JPH0812409A - ケイ酸カルシウム成形体及びその製造法 - Google Patents

ケイ酸カルシウム成形体及びその製造法

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JPH0812409A
JPH0812409A JP15124894A JP15124894A JPH0812409A JP H0812409 A JPH0812409 A JP H0812409A JP 15124894 A JP15124894 A JP 15124894A JP 15124894 A JP15124894 A JP 15124894A JP H0812409 A JPH0812409 A JP H0812409A
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Nobuhiro Kataoka
信裕 片岡
Masatada Itou
優忠 井東
Masaaki Nagai
正明 長井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のケイ酸カルシウム成形体の優れた特性を
損なうことなく、角欠けの低減されたケイ酸カルシウム
成形体の提供を目的とする。 【構成】本発明はケイ酸カルシウム水和物70〜99重
量部及びワラストナイト1〜30重量部の配合物100
重量部に対し、補強繊維1〜30重量部、ラテックス1
〜40重量部、膨張材1〜15重量部及び水からなるケ
イ酸カルシウム水和物スラリ−組成物を成形、乾燥して
なるケイ酸カルシウム成形体及びその製造方法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量高強度で耐熱性、寸
法安定性に優れ、木材と同等の加工性を有するケイ酸カ
ルシウム成形体及びその製造法に関する。さらに詳しく
は、本発明は加工時の角欠けを低減できる優れた角欠け
防止性能を有するケイ酸カルシウム成形体及びその製造
法に関し、建築材料、断熱や保温材料等として好適に使
用される。
【0002】
【従来の技術】ケイ酸カルシウムは軽量で熱的にも安定
な物質であるため、その特性を生かして建築材料、断熱
や保温材料等として種々の成形体に成形され、多量に市
販されている。またケイ酸カルシウム成形体及びその製
法については、例えば次に例示するようにすでに多数提
案されている。
【0003】ケイ酸カルシウム水和物、水硬性石膏、
重合体エマルジョン、重合体エマルジョン用凝集材及び
水、さらには補強繊維からなるスラリ−を成形、乾燥し
てなるケイ酸カルシウム成形体(特開昭54−1642
8号公報)。 ケイ酸カルシウム水和物、カルボキシル基を含むスチ
レン−ブタジエン共重合ラテックス、カチオン型高分子
凝集剤及び水からなるスラリ−を成形、乾燥してなるケ
イ酸カルシウム成形体(特開昭60−246251号公
報)。 ケイ酸カルシウム水和物、補強繊維、ラテックス、分
散剤からなるケイ酸カルシウム成形体(特開昭62−1
23053号公報)。 ケイ酸カルシウム成形体を製造する際に、水と反応し
てエトリンガイトを生成する物質をケイ酸カルシウム固
形分100重量部に対して1〜15重量部配合し、水の
存在下で混合し、成形、乾燥してケイ酸カルシウム成形
体を製造する方法(特公平3−3635号公報)。
【0004】しかしながら、のケイ酸カルシウム成形
体は曲げ強度が最高でも約100kgf/cm2 程度に
すぎないだけでなく、水硬性石膏が多量を含有している
ために鋸、ドリル、刃物等での加工時の切削性や角が欠
けたりする角欠け防止性能に難点があり、また耐熱性、
寸法安定性の面でも問題がある。、、の成形体
は、曲げ強度や耐熱性についてはそれなりに改善される
が、切削性や角欠け防止についてはほとんど考慮されて
おらず、これらの面が未だ十分とはいえない。
【0005】また特公昭57−49502号公報には、
珪酸原料と石灰原料との水熱合成反応の際に、少量の
ワラストナイトを添加し、ゾノトライト結晶生成の核
(触媒)として作用させてゾノトライト(ケイ酸カルシ
ウム水和物)を短時間で生成させ、成形、乾燥してケイ
酸カルシウム成形体を製造方法が記載されている。この
方法による場合、反応促進効果はあるが、添加したワラ
ストナイトはオ−トクレ−ブでのゾノトライト結晶の生
成に消費されて成形体の切削性や角欠け防止性能に問題
が残る。
【0006】上述した角欠け防止性能は、例えばラテッ
クスの使用量を増加させる方法をとると、ケイ酸カルシ
ウム水和物同士、ケイ酸カルシウム水和物と補強繊維の
接着力が強くなりそれなりに角欠け防止性能を向上させ
ることができるが、耐熱性が劣化したり、ラテックス中
に含まれる界面活性剤により混練スラリ−の起泡現象を
生じる場合があり、プレス成形に際して成形体にふく
れ、剥離等やウロコ状の模様が発生して角欠けや塗料ム
ラの原因になる。また成形体の嵩比重を0.6〜0.7
高くすることによっても改善は可能ではあるが、切削時
の加工性が低下するため適当な方法とはいえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量高強度
で耐熱性、寸法安定性、加工性に優れたケイ酸カルシウ
ム成形体のこれら特性を損なうことなく、切削性がよ
く、角欠けを低減できる角欠け防止性能のよいケイ酸カ
ルシウム成形体及びその製法を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の特
性を損なわずに、特に従来提案されまた市販されている
ケイ酸カルシウム成形体は角欠けが生じやすいという難
点を改善することを第一の課題として鋭意研究を行った
結果、水熱合成反応等で得られたケイ酸カルシウム水和
物に、特定量のワラストナイト、補強繊維、ラテックス
及び膨張材を配合したケイ酸カルシウム水和物スラリ−
組成物を成形、乾燥すると課題を解決できる角欠け防止
性能のよいケイ酸カルシウム成形体が得られることを知
見し、本発明に到った。
【0009】本発明は、ケイ酸カルシウム水和物70〜
99重量部及びワラストナイト1〜30重量部の配合物
100重量部に対し、補強繊維1〜30重量部、ラテッ
クス1〜40重量部、膨張材1〜15重量部及び水から
なるケイ酸カルシウム水和物スラリ−組成物を成形、乾
燥してなるケイ酸カルシウム成形体に関する。また本発
明は、ケイ酸カルシウム水和物90〜97重量部及びア
スペクト比10〜50の繊維状β−ワラストナイト3〜
10重量部の配合物100重量部に対し、補強繊維1〜
30重量部、ラテックス1〜40重量部膨張材1〜15
重量部及び水からなるケイ酸カルシウム水和物スラリ−
組成物を成形、乾燥してなるケイ酸カルシウム成形体に
関する。
【0010】さらには本発明は、石灰質原料、ケイ酸質
原料及び水の水熱合成反応させてケイ酸カルシウム水和
物スラリ−を調製した後、ケイ酸カルシウム水和物70
〜99重量部に対してアスペクト比10〜50の繊維状
β−ワラストナイトを1〜30重量%配合し、次いで該
ケイ酸カルシウム水和物と繊維状β−ワラストナイトの
合計物100重量部に対して補強繊維を1〜30重量
部、ラテックスを1〜40重量部、膨張材を1〜15重
量部の割合で配合し、得られたケイ酸カルシウム水和物
スラリ−組成物を成形、乾燥することを特徴とするケイ
酸カルシウム成形体の製造法に関する。
【0011】本発明において、ケイ酸カルシウム水和物
は、石灰質原料、ケイ酸質原料及び水の水熱合成反応に
よって生成する通常ゾノトライト、トバモライトと呼ば
れているケイ酸カルシウム水和物が好適に使用される。
石灰質原料としては、例えば生石灰、消石灰等が使用さ
れ、ケイ酸質原料としては無水ケイ酸、珪石、珪砂、フ
ェロシリコンダスト等が使用される。これら原料は、普
通微粉砕してSiO2 とCaOのモル比が略1:1にな
るような割合で使用し、水と混合して一般にはオ−トク
レ−ブで150〜250°Cの温度で1〜24時間連続
的にあるいは断続的に攪拌して水熱合成反応させると、
ケイ酸カルシウム水和物のスラリ−が得られる。ケイ酸
カルシウム水和物のスラリ−は、これを乾燥して水を加
えて使用してもよいが、水熱合成反応後のケイ酸カルシ
ウム水和物のスラリ−をそのまま使用した方が便利であ
る。
【0012】本発明において、ワラストナイトは曲げ強
度、加工性の改善にも寄与するが、特に角欠け防止性能
の向上に寄与し、成形体のプレス面に垂直方向は勿論の
こと平行方向の角欠けに対しても効果がある。ワラスト
ナイトの配合量はケイ酸カルシウム水和物70〜99重
量部に対して1〜30重量部、好ましくはケイ酸カルシ
ウム水和物90〜97重量部に対して3〜10重量部で
ある。ワラストナイトの配合量が多すぎるとプレス成形
前の容量が減少し成形時の成形圧が低下しケイ酸カルシ
ウム水和物同士、ケイ酸カルシウム水和物と補強繊維の
密着力が低下し角欠け防止性能は改善されない。また少
なすぎるとその配合効果が十分でないので前記範囲が好
適である。
【0013】またワラストナイトとしては、繊維状β型
のアスペクト比が10〜50、好ましくは30〜50の
ワラストナイトが特に好適に使用される。繊維径として
は普通には10〜15μm(平均繊維径)、繊維長は3
50〜450μm(平均繊維長)が使用される。粒状の
α型のワラストナイトでは角欠け防止性能の効果はほと
んどない。またアスペクト比が小さすぎると繊維補強効
果がなく、また大きすぎると成形時に例えばプレス成形
時に配向しプレス面に垂直方向の角欠けに対して効果が
なくなるので適当ではない。
【0014】本発明において補強繊維は、ケイ酸カルシ
ウム成形体の強度、角欠け防止性能及び弾性率を向上さ
せ、また成形体製造時のスラリ−中でケイ酸カルシウム
水和物及びラテックスの保持性を向上させてプレス成形
の際のろ過分離を良好にならしめる作用がある。なお補
強繊維は成形時にプレス面に平行方向に配向するため成
形体はプレス面に平行方向に対しての角欠けは発生し難
いが垂直方向に対しては角欠けが生じやすい。補強繊維
の配合量は、加工性、耐水性、耐熱性等の面も考慮する
とケイ酸カルシウム水和物とワラストナイトとの配合物
100重量部に対し、1〜30重量部、好ましくは3〜
10重量部が好適である。
【0015】本発明において使用される補強繊維として
は、例えばガラス繊維、石綿、シリカウ−ル、スラグウ
−ル、カ−ボン繊維等の無機繊維、ナイロン繊維、ポリ
プロピレン繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポ
リ塩化ビニル繊維、パルプ繊維、麻繊維等の有機繊維を
挙げることができるが、有機繊維は刃物で削る時に切れ
が悪く切削面が荒れることがあり、また可燃性でもある
ので無機繊維の方が好ましく使用される。また無機繊維
のなかでも繊維径が13μm以下のガラス繊維は好適で
ある。補強繊維は一種類使用しても複数使用してもよ
い。
【0016】ラテックスはケイ酸カルシウム成形体中で
ケイ酸カルシウム水和物同士、ケイ酸カルシウム水和物
と補強繊維とを固着する作用をし、釘や螺子の保持力が
よくなり、切削加工時の研削性、角欠けの改善に寄与す
る。ラテックスの配合量は、ケイ酸カルシウム水和物と
ワラストナイトとの配合物100重量部に対し、1〜4
0重量部、好ましくは3〜15重量部が好適である。ラ
テックスの配合量が少なすぎると加工性や角欠け防止性
能が悪くなり多すぎると角欠け防止性能はよくなるが耐
熱性が悪くなる。
【0017】ラテックスとしては、溶液型、エマルジョ
ン型のいずれでも使用することができる。具体的には例
えば、ブタジエン重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル
ゴム、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、イソ
プレン(共)重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリ塩化ビニル等を挙げることができる。
【0018】本発明において膨張材の配合量は、ケイ酸
カルシウム水和物とワラストナイトとの配合物100重
量部に対し、1〜15重量部、好ましくは3〜10重量
部が好適である。膨張材の配合量が少なすぎるとケイ酸
カルシウム成形体の乾燥過程での収縮が大きくソリや層
間剥離が生じやすくなり、また逆に多すぎると加工性に
難があり強度も低下するので前記範囲が好適である。
【0019】膨張材としては、水と反応してエトリンガ
イトを生成する物質で、ACIの分類でKタイプ、Mタ
イプ及びSタイプからなる群から選択された少なくとも
1種以上の膨張剤、カルシウムサルホアルミネ−ト系ク
リンカ−の単独又は石膏との混合物あるいはアルミネ−
ト系クリンカ−と石膏との混合物、高炉スラグ粉又は水
酸化アルミニウムを含む物質、石膏、消石灰又は生石灰
の混合物、アルミナセメントと石膏の混合物等を使用す
ることができる。膨張材は、ケイ酸カルシウム成形体の
製造工程において水と反応しエトリンガイト結晶(3C
aO・Al2 3 ・3CaSO4 ・nH2 O:n=31
〜32)を生成することによって乾燥過程での収縮を低
減させ、成形体のソリや層間剥離を防止する等の作用が
ある。
【0020】本発明のケイ酸カルシウム成形体は、ケイ
酸カルシウム水和物、ワラストナイト、補強繊維、ラテ
ックス、膨張材及び水を混練したケイ酸カルシウム水和
物スラリ−組成物を成形、乾燥することによって得られ
る。
【0021】ケイ酸カルシウム水和物、ワラストナイ
ト、補強繊維、ラテックス、膨張材及び水の混練には、
通常使用されている混練機、ニ−ダ−等が使用される
が、均一に分散、混合されたスラリ−組成物を得ること
ができればどのような方法で混練してもよい。またケイ
酸カルシウム水和物スラリ−組成物を得るにあたっては
必要に応じてろ過助剤、分散剤、凝集剤、着色材、老化
防止材等を本発明の課題を損なわない範囲内で適宜添加
しても差し支えない。
【0022】ケイ酸カルシウム水和物スラリ−組成物の
成形には、例えば型枠にスラリ−を充填して加圧脱水す
るプレス成形法が採用されるが、目的や用途に応じて従
来公知の押出成形、抄造成形、減圧成形等の成形法が適
宜採用される。成形物を乾燥する際の温度は、100〜
180°C、好ましくは110〜160°Cが適当であ
る。乾燥温度が高すぎるとラテックスの分解や劣化が生
じて得られる成形体が変色したり、強度低下や角欠け防
止性能の低下が生じたりし、また乾燥温度が低すぎると
乾燥に長時間要するだけでなく、ケイ酸カルシウム水和
物と各配合物との結合力が弱くなって強度が低下したり
する。
【0023】
【実施例】実施例及び比較例を示し本発明をさらに説明
する。各例において角欠け防止性能、加工性、耐熱性の
評価は次の方法で行った。 (1)角欠け防止性能 ケイ酸カルシウム成形体を500×500mmに切断
し、図1に示すようにNCル−タ−を使用して表1の切
削条件で切削し、エッジ部の角欠け長さ及び欠損コ−ナ
−数を測定し、式(1)及び式(2)に従い角欠け率及
びコ−ナ−部欠損として算出した。
【0024】
【表1】
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】(2)加工性 試料成形体のカンナによるカンナがけを行ってカンナが
けの容易さ、表面状態、切削粉の発生状況を観察、のこ
ぎりで切断して切断の容易さ、切断面の状態で評価(良
○、×不可)した。 (3)耐熱性 試料成形体の1000°C5時間での収縮率を測定して
評価した。 (4)曲げ強度 JIS A1408に準じた建築用ボード類の曲げ試験
方法で評価した。
【0028】実施例1 消石灰と無水ケイ酸とをCaO:SiO2 のモル比が
1:1になるように混合し、CaOとSiO2 との合計
重量に対して13.5倍重量の水を加えてオ−トクレ−
ブ中で攪拌下に温度210°C、圧力19kgf/cm
2 で4時間水熱合成反応を行いケイ酸カルシウム水和物
スラリ−を得た。次いでケイ酸カルシウム水和物スラリ
−に、スラリ−中のケイ酸カルシウム水和物95重量部
に対して繊維径13μm、繊維長400μm、アスペク
ト比30のβ−ワラストナイト(啓和炉材株式会社製、
商品名サイカテックH−11)を5重量部の割合で加
え、ケイ酸カルシウム水和物とワラストナイト100重
量部に対してガラス繊維(日本硝子繊維株式会社製、商
品名RESBGP10WG)7重量部、スチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックス(日本ゼオン株式会社製、商
品名UZ−1)7重量部(固体重量)、カルシウムサル
ホアルミネ−ト系膨張剤(電気化学株式会社製、商品名
CAS#20)5重量部加えて混合機で均一に混合し、
ケイ酸カルシウム水和物スラリ−組成物を製造した。
【0029】次いでケイ酸カルシウム水和物スラリ−組
成物を1×3mの型枠に充填して50kgf/cm2
圧力で加圧脱水した後、150°Cで13時間空気雰囲
気下に乾燥し、嵩比重0.50のケイ酸カルシウム成形
体を製造した。得られたケイ酸カルシウム成形体の評価
結果は表2に示す。
【0030】実施例2 アスペクト比30のβ−ワラストナイトの配合量を、ケ
イ酸カルシウム水和物90重量部に対して10重量部に
代えたほかは、実施例1と同様にして嵩比重0.50の
ケイ酸カルシウム成形体を製造した。得られたケイ酸カ
ルシウム成形体の評価結果は表2に示す。
【0031】比較例1 ワラストナイトを配合しなかったほかは、実施例1と同
様にして嵩比重0.50のケイ酸カルシウム成形体を製
造した。得られたケイ酸カルシウム成形体の評価結果は
表2に示す。
【0032】比較例2 ワラストナイトを配合せず、成形体の嵩比重を0.60
としたほかは、実施例1と同様にしてケイ酸カルシウム
成形体を製造した。得られたケイ酸カルシウム成形体の
評価結果は表2に示す。
【0033】比較例3 ワラストナイトを配合せず、ラテックスの量を7重量部
から11重量部に代えたほかは、実施例1と同様にして
嵩比重0.50のケイ酸カルシウム成形体を製造した。
得られたケイ酸カルシウム成形体の評価結果は表2に示
す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明のケイ酸カルシウム成形体は、角
欠け防止性能に優れ、軽量高強度で耐熱性、加工性、寸
法安定性がよい。また本発明によると、従来のケイ酸カ
ルシウム成形体の優れた特性を損なうことなく、角欠け
の低減されたケイ酸カルシウム成形体を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】角欠け防止性能の評価方法を説明するための図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:42 Z 24:24 22:14) D 103:60 111:30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ酸カルシウム水和物70〜99重量部
    及びワラストナイト1〜30重量部の配合物100重量
    部に対し、補強繊維1〜30重量部、ラテックス1〜4
    0重量部膨張材1〜15重量部及び水からなるケイ酸カ
    ルシウム水和物スラリ−組成物を成形、乾燥してなるケ
    イ酸カルシウム成形体。
  2. 【請求項2】ケイ酸カルシウム水和物90〜97重量部
    及びアスペクト比10〜50の繊維状β−ワラストナイ
    ト3〜10重量部の配合物100重量部に対し、補強繊
    維1〜30重量部、ラテックス1〜40重量部膨張材1
    〜15重量部及び水からなるケイ酸カルシウム水和物ス
    ラリ−組成物を成形、乾燥してなるケイ酸カルシウム成
    形体。
  3. 【請求項3】石灰質原料、ケイ酸質原料及び水の水熱合
    成反応させてケイ酸カルシウム水和物スラリ−を調製し
    た後、ケイ酸カルシウム水和物70〜99重量部に対し
    てアスペクト比10〜50の繊維状β−ワラストナイト
    を1〜30重量%配合し、次いで該ケイ酸カルシウム水
    和物と繊維状β−ワラストナイトの合計物100重量部
    に対して補強繊維を1〜30重量部、ラテックスを1〜
    40重量部、膨張材を1〜15重量部の割合で配合し、
    得られたケイ酸カルシウム水和物スラリ−組成物を成
    形、乾燥することを特徴とするケイ酸カルシウム成形体
    の製造法。
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