JPH08128645A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

Info

Publication number
JPH08128645A
JPH08128645A JP26524494A JP26524494A JPH08128645A JP H08128645 A JPH08128645 A JP H08128645A JP 26524494 A JP26524494 A JP 26524494A JP 26524494 A JP26524494 A JP 26524494A JP H08128645 A JPH08128645 A JP H08128645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heated
steam
heating chamber
water
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26524494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3543390B2 (ja
Inventor
Hiroshi Terasaki
寛 寺崎
Kazumi Hirai
和美 平井
Akiko Mori
章子 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP26524494A priority Critical patent/JP3543390B2/ja
Publication of JPH08128645A publication Critical patent/JPH08128645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3543390B2 publication Critical patent/JP3543390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水垢の除去等特別のメンテナンスが不要の簡
単且つ、使い勝手良く、あらゆる被加熱物に対し、水蒸
気を印加しながら高周波加熱が行える装置を得ること、
更に、装置の均一加熱性能の向上を目的とする。 【構成】 加熱室略中央部に加熱室2内への水蒸気の放
出に掛かる矩形の蒸気開口10を有する水蒸気の発生に
掛かる誘電体製の蒸気容器8を設け、この蒸気容器8の
底部には蒸気開口10のフランジ12よりも大きく、く
り抜いた開口15を持つ誘電体の繊維からなる水の吸水
体16を配置している。更に、加熱装置本体は加熱室2
外にマグネトロン17からなる高周波発生手段と加熱室
内に電波の照射を可能にする構成を設け、被加熱物に対
し、水蒸気を印加しながら高周波加熱を行う構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電波で被加熱物を加熱す
る高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の高周波加熱装置、特に電
子レンジは、超高速の加熱装置として用に供されている
反面、加熱後の被加熱物の変質も指摘されている。例え
ば、被加熱物が食品の場合、加熱により食品に含まれる
水分が食品外へ発散され、仕上がりが乾燥状態となり、
食味や栄養価を落とすとゆうものである。
【0003】この課題に対し、従来より例えば図7、に
示すごとく被加熱物1を高周波で加熱すると同時に、外
部より被加熱物1に対し、水蒸気を印加する方法が採ら
れてきた。図7の例は、加熱室2外に電熱ヒータ3を内
蔵する水蒸気発生器4に水を注入し、ヒータ3への通電
により発生する水蒸気を加熱室2内に導入、被加熱物1
は水蒸気が充満された中で高周波加熱される構成として
いる。しかし、この種の加熱装置の課題として、水蒸気
発生器4や、加熱室2内への水蒸気導入手段5に蓄積す
る水垢等の除去の為の定期的なメンテナンスが必要で、
使い勝手が良くなかった。更に、外部より水蒸気を導入
するため、加熱室内に均一に水蒸気を充満させることが
困難で、均一加熱の面でも課題があった。又、図8は、
使い勝手を考慮して着脱自在に加熱室内2に設置した誘
電体製の容器6内に水を注入、電波の印加により発生し
た水蒸気を、この容器6上部に設け、多数の開口による
通気性を有する棚7に載置された被加熱物1に印加する
例であるが、この種の水蒸気の印加方法の場合、被加熱
物1と水蒸気の発生源が近接しているため、水蒸気のほ
か飛散した沸騰水そのものが被加熱物1に付着する現象
が見られ、結局、実用に供されたのは沸騰水の付着が許
される限定した被加熱物1の加熱のみであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る不具合を
廃すべくなされたもので、第1の目的は、水垢の除去等
特別のメンテナンスが不要の簡単且つ、使い勝手良く、
更に、沸騰水の被加熱物への当接を防ぐことで、特定の
被加熱物に限定されることなく、あらゆる被加熱物に対
し、水蒸気を印加しながら高周波加熱が行える装置を得
ることである。
【0005】又、第2の目的は、第1の目的を満たす装
置の均一加熱性能の向上を図らんとするものである。
【0006】更に第3の目的は水蒸気の被加熱物への均
一な印加で、更に加熱性能の向上を図らんとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するために、装置本体内に設けた加熱室に対し、高周
波発生手段の発生する電波を加熱室内に照射する構成
と、加熱室内で、高周波発生手段と被加熱物との間に誘
電体材料によって形成した蒸気容器を着脱自在に収納
し、蒸気容器内には水を吸収する吸水体を設け、この吸
水体には水蒸気を発生するための水を吸収させて設け、
更に、吸水体は被加熱物に対向する面より隔離して設
け、又、蒸気容器の被加熱物への対向面に設けた開口部
から水蒸気を庫内に放出する構成を設け、電波及び水蒸
気によって加熱調理を行う構成とした。又、第2の目的
を達成するために、水蒸気を加熱室内に放出する蒸気開
口形状と位置を、中央部を含み、加熱室の前後、左右に
対し対称形に配置する構成とした。
【0008】更に、第3の目的を達成するために、装置
本体内に設けた加熱室に対し、高周波発生手段の発生す
る電波を、加熱室の上面及び、下面の両面から照射する
構成と、加熱室内で、高周波発生手段と被加熱物とのそ
れぞれの間で、被加熱物と加熱室上面の間に設けた水の
吸水体を収容してなる蒸気容器部は第1の目的を達成す
る構成とし、更に、被加熱物と加熱室下面の間に設け
た、水の吸水体を収容してなる蒸気容器部は被加熱物に
対向した面に設けた部分的開口部から水蒸気を庫内に放
出する構成とし、電波及び水蒸気によって加熱調理を行
う構成とした。
【0009】
【作用】第1の手段により、加熱室内に設けた誘電体材
料よりなる蒸気容器は内部に水の吸水体収容しており、
含まれている水に対し、電波の印加が行われた場合、単
に水を電波で加熱する場合に比べ、沸騰状態における気
泡の大きさが抑えられ、突沸現象を無くすことが出来
る。更に、水面が直接被加熱物に面した従来の装置に比
べ、被加熱物に対向する面から水の存在する吸水体部分
を隔離することで、被加熱物は電波の加熱の間、沸騰水
の飛散により濡れる事もなく、水蒸気成分だけが印加さ
れるようになり、沸騰水による濡れが許容されない被加
熱物に対しても、水蒸気と電波の双方による加熱が可能
となる。更に被加熱物に対する電波の印加状態が、蒸気
容器が高周波発生手段と被加熱物の間に介在すること
で、加熱室内に発生する定在波モードを弱勢化する。
【0010】又、第2の手段により、加熱室の前後、左
右の略中央部分より水蒸気を放出することで、加熱室内
に放出される水蒸気が前後、左右にそれぞれ対称な状態
となり、被加熱物に対し沸騰水の飛散や滴下のない状態
で、対称な状態で水蒸気の印加が出来ることになる。
【0011】又、第3の手段により、加熱室の上面及
び、下面の両面から電波を照射する事で高周波加熱によ
る均一加熱が行われると同時に、加熱室内は、高周波発
生手段と被加熱物とのそれぞれの間に、水の吸水体を収
容して設けられた蒸気容器が配されることで、各々から
発生する水蒸気が、沸騰水の飛散や滴下のない状態で、
被加熱物の両面から印加される。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。図1より図5は、本実施例の高周波加熱装置を
示している。尚、これらの図において従来例と同一の構
成をなす部分には同一符号を付している。図1は本発明
の実施例の要部詳細を示すもので、加熱室内で水蒸気を
発生する蒸気容器部の側方断面図で、図2は平面図であ
る。更に、図3は本発明の高周波加熱装置の実施例を示
す側方断面図である。
【0013】水蒸気の発生に掛かる誘電体製の蒸気容器
8は加熱室2の側壁部に設けられた棚レール9に着脱自
在に載置されて、加熱室内に収納できる寸法で、略中央
部に加熱室2内への水蒸気の放出に掛かる矩形の蒸気開
口10を有する。蒸気開口10は複数個の小孔を加熱室
の前後、左右に対し、対称となるように配している。蒸
気容器8の周囲と、蒸気開口10部にはフランジ11、
12が設けられる。フランジ11は内周部を1段低く
し、この低くした部分13全周当接する誘電体製の蓋1
4が着脱自在に載置されている。蒸気開口10部のフラ
ンジ12は周囲のフランジ11の1段低くした部分13
より低くし、蓋14の内面との間に隙間を設けている。
【0014】蒸気容器8の底部には蒸気開口10のフラ
ンジよりも大きく、くり抜いた開口15を持つ水の吸水
体16を配置している。吸水体16は誘電体の繊維から
なり、水の吸収力が強く、電波の印加に耐えるアラミッ
ド繊維を使用している。
【0015】更に、加熱装置本体は加熱室2外に設けた
マグネトロン17からなる高周波発生手段と加熱室2上
面18に設けた加熱室2への電波の照射に掛かる上開口
19を導波管20で結び、加熱室2内への電波の照射を
可能にしている。
【0016】以上の構成で、次の操作と動作が行なわれ
る。使用者は、蒸気容器8を加熱室より取り出し、蒸発
に掛かる水を、蓋14を外し、吸水体16部に注入す
る。水はフランジ11、12の間で吸水体16内に浸潤
して行く。実施例では、約300mlの水を吸水体に吸
収させている。次に使用者はこの蒸気容器8を加熱室2
内に装填し先ず被加熱物を装填せずに加熱動作を行う。
加熱室内に照射された電波は吸水体16に吸収された水
を加熱、水の温度上昇と共に、水蒸気が蒸気容器8内に
発生する。発生した水蒸気は蓋14とフランジ12の隙
間を通って蒸気開口9へ到達する。蒸気容器内の、湿度
が高まるにつれ、この開口から、加熱室2に水蒸気が放
出される。実施例の場合、高周波加熱出力が1400W
の場合で約2分の動作を行うと、加熱室2内に水蒸気が
充満する。
【0017】この状態で被加熱物1を装填、加熱動作を
行う。被加熱物には蒸気容器8部分を通過した電波が印
可される。大略で言えば、被加熱物には、水蒸気の発生
に使用される電波エネルギー分が差し引かれた電波エネ
ルギーが印可されると言える。又、電波の質の面から言
えば、加熱室2内に発生する定在波が蒸気容器8へ吸収
される分、弱勢化され、被加熱物1に対しより定在はモ
ードの強弱の少ない電波が照射されることになり、単な
る高周波加熱装置に比べ加熱ムラの少ない電波といえ
る。
【0018】こうして被加熱物1には水蒸気と電波の双
方が印可、両面からの加熱が行われる。電波により、被
加熱物1は内部も同時に加熱されるが、加熱に従い、被
加熱物1内に発生した水蒸気が被加熱物1表面より外部
に放出されんとする。一方、蒸気容器8で発生した水蒸
気は加熱室内2に放出され、被加熱物表面を包含し、被
加熱物からの水分の蒸発を防ぐ。
【0019】本発明の蒸気容器の他の実施例を図4に示
す。図4は蒸気容器8の平面図で、蒸気開口10を略長
方形の蒸気容器8の被加熱物1との対向面の中央部と、
前後左右対称な位置に複数個設けている。加熱室内に設
ける棚レール9を適宜設定することで、蒸気容器8を、
加熱室内の前後左右の中央部分に配する構成となし、中
央からと、周囲の双方から被加熱物に向け水蒸気を放出
する構成としている。水の吸水体16はこの蒸気開口1
0の周囲に設けられたフランジ12により仕切られた蒸
気開口10以外の部分に配置している。 同様の実施例
として、複数の被加熱物1に対しより均一に水蒸気を印
加する場合、被加熱物1の数に対応して、その直上に蒸
気開口10を同数設ける場合もあり得る。
【0020】図5は更に被加熱物1の均一加熱性能の向
上を図らんとする物で、加熱室2の上面18、下面21
のそれぞれ中央部から電波を照射する高周波加熱装置に
本発明の蒸気容器8、22を組み合わせた例である。直
方体の加熱室2の上面18の中心部に加熱室2内への電
波の照射に掛かる上部アンテナ23を設けている。その
下方に図1に示す蒸気容器8を、加熱室1の前後、左右
方向がそれぞれ対象となるように棚レール9に載置して
設ける。水蒸気は蒸気容器8の下面の略中央に設けられ
た複数の小孔を長方形に配してなる蒸気開口10から被
加熱物1に向かって放出される。
【0021】加熱室1の下面21の中心部には下部アン
テナ24が設けられ、上面18同様、加熱室1内への電
波の照射を行う構成をなす。下部アンテナ24の近傍で
上方には誘電体製の載置台25に載置されながら、上面
18と同様に加熱室1の対象性を保つ構成の第2の蒸気
容器22を設けている。第2の蒸気容器22は、図6に
示すごとく、加熱室2内の載置台25に着脱自在に載置
されて、加熱室2内に収納できる寸法としている。蒸気
容器22の周囲は、フランジ26が設けられる。フラン
ジ26は内周部を1段低くし、この低くした部分27全
周に当接する誘電体製の蓋28が着脱自在に載置されて
いる。蓋には約4mmの複数個の小孔29を加熱室の前
後、左右に対し、対称となるように配している。更に、
蒸気容器22の底部にはほぼ全面にわたり、蒸気容器8
内に配置した水の吸水体16と同様の吸水体30を配置
している。吸水体30と蓋28の内面には水蒸気が蓄積
する隙間を設けている。加熱室1にはこの二つの蒸気容
器8、22の間に棚31を設け、被加熱物1を載置する
構成としている。尚、本実施例では電波の照射も水蒸気
の放出も加熱室2の上面下面の、それぞれ中央部から行
う構成としたが、照射面、放出面をそれぞれ、上下に配
するだけでも、均一加熱に対し、相応の効果を得ること
が出来るため、被加熱物によっては中央部からずれた部
分より、電波の照射、水蒸気の放出を行う場合もあり得
る。
【0022】以上の構成で被加熱物1を加熱する場合、
先ず、使用者はそれぞれの蒸気容器8、22に注水を行
い、水蒸気が発生開始するまで余熱を行う。注水量を各
々の蒸気容器で300ccとした場合、電波の出力が1
400Wの場合で約4分経過すると水蒸気が庫内に放出
を始める。上の蒸発容器8は前述と同様被加熱物1に対
向した面の蒸気開口から、下の蒸気容器22内に発生し
た水蒸気は蓋28と吸水体30の間の隙間に充満し、小
孔群29から加熱室2内に放出される。
【0023】この状態で被加熱物1を装填、加熱動作を
行うと、被加熱物1にはそれぞれの蒸気容器8、22部
分を通過して電波が印可される。前述のごとく被加熱物
1には水蒸気発生に要するエネルギーが差し引かれて印
可される。そして、電波の質の面から言えば、それぞれ
の電波により加熱室2内に発生する定在波が蒸気容器
8、22へ吸収される分、弱勢化され、被加熱物1に対
しより定在はモードの強弱の少ない電波が上下から照射
される。被加熱物は水蒸気と電波の双方がそれぞれ、上
面下面の両面から印可、加熱が行われる。電波により、
被加熱物1は内部も同時に加熱されるが、加熱に従い、
被加熱物1内に発生した水蒸気が被加熱物1表面より外
部に放出されんとする。一方、蒸気容器8、22で発生
した水蒸気は加熱室内2に放出され、被加熱物1表面を
上下両面より包含し、被加熱物1からの水分の蒸発を防
ぐ。
【0024】
【発明の効果】本発明を実施することで以下のごとく効
果を得ることが出来た。
【0025】(1)本発明の水蒸気の発生部分を被加熱
物から隔離することで沸騰水の滴下や飛び散りを防止、
食品で例えば茶碗蒸し等の蒸し料理しか出来なかった従
来の装置に比べ、通常の食品でも食味を低下させること
なく加熱調理が出来るようになった。例えば、従来、加
熱時の乾燥を抑えるため、食品の表面を樹脂フィルムで
覆って加熱する方法が採られていたが、これも食品表面
が内部から吹き出した水蒸気の結露で変質し、食感、食
味を低下させていたが、本発明を実施することで樹脂フ
ィルム無しで加熱可能となり、食品の水蒸気が外部に発
散されなくなり、食味、食感を落とすことなく極めて高
品質加熱することが出来た。特に、沸騰水の飛散や滴下
や表面の結露が問題になる冷凍パン等の解凍では、従来
は単に電波加熱により行っていたが、250gのパンの
水分が約65gで単に電波加熱で解凍すると、約8gの
水分が蒸発し、変質、変形していたが、本発明によれ
ば、水分の変化は0であり、形状の変化も見られない結
果を得ることが出来る。
【0026】(2)本発明の水蒸気の発生部分、特に吸
水材を被加熱物から隔離することで、食品加熱の場合
等、逆に吸水材の食品からの油煙や食品カス等の飛散に
よる汚損を防止することが可能となり、吸水材の水の吸
収効果を持続させ、且つ、清潔さを保つことが出来る。
【0027】(3)本発明の水蒸気の発生部分、特に吸
水材を被加熱物から隔離することで、吸水体からの沸騰
水の重力による滴下を考慮する必要が無く、加熱室の上
方に配置することが可能になる。この事で被加熱物に対
し最も水蒸気を均一に印可できる位置に水蒸気の加熱室
内への放出に掛かる蒸気開口を配置することが出来るよ
うになる。さらに、一般に高周波加熱装置において、均
一加熱を行う手段として、加熱室の上面や下面の中央部
分より電波の照射を行うことが知られているが、本発明
の実施により、電波も水蒸気もそれぞれが、加熱室の上
面や下面の中央部分より照射、放出出来ることになり、
極めて、均一な高品位の加熱が可能となる。
【0028】更に、本発明で蒸気容器を被加熱物と電波
の照射手段との間に介在させることが可能となり、加熱
室内の、定在波モードの強弱が弱勢化されて印可できこ
の面からも加熱ムラの防止を図ることが出来る。
【0029】(4)本発明の実施形態で特に上下から水
蒸気、電波を照射する構成を設けた場合、食品の解凍に
特に大きな効果を得る事が出来る。即ち、一般に冷凍食
品等を解凍する場合の問題点として、食品の中央部分が
解凍されにくい事が上げられる。
【0030】本発明によれば電波を食品の中央部より照
射すると同時に水蒸気も中央部に集中的に照射する事も
可能であり、この場合、水蒸気の持つ熱エネルギーによ
り食品の中央部を解凍する。解凍が始まると電波は、氷
結晶に比べ水の方がはるかに吸収され安いため、結果、
食品の中央部に電波が集中し解凍されやすい食品周囲部
分と同様の解凍が進行し、解凍ムラを解消することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における高周波加熱装置の要
部断面図
【図2】同高周波加熱装置の要部の平面図
【図3】同高周波加熱装置の側方断面図
【図4】本発明の他の高周波加熱装置の要部を示す平面
【図5】同高周波加熱装置の側方断面図
【図6】従来の高周波加熱装置の側面断面図
【図7】従来の高周波加熱装置の側面断面図
【符号の説明】
1 加熱物 2 加熱室 8 蒸気容器 10 蒸気開口 16 吸水体 17 マグネトロン(高周波発生手段) 22 蒸気容器(下部) 23 上部アンテナ 24 下部アンテナ 29 開口 30 吸水体(下部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室と、前記加熱室へ電波を照射するよ
    うに結合された高周波発生手段を備え、前記加熱室内に
    は、前記高周波発生手段と被加熱物との間に誘電体材料
    によって形成した蒸気容器を着脱自在に収納し、前記蒸
    気容器内には水を吸収する吸水体を設け、前記吸水体に
    は水蒸気を発生するための水を吸収させて設け、更に、
    前記吸水体は被加熱物に直接対向させないように隔離し
    て設けると共に、前記蒸気容器の被加熱物への対向面に
    設けた開口部から水蒸気を庫内に放出する構成とし、高
    周波及び水蒸気によって加熱調理を行う構成の高周波加
    熱装置。
  2. 【請求項2】加熱室と、前記加熱室へ電波を照射するよ
    うに結合された高周波発生手段を備え、前記加熱室内に
    は、前記高周波発生手段と被加熱物との間に誘電体材料
    によって形成した蒸気容器を着脱自在に収納し、前記蒸
    気容器内には水を吸収する吸水体を設け、前記吸水体に
    は水蒸気を発生するための水を吸収させて設け、更に、
    前記吸水体は被加熱物に直接対向させないように隔離し
    て設けると共に、前記蒸気容器の被加熱物への対向面で
    容器中央部分を含み、加熱室の前後、左右に対称な位置
    関係を保つ開口部から水蒸気を庫内に放出する構成と
    し、高周波及び水蒸気によって加熱調理を行う構成の高
    周波加熱装置。
  3. 【請求項3】加熱室と、前記加熱室の上面及び、下面か
    ら電波を照射するように結合された高周波発生手段を備
    え、前記加熱室内には、前記高周波発生手段と被加熱物
    とのそれぞれの間に誘電体材料によって形成した蓋付き
    の蒸気容器を着脱自在に収納し、前記蒸気容器内には水
    を吸収する吸水体を設け、前記吸水体には水蒸気を発生
    するための水を吸収させて設け、更に、被加熱物と加熱
    室上面の間に設けた蒸気容器内に設けた前記吸水体は被
    加熱物に直接対向させないように隔離して設けると共
    に、前記蒸気容器の被加熱物への対向面に設けた開口部
    から水蒸気を庫内に放出する構成とし、又、被加熱物と
    加熱室下面の間に設けた蒸気容器は被加熱物に対向した
    面に設けた部分的開口部から水蒸気を庫内に放出する構
    成とし、高周波及び水蒸気によって加熱調理を行う構成
    の高周波加熱装置。
JP26524494A 1994-10-28 1994-10-28 高周波加熱装置 Expired - Fee Related JP3543390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26524494A JP3543390B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26524494A JP3543390B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 高周波加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08128645A true JPH08128645A (ja) 1996-05-21
JP3543390B2 JP3543390B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=17414539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26524494A Expired - Fee Related JP3543390B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3543390B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016163146A1 (ja) * 2015-04-06 2016-10-13 株式会社日清製粉グループ本社 食品調理システム
CN108720634A (zh) * 2017-04-14 2018-11-02 广东美控电子科技有限公司 电磁蒸烤箱

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016163146A1 (ja) * 2015-04-06 2016-10-13 株式会社日清製粉グループ本社 食品調理システム
CN107429922A (zh) * 2015-04-06 2017-12-01 株式会社日清制粉集团本社 食品烹调系统
JPWO2016163146A1 (ja) * 2015-04-06 2018-02-08 株式会社日清製粉グループ本社 食品調理システム
US10667336B2 (en) 2015-04-06 2020-05-26 Panasonic Corporation Food cooking system
CN108720634A (zh) * 2017-04-14 2018-11-02 广东美控电子科技有限公司 电磁蒸烤箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP3543390B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6040564A (en) Microwave heating apparatus and microwave heating method
US2714070A (en) Microwave heating apparatus and method of heating a food package
CA2303971C (en) Container and method for heating rapidly and evenly frozen foods in microwave oven
US4210124A (en) Dish for holding food to be heated in a microwave cooking chamber
JP2004167208A (ja) 電子レンジ用調理容器
JPH08135978A (ja) 高周波加熱装置
JP3543390B2 (ja) 高周波加熱装置
JP4465821B2 (ja) 加熱調理装置
US3242304A (en) High frequency heating apparatus
JPH08128650A (ja) 高周波加熱装置
JPH11121160A (ja) 高周波加熱装置
JPH08135979A (ja) 高周波加熱装置
KR101768313B1 (ko) 마이크로파를 이용한 건조기
JPH08135981A (ja) 高周波加熱装置
JPH08128649A (ja) 高周波加熱装置
WO2023074551A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JPH04187914A (ja) 真空解凍機
KR200157112Y1 (ko) 전자렌지의 증기조리장치
JPH07111189A (ja) 高周波加熱装置
JPH08128651A (ja) 高周波加熱装置
JP3750652B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH08128647A (ja) 高周波加熱装置
JPH06213462A (ja) 高周波加熱装置
JP2005249219A (ja) 高周波加熱装置
JP2000048947A (ja) 電子レンジ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040329

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees