JPH08127771A - エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 - Google Patents
エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法Info
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Abstract
供する。 【構成】 薄膜EL素子10は、絶縁性基板であるガラ
ス基板11上に順次、以下の薄膜が積層形成され構成さ
れている。ガラス基板11上には、光学的に透明なZn
Oから成る第1透明電極12が形成され、その上面には
光学的に透明なSrTiO3 (チタン酸ストロンチウ
ム)から成る第1絶縁層13、発光中心としてCeを添
加したCaGa2.9 S4.2 から成る発光層14、光学的
に透明なSrTiO3 から成る第2絶縁層15、光学的
に透明なZnOから成る第2透明電極16が形成されて
いる。 【作用】 発光層14においてGaが過剰に存在するこ
とで結晶構造が変化しCeのまわりの配位子場がわずか
に変化するため、発光スペクトルが短波長側にずれる。
また、Caチオガレートを用いるので、高い輝度を保つ
ことができる。
Description
型のセグメント表示やマトリクス表示、或は各種情報端
末機器のディスプレイなどに使用されるエレクトロルミ
ネッセンス(以下、ELという)素子の発光層に関す
る。
に電界を印加したときに発光する現象を利用したもの
で、自発光型の平面ディスプレイを構成するものとして
従来より注目されている。
な断面構造を示した模式図である。EL素子100は、
絶縁性基板であるガラス基板101上に、光学的に透明
なITO膜から成る第1電極102、Ta2 O5 (五酸
化タンタル)等から成る第1絶縁層103、発光層10
4、Ta2 O5 等から成る第2絶縁層105及びITO
膜から成る第2電極106を順次積層して形成されてい
る。ITO(Indium Tin Oxide)膜
は、In2 O3 (酸化インジウム)にSn(錫)をドー
プした透明の導電膜で、低抵抗率であることから従来よ
り透明電極用として広く使用されている。
体材料とし、発光中心元素としてTb(テルビウム)、
Sm(サマリウム)、Tm(ツリウム)を添加したもの
や、SrS(硫化ストロンチウム)を母体材料とし、発
光中心元素としてCe(セリウム)を添加したものが使
用される。この内、青色発光が得られる発光層104の
構成材料としては、Tmを添加したZnSやCeを添加
したSrS等が検討されている。
いた場合、発光輝度が低く実用上十分な輝度が得られな
い。一方、Ceを添加したSrSを発光層に用いた場
合、発光輝度は比較的高いものの、その発光色が青緑色
であるために、青色を得るには例えば500nm以上の
波長をカットするようなフィルタを用いねばならない。
そのようにして得られる青色発光輝度は元々の発光輝度
の約1割程度に減少してしまう。またフィルタが構成要
素として必要となることで、ディスプレイの構造が複雑
になり、コストが増加する等の不具合が生じる。
くしかもフィルタを必要としない青色発光層としてCa
Ga2 S4 :Ce(セリウムをドープした硫化カルシウ
ムガリウム)蛍光体を適用することが1993年ディス
プレイ情報学会国際会議技術論文ダイジェストP761
〜P764、又は特開平5−65478号公報にて開示
されている。
S4 :Ce発光層を用いたEL素子のCIE(Comm
ission Internationale de
l’Eclairage:国際照明委員会)色度座標は
(0.15,0.19)である。一方、ブラウン管の青
色蛍光体として用いられているZnS:AgのCIE色
度座標は、(0.15,0.07)程度である。このこ
とから、従来のEL素子用青色発光層としてのCaGa
2 S4 :Ce発光層は、いまだ青色純度が不十分とい
え、あまり満足できるものではなかった。
り青色純度の良いEL素子を提供することを目的とす
る。
を解決するためになされた本発明のEL素子の発光層
は、CaGaxSy (但し、2.1≦x≦3.5、y≧
4)に、発光中心元素としてCeを添加してなる。即
ち、従来のCaGa2 S4 :CeよりもGaのCaに対
する原子数比を大きくしたことが特徴である。なおより
望ましくは2.4≦x≦3.1である。
(但し、2.1≦x≦3.5、y≧4))によれば、発
光スペクトルが短波長側にシフトし、その結果、CaG
a2 S 4 :Ceよりも青色純度が高くなる。なお、前出
の1993年ディスプレイ情報学会国際会議技術論文ダ
イジェストP761〜P764によれば、青色純度に関
しては、SrGa2 S4 :CeやBaGa2 S4 :Ce
の方がより高純度であることが示されている。本発明の
EL発光層は、青色純度の点では、CaGa2 S 4 :C
eよりも、これらの物質に近くなっており、特にBaG
a2 S4 :Ceの青色純度(CIE色度座標=(0.1
5,0.15))とほぼ同程度になる。
1≦x≦3.5、y≧4)は、SrGa2 S4 :Ceや
BaGa2 S4 Ceよりも発光輝度の高いEL素子を構
成することができ、その点で優れている。即ち、本発明
のEL発光層は、高い青色純度と、高い輝度とを両立さ
せるものであり、この結果、既に実現されている高色純
度高輝度の赤色発光層及び緑色発光層と組み合わせる上
でのバランスがよく、今後のフルカラ−EL表示装置の
実現に大いに寄与するものである。
素子を提供するのに効果的である。青色純度が高くなる
理由は明らかではないが、Gaが過剰に存在すると結晶
構造が変化し発光中心元素であるCeのまわりの配位子
場がわずかに変化するためと考えられる。
し、xが大きくなるに従ってyが大きくなる。2.1≦
x≦3.5の場合、y=4.0〜6.0程度である。し
かし、yの値は発光層の発光スペクトルに影響を与え
ず、従って青色純度に影響を与えない。但し、yが4.
0未満では発光する膜の得られない場合がある。
し、0.7≦x≦1.5、M=Ca,Sr,Ba)なる
組成を有する材料にCeを添加してなるEL発光層から
青色発光が得られることが特開平2−72592号公報
にて開示されている。ここでx=0.8、M=Caと選
べば、組成式はCaGa2.5 S4.75となり、本発明のE
L発光層の組成範囲に入ってくる。しかしながら、以下
に述べる2つの点において、本発明は上記公報に対して
全く新規な技術を提供するものである。
の場合しか実施例が示されておらず、Caについては何
ら記載が無い。従って、CaGax Sy :Ceにおい
て、x=2.1〜3.5、y≧4とするべきことを記載
していない。また、(SrS)x ・Ga2 S3 に関する
実施例によれば、x=1.0の前後で最大の輝度特性を
示し、xが0.7未満あるいはxが1.5を超える領域
では輝度が著しく低下することが分かる。これからCa
の場合を推測するならば、やはりx=1.0の前後、即
ち、CaGa2 S4 :Ceで輝度が最大になるであろう
と推定され、CaGax Sy :Ceにおいてx≧2.0
では輝度が低下するとの示唆に反して、本発明者らが行
った実験によれば、2.1≦x≦3.5、特に、2.4
≦x≦3.1の範囲においては、輝度の顕著な低下は認
められなかった。しかも、本発明は、この範囲内におい
て青色純度が高くなるということを明らかにし、完成さ
れたものである。即ち、本発明によって初めて、CaG
ax Sy:Ceにおける高青色純度高輝度を達成する組
成条件が明かとなったのである。また、色度座標の変化
はCaに特有の事象であり、本発明は初めてCaGax
S y :Ceにおいて、x≧2.1の時に、発光スペクト
ルが変化することを見いだし、それが青色純度の不満足
なCaGa2 S4 :Ceの特性改善に有効であることを
示したものである。
容からは予想のできない異質の効果を有するものである
ということを意味する。また、そもそも、CaGa2 S
4 :Ceで高輝度が得られるといったこと自体は従来公
知の事実に過ぎない。結局、上記の公報は、CaGax
Sy :Ceにおいて、x及びyをどのような範囲にした
ときに高輝度を保ちつつ高青色純度を達成できるのかと
いうことを示唆するものではない。
2−72592号公報に対して一種の選択発明というこ
ともできるのであるが、当該公報が開示する理想的なG
a存在量(Ga/Ca≦2)を最大効果の得られる点と
しておらず、むしろ意図的にGa存在量を多くすること
によって、CaGa2 S4 :Ceの輝度を低下させるこ
となく青色純度を向上させる効果を得るものであり、上
記公報の技術とは全く異なった新規な発明であって、か
つ、容易に想到することのできない発明なのである。
Gax Sy に、発光中心元素としてCeをドープしてな
るEL発光層であって、Cu(銅)のKα特性X線をX
線源として用いた時、X線回折スペクトルが16.9±
0.2度、18.5±0.2度、19.7±0.2度の
うち少なくとも1箇所にピークを有することを特徴とす
るものということもできる。この様なX線回折スペクト
ルのピークは、CaGa2 S4 のそれと異なるものであ
る。即ち、JCPDS(Joint Committe
e on Powder Diffraction S
tandards)カードの#25−0134に記載さ
れたCaGa2 S4 のX線回折ピークデータによれば1
7.6度に主ピークを持つとされているのと比べて、X
線回折スペクトルに明瞭な差が認められるものである。
たEL発光層について検討したところ、X線回折スペク
トルにおけるこれらのピークの出現と発光スペクトルの
短波長シフトとは完全に相関していた。しかもこのよう
になるのはGa/Ca比が2.1〜3.5の時であるこ
とも判明した。これらのピークの出現はGaが多く入る
ことによって結晶構造が変化していることを示唆するも
のである。この結晶構造の変化により発光中心元素まわ
りの配位子場が変化し、発光スペクトルのわずかな短波
長シフトを引き起こしているためと考えられるのであ
る。この結果、Ga/Ca=2の時のCIE色度座標が
(0.15,0.19)であるのに対し、上述の如き特
徴的なX線回折スペクトルのピークを有するGa/Ca
比の大きくなったCaチオガレートを用いる場合には、
CIE色度座標におけるy座標値が小さくなり、より青
色純度を高めることができるのである。
プされた上記Ceの濃度が、CaとGaとCeとの総原
子数に対して、0.2atm%以上3.0atm%以下
であることが望ましく、より好ましくは0.4atm%
以上1.0atm%以下であることが望ましい。Ceが
この範囲にあるときに、高い輝度が得られる。これは、
発光層中のCe濃度が減少すると発光中心の減少そのも
のに起因して輝度が低下する一方で、Ce濃度が増大す
ると濃度消光により輝度が低下するからである。
構成するとよい。即ち、このEL素子において、第1絶
縁層及び第2絶縁層と発光層との間の少なくともいずれ
か一方に半導体薄膜層を介在させ、該半導体薄膜層が光
取り出し側に介在されるときには当該半導体薄膜層を透
明材料とする。EL素子をこの様に構成すると、この半
導体薄膜層で電子が加速され、高速電子が発光層へ注入
されるようになることから、発光層の輝度を高めるので
ある。
薄膜層を第2絶縁層と発光層との間のみに介在させた方
が良いこともある。これは発光層形成時に、半導体薄膜
層が第1絶縁層からはがれやすい場合があるからであ
る。半導体薄膜層の例としては、SrS(硫化ストロン
チウム)又はZnS(硫化亜鉛)をあげることができ
る。SrSの方が、Caチオガレートに対するバンドギ
ャップが大きく、より高速電子の注入に適している。
光層の膜厚が600nm以下であることが望ましい。こ
れは、後で述べるように発光層形成時に熱処理を施す
際、膜厚がこれより厚いと膜内の応力分布によるハガレ
が多く発生するからである。一方、本発明のEL素子の
製造方法は、基板上に、第1電極、第1絶縁層、発光
層、第2絶縁層及び第2電極の順に積層され、少なくと
も発光層からの光取り出し側を透明としたEL素子の製
造方法において、Ce化合物が添加されたCaGa2 S
4 とGa化合物を混合した後で焼成したスパッタターゲ
ットに、Ar等のスパッタリングガスに5mol%以上
50mol%以下の硫化水素を含有させてスパッタする
ことにより、前記発光層を積層することを特徴とする。
Ga2 S3 ,GaS,GaF3 などを用いることができ
る、また、Ce化合物としては、Ce2 S3 ,CeO
2 ,CeF3 ,CeCl3 等を用いることができる。ま
た、このEL素子の製造方法において、上記硫化水素の
分圧が、0.05Pa以上2Pa以下となるようにスパ
ッタ圧を設定することが望ましい。0.05Pa以下で
は発光層中のSが欠如し発光する膜が得られない。逆
に、2Pa以上ではスパッタ時のプラズマが安定に維持
されない。
て、上記スパッタターゲット中のGaとCaの原子数比
Ga/Caを、2.2<Ga/Ca≦2.8、より望ま
しくは2.35≦Ga/Ca≦2.65とするとよい。
この様な製造方法を採用することで、発光層としてGa
/Ca比が2.1〜3.5のものを有するEL素子を製
造することができるようになる。
スパッタターゲットは硫化水素雰囲気中で焼成するとよ
い。即ち、該雰囲気で焼成すると、Ce化合物が添加さ
れたCaGa2 S4 のSの原子数の変動を抑止すること
ができる。このように本発明によれば、高輝度で良い青
色純度のEL素子を提供することが可能になり、今後の
EL表示装置のフルカラー化に大いに効果的である。
明する。 [実施例1]図1は、第1実施例としての薄膜EL素子
10の断面を示した模式図である。なお、図1の薄膜E
L素子10では、矢印方向に光を取り出している。
であるガラス基板11上に順次、以下の薄膜が積層形成
され構成されている。なお、以下各層の膜厚は、その中
央の部分を基準として述べてある。ガラス基板11上に
は、光学的に透明なZnOから成る第1透明電極12が
形成され、その上面には光学的に透明なSrTiO3
(チタン酸ストロンチウム)から成る第1絶縁層13、
発光中心としてCeを添加したCaGa2.9 S4.2 から
成る発光層14、光学的に透明なSrTiO3 から成る
第2絶縁層15、光学的に透明なZnOから成る第2透
明電極16が形成されている。
を以下に述べる。先ず、ガラス基板11上に第1透明電
極12を成膜した。蒸着材料としては、ZnO粉末にG
a2 O3 (酸化ガリウム)を加えて混合しペレット状に
形成したものを用い、成膜装置としてはイオンプレーテ
ィング装置を用いた。具体的には、上記ガラス基板11
の温度を一定に保持したままイオンプレーティング装置
内を真空に排気した。その後Ar(アルゴン)ガスを導
入して圧力を一定に保ち、成膜速度が6〜18nm/m
inの範囲となるようビーム電力及び高周波電力を調整
した。
O3 から成る第1絶縁層13をスパッタ法により形成し
た。具体的には、上記ガラス基板11の温度を一定に保
持し、スパッタ装置内にArとO2 (酸素)の混合ガス
を導入し、200Wの高周波電力で成膜を行った。
としてCeを添加したCaGa2.9S4.2 から成る発光
層14をスパッタ法により形成した。ここでCaGa
2.9 S 4.2 と表記したのは発光層14のGa/Ca比が
2.9の組成であることを示す。またS/Ca比は通常
4.1〜5.2程度の値をとる。その値は発光層の発光
特性には関係無い。ターゲットはCaGa2 S4 とGa
2 O3 を混合し硫化水素雰囲気中で焼成したものを用い
た。このようにして得られたターゲットのGa/Ca比
は2.5であった。CeはCe2 S3 の形で添加した。
Ceを添加する方法はこれに限定されるものではなくC
eO2 、CeF3 、CeCl3 等の形で添加しても良
い。発光層およびターゲットの組成は電子プローブX線
マイクロアナライザにて測定した。スパッタは20mo
l%の硫化水素を含むArガスにより行った。スパッタ
圧は硫化水素分圧が0.2Paとなるように設定した。
硫化水素分圧は0.05〜1Paが望ましい。また基板
温度は300℃に保持した。スパッタ法により発光層1
4を形成した後、Ar+H2 S雰囲気中にて650℃、
10分の熱処理を行った。H2 S濃度は20mol%と
した。形成直後発光を示さなかった発光層14は、この
熱処理により発光を示すようになった。また発光層14
中のCe濃度はCaとGaとCeの総原子数に対して
0.5atm%であった。
から成る第2絶縁層15を上述の第1絶縁層13と同様
の方法で形成した。最後に、ZnO膜から成る第2透明
電極16を、上述の第1透明電極12と同様の方法によ
り、第2絶縁層15上に形成した。
16が300nm、第1、第2絶縁層13,15が50
0nm、発光層14が500nmである。上記のような
方法を用い、実際にEL素子を作製し、その発光スペク
トルを調べた。EL素子の発光スペクトルを図2に示
す。なお、図2には、比較のため、CaGa2 S4 :C
e発光層を用いたEL素子の発光スペクトルを破線で示
す。
膜の干渉効果によるものである。図2よりわかるよう
に、実施例の薄膜EL素子10による発光スペクトル
は、CaGa2 S4 :Ceを発光層としたEL素子のそ
れより、短波長側にシフトしている。その結果、実施例
の薄膜EL素子10による青色純度は向上する。具体的
には、CIE色度座標は(0.15,0.16)であっ
た。
3に示すようになる。図3には、比較例であるCaGa
2 S4 :Ce発光層によるCIE色度座標と、ブラウン
管の青色蛍光体として用いられているZnS:AgのC
IE色度座標も併せてプロットしてある。この図3か
ら、実施例の薄膜EL素子10の発光層14は、ブラウ
ン管の青色蛍光体の青色純度に近づいていることが分か
る。
化させることによって、発光層14のGa/Ca比を変
化させることができる。既に述べたようにGa/Ca=
2の時のCIE色度座標は(0.15,0.19)であ
る。これに対し、Ga/Ca=3.5の時のCIE色度
座標は(0.15,0.15)であった。このようにG
a/Ca比が2から3.5まで変化すると、CIE色度
座標のx座標は変化せず、y座標のみが変化する。y座
標が小さくなることは青色純度が向上することに対応す
る。
変化した時のy座標の変化を示す。この図からわかると
おり、Ga/Ca=2.1において既に顕著なy座標の
変化が認められる。色がほぼ安定するのはGa/Ca≧
2.4においてである。なお、Ga/Ca比が3.5を
越えると、発光層にボイドが多く発生するなどし、実際
に動作させた際に極めて破壊しやすかったため、実用に
は向かない。
1〜3.5が望ましいということができる。より望まし
くは、2.4〜3.5である。一方、特開平2−725
92号公報にてSrGa2 S4 :Ceの場合、Ga/S
r比が2から大きくずれると輝度が激減することが開示
されている。しかし本実施例では、CaGax Sy :C
eという組成に対し2.1≦x≦3.5の範囲において
輝度の著しい低下は認められなかった。
る同一条件でのEL発光輝度を示したものである。この
図からわかるようにx≦3.5まで輝度の著しい低下は
見られない。特にx≦3.1では輝度はほとんど変化し
ない。このようにSrGa2S4 :Ceとは異なり、C
aGax Sy :CeではGaが過剰に存在してもそれは
輝度低下をもたらさない。
するのは2.4≦x≦3.1の範囲であると言える。次
に本発明の発光層14の熱処理後のX線回折スペクトル
を図6に示す。これはCuのKα特性X線をX線源とし
て用いた時のスペクトルである。このスペクトルはCa
Ga2 S4 のスペクトルと異なる。すなわちJCPDS
(Joint Committee on Powder Diffraction Standards
)カードの#25−0134に記載されたCaGa2
S4 のX線回折ピークデータによれば17.6度にCa
Ga2 S 4 (400)面回折ピークが存在するはずであ
るが、そのピークは非常に小さく、16.9度、18.
5度、19.7度にピークが現れた。本発明者らが種々
の構成の発光層について検討したところ、X線回折スペ
クトルにおけるこれらのピークの出現と発光スペクトル
の短波長シフトとは完全に相関していた。しかもこのよ
うになるのはGa/Ca比が2.1〜3.5の時である
ことも判明した。これらのピークの出現はGaが多く入
ることによって結晶構造が変化していることを示唆する
ものである。この結晶構造の変化によりCeまわりの配
位子場が変化し、発光スペクトルのわずかな短波長シフ
トを引き起こしていると考えられる。
度の3本のX線回折ピークの内、最もピーク強度が大き
いのは19.7度のピークである。そこで発光スペクト
ルの短波長シフトの度合いと当該ピークの強度を関連づ
けることができる。図7は、19.7度のX線回折ピー
ク強度IA に対するCaGa2 S4 (400)面X線回
折ピーク強度IB の比IB /IA が変化したときの、E
L発光のCIE色度y座標の変化を示したものである。
この図より、比IB /IA が1以下で顕著なy座標の変
化が認められる。またIB /IA =0なるデータはCa
Ga2 S4 (400)面X線回折ピークが出現しなか
ったことを意味する。
(原子数比)と、それを用いて形成された発光層14の
Ga/Ca比との相関を示したものである。これからC
aGax Sy :Ce、2.1≦x≦3.5を実現するに
は、ターゲットGa/Ca比を2.2≦Ga/Ca≦
2.8とすればよい。より望ましいCaGax Sy :C
e、2.4≦x≦3.1を実現するには、ターゲットG
a/Ca比を2.35≦Ga/Ca≦2.65とすれば
よい。
る。一般に発光層中のCe濃度が減少すると発光中心の
減少そのものに起因して輝度が低下する。逆にCe濃度
が増大すると濃度消光により輝度が低下する。その結果
として、高い輝度が得られる一定のCe濃度範囲が存在
する。実施例においてはCe濃度が、CaとGaとCe
との総原子数に対して0.2atm%以上3.0atm
%以下である時に、より好ましくは0.4atm%以上
1.0atm%以下である時に、高い輝度が得られるこ
とを確認した。
形成方法について説明する。本実施例によるもうひとつ
の発光層形成方法は、発光層14をスパッタ法により形
成する際、基板温度を590℃以上650℃以下に保持
する方法である。硫化水素分圧は0.2〜2Paが望ま
しい。この方法により発光層14を形成したところ、該
発光層は熱処理工程を経ずとも発光を示した。ただしこ
の後更に熱処理を施すことにより輝度が向上する。
定のGa/Ca比を得るために2元スパッタ法を用いる
ものである。すなわち、CaGa2 S4 ターゲットとは
別にGa2 S3 又はGa2 O3 のターゲットを設け、硫
化水素雰囲気下で同時にスパッタすることにより発光層
を形成する方法である。
しかもCaGa2 S4 :Ce発光層を用いたEL素子よ
りも青色純度の良いEL素子を提供することができる。 [実施例2]図9は、第2の実施例に係わる薄膜EL素
子20の断面を示した模式図である。この薄膜EL素子
20は、絶縁性基板であるガラス基板11上に順次、Z
nOの第1透明電極12、SrTiO3 の第1絶縁層1
3、SrS層17、発光中心としてCeを添加したCa
Ga2.9 S4.2 から成る発光層14、SrS層18、S
rTiO3 の第2絶縁層15、ZnOの第2透明電極1
6が積層形成されて構成されている。即ち、SrS層1
7,18を発光層14の表裏に介在させた点で実施例1
と異なっている。
と同様にした。SrS層17,18は、Sr(DPM)
2 (ビスジピバロイルメタン化ストロンチウム)と硫化
水素を原料としてMOCVD法(有機金属気相成長法)
により形成した。また、SrS層17,18の膜厚は8
0nmとし、発光層14の膜厚を400nmとした。
(0.15,0.16)であった。また、発光輝度は実
施例1のものに比較して約1.5倍に増加した。SrS
は、CaGa2 S4 よりもバンドギャップが大きく、お
そらくCaGa 2.9 S4.2 においてもそうである。その
ため、SrS層17,18中で加速された電子が高速電
子となって発光層14に注入され、発光中心の励起が増
加して輝度が向上するものと考えられる。従って、Sr
S層17,18中では電子がなるべく損失無く加速され
ることが重要であるので、結晶性の良いSrS層が要求
される。それ故、MOCVD法、ALE(原子層エピタ
キシー)法等で形成することが望ましい。
き換えても輝度向上の効果は得られる。ZnSはバンド
ギャップがSrSよりも小さいので高速電子を注入する
には不利であるが、その分、伝導電子の数が多いので、
結果として発光層14に高速電子を注入する役割を効果
的に担えるからであると考えられる。当該層17,18
を構成する物質は、要は、光学的に透明な半導体で、結
晶性の良い薄膜を成長させる技術が確立している物質な
らば何でも良い。 [実施例3]図10は本発明の第3の実施例に係わるE
L素子30の断面を示した模式図である。該EL素子
は、絶縁性基板であるガラス基坂11上に順次、ZnO
第1電極12、SrTiO3 第1絶縁層13、SiON
層31、Ceを添加したCaGa2.5 S4.8 から成る発
光層32、ZnS層33、SrTiO3 第2絶縁層1
5、ZnO第2電極16が積層形成されて構成されてい
る。
層15、第2電極16の形成方法は実施例1と同様であ
る。SiON層31はスパッタ法により形成し、その膜
厚は50nmである。この薄い層は耐圧向上の効果があ
る。
ピバロイルメタン化カルシウム)、Ga(C2 H5 )3
(トリエチルガリウム)、硫化水素、及びCe(DP
M)3(ビスジピバロイルメタン化セリウム)を原料と
してMOCVD法(有機金属気相成長法)により形成し
た。
華させ、それを流量1000cc/minのArキャリ
アガスにより反応炉内に導入した。Ga(C2 H5 )3
は14℃に保温して気化させ、それを流量600cc/
minのArキャリアガスにより反応炉内に導入した。
硫化水素はArにて希釈した後、流量250cc/mi
nで反応炉内に導入した。Ce(DPM)3 は165℃
に加熱して昇華させ、それを流量400cc/minの
Arキャリアガスにより反応炉内に導入した。
層31上にZnS層を形成すると、この程度の基板温度
でZnS層にはがれが観察されたため、SiON層31
と発光層32との間にZnS層を挿入しない構造として
いる。発光層32の膜厚は500nmとした。また発光
層32の組成は、電子線プローブX線マイクロアナライ
ザにて分析したところ、CaGa2.5 S4.8 であった。
MOCVD法を用いた場合、発光層32のGa/Ca比
の制御は比較的容易であり、例えばGa(C2 H5 )3
の保持温度を変化させることによって制御できる。
エチル亜鉛)と硫化水素を原料としてMOCVD法によ
り形成した。ZnSのMOCVD成長は広く公知の技術
であるので詳細は省略する。ZnS層33の膜厚は10
0nmとした。基板温度500℃では、発光層32は非
晶質であり発光を示さなかった。そこで前の実施例と同
じく、Ar+H2 S雰囲気中にて630℃、5分の熱処
理を施すことにより、発光層32は発光するようになっ
た。
線回折スペクトルを図11に示す。19.7度のX線回
折ピーク強度IA に対するCaGa2 S4 (400)面
X線回折ピーク強度IB の比IB /IA は0.3であっ
た。またEL発光のCIE色度座標は(0.15,0.
165)であり、従来のCaGa2 S4 :Ceより良い
青色純度を示した。
したのはGaとCaの原子数比を意味する。なお、本発
明は、上述の実施例にのみ限られるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲内で種々なる態様を採用し得る。
模式図である。
トルのグラフである。
を示すCIE標準色度図である。
変化させたときの発光スペクトルのCIE色度座標のy
座標の変化を示したグラフである。
a比を変化させたときのEL発光輝度の変化を示したグ
ラフである。
折スペクトルのグラフである。
7度X線回折ピーク強度IA に対するCaGa2 S4
(400)面X線回折ピーク強度IB の比IB /IA
と、EL発光のCIE色度y座標との相関を示したグラ
フである。
Ga/Ca比との相関を示したグラフである。
模式図である。
た摸式図である。
クトルのグラフである。
ある。
透明電極、13・・・第1絶縁層、14・・・発光層、
15・・・第2絶縁層、16・・・第2透明電極、1
7,18・・・SrS層、31・・・SiON層、33
・・・ZnS層。
Claims (14)
- 【請求項1】 基坂上に、第1電極、第1絶縁層、発光
層、第2絶縁層及び第2電極の順に積層され、少なくと
も発光層からの光取り出し側を透明としたエレクトロル
ミネッセンス素子において、 該発光層が、CaGaX Sy (但し、2.1≦x≦3.
5、y≧4)にCeを添加してなる構成であることを特
徴とするエレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項2】 上記xの範囲は2.4≦x≦3.1であ
ることを特徴とする請求項1記載のエレクトロルミネッ
センス素子。 - 【請求項3】 基坂上に、第1電極、第1絶縁層、発光
層、第2絶縁層及び第2電極の順に積層され、少なくと
も発光層からの光取り出し側を透明としたエレクトロル
ミネッセンス素子において、 該発光層がCaとGaとSを主構成元素とする物質にC
eを添加してなる構成であり、Cu(銅)のKα特性X
線をX線源として用いた該発光層のX線回折スペクトル
が16.9±0.2度、18.5±0.2度、19.7
±0.2度のうち少なくとも1箇所にピークを有するこ
とを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項4】 上記発光層のX線回折スペクトルに現れ
る19.7±0.2度のX線回折ピーク強度IA に対す
るCaGa2 S4 (400)面X線回折ピーク強度IB
の比IB /IA が1以下(但し、この範囲はCaGa2
S4 (400)面X線回折ピークが存在しない場合も含
む)であることを特徴とする請求項3記載のエレクトロ
ルミネッセンス素子。 - 【請求項5】 上記発光層に添加された上記Ceの濃度
が、CaとGaとCeの総原子数に対して0.2atm
%以上3.0atm%以下であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか記載のエレクトロルミネッセンス素
子。 - 【請求項6】 上記第1絶縁層及び上記第2絶縁層と上
記発光層との間の少なくともいずれか一方に半導体薄膜
層を介在させ、該半導体薄膜層が光取り出し側に介在さ
れるときには当該半導体薄膜層を透明材料としたことを
特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のエレクトロル
ミネッセンス素子。 - 【請求項7】 上記第2絶縁層と上記発光層との間のみ
に上記半導体薄膜層を介在させたことを特徴とする請求
項6記載のエレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項8】 上記半導体薄膜層を構成する物質はSr
SまたはZnSであることを特徴とする請求項6又は7
記載のエレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項9】 上記発光層の膜厚が600nm以下であ
ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載のエレ
クトロルミネッセンス素子。 - 【請求項10】 基坂上に、第1電極、第1絶縁層、発
光層、第2絶縁層及び第2電極の順に積層され、少なく
とも発光層からの光取り出し側を透明としたエレクトロ
ルミネッセンス素子の製造方法において、 Ce化合物が添加されたCaGa2 S4 とGa化合物を
混合した後、焼成したスパッタターゲットを、スパッタ
ガスに5mol%以上50mol%以下の硫化水素ガス
を含有させてスパッタすることにより前記発光層を形成
することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の
製造方法。 - 【請求項11】 上記硫化水素の分圧が、0.05Pa
以上2Pa以下となるようにスパッタ圧を設定すること
を特徴とする請求項10記載のエレクトロルミネッセン
ス素子の製造方法。 - 【請求項12】 上記焼成後のスパッタターゲット中の
GaとCaの原子数比Ga/Caを、2.2≦Ga/C
a≦2.8としたことを特徴とする請求項10又は11
記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 - 【請求項13】 上記原子数比Ga/Caを、2.35
≦Ga/Ca≦2.65としたことを特徴とする請求項
12記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 - 【請求項14】 上記スパッタターゲットが、Ce化合
物が添加されたCaGa2 S4 とGa化合物を混合した
後、硫化水素雰囲気中で焼成されたものであることを特
徴とする請求項10〜13のいずれか記載のエレクトロ
ルミネッセンス素子の製造方法。
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