JPH0812360A - ガラスセルの製造方法および製造装置 - Google Patents

ガラスセルの製造方法および製造装置

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JPH0812360A
JPH0812360A JP16598494A JP16598494A JPH0812360A JP H0812360 A JPH0812360 A JP H0812360A JP 16598494 A JP16598494 A JP 16598494A JP 16598494 A JP16598494 A JP 16598494A JP H0812360 A JPH0812360 A JP H0812360A
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JP
Japan
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glass cell
mold
glass
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cell
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JP16598494A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Izawa
哲雄 伊沢
Hiroaki Negishi
広明 根岸
Yasuhiro Yoneda
靖弘 米田
Motosuke Mitsusaka
元右 三坂
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスセルと金型とを簡単に離型でき、かつ
ガラスセルに割れや融着を生じさせない。 【構成】 下型3上に載置したガラスセル1aの成形中
に、ガラスセル1aの上端外側コーナー部に当接してガ
ラスセル1aを位置決め保持する上位置決め部材10を
エアシリンダ12により上下動可能に設ける。また、ガ
ラスセル1aの下端外側コーナー部に当接してガラスセ
ル1aを位置決め保持する下位置決め部材10をエアシ
リンダ13により上下動可能に設ける。上下両位置決め
部材10,11は、ガラスセル1aと上型2,右型4,
左型5の離型が完了した後に、ガラスセル1aから離反
する。上下両位置決め部材10,11はガラスセル1a
のガラス転移点温度以下でかつガラス転移点温度より2
00℃低い温度以上に加熱し、ガラスセル1の割れと融
着を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動化学分析装置の分
光分析装置において測定用に使用されるガラスセルの製
造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学センサによる化学分析装置には、試
料を入れるためのガラスセルが用いられている。本願の
請求項1〜4に係る発明に関する従来技術としては、特
公平3−69852号公報に記載されている。上記公報
に記載されたガラスセルの製造方法は、底部のあるガラ
ス管内に、角のないほぼ方形の金型を挿入配置し、加熱
しながらガラス管内壁と金型外周との間隙を減圧するこ
とにより管内壁を金型外周の形状に成形し、ガラス管の
冷却後、金型を除去し、光が透過する相対向する側面外
周を研磨することを特徴としている。
【0003】さらに、上記公報では、金型の材質がガラ
スの軟化点よりも高く、かつ、ガラス管の線膨張率より
も大きい金属であること、金型を挿入配置したガラス管
を不活性雰囲気下で加熱すること、金型がチッ化チタン
および炭化チタンより選ばれるチタン化合物の皮膜を有
することが特徴となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
には以下のような欠点があった。光が浸透する相対向す
るガラス管の側面は、所定の精度を得るために、成形し
たガラス管の外周を研磨する後工程が必要になってい
た。また、成形後ガラス管を冷却し、金型を除去する工
程では、ガラス管の内壁と金型との間に例えば17〜3
4μmの間隙を生じさせれば、ガラス管より金型を容易
に抜き取ることができると述べられている。しかし、成
形中のガラス管と金型は密着しており、いわゆるオプテ
ィカル・コンタクトの状態にある。そのため、冷却時も
ガラス管が金型と密着したまま引っ張られつつ収縮する
ことになる。ガラス管と金型が密着したままで金型をガ
ラス管から抜き取ろうとすると、ガラス管と金型との密
着を解除する力が必要となる。しかし、従来の方法で
は、前記力を加えることは難しく、無理に力を加える
と、離型後のガラス管に割れが生じたり、ガラス管の破
片が金型に融着して平滑な面をもつガラス管を製造する
ことが難しかった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、請求項1,3,4に係る発明は、ガラ
スセルの光学的に必要な面の内面および外面を研磨する
工程を必要とせずにガラスセルを製造することができ、
かつ成形したガラスセルと金型との密着を簡単に解除で
きるガラスセルの製造方法および製造装置を提供するこ
とを目的とする。請求項2に係る発明は、成形後のガラ
スセルに割れや融着を生じさせないガラスセルの製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明のガラスセルの製造方法は、ガ
ラスセルを内型と外型からなる型ユニットにより成形す
る工程と、成形中のガラスセルに1つ以上の位置決め部
材を当接する工程と、ガラスセルの成形が終了した後に
前記位置決め部材をガラスセルに当接させつつ成形用の
内型と外型をガラスセルから離型する工程と、前記離型
が終了した後に前記位置決め部材をガラスセルから離反
する工程とから構成した。
【0007】請求項2に係る発明のガラスセルの製造方
法は、請求項1にあって位置決め部材をガラスセルのガ
ラス転移点温度以下でかつガラス転移点温度より200
℃低い温度以上に温度制御して、成形中のガラスセルに
当接するように構成した。
【0008】請求項3に係る発明は、内型と外型からな
る型ユニットによりガラスセルを成形するガラスセル製
造装置において、ガラスセルの上端部および下端部に当
接してガラスセルを位置決めする位置決め部材と、前記
位置決め部材をガラスセルに対して当接および離反自在
に駆動する駆動装置を設けて構成した。
【0009】請求項4に係る発明は、内型と外型からな
る型ユニットによりガラスセルを成形するガラスセル製
造装置において、ガラスセル素材を載置する外型に設け
た位置決め部と、ガラスセルの上端部に当接してガラス
セルを位置決めする位置決め部と、前記位置決め部材を
ガラスセルに対して当接および離反自在に駆動する駆動
装置を設けて構成した。
【0010】
【作用】請求項1,3の構成によれば、位置決め部材を
ガラスセルに当接させた状態でガラスセルを離型させる
ため、ガラスセルと金型との密着状態を簡単に解除する
ことができる。また、位置決め部材をガラスセルから離
反させた後、ガラスセルを回収することができる。
【0011】また、請求項2の構成によれば、成形中の
ガラスセルに当接する位置決め部材をガラスセルのガラ
ス転移点温度以下に加熱すると、ガラスセルと位置決め
部材との融着が防止される。一方、位置決め部材をガラ
ス転移点温度より200℃低い温度以上に加熱すると、
ガラスが急冷されて割れるのが防止される。
【0012】さらに、請求項4の構成によれば、請求項
1,3の作用と同様にガラスセルと金型との密着状態が
簡単に解除できる。また、ガラスセルの上端部に当接し
ている位置決め部材を離反することで、ガラスセルを回
収できる。
【0013】
【実施例1】図1および図2は本発明の実施例1を一部
を断面にして示す正面図で、図1はガラスセル成形前の
状態、図2はガラスセル成形中の状態を表している。以
下、図1および図2を用いて、本発明の実施例1を説明
する。
【0014】本実施例のガラスセル製造装置は、上型
2,下型3,右型4,左型5,上位置決め部材10,下
位置決め部材11および基台9等から構成されている。
【0015】上型2は、基台9の上部下面に固定したエ
アシリンダ6のピストンロッド6aの先端に固着されて
いる。エアシリンダ6は、ピストンロッド6aを鉛直下
方に向けて配設されており、エアシリンダ6の作動によ
り、上型2は上下方向に移動可能となっている。
【0016】下型3は、基台9の下部上面に固定され、
上型2の下方で上型2に対向した位置に配設されてお
り、下型3の先端面上にガラスセル素材1が載置される
ようになっている。
【0017】右型4は、基台9の右側面に固定したエア
シリンダ7のピストンロッド7aの先端に固着されてい
る。エアシリンダ7は、ピストンロッド7aを下型3上
に載置したガラスセル素材1に向けて配設されており、
エアシリンダ7の作動により、右型4はガラスセル素材
1の外側面に当接・離反すべく左右方向に移動可能とな
っている。
【0018】左型5は、右型4のエアシリンダ7を固定
した基台9の右側面と対面する基台9の左側面に固定し
たエアシリンダ8のピストンロッド8aの先端に固着さ
れ、下型3上に載置したガラスセル素材1を挟んで右型
4と対向する位置に配設されている。エアシリンダ8
は、ピストンロッド8aを上記ガラスセル素材1に向け
て配設されており、エアシリンダ8の作動により、左型
5は、右型4が当接する外側面と反対側のガラスセル素
材1の外側面に当接・離反すべく左右方向に移動可能と
なっている。
【0019】上記上型2,下型3,右型4および左型5
は、それぞれ材質が超硬合金で、断面形状が四角形に形
成されており、ガラスセル素材1に当接する成形面はそ
れぞれ平滑に研磨加工が施され、成形したガラスセルに
研磨を施す後加工を不要にしている。また、上下両型
2,3および左右両型5,4には、図示しないヒータが
それぞれ内蔵されており、ガラスセル素材1の成形時
に、上記各型2,3,4,5をそれぞれ所望の温度に加
熱し得るようになっている。
【0020】上位置決め部材10は、上部に上型2を挿
通可能な四角形の孔10aを形成し、下部に孔10aに
より大きくガラスセル素材1の外形寸法と略同寸法の四
角形の孔10bを形成した段部10cを有する中空形状
に形成されており、段部10cおよび孔10bの内側面
でガラスセル素材1の上端外側コーナー部を保持して位
置決めし得るようになっている。この上位置決め部材1
0は、基台9の略中間部下面に固定した固定したエアシ
リンダ12のピストンロッド12aの先端に、支持部材
14を介して、上型2と同軸になるように段部10cを
ガラスセル素材1の上端面に対向させた状態で固定され
ている。エアシリンダ12は、ピストンロッド12aを
鉛直下方に向けて配設されており、エアシリンダ12の
作動により、上位置決め部材10は上下方向に移動可能
となっている。
【0021】下位置決め部材11は、下部に上型3を挿
通可能な四角形の孔11aを形成し、上部に孔11aよ
り大きくてガラスセル素材1の外形寸法と略同寸法の四
角形の孔11bを形成した段部11cを有する中空形状
に形成されており、段部11cおよび孔11bの内側面
でガラスセル素材1の下端外側コーナー部を保持して位
置決めし得るようになっている。この下位置決め部材1
1は、基台9の下部上面に固定したエアシリンダ13の
ピストンロッド13aの先端に支持部材15を介して、
下型2と同軸になるように段部11cをガラスセル素材
1の下端面に対向させ、下型3を孔10a,10bに挿
通させた状態で固定されている。
【0022】上記上位置決め部材10および下位置決め
部材11には、図示しないヒータがそれぞれ内蔵され、
所望の温度に加熱し得るようになっている。
【0023】次に、上記構成のガラスセル製造装置を用
いたガラスセル製造方法の実施例を図1および図2を用
いて説明する。本実施例では、材質がホウケイ酸ガラス
(ガラス転移点温度560℃、ガラス軟化点温度820
℃)からなる有底四角中空形状のガラスセル素材1用い
た。
【0024】まず、ガラスセル素材1を、図示しない加
熱炉でガラス軟化点温度と略等しい820℃程度に加熱
し、図示しない搬送手段により、中空開口部を上に向け
て下型3上に載置する。
【0025】次に、上型2をエアシリンダ6により下降
し、ガラスセル素材1の中空部に挿入する。また、右型
4および左型5をそれぞれエアシリンダ7およびエアシ
リンダ8により、ガラスセル素材1を挟持するように外
側面方向へ移動する。この時、上型2,下型3,右型4
および左型5は、内蔵したヒータにより、ガラス転移点
温度より低い500℃程度に予め加熱されている。そし
て、ガラスセル素材1の外側面を上型2と右型4および
左型5により挟持し、ガラスセル素材1の内壁面は上型
2により、外側面は右型4,左型5により押圧成形され
る。このとき、成形圧力は120kgf/cm2 程度で
ある。
【0026】続いて、図2に示すように、上位置決め部
材10をエアシリンダ12により下降させ、ガラスセル
1aの上端外側コーナー部に当接するとともに、下位置
決め部材11をエアシリンダ13により上昇させ、ガラ
スセル1aの下端外側コーナー部に当接する。この時、
上位置決め部材10および下位置め部材11は、内蔵し
たヒータにより400℃程度に予め加熱されている。そ
して、上位置決め部材10および下位置決め部材11が
ガラスセル1aに当接しているとき、上位置決め部材1
0および下位置決め部材11からガラスセル1aに加わ
る力は、それぞれ2kgf程度である。
【0027】ガラスセル1aの成形が終了すると、上型
2,右型4,左型5をエアシリンダ6,7,8により、
それぞれ上昇、右移動、左移動させ、ガラスセル1aか
ら離型する。このとき、上型2,右型4,左型5が離れ
ても、ガラス1aは、下型3上に載置した状態で上下両
位置決め部材10,11により位置決めされている。
【0028】次に、上位置決め部材10および下位置決
め部材11をエアシリンダ12,13によりそれぞれ上
昇および下降し、ガラスセル1aから離れさせる。そし
て、成形が終了したガラスセル1aを図示しない搬送手
段により下型3上から回収する。
【0029】本実施例によれば、平滑に研磨された成形
面を有する上型2,右型4および左型5によりガラスセ
ル1aの光学機能面を成形することができる。そのた
め、所定の精度を得るために、成形したガラスセル1a
の外側や内壁を研磨する後加工工程を不要にすることが
できる。
【0030】また、上型2,右型4および左型5が、成
形終了後にガラスセル1aと密着していても、ガラスセ
ル1aは上下両位置決め部材10,11で位置決め保持
されているため、離型時に、ガラスセル1aには、上下
両位置決め部材10,11による押さえられる力と、上
型2,右型4,左型5による引っ張り力が働き、簡単に
離型することができる。このとき、上下両位置決め部材
10,11および各型2,4,5からガラスセル1aに
作用する力はそれぞれ2kgf程度であり、ガラスが破
損するような大きな力でないため、離型時にガラスセル
1aに割れが発生するのを防ぐことができる。
【0031】また、上位置決め部材10および下位置決
め部材11は、予め400℃程度に加熱してからガラス
セル1aに当接させるため、上下両位置決め部材10,
11を当接させた際にガラスセル1aの急冷による割れ
の発生や上下両位置決め部材10,11とガラスセル1
aとの融着を防止でき、平滑な面を有するガラスセル1
aを容易に製造することができる。すなわち、上位置決
め部材10および下位置決め部材11の加熱温度を、ガ
ラス転移点温度以下で、ガラス転移点温度より200℃
低い温度以上にしておくことにより、ガラスセル1には
割れや融着が発生しなくなる。例えば、上下両位置め部
材10,11の温度を300℃にすると、ガラスセル1
aに当接した際にガラスセル1aが急冷され、ガラスセ
ル1aに割れが発する。また、上下両位置決め部材1
0,11の温度を600℃にすると、ガラスセル1aが
上下両位置決め部材10,11に融着する。
【0032】なお、本実施例では、上位置決め部材1
0,下位置決め部材11の駆動装置としてエアシリンダ
12,13を用いた場合を挙げたが、エアシリンダ1
2,13に代えてモータ,カム,チェーン等を用いて駆
動してもよい。
【0033】
【実施例2】図3および図4は本発明の実施例2を一部
を断面にして示す正面図で、図3はガラスセル成形前の
状態、図4はガラスセル成形中の状態を表している。
【0034】上記実施例1では下型3と下位置決め部材
11を別体とし、エアシリンダ13により下位置決め部
材11を上下動させてガラスセル1aに当接・離反する
構成としていたが、本実施例では下型3の先部に位置決
め部16を一体に設け、下位置決め部材11とエアシリ
ンダ13を省くように構成した点に特徴を有する。
【0035】位置決め部16は、下型3の先部側面に突
出した突出部16aと、突出部16aの先端から上方に
立ち上げた立上げ部16bから構成されている。立上げ
部16bに囲まれる凹状の四角形空間は、立上げ部16
bの内側面でガラスセル素材1の下端外側コーナー部を
位置め保持し得るように、ガラスセル素材1の外形寸法
と略同一寸法に形成されている。その他の構成は実施例
1と同様であり、同一部分は同一番号を付し、その説明
を省略する。
【0036】上記構成のガラスセル製造装置を用いたガ
ラスセルの製造方法は、実施例1において下位置決め部
材11を上下動させる点を除いて、実施例1と同様であ
るため、その説明は省略する。
【0037】次に、ガラスセル1aの成形を行ったとき
の作用について、実施例1との相違点を以下に説明す
る。実施例1では、ガラスセル素材1の成形中に、上下
両位置決め部材10,11がエアシリンダ12,13に
よって移動し、ガラスセル1aに当接する。また、上型
2,右型4,左型5がガラスセル1aから離型した後、
上下両位置決め部材10,11がエアシリンダ12,1
3によって移動し、ガラスセル1aから離れる。
【0038】本実施例では、図示しない加熱炉で加熱さ
れたガラスセル素材1を図示しない搬送手段により下型
3上に載置した時点で、下型3の位置決め部16は、ガ
ラスセル素材1に当接する。そして、上位置決め部材1
0は、ガラスセル1aの成形中,エアシリンダ12によ
り下降され、ガラスセル1aに当接する。また、上型
2,右型4,左型5がガラスセル1aから離型した後、
上位置決め部材10がエアシリンダ12によって移動
し、ガラスセル1aから離れる。
【0039】本実施例によれば、本実施例1の効果に加
えて、ガラスセル素材1(ガラスセル1a)を位置決め
する部材の一方を下型3に一体に設けたので、位置決め
部材の駆動系が少なくなり、より簡易な構成の成形装置
および成形方法とすることができる。
【0040】なお、本発明は、成形後のガラスセルに割
れや融着を生じさせないガラスセルの製造方法を提供す
ることを目的として、以下のように構成することができ
る。成形中のガラスセルに当接する位置決め部材を、位
置決め部材に内蔵したヒータによりガラスセルのガラス
転移点温度以下でかつガラス転移点温度より200℃低
い温度以上に温度制御することを特徴とするガラスセル
の製造方法。上記構成によれば、ガラス転移点温度以下
に位置決め部材を加熱してガラスセルに当接すると、位
置決め部材はガラスセルに融着しない。また、ガラス転
移点温度より200℃低い温度以上に加熱すると、位置
決め部材をガラスセルに当接した時にガラスセルが急冷
されず、割れが発生しない。さらに、位置決め部材を内
部から直接加熱するので、位置決め部材の温度制御が簡
単でかつ正確になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を得ることができる。請求項1に係る発明で
は、ガラスセルの成形後、ガラスセルと金型との密着を
簡単に解除でき、かつガラスセルの光学的に必要な面の
内面および外面に研磨加工を施すことなくガラスセルを
製造することができる。請求項2に係る発明では、成形
後のガラスセルに割れや融着を生じさせることなくガラ
スセルを製造することができる。請求項3に係る発明で
は、ガラスセルの成形後、ガラスセルと金型との密着を
簡単に解除でき、かつガラスセルの光学的に必要な面の
内面および外面に研磨加工を施すこなくガラスセルを製
造することができるガラスセル製造装置を得ることがで
きる。請求項4に係る発明では、請求項3にかかる発明
の効果に加えて、ガラスセルの上端部に当接した位置決
め部材を離反することでガラスセルを回収することがで
きるガラス製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のガラス製造装置を一部を断
面にして示す正面図で、ガラスセルを成形する前の状態
を表している。
【図2】本発明の実施例1のガラス製造装置を一部を断
面にして示す正面図で、ガラスセルの成形中の状態を表
している。
【図3】本発明の実施例2のガラス製造装置を一部を断
面にして示す正面図で、ガラスセルを成形する前の状態
を表している。
【図4】本発明の実施例2のガラス製造装置を一部を断
面にして示す正面図で、ガラスセルの成形中の状態を表
している。
【符号の説明】
1 ガラスセル素材 1a ガラスセル 2 上型 3 下型 4 右型 5 左型 6,7,8,12,13 エアシリンダ 10 上位置決め部材 11 下位置決め部材 16 位置決め部
フロントページの続き (72)発明者 三坂 元右 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスセルを内型と外型からなる型ユニ
    ットにより成形する工程と、成形中のガラスセルに1つ
    以上の位置決め部材を当接する工程と、ガラスセルの成
    形が終了した後に前記位置決め部材をガラスセルに当接
    させつつ成形用の内型と外型をガラスセルから離型する
    工程と、前記離型が終了した後に前記位置決め部材をガ
    ラスセルから離反する工程とからなることを特徴とする
    ガラスセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 位置決め部材をガラスセルのガラス転移
    点温度以下でかつガラス転移点温度より200℃低い温
    度以上に温度制御して、成形中のガラスセルに当接する
    ことを特徴とする請求項1記載のガラスセルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 内型と外型からなる型ユニットによりガ
    ラスセルを成形するガラス製造装置において、ガラスセ
    ルの上端部および下端部に当接してガラスセルを位置決
    めする位置決め部材と、前記位置決め部材をガラスセル
    に対して当接および離反自在に駆動する駆動装置を有す
    ることを特徴とするガラスセルの製造装置。
  4. 【請求項4】 内型と外型からなる型ユニットによりガ
    ラスセルを成形するガラスセル製造装置において、ガラ
    スセル素材を載置する外型に設けた位置決め部と、ガラ
    スセルの上端部に当接してガラスセルを位置決めする位
    置決め部材と、前記位置決め部材をガラスセルに対して
    当接および離反自在に駆動する駆動装置を有することを
    特徴とするガラスセルの製造装置。
JP16598494A 1994-06-23 1994-06-23 ガラスセルの製造方法および製造装置 Withdrawn JPH0812360A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020042088A (ko) * 2000-11-30 2002-06-05 정주일 수정진동자용 글라스 비드 제조방법 및 그 장치
KR100746560B1 (ko) * 2000-12-22 2007-08-06 재단법인 포항산업과학연구원 글래스비드 성형용 몰드 평탄화 및 연마 시스템

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