JPH08126834A - 油中水型エマルション - Google Patents

油中水型エマルション

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JPH08126834A
JPH08126834A JP6290410A JP29041094A JPH08126834A JP H08126834 A JPH08126834 A JP H08126834A JP 6290410 A JP6290410 A JP 6290410A JP 29041094 A JP29041094 A JP 29041094A JP H08126834 A JPH08126834 A JP H08126834A
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JP
Japan
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water
oil
fatty acid
oil type
salts
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Application number
JP6290410A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nakamura
忠司 中村
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Kenzo Ito
建三 伊藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、皮膚に優れた作用を有するアミノ酸
および/またはその塩類と、保湿剤を高配合し、保湿
性、使用性に優れた油中水型エマルションを提供するこ
とを目的とする。 【構成】(A)(a)分子内に少なくとも3個以上のヒドロキ
シル基を有する多価アルコールと脂肪酸との部分エステ
ルおよびハイドロキシ脂肪酸トリグリセライドにエチレ
ンオキシドを1〜10モル付加したものの群から選ばれ
る常温にて液状を呈する物質と (b)アミノ酸および/ま
たはその塩類の1種または2種以上を0.1%以上含有
する水溶液とからなり (a)対(b) の割合が重量比で1:
1〜1:46である油中水型乳化剤組成物と、(B) 有機
変性粘土鉱物0.1〜10.0%と、(C)保湿剤10〜
30%とを含有する油中水型エマルション。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に優れた作用を有す
るアミノ酸および/またはその塩類を含有し、且、保湿
剤を高配合することで、保湿性、使用性に優れた油中水
型エマルションを提供するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来、アミノ酸および/
またはその塩類は、皮膚に優れた作用を有するためこれ
らを化粧品に配合することが望まれており、油中水型エ
マルションに安定に配合する技術として、特公昭53-213
93号「油中水型乳化剤組成物」がある。この技術は、
(i) 分子内に少なくとも3個以上のヒドロキシル基を有
する多価アルコールと脂肪酸との部分エステル及びハイ
ドロオキシ脂肪酸トリグリセライドにエチレンオキシド
を1〜10モル付加したものの群から選ばれる常温にて
液状を呈する物質と(ii)アミノ酸及び/又はその塩類の
1種または2種以上を0.1%以上含有する水溶液とか
らなり、(i) 対(ii)の割合が重量比で1:1〜1:46
なることを特徴とする油中水型乳化剤組成物に係るもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この乳
化剤組成物を用いた油中水型エマルションには、皮膚に
優れた作用を有する保湿剤を高配合することが不可能で
あった。本発明は、このような従来の課題を解決して、
皮膚に優れた作用を有するアミノ酸および/またはその
塩類と、保湿剤を高配合し、保湿性、使用性に優れた油
中水型エマルションを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の乳化剤組成物は、
アミノ酸および/またはその塩類と分子内に少なくとも
3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールと脂
肪酸との部分エステルおよびハイドロキシ脂肪酸トリグ
リセライドにエチレンオキシドを1〜10モル付加した
ものの群から選ばれる常温にて液状を呈する物質でのみ
形成される安定な油中水型乳化組成物であって、多価ア
ルコールなどの水溶性成分を高配合することはこの系の
安定性に悪影響を及ぼすため不可能と考えられていた。
しかし、本発明者等は、この系に有機変性粘土鉱物を配
合することにより、乳化剤組成物の安定性を向上し、ひ
いては油中水型エマルションの安定性を向上するととも
に、保湿性や使用性の面でも大きく改善できることを見
出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(A)(a)
分子内に少なくとも3個以上のヒドロキシル基を有する
多価アルコールと脂肪酸との部分エステルおよびハイド
ロキシ脂肪酸トリグリセライドにエチレンオキシドを1
〜10モル付加したものの群から選ばれる常温にて液状
を呈する物質と (b)アミノ酸および/またはその塩類の
1種または2種以上を0.1%以上含有する水溶液とか
らなり (a)対(b) の割合が重量比で1:1〜1:46で
ある油中水型乳化剤組成物と、(B) 有機変性粘土鉱物
0.1〜4.0%と、(C) 保湿剤10〜30%とを含有
する油中水型エマルションである。
【0005】次に本発明の構成について詳述する。本発
明において油中水型乳化剤組成物(A)に用いる多価ア
ルコールの脂肪酸部分エステル類は、常温で液状である
ことが重要である。何故なら、グリセロールモノステア
レート、ソルビタンモノステアレート等の常温で固状の
物質は、アミノ酸水溶液と混合しても、二層に分離し
て、有効なゲルを形成しないからである。
【0006】常温で液状である多価アルコールの脂肪酸
部分エステルは、下記物質から導くことが出来る。用い
る多価アルコール類は、ヒドロキシル基が3個以上のも
のでグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テト
ラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、
オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリン、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリット、ソルビタン、ソルビトール等である。
これらの多価アルコールと反応させて部分エステルを形
成する脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リシノール酸、イソオクタン酸、イソ
ミリスチン酸、イソパルミチン酸、およびイソステアリ
ン酸等から選択され得る。
【0007】これらの部分エステルは、一般に、主にモ
ノエステル、ジエステル、トリエステルおよび一部のテ
トラエステル、ペンタエステル等の単品又はそれらの混
合物を言う。混合物を用いる場合、好ましい混合割合は
カルボン酸の種類や多価アルコールのヒドロキシル基の
数によって異なる。例えば、ヒドロキシル基3個のグリ
セロールエステルにおいて、炭素数8個の脂肪酸では主
としてジエステルおよびトリエステルの混合物が、炭素
数18個の脂肪酸では主として、モノエステルおよびジ
エステルの混合物からなるものが好ましい。また、炭素
数18個の脂肪酸において、ヒドロキシル基が異なるエ
ステルでは、例えばヒドロキシル基3個のグリセリンま
たはトリメチロールプロパンでは主としてモノおよびジ
エステルの混合物が、ヒドロキシル基4個のジグリセロ
ールでは主としてモノおよびジエステルと一部のトリエ
ステルの混合物が、又、ヒドロキシル基6個のソルビト
ールでは主としてジエステル、トリエステルと一部のテ
トラエステルの混合物からなるものが好ましい。即ち、
ポリヒドロキシル化合物中のヒドロキシル基の数の増大
に従って、漸次、トリエステル又はテトラエステルの含
有量が増加するわけである。
【0008】これらの部分エステルのうち、特に好まし
いものは、グリセリンモノ−2−ヘプチルウンデカノエ
ート、トリメチロールプロパンモノ−2−ヘプチルウン
デカノエート、ジグリセリンジ−2−ヘプチルウンデカ
ノエート、グリセリンモノ−9−メチルヘプタデカノエ
ート、トリメチロールプロパンモノ−9−メチルヘプタ
デカノエート、ジグリセリンジ−9−メチルヘプタデカ
ノエート、ペンタエリスリトールジー9−メチルヘプタ
デカノエート、グリセリンモノオレート、トリメチロー
ルプロパンモノオレート、ジグリセリンジオレート、グ
リセリンジリシノレート、ソルビタンモノ(ジ)オレー
ト、ソルビタンジ(トリ)オレート等である。
【0009】次に、ハイドロオキシ脂肪酸トリグリセラ
イドのエチレンオキシド付加物についても、本発明に関
与する化合物である。ハイドロオキシ脂肪酸トリグリセ
ライドエチレンオキシド付加物としては、ヒマシ油また
は硬化ヒマシ油のエチレンオキシド付加物が挙げられる
が、少なくとも約1モルから約10モルのエチレンオキ
シド付加物の混成物が好ましい。
【0010】尚、アミノ酸又はその塩類と共存し、油中
水型乳化剤組成物を形成する物質としては、前記、少な
くとも3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコー
ルと脂肪酸との部分エステルおよびハイドロオキシ脂肪
酸トリグリセライドのエチレンオキシド付加物の他に、
多価アルコールと脂肪酸の部分エステルにエチレンオキ
シドを1〜10モル付加したもの、または多価アルコー
ルにエチレンオキシド1〜10モル付加したものと脂肪
酸との部分エステルのうち、常温で液状を呈するものか
らも選択され得る。前者の具体例としては、グリセリン
ジ−2−ヘプチルウンデカノエート、グリセリン−ジオ
レ−ト、ソルビタンジ−2−ヘプチルウンデカノエー
ト、ソルビタンジオレート等のエチレンオキシド1〜1
0モル付加物が挙げられる。後者の具体例としては、グ
リセリン又は、ソルビトールに、エチレンオキシド1〜
10モル付加した物に、2−ヘプチルウンデカン酸又は
オレイン酸を部分エステル化した化合物が挙げられる。
いずれも、本発明における物質(A) (a) と同じように、
アミノ酸またはその塩類の水溶液と混合し、油中水型乳
化剤組成物を形成する。
【0011】次に本発明における、油中水型乳化物(A)
中に使用されるアミノ酸またはその塩類は、下記の一般
的な食品添加物、局方外医薬品として知られているアミ
ノ酸またはその塩類から選択され得る。 L−アミノ酸;L−アラニン、β−アラニン、L−アル
ギニン塩酸塩、L−アスパラギン1水和物、L−アスパ
ラギン酸、L−チトルリン、L−グルタミン酸、L−グ
ルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン、グリシン、L−ヒ
スチジン、L−ヒスチジン塩酸塩1水和物、L−ハイド
ロキシプロリン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L
−リジン、L−リジン塩酸塩、L−オルニチン塩酸塩、
L−プロリン、L−フエニルアラニン、L−セリン、L
−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L
−バリン、L−ドーパー及び、L−αアミノ酪酸であ
る。もちろん、異性体としてのD体及びDL体について
も同様である。これらの中でも、特に好ましいのは、グ
リシン、L−ハイドロキシプロリン、L−アラニン、β
−アラニン、L−プロリン、L−セリンの適切な濃度水
溶液である。次に、上記アミノ酸の金属塩として1価金
属塩、即ち、ナトリウム、カリウム、リチウムの塩、2
価金属塩のカルシウム、マグネシウム塩がある。これら
の中でも、特に好ましいものは、L−アスパラギン酸ナ
トリウム1水和物、L−アスパラギン酸カリウム2水和
物、L−グルタミン酸ナトリウム1水和物、L−グルタ
ミン酸カリウム1水和物の適切な濃度水溶液である。
【0012】本発明における油中水型乳化剤組成物(A)
は、アミノ酸またはその塩類の種々の濃度の水溶液と、
多価アルコールの脂肪酸部分エステルまたはハイドロオ
キシ脂肪酸トリグリセライドのエチレンオキシド付加物
とを、適当な割合で単に混合し、そして、油中水型ゲル
が形成されるまで攪拌を続けることによって得られる。
【0013】本発明においては、多価アルコールの脂肪
酸部分エステルまたはハイドロオキシカルボン酸トリグ
リセライドのエチレンオキシド付加物に、アミノ酸また
はその塩類の水溶液を徐々に攪拌しながら加え、目的と
する硬度、粘度のエマルション又はゲルを得る迄、添加
攪拌を続ける方法が望ましい。この際、全ての操作が常
温にて完遂できることが、本発明の特長である。何故な
ら、アミノ酸またはその塩を加熱により分解又は、縮合
することなしに、水不溶性の複合体内に内包することが
出来るからである。
【0014】アミノ酸またはその塩は、それぞれ水に対
する溶解度が異なるが、本発明の油中水型乳化物には
0.1%以上の水溶液を用いる必要がある。この濃度に
達しないものでは、得られる組成物が流動性のものであ
ったり、長期安定性が望めない。更に、本発明の目的物
を得る好ましい状態は、アミノ酸またはその塩が良く水
に溶ける物であることが望ましい。従って、高濃度水溶
液ほど確実な、やや透明度のある安定な油中水型乳化物
を与える。しかしながら、過飽和状態の水溶液ではアミ
ノ酸の結晶析出を生ずるため、実用的ではない。例え
ば、本発明において最も好ましいものの一つとして挙げ
られるL−グルタミン酸ナトリウム1水和物について
は、好ましくは5%〜40%の濃度を含有している水溶
液を加えることにより、目的とする油中水型乳化物を得
ることが出来る。40%以上の高濃度では実用的ではな
いし、5%未満の低濃度においては、流動性のある油中
水型乳化剤組成物となる。
【0015】更に、本発明における油中水型乳化剤組成
物(A) 中の(a) 多価アルコールの脂肪酸部分エステル混
合物および/またはハイドロオキシ脂肪酸トリグリセラ
イドのエチレンオキシド付加物と (b)アミノ酸および/
またはその塩類の水溶液との量比は、水溶液の濃度によ
ってそれぞれ適切な比率が存在する。例えば、先に示し
たL−グルタミン酸ナトリウム1水和物では、5%水溶
液の場合 (a)対(b) の配合比は、重量比で1:1〜1:
22、好ましくは1:2〜1:10の範囲であり、40
%水溶液の場合 (a)対(b) の配合比は、重量比で1:1
〜1:46、好ましくは1:2〜1:15の範囲で、目
的とするものを得ることが出来る。
【0016】油中水型乳化剤組成物(A) の内相に対して
加えた過剰量のアミノ酸またはその塩の水溶液は、ゲル
の構造を破壊する。 (a)対(b) の配合比は他のアミノ酸
またはその塩についても、それぞれ、それらの溶解度に
応じてある範囲内に変動するが、1:1〜1:46であ
り、好ましい割合は、重量比で1:2〜1:15の範囲
である。ここで、特に好ましい組み合せとして挙げられ
るものは、グリシン、β−アラニン、L−ハイドロキシ
プロリン、L−プロリン、L−セリン、L−アスパラギ
ン酸ナトリウム1水和物、L−アスパラギン酸カリウム
2水和物、L−グルタミン酸ナトリウム1水和物、L−
グルタミン酸カリウム1水和物の水溶液で、しかも水溶
液濃度が過飽和により近い高濃度水溶液と、多価アルコ
ールの脂肪酸部分エステル類とからなり、エステル混合
物のアミノ酸またはそれらの塩の水溶液に対する割合が
1:1〜1:46好ましくは、1:2〜1:15の比率
からなる混合物である。
【0017】以上記述した油中水型乳化剤組成物を配合
して、安定でかつ使用性の優れた油中水型エマルション
を得るためには、さらに有機変性粘土鉱物を配合する必
要がある。本発明に用いる有機変性粘土鉱物は、三層構
造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種
で、一般に下記一般式化1で表される。
【0018】
【化1】(X,Y)2-3 (Si,Al)4 10(OH)
2 1/3 ・nH2 0 ただし、X=Al,Fe(III) ,Mn(III) ,Cr(II
I) Y=Mg,Fe(II),Ni,Zn,Li Z=K,Na,Ca
【0019】具体的にはモンモリロナイト、サポナイ
ト、およびヘクトライト等の天然または合成(この場
合、式中の(OH)基がフッ素で置換されたもの)のモ
ンモリロナイト群(市販品ではビーガム、クニピア、ラ
ポナイト等がある)およびナトリウムシリシックマイカ
やナトリウムまたはリチウムテニオライトの名で知られ
る合成雲母(市販品ではダイモナイト:トピー工業
(株)等がある)等の粘土鉱物を第四級アンモニウム塩
型カチオン界面活性剤で処理して得られる。ここで用い
られる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、
下記一般式化2で表されるものである。
【0020】
【化2】
【0021】例えば、ドデシルトリメチルアンモニウム
クロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチ
ルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウム
クロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリ
ド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、
アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニ
ルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジ
エチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメ
チルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチル
アンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモ
ニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウム
クロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、
ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、
ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、
および相当するブロミド等、更にはジパルミチルプロピ
ルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられ
る。本発明の実施に当たっては、これらのうち一種また
は二種以上が任意に選択される。
【0022】有機変性粘土鉱物の代表的なものとして
は、ジメチルアルキルアンモニウムヘクトライト、ベン
ジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミ
ニウムマグネシウム等が挙げられる。市販品としては、
ベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド処理モンモリロナイト:ナショナルレッド社)等が
ある。これら有機変性粘土鉱物は、油中水型エマルショ
ン全量中0.1〜10.0重量%配合することが好まし
く、さらに好ましくは0.1〜4.0重量%配合され
る。0.1重量%未満では十分な安定性は得にくく、1
0.0重量%までの配合で十分な安定性が得られ、それ
以上配合すると安定性が低下したり、指への取れが悪く
なったり肌上での伸びが重くなるなどの使用性の点で好
ましくない。
【0023】さらに保湿性および使用性を向上するため
に、保湿剤を配合することが必要である。本発明に配合
される保湿剤としては、例えばポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレン
グリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトー
ル、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫
酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−1
2−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸
塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラー
ゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物等が挙げられ
る。これらの保湿剤は合計量で10〜30%配合され
る。10%未満では、しっとりさの十分な満足感が得ら
れず、30%を越えると安定性が損なわれる。
【0024】本発明の油中水型エマルションに用いられ
る油分としては、動植物油としてアボカド油、ツバキ
油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、
オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、
ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、
落花生油、茶実油、コメヌカ油、ホホバ油、胚芽油等
が、炭化水素系の油分として、流動パラフィン、オゾケ
ライト、スクワレン、スクワラン、ラノリン誘導体、プ
リスタン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリン
ワックス等が挙げられる。また、エステル類としては、
ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリス
チン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、
ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン
酸ミリスチル、オレイル酸デシル、ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラ
ノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イ
ソセチル、1,2−ヒドロキシステアリン酸コレステリ
ル、ジー2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジ
ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステア
リン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−
エチルヘキシル酸トリメチロールプロバン、トリイソス
テアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチ
ルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチ
ロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2
−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリ
セリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライ
ド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイ
ル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、
パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイ
ソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オ
クチルドデシルエステル、アジピン酸ジー2−ヘプチル
ウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジー2−エ
チルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パル
ミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン2−ヘキシルデ
シル、セバチン酸ジイソプロビル、コハク酸−エチルヘ
キシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン
酸トリエチル、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセ
リン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられ
る。これらの油分の配合量は、特に制限はないが、油中
水型エマルジョンを得られる量であって、合計量で0.
1〜70重量%が好ましい。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。実
施例に先立ち、各実施例で採用した評価法を説明する。
【0026】[評価法]使用1時間後のしっとりさにつ
いて、専門パネルにより次の評価基準に基づいて評価を
行った。保湿効果感 ◎………非常にしっとりする。 ○………しっとりする。 △………ややしっとりする。 ×………しっとりしない。
【0027】クリームの2ケ月後、50℃、37℃、室
温、0℃の安定性につき、以下の評価を行った。外観 ◎………異常なし ○………一部でわずかに油浮き △………油浮き ×………分離
【0028】〔実施例1〜6、比較例1〜4〕まず、次
の組成の油中水型乳化剤組成物を調製した。 ───────────────────────────────── (i) (ii) ───────────────────────────────── 精製水 50部 184部 L−グルタミン酸モノナトリウム 20 46 ジグリセロールジオレート 5 5 ───────────────────────────────── ※L−グルタミン酸モノナトリウムを水に溶解し、該水
溶液をジグリセロールジオレートにて攪拌、混合し、油
中水型乳化物を得る。(実施例7、8も同様である。 つぎに、得られた油中水型乳化剤組成物を用い、表1の
組成の油中水型エマルジョンを調製し、評価試験を行っ
た。油中水型エマルジョンの調製方法は次のとおり。
(2),(3),(4) を70℃で溶解したものに、(1) を加え、
ホモミキサーで均一分散したものに、(5) を加え、さら
にホモミキサーで均一分散する。その後、(6),(7) を徐
添しホモミキサーで均一分散後、乳化粒子を整え、熱交
換器にて室温まで、冷却し、油中水型エマルションを得
る。実施例1〜6および比較例1〜4の組成と評価結果
を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】〔実施例7〕 (1) 油中水型乳化剤組成物(注1) 20.0重量% (2) 流動パラフィン 30.0 (3) ビースワックス 1.0 (4) ベントン27 2.0 (5) 水 37.0 (6) プロピレングリコール 10.0 (7) 防腐剤 適量 (8) 香料 適量 (注1)ヘ゜ンタエリスリトールシ゛ -9-メチルヘフ゜タテ゛カノエート 5.0部 L-ク゛ルタミン 酸ナトリウム 1水和物 4.0 L-セリン 1.0 水 40.0 (2)(3)(7)(8)を70 OCで溶解したものに、(4) を加
え、ホモミキサーで均一に分散した後、(1) を加え更に
ホモミキサーで均一に分散する。これに(5)(6)の混合物
を徐添してホモミキサーで均一分散後、乳化粒子を整
え、熱交換器にて室温まで冷却し、保湿クリームを得
た。
【0031】〔実施例8〕 (1) 油中水型乳化剤組成物(注2) 10.0重量% (2) 流動パラフィン 30.0 (3) ビースワックス 1.0 (4) ベントン27 4.0 (5) 水 38.0 (6) 1,3-ブチレングリコール 15.0 (7) 防腐剤 適量 (8) 香料 適量 (注2)シ゛ク゛リセロール シ゛-9-メチルヘフ゜タテ゛カノエート 4.0部アスハ゜ラキ゛ン 酸ナトリウム 1水和物 4.4 水 16.0 (2)(3)(7)(8)を70 OCで溶解したものに、(4) を加
え、ホモミキサーで均一に分散した後、(1) を加え更に
ホモミキサーで均一に分散する。これに(5)(6)の混合物
を徐添してホモミキサーで均一分散後、乳化粒子を整
え、熱交換器にて室温まで冷却し、保湿クリームを得
た。
【0032】
【発明の効果】本発明により、皮膚に優れた作用を有す
るアミノ酸および/またはその塩類を含有し、さらに保
湿剤を高配合した、安定性と使用性に優れた油中水型エ
マルションが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48 B01F 17/30 17/38 17/44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)分子内に少なくとも3個以上のヒ
    ドロキシル基を有する多価アルコールと脂肪酸との部分
    エステルおよびハイドロキシ脂肪酸トリグリセライドに
    エチレンオキシドを1〜10モル付加したものの群から
    選ばれる常温にて液状を呈する物質と (b)アミノ酸およ
    び/またはその塩類の1種または2種以上を0.1%以
    上含有する水溶液とからなり (a)対(b) の割合が重量比
    で1:1〜1:46である油中水型乳化剤組成物と、
    (B) 有機変性粘土鉱物0.1〜10.0%と、(C) 保湿
    剤10〜30%とを含有する油中水型エマルション。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油中水型エマルションに
    おいて、油中水型乳化剤組成物(A) と有機変性粘土鉱物
    (B) の配合比が1:0.1 〜1:10の範囲にある油中水型エマ
    ルション。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011520590A (ja) * 2008-03-28 2011-07-21 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 二極性位置特異的特徴を有する粒子およびその調製プロセス

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JP2011520590A (ja) * 2008-03-28 2011-07-21 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 二極性位置特異的特徴を有する粒子およびその調製プロセス

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