JP2017055353A - 合計値演算回路とそれを備える移動平均回路 - Google Patents

合計値演算回路とそれを備える移動平均回路 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模が小さい移動平均回路を提供する。
【解決手段】移動平均回路1は、時系列デジタル信号の変化に対応した変化成分を順次記憶し、N回前の変化成分CBを出力するように構成されているシフトレジスタ11と、時系列デジタル信号の最新の変化成分CAとN回前の変化成分CBに基づいて、最新の時系列デジタル信号DAとN回前の時系列デジタル信号DBの差に相当する補正値を調整するように構成されている補正値調整回路12と、補正値を1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値SUMに加算して、最新の時系列デジタル信号のN回分の合計値SUMを算出するように構成されている加減算回路13と、加減算回路13が算出した最新の合計値SUMを記憶するように構成されているSUM用レジスタ14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算する合計値演算回路に関する。本明細書が開示する技術はさらに、その合計値演算回路を備える移動平均回路にも関する。
非特許文献1は、時系列信号を平滑化する移動平均法を開示する。移動平均法とは、例えば時系列デジタル信号のN回分の移動平均値を求める場合、N回分の時系列デジタル信号の全てを加算して合計値を算出し、その合計値をNで除算して移動平均値を求める方法である。このような移動平均法では、データ取得期間が長い場合、即ち、Nが大きい場合、時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算するための計算量が膨大となる。
そこで、非特許文献1は、時系列デジタル信号のN回分の合計値の演算を簡素化するために、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差を1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値に加算して、最新の時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算する移動平均法を提案する。この簡素化された移動平均法では、時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算するための計算量を大幅に減らすことができる。
「ビギナーズデジタルフィルタ」 中村尚五著、東京電機大学出版局
上記の簡素化された移動平均法を移動平均回路で実現しようとすると、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号を取得するために、時系列デジタル信号を順次記憶するシフトレジスタを利用することが考えられる。しかしながら、このようなシフトレジスタは、時系列デジタル信号のビット数が多い場合に、回路規模が大きくなるという問題がある。本明細書は、時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算する合計値演算回路の回路規模を小さくする技術を提供することを目的とする。
本明細書が開示する合計値演算回路の一実施形態は、複数ビットの時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算するように構成されている。合計値演算回路は、シフトレジスタ、補正値調整回路、算出回路及び合計値用レジスタを備える。シフトレジスタは、時系列デジタル信号の変化に対応した変化成分を順次記憶し、N回前の変化成分を出力するように構成されている。補正値調整回路は、時系列デジタル信号の最新の変化成分とN回前の変化成分に基づいて、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差に相当する補正値を調整するように構成されている。算出回路は、補正値を1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値に加算して、最新の時系列デジタル信号のN回分の合計値を算出するように構成されている。合計値用レジスタは、算出回路が生成した最新の合計値を記憶するように構成されている。
上記合計値演算回路は、上記の簡素化された移動平均法を実現するための回路である。上記合計値演算回路では、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差に相当する補正値を調整するために、時系列デジタル信号の変化成分を利用する。このため、上記合計値演算回路のシフトレジスタは、時系列デジタル信号の変化成分を記憶するように構成されていればよいので、N回分の時系列デジタル信号を記憶するシフトレジスタに比して、回路規模が大幅に削減される。
図1は、実施例の移動平均回路の回路構成を示す。 図2は、実施例の移動平均回路が行う演算のアルゴリズムの概要を示す。 図3は、比較例の移動平均回路が行う演算のアルゴリズムの概要を示す。 図4は、実施例の第1変形例の移動平均回路の回路構成を示す。 図5は、実施例の第1変形例の移動平均回路が行う演算のアルゴリズムの概要を示す。 図6は、実施例の第2変形例の移動平均回路の回路構成を示す。 図7は、実施例の第2変形例の移動平均回路が行う演算のアルゴリズムの概要を示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
本明細書が開示する合計値演算回路は、複数ビットの時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算するように構成されている。合計値演算回路は、時系列デジタル信号のN回分の合計値を少なくとも演算するように構成されていればよく、必要に応じて、時系列デジタル信号の複数の合計値を演算するように構成されていてもよい。合計値演算回路は、シフトレジスタ、補正値調整回路、算出回路及び合計値用レジスタを備えていてもよい。シフトレジスタは、時系列デジタル信号の変化に対応した変化成分を順次記憶し、N回前の変化成分を出力するように構成されている。ここでいう「変化成分」とは、時系列デジタル信号の変化を直接的又は間接的に導き出すことができる信号であればよい。例えば、変化成分は、時系列デジタル信号の増減を指示する1ビットの指示信号であってもよい。補正値調整回路は、時系列デジタル信号の最新の変化成分とN回前の変化成分に基づいて、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差に相当する補正値を調整するように構成されている。ここでいう「補正値を調整する」とは、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差を算出するために必要な信号を調整してもよく、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差に相当する信号を調整してもよい。算出回路は、補正値を1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値に加算して、最新の時系列デジタル信号のN回分の合計値を算出するように構成されている。合計値用レジスタは、算出回路が生成した最新の合計値を記憶するように構成されている。
補正値調整回路の一実施形態は、第1カウンタと第2カウンタを有していてもよい。第1カウンタは、最新の変化成分に基づいて、最新の前記時系列デジタル信号を更新するように構成されている。第2カウンタは、N回前の変化成分に基づいて、N回前の時系列デジタル信号を更新するように構成されている。この場合、第1カウンタの出力信号と第2カウンタの出力信号の差が補正値に対応する。
補正値調整回路の他の一実施形態は、第3カウンタを有していてもよい。第3カウンタは、最新の変化成分とN回前の変化成分の組合せに基づいて、補正値を更新して調整するように構成されている。この場合、第3カウンタの出力信号が補正値に対応する。
上記合計値演算回路は、移動平均回路に用いられてもよい。特に、Nが2の累乗(N=2、nは正の自然数)の場合、この合計値演算回路は、除算回路を必要とせずに、移動平均値を出力する移動平均回路として動作することができる。
まず、具体的な移動平均回路の説明を始める前に、本実施例の移動平均回路が利用する簡素化された移動平均法について説明する。簡素化された移動平均法は、N回分の時系列デジタル信号の移動平均値を求める際に、N回分の時系列デジタル信号の合計値の演算を簡素化することができる。
T−1の時点の時系列デジタル信号DAのN回分の合計値SUM(T−1)は、次の数式1で表される。
Figure 2017055353
次のTの時点のN回分の時系列デジタル信号の合計値SUM(T)は、次の数式2で表される。
Figure 2017055353
数式1と数式2の下線部は一致する。したがって、数式2は、数式1を利用して次の数式3で表される。
Figure 2017055353
このように、Tの時点の合計値SUM(T)は、T−1の時点の合計値SUM(T−1)に最新の時系列デジタル信号DA(T)を加算するとともにN回前の時系列デジタル信号DA(T−N)を減算することで求められる。換言すると、Tの時点の合計値SUM(T)は、最新の時系列デジタル信号DA(T)とN回前の時系列デジタル信号DA(T−N)の差をT−1の時点の合計値SUM(T−1)に加算することで求められる。この簡素化された移動平均法は、N回分の時系列デジタル信号の全てを加算して合計値を求める場合に比して、計算量が大幅に削減されるという利点を有する。本実施例の移動平均回路は、上記の簡素化された移動平均法を利用することを特徴とする。
以下で説明する移動平均回路は、直接的には時系列デジタル信号のN回分の合計値を出力するように構成されており、この点において、時系列デジタル信号のN回分の合計値を出力する合計値演算回路と評価できる。一方、後述するように、この移動平均回路は、Nが2の累乗であることから、合計値の小数点の位置をシフトして見れば、移動平均値(SUM/N)を出力するように構成されており、この点において、時系列デジタル信号のN回分の移動平均値を出力する移動平均回路と評価できる。
図1に示されるように、移動平均回路1は、シフトレジスタ11、第1アップダウンカウンタ12A及び第2アップダウンカウンタ12Bを有する補正値調整回路12、加減算回路13及びSUM用レジスタ14を備える。また、移動平均回路1は、時系列デジタル信号DAの増減を指示する指示信号CAが入力する第1端子T1、クロック信号CKが入力する第2端子T2、リセット信号RESが入力する第3端子T3及び合計値SUMを出力する第4端子T4を備える。
シフトレジスタ11は、クロック信号CKに同期して指示信号CAを順次記憶し、N回前の指示信号CBを出力するように構成されている。シフトレジスタ11は、16段のD型フリップフロップで構成されており、直列入力直列出力型である。指示信号CA,CBは、「1」又は「0」の1ビットのデジタル信号である。
補正値調整回路12の第1アップダウンカウンタ12Aは、最新の指示信号CAに基づいて、クロック信号CKに同期して最新の時系列デジタル信号DAのカウンタ値を更新するように構成されている。例えば、第1アップダウンカウンタ12Aは、最新の指示信号CAが「1」のときに、クロック信号CKに同期して最新の時系列デジタル信号DAを増加(+1)する。一方、第1アップダウンカウンタ12Aは、最新の指示信号CAが「0」のときに、クロック信号CKに同期して最新の時系列デジタル信号DAを減少(−1)する。このため、Tの時点で第1アップダウンカウンタ12Aが出力する時系列デジタル信号DA(T)は、次の数式4で表される。なお、第1アップダウンカウンタ12Aは、リセット信号RESにより初期値にリセットされる。
Figure 2017055353
補正値調整回路12の第2アップダウンカウンタ12Bは、N回前の指示信号CBに基づいて、クロック信号CKに同期してN回前の時系列デジタル信号DBのカウンタ値を更新するように構成されている。例えば、第2アップダウンカウンタ12Bは、N回前の指示信号CBが「1」のときに、クロック信号CKに同期してN回前の時系列デジタル信号DBを増加(+1)する。一方、第2アップダウンカウンタ12Bは、N回前の指示信号CBが「0」のときに、クロック信号CKに同期してN回前の時系列デジタル信号DBを減少(−1)する。このため、Tの時点で第2アップダウンカウンタ12Bが出力するN回前の時系列デジタル信号DB(T)は、次の数式5で表される。なお、第2アップダウンカウンタ12Bは、リセット信号RESにより初期値にリセットされる。
Figure 2017055353
加減算回路13は、第1アップダウンカウンタ12Aから出力される最新の時系列デジタル信号DA、第2アップダウンカウンタ12Bから出力されるN回前の時系列デジタル信号DB、及び、SUM用レジスタ14に記憶されている1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値SUMを入力するように構成されている。加減算回路13は、1回前の合計値SUMに最新の時系列デジタル信号DAを加算するとともにN回前の時系列デジタル信号DBを減算するように構成されている。換言すると、加減算回路13は、最新の時系列デジタル信号DAとN回前の時系列デジタル信号DBの差に相当する補正値を1回前の合計値SUMに加算するように構成されている。
SUM用レジスタ14は、クロック信号CKに同期して加減算回路13の出力を取り込み、メモリに記憶するように構成されている。即ち、SUM用レジスタ14は、クロック信号CKに同期して、時系列デジタル信号のN回分の合計値SUMを更新する。
移動平均回路1は、SUM用レジスタ14に記憶されている合計値SUMを第4端子T4に出力する。この例では、Nが2の累乗(4、8、16、32、64等)であり、合計値SUMが二進のデジタル値である。このため、例えば、N=16のときは、合計値SUMの小数点の位置を左側に四桁シフトして見れば、移動平均回路1は、第4端子T4に移動平均値SUM/Nを出力するように構成されていると評価できる。
図2に、移動平均回路1の計算のアルゴリズムの概要を示す。この例では、時系列デジタル信号が8ビットであり、N=16である。また、図2は、Tの時点において、クロック信号CKに同期して各データが更新された様子を示す。図2に示されるように、移動平均回路1は、Tの時点において、最新の指示信号CA(T)に基づいて最新の時系列デジタル信号DA(T)を生成するとともに、16回前の指示信号CB(T)に基づいて、16回前の時系列デジタル信号DB(T)を生成する。16回分の指示信号は、16段のシフトレジスタに順次記憶されている。指示信号は、「1」又は「0」のデジタル信号であり、シフトレジスタの各段は、1ビットのメモリで足りる。移動平均回路1は、T−1の時点の時系列デジタル信号の合計値SUMに最新の時系列デジタル信号DA(T)を加算するとともに16回前の時系列デジタル信号DB(T)を減算することで、Tの時点の時系列デジタル信号の合計値SUMを演算する。
ここで、図3に、比較例の移動平均回路の計算のアルゴリズムの概要を示す。この比較例の移動平均回路も、計算のアルゴリズムは同一であり、T−1の時点の時系列デジタル信号の合計値SUMに最新の時系列デジタル信号DA(T)を加算するとともに16回前の時系列デジタル信号DB(T)を減算することで、Tの時点の時系列デジタル信号の合計値SUMを演算する。この比較例の移動平均回路は、16回分の8ビットの時系列デジタル信号を順次記憶するようにシフトレジスタが構成されていることを特徴とする。このように、この比較例の移動平均回路では、16回分の8ビットの時系列デジタル信号を全て記憶する必要があり、シフトレジスタの回路規模が大きい。
一方、本実施例の移動平均回路1では、1ビットの指示信号CAのみを順次記憶するようにシフトレジスタが構成されており、これにより、16回前の指示信号CB(T)に基づいて、16回前の時系列デジタル信号DB(T)が算出される。このため、本実施例の移動平均回路1では、16回分の1ビットの指示信号CAを記憶すればよく、比較例の移動平均回路のシフトレジスタに比して回路規模が大幅に削減される。
図4に、第1変形例の移動平均回路2を示す。移動平均回路2は、図1に示す移動平均回路1と対比すると、補正値調整回路12が1つの第3アップダウンカウンタ12Cで構成されていることを特徴とする。
第3アップダウンカウンタ12Cは、最新の指示信号CA及びN回前の指示信号CBの組合せに基づいて、クロック信号CKに同期して補正値用カウンタ値DCを更新して調整するように構成されている。補正値用カウンタ値DCは、最新の時系列デジタル信号とN回前の時系列デジタル信号の差分に相当する。例えば、第3アップダウンカウンタ12Cは、最新の指示信号CAが「1」及びN回前の指示信号CBが「0」のときに、クロック信号CKに同期して補正値用カウンタ値DCを増加(+2)する。第3アップダウンカウンタ12Cは、最新の指示信号CAが「0」及びN回前の指示信号CBが「1」のときに、クロック信号CKに同期して補正値用カウンタ値DCを減少(−2)する。さらに、第3アップダウンカウンタ12Cは、最新の指示信号CAとN回前の指示信号CBが一致するときに、クロック信号CKに同期して補正値用カウンタ値DCを維持する。このため、Tの時点で第3アップダウンカウンタ12Cが出力する補正値用カウンタ値DC(T)は、次の数式6で表される。なお、第3アップダウンカウンタ12Cは、リセット信号RESにより初期値にリセットされる。
Figure 2017055353
加算回路15は、第3アップダウンカウンタ12Cから出力される補正値用カウンタ値DC、及び、SUM用レジスタ14に記憶されている1回前の時系列デジタル信号のN回分の合計値SUMを入力するように構成されている。加算回路15は、1回前の合計値SUMに補正値用カウンタ値DCを加算するように構成されている。
図5に、移動平均回路1の計算のアルゴリズムの概要を示す。この例では、時系列デジタル信号が8ビットであり、N=16である。また、図5は、Tの時点において、クロック信号CKに同期して各データが更新された様子を示す。図5に示されるように、移動平均回路2は、最新の指示信号CA(T)と16回目の指示信号CB(T)の組合せに基づいて、Tの時点の補正値用カウンタ値DC(T)を生成し、T−1の時点の時系列デジタル信号の合計値SUMにその補正値用カウンタ値DC(T)を加算することで、Tの時点の時系列デジタル信号の合計値SUMを演算する。
図4の移動平均回路2では、図1の移動平均回路1と対比すると、補正値調整回路12が1つのカウンタ回路で構成されているので、回路規模がさらに削減される。
図6に、第2変形例の移動平均回路3を示す。この移動平均回路3は、複数の移動平均値を出力するように構成されていることを特徴とする。移動平均回路3は、図1に示す移動平均回路1と対比すると、加減算回路16及びSUM’用レジスタ17を追加で備えるとともに、補正値調整回路12が第4アップダウンカウンタ12Dを追加で有することを特徴とする。また、移動平均回路3は、合計値SUM’を出力する第5端子T5を備える。
移動平均回路3では、図1に示す移動平均回路1と対比すると、シフトレジスタ11にも変更が加えられている。シフトレジスタ11は、クロック信号CKに同期して指示信号CAを順次記憶し、N回前の指示信号CBを出力するとともに、M回前の指示信号CDを出力するように構成されている。M>Nである。シフトレジスタ11は、64段のD型フリップフロップで構成されており、直列入力直列出力型である。
補正値調整回路12の第4アップダウンカウンタ12Dは、M回前の指示信号CDに基づいて、クロック信号CKに同期してM回前の時系列デジタル信号DDのカウンタ値を更新するように構成されている。例えば、第4アップダウンカウンタ12Dは、M回前の指示信号CDが「1」のときに、クロック信号CKに同期してM回前の時系列デジタル信号DDを増加(+1)する。一方、第4アップダウンカウンタ12Dは、M回前の指示信号CDが「0」のときに、クロック信号CKに同期してM回前の時系列デジタル信号DDを減少(−1)する。このため、Tの時点で第4アップダウンカウンタ12Dが出力するM回前の時系列デジタル信号DD(T)は、次の数式7で表される。なお、第4アップダウンカウンタ12Dは、リセット信号RESにより初期値にリセットされる。
Figure 2017055353
加減算回路16は、第1アップダウンカウンタ12Aから出力される最新の時系列デジタル信号DA、第4アップダウンカウンタ12Dから出力されるM回前の時系列デジタル信号DD、及び、SUM’用レジスタ17に記憶されている1回前の時系列デジタル信号のM回分の合計値SUM’を入力するように構成されている。加減算回路16は、1回前の合計値SUM’に最新の時系列デジタル信号DAを加算するとともにM回前の時系列デジタル信号DDを減算するように構成されている。換言すると、加減算回路16は、最新の時系列デジタル信号DAとM回前の時系列デジタル信号DDの差に相当する補正値を1回前の合計値SUM’に加算するように構成されている。
SUM’用レジスタ17は、クロック信号CKに同期して加減算回路16の出力を取り込み、メモリに記憶するように構成されている。即ち、SUM’用レジスタ17は、クロック信号CKに同期して、時系列デジタル信号のM回分の合計値SUM’を更新する。
移動平均回路3は、SUM’用レジスタ17に記憶されている合計値SUM’を第5端子T5に出力する。この例では、Mが2の累乗(4、8、16、32、64等)であり、合計値SUM’が二進のデジタル値である。このため、例えば、M=64のときは、合計値SUM’の小数点の位置を左側に六桁シフトして見れば、移動平均回路3は、第5端子T5に移動平均値SUM’/Mを出力するように構成されていると評価できる。
図7に、移動平均回路3の計算のアルゴリズムの概要を示す。この例では、時系列デジタル信号が8ビットであり、N=16であり、M=64である。また、図7は、Tの時点において、クロック信号CKに同期して各データが更新された様子を示す。図7に示されるように、移動平均回路3は、Tの時点において、最新の指示信号CA(T)に基づいて最新の時系列デジタル信号DA(T)を生成し、16回前の指示信号CB(T)に基づいて、16回前の時系列デジタル信号DB(T)を生成し、さらに、64回前の指示信号CD(T)に基づいて、64回前の時系列デジタル信号DD(T)を生成する。64回分の指示信号は、64段のシフトレジスタに順次記憶されている。指示信号は、「1」又は「0」のデジタル信号であり、シフトレジスタの各段は、1ビットのメモリで足りる。移動平均回路3は、T−1の時点の時系列デジタル信号の合計値SUMに最新の時系列デジタル信号DA(T)を加算するとともに16回前の時系列デジタル信号DB(T)を減算することで、Tの時点の時系列デジタル信号の16回分の合計値SUMを演算し、さらに、T−1の時点の時系列デジタル信号の合計値SUM’に最新の時系列デジタル信号DA(T)を加算するとともに64回前の時系列デジタル信号DD(T)を減算することで、Tの時点の時系列デジタル信号の64回分の合計値SUM’を演算する。
このように、移動平均回路3は、16回分の移動平均値及び64回分の移動平均値を出力するように構成されている。移動平均回路3では、その複数の移動平均値の演算のために、シフトレジスタ11と第1アップダウンカウンタ12Aを兼用して用いることを特徴とする。このため、移動平均回路3は、少ない回路規模で複数の移動平均値を出力することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:移動平均回路
11:シフトレジスタ
12:補正値調整回路
12A:第1アップダウンカウンタ
12B:第2アップダウンカウンタ
13:加減算回路
14:SUM用レジスタ
15:除算回路

Claims (5)

  1. 複数ビットの時系列デジタル信号のN回分の合計値を演算する合計値演算回路であって、
    前記時系列デジタル信号の変化に対応した変化成分を順次記憶し、N回前の変化成分を出力するように構成されているシフトレジスタと、
    前記時系列デジタル信号の最新の変化成分とN回前の変化成分に基づいて、最新の前記時系列デジタル信号とN回前の前記時系列デジタル信号の差に相当する補正値を調整するように構成されている補正値調整回路と、
    前記補正値を1回前の前記時系列デジタル信号のN回分の合計値に加算して、最新の前記時系列デジタル信号のN回分の合計値を算出するように構成されている算出回路と、
    前記算出回路が算出した最新の前記合計値を記憶するように構成されている合計値用レジスタと、を備える、合計値演算回路。
  2. 前記変化成分は、前記時系列デジタル信号の増減を指示する1ビットの指示信号である、請求項1に記載の合計値演算回路。
  3. 前記補正値調整回路は、
    最新の前記変化成分に基づいて、最新の前記時系列デジタル信号を更新するように構成されている第1カウンタと、
    N回前の前記変化成分に基づいて、N回前の前記時系列デジタル信号を更新するように構成されている第2カウンタと、を有しており、
    前記第1カウンタの出力信号と前記第2カウンタの出力信号の差が前記補正値に対応する、請求項1又は2に記載の合計値演算回路。
  4. 前記補正値調整回路は、
    最新の前記変化成分とN回前の前記変化成分の組合せに基づいて、前記補正値を更新して調整するように構成されている第3カウンタ、を有しており、
    前記第3カウンタの出力信号が前記補正値に対応する、請求項1又は2に記載の合計値演算回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の合計値演算回路を備えており、
    Nが、2の累乗である、移動平均回路。
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