JPH081259A - プレス金型 - Google Patents
プレス金型Info
- Publication number
- JPH081259A JPH081259A JP13464894A JP13464894A JPH081259A JP H081259 A JPH081259 A JP H081259A JP 13464894 A JP13464894 A JP 13464894A JP 13464894 A JP13464894 A JP 13464894A JP H081259 A JPH081259 A JP H081259A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide roller
- spiral spring
- press die
- cover member
- guide
- Prior art date
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- Pending
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガイドローラの耐久性に優れ、ガイドローラ
の軸調整をしなくても被加工材の寸法変動に幅広く対応
することができるプレス金型を提供する。 【構成】 軸部材10と、被加工材Wに当接するカバー
部材12との間を渦巻きばね11によって連結した構造
のガイドローラ5を取付け、渦巻きばね11の弾性力に
よって被加工材Wを基準ブロック3の案内部3bに押し
付ける。
の軸調整をしなくても被加工材の寸法変動に幅広く対応
することができるプレス金型を提供する。 【構成】 軸部材10と、被加工材Wに当接するカバー
部材12との間を渦巻きばね11によって連結した構造
のガイドローラ5を取付け、渦巻きばね11の弾性力に
よって被加工材Wを基準ブロック3の案内部3bに押し
付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば押出形材などの
ような被加工材の所定位置に、孔開け加工や、接続のた
めの先端加工などを施すのに利用されるプレス金型に関
するものである。
ような被加工材の所定位置に、孔開け加工や、接続のた
めの先端加工などを施すのに利用されるプレス金型に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなプレス金型として
は、図6および図7に示すものが使用されていた。
は、図6および図7に示すものが使用されていた。
【0003】すなわち、図6は従来のプレス金型の構造
および被加工材の位置決め要領を示す金型の概略平面図
であって、押出形材である被加工材にプレス加工を施す
に際しては、まず被加工材を図中に仮想線で示すよう
に、図中下方側からプレス金型100に差し入れ、この
被加工材Wの中空部内にプレス金型100の基盤101
上に固定された基準ブロック102を挿入しながら被加
工材Wの先端部を同じく基盤上に固定された停止ブロッ
ク103の停止面103aに当接させる。
および被加工材の位置決め要領を示す金型の概略平面図
であって、押出形材である被加工材にプレス加工を施す
に際しては、まず被加工材を図中に仮想線で示すよう
に、図中下方側からプレス金型100に差し入れ、この
被加工材Wの中空部内にプレス金型100の基盤101
上に固定された基準ブロック102を挿入しながら被加
工材Wの先端部を同じく基盤上に固定された停止ブロッ
ク103の停止面103aに当接させる。
【0004】被加工材Wは、この間、基準ブロック10
2の図中右側に回転自在に取付けられたガイドローラ1
04,104によって図中左方向に押圧されており、基
準ブロック102の案内面102aに中空部内壁が押し
付けられるようになっている。
2の図中右側に回転自在に取付けられたガイドローラ1
04,104によって図中左方向に押圧されており、基
準ブロック102の案内面102aに中空部内壁が押し
付けられるようになっている。
【0005】この状態において、金型100に紙面に対
して垂直方向に摺動自在に配設された図示しないポンチ
をプレス装置により押し下げ作動させることによって、
被加工材Wに、例えば孔開け加工が施される。
して垂直方向に摺動自在に配設された図示しないポンチ
をプレス装置により押し下げ作動させることによって、
被加工材Wに、例えば孔開け加工が施される。
【0006】このとき、被加工材Wは、基準ブロック1
02と停止ブロック103とガイドローラ104,10
4によって所定位置に導かれ、所定位置に位置決めされ
た状態で加工が施されるので、被加工材Wの先端および
側壁内面からそれぞれ一定距離を隔てた一定の位置に加
工を施すことができる。
02と停止ブロック103とガイドローラ104,10
4によって所定位置に導かれ、所定位置に位置決めされ
た状態で加工が施されるので、被加工材Wの先端および
側壁内面からそれぞれ一定距離を隔てた一定の位置に加
工を施すことができる。
【0007】ガイドローラ104は、図7(a)および
(b)に示すように、金属製のローラ芯105aとその
外周部に装着されたポリウレタン樹脂製の外輪105b
からなるローラ本体105を六角形の頭部を有するロー
ラシャフト106によって回転自在に支持した構造を有
し、このローラシャフト106は、その中心軸からやや
離れた位置に設けた偏心孔106aに挿通した六角穴付
ボルト107(図8参照)によって基盤101上の所定
位置に固定されている。
(b)に示すように、金属製のローラ芯105aとその
外周部に装着されたポリウレタン樹脂製の外輪105b
からなるローラ本体105を六角形の頭部を有するロー
ラシャフト106によって回転自在に支持した構造を有
し、このローラシャフト106は、その中心軸からやや
離れた位置に設けた偏心孔106aに挿通した六角穴付
ボルト107(図8参照)によって基盤101上の所定
位置に固定されている。
【0008】そして、押出形材の寸法公差に基づく被加
工材Wのロット間の寸法変動に対しては、主に、ガイド
ローラ104の外輪105bを形成するポリウレタン樹
脂の弾性変形によって寸法変動を吸収するようにしてい
るが、寸法差が大きくて外輪105bの弾性変形だけで
は吸収できない場合には、図8に示すようにガイドロー
ラ104のローラシャフト106を基盤101上に固定
している六角穴付ボルト107を一旦弛め、偏心孔10
6aを中心にしてローラシャフト106を適当な角度だ
け回転させたのちボルト107を締め直すことによっ
て、ローラシャフト106の軸芯位置を図8(a)に示
す位置と図8(b)に示す位置との間でずらし、これに
よって基準ブロック102との距離を調整するようにし
ていた。
工材Wのロット間の寸法変動に対しては、主に、ガイド
ローラ104の外輪105bを形成するポリウレタン樹
脂の弾性変形によって寸法変動を吸収するようにしてい
るが、寸法差が大きくて外輪105bの弾性変形だけで
は吸収できない場合には、図8に示すようにガイドロー
ラ104のローラシャフト106を基盤101上に固定
している六角穴付ボルト107を一旦弛め、偏心孔10
6aを中心にしてローラシャフト106を適当な角度だ
け回転させたのちボルト107を締め直すことによっ
て、ローラシャフト106の軸芯位置を図8(a)に示
す位置と図8(b)に示す位置との間でずらし、これに
よって基準ブロック102との距離を調整するようにし
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のプレス金型100においては、押出形材の寸法
公差が比較的大きいので、被加工材Wのロット間の寸法
変動が激しく、極端な場合には、同一ビレットからの形
材においても押出開始部分と終了部分との間で寸法が変
動することもあるため、ガイドローラ104の外輪10
5bの弾性変形だけでは寸法変動に対応できず、ローラ
シャフト106の偏心軸調整が必要となる事態がときお
り発生することになるが、この偏心軸調整は、金型に種
類によっては金型を分解しなければならないものもある
など、全般にかなり煩雑な作業となって、生産性が大幅
に低下することになる。 また、ガイドローラ104と
基準ブロック102との間の距離を広く設定したままで
プレス加工作業を続けた場合には、正確な位置決めがで
きなくなって、加工精度が劣化するという問題点もあ
る。
た従来のプレス金型100においては、押出形材の寸法
公差が比較的大きいので、被加工材Wのロット間の寸法
変動が激しく、極端な場合には、同一ビレットからの形
材においても押出開始部分と終了部分との間で寸法が変
動することもあるため、ガイドローラ104の外輪10
5bの弾性変形だけでは寸法変動に対応できず、ローラ
シャフト106の偏心軸調整が必要となる事態がときお
り発生することになるが、この偏心軸調整は、金型に種
類によっては金型を分解しなければならないものもある
など、全般にかなり煩雑な作業となって、生産性が大幅
に低下することになる。 また、ガイドローラ104と
基準ブロック102との間の距離を広く設定したままで
プレス加工作業を続けた場合には、正確な位置決めがで
きなくなって、加工精度が劣化するという問題点もあ
る。
【0010】加えて、ガイドローラ104の外輪105
bを形成するポリウレタン樹脂が油の付着などによって
変質すると弾性力が失われ、形材の寸法変動を全く吸収
できなくなるという問題点があって、これら問題点の解
決が上記した従来のプレス金型を用いたプレス加工の生
産性および品質を向上させるための課題となっていた。
bを形成するポリウレタン樹脂が油の付着などによって
変質すると弾性力が失われ、形材の寸法変動を全く吸収
できなくなるという問題点があって、これら問題点の解
決が上記した従来のプレス金型を用いたプレス加工の生
産性および品質を向上させるための課題となっていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、従来のプレス金型における上
記課題に着目してなされたものであって、ガイドローラ
の耐久性に優れると共に、被加工材の寸法変動に幅広く
対応することができ、ガイドローラの軸調整の必要がな
いプレス金型を提供することを目的としている。
記課題に着目してなされたものであって、ガイドローラ
の耐久性に優れると共に、被加工材の寸法変動に幅広く
対応することができ、ガイドローラの軸調整の必要がな
いプレス金型を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるプレス金
型は、基盤上に設けられ、被加工材を所定位置に導く案
内部と、案内部に対して被加工材を押し付けるガイドロ
ーラと、基盤上に設けられ、被加工材を所定位置に停止
させる停止部と、案内部とガイドローラと停止部によっ
て所定位置に位置決めされた被加工材にプレス加工を施
すポンチを備えたプレス金型において、ガイドローラ
は、基盤上に設けられた軸部材と、軸部材に挿入されて
取付けられた渦巻きばねと、中空筒状をなし渦巻きばね
の外周部を覆うカバー部材を有する構成としたことを特
徴としており、本発明に係わるプレス金型の実施態様に
おいては、渦巻きばねを軸部材に対して回転自在なもの
としたり、カバー部材を樹脂製のものとしたり、カバー
部材の基盤側端部に軸方向に向けて内側に延出して渦巻
きばねとに係止するフランジを設けたり、カバー部材の
反基盤側端部に内側に延出する第2のフランジを設けた
りすることができ、このようなプレス金型の構成を前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
型は、基盤上に設けられ、被加工材を所定位置に導く案
内部と、案内部に対して被加工材を押し付けるガイドロ
ーラと、基盤上に設けられ、被加工材を所定位置に停止
させる停止部と、案内部とガイドローラと停止部によっ
て所定位置に位置決めされた被加工材にプレス加工を施
すポンチを備えたプレス金型において、ガイドローラ
は、基盤上に設けられた軸部材と、軸部材に挿入されて
取付けられた渦巻きばねと、中空筒状をなし渦巻きばね
の外周部を覆うカバー部材を有する構成としたことを特
徴としており、本発明に係わるプレス金型の実施態様に
おいては、渦巻きばねを軸部材に対して回転自在なもの
としたり、カバー部材を樹脂製のものとしたり、カバー
部材の基盤側端部に軸方向に向けて内側に延出して渦巻
きばねとに係止するフランジを設けたり、カバー部材の
反基盤側端部に内側に延出する第2のフランジを設けた
りすることができ、このようなプレス金型の構成を前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
【0013】
【発明の作用】本発明に係わるプレス金型は、金型の基
盤上に設けられた軸部材と、被加工材に当接するカバー
部材との間を弾性力に富み、変形能の大きな渦巻きばね
によって連結した構造のガイドローラを備えているの
で、大きな変動を伴う被加工材の寸法差が渦巻きばねの
弾性変形によってすべて吸収され、被加工材は、ガイド
ローラの軸位置の調整を行わなくても、常時渦巻きばね
の弾性力によって案内部に強力に押し付けられることに
なり、良好な加工精度が維持される。 また、被加工材
の寸法変動が渦巻きばねの弾性変形によってすべて吸収
されるので、ガイドローラにゴムやウレタン樹脂のよう
な弾性部材を取り付ける必要がないことから、油の付着
などによる品質劣化がなく、ガイドローラの耐久性が向
上することになる。
盤上に設けられた軸部材と、被加工材に当接するカバー
部材との間を弾性力に富み、変形能の大きな渦巻きばね
によって連結した構造のガイドローラを備えているの
で、大きな変動を伴う被加工材の寸法差が渦巻きばねの
弾性変形によってすべて吸収され、被加工材は、ガイド
ローラの軸位置の調整を行わなくても、常時渦巻きばね
の弾性力によって案内部に強力に押し付けられることに
なり、良好な加工精度が維持される。 また、被加工材
の寸法変動が渦巻きばねの弾性変形によってすべて吸収
されるので、ガイドローラにゴムやウレタン樹脂のよう
な弾性部材を取り付ける必要がないことから、油の付着
などによる品質劣化がなく、ガイドローラの耐久性が向
上することになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
する。
【0015】図1ないし図4は、本発明に係わるプレス
金型の位置実施例を説明するためのものであって、図1
および図2はプレス金型の全体構造を示す正面図および
水平断面図である。
金型の位置実施例を説明するためのものであって、図1
および図2はプレス金型の全体構造を示す正面図および
水平断面図である。
【0016】図に示すプレス金型1は、この実施例で
は、断面略L字形の押出形材からなる被加工材Wの水平
片側に接続用の先端加工を施すためのものであって、こ
のプレス金型1の基盤である下プレート2には、被加工
材Wの水平片を受け入れるスリット3aと、被加工材W
の立上り片の内側壁面に当接して、被加工材Wを所定位
置に導く案内部3bを備えた基準ブロック3が固定して
ある。
は、断面略L字形の押出形材からなる被加工材Wの水平
片側に接続用の先端加工を施すためのものであって、こ
のプレス金型1の基盤である下プレート2には、被加工
材Wの水平片を受け入れるスリット3aと、被加工材W
の立上り片の内側壁面に当接して、被加工材Wを所定位
置に導く案内部3bを備えた基準ブロック3が固定して
ある。
【0017】基準ブロック3の図中左側には、ローラ取
付ブロック4を介して2個のガイドローラ5,5が下プ
レート2に固定されており、基準ブロック3のスリット
3aに水平片部分を挿入した状態の被加工材Wを図中右
方向に押しやって、基準ブロック3の案内部3bに押し
付けるようになっている。
付ブロック4を介して2個のガイドローラ5,5が下プ
レート2に固定されており、基準ブロック3のスリット
3aに水平片部分を挿入した状態の被加工材Wを図中右
方向に押しやって、基準ブロック3の案内部3bに押し
付けるようになっている。
【0018】また、下プレート2の中央部奥側寄りの位
置には、停止部6aを備えた停止ブロック6が固定され
ており、このプレス金型1に挿入された被加工材Wの先
端部Weが停止部6aに当接することによって、被加工
材Wがあらかじめ定められた所定位置に位置決めされる
ようになっている。
置には、停止部6aを備えた停止ブロック6が固定され
ており、このプレス金型1に挿入された被加工材Wの先
端部Weが停止部6aに当接することによって、被加工
材Wがあらかじめ定められた所定位置に位置決めされる
ようになっている。
【0019】さらに、下プレート2には、3本の支柱7
が固定されており、支柱7とそれぞれの支柱7に挿着さ
れたコイルスプリング7aによって、ポンチ8を固定し
た上プレート9が上下動可能に支持されており、例えば
図外のプレス装置によって上プレート9を押し下げるこ
とにより、被加工材Wにたいしてポンチ8が降下して被
加工材Wの水平片にプレス加工が施される仕組みとなっ
ている。
が固定されており、支柱7とそれぞれの支柱7に挿着さ
れたコイルスプリング7aによって、ポンチ8を固定し
た上プレート9が上下動可能に支持されており、例えば
図外のプレス装置によって上プレート9を押し下げるこ
とにより、被加工材Wにたいしてポンチ8が降下して被
加工材Wの水平片にプレス加工が施される仕組みとなっ
ている。
【0020】ガイドローラ5は、図3および図4に示す
ように、六角穴付のショルダボルト10からなる軸部材
と、ばね鋼からなりショルダボルト10に回転自在に取
付けられた渦巻きばね11と、ほぼ円筒形状のポリアセ
タール樹脂からなり、渦巻きばね11の外周部を覆うカ
バー部材12とからなり、ショルダボルト10によって
所定位置に取付けられている。 また、カバー部材12
の下端部には、軸方向に向けて内側に延出するフランジ
12aが形成してあり、このフランジ12aが渦巻きば
ね11の外周縁部に係合することによって、カバー部材
12が外れないようになっている。 なお、カバー部材
12はほぼ円筒形であればよく、真円度はさして要求さ
れない。
ように、六角穴付のショルダボルト10からなる軸部材
と、ばね鋼からなりショルダボルト10に回転自在に取
付けられた渦巻きばね11と、ほぼ円筒形状のポリアセ
タール樹脂からなり、渦巻きばね11の外周部を覆うカ
バー部材12とからなり、ショルダボルト10によって
所定位置に取付けられている。 また、カバー部材12
の下端部には、軸方向に向けて内側に延出するフランジ
12aが形成してあり、このフランジ12aが渦巻きば
ね11の外周縁部に係合することによって、カバー部材
12が外れないようになっている。 なお、カバー部材
12はほぼ円筒形であればよく、真円度はさして要求さ
れない。
【0021】このような構造を備えたプレス金型1にお
いては、図2の下方側から被加工材Wを金型1内に挿入
し、被加工材Wの水平片部分を基準ブロック3のスリッ
ト3a内に、立上り片部分を基準ブロック3とガイドロ
ーラ5との間に差し入れつつ押し込むと、ガイドローラ
5の渦巻きばね11の弾性力によって被加工材Wが基準
ブロック3に押し付けられ、常に被加工材Wと基準ブロ
ック3の案内部3bとの間の密着状態が保持されること
になる。 そして、被加工材Wの先端部Weが停止ブロ
ック6の停止部6aに当接することによって、被加工材
Wの前進が停止し、被加工材Wの位置決めが完了する。
いては、図2の下方側から被加工材Wを金型1内に挿入
し、被加工材Wの水平片部分を基準ブロック3のスリッ
ト3a内に、立上り片部分を基準ブロック3とガイドロ
ーラ5との間に差し入れつつ押し込むと、ガイドローラ
5の渦巻きばね11の弾性力によって被加工材Wが基準
ブロック3に押し付けられ、常に被加工材Wと基準ブロ
ック3の案内部3bとの間の密着状態が保持されること
になる。 そして、被加工材Wの先端部Weが停止ブロ
ック6の停止部6aに当接することによって、被加工材
Wの前進が停止し、被加工材Wの位置決めが完了する。
【0022】このとき、ガイドローラ5は、渦巻きばね
11が被加工材Wの寸法に応じて広範囲に弾性変形する
ことによって、被加工材Wの寸法変動をすべて吸収しな
がら偏心回転し、被加工材Wを基準ブロック3の側に押
し付け、被加工材Wを確実に所定位置に案内するので、
被加工材Wの寸法変動が大きい場合であってもガイドロ
ーラ5の軸位置を調整する必要がない。
11が被加工材Wの寸法に応じて広範囲に弾性変形する
ことによって、被加工材Wの寸法変動をすべて吸収しな
がら偏心回転し、被加工材Wを基準ブロック3の側に押
し付け、被加工材Wを確実に所定位置に案内するので、
被加工材Wの寸法変動が大きい場合であってもガイドロ
ーラ5の軸位置を調整する必要がない。
【0023】この状態において、適当なプレス機を用い
て、上プレート9と共にポンチ8を押し下げることによ
って、被加工材Wの所定箇所に正確にプレス加工を施す
ことができる。
て、上プレート9と共にポンチ8を押し下げることによ
って、被加工材Wの所定箇所に正確にプレス加工を施す
ことができる。
【0024】なお、上記実施例においては、ポンチ8が
上プレート9とともに下降するタイプのものを示した
が、支柱7により下プレート2に固定された上プレート
に対してポンチのみが上下動するタイプや、プレス装置
の下型および上型に基準ブロック,ガイドローラ,停止
ブロックおよびポンチを直接配設したタイプのものにも
本発明を適用することができることはいうまでもない。
また、上記実施例では、製造コストや耐久性の観点か
らガイドローラのカバー部材の素材としてポリアセター
ルを使用した例を示したが、その他の素材、例えば金属
やポリアセタール以外の硬質樹脂を使用することも必要
に応じて可能である。
上プレート9とともに下降するタイプのものを示した
が、支柱7により下プレート2に固定された上プレート
に対してポンチのみが上下動するタイプや、プレス装置
の下型および上型に基準ブロック,ガイドローラ,停止
ブロックおよびポンチを直接配設したタイプのものにも
本発明を適用することができることはいうまでもない。
また、上記実施例では、製造コストや耐久性の観点か
らガイドローラのカバー部材の素材としてポリアセター
ルを使用した例を示したが、その他の素材、例えば金属
やポリアセタール以外の硬質樹脂を使用することも必要
に応じて可能である。
【0025】さらに、図5に示すように、カバー部材1
2の下端部に設けたフランジ12aをさらに延出させた
り、カバー部材12の上端側に第2のフランジ12bを
設けたりすることができ、これによってガイドローラ5
の内部にごみなどの異物が入らないようになり、渦巻き
ばね11の働きを長期にわたって正常に保持することが
できるようになる。
2の下端部に設けたフランジ12aをさらに延出させた
り、カバー部材12の上端側に第2のフランジ12bを
設けたりすることができ、これによってガイドローラ5
の内部にごみなどの異物が入らないようになり、渦巻き
ばね11の働きを長期にわたって正常に保持することが
できるようになる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるプ
レス金型は、基盤上に固定された軸部材と、軸部材に嵌
挿された渦巻きばねと、渦巻きばねの外周部を覆うカバ
ー部材を備えたガイドローラを使用し、渦巻きばねの弾
性力によって被加工材を案内部に押し付けるようにした
ものであるから、被加工材の寸法変動がすべて渦巻きば
ねの弾性変形によって吸収されるので、ガイドローラの
軸調整を行わなくても良好な加工精度を維持することが
でき、ゴムやポリウレタンなどのような弾性部材が不要
になるので、ガイドローラの耐久性をも向上させること
ができるという非常に優れた効果がもたらされる。 ま
た、ガイドローラの渦巻きばねを軸部材に対して回動自
在なものとすることにより、被加工材の案内が円滑に行
われるようになり、カバー部材の基盤側端部に渦巻きば
ねに係合するフランジを設けることによりきわめて簡単
な構造によってカバー部材の脱落を防止することができ
ると共に、反基盤側端部に第2のフランジを設けること
によりガイドローラ内への異物の侵入が防止され、ガイ
ドローラーの円滑な動きを長期にわたって維持すること
ができるようになる。 さらに、ガイドローラのカバー
部材を樹脂製のものとすることにより、耐久性および製
造コストの点で有利なものとなる。
レス金型は、基盤上に固定された軸部材と、軸部材に嵌
挿された渦巻きばねと、渦巻きばねの外周部を覆うカバ
ー部材を備えたガイドローラを使用し、渦巻きばねの弾
性力によって被加工材を案内部に押し付けるようにした
ものであるから、被加工材の寸法変動がすべて渦巻きば
ねの弾性変形によって吸収されるので、ガイドローラの
軸調整を行わなくても良好な加工精度を維持することが
でき、ゴムやポリウレタンなどのような弾性部材が不要
になるので、ガイドローラの耐久性をも向上させること
ができるという非常に優れた効果がもたらされる。 ま
た、ガイドローラの渦巻きばねを軸部材に対して回動自
在なものとすることにより、被加工材の案内が円滑に行
われるようになり、カバー部材の基盤側端部に渦巻きば
ねに係合するフランジを設けることによりきわめて簡単
な構造によってカバー部材の脱落を防止することができ
ると共に、反基盤側端部に第2のフランジを設けること
によりガイドローラ内への異物の侵入が防止され、ガイ
ドローラーの円滑な動きを長期にわたって維持すること
ができるようになる。 さらに、ガイドローラのカバー
部材を樹脂製のものとすることにより、耐久性および製
造コストの点で有利なものとなる。
【図1】本発明に係わるプレス金型の一実施例を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1のII−II線位置における水平断面図であ
る。
る。
【図3】(a) 図1に示したプレス金型のガイドロー
ラの形状を示す平面図である。 (b) 図3(a)に示したガイドローラの縦断面図で
ある。
ラの形状を示す平面図である。 (b) 図3(a)に示したガイドローラの縦断面図で
ある。
【図4】図3に示したガイドローラの構造を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図5】ガイドローラのカバー部材の他の形状例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】従来のプレス金型を示す概略平面図である。
【図7】(a)および(b)は図6に示したプレス金型
のガイドローラの形状を示すそれぞれ平面図および縦断
面図である。
のガイドローラの形状を示すそれぞれ平面図および縦断
面図である。
【図8】(a)および(b)は図6に示したプレス金型
のガイドローラの軸調整要領を示す概略説明図である。
のガイドローラの軸調整要領を示す概略説明図である。
1 プレス金型 2 下プレート(基盤) 3b 案内部 5 ガイドローラ 6a 停止部 8 ポンチ 10 ショルダボルト(軸部材) 11 渦巻きばね 12 カバー部材 12a フランジ 12b 第2のフランジ W 被加工材
Claims (6)
- 【請求項1】 基盤上に設けられ、被加工材を所定位置
に導く案内部と、 案内部に対して被加工材を押し付けるガイドローラと、 基盤上に設けられ、被加工材を所定位置に停止させる停
止部と、 案内部とガイドローラと停止部によって所定位置に位置
決めされた被加工材にプレス加工を施すポンチを備えた
プレス金型において、 ガイドローラは、基盤上に設けられた軸部材と、軸部材
に挿入されて取付けられた渦巻きばねと、中空筒状をな
し渦巻きばねの外周部を覆うカバー部材を有することを
特徴とするプレス金型。 - 【請求項2】 渦巻きばねが軸部材に回転自在に取付け
られてなることを特徴とする請求項1記載のプレス金
型。 - 【請求項3】 カバー部材が樹脂製であることを特徴と
する請求項1もしくは請求項2記載のプレス金型。 - 【請求項4】 カバー部材の基盤側端部に軸方向に延出
して渦巻きばねに係合するフランジを設けたことを特徴
とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプレス金
型。 - 【請求項5】 カバー部材の反基盤側端部に軸方向に延
出する第2のフランジを設けたことを特徴とする請求項
1〜請求項4のいずれかに記載のプレス金型。 - 【請求項6】 ガイドローラのカバー部材に設けた第2
のフランジが上側に位置することを特徴とする請求項5
記載のプレス金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13464894A JPH081259A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | プレス金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13464894A JPH081259A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | プレス金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081259A true JPH081259A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15133290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13464894A Pending JPH081259A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | プレス金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081259A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035013A (ja) * | 2011-08-06 | 2013-02-21 | Ueno Tekkosho:Kk | 位置決め部材 |
CN111299448A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-06-19 | 南通精丰智能设备有限公司 | 一种闭式翅片冲压生产线 |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13464894A patent/JPH081259A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013035013A (ja) * | 2011-08-06 | 2013-02-21 | Ueno Tekkosho:Kk | 位置決め部材 |
CN111299448A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-06-19 | 南通精丰智能设备有限公司 | 一种闭式翅片冲压生产线 |
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