JPH08125494A - 移動平均フィルタ - Google Patents

移動平均フィルタ

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JPH08125494A
JPH08125494A JP6258597A JP25859794A JPH08125494A JP H08125494 A JPH08125494 A JP H08125494A JP 6258597 A JP6258597 A JP 6258597A JP 25859794 A JP25859794 A JP 25859794A JP H08125494 A JPH08125494 A JP H08125494A
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average value
data
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counter
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JP6258597A
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Hisatake Sato
久武 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 順次に入力される1ビットデータの移動平均
値を算出する移動平均値算出部を有した移動平均フィル
タであって、安定に移動平均値を出力でき然も従来に比
べ回路規模が小さい移動平均フィルタを提供すること。 【構成】 移動平均値算出部10を、シフトレジスタ1
1と、シフトレジスタ11から出力されるデータ(最古
データ)およびシフトレジスタ11にこれから入力され
るデータ(最新データ)を比較するための比較手段13
と、順次に入力される前記1ビットデータの入力タイミ
ングに同期して動作すると共に、比較手段13による最
古データと最新データとの比較における大、小および等
しいかの関係に応じてアップ、ダウンあるいは状態維持
されるアップダウンカウンタ15とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばΔΣ方式のA
/Dコンバータ等より出力される1ビットデータの移動
平均値を算出するための移動平均フィルタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】信号を平滑化する一つの方法として移動
平均法と称される方法がある(例えば文献I:「ビギナ
ーズデジタルフィルタ」(1989.11.30)中村 尚五著,
東京電機大学出版局、pp.9〜15)。この移動平均
法による移動平均の具体的な算出法の一つは、移動平均
をとる区間内のデータを加算しその平均をとることによ
り移動平均値を求める方法である(文献Iの第9頁)。
また他の具体的な算出法は、k番目の移動平均値が求ま
っていてk+1番目の移動平均値を求める際に、k番目
の移動平均値を求める際に用いたデータ中の最も古いデ
ータとk+1番目の移動平均値を求めるため入力される
新しいデータとの差をk番目の移動平均値に加算して、
移動平均値を求める方法である(文献Iの第14頁)。
後者の方法は、移動平均値を求める際の計算量を減らせ
るという利点がある。
【0003】上記2つの算出法は、いずれの場合も、加
算器を含む移動平均算出部を有した移動平均フィルタに
より実施できた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動平均フィルタでは加算器を使用していたため移動平
均をとる場合に加算器でのキャリー(桁上げ)が発生す
る。従ってその分、移動平均値が確定するまでに時間が
かかる。この場合、移動平均値を利用しようとする後段
の回路に安定に移動平均値を出力するために、加算器の
出力段に加算器の出力を揃えるための例えばラッチ回路
等のような回路を設けることが行なわれる(例えば後述
の図5(A)参照)。したがって、従来技術では移動平
均フィルタの規模が大きくなってしまうという問題点が
あった。
【0005】また、最も古いデータと新しいデータとの
差を、いままで求めてあった移動平均値に加算して移動
平均値を求める後者の従来技術の場合は、次々の移動平
均値の算出の際にそれ以前の演算結果を用いていたた
め、一度ノイズあるいは誤動作によって演算誤差が生じ
るとそれがどこまでも影響してしまうという問題点があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、移動平均フィル
タの規模が大きくなってしまうという問題点を解決する
ため、この出願の第一発明によれば、順次に入力される
1ビットデータの移動平均値を算出する移動平均値算出
部を有した移動平均フィルタにおいて、移動平均値算出
部を、移動平均値を算出するための区間における最も古
いデータと次の移動平均値を求めるために今から入力さ
れるデータとを比較するための比較手段と、順次に入力
される前記1ビットデータの入力タイミングに同期して
動作すると共に、前記比較手段における前記最も古いデ
ータと前記今から入力されるデータとの大、小および等
しいかの関係に応じてアップ、ダウンあるいは状態維持
されるカウンタとを具えたもので構成したことを特徴と
する。
【0007】また、ノイズあるいは誤動作によって演算
誤差が生じるとそれがどこまでも影響してしまうという
問題点を解決するため、この出願の第二発明によれば、
順次に入力される1ビットデータの移動平均値を算出す
る移動平均値算出部を有する移動平均フィルタにおい
て、順次に入力される前記1ビットデータにおける所定
区間の移動平均値を算出するカウンタ回路と、該カウン
タ回路により算出された移動平均値を前記移動平均値算
出部で算出された移動平均値の代わりに該移動平均値算
出部にプリセットするためのタイミング発生回路とを具
えたことを特徴とする。
【0008】なお、この第二発明の実施に当たり、移動
平均値算出部を第一発明で主張する移動平均値算出部で
構成するのが好適である。第一発明の利点をも享受でき
るからである。
【0009】また、この出願の第三発明では、順次に入
力される1ビットデータの移動平均値を算出する移動平
均算出部を有する移動平均フィルタにおいて、移動平均
値算出部を、順次に入力される前記1ビットデータを移
動平均値をとるための所定ビットのパラレルデータに変
換する変換回路と、該変換回路からのパラレルデータに
よってこれに対応する移動平均値を出力するデコーダと
を具えたものとする。この場合も演算誤差の影響をなく
すことができ、移動平均をとる期間(区間)が短い場合
には移動平均フィルタの規模の縮小が図れる。
【0010】
【作用】この出願の第一発明によれば、データが入力さ
れるのに同期してこの入力データ(以下、最新データと
もいう。)と1タイミング前に移動平均値を求めるため
に使用したデータ中の最も古いデータ(以下、最古デー
タともいう。)とが比較されこれに応じカウンタが、ア
ップ、ダウン及び維持のいずれかの動作をする。これ
は、データが入力されるのに同期してカウンタが移動平
均値を算出することを意味するので、ラッチ回路を特に
設けずとも移動平均値が安定に求まる。
【0011】また、第二発明の構成によれば、移動平均
値算出部とは別に移動平均値を算出できそしてこれを移
動平均算出部にプリセットできるので、移動平均値算出
部で誤差を含む移動平均値が継続的に使用されるのを適
時阻止できる。
【0012】また、第三発明の構成によれば、移動平均
値を直接デコードできる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の各発明の実
施例について説明する。ただし、いずれの図もこれらの
発明を理解出来る程度に各構成成分の寸法、形状及び配
置関係を概略的に示してある。また、説明に用いる各図
において同様な構成成分については同一の番号を付して
示してある。
【0014】1.第一発明の実施例 図1(A)〜(C)はこの出願の第一発明の実施例の説
明図である。特に、図1(A)は実施例の移動平均フィ
ルタに備わる移動平均値算出部10の構成を示した図、
図1(B)は実施例の移動平均値算出部10に具わるシ
フトレジスタ11の一構成例を示した図、図1(C)は
実施例の移動平均値算出部10に具わる比較手段13の
一構成例を示した図である。
【0015】この実施例の移動平均フィルタにおける移
動平均値算出部10は、シフトレジスタ11と、比較手
段13と、カウンタ15とを具えている。
【0016】ここで、シフトレジスタ11は入力される
データをクロック信号に応じ1ビットずつシフトするも
のであり、かつ、移動平均をとる期間(区間)分のデー
タを蓄えることができるものである。このシフトレジス
タ11は、例えば図1(B)に示したように、Dフリッ
プフロップ11aを多段(必要なビット数)接続した公
知のもので構成出来る。
【0017】また、比較手段13は、シフトレジスタ1
1における最も古いデータ(以下、最古データともい
う。)と、これからシフトレジスタ11に入力されるデ
ータ(以下、最新データともいう)とを比較するための
ものである。この比較手段13は、例えば図1(C)に
示すように、第1及び第2のインバータ回路13a,1
3bと第1及び第2のアンド回路13c,13dとで構
成される公知のディジタルコンパレータで構成できる。
具体的には、第1及び第2のアンド回路13c,13d
のそれぞれ一方の入力端に第1及び第2のインバータ回
路13a,13bの出力端が重複なく接続され、かつ、
第1及び第2のアンド回路のそれぞれ他方の入力端には
一方の入力端に出力端が接続されたインバータ回路とは
別のインバータ回路の入力端が接続されているディジタ
ルコンパレータである。またこの場合の比較手段13
は、A入力端子(図1(A)参照)に入力されたデータ
がB入力端子に入力されたデータよりも小さい場合には
カウンタ15の値をアップさせる信号をカウンタ15に
出力し、A入力端子に入力されたデータがB入力端子に
入力されたデータよりも大きい場合にはカウンタ15の
値をダウンさせる信号をカウンタ15に出力し、A入力
端子に入力されたデータとB入力端子に入力されたデー
タとが同じカウンタ15の値をそのままとするものであ
る。
【0018】また、これらシフトレジスタ11と比較手
段13とは、次のような接続関係としてある。すなわ
ち、シフトレジスタ11における最古データが、比較手
段13の一方の入力端子ここではA端子に入力され、ま
た、このシフトレジスタ11にこれから入力される最新
データが、比較手段13の他方の入力端子ここではB端
子にも並列に入力されるよう、両者を接続してある。
【0019】また、カウンタ15は、シフトレジスタ1
1に順次に入力される1ビットデータの入力タイミング
に同期して動作すると共に、比較手段13においてなさ
れる比較結果すなわち最古データと最新データとの大、
小および等しいかの関係に応じてアップ、ダウンあるい
は状態維持されるカウンタ(以下、同期式アップダウン
カウンタという。)である。この同期式アップダウンカ
ウンタ15は、公知の同期式up/downカウンタ例
えばC−MOS標準ロジックでいえば74HC191で
構成出来る。
【0020】次に、この実施例の移動平均フィルタの理
解を深めるためにこの移動平均値算出部10の動作につ
いて説明する。
【0021】ΔΣ方式のA/Dコンバータ等から出力さ
れた1ビットデータはシフトレジスタ11に入力され
る。シフトレジスタ11はデータが入力されるごとにデ
ータをシフトする。また、シフトレジスタ11は移動平
均をとる期間だけのデータを貯えている。従って、シフ
トレジスタ11に入力されたデータは移動平均をとる期
間の最も新しいデータ(最新データ)であり、シフトレ
ジスタ11から出力されたデータは移動平均をとる期間
のもっとも古いデータ(最古データ)となる。シフトレ
ジスタ11に入力された最新データは比較手段13のB
端子に入力され、またシフトレジスタ11により出力さ
れる最古データは比較手段13のA端子に入力される。
比較手段13では、そのA端子およびB端子に入力され
たデータの大小を比較する。そしてこの場合、比較手段
13のA端子に入力されたデータがB端子入力されたデ
ータより小さい場合、同期式アップダウンカウンタ15
は現在の値をダウンさせる。逆に、比較手段13のA端
子に入力されたデータがB端子に入力されたデータより
大きい場合、同期式アップダウンカウンタ15は現在の
値をアップさせる。また、比較手段13のA端子に入力
されたデータとB端子に入力されたデータとが等しい場
合、同期式アップダウンカウンタ15は現在の値を維持
する。
【0022】ここで、移動平均をとるデータの個数nを
X (Xは正の整数)とすると、同期式アップダウンカ
ウンタ15の出力値はそのまま移動平均値を表すものと
なる。これについて具体例を示して以下に詳細に説明す
る。
【0023】移動平均をとる区間のデータ数が例えば8
個の場合であって、しかも、8個のデータが{1,0,
0,1,0,0,1,0}であり、かつ、これら8個の
データが入力される前と後のデータは全て「0」である
場合を考える。また、同期式アップダウンカウンタ15
の初期値は「0000」であると仮定する。なお、カウ
ンタ15の必要最低ビット数は、移動平均をとる区間の
データ数nにより規定でき、log2 n+1ビットであ
る。移動平均をとる区間のデータの個数が8個の場合で
あれば、n=8であるのでカウンタ15の必要最低ビッ
ト数は4ビットになる。
【0024】次に、シフトレジスタ11に上記8個のデ
ータが入力されると比較手段13のA端子にはこの8個
のデータのうちの最古データである「0」が入力され、
B端子にはこれからシフトレジスタ11に入力されるデ
ータ(最新データ)すなわち9番目のデータである
「0」(8個のデータの後は全て0と仮定しているから
である。)が入力される。すると、A端子のデータ=B
端子のデータであるので、カウンタ15の値は「000
0」のままとなる。次に、クロック信号に応じシフトレ
ジスタ11のデータが1ビット分シフトされ、かつ、新
たなデータとして10番目のデータがシフトレジスタ1
1に入力される。これに応じ、比較手段13のA端子に
はシフトレジスタ11の最古データとして今度は「1」
が入力され、B端子にはこれからシフトレジスタ11に
入力されるデータ(最新データ)すなわちこの場合も
「0」(8個のデータの後は全て0と仮定しているから
である。)が入力される。すると、A端子のデータ>B
端子のデータであるので、カウンタ15の値はアップさ
れて「0001」となる。以下、同様にして11番目〜
16番目のデータがこの実施例の移動平均算出部10に
順次に入力されると、カウンタ15の値は最終的に「0
011」になる。ここで、カウンタ15の少数点の位置
がカウンタ15の第3ビット目と第4ビット目との間で
あるとすると、カウンタ15の値「0011」は10進
数で表すと、0×20 +0×2-1+1×2-2+1×2-3
=0×1+0×0.5+1×0.25+1×0.125
=0.25+0.125=0.375となる。この値
0.375は、上記8個のデータ{1,0,0,1,
0,0,1,0}の平均値(3/8=0.375)とな
るのである。
【0025】以上のようにこの第一発明の移動平均フィ
ルタによれば、1ビットデータを入力するクロック信号
に同期して移動平均値を算出できる。加算器を用いてい
た従来技術では、加算器でのキャリー(桁上げ)が発生
する分、移動平均値が確定するまでに時間がかかるの
で、移動平均値を利用しようとする後段の回路に安定に
移動平均値を出力するために、加算器の出力段に加算器
の出力を揃えるための例えばラッチ回路等のような回路
を設けることが必要であったが、この第一発明ではこの
ようなラッチ回路が不要になる。したがって、回路規模
を小さくできるという効果が得られる。
【0026】2.第二発明の実施例 2−1.第二発明の第1実施例 次に、第二発明の第1実施例について説明する。図2
(A),(B)、図3(A)〜(F)および図4(A)
はその説明に供する図である。
【0027】この第二発明の第1実施例の移動平均フィ
ルタ20は、図2(A)に示すように、順次に入力され
る1ビットデータの移動平均値を算出する移動平均値算
出部として、第一発明の実施例で説明した移動平均値算
出部10を具えている。さらにこの第二発明の第1実施
例の移動平均フィルタ20は、順次に入力される前記1
ビットデータにおける所定区間の移動平均値を算出する
カウンタ回路21と、このカウンタ回路21により算出
された移動平均値を前記移動平均値算出部10で算出さ
れた移動平均値の代わりに前記移動平均値算出部10に
プリセットするためのタイミング発生回路23とを具え
る。
【0028】ここで、カウンタ回路21は公知のupカ
ウンタ例えばC−MOS標準ロジックでいえば74HC
161で構成出来る。ただし、このカウンタ回路21は
計数値がリセット信号により適時リセットされる。ここ
で、適時とは、少なくとも、移動平均算出部10の移動
平均値をプリセットする直前のサンプル周期においてこ
のカウンタ回路21が最新の移動平均値を計数できるよ
うにリセットされるタイミングであれば良い。典型的に
はサンプル周期ごとにリセットする構成とできる(後述
の図3、図4参照)。
【0029】また、タイミング発生回路23は、移動平
均をとるデータ個数が例えば8個の例で考えた場合、例
えば図2(B)に示したように、4つのDフリップフロ
ップ23a〜23dと、1つの3入力アンド回路23e
と、1つの2入力アンド回路23fとを具えた回路で構
成出来る。ただし、この実施例のタイミング発生回路2
3は、上記カウンタ回路21のリセット信号をも生成す
る構成としてある。このタイミング発生回路23に、ク
ロック信号CK(1ビットデータの入力用のクロック信
号でもある)を入力した場合の、この回路23の各部に
おける信号の様子を、図3(A)〜(F)に示した。図
3から明らかなように、この場合のタイミング発生回路
23は、8サンプル周期ごとにプリセット動作が行なわ
れ、かつ、プリセット直後にカウンタ回路21がリセッ
トされるものとなっている。また、図4(A)〜(E)
には、図3のタイミングで動作するタイミング発生回路
23によって、移動平均算出部10の移動平均値がカウ
ンタ回路21で算出した移動平均値に変更される様子を
示している。具体的には、移動平均算出部10の移動平
均値は、図4中の時刻t0 において、カウンタ回路21
で計数された移動平均値に置き換えられるのである。な
お、図3および図4の動作タイミング例はもちろん一例
にすぎない。
【0030】次に、この実施例の移動平均フィルタ20
の理解を深めるためにこの移動平均フィルタ20の動作
について説明する。
【0031】タイミング発生回路23はカウンタ回路
(upカウンタ)21に対してリセット信号を送る。こ
れに応じカウンタ回路21のカウント値がリセットされ
る。次に、カウンタ回路21は、移動平均値算出部10
に順次に入力される1ビットデータを移動平均値算出部
10と並列の関係で入力し、そして順次に入力される1
ビットデータ中の「1」に応じカウント値をアップさせ
「0」であればカウント値をそのままとする。これによ
りカウンタ回路21はこれにリセット信号が入力された
後の移動平均値を算出していることになる。なお、カウ
ンタ回路21が移動平均値を算出していることになる理
由は第一発明の実施例においてカウンタ15が移動平均
値を算出していた場合と同じであるので、その説明は省
略する。
【0032】カウンタ回路21が移動平均値を算出した
ところでタイミング発生回路23は移動平均算出部10
に対しプリセット信号SP を出力する。この実施例の場
合はプリセット信号SP は移動平均算出部10の同期式
アップダウンカウンタ15に供給されるよう構成してあ
る。同期式アップダウンカウンタ15は、プリセット信
号SP が入力されると、カウンタ回路21で算出されて
いる移動平均値を、同期式アップダウンカウンタ15に
プリセットする。そして、移動平均算出部10は、この
プリセットされた移動平均値を用いて以後の移動平均値
を算出する。
【0033】以上のように、第二発明の移動平均フィル
タによれば、移動平均算出部とは別に設けたカウンタ回
路21によりある区間の移動平均値を算出しこの移動平
均値を移動平均値算出部において算出した移動平均値と
入れ換えることが出来る(プリセットすることができ
る)。つまり、移動平均算出部における移動平均値を一
定周期ごと或は必要時に書き換えることが出来るのであ
る。したがって、移動平均算出部においてノイズや演算
誤差等が原因で異常な移動平均値がもし算出された場合
でもそれを適時修正できるので、異常な移動平均値が次
々の移動平均値の算出に用いられることを阻止できる。
このため、正確な移動平均値を得ることが出来る。
【0034】2−2.第二発明の第2実施例 上述の第二発明の第1実施例では、移動平均値算出部を
第一発明の移動平均算出部10で構成した例を示した。
しかし、この第二発明における移動値平均算出部はこれ
に限られず、例えば加算器を用いた従来の移動平均算出
部で構成しても良い。この第2実施例はその例である。
以下、図5(A)および(B)を参照してこの第2実施
例について説明する。
【0035】図5(A)に示したように、この第二発明
の第2実施例の移動平均フィルタ30では、移動平均算
出部をコンパレータ31、加算器33、ラッチ35およ
びセレクタ37で構成している。移動平均をとる区間の
データ数が8個とする例で考えると、コンパレータ31
は、例えば図5(B)に示したように、排他的オア(O
R)回路31a、インバータ回路31bおよびアンド回
路31cで構成でき、加算器33は4ビットフルアダー
で構成出来る。
【0036】この第2実施例の移動平均フィルタ30の
理解を深めるために、この回路における移動平均値のプ
リセット動作について説明する。タイミング発生回路2
3は例えば8サンプル周期ごとにカウンタ回路(upカ
ウンタ)21に対しリセット信号SR を出力しまたセレ
クタ37に対しプリセット信号SP を出力する。セレク
タ37はプリセット信号SP がハイレベルのときにはu
pカウンタ21の信号を加算器33に送り、それ以外の
ときはラッチ35の出力を加算器33に送る。したがっ
て、この第2実施例の場合も、プリセット信号SP ごと
に、カウンタ回路21のデータが移動平均値の算出に用
いられるので、第1実施例と同様に、演算誤差の発生を
最小限に抑えられるから、正確な移動平均値が得られ
る。
【0037】3.第三発明の説明 次に、第三発明の実施例について説明する。この説明を
図6を参照して行なう。この第三発明の移動平均フィル
タ40は、移動平均値算出部を、順次に入力される1ビ
ットデータを移動平均値をとるための所定ビットのパラ
レルデータに変換する変換回路41と、この変換回路4
1からのパラレルデータによってこれに対応する移動平
均値を出力するデコーダ43とで構成している。
【0038】ここで、移動平均をとる区間のデータ個数
がnの場合は、変換回路41は、出力端子数がnのもの
とする。このような変換回路41は、例えばシフトレジ
スタ方式のシリアル/パラレル変換器で構成出来る。ま
たデコーダ43は、例えばゲートを組み合わせた回路或
はテーブルROM(Read Only Memory)で構成出来る。
このデコーダ43は、出力端子数が少なくともlog2
n+1本のものとする。ここで、nは移動平均をとる区
間のデータ個数である。
【0039】次に、この第三発明の移動平均フィルタ4
0の動作について説明する。例えばΔΣ方式のA/D変
換器等から順次に出力される1ビットデータは、変換回
路41においてnビットのパラレルデータに変換され
る。このようにして得られたパラレルデータはデコーダ
43に入力される。デコーダ43はこのパラレルデータ
をデコードし対応するデータを出力端子より出力する。
デコーダ43を、これに入力されるパラレルデータに対
応する移動平均値をデコードできるものとしておくこと
で、所定の移動平均値が得られる。
【0040】この第三発明では移動平均値を直接デコー
ドするため、移動平均フィルタがノイズ等でもし誤動作
した場合もその影響がいつまでも移動平均値に影響する
ことがない。このため、正確な移動平均値が得られる。
【0041】上述においてはこの出願の各発明の実施例
についてそれぞれ説明した。しかしこれら発明は上述の
実施例に限られない。例えば、上述において示した具体
的な回路は、これら発明の範囲内の一例にすぎず、任意
好適な他の回路に変更できる。たとえば、第一および第
二発明において用いたシフトレジスタ11の代わりにR
AM(Random Access Memory)を用いても良い。また、
上述においては1ビットデータの供給源として、ΔΣ方
式のA/D変換器を挙げたが、この発明は1ビットデー
タを取り扱いかつその移動平均をつる必要がある場合に
広く適用出来る。例えば、ビットストリーム方式、MA
SH方式の各A/D変換器からの信号の移動平均算出な
どにもこの発明は適用出来る。
【0042】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願の第一発明によれば、順次に入力される1ビットデ
ータの移動平均値を算出する移動平均値算出部を有した
移動平均フィルタにおいて、移動平均値算出部を、所定
の比較手段と、所定のカウンタとを具えたもので構成し
たので、データが入力されるのに同期して移動平均値を
算出する移動平均フィルタを提供出来る。このため、ラ
ッチ回路を特に設けずとも移動平均値が安定に求まるか
ら、安定に移動平均値を出力でき然も従来より回路規模
が小さな移動平均フィルタが得られる。
【0043】また、この出願の第二発明によれば、順次
に入力される1ビットデータの移動平均値を算出する移
動平均値算出部を有した移動平均フィルタにおいて、移
動平均値を別途に算出する所定のカウンタ回路と、この
算出した移動平均値を移動平均算出部にプリセットする
所定のタイミング発生回路とを設けたので、移動平均算
出部の移動平均値を適時書き換え出来る移動平均フィル
タを提供できる。したがって、移動平均値算出部で誤差
を含む移動平均値が継続的に使用されるのを適時阻止で
きるので、正確な移動平均値が得られる。
【0044】また、この出願の第三発明によれば、順次
に入力される1ビットデータの移動平均値を算出する移
動平均値算出部を有した移動平均フィルタにおいて、移
動平均値算出部を、所定のシリアル/パラレル変換回路
と所定のデコーダとで構成したので、移動平均値を直接
デコードできる移動平均フィルタを提供できる。このた
め、移動平均フィルタがノイズ等でもし誤動作した場合
もその影響がいつまでも移動平均値に影響することがな
いので、正確な移動平均値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、第一発明の実施例の説明図
である。
【図2】(A)および(B)は、第二発明の第1実施例
の説明図(その1)であり、特に回路構成例の説明図で
ある。
【図3】(A)〜(F)は、第二発明の第1実施例の説
明図(その2)であり、特にタイミング発生回路の動作
例の説明図である。
【図4】(A)〜(E)は、第二発明の第1実施例の説
明図(その3)であり、特に移動平均値のプリセット動
作例の説明図である。
【図5】(A)および(B)は、第二発明の第2実施例
の説明図である。
【図6】第三発明の実施例の説明図である。
【符号の説明】
10:第一発明の実施例の移動平均値算出部 11:シフトレジスタ 13:比較手段(ディジタルコンパレータ) 15:カウンタ(同期式アップダウンカウンタ) 20:第二発明の第1実施例の移動平均フィルタ 21:カウンタ回路 23:タイミング発生回路 30:第二発明の第2実施例の移動平均フィルタ 31:コンパレータ 33:加算器 35:ラッチ 37:セレクタ 40:第三発明の実施例の移動平均フィルタ 41:変換回路 43:デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次に入力される1ビットデータの移動
    平均値を算出する移動平均値算出部を有した移動平均フ
    ィルタにおいて、 移動平均値算出部を、 移動平均値を算出するための区間における最も古いデー
    タと次の移動平均値を求めるために今から入力されるデ
    ータとを比較するための比較手段と、 順次に入力される前記1ビットデータの入力タイミング
    に同期して動作すると共に、前記比較手段における前記
    最も古いデータと前記今から入力されるデータとの大、
    小および等しいかの関係に応じてアップ、ダウンあるい
    は状態維持されるカウンタとを具えたもので構成したこ
    とを特徴とする移動平均フィルタ。
  2. 【請求項2】 順次に入力される1ビットデータの移動
    平均値を算出する移動平均値算出部を有する移動平均フ
    ィルタにおいて、 順次に入力される前記1ビットデータにおける所定区間
    の移動平均値を算出するカウンタ回路と、 該カウンタ回路により算出された移動平均値を前記移動
    平均値算出部で算出された移動平均値の代わりに該移動
    平均値算出部にプリセットするためのタイミング発生回
    路とを具えたことを特徴とする移動平均フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の移動平均フィルタにお
    いて、 前記移動平均値算出部を請求項1に記載の移動平均値算
    出部で構成したことを特徴とする移動平均フィルタ。
  4. 【請求項4】 順次に入力される1ビットデータの移動
    平均値を算出する移動平均算出部を有する移動平均フィ
    ルタにおいて、 移動平均値算出部を、 順次に入力される前記1ビットデータを移動平均値をと
    るための所定ビットのパラレルデータに変換する変換回
    路と、 該変換回路からのパラレルデータによってこれに対応す
    る移動平均値を出力するデコーダとを具えたもので構成
    したことを特徴とする移動平均フィルタ。
JP6258597A 1994-10-25 1994-10-25 移動平均フィルタ Withdrawn JPH08125494A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010271210A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Seiko Epson Corp 周波数測定装置
JP2017055353A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社豊田中央研究所 合計値演算回路とそれを備える移動平均回路

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JP2010271210A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Seiko Epson Corp 周波数測定装置
JP2017055353A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社豊田中央研究所 合計値演算回路とそれを備える移動平均回路

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