上方に向けて付勢されたロ
ーラ40、41を、作動ピン47、81にその下方から
弾接させている。つまり、中空部材20はその下部を、
膨出部21が摺動孔19aによって支持された状態で支
持突起51に向けて付勢されるため、マイクロコンピュ
ータ(以後マイコンと称する)82の信号に基づき回転
駆動する第1、第2レベル調整用モータ44、75によ
って昇降される作動ピン47、81により、水平方向に
おける回動位置を調整可能とされる。また中空部材20
はその下部に、アーム37、39とそれぞれ反対方向に
突出させたブラケット70、71を有している。この両
ブラケット70、71には、それぞれレベル検知センサ
(傾斜角センサ)72、73が取付けられている。
【0022】また中空部材20の下部には、外方に向け
て突出させたブラケット53が設けられている。該ブラ
ケット53の上部には、該ブラケット53と対向するブ
ラケット55が形成されている。これらのブラケット5
3、55には、それぞれに対向するギヤ支持孔53a、
55aが形成されている。両ギヤ支持孔53a、55a
には、合焦用スクリュー56の両端の軸部が回転自在に
嵌合されている。ブラケット53には、合焦用モータ5
9が固定されている。該合焦用モータ59の回転軸に固
定したピニオン60は、合焦用スクリュー56の下端部
に固定した伝達ギヤ61と噛み合っている。合焦用スク
リュー56には、この合焦用スクリュー56とで送りね
じ機構を構成する合焦用ナット57が螺合されている。
中空部材20の摺動部材30と対応する壁部には、挿入
窓63が形成されている。上記合焦用ナット57には、
この挿入窓63から挿入した一端部を摺動部材30の下
端部に固定した伝達リンク62の他端部が固定されてい
る。よって、合焦用モータ59をマイコン82の信号に
基づき駆動することにより、ピニオン60、伝達ギヤ6
1、合焦用スクリュー56を介して合焦用ナット57を
昇降させ、リンク62と摺動部材30を介して合焦用レ
ンズ31を上下動させて焦点距離を調節して、回転投光
部15から投光するレーザ光束を適切に集光させること
ができる。
て突出させたブラケット53が設けられている。該ブラ
ケット53の上部には、該ブラケット53と対向するブ
ラケット55が形成されている。これらのブラケット5
3、55には、それぞれに対向するギヤ支持孔53a、
55aが形成されている。両ギヤ支持孔53a、55a
には、合焦用スクリュー56の両端の軸部が回転自在に
嵌合されている。ブラケット53には、合焦用モータ5
9が固定されている。該合焦用モータ59の回転軸に固
定したピニオン60は、合焦用スクリュー56の下端部
に固定した伝達ギヤ61と噛み合っている。合焦用スク
リュー56には、この合焦用スクリュー56とで送りね
じ機構を構成する合焦用ナット57が螺合されている。
中空部材20の摺動部材30と対応する壁部には、挿入
窓63が形成されている。上記合焦用ナット57には、
この挿入窓63から挿入した一端部を摺動部材30の下
端部に固定した伝達リンク62の他端部が固定されてい
る。よって、合焦用モータ59をマイコン82の信号に
基づき駆動することにより、ピニオン60、伝達ギヤ6
1、合焦用スクリュー56を介して合焦用ナット57を
昇降させ、リンク62と摺動部材30を介して合焦用レ
ンズ31を上下動させて焦点距離を調節して、回転投光
部15から投光するレーザ光束を適切に集光させること
ができる。
【0023】中空部材20の最上部には、外方に向けて
突出させたブラケット65が設けられている。このブラ
ケット65には、回転用モータ66が固定されており、
このモータ66の回転軸に取付けたピニオン67は、回
転投光部15の外周に固定された伝達ギヤ69と噛み合
っている。従って、マイコン82の信号に基づき回転用
モータ66を回転駆動することにより、ピニオン67、
伝達ギヤ69を介して回転投光部15を中空部材20に
対し相対回転させることができる。
突出させたブラケット65が設けられている。このブラ
ケット65には、回転用モータ66が固定されており、
このモータ66の回転軸に取付けたピニオン67は、回
転投光部15の外周に固定された伝達ギヤ69と噛み合
っている。従って、マイコン82の信号に基づき回転用
モータ66を回転駆動することにより、ピニオン67、
伝達ギヤ69を介して回転投光部15を中空部材20に
対し相対回転させることができる。
【0024】また、中空部材20の最上部のブラケット
65と反対側には、回転検知センサ83が上方に向けて
設けられている。この回転検知センサ83は、上方即ち
伝達ギヤ69に向けて光束を照射し、この伝達ギヤ69
の裏面に設けた所定のパターン(図示せず)で反射した
光束を、受光した後信号としてマイコン82に送る。こ
のマイコン82は、入力した該受光信号に基づいて、回
転投光部15の回転角を演算する。
65と反対側には、回転検知センサ83が上方に向けて
設けられている。この回転検知センサ83は、上方即ち
伝達ギヤ69に向けて光束を照射し、この伝達ギヤ69
の裏面に設けた所定のパターン(図示せず)で反射した
光束を、受光した後信号としてマイコン82に送る。こ
のマイコン82は、入力した該受光信号に基づいて、回
転投光部15の回転角を演算する。
【0025】気泡管からなるレベル検知センサ72、7
3は、図5、図6に示すように、一定量の気泡106が
残存するように電解液105を封入したガラス管104
と、このガラス管104を長手方向に貫通し、電解液1
05に浸漬されたコモン電極cと、略同一平面内に位置
するようにガラス管104の両端部に固定された一対の
電極d、eとを備えている。レベル検知センサ72、7
3は、コモン電極cに対する電極dの抵抗値とコモン電
極cに対する電極eの抵抗値の変化により傾斜の方向と
傾斜角度を検出する。すなわち、電極d、eとコモン電
極c間の抵抗比が等しくなったとき、零点(水平を検出
する点)を判定するもので、基準温度(例えば20゜C )
において回転投光部15の回転軸aが鉛直にあるときレ
ベル検知センサ72、73は上述の如く、電極d、eと
コモン電極c間の抵抗比が等しくなるように(レベル検
知センサ72、73が水平状態となるように)設置され
ている。
3は、図5、図6に示すように、一定量の気泡106が
残存するように電解液105を封入したガラス管104
と、このガラス管104を長手方向に貫通し、電解液1
05に浸漬されたコモン電極cと、略同一平面内に位置
するようにガラス管104の両端部に固定された一対の
電極d、eとを備えている。レベル検知センサ72、7
3は、コモン電極cに対する電極dの抵抗値とコモン電
極cに対する電極eの抵抗値の変化により傾斜の方向と
傾斜角度を検出する。すなわち、電極d、eとコモン電
極c間の抵抗比が等しくなったとき、零点(水平を検出
する点)を判定するもので、基準温度(例えば20゜C )
において回転投光部15の回転軸aが鉛直にあるときレ
ベル検知センサ72、73は上述の如く、電極d、eと
コモン電極c間の抵抗比が等しくなるように(レベル検
知センサ72、73が水平状態となるように)設置され
ている。
【0026】しかし、環境温度の変化によって気泡10
6の大きさが変化すると、一対の電極d、eが一直線上
になく、例えば電極dが電極eに対して角度θ傾いてい
る等に起因し、レベル検知センサ72、73が水平であ
っても電極dと電解液の接触位置変化と、電極eと電解
液の接触位置変化に差が生じ、電極d、eとコモン電極
c間の抵抗比が変化してしまう。従って、この状態で電
極d、eとコモン電極c間の抵抗比が等しくなる点を検
出しても、レベル検知センサ72、73は水平から傾い
ているため、投光装置13(回転投光部15)を鉛直に
整準することはできない。
6の大きさが変化すると、一対の電極d、eが一直線上
になく、例えば電極dが電極eに対して角度θ傾いてい
る等に起因し、レベル検知センサ72、73が水平であ
っても電極dと電解液の接触位置変化と、電極eと電解
液の接触位置変化に差が生じ、電極d、eとコモン電極
c間の抵抗比が変化してしまう。従って、この状態で電
極d、eとコモン電極c間の抵抗比が等しくなる点を検
出しても、レベル検知センサ72、73は水平から傾い
ているため、投光装置13(回転投光部15)を鉛直に
整準することはできない。
【0027】本発明のレーザ測量装置11は、このよう
な問題に鑑み、基準温度からの温度変化によるレベル検
知センサ72の零点の変化量Δaを補正値として補正値
記憶装置96に予め記憶させ、同様にレベル検知センサ
73の零点の変化量Δbを補正値として補正値記憶装置
97に予め記憶させている。そして、この環境温度によ
る補正値をバイアスとして、レベル検知センサ72、7
3からの角度検出値からそれぞれ減算補正することによ
り、環境温度の変化に拘わらず常に正確に投光装置13
を鉛直に整準制御することを可能としている。
な問題に鑑み、基準温度からの温度変化によるレベル検
知センサ72の零点の変化量Δaを補正値として補正値
記憶装置96に予め記憶させ、同様にレベル検知センサ
73の零点の変化量Δbを補正値として補正値記憶装置
97に予め記憶させている。そして、この環境温度によ
る補正値をバイアスとして、レベル検知センサ72、7
3からの角度検出値からそれぞれ減算補正することによ
り、環境温度の変化に拘わらず常に正確に投光装置13
を鉛直に整準制御することを可能としている。
【0028】以下に、本発明によるレーザ測量装置11
の整準駆動制御系を、図1により説明する。
の整準駆動制御系を、図1により説明する。
【0029】レベル検知センサ72は、角度検出回路9
4を介して、マイコン82の角度演算部98に接続され
ている。このレベル検知センサ72の近傍には、このレ
ベル検知センサ72の近傍の環境温度を測定するサーミ
スタ等の温度測定器90が設けられている。この温度測
定器90は温度検出回路92に接続され、この温度検出
回路92は補正値記憶装置96を介して、マイコン82
の角度演算部98に接続されている。この角度演算部9
8に接続された角度偏差設定部100の出力は、モータ
制御器102を介して第1レベル調整用モータ44に送
られる。
4を介して、マイコン82の角度演算部98に接続され
ている。このレベル検知センサ72の近傍には、このレ
ベル検知センサ72の近傍の環境温度を測定するサーミ
スタ等の温度測定器90が設けられている。この温度測
定器90は温度検出回路92に接続され、この温度検出
回路92は補正値記憶装置96を介して、マイコン82
の角度演算部98に接続されている。この角度演算部9
8に接続された角度偏差設定部100の出力は、モータ
制御器102を介して第1レベル調整用モータ44に送
られる。
【0030】レベル検知センサ73は、角度検出回路9
5を介して、マイコン82の角度演算部99に接続され
ている。このレベル検知センサ73の近傍には、このレ
ベル検知センサ73の近傍の環境温度を測定するサーミ
スタ等の温度測定器91が設けられている。この温度測
定器91は温度検出回路93に接続され、この温度検出
回路93は補正値記憶装置97を介して、マイコン82
の角度演算部99に接続されている。この角度演算部9
9に接続された角度偏差設定部101の出力は、モータ
制御器103を介して第2レベル調整用モータ75に送
られる。
5を介して、マイコン82の角度演算部99に接続され
ている。このレベル検知センサ73の近傍には、このレ
ベル検知センサ73の近傍の環境温度を測定するサーミ
スタ等の温度測定器91が設けられている。この温度測
定器91は温度検出回路93に接続され、この温度検出
回路93は補正値記憶装置97を介して、マイコン82
の角度演算部99に接続されている。この角度演算部9
9に接続された角度偏差設定部101の出力は、モータ
制御器103を介して第2レベル調整用モータ75に送
られる。
【0031】レベル検知センサ72、73はそれぞれ、
回転投光部15の回転軸aの下方延長軸と直交する方向
において互いに90°をなす位置に設けられており、投
光装置13の鉛直方向に対する傾斜角度を検知する。回
転投光部15の回転軸aが鉛直にあるとき、この回転投
光部15から回転照射されるレーザ光平面は水平面を形
成するため、この場合レベル検知センサ72、73は、
回転照射されるレーザ光平面の水平面に対する傾斜角0
゜を検出していることになる。レベル検知センサ72、
73による傾斜角度の検知信号はそれぞれ、角度検出回
路94、95を介して角度演算部98、99に入力され
る。
回転投光部15の回転軸aの下方延長軸と直交する方向
において互いに90°をなす位置に設けられており、投
光装置13の鉛直方向に対する傾斜角度を検知する。回
転投光部15の回転軸aが鉛直にあるとき、この回転投
光部15から回転照射されるレーザ光平面は水平面を形
成するため、この場合レベル検知センサ72、73は、
回転照射されるレーザ光平面の水平面に対する傾斜角0
゜を検出していることになる。レベル検知センサ72、
73による傾斜角度の検知信号はそれぞれ、角度検出回
路94、95を介して角度演算部98、99に入力され
る。
【0032】温度測定器90、91はそれぞれ、レベル
検知センサ72、73近傍の温度を測定し、その測定信
号を温度検出回路92、93にそれぞれに送る。該温度
検出回路92、93は、温度測定器90、91からの温
度測定信号に基づいてレベル検知センサ72、73それ
ぞれの近傍における環境温度を演算して検出し、その検
出信号を補正値記憶装置96、97にそれぞれに送る。
検知センサ72、73近傍の温度を測定し、その測定信
号を温度検出回路92、93にそれぞれに送る。該温度
検出回路92、93は、温度測定器90、91からの温
度測定信号に基づいてレベル検知センサ72、73それ
ぞれの近傍における環境温度を演算して検出し、その検
出信号を補正値記憶装置96、97にそれぞれに送る。
【0033】補正値記憶装置96は、温度によるレベル
検知センサ72の零点の変化量Δaを補正値Δaとして
記憶し、補正値記憶装置97は、レベル検知センサ73
の零点の変化量Δbを補正値Δbとして記憶している。
この補正値Δa、Δbは、例えば温度と対応するテーブ
ルデータとして記憶されている。角度演算部98は、角
度検出回路94による角度情報から、補正値記憶装置9
6から入力される零点変化量Δaを減算して、演算後の
角度偏差を角度偏差設定部100に送る。この角度偏差
設定回路100は、角度偏差に基づく回転制御量をモー
タ制御器102に出力する。このモータ制御器102
は、角度偏差が零になるように第1レベル調整用モータ
44を回転駆動して、回転投光部15の回転軸aを、該
回転軸aと直交する1軸に沿わせて傾斜させ、水平面に
対する回転投光部15(投光装置13)の傾斜角度を変
更させる。同様に、角度演算部99は、角度検出回路9
5による角度情報から、補正値記憶装置97から入力さ
れる零点変化量Δbを減算して、演算後の角度偏差を角
度偏差設定部101に送る。この角度偏差設定部101
は、角度偏差に基づく回転制御量をモータ制御器103
に出力する。このモータ制御器103は、角度偏差が零
になるように第2レベル調整用モータ75を回転駆動し
て、回転投光部15の回転軸aを、該回転軸aと上記1
軸とに対して直交する他の1軸に沿わせて傾斜させ、水
平面に対する回転投光部15(投光装置13)の傾斜角
度を変更させる。
検知センサ72の零点の変化量Δaを補正値Δaとして
記憶し、補正値記憶装置97は、レベル検知センサ73
の零点の変化量Δbを補正値Δbとして記憶している。
この補正値Δa、Δbは、例えば温度と対応するテーブ
ルデータとして記憶されている。角度演算部98は、角
度検出回路94による角度情報から、補正値記憶装置9
6から入力される零点変化量Δaを減算して、演算後の
角度偏差を角度偏差設定部100に送る。この角度偏差
設定回路100は、角度偏差に基づく回転制御量をモー
タ制御器102に出力する。このモータ制御器102
は、角度偏差が零になるように第1レベル調整用モータ
44を回転駆動して、回転投光部15の回転軸aを、該
回転軸aと直交する1軸に沿わせて傾斜させ、水平面に
対する回転投光部15(投光装置13)の傾斜角度を変
更させる。同様に、角度演算部99は、角度検出回路9
5による角度情報から、補正値記憶装置97から入力さ
れる零点変化量Δbを減算して、演算後の角度偏差を角
度偏差設定部101に送る。この角度偏差設定部101
は、角度偏差に基づく回転制御量をモータ制御器103
に出力する。このモータ制御器103は、角度偏差が零
になるように第2レベル調整用モータ75を回転駆動し
て、回転投光部15の回転軸aを、該回転軸aと上記1
軸とに対して直交する他の1軸に沿わせて傾斜させ、水
平面に対する回転投光部15(投光装置13)の傾斜角
度を変更させる。
【0034】上記構成を有する本レーザ測量装置11
は、次のように作動する。先ず、図7のように、レーザ
測量装置11を三脚85を介して所望の位置にセット
し、図示しないメインスイッチをオンにする。このよう
にレーザ測量装置11を所望の位置にセットした時点で
は、無調整であり、一般に投光装置13の回転投光部1
5の回転軸aは鉛直方向と一致していない。この状態に
おいて、レベル検知センサ72、73は、水平面に対す
る投光装置13(回転投光部15)の傾斜角度を出力
し、温度測定器90、91は、レベル検知センサ72、
73の周囲の環境温度を測定している。
は、次のように作動する。先ず、図7のように、レーザ
測量装置11を三脚85を介して所望の位置にセット
し、図示しないメインスイッチをオンにする。このよう
にレーザ測量装置11を所望の位置にセットした時点で
は、無調整であり、一般に投光装置13の回転投光部1
5の回転軸aは鉛直方向と一致していない。この状態に
おいて、レベル検知センサ72、73は、水平面に対す
る投光装置13(回転投光部15)の傾斜角度を出力
し、温度測定器90、91は、レベル検知センサ72、
73の周囲の環境温度を測定している。
【0035】角度検出回路94、95は、レベル検知セ
ンサ72、73からの検知信号に基づき、投光装置13
の傾斜角度をそれぞれに演算し、その検出信号を角度演
算部98、99にそれぞれ出力する。また温度測定器9
0、91は、レベル検知センサ72、73周囲の環境温
度をそれぞれに測定し、温度検出回路92と93は、こ
の信号に基づいてレベル検知センサ72、73周囲の環
境温度をそれぞれに検出する。すると、補正値記憶装置
96、97は、温度検出回路92、93がそれぞれに検
出したレベル検知センサ72、73周囲の環境温度情報
に対応する、気泡管内の気泡の拡縮に伴う零点変化量Δ
a、Δbを補正値として角度演算部98、99に出力す
る。
ンサ72、73からの検知信号に基づき、投光装置13
の傾斜角度をそれぞれに演算し、その検出信号を角度演
算部98、99にそれぞれ出力する。また温度測定器9
0、91は、レベル検知センサ72、73周囲の環境温
度をそれぞれに測定し、温度検出回路92と93は、こ
の信号に基づいてレベル検知センサ72、73周囲の環
境温度をそれぞれに検出する。すると、補正値記憶装置
96、97は、温度検出回路92、93がそれぞれに検
出したレベル検知センサ72、73周囲の環境温度情報
に対応する、気泡管内の気泡の拡縮に伴う零点変化量Δ
a、Δbを補正値として角度演算部98、99に出力す
る。
【0036】角度演算部98、99は、入力した補正値
Δa、Δbを基に、角度検出回路94、95からの角度
情報の比較演算を行い、演算した角度偏差を角度偏差設
定回路100、101にそれぞれ出力する。すると、角
度偏差設定回路100、101はそれぞれ、演算された
角度偏差に対応するように、モータ制御器102、10
3を介して第1、第2レベル調整用モータ44、75を
所要の方向に回転駆動する。
Δa、Δbを基に、角度検出回路94、95からの角度
情報の比較演算を行い、演算した角度偏差を角度偏差設
定回路100、101にそれぞれ出力する。すると、角
度偏差設定回路100、101はそれぞれ、演算された
角度偏差に対応するように、モータ制御器102、10
3を介して第1、第2レベル調整用モータ44、75を
所要の方向に回転駆動する。
【0037】モータ44が回転駆動すると、その回転が
ピニオン49、伝達ギヤ50を介して調整用スクリュー
45に伝達され、この調整用スクリュー45の回転によ
って調整用ナット46が昇降する。その際、調整用ナッ
ト46の突起47には、引張りばね52によって所定の
方向に付勢されたローラ40が弾接されているため、こ
のローラ40を介して中空部材20が膨出部21の球心
を中心として回動させられる。またモータ75が回転駆
動すると、その回転がピニオン76、伝達ギヤ77を介
して調整用スクリュー79に伝達され、この調整用スク
リュー79の回転によって調整用ナット80が昇降す
る。その際、調整用ナット80の突起81には、引張り
ばね52によって所定の方向に付勢されたローラ41が
弾接されているため、中空部材20がこのローラ41を
介して、膨出部21の球心を中心として回動させられ
る。
ピニオン49、伝達ギヤ50を介して調整用スクリュー
45に伝達され、この調整用スクリュー45の回転によ
って調整用ナット46が昇降する。その際、調整用ナッ
ト46の突起47には、引張りばね52によって所定の
方向に付勢されたローラ40が弾接されているため、こ
のローラ40を介して中空部材20が膨出部21の球心
を中心として回動させられる。またモータ75が回転駆
動すると、その回転がピニオン76、伝達ギヤ77を介
して調整用スクリュー79に伝達され、この調整用スク
リュー79の回転によって調整用ナット80が昇降す
る。その際、調整用ナット80の突起81には、引張り
ばね52によって所定の方向に付勢されたローラ41が
弾接されているため、中空部材20がこのローラ41を
介して、膨出部21の球心を中心として回動させられ
る。
【0038】このようにして、回転投光部15が傾動さ
れて整準が進み、最終的には角度演算部98、99の出
力する偏差が零となって、整準作業が完了する。これに
より、水平面に対する投光装置13の傾斜角度が変更さ
れ、レーザ光束投射時の水平方向位置が正確に定められ
る。
れて整準が進み、最終的には角度演算部98、99の出
力する偏差が零となって、整準作業が完了する。これに
より、水平面に対する投光装置13の傾斜角度が変更さ
れ、レーザ光束投射時の水平方向位置が正確に定められ
る。
【0039】基準温度下では補正値記憶装置96、97
に記憶されたレベル検知センサ72、73の補正値Δ
a、Δbは零であり、レベル検知センサ72、73が水
平になるように位置決めされると回転投光部15の回転
軸aは鉛直方向と一致する。環境温度が変化すると、レ
ベル検知センサ72、73は水平状態であるにも拘わら
ず零点を変化させるが、補正値記憶装置96、97から
出力される、環境温度による零点変化量が、レベル検知
センサ72、73の零点変化分に基づいて補正されるた
め、環境温度の変化に拘わらずレベル検知センサ72、
73が正確に水平に保たれ、従って、回転投光部15の
回転軸aも鉛直に保たれる。
に記憶されたレベル検知センサ72、73の補正値Δ
a、Δbは零であり、レベル検知センサ72、73が水
平になるように位置決めされると回転投光部15の回転
軸aは鉛直方向と一致する。環境温度が変化すると、レ
ベル検知センサ72、73は水平状態であるにも拘わら
ず零点を変化させるが、補正値記憶装置96、97から
出力される、環境温度による零点変化量が、レベル検知
センサ72、73の零点変化分に基づいて補正されるた
め、環境温度の変化に拘わらずレベル検知センサ72、
73が正確に水平に保たれ、従って、回転投光部15の
回転軸aも鉛直に保たれる。
【0040】マイコン82は、角度演算部98、99か
ら出力される偏差が共に零になったことを検出すると、
回転用モータ66を回転させると共にレーザダイオード
23の発振を開始させる。
ら出力される偏差が共に零になったことを検出すると、
回転用モータ66を回転させると共にレーザダイオード
23の発振を開始させる。
【0041】これによって射出されるレーザ光束は、コ
リメートレンズ24によって断面楕円状の平行光束に変
換された後、レーザ光断面形状変換光学系18によって
その短軸を伸ばされて、断面円形状の光束に変換され
る。さらに、この断面円形状の光束は、偏光ビームスプ
リッタ27によって上方に向かう光束L1 と下方に向か
う光束L2 とに分割される。
リメートレンズ24によって断面楕円状の平行光束に変
換された後、レーザ光断面形状変換光学系18によって
その短軸を伸ばされて、断面円形状の光束に変換され
る。さらに、この断面円形状の光束は、偏光ビームスプ
リッタ27によって上方に向かう光束L1 と下方に向か
う光束L2 とに分割される。
【0042】この際、図3において、偏光ビームスプリ
ッタ27に対して入射するレーザ光束L0 が、偏光分離
面27aの法線nとレーザ光束L0 とを含む入射面に対
して垂直な振動方向を有する、S偏光成分を持つかつP
偏光成分を持たない直線偏光である場合、このレーザ光
束L0 は、偏光分離面27aで全て反射されて90゜偏
向され、同図上方に向かう。このとき、1/4λ板28
は、その軸方位が光の振動方向に対して45゜となるよ
うに偏光ビームスプリッタ27に貼付けられているた
め、レーザ光束L0 は1/4λ板28を透過すると、円
偏光のレーザ光束L1 となってペンタプリズム35に向
かう。また半透膜28aで反射して偏光分離面27aに
戻されるレーザ光束L1 は、1/4λ板28を再び透過
することにより、入射時とは直交した振動方向を有する
直線偏光に変換される。すなわち、S偏光成分の直線偏
光がP偏光成分の直線偏光に変換される。よって、この
P偏光成分の直線偏光であるレーザ光束は、レーザ光束
L2 として、偏光分離面27aで反射することなくこの
面27aを透過して同図下方に向かい、さらにウェッジ
プリズム29a、29bを透過した後、レーザ測量装置
11の下部外方に射出される。
ッタ27に対して入射するレーザ光束L0 が、偏光分離
面27aの法線nとレーザ光束L0 とを含む入射面に対
して垂直な振動方向を有する、S偏光成分を持つかつP
偏光成分を持たない直線偏光である場合、このレーザ光
束L0 は、偏光分離面27aで全て反射されて90゜偏
向され、同図上方に向かう。このとき、1/4λ板28
は、その軸方位が光の振動方向に対して45゜となるよ
うに偏光ビームスプリッタ27に貼付けられているた
め、レーザ光束L0 は1/4λ板28を透過すると、円
偏光のレーザ光束L1 となってペンタプリズム35に向
かう。また半透膜28aで反射して偏光分離面27aに
戻されるレーザ光束L1 は、1/4λ板28を再び透過
することにより、入射時とは直交した振動方向を有する
直線偏光に変換される。すなわち、S偏光成分の直線偏
光がP偏光成分の直線偏光に変換される。よって、この
P偏光成分の直線偏光であるレーザ光束は、レーザ光束
L2 として、偏光分離面27aで反射することなくこの
面27aを透過して同図下方に向かい、さらにウェッジ
プリズム29a、29bを透過した後、レーザ測量装置
11の下部外方に射出される。
【0043】他方、上方に向かうレーザ光束L1 は、合
焦用レンズ31と対物レンズ32を透過し、ペンタプリ
ズム35の光入射面35cを透過後、第1、第2の反射
面35a、35bで順に反射されて進路を90゜偏向さ
れ、レーザ光束L3 としてレーザ光束L1 と垂直な方
向、つまり略水平方向に向けて光射出面35dから投光
される。またレーザ光束L1 のうち、第1の反射面35
aで所定の割合で反射したもの以外は、そのままの進路
を変化させることなく、該第1の反射面35aとその上
面部に貼着された楔型プリズム34とでなすハーフミラ
ー面を透過して、レーザ光束L1 と同軸のレーザ光束L
4 として上方に向けて投光される。このようにして、レ
ーザダイオード23から射出されたレーザ光束L0 は、
図3の上下方向にそれぞれ投光されるレーザ光束L1 、
L4 、L2 、及びこれらのレーザ光束L1 、L4 、L2
と直交する方向(水平方向)に向けて投光されるレーザ
光束L3 とに分割される。鉛直方向下方に投光されるレ
ーザ光束L4 は、投光装置13の中心を所定の既知点の
鉛直上に容易に位置させるのに役立つ。
焦用レンズ31と対物レンズ32を透過し、ペンタプリ
ズム35の光入射面35cを透過後、第1、第2の反射
面35a、35bで順に反射されて進路を90゜偏向さ
れ、レーザ光束L3 としてレーザ光束L1 と垂直な方
向、つまり略水平方向に向けて光射出面35dから投光
される。またレーザ光束L1 のうち、第1の反射面35
aで所定の割合で反射したもの以外は、そのままの進路
を変化させることなく、該第1の反射面35aとその上
面部に貼着された楔型プリズム34とでなすハーフミラ
ー面を透過して、レーザ光束L1 と同軸のレーザ光束L
4 として上方に向けて投光される。このようにして、レ
ーザダイオード23から射出されたレーザ光束L0 は、
図3の上下方向にそれぞれ投光されるレーザ光束L1 、
L4 、L2 、及びこれらのレーザ光束L1 、L4 、L2
と直交する方向(水平方向)に向けて投光されるレーザ
光束L3 とに分割される。鉛直方向下方に投光されるレ
ーザ光束L4 は、投光装置13の中心を所定の既知点の
鉛直上に容易に位置させるのに役立つ。
【0044】回転用モータ66が所定速度で回転し始
め、該モータ66の回転がピニオン67と伝達ギヤ69
を介して回転投光部15に伝えられ、これにより該回転
投光部15が回転軸aを中心に、中空部材21に対して
相対回転する。よって、回転する回転投光部15からレ
ーザ光束L3 が水平方向に投光され、このレーザ光束L
3 が一定のレベルを維持して投光され続けることにより
水平プレーン(水平基準面)が形成され、同時に、楔形
プリズム34を通して鉛直方向上方に基準レーザ光束L
4 が投光される。設定作業者は、壁面87等に照射され
たレーザ光束の通った軌跡による基準線La上に印しを
付ける等の作業を行う。
め、該モータ66の回転がピニオン67と伝達ギヤ69
を介して回転投光部15に伝えられ、これにより該回転
投光部15が回転軸aを中心に、中空部材21に対して
相対回転する。よって、回転する回転投光部15からレ
ーザ光束L3 が水平方向に投光され、このレーザ光束L
3 が一定のレベルを維持して投光され続けることにより
水平プレーン(水平基準面)が形成され、同時に、楔形
プリズム34を通して鉛直方向上方に基準レーザ光束L
4 が投光される。設定作業者は、壁面87等に照射され
たレーザ光束の通った軌跡による基準線La上に印しを
付ける等の作業を行う。
【0045】照射されるレーザ光束L3 の集光点を、壁
面87等の照射対象物に対して合わせる場合は、図示し
ない合焦スイッチの操作によって合焦用モータ59を回
転駆動する。すると、この回転がピニオン60、伝達ギ
ヤ61を介して合焦用スクリュー56に伝達されるた
め、合焦用ナット57が昇降され、この合焦用ナット5
7に固定されたリンク62を介して摺動部材30が昇降
される。作業者は、壁面87等に投影されたレーザ光束
のスポットを観察しながら合焦スイッチの操作を続け、
集光点の位置を調整する。
面87等の照射対象物に対して合わせる場合は、図示し
ない合焦スイッチの操作によって合焦用モータ59を回
転駆動する。すると、この回転がピニオン60、伝達ギ
ヤ61を介して合焦用スクリュー56に伝達されるた
め、合焦用ナット57が昇降され、この合焦用ナット5
7に固定されたリンク62を介して摺動部材30が昇降
される。作業者は、壁面87等に投影されたレーザ光束
のスポットを観察しながら合焦スイッチの操作を続け、
集光点の位置を調整する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、傾斜角セ
ンサ毎の製造誤差や環境温度による気泡の拡縮に伴う出
力誤差に拘わらず、水平を常に正確に検出し、広い温度
範囲に亘ってレーザ光束を正確に投光するレーザ測量装
置を提供することができる。
ンサ毎の製造誤差や環境温度による気泡の拡縮に伴う出
力誤差に拘わらず、水平を常に正確に検出し、広い温度
範囲に亘ってレーザ光束を正確に投光するレーザ測量装
置を提供することができる。
【図1】本発明に係るレーザ測量装置の整準制御系を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】同レーザ測量装置の全体を示す断面図である。
【図3】同レーザ測量装置の要部を拡大して示す側面図
である。
である。
【図4】同レーザ測量装置の要部を拡大して示す平面図
である。
である。
【図5】同レーザ測量装置に用いられるレベル検知セン
サを示す正面断面図である。
サを示す正面断面図である。
【図6】同レベル検知センサを示す平面断面図である。
【図7】レーザ測量装置の使用状態を示す斜視外観図で
ある。
ある。
11 レーザ測量装置 13 投光装置 15 回転投光部(投光部) 20 中空部材 20a 20b レーザ光光路 23 レーザダイオード(レーザ光源) 44 第1レベル調整用モータ(傾動手段) 72 73 レベル検知センサ(傾斜角センサ) 75 第2レベル調整用モータ(傾動手段) 90 91 96 97 補正値記憶装置(補正値記憶手段) 98 99 角度演算部 102 103 モータ制御器(傾動手段) 104 ガラス管(ケーシング) 105 電解液 106 気泡 a 回転軸 c コモン電極 d e 電極
Claims (1)
- 【請求項1】 略鉛直方向に沿わせられるべき回転軸を
中心に回転可能な投光部と、 この投光部にレーザ光束を与えるレーザ光源と、 投光部の回転軸が鉛直にあるか否かを検出する傾斜角セ
ンサと、 この傾斜角センサの出力により、上記投光部を傾動させ
てその回転軸を略鉛直方向に沿わせる傾動手段とを備
え、 上記投光部を回転させてレーザ光源からのレーザ光束を
回転軸と直交する方向に回転投射し、水平面と略平行な
基準平面を形成するレーザ測量装置において、 上記傾斜角センサは、 ケーシングに気泡を残して封入された電解液と、ケーシ
ングが略水平位置にあるとき、この気泡に対して突出す
る電気端子とを備え、この気泡内への電気端子の相対的
な突出量に基づき上記投光部の傾斜角度を検知する気泡
管センサからなり、 この気泡管センサ近傍の温度を検出する温度検出手段
と;この温度検出手段により検出された温度下における
気泡管センサ水平時の基準出力の変化量を補正値として
記憶した補正値記憶手段と;を備え、 上記気泡管センサの出力を該補正値記憶手段に記憶した
補正値によって補正した補正出力値に基づき、上記傾動
手段を動作させることを特徴とするレーザ測量装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6269110A JPH08128826A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | レーザ測量装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6269110A JPH08128826A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | レーザ測量装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128826A true JPH08128826A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17467816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6269110A Pending JPH08128826A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | レーザ測量装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007298356A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Matsushita Electric Works Ltd | 水平センサ |
JP2010216908A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Topcon Corp | 測量システム |
CN107543534A (zh) * | 2016-06-24 | 2018-01-05 | 苏州汉旺激光仪器有限公司 | 一种光电补偿式电子激光扫平仪 |
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JPS6412239A (en) * | 1987-07-06 | 1989-01-17 | Aisan Ind | Temperature compensator for pressure sensor |
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JPH06194166A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-15 | Tokimec Inc | 傾斜計 |
JPH06281477A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-07 | Shimadzu Corp | 連続分析装置 |
JPH07318346A (ja) * | 1994-05-23 | 1995-12-08 | Kyoto Doki Kk | レーザ自動鉛直器 |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP6269110A patent/JPH08128826A/ja active Pending
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JP2010216908A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Topcon Corp | 測量システム |
CN107543534A (zh) * | 2016-06-24 | 2018-01-05 | 苏州汉旺激光仪器有限公司 | 一种光电补偿式电子激光扫平仪 |
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