JPH08121820A - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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Publication number
JPH08121820A
JPH08121820A JP6263340A JP26334094A JPH08121820A JP H08121820 A JPH08121820 A JP H08121820A JP 6263340 A JP6263340 A JP 6263340A JP 26334094 A JP26334094 A JP 26334094A JP H08121820 A JPH08121820 A JP H08121820A
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JP
Japan
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heat storage
heat
heating
filled
latent
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Application number
JP6263340A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamada
隆生 山田
Michihiko Kamata
充彦 鎌田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08121820A publication Critical patent/JPH08121820A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D20/02Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using latent heat
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要加熱量や必要冷却量の増大、及び、温熱
放散損失や冷熱放散損失の増大を回避しながら、温熱蓄
熱や冷熱蓄熱を能率良く行う。 【構成】 潜熱蓄熱剤Xa,Xbを蓄熱容器4a,4b
に充填し、この蓄熱容器4a,4bを蓄熱槽1の貯留熱
媒液La,Lb中に浸漬配置する蓄熱装置において、加
熱媒体Raまたは冷却媒体Rbを蓄熱槽1の貯留熱媒液
La,Lbとは隔離した状態で通流して蓄熱容器4a,
4bの充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbと伝熱壁を介し熱交換
させる熱交換流路5a,5b、及び、この熱交換流路5
a,5bに加熱媒体Raを供給する加熱源手段Hまたは
冷却媒体Rbを供給する冷却源手段Hを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却により液相から固
相に相変化して冷熱を蓄熱する潜熱蓄熱剤を蓄熱容器に
充填し、この蓄熱容器を蓄熱槽の貯留熱媒液中に浸漬配
置した冷熱用の蓄熱装置、並びに、加熱により固相から
液相に相変化して温熱を蓄熱する潜熱蓄熱剤を蓄熱容器
に充填し、この蓄熱容器を蓄熱槽の貯留熱媒液中に浸漬
配置した温熱用の蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記形式の冷熱用蓄熱装置では、
図7に示す如く、冷熱を発生する冷却源手段H’により
蓄熱槽1の貯留熱媒液Lを冷却することで熱媒液中の蓄
熱容器4を冷却し、これにより、蓄熱容器4の充填潜熱
蓄熱剤Xを液相から固相に相変化させて冷熱を蓄熱する
構成としていた。
【0003】また同様に、上記形式の温熱用蓄熱装置で
は(同図7参照)、温熱を発生する加熱源手段H’によ
り蓄熱槽1の貯留熱媒液Lを加熱することで熱媒液中の
蓄熱容器4を加熱し、これにより、蓄熱容器4の充填潜
熱蓄熱剤Xを固相から液相に相変化させて温熱を蓄熱す
る構成としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の冷熱用
蓄熱装置では、蓄熱槽1における貯留熱媒液Lの側から
蓄熱容器4の充填潜熱蓄熱剤Xを冷却して冷熱蓄熱を行
う形態上、充填潜熱蓄熱剤Xに対する冷却作用温度を低
くして冷熱蓄熱の能率化を図るには、蓄熱槽1における
貯留熱媒液Lの全体を潜熱蓄熱剤Xの目標冷却温度(凝
固点以下の温度)よりも更に低い温度にまで冷却(すな
わち、本来は蓄熱冷熱を放出・消費する際の冷熱運搬媒
体として潜熱蓄熱剤Xの凝固点温度以上で用いる蓄熱槽
熱媒液Lを必要以上の低温に冷却)することが必要とな
る。
【0005】ところが、このように蓄熱槽1における貯
留熱媒液Lの全体を潜熱蓄熱剤Xの目標冷却温度よりも
更に低い温度に冷却する形態では、貯留熱媒液Lと潜熱
蓄熱剤Xとの全体に対する必要冷却量が大きくなって冷
却源手段H’の必要冷却能力が大きくなり、また、貯留
熱媒液Lから槽外への冷熱放散損失も大きくなる問題が
あった。
【0006】一方、温熱用蓄熱装置の場合も同様に、従
来構成では、蓄熱槽1における貯留熱媒液Lの側から蓄
熱容器4の充填潜熱蓄熱剤Xを加熱して温熱蓄熱を行う
形態上、充填潜熱蓄熱剤Xに対する加熱作用温度を高く
して温熱蓄熱の能率化を図るには、蓄熱槽1における貯
留熱媒液Lの全体を潜熱蓄熱剤Xの目標加熱温度(融点
以上の温度)よりも更に高い温度にまで加熱(すなわ
ち、本来は蓄熱温熱を放出・消費する際の温熱運搬媒体
として潜熱蓄熱剤Xの融点温度以下で用いる蓄熱槽熱媒
液Lを必要以上の高温に加熱)することが必要となる。
【0007】そして、このように蓄熱槽1における貯留
熱媒液Lの全体を潜熱蓄熱剤Xの目標加熱温度よりも更
に高い温度に加熱する形態では、貯留熱媒液Lと潜熱蓄
熱剤Xとの全体に対する必要加熱量が大きくなって加熱
源手段H’の必要加熱能力が大きくなり、また、貯留熱
媒液Lから槽外への温熱放散損失が大きくなる問題があ
る。
【0008】以上の実情に対し、本発明の目的は次の通
りである。
【0009】本発明の第1特徴構成の目的は、冷熱蓄熱
において潜熱蓄熱剤に対する合理的な冷却形態を採るこ
とにより、上述の如き必要冷却能力の増大や冷熱放散損
失の増大を回避しながら、冷熱蓄熱を能率良く行えるよ
うにする点にある。
【0010】本発明の第2特徴構成の目的は、充填潜熱
蓄熱剤に対する冷却作用温度の効果的な低温化を可能に
して、冷熱蓄熱能率の向上を効果的に達成する点にあ
る。
【0011】本発明の第3特徴構成の目的は、温熱蓄熱
において潜熱蓄熱剤に対する合理的な加熱形態を採るこ
とにより、上述の如き必要加熱能力の増大や温熱放散損
失の増大を回避しながら、温熱蓄熱を能率良く行えるよ
うにする点にある。
【0012】本発明の第4特徴構成の目的は、充填潜熱
蓄熱剤に対する加熱作用温度の効果的な高温化を可能に
して、温熱蓄熱能率の向上を効果的に達成する点にあ
る。
【0013】本発明の第5特徴構成の目的は、貯留熱媒
液への冷熱放散や温熱放散を抑止した状態で充填潜熱蓄
熱剤の冷却や加熱を効率良く行い、これにより、冷熱蓄
熱や温熱蓄熱の能率向上、及び、冷熱放散損失や温熱放
散損失の抑止を効果的に達成する点にある。
【0014】本発明の第6特徴構成の目的は、熱交換性
の向上により充填潜熱蓄熱剤の冷却や加熱を効率良く行
い、また、冷熱蓄熱については充填潜熱蓄熱剤の過冷却
化を合わせ防止し、これにより、冷熱蓄熱や温熱蓄熱の
能率向上を効果的に達成する点にある。
【0015】本発明の第7特徴構成の目的は、上記熱交
換性の向上や過冷却の防止において装置メンテナンスの
容易化を合わせ図る点にある。
【0016】本発明の第8特徴構成の目的は、上記熱交
換性の向上や過冷却の防止において装置メンテナンスの
容易化とともに、装置機能性・装置信頼性の向上を合わ
せ図る点にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕本発明の第1特徴構成は、冷却により
液相から固相に相変化して冷熱を蓄熱する潜熱蓄熱剤を
蓄熱容器に充填し、この蓄熱容器を蓄熱槽の貯留熱媒液
中に浸漬配置する蓄熱装置において、冷却媒体を前記蓄
熱槽の貯留熱媒液とは隔離した状態で通流して前記蓄熱
容器の充填潜熱蓄熱剤と伝熱壁を介し熱交換させる熱交
換流路、及び、この熱交換流路に冷却媒体を供給する冷
却源手段を設けたことにある。
【0018】〔第2特徴構成〕本発明の第2特徴構成
は、上記第1特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記冷却源手段は、冷却媒体として蒸
発対象冷媒を前記熱交換流路に供給して、前記熱交換流
路を冷媒蒸発器として機能させるヒートポンプ回路で構
成してあることにある。
【0019】〔第3特徴構成〕本発明の第3特徴構成
は、加熱により固相から液相に相変化して温熱を蓄熱す
る潜熱蓄熱剤を蓄熱容器に充填し、この蓄熱容器を蓄熱
槽の貯留熱媒液中に浸漬配置する蓄熱装置において、加
熱媒体を前記蓄熱槽の貯留熱媒液とは隔離した状態で通
流して前記蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤と伝熱壁を介し熱
交換させる熱交換流路、及び、この熱交換流路に加熱媒
体を供給する加熱源手段を設けたことにある。
【0020】〔第4特徴構成〕本発明の第4特徴構成
は、上記第3特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記加熱源手段は、加熱媒体として凝
縮対象冷媒を前記熱交換流路に供給して、前記熱交換流
路を冷媒凝縮器として機能させるヒートポンプ回路で構
成してあることにある。
【0021】〔第5特徴構成〕本発明の第5特徴構成
は、上記第1,第2,第3,又は第4特徴構成の実施に
おいて好適な構成を特定するものであり、前記熱交換流
路は前記蓄熱容器の蓄熱剤充填部を貫通する構造として
あることにある。
【0022】〔第6特徴構成〕本発明の第6特徴構成
は、上記第1,第2,第3,第4又は第5特徴構成の実
施において好適な構成を特定するものであり、前記蓄熱
容器の充填潜熱蓄熱剤を攪拌する攪拌手段を設けたこと
にある。
【0023】〔第7特徴構成〕本発明の第7特徴構成
は、上記第6特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記攪拌手段は、前記蓄熱容器に入口
と出口を接続した外部循環路と、この外部循環路に介装
した循環ポンプとで構成してあることにある。
【0024】〔第8特徴構成〕本発明の第8特徴構成
は、上記第7特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記外部循環路における潜熱蓄熱剤を
加熱する循環路加熱手段を設けたことにある。
【0025】
【作用】
〔第1特徴構成の作用〕第1特徴構成では、冷却源手段
により供給する冷却媒体を蓄熱槽における貯留熱媒液と
は隔離した状態で熱交換流路に通流して、この熱交換流
路で冷却媒体と蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤とを伝熱壁を
介し熱交換させることにより、冷却媒体からの冷熱付与
をもって蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤を冷却し、これによ
り、この充填潜熱蓄熱剤を液相から固相に相変化させ
て、冷却媒体からの付与冷熱を潜熱の形態で充填潜熱蓄
熱剤に蓄熱する。
【0026】そして、このように冷却源手段から供給さ
れる冷却媒体を貯留熱媒液とは隔離した状態で伝熱壁を
介して充填潜熱蓄熱剤に対し直接的に冷却作用させるこ
とにより、貯留熱媒液を充填潜熱蓄熱剤の目標冷却温度
よりも更に低い温度にまで冷却するといったことを不要
にしながら、充填潜熱蓄熱剤に対する冷却作用温度を低
く確保する。
【0027】〔第2特徴構成の作用〕第2特徴構成で
は、冷却媒体として供給する蒸発対象冷媒を冷媒蒸発器
としての熱交換流路において充填潜熱蓄熱剤からの気化
熱奪取により蒸発させ、これにより、蓄熱容器の充填潜
熱蓄熱剤を冷却する。
【0028】すなわち、この第2特徴構成においては、
ヒートポンプ回路(冷凍回路)における蒸発行程の冷媒
により直接的に充填潜熱蓄熱剤を冷却する。
【0029】〔第3特徴構成の作用〕第3特徴構成で
は、加熱源手段により供給する加熱媒体を蓄熱槽におけ
る貯留熱媒液とは隔離した状態で熱交換流路に通流し
て、この熱交換流路で加熱媒体と蓄熱容器の充填潜熱蓄
熱剤とを伝熱壁を介し熱交換させることにより、加熱媒
体からの温熱付与をもって蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤を
加熱し、これにより、この充填潜熱蓄熱剤を固相から液
相に相変化させて、加熱媒体からの付与温熱を潜熱の形
態で充填潜熱蓄熱剤に蓄熱する。
【0030】そして、このように加熱源手段から供給さ
れる加熱媒体を貯留熱媒液とは隔離した状態で伝熱壁を
介して充填潜熱蓄熱剤に対し直接的に加熱作用させるこ
とにより、貯留熱媒液を充填潜熱蓄熱剤の目標加熱温度
よりも更に高い温度にまで加熱するといったことを不要
にしながら、充填潜熱蓄熱剤に対する加熱作用温度を高
く確保する。
【0031】〔第4特徴構成の作用〕第4特徴構成で
は、加熱媒体として供給する凝縮対象冷媒を冷媒凝縮器
としての熱交換流路において充填潜熱蓄熱剤への凝縮熱
放出により凝縮させ、これにより、蓄熱容器の充填潜熱
蓄熱剤を加熱する。
【0032】すなわち、この第4特徴構成においては、
ヒートポンプ回路における凝縮行程の冷媒により直接的
に充填潜熱蓄熱剤を加熱する。
【0033】〔第5特徴構成の作用〕第5特徴構成で
は、熱交換流路を蓄熱容器の蓄熱剤充填部に貫通させる
ことにより、冷熱蓄熱の場合では、通流冷却媒体から貯
留熱媒液への冷熱放散を抑止して、通流冷却媒体による
充填潜熱蓄熱剤の冷却を効率良く行わせ、一方、温熱蓄
熱の場合では、通流加熱媒体から貯留熱媒液への温熱放
散を抑止して、通流加熱媒体による充填潜熱蓄熱剤の加
熱を効率良く行わせる。
【0034】〔第6特徴構成の作用〕第6特徴構成で
は、攪拌手段により蓄熱容器における充填潜熱蓄熱剤を
攪拌することで、冷熱蓄熱の場合では熱交換流路におけ
る通流冷却媒体と充填潜熱蓄熱剤との熱交換を促進し、
これにより、充填潜熱蓄熱剤の冷却を効率良く行わせ、
一方、温熱蓄熱の場合では熱交換流路における通流加熱
媒体と充填潜熱蓄熱剤との熱交換を促進し、これによ
り、充填潜熱蓄熱剤の加熱を効率良く行わせる。
【0035】また、冷熱蓄熱の場合、充填潜熱蓄熱剤が
液相のままで凝固点よりも低い温度に温度低下する過冷
却現象の発生を、この攪拌により防止する。
【0036】〔第7特徴構成の作用〕第7特徴構成で
は、蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤を外部循環路に流出させ
るとともに、それ並行して流出潜熱蓄熱剤を外部循環路
から蓄熱容器に戻すといった形態の蓄熱剤循環を循環ポ
ンプにより行い、これにより、蓄熱容器の充填潜熱蓄熱
剤を攪拌する。
【0037】つまり、上記第6特徴構成の実施にあたり
蓄熱容器の充填潜熱蓄熱剤を攪拌するについては、攪拌
動作機そのものを蓄熱容器の内部に設けることも考えら
れるが、これに対し、この第7特徴構成では、潜熱蓄熱
剤を外部循環路を介し循環させて攪拌する形態とするこ
とにより、動作装置である循環ポンプを蓄熱容器の外部
や蓄熱槽の外部に配置することを可能とする。
【0038】〔第8特徴構成の作用〕第8特徴構成で
は、循環路加熱手段により上記外部循環路における潜熱
蓄熱剤を加熱することで、外部循環路での潜熱蓄熱剤の
固化を防止する、あるいは、外部循環路で固化した潜熱
蓄熱剤を液化する。
【0039】
【発明の効果】
〔第1特徴構成の効果〕本発明の第1特徴構成によれ
ば、冷却源手段から供給される冷却媒体を伝熱壁を介し
て充填潜熱蓄熱剤に対し直接的に冷却作用させて、充填
潜熱蓄熱剤に対する冷却作用温度を低く確保すること
で、充填潜熱蓄熱剤の冷却による冷熱蓄熱を能率良く行
うことができる。
【0040】そして、先述の従来形式の如く貯留熱媒液
の全体を充填潜熱蓄熱剤の目標冷却温度よりも更に低い
温度にまで冷却するといったことは不要となるから、貯
留熱媒液と充填潜熱蓄熱剤との全体に対する必要冷却量
の増大がなくて必要冷却能力の増大を回避でき、また、
貯留熱媒液から槽外への冷熱放散損失の増大も回避で
き、これにより、経済面及び省エネ面において有利に冷
熱蓄熱の能率化を達成できる。
【0041】〔第2特徴構成の効果〕本発明の第2特徴
構成によれば、ヒートポンプ回路(冷凍回路)における
蒸発行程の冷媒により直接的に充填潜熱蓄熱剤を冷却す
ることにより、例えば、ヒートポンプ回路(冷凍回路)
の蒸発行程冷媒により別途の冷却媒体を冷却して、この
冷却媒体を前記の熱交換流路に供給するといった冷却源
構成を採るに比べ、充填潜熱蓄熱剤に対する冷却作用温
度をより効果的に低温化でき、これにより、冷熱蓄熱能
率の向上を一層効果的に達成できる。
【0042】〔第3特徴構成の効果〕本発明の第3特徴
構成によれば、加熱源手段から供給される加熱媒体を伝
熱壁を介して充填潜熱蓄熱剤に対し直接的に加熱作用さ
せて、充填潜熱蓄熱剤に対する加熱作用温度を高く確保
することで、充填潜熱蓄熱剤の加熱による温熱蓄熱を能
率良く行うことができる。
【0043】そして、先述の従来形式の如く貯留熱媒液
の全体を充填潜熱蓄熱剤の目標加熱温度よりも更に高い
温度にまで加熱するといったことは不要となるから、貯
留熱媒液と充填潜熱蓄熱剤との全体に対する必要加熱量
の増大がなくて必要加熱能力の増大を回避でき、また、
貯留熱媒液から槽外への温熱放散損失の増大も回避で
き、これにより、経済面及び省エネ面において有利に温
熱蓄熱の能率化を達成できる。
【0044】〔第4特徴構成の効果〕本発明の第4特徴
構成によれば、ヒートポンプ回路における凝縮行程の冷
媒により直接的に充填潜熱蓄熱剤を加熱することによ
り、例えば、ヒートポンプ回路の凝縮行程冷媒により別
途の加熱媒体を加熱して、この加熱媒体を前記の熱交換
流路に供給するといった加熱源構成を採るに比べ、充填
潜熱蓄熱剤に対する加熱作用温度をより効果的に高温化
でき、これにより、温熱蓄熱能率の向上を一層効果的に
達成できる。
【0045】〔第5特徴構成の効果〕本発明の第5特徴
構成によれば、冷熱蓄熱の場合、冷却媒体から貯留熱媒
液への冷熱放散を抑止して、冷却媒体による充填潜熱蓄
熱剤の冷却を効率良く行えることにより、冷熱蓄熱能率
の向上、及び、槽外への冷熱放散の抑止を効果的に達成
でき、また、温熱蓄熱の場合、加熱媒体から貯留熱媒液
への温熱放散を抑止して、加熱媒体による充填潜熱蓄熱
剤の加熱を効率良く行えることにより、温熱蓄熱能率の
向上、及び、槽外への温熱放散の抑止を効果的に達成で
きる。
【0046】〔第6特徴構成の効果〕本発明の第6特徴
構成によれば、冷熱蓄熱の場合、充填潜熱蓄熱剤と冷却
媒体との熱交換を促進して充填潜熱蓄熱剤の冷却を効率
良く行えることにより、冷熱蓄熱能率の向上を効果的に
達成でき、また、温熱蓄熱の場合、充填潜熱蓄熱剤と加
熱媒体との熱交換を促進して充填潜熱蓄熱剤の加熱を効
率良く行えることにより、温熱蓄熱能率の向上を効果的
に達成できる。
【0047】しかも、冷熱蓄熱の場合、充填潜熱蓄熱剤
が過冷却状態となることを防止できることにより、過冷
却状態を経て充填潜熱蓄熱剤を固相に相変化させるため
に充填潜熱蓄熱剤に対する必要冷却量が大きくなる、ま
た、必要な冷却作用温度が低くなるといったことを回避
でき、この面からも冷熱蓄熱能率の向上を効果的に達成
し得るとともに、必要冷却作用温度の低温化による冷熱
発生運転上の効率低下をも合わせ回避できる。
【0048】〔第7特徴構成の効果〕本発明の第7特徴
構成によれば、前記第6特徴構成の実施において、攪拌
の動作装置である循環ポンプを蓄熱容器の外部や蓄熱槽
の外部に配置できることにより、攪拌動作機そのものを
蓄熱容器の内部に設けるに比べ、装置メンテナンスを容
易にし得る。
【0049】〔第8特徴構成の効果〕本発明の第8特徴
構成によれば、上記第7特徴構成の実施において、外部
循環路での潜熱蓄熱剤の固化による循環ポンプの起動ト
ラブルを回避でき、これにより、充填潜熱蓄熱剤の攪拌
について高い装置機能性・装置信頼性を得ることができ
る。
【0050】
【実施例】図1において、1は冷熱及び温熱の蓄熱槽で
あり、槽内は第1域Aと第2域Bとに仕切り、第1域A
は温熱蓄熱のみに使用し、第2域Bは冷熱蓄熱と温熱蓄
熱とに切換使用するものとしてある。
【0051】2は、第1域Aにおける貯留熱媒液Laと
温熱運搬液Waとを熱交換させて第1域Aの蓄熱温熱を
取り出す熱交換器であり、温熱運搬液Waは暖房装置や
給湯装置等の温熱消費装置との間で循環させる。
【0052】3は第2域Bに接続した熱媒循環路であ
り、第2域Bが冷熱蓄熱状態にあるときには、冷房装置
等の冷熱消費装置と第2域Bとの間で熱媒液Lbを循環
させて第2域Bの蓄熱冷熱を取り出し、また、第2域B
が温熱蓄熱状態にあるときは、暖房装置や給湯装置等の
温熱消費装置と第2域Bとの間で熱媒液Lbを循環させ
て第2域Bの蓄熱温熱を取り出す。
【0053】第1域Aには、温熱蓄熱用の潜熱蓄熱剤X
aを充填した蓄熱容器4aの多数を貯留熱媒液Laに浸
漬させる状態で内装してあり、これら蓄熱容器4aの充
填潜熱蓄熱剤Xaを加熱して固相から液相に相変化させ
ることにより温熱を潜熱の形態で充填潜熱蓄熱剤Xaに
蓄熱し、一方、蓄熱温熱の消費の際には充填潜熱蓄熱剤
Xaを徐々に液相から固相に相変化させて蓄熱温熱を顕
熱の形態で貯留熱媒液Laに放出させる。
【0054】また、第2域Bには冷熱蓄熱用の潜熱蓄熱
剤Xbを充填した蓄熱容器4bの多数を貯留熱媒液Lb
に浸漬させる状態で内装してあり、これら蓄熱容器4b
の充填潜熱蓄熱剤Xbを冷却して液相から固相に相変化
させることにより冷熱を潜熱の形態で充填潜熱蓄熱剤X
bに蓄熱し、一方、蓄熱冷熱の消費の際には充填潜熱蓄
熱剤Xbを徐々に固相から液相に相変化させて蓄熱冷熱
を顕熱の形態で貯留熱媒液Lbに放出させる。
【0055】なお、第2域Bを温熱蓄熱に使用する場合
には、蓄熱容器4bの充填潜熱蓄熱剤Xbを液相のまま
で加熱昇温することにより温熱を顕熱の形態で充填潜熱
蓄熱剤Xbに蓄熱し、そして、蓄熱温熱の消費の際には
充填潜熱蓄熱剤Xbを液相状態のままで徐々に降温させ
て蓄熱温熱を貯留熱媒液Lbに放出させる。
【0056】温熱蓄熱用の潜熱蓄熱剤Xa、及び、冷熱
蓄熱用の潜熱蓄熱剤Xbには夫々、所望の相転移温度を
有するものであれば種々の材質のものを採用できるが、
一例としては、温熱蓄熱用の潜熱蓄熱剤Xaに融点が4
8℃程度でCH3COONa・3H2Oを主材とするものを用い、こ
れに対し、冷熱蓄熱用の潜熱蓄熱剤Xbには凝固点をほ
ぼ0℃に保つ程度で極少量のNaClを添加した水を用いる
組み合わせ例を挙げることができる。
【0057】第1域A及び第2域Bに内装する各蓄熱容
器4a,4bは、図2に示すように薄い直方体形状のパ
ネル状容器とし、そして、管壁を充填潜熱蓄熱剤Xa,
Xbに対する伝熱壁とする細管構造の熱交換流路5a,
5bを内部の蓄熱剤充填部に多数貫通させた構造として
ある。
【0058】これら熱交換流路5a,5bは、接続の給
排管6,7により加熱媒体Raまたは冷却媒体Rbを第
1域A及び第2域B夫々の貯留熱媒液La,Lbとは隔
離した状態で各熱交換流路5a,5bに通流させること
により、これら加熱媒体Raまたは冷却媒体Rbと充填
潜熱蓄熱剤Xa,Xbとを伝熱壁としての管壁を介し熱
交換させ、これにより、充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbを加
熱媒体Raにより直接的に加熱する、または、充填潜熱
蓄熱剤Xbを冷却媒体Rbにより直接的に冷却するもの
である。
【0059】また、これら熱交換流路5a,5bに加熱
媒体Raや冷却媒体Rbを供給する冷却源手段は、加熱
媒体Raとして凝縮対象冷媒を、温熱蓄熱に用いる第1
域側蓄熱容器4aの熱交換流路5aまたは温熱蓄熱に用
いる際の第2域側蓄熱容器4bの熱交換流路5bに供給
して、これら熱交換流路5a,5bを冷媒凝縮器Cdと
して機能させる、また、冷却媒体Rbとして蒸発対象冷
媒を、冷熱蓄熱に用いる際の第2域側蓄熱容器4bの熱
交換流路5bに供給して、これら熱交換流路5bを冷媒
蒸発器Evとして機能させるヒートポンプ回路Hで構成
してある。
【0060】そして、このヒートポンプ回路Hの構成装
置としては、各熱交換流路5a,5bを冷媒凝縮器Cd
ないし冷媒蒸発器Evとするのに対し、圧縮機8、膨張
弁9a,9b、運転モードに応じて冷媒経路を切り換え
る切換弁V、並びに、外気を吸放熱対象とする外部熱交
換器10を装備してある。
【0061】つまり、第1域Aに温熱を蓄熱するには、
第1域Aに内装した蓄熱容器4aの熱交換流路5aに凝
縮対象冷媒(圧縮機8から吐出される高圧乾き蒸気冷
媒)を供給して、この熱交換流路5aで凝縮対象冷媒を
充填潜熱蓄熱剤Xaへの凝縮熱放出により凝縮させ、こ
れにより、蓄熱容器4aの充填潜熱蓄熱剤Xaを加熱液
化して温熱を潜熱の形態で充填潜熱蓄熱剤Xaに蓄熱す
る。
【0062】一方、第2域Bに冷熱を蓄熱するには、第
2域Bに内装した蓄熱容器4bの熱交換流路5bに蒸発
対象冷媒(膨張弁9aで減圧膨張させた湿り蒸気冷媒)
を供給して、この熱交換流路5bで蒸発対象冷媒を充填
潜熱蓄熱剤Xbからの気化熱奪取により蒸発させ、これ
により、蓄熱容器4bの充填潜熱蓄熱剤Xbを冷却固化
して冷熱を潜熱の形態で充填潜熱蓄熱剤Xbに蓄熱す
る。
【0063】また、第2域Bに温熱を蓄熱するには、第
2域Bに内装した蓄熱容器4bの熱交換流路5bに凝縮
対象冷媒(圧縮機8から吐出される高圧乾き蒸気冷媒)
を供給して、この熱交換流路5bで凝縮対象冷媒を充填
潜熱蓄熱剤Xbへの凝縮熱放出により凝縮させ、これに
より、蓄熱容器4bにおける液相状態の充填潜熱蓄熱剤
Xbを加熱昇温して温熱を顕熱の形態で充填潜熱蓄熱剤
Xbに蓄熱する。
【0064】図3は、外部との熱授受を遮断した状態で
第1域Aに温熱を蓄熱するとともに第2域Bに冷熱を蓄
熱する運転モードでの冷媒流れを示し、この運転モード
では、外部熱交換器10に対する冷媒供給を断った状態
で、第1域Aにおける蓄熱容器4aの熱交換流路5aを
冷媒凝縮器Cdとして機能させ、かつ、第2域Bにおけ
る蓄熱容器4bの熱交換流路5bを冷媒蒸発器Evとし
て機能させる。
【0065】図4は、第1域Aに温熱を蓄熱するととも
に第2域Bに冷熱を蓄熱し、そして、ヒートポンプ回路
Hで発生する余剰温熱を外部熱交換器10から外気へ廃
棄する運転モードでの冷媒流れを示し、この運転モード
では、第1域Aにおける蓄熱容器4aの熱交換流路5a
及び外部熱交換器10の夫々を冷媒凝縮器Cdとして機
能させ、かつ、第2域Bにおける蓄熱容器4bの熱交換
流路5bを冷媒蒸発器Evとして機能させる。
【0066】図5は、第1域Aを蓄熱停止状態として第
2域Bに冷熱を蓄熱し、そして、ヒートポンプ回路Hで
発生する温熱を外部熱交換器10から外気へ廃棄する運
転モードでの冷媒流れを示し、この運転モードでは、第
1域Aにおける蓄熱容器4aの熱交換流路5aついては
冷媒供給遮断した状態で、外部熱交換器10を冷媒凝縮
器Cdとして機能させ、かつ、第2域Bにおける蓄熱容
器4bの熱交換流路5bを冷媒蒸発器Evとして機能さ
せる。
【0067】図6は、第1域A及び第2域Bの両方に温
熱を蓄熱し、そして、ヒートポンプ回路Hで発生する冷
熱を外部熱交換器10から外気へ廃棄する運転モードで
の冷媒流れを示し、この運転モードでは、第1域A及び
第2域Bにおける蓄熱容器4a,4bの熱交換流路5
a,5bを冷媒凝縮器Cdとして機能させ、かつ、外部
熱交換器10を冷媒蒸発器Evとして機能させる。
【0068】なお、図3ないし図6において、黒塗りの
太線は高圧乾き蒸気冷媒を示し、線ハッチングを施した
太線は凝縮後の液冷媒を示し、点ハッチングを施した太
線は減圧膨張させた湿り蒸気冷媒を示し、また、白抜き
の太線は蒸発後の低圧乾き蒸気冷媒を示す。
【0069】各蓄熱容器4a,4bには充填潜熱蓄熱剤
Xa,Xbを攪拌する攪拌手段として、入口を各蓄熱容
器4a,4bの一端側に接続するとともに出口を各蓄熱
容器4a,4bの他端側に接続し、かつ、循環ポンプ1
2a,12bを介装した外部循環路11a,11bを設
けてあり、循環ポンプ12a,12bを運転することに
より、充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbを各蓄熱容器4a,4
bから外部循環路11a,11bに取り出し、かつ、そ
の取り出し潜熱蓄熱剤Xa,Xbを外部循環路11a,
11bから各蓄熱容器4a,4bに戻すといった循環形
態で、各蓄熱容器4a,4bの充填潜熱蓄熱剤Xa,X
bを攪拌するようにしてある。
【0070】つまり、充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbを加熱
または冷却して温熱や冷熱を蓄熱する際に、上記循環ポ
ンプ12a,12bの運転により充填潜熱蓄熱剤Xa,
Xbを攪拌することで、熱交換流路5a,5bでの冷媒
と充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbとの熱交換を促進し、ま
た、冷熱蓄熱については特に、充填潜熱蓄熱剤Xbが液
相のままで凝固点よりも低温に温度低下する過冷却現象
を、この攪拌により防止する。
【0071】循環ポンプ12a,12bは、それに対す
るメンテナンスの容易化のため、外部循環路11a,1
1bを蓄熱槽1の内部から外部に一部延出する形態とし
て蓄熱槽1の外部に配置してある。
【0072】外部循環路11a,11bには、その外部
循環路内の潜熱蓄熱剤Xa,Xbを加熱する循環路加熱
手段として、前記のヒートポンプ回路Hにおける高圧乾
き蒸気冷媒を一部を加熱媒体とするヒータ13a,13
bを付設してあり、このヒータ13a,13bによる加
熱により、外部循環路11a,11bでの潜熱蓄熱剤X
a,Xbの固化を防止して、循環ポンプ12a,12b
の起動トラブルを回避する。
【0073】14は循環ポンプ12a,12b、及び、
ヒータ13a,13bを制御する制御器であり、この制
御器14は、第1域側蓄熱容器4a及び第2域側蓄熱容
器4bの各々について、温度センサにより検出される充
填潜熱蓄熱剤Xa,Xbの温度に基づき、充填潜熱蓄熱
剤Xa,Xbが固相状態あるいは固液二相状態にあると
きには、その蓄熱容器4a,4bの外部循環路11a,
11bにおけるヒータ13a,13bを加熱作用状態と
し、そして、充填潜熱蓄熱剤Xa,Xbが液相状態にあ
るときには、その蓄熱容器4a,4bの外部循環路11
a,11bにおけるヒータ13a,13bの加熱作用を
停止させる。
【0074】また、この制御器14は温熱蓄熱ないし冷
熱蓄熱の際の循環ポンプ制御を次の如く実施する。
【0075】第1域Aへの温熱蓄熱において第1域側蓄
熱容器4aの充填潜熱蓄熱剤Xaを加熱する際、その充
填潜熱蓄熱剤Xaの検出温度が融点に上昇するまでは、
第1域側蓄熱容器4aの循環ポンプ12aを停止状態に
保ち、そして、充填潜熱蓄熱剤Xaの検出温度が融点ま
で上昇すると、第1域側蓄熱容器4aの循環ポンプ12
aを起動する。
【0076】第2域Bへの冷熱蓄熱において第2域側蓄
熱容器4bの充填潜熱蓄熱剤Xbを冷却する際、その充
填潜熱蓄熱剤Xbの検出温度が凝固点に低下するまで
は、第2域側蓄熱容器4bの循環ポンプ12bを運転
し、そして、充填潜熱蓄熱剤Xbの検出温度が凝固点に
まで低下すると、第2域側蓄熱容器4bの循環ポンプ1
2bを停止する。
【0077】第2域Bへの温熱蓄熱において第2域側蓄
熱容器4bの充填潜熱蓄熱剤Xbを加熱する際は、その
加熱行程の全期間において第2域側蓄熱容器4bの循環
ポンプ12bを運転する。
【0078】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0079】(1)前述の実施例においては、温熱蓄熱
と冷熱蓄熱との両方を行う蓄熱槽を示したが、本発明は
いずれか一方のみを行う蓄熱槽にも適用できる。
【0080】(2)潜熱蓄熱剤Xa,Xbには夫々、種
々の材質のものを適用できる。
【0081】(3)熱交換流路5a,5bの具体的構造
は種々の構成変更が可能であり、例えば、蓄熱容器4
a,4bの容器壁外面に接する状態に設けた管路を熱交
換流路5a,5bとする構成や、蓄熱容器4a,4bの
容器壁を二重構造に形成して、その内外壁間を熱交換流
路5a,5bとする構成を採用してもよい。
【0082】(4)加熱源手段Hにより熱交換器流路5
aに供給する加熱媒体Raは、前述の実施例の如きヒー
トポンプ回路における凝縮対象冷媒に限定されるもので
はなく、高温水や水以外の高温液、あるいは、高温蒸気
や高温燃焼ガス等の高温気体であってもよい。
【0083】また、蓄熱槽1における貯留熱媒液Laの
一部を抽出して加熱し、この加熱熱媒液を加熱媒体Ra
として熱交換流路5aに供給する構成を採用してもよ
い。
【0084】(5)冷却源手段Hにより熱交換器流路5
bに供給する冷却媒体Rbは、前述の実施例の如きヒー
トポンプ回路における蒸発対象冷媒に限定されるもので
はなく、低温水や水以外の低温液、あるいは、種々の低
温気体であってもよい。
【0085】また、蓄熱槽1における貯留熱媒液Lbの
一部を抽出して冷却し、この冷却熱媒液を冷却媒体Rb
として熱交換流路5bに供給する構成を採用してもよ
い。
【0086】(6)攪拌手段には、種々の形式のものを
採用でき、例えば、蓄熱容器4a,4bの内部で攪拌翼
を動作させる形式を採用してもよい。
【0087】(7)循環路加熱手段13a,13bには
種々の加熱形式のものを採用でき、例えば、電熱ヒータ
や温水ヒータを採用してもよい。
【0088】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄熱装置の全体構成図
【図2】蓄熱容器の拡大斜視図
【図3】冷媒流れを示す図
【図4】冷媒流れを示す図
【図5】冷媒流れを示す図
【図6】冷媒流れを示す図
【図7】従来の装置構成を示す図
【符号の説明】
Xa,Xb 潜熱蓄熱剤 4a,4b 蓄熱容器 1 蓄熱槽 La,Lb 熱媒液 Ra 加熱媒体 Rb 冷却媒体 5a,5b 熱交換流路 H 加熱源手段,冷却源手段,ヒートポ
ンプ回路 11a,11b 外部循環路 12a,12c 循環ポンプ 13a,13b 循環路加熱手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却により液相から固相に相変化して冷
    熱を蓄熱する潜熱蓄熱剤(Xb)を蓄熱容器(4b)に
    充填し、 この蓄熱容器(4b)を蓄熱槽(1)の貯留熱媒液(L
    b)中に浸漬配置した蓄熱装置であって、 冷却媒体(Rb)を前記蓄熱槽(1)の貯留熱媒液(L
    b)とは隔離した状態で通流して前記蓄熱容器(4b)
    の充填潜熱蓄熱剤(Xb)と伝熱壁を介し熱交換させる
    熱交換流路(5b)、及び、この熱交換流路(5b)に
    冷却媒体(Rb)を供給する冷却源手段(H)を設けた
    蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却源手段は、冷却媒体(Rb)と
    して蒸発対象冷媒を前記熱交換流路(5b)に供給し
    て、その熱交換流路(5b)を冷媒蒸発器(Ev)とし
    て機能させるヒートポンプ回路(H)で構成してある請
    求項1記載の蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱により固相から液相に相変化して温
    熱を蓄熱する潜熱蓄熱剤(Xa)を蓄熱容器(4a)に
    充填し、 この蓄熱容器(4a)を蓄熱槽(1)の貯留熱媒液(L
    a)中に浸漬配置した蓄熱装置であって、 加熱媒体(Ra)を前記蓄熱槽(1)の貯留熱媒液(L
    a)とは隔離した状態で通流して前記蓄熱容器(4a)
    の充填潜熱蓄熱剤(Xa)と伝熱壁を介し熱交換させる
    熱交換流路(5a)、及び、この熱交換流路(5a)に
    加熱媒体(Ra)を供給する加熱源手段(H)を設けた
    蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱源手段は、加熱媒体(Ra)と
    して凝縮対象冷媒を前記熱交換流路(5a)に供給し
    て、その熱交換流路(5a)を冷媒凝縮器(Cd)とし
    て機能させるヒートポンプ回路(H)で構成してある請
    求項3記載の蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 前記熱交換流路(5a),(5b)は前
    記蓄熱容器(4a),(4b)の蓄熱剤充填部を貫通す
    る構造としてある請求項1,2,3又は4記載の蓄熱装
    置。
  6. 【請求項6】 前記蓄熱容器(4a),(4b)の充填
    潜熱蓄熱剤(Xa),(Xb)を攪拌する攪拌手段を設
    けた請求項1,2,3,4又は5記載の蓄熱装置。
  7. 【請求項7】 前記攪拌手段は、前記蓄熱容器(4
    a),(4b)に入口と出口を接続した外部循環路(1
    1a),(11b)と、この外部循環路(11a),
    (11b)に介装した循環ポンプ(12a),(12
    b)とで構成してある請求項6記載の蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 前記外部循環路(11a),(11b)
    における潜熱蓄熱剤(Xa),(Xb)を加熱する循環
    路加熱手段(13a),(13b)を設けた請求項7記
    載の蓄熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005233597A (ja) * 2004-01-19 2005-09-02 Daikin Ind Ltd 蓄熱熱交換器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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