JPH08127091A - プラスチック製中空積層体及びその製造方法 - Google Patents

プラスチック製中空積層体及びその製造方法

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JPH08127091A
JPH08127091A JP6267224A JP26722494A JPH08127091A JP H08127091 A JPH08127091 A JP H08127091A JP 6267224 A JP6267224 A JP 6267224A JP 26722494 A JP26722494 A JP 26722494A JP H08127091 A JPH08127091 A JP H08127091A
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Japan
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embosses
layer
plastic hollow
hollow laminate
core
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JP6267224A
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Inventor
Satoshi Ichikawa
聡 市川
Takayuki Fukui
孝之 福井
Motoi Komatsu
基 小松
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状維持のため剛性が必要である部位、例え
ばドアトリム、ヘッドライニング、トランクルーム内壁
材/下敷材等に好適に使用することのできるプラスチッ
ク製中空積層体及びその製造方法を提供すること。 【構成】 規則的に配列された円柱上のエンボスを有す
る2枚の熱可塑性プラスチックフィルムにより構成され
る層Bを芯材(2層中芯と呼ぶ)とし、該芯材の両面に
接着又は熱融着により設けられた熱可塑性プラスチック
フィルムAと熱可塑性プラスチックフィルムCとからな
り、エンボス加工された2枚の熱可塑性プラスチックフ
ィルムがエンボスの突起部を対向させた状態で、一方の
熱可塑性プラスチックフィルムに設けられたエンボスの
頂点が他方の熱可塑性プラスチックフィルムの底面に接
触する状態で、この接触面が接着又は熱融着により一体
化させられており、かつ、隣り合ったエンボスの壁面同
士も接着又は熱融着により一体化させられていることに
より、前記2層中芯Bが独立したセル中に空気を密閉し
た独立空間から構成されていることを特徴とするプラス
チック製中空積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には梱包用に用い
られているプラスチック製中空積層体(プラスチックダ
ンボール)及びその製造方法に関し、特に形状維持のた
め剛性が必要である部位、例えばドアトリム、ヘッドラ
イニング、トランクルーム内壁材/下敷材等に好適に使
用することのできるプラスチック製中空積層体及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックダンボールに用いら
れているプラスチック製中空積層体は、次の理由から各
種梱包箱、建築用保護材、重量物の下敷き、自動車用天
井/トランクルームなどの内装材に使用又は検討されて
いる。 1.軽量である。 2.耐水性や防湿性に優れている。 3.耐薬品性に優れている。 4.印刷することができる。 5.加工が容易である。
【0003】従来のプラスチックダンボール用プラスチ
ック製中空積層体の製法及び構造について説明する。こ
のプラスチック製中空積層体は円柱状にエンボスした中
芯と称するフィルムBの両面に、溶融した第一ライナー
と称するフィルムC、第二ライナーと称するフィルムA
を置き、熱融着して製造される。こうして得られるプラ
スチック製中空積層体は、円柱の中に空気を密閉した独
立空間と空気の通過する連続空間よりなる三層構造体
で、軽量でかつ剛性のある中空積層板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、自動車用内装材に関しては、一般に安価であるこ
と、形状保持性に優れていることが重要であり、従来の
自動車用内装材は木質ボード及び再生繊維にフェノール
樹脂等の熱硬化性バインダーを使用しているフェルト又
はガラス繊維などの無機繊維を含有する熱可塑性樹脂を
熱プレス又は予備加熱後冷プレスしたものであった。ま
た、最近では、プラスチック発泡体の両面にプラスチッ
クフィルムを貼り付けたタイプの基材が採用されてお
り、これらの材料はいずれも剛性が高く、これらの材料
の代替を従来のプラスチック製中空積層体で行なおうと
すると、それを構成しているプラスチックフィルム厚を
厚くすること、及び、プラスチック材料の剛性を上げる
ためにタルクなどを混ぜることなど(=単位面積当たり
の重量の増加)が必要となり、軽量/安価ではなくなっ
てしまうという問題点があった。
【0005】上記プラスチック製中空積層体と類似の構
成を持つもの、つまり、2枚の板材の間に中空セルをサ
ンドイッチした構造を有するものとしては、ハニカム構
造を有する中空セルを平板でサンドイッチしたものがあ
る。両者の違いは、プラスチック製中空積層体が、中に
空気を密閉した独立セルの他に空気の通過する連続空間
を有しているが、ハニカム構造は全て独立セルでできて
いることである。この構造の違いにより、同一の単位面
積当たりの重量であってもハニカムサンドイッチ構造の
プレートの方が曲げ剛性が高くなる。
【0006】このようなハニカム構造の製造方法として
は、押し出し成形によりハニカム構造を作製した後、薄
く切断し上下に2枚の板材を接着/熱融着するか、プレ
ートにハニカム構造の突起を有する部材を射出成形/S
MCにより作製し、そのハニカムの開口部を板材により
クロージング(接着/熱融着)して積層体を作製する方
法が採られている。
【0007】しかしながら、これらの方法では、プラス
チックダンボールのようにシート状のものをカレンダー
成形するのではないため、大きなサイズのものを作れな
いという問題があった。また、プラスチックダンボール
では、中間層を形成するフィルムBの形状を付与するた
め、円柱状の突起をエンボス加工により作製しているた
め、全て独立セルで作製することは困難であった。
【0008】従って本発明は、このような従来の問題点
に鑑み、高い剛性を持つ内装部品を実現するために、プ
ラスチック製中空積層体の単位面積当たりの重量を増加
させることなく、剛性、特に曲げ剛性を向上させたプラ
スチック製中空積層体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、単位面積当りたの重量
を一定として、中間層を独立セル(エンボスにより形成
した円柱)を対向させた2枚のフィルムで形成した場合
には、従来のカレンダーロール成形を改良した工法によ
り、飛躍的に剛性を向上させ、且つ、サイズの大きいプ
ラスチック製中空積層体及びこれを用いた大型で剛性が
高く、且つ安価な自動車用内装部品が得られることを見
い出し、本発明に到達した。
【0010】本発明の上記の目的は、規則的に配列され
た円柱上のエンボスを有する2枚の熱可塑性プラスチッ
クフィルムにより構成される層Bを芯材(2層中芯と呼
ぶ)とし、該芯材の両面に接着又は熱融着により設けら
れた熱可塑性プラスチックフィルムAと熱可塑性プラス
チックフィルムCとからなり、エンボス加工された2枚
の熱可塑性プラスチックフィルムがエンボスの突起部を
対向させた状態で、一方の熱可塑性プラスチックフィル
ムに設けられたエンボスの頂点が他方の熱可塑性プラス
チックフィルムの底面に接触する状態で、この接触面が
接着又は熱融着により一体化させられており、かつ、隣
り合ったエンボスの壁面同士も接着又は熱融着により一
体化させられていることにより、前記2層中芯Bが独立
したセル中に空気を密閉した独立空間から構成されてい
ることを特徴とするプラスチック製中空積層体及びその
製造方法により達成された。
【0011】
【作用】本発明のプラスチック製中空積層体を、例えば
自動車のリアパーセルやトランクルームの底板などに用
いた場合には、実用に耐えるのは80℃での垂れ下がり
の少ないこと、即ち80℃における弾性勾配(25mm
幅) が重要となる。この点、従来のプラスチック製中空
積層体は、中空セル部が一部連続気泡となっている為に
弾性勾配(25mm幅) が小さくなっている。しかし、
本発明のプラスチック製中空積層体を用いれば中空セル
部を全て独立気泡とすることが可能であるため、タルク
を入れる(シートの比重が大きくなる=重量増)ことな
く、弾性勾配(25mm幅) を大きくすることが可能で
ある。
【0012】次に、本発明のプラスチック製中空積層体
の製造方法について説明する。本発明のプラスチック製
中空積層体の2層中芯の製造方法としては、図1に示す
ように、互いに対向して回転するエンボス付きロールa
及びbにあらかじめヒーターにより加熱された熱可塑性
樹脂(例えば、PP、PEなど)のシートを供給し、2
本のロールの間を通過する際に、エンボスの形成と熱融
着による一体化を行う方法が考えられる。更に、このよ
うにして形成された2層中芯の表裏に加熱された熱可塑
性樹脂(例えば、PP、PEなど)のシートが熱圧着さ
れ、4層構造のプラスチック製中空積層体が完成する。
【0013】2本のロールは、回転軸上に設けられた歯
車(図示せず)が噛み合うか、又は回転軸上に設けられ
た歯車にチェーン(もしくはベルト)をかける(図示せ
ず)ことにより、常に2本のロールが同期して動くよう
になっている。
【0014】また、このようにエンボス加工と一体化を
同時に行うことで、2枚の2層中芯が上手に坩合するこ
とができる。これは、エンボスの半径とエンボス間距離
との間に、L≦ 2(R+r)の関係があり、熱をかけ
て可塑化し、曲げた状態でないと、例えば平板同士を合
わせる状態では、エンボス同士が噛み合わないためであ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0016】実施例1 0.3、0.4、0.5及び0.6mm厚のシートを用
いた本発明の4層構造を有するプラスチック製中空積層
体について説明する。本発明の4層構造を有するプラス
チック製中空積層体は、図5に示すような従来のプラス
チック製中空積層体である一枚で構成されているエンボ
スを有する中芯(B)の代わりに、図2に示すようなエ
ンボスを有する2枚の2層中芯1a,1bからなる2層
中芯1と、その両面にライナーA,Cとを接着又は熱融
着している。2層中芯1a,1bも接着又は熱融着され
ている。
【0017】図2に示すように、2層中芯1aに設けら
れたエンボスは碁盤の目状に配置されており、上下左右
の隣り合うエンボス同士の中心を結ぶ距離はLである。
また、エンボスのサイズは半径がRである。もう一方の
2層中芯1bに設けられたエンボスも碁盤の目状に配置
されており、上下左右の隣り合うエンボス同士の中心を
結ぶ距離も2層中芯1aと同様にLである。また、エン
ボスのサイズは半径がrである。2枚の2層中芯は、エ
ンボスの山同士の面を、相手方のエンボスが4個のエン
ボスに囲まれる位置に来るように、つまり、エンボスの
山の位置を上又は下、右又は左にL/2ずらした位置で
重ね合わせ、2層中芯1を形成している。これにより2
層中芯1a,1bのエンボスが交互に並んだ構造になる
ため、隣りあったエンボスの隔壁の一部を一体化するこ
とができ、近似的に正八角形と長方形の独立セルが規則
的に配置したハニカム構造を実現することができる。
【0018】隣り合ったエンボス同士が接着又は熱融着
により一体になるには、エンボスの半径とエンボス間距
離との間に、以下の関係が必要である。 L≦ 2(R+r) この実施例において、L=10mm (R=0.4mm、
r=3.1mm)で、エンボスを作製するために用いる
エンボス付きロールの突起の高さが5mmのものを用い
て作製したPPプラスチック製中空積層体の80℃にお
ける弾性勾配の結果を図3にプロットした。この時の横
軸は1m2 当たりの重さ(g)である。この材料のヤン
グ率は約12,000Kgf/cm2 である。
【0019】従来例1 従来のPPプラスチック製中空積層体の室温、及び80
℃での弾性勾配の結果を図3に併せて示す。用いた材料
は実施例1と全く同様であり、シートの厚みは0.3、
0.4、0.5、0.6mmのものである。また、この
時のエンボスの半径は4.0mm、エンボスを作製する
ために用いるエンボス付きロールの突起の高さは5mm
である。エンボスは、近接する3個のエンボスが正三角
形の頂点に位置するように配置されており、隣り合うエ
ンボス同士の中心を結ぶ距離は10mmである。
【0020】従来例2 剛性を上げるためにタルクを30%混入したPPシート
(厚み0.6mm)を用いて従来のPPプラスチック製
中空積層体を作製したものである。また、この時のエン
ボスの半径は4.0mm、エンボスを作製するために用
いるエンボス付きロールの突起の高さは5mmである。
エンボスは、近接する3個のエンボスが正三角形の頂点
に位置するように配置されており、隣り合うエンボス同
士の中心を結ぶ距離は10mmである。このようにして
作製した従来のPPプラスチック製中空積層体の80℃
での弾性勾配の結果を図3に併せて示す。この材料のヤ
ング率は約16,000kgf/cm2 である。
【0021】以上説明したように、従来例1、2のうち
高温における垂れ下がりが少ないものは、従来例2のプ
ラスチック製中空積層体のみであり、弾性勾配(25m
m幅) で4kgf/mmを超えている。このような観点
で検討した場合、80℃における弾性勾配(25mm)
が重要になる。
【0022】また、実施例1の弾性勾配値から、本発明
のプラスチック製中空積層体を用いれば、タルクを入れ
る(シートの比重が大きくなる=重量増)ことなく、弾
性勾配(25mm幅)を大きくすることが可能であり、
その時の重さとしては,1350g/mm2 以上であれ
ば良い。従来例2の1720g/mm2 より20%以上
の大幅な軽量化が達成されている。この時のシート厚さ
は0.6mmである。
【0023】実施例2 構成としては実施例1に記載の4層構造プラスチック製
中空積層体と全く同様である。本発明の4層構造を有す
るプラスチック製中空積層体は、図5に示すような従来
のプラスチック製中空積層体である一枚で構成されてい
るエンボスを有する中芯の代わりに、図4に示すような
エンボスを有する2枚の2層中芯2a、2bからなる2
層中芯2と、その両面にライナーA,Cとを接着又は熱
融着している。2層中芯2a,2bも接着又は熱融着さ
れている。
【0024】2層中芯2aに設けられたエンボスは、近
接する3個のエンボスが正三角形の頂点に位置するよう
に配置されており、隣り合うエンボス同士の中心を結ぶ
距離はLであり、近接する3個のエンボスの中心が形成
する正三角形の高さはh(=√3/2・L)となる。ま
た、エンボスのサイズは半径がRである。もう一方の2
層中芯2bに設けられたエンボスも、近接する3個のエ
ンボスが正三角形の頂点に位置するように配置されてお
り、隣り合うエンボス同士の中心を結ぶ距離はLであ
り、近接する3個のエンボスの中心が形成する正三角形
の高さはh(=√3/2・L)となる。また、エンボス
のサイズは半径がrである。2枚の2層中芯は、エンボ
スの山同士の面を、一方のエンボスの頂点が片一方の近
接する3個のエンボスの中心が形成する正三角形の重心
位置に来るように、つまり、エンボスの山の位置を上又
は下にh/2、右又は左にL/2ずらした位置で重ね合
わせ、2層中芯2を形成している。これにより2層中芯
2a,2bのエンボスが交互に並んだ構造になるため、
隣あったエンボスの隔壁の一部を一体化することがで
き、近似的に正六角形と縦長の六方形の独立セルが規則
的に配置したハニカム構造を実現することができる。
【0025】隣り合ったエンボス同士が接着又は熱融着
により一体になるには、エンボスの半径とエンボス間距
離との間に、以下の関係が必要である。 L≦√3(R+r) この実施例のプラスチック製中空積層体では、剛性に若
干の異方性ができる。図中の上下方向については実施例
1と同等の値が得られるが、図中の左右方向については
実施例1の3/4の値となっている。例えば、自動車の
天井の様に長方形形状の部品の芯材などに用いるとき
に、剛性の高い図中の上下方向が上記天井の長手方向に
なるように使用するとよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のプラ
スチック製中空積層体及びその製造方法によれば、単位
面積当りの重量を一定として、中間層を独立セル(エン
ボスにより形成した円柱)を対向させた2枚のフィルム
で形成させ、かつ、従来のカレンダーロール成形を改良
した工法により、飛躍的に剛性を向上させ、且つ、サイ
ズの大きいプラスチック製中空積層体及びこれを用いた
大型で剛性が高く、且つ安価な自動車用内装部品が得ら
れる。
【0027】また、本発明のプラスチック製中空積層体
を用いることにより、高温での弾性勾配の目標値を少な
い目付量で満足することができ、軽量でかつ安価なプラ
スチック製中空積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック製中空積層体を製造する
ための製造工程を説明する図である。
【図2】本発明のプラスチック製中空積層体の構成図で
ある。
【図3】本発明及び従来例に記載のプラスチック製中空
積層体の曲げ勾配値を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例のプラスチック製中空積層
体の構成図である。
【図5】従来のプラスチック製中空積層体の構成を示す
図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60R 13/02 B C6,C7

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 規則的に配列された円柱上のエンボスを
    有する2枚の熱可塑性プラスチックフィルムにより構成
    される層Bを芯材(2層中芯と呼ぶ)とし、該芯材の両
    面に接着又は熱融着により設けられた熱可塑性プラスチ
    ックフィルムAと熱可塑性プラスチックフィルムCとか
    らなり、エンボス加工された2枚の熱可塑性プラスチッ
    クフィルムがエンボスの突起部を対向させた状態で、一
    方の熱可塑性プラスチックフィルムに設けられたエンボ
    スの頂点が他方の熱可塑性プラスチックフィルムの底面
    に接触する状態で、この接触面が接着又は熱融着により
    一体化させられており、かつ、隣り合ったエンボスの壁
    面同士も接着又は熱融着により一体化させられているこ
    とにより、前記2層中芯Bが独立したセル中に空気を密
    閉した独立空間から構成されていることを特徴とするプ
    ラスチック製中空積層体。
  2. 【請求項2】 芯材層B(2層中芯)を構成する2枚の
    熱可塑性プラスチックフィルムに設けられた円柱上エン
    ボスが碁盤目のように配置されており、それぞれのエン
    ボスの半径がR、rで表わされ、円柱上のエンボスの中
    心同士を結ぶ距離がLで表わされるとき、これらの間に
    L≦√2(R+r)の関係が成り立ち、かつ、他方のフ
    ィルムに設けられたエンボスが片一方のフィルムに設け
    られた4個のエンボスに囲まれる位置に来るように、つ
    まり、エンボスの山の位置を上又は下、右又は左にL/
    2ずらした位置で重ね合わせた状態で前記2層中芯Bを
    形成していることを特徴とする請求項1記載のプラスチ
    ック製中空積層体。
  3. 【請求項3】 芯材層B(2層中芯)を構成する2枚の
    熱可塑性プラスチックフィルムに設けられた円柱上エン
    ボスが、近接する3つのエンボスの頂点を結ぶ三角形が
    正三角形となるように配置されており、それぞれのエン
    ボスの半径がR、rで表わされ、円柱上のエンボスの中
    心同士を結ぶ距離がL、上記近接する3つのエンボスの
    頂点を結ぶ正三角形の高さがh(=√3/2・L)で表
    わされるとき、これらの間にL≦√3(R+r)の関係
    が成り立ち、かつ、他方のフィルムに設けられたエンボ
    スの山が、片一方のフィルムに設けられた近接する3個
    のエンボスの中心が形成する正三角形の重心位置に来る
    ように、つまり、エンボスの山の位置を上又は下にh/
    2、右又は左にL/2ずらした位置で重ね合わせ、前記
    2層中芯Bを形成していることを特徴とする請求項1記
    載のプラスチック製中空積層体。
  4. 【請求項4】 互いに対向して配置され、同期を取りな
    がら回転する2本のエンボス付きロールにより、あらか
    じめヒータにより暖められ可塑化しているプラスチック
    フィルムにエンボス加工をし、かつ、エンボス加工と同
    時に一体化がなされた芯材層B(2層中芯)の両面にヒ
    ーター加熱により可塑化された熱可塑性プラスチックフ
    ィルムをエンボスのないロールにより熱融着することを
    特徴とするプラスチック製中空積層体の製造方法。
  5. 【請求項5】 2本のエンボス付きロールの同期の取り
    方が、ロールの中心軸と同軸上に設けられた歯車同士の
    噛み合い、又は、歯車にかけられたベルト若しくはチェ
    ーンによりとられることを特徴とする請求項4記載のプ
    ラスチック製中空積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のプラスチック中空積層体
    の少なくとも片側の面に、表皮材として塩ビフィルム、
    熱可塑性オレフィン系表皮材、クロス及び不織布から成
    る群から選ばれた少なくとも1種を接着又は熱融着によ
    り貼り付けたことを特徴とする自動車用内装部品。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のプラスチック中空積層体
    の少なくとも片側の面に、発泡層を介して、表皮材を接
    着又は熱融着により貼り付けたことを特徴とする請求項
    6記載の自動車用内装部品。
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