JP2010085004A - ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010085004A
JP2010085004A JP2008254179A JP2008254179A JP2010085004A JP 2010085004 A JP2010085004 A JP 2010085004A JP 2008254179 A JP2008254179 A JP 2008254179A JP 2008254179 A JP2008254179 A JP 2008254179A JP 2010085004 A JP2010085004 A JP 2010085004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
hot water
evaporator
radiator
defrosting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008254179A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Nagasaki
芳樹 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2008254179A priority Critical patent/JP2010085004A/ja
Publication of JP2010085004A publication Critical patent/JP2010085004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】 消費電力の増大や装置の複雑化を招かずに、蒸発器の除霜を行うことが可能なヒートポンプ式給湯装置およびその除霜方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかるヒートポンプ式給湯装置の構成は、外気との熱交換により冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機と、蒸発器より下方に設けられ、圧縮された冷媒との熱交換により湯水を生成する放熱器と、水と熱交換後の冷媒を減圧する膨張手段と、湯水を貯湯する蓄熱槽と、蒸発器と圧縮機と放熱器と膨張手段とを接続し、通常運転時に冷媒が循環する回路である第1冷媒循環回路と、蒸発器と、圧縮機を迂回する第1バイパスと、放熱器と、膨張手段を迂回する第2バイパスとを接続し、除霜運転時に冷媒が循環する回路である第2冷媒循環回路と、第1冷媒循環回路と第2冷媒循環回路とを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプを用いて生成した湯水を供給するヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法に関する。
近年、エネルギーの有効活用、および温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減の観点から、ヒートポンプ式給湯装置の普及が進んでいる。ヒートポンプ式給湯装置を導入することにより、従来の燃焼式給湯装置と比較し、約30%の省エネルギー、および約50%の二酸化炭素排出量の削減が可能である。
ヒートポンプ式給湯装置は主に、湯水を生成するヒートポンプユニットと、湯水を貯水する貯湯ユニットから構成される。ヒートポンプユニット内には冷媒が循環しており、かかる冷媒が大気中の熱を吸熱する。そして、ヒートポンプユニット内の圧縮機において、熱を吸収した冷媒を電力を利用して圧縮する。これにより、冷媒は高圧状態となり、高熱を発生する。
そして、ヒートポンプユニットの熱交換器において、貯湯ユニットから供給される水を、冷媒の熱を用いて昇温させることで湯水としている。生成された湯水は、貯湯ユニットに貯湯され、使用者が必要とするときに貯湯ユニットから給湯設備に供給される。
上記のヒートポンプユニットの冷媒には、昨今自然冷媒が盛んに導入されている。自然冷媒とは、天然物であって環境に対し無害な冷媒であり、かかる自然冷媒としては二酸化炭素が最も多用されている。これにより、環境負荷を更に低減することが可能となる。
しかし、二酸化炭素は臨界点が約31℃と低いため、冷媒として用いる場合には気体と液体の境界がなくなる超臨界域を用いることになる。例えば特許文献1には、冷媒として二酸化炭素(CO)、エチレン、エタン、酸化窒素等を超臨界で使用するヒートポンプ式給湯装置が開示されている。
ところで、上述した如くヒートポンプ式給湯装置は外気から熱(エネルギー)を取得し、かかる熱を用いて湯水を生成する熱交換サイクルを利用している。したがって、ヒートポンプ式給湯装置のヒートポンプユニットは屋外に設置されることが多い。このため、外気の気温や湿度の影響を受け、ヒートポンプユニットにおいて外気と冷媒との熱交換を行っている蒸発器への着霜が生じていた。蒸発器への着霜が進行すると、圧縮機吸い込み圧力が運転限界以下となるため、ヒートポンプユニットの運転が停止し、ヒートポンプ式給湯装置の動作不良が発生してしまう。
したがって、着霜によるヒートポンプユニットの運転停止を防止する技術として、例えば特許文献2には、外部熱源からの熱供給により空気熱交換器(蒸発器)の除霜を行う加熱手段を設けたヒートポンプ給湯装置が開示されている。また例えば特許文献3には、除霜運転を行う前にヒートポンプサイクルに保有する熱量を増加させる除霜準備運転を行い、その後に圧縮機から吐出された冷媒を減圧せずに空気熱交換器(蒸発器)に流す除霜運転を行うヒートポンプ給湯装置が開示されている。
特開2001−263801号公報 特開2008−057910号公報 特開2007−333341号公報
しかし、上記の特許文献2に記載の技術であると、外部熱源として電熱ヒータ等を用いると、外部熱源の加熱に電力を利用するため消費電力が増大してしまう。また外部熱源として空気熱交換器に温水パイプを配設する場合、蒸発器の内部に冷媒の配管とは別に湯水の配管を設置しなくてはならず、ヒートポンプ給湯装置における配管が複雑化し、蒸発器が大型化してしまう。
特許文献3に記載の技術であると、除霜準備運転において冷媒の温度や圧力を上昇させるために電力を利用しなければならず、消費電力が増大してしまう。また、ヒートポンプサイクルに保有する熱量を増加させたとしても、冷媒は水熱交換器を通過するため、水に熱を奪われてしまい非効率的である。
上記の技術以外にも、ヒートポンプユニット内に、冷媒が循環する回路とは別にバイパス回路を設け、圧縮機において高温となった冷媒をかかるバイパス回路を利用して空気熱交換機(蒸発器)に直接吐出する技術が公知となっている。これにより、高温の冷媒の熱を利用して蒸発器の除霜を行うことができる。
しかし、上述した技術では、蒸発器の除霜に用いられる熱は、圧縮機における冷媒の圧縮により発生した熱である。したがって、除霜に用いる熱を得るためには電力を利用して圧縮機を作動させなければならず、消費電力が増大してしまう。またバイパス回路に膨張手段が設けられていないため、冷媒は膨張冷却されることがない。したがって、蒸発器において冷媒が外気から吸熱する熱量が通常運転時よりも減少するため、圧縮機による圧縮において得ることができる熱量も減少し、圧縮機のCOP(Coefficient Of Performance:成績係数)が著しく低下してしまう。更に、除霜能力が低いため除霜時間が増大し、更なる消費電力の増大を招いてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、消費電力の増大および装置の複雑化を招くことなく、蒸発器の除霜を効率的に行うことが可能なヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるヒートポンプ式給湯装置の代表的な構成は、外気と冷媒との熱交換により冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機と、蒸発器より下方に設けられ、圧縮された冷媒と水との熱交換により湯水を生成する放熱器と、水との熱交換後の冷媒を減圧する膨張手段と、湯水を貯湯する蓄熱槽と、蒸発器と、圧縮機と、放熱器と、膨張手段とを接続し、湯水を生成する通常運転時に冷媒が循環する回路である第1冷媒循環回路と、蒸発器と、圧縮機を迂回する第1バイパスと、放熱器と、膨張手段を迂回する第2バイパスとを接続し、蒸発器の除霜を行う除霜運転時に冷媒が循環する回路である第2冷媒循環回路と、第1冷媒循環回路と、第2冷媒循環回路とを切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では放熱器が蒸発器より下方に設けられていることから、圧縮機を停止し、膨脹手段を閉状態とし、切り替え手段を用いて、冷媒が循環する回路を第1冷媒循環回路から第2冷媒循環回路に切り替えると、蒸発器において冷媒の熱が除霜に用いられ、これにより冷却された冷媒は、液体状態となり、第2バイパスを通過して落下し、放熱器に到達する。そして、液体状態の冷媒は、放熱器において湯水との熱交換により熱を得て、気体状態となる。気体状態は液体状態よりも密度が低いため、気体状態となった冷媒は、第1バイパスを通過して上昇し、蒸発器に到達する。したがって、第2冷媒循環回路では冷媒は自然循環を行うこととなるため、冷媒を循環させるための電力は不要である。これにより、消費電力を削減しつつ、効率的に除霜することが可能となる。
また、蒸発器の除霜のために当該ヒートポンプ式給湯装置に設けられる部材は第2冷媒循環回路および切替手段のみであることから、ヒートポンプ式給湯装置の消費電力の増大および装置の複雑化を招くことがない。
なお、上記の第1バイパスの配管の直径は、第2バイパスの配管の直径よりも太いことが好ましい。これにより、放熱器において湯水との熱交換により熱を得ることで気体状態となり、体積膨張した冷媒が第1バイパスを通過する際に発生する圧力損失を低減することができる。したがって、除霜運転時における第2冷媒回路での冷媒の循環効率を向上し、蒸発器の除霜を効率的に行うことが可能となる。
上記の冷媒は二酸化炭素であって、圧縮機による圧縮過程と、放熱器による放熱過程との間に冷媒が超臨界状態となる超臨界サイクルを行うとよい。
自然冷媒である二酸化炭素は、天然物であって環境に対し無害である。したがって、上記構成によれば、環境に負担をかけないヒートポンプとすることができる。また、二酸化炭素は臨界点が約31℃と低いため、冷媒として用いる場合には、気体と液体の境界がなくなる超臨界域を用いることができる。これにより動作温度範囲内で相変化(気液変化)を行わないために、自由で幅の広い温度範囲と大きな熱搬送を設定することができる。
当該ヒートポンプ式給湯装置は、蒸発器の除霜が必要か否かを判断する除霜判断部を更に備え、除霜判断部が蒸発器の除霜が必要であると判断したら、冷媒の第1冷媒循環回路への循環を停止し、冷媒を第2冷媒循環回路に循環させ、除霜判断部が蒸発器の除霜が完了したと判断したら、冷媒の第2冷媒循環回路への循環を停止するとよい。
上記構成の如く除霜判断部が蒸発器の除霜が必要か否かを判断することで、蒸発器の除霜を効率的に行うことが可能となる。これにより、着霜の進行による蒸発器の凍結を防ぎ、当該ヒートポンプ式給湯装置の動作不良を回避することができる。
上記の蓄熱槽は、蓄熱槽の略中間に取水口を備え、除霜運転時の蒸発器の除霜の熱源として、蓄熱槽に貯湯されている中温の湯水を取水口から取水して用いるとよい。
かかる構成では、蒸発器の除霜のための熱源として、蓄熱槽に貯湯されている高温の湯水ではなく中温の湯水を用いることとなる。したがって、高温の湯水は蓄熱槽に貯湯されたままとなるため、除霜運転後に通常運転を再開した場合における蓄熱時間、すなわち湯水の生成時間が短縮される。これにより、除霜のための熱源として蓄熱槽の湯水を用いたとしても、除霜運転後の通常運転において速やかに湯水を生成することが可能となる。
上記の除霜判断部は、外気の温度もしくは湿度、圧縮機に流入する冷媒の温度もしくは圧力、通常運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、蒸発器の除霜が必要であると判断するとよい。
これにより、除霜判断部は蒸発器の除霜が必要であることを的確に判断することができる。したがって、蒸発器の除霜が必要な場合に確実に除霜を行い、蒸発器の凍結を回避することで、圧縮機の吸込圧力の低下によるヒートポンプユニットの運転停止を防止することが可能となる。
上記の除霜判断部は、放熱器から流出する冷媒の温度もしくは圧力、第2冷媒循環回路を循環する冷媒の温度、第2冷媒循環回路内の圧力もしくは圧力の変化、外気の乾球温度もしくは湿球温度、除霜運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、蒸発器の除霜が完了したと判断するとよい。
これにより、除霜判断部は蒸発器の除霜が完了したことを的確に判断することができる。したがって、蒸発器の除霜が不要な場合における無駄な除霜運転を回避し、当該ヒートポンプ式給湯装置の運転効率の低下を防ぐことが可能となる。
上記の除霜判断部が蒸発器の除霜が完了したと判断したら、冷媒の第2冷媒循環回路への循環を停止する前に、蒸発器への送風を再開し、蒸発器の結露を除去する結露除去を行うとよい。
例えば除霜を行った後、除霜により霜が融けることで生じた水滴が蒸発器に付着している、すなわち結露が生じているとその水が凍結してしまい、除霜したにも拘わらず早期に蒸発器が再凍結する可能性がある。これにより、ヒートポンプユニットの運転が停止し、ヒートポンプ式給湯装置の動作不良が発生するおそれが生じる。
したがって上記構成では、蒸発器の除霜が完了した後に、蒸発器への送風を再開し、蒸発器の結露を除去する結露除去を行うことで、蒸発器に付着している霜から生じた水を飛散させる。これにより、除霜後の蒸発器の早期の再凍結を防止し、ヒートポンプ式給湯装置の動作不良を回避することが可能となる。
なお、通常の蒸発器には空気との熱交換を促進するためのファンが備えられている。したがって、上記の結露除去時に蒸発器のファンを回転させることで蒸発器内部へ送風し、蒸発器に付着した水滴を効率的に飛散させることができる。
上記の第1バイパスの蒸発器または放熱器への接続位置は、蒸発器内部または放熱器内部の冷媒の配管よりも上方であるとよい。
第1バイパスの蒸発器への接続位置を蒸発器内部の冷媒の配管よりも上方とすることにより、蒸発器において冷却され液体状態となった冷媒の第1バイパスへの流入を防止することができる。これにより、液体状態の冷媒は第2バイパスを通過して落下し、放熱器に到達するため、第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向を規定することが可能となる。
また第1バイパスの放熱器への接続位置を放熱器内部の冷媒の配管よりも上方とすることにより、放熱器において湯水との熱交換を行い気体状態となった冷媒は、第1バイパスを通過して上昇し、蒸発器に到達する。したがって、第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向を規定することが可能となる。
上記の第2バイパスの蒸発器または放熱器への接続位置は、蒸発器内部または放熱器内部の冷媒の配管よりも下方であるとよい。
第2バイパスの蒸発器への接続位置を蒸発器内部の冷媒の配管よりも下方とすることにより、蒸発器において冷却され液体状態となった冷媒は、第2バイパスを通過して落下し、放熱器に到達する。したがって、第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向を規定することが可能となる。
第2バイパスの放熱器への接続位置を放熱器内部の冷媒の配管よりも下方とすることにより、放熱器において湯水との熱交換を行い気体状態となった冷媒の第2バイパスへの流入を防止することができる。これにより、気体状態の冷媒は第1バイパスを通過して上昇し、蒸発器に到達するため、第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向を規定することが可能となる。
上記のように第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向を規定することにより、蒸発器の除霜により冷却された液体状態の冷媒が、蒸発器から第1バイパスおよび第2バイパスの両方に流出し、第2冷媒循環回路において冷媒の循環が生じず除霜効率が低下してしまうことを回避できる。したがって、第2冷媒循環回路における循環方向を規定することで、第2冷媒循環回路において冷媒を確実に循環させることができ、除霜効率を向上することが可能となる。
なお第2冷媒循環回路において、蒸発器の除霜により冷却された冷媒が、第2バイパスを通過して落下し、放熱器に到達することから、規定される冷媒の循環方向は、通常運転時の循環方向すなわち第1冷媒循環回路における循環方向とは逆方向となる。
詳述すれば、通常運転(水を加熱する運転)において、放熱器内では水を上方に向かって循環させ、冷媒をこれと対向する下方に向かって循環させている。一方、除霜運転をする場合には蓄熱槽の湯水の熱を利用することから、湯水を蓄熱槽の上方から取り出し(熱勾配によりタンク上方に熱い湯水が滞留しているため)、放熱器内では湯水を下方に向かって循環させ、これに伴って冷媒は上方に向かって循環させることが好ましい。すなわち、通常運転と除霜運転とでは冷媒の循環方向が逆になることが好ましい。そこで、第1バイパスおよび第2バイパスの蒸発器および放熱器への接続位置を上記構成の如く設定することにより、重力を利用した自然循環であっても冷媒が逆方向に循環するように構成することができ、効率よく熱交換して除霜を行うことが可能となる。
当該ヒートポンプ式給湯装置は、蓄熱槽に貯湯される湯水を放熱器に送出するポンプを更に備え、ポンプは、通常運転時および除霜運転時のいずれにおいても、放熱器内において湯水と冷媒とが対向流となるように湯水を送出するとよい。
上記構成によれば、通常運転時(湯水生成時)および除霜運転時のいずれにおいても、放熱器内における湯水の循環方向と冷媒の循環方向とは逆方向、すなわち対向流となる。また上述した如く除霜運転時の第2冷媒循環回路における冷媒の循環方向は、通常運転時の第1冷媒循環回路における冷媒の循環方向とは逆方向である。したがって、除霜運転時の放熱器内における湯水の循環方向も、通常運転時の循環方向とは逆方向となる。
蓄熱槽に貯湯されている湯水には温度分布があり、蓄熱槽の上方ほど高温の湯水が貯湯されている。したがって、放熱器内における湯水の循環方向が通常運転時の循環方向と逆方向となることで、蓄熱槽の上方の高温の湯水が放熱器に供給されることとなる。これにより、放熱器において冷媒と高温の湯水との熱交換が行われるため熱交換効率が向上し、冷媒は除霜に用いる熱を大量に得ることができ、除霜効率を向上し、除霜に要する時間を削減することが可能となる。
当該ヒートポンプ式給湯装置は、放熱器に流入する水の温度、もしくは放熱器から流出する水の温度のいずれか一方または両方を検知するセンサを更に備え、センサが検知した、放熱器に流入する水の温度、もしくは放熱器から流出する水の温度のいずれか一方が所定値以下となった場合、蓄熱槽から放熱器に送出する水の増量、蓄熱槽からの高温の湯水の取水、第2冷媒循環回路を循環する冷媒の減量の中から選択される1または複数を行うとよい。
例えば外気の温度が低い場合等には、除霜運転中に蒸発器の除霜に用いられた冷媒が放熱器に流入する温度が0℃以下となることがある。このような場合、放熱器において冷媒との熱交換を行う水が、放熱器内の配管において凍結するおそれがある。これにより、蓄熱槽と放熱器での水(湯水)の循環が停止し、冷媒は除霜に用いる熱を得ることができなくなり、除霜効率が低下してしまう。
したがって、上記構成では、センサが検知する、放熱器に流入する水の温度、もしくは放熱器から流出する水の温度のいずれか一方が所定値以下となった場合に、蓄熱槽から放熱器に送出する水の増量、蓄熱槽からの高温の湯水の取水、第2冷媒循環回路を循環する冷媒の減量の中から選択される1または複数の制御を行う。これにより、放熱器内の配管における水の凍結を防止することができるため、蓄熱槽と放熱器での水の循環が停止することがなく、除霜効率の低下を回避することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるヒートポンプ式給湯装置の除霜方法の構成は、蒸発器と、圧縮機と、放熱器と、膨張手段と、蓄熱槽とを備えるヒートポンプ式給湯装置の除霜方法であって、蒸発器と、圧縮機と、放熱器と、膨張手段への冷媒の循環を停止し、蒸発器と放熱器へ冷媒を循環させることで、蓄熱槽に貯湯される湯水と冷媒との熱交換を行い、湯水から得た熱を用いて蒸発器の除霜を行うことを特徴とする。
上述したヒートポンプ式給湯装置の技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該ヒートポンプ式給湯装置の除霜方法にも適用可能である。
本発明によれば、消費電力の増大および装置の複雑化を招くことなく、蒸発器の除霜を効率的に行うことが可能なヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態では、まずヒートポンプ式給湯装置について説明した後に、かかるヒートポンプ式給湯装置の除霜方法について説明する。
[ヒートポンプ式給湯装置]
図1は、本実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置(以下、給湯装置と称する。)を説明する図である。なお、図1において、黒色の太い実線は冷媒が循環する配管を表しており、白抜きの線は水または湯水が流通する配管を示しており、一点鎖線は接続関係を示している。図1に示すように、給湯装置100は、ヒートポンプユニット110と、貯湯ユニット170から構成される。
ヒートポンプユニット110は、内部に自然冷媒である二酸化炭素(以下、「冷媒」と称する)が循環しており、冷媒の熱を用いて水を加熱することにより後述する蓄熱槽に貯湯する湯水を生成する。かかるヒートポンプユニット110は熱交換サイクルを利用しているため、省エネルギーおよび二酸化炭素排出量の削減が可能である。したがって、給湯装置100を従来の給湯装置よりも環境負荷が低減された給湯装置とすることができる。
本実施形態において冷媒は自然冷媒である二酸化炭素を用いるため、ヒートポンプユニット110は、圧縮機による圧縮過程と、放熱器による放熱過程の間に冷媒が超臨界状態となる超臨界サイクルを行う。超臨界サイクルは高圧で動作し、動作温度範囲内で相変化(気液変化)を行わないために、自由で幅の広い温度範囲と大きな熱搬送を設定することができる。また、二酸化炭素は自然冷媒であるため、環境に対して無害である。したがって、環境への負荷を低減することが可能となる。
かかるヒートポンプユニット110は、蒸発器112と、圧縮機114と、放熱器116と、膨張手段118と、ポンプ120と、第1冷媒循環回路130と、第2冷媒循環回路140と、切替手段150と、除霜判断部160と、制御部162と、センサ164とを含んで構成される。
蒸発器112は、当該給湯装置100が湯水を生成するための通常運転時は、ヒートポンプユニット110内を循環する冷媒と外気との熱交換を行う。かかる蒸発器112は空気熱交換器とも呼ばれる。これにより、冷媒は、外気(大気中)の熱を吸熱して蒸発し、水を加熱するための熱を得ることができる。
蒸発器112に着霜が生じた場合、当該給湯装置100は蒸発器112の除霜を行うための除霜運転を行う。かかる除霜運転時には、冷媒は後述する蓄熱槽172に貯湯される湯水から得た熱を用いて蒸発器112に付着した霜を融解する。このように湯水から得た熱を用いることで、除霜のための電力の消費を削減しつつ確実に除霜を行い、着霜の進行によるヒートポンプユニット110の運転停止を未然に防ぎ、当該給湯装置100の動作不良の発生を回避することが可能となる。
圧縮機114は、通常運転時は外気の熱を吸熱して蒸発した冷媒を電力を利用して圧縮する。これにより、冷媒は高圧状態となり高熱を発生し、かかる熱を用いて後述する放熱器116において水を加熱することが可能となる。なお、除霜運転時には当該圧縮機114は停止する。
放熱器116は、通常運転時は、後述する蓄熱槽172から供給された水を加熱し湯水を生成する。かかる放熱器116は水熱交換器とも呼ばれる。放熱器116は、圧縮機114により圧縮されて高温となった冷媒と、蓄熱槽172から供給される水との熱交換を行う。これにより、冷媒の熱を用いて水を加熱し湯水を生成することができる。
また放熱器116は、当該給湯装置100が除霜運転を行う場合、蓄熱槽172から供給された湯水と冷媒との熱交換を行う。これにより、冷媒は除霜に用いる熱を得ることができる。
本実施形態では、放熱器116は蒸発器112より下方に設けられている。これにより、第2冷媒循環回路140において冷媒は自然循環を行うことが可能となる。詳細には、当該給湯装置100が除霜運転を開始すると、蒸発器112の除霜により熱を奪われることで冷却された冷媒は液体状態となる。液体状態は気体状態よりも密度が高いため、液体状態の冷媒は第2冷媒循環回路140を通過して落下し、放熱器116に到達する。そして、液体状態の冷媒は放熱器116において湯水との熱交換により熱を得て、気体状態となる。気体状態は液体状態よりも密度が低いため、気体状態の冷媒は、第2冷媒循環回路140を通過して上昇し、蒸発器112に到達する。このように、冷媒を自然循環させることで、循環に要する電力を削減することが可能となり、且つ効率的に除霜することが可能となる。
膨張手段118は、通常運転時に放熱器116において水と熱交換を行った後の冷媒を減圧状態とし膨張冷却する。これにより、かかる冷媒が再度外気の熱を吸収することが可能となり、冷媒を再利用することができる。なお本実施形態では膨張手段118として膨張弁を用いるが、これに限定されるものではなく、水と熱交換を行った後の冷媒を膨張冷却できるものであればよい。なお、除霜運転時には当該膨張手段118は用いず、閉状態とする。
ポンプ120は、蓄熱槽172からの水または湯水を放熱器116へと送出し循環させる。かかるポンプ120は、通常運転時および除霜運転時のいずれにおいても、放熱器116内において湯水と冷媒とが対向流となるように湯水を送出する。
当該給湯装置100が湯水を生成する通常運転を行う場合、ポンプ120は、後述する蓄熱槽172を経由して給水弁190から供給された水を、放熱器116内において冷媒と対向流となるように放熱器116へと送出し循環させる。
当該給湯装置100が除霜運転を行う場合、ポンプ120は、後述する蓄熱槽172に貯湯される湯水を、放熱器116内において冷媒と対向流となるように(放熱器116内において湯水と冷媒とが熱交換を行う際に湯水の循環方向と冷媒の循環方向とが逆方向になるように)放熱器116へと送出し循環させる。
上述したように、通常運転時の放熱器116内における湯水の循環方向と冷媒の循環方向とは逆方向である。また、後に詳述するように、除霜運転時の第2冷媒循環回路140における冷媒の循環方向は、通常運転時の第1冷媒循環回路130における冷媒の循環方向とは逆方向となる。したがって、除霜運転時にはポンプ120は通常運転時とは逆方向となるよう湯水を送出することとなる。これにより、蓄熱槽172の温度分布が存在する湯水のうち、蓄熱槽172の上方の高温の湯水が放熱器116に供給されるため、放熱器116において冷媒と高温の湯水との熱交換を行うことで熱交換の効率を向上し、冷媒が大量の熱を得ることができ、除霜効率を向上することが可能となる。
なお本実施形態においては、ポンプ120により、蓄熱槽172と放熱器116とを循環する水の循環方向を通常運転時と除霜運転時とにおいて逆方向としているが、これに限定されるものではない。例えば、ポンプ120と蓄熱槽172とを接続する水の配管に逆洗弁や四方弁を設けることにより、ポンプ120に依ることなく、通常運転時の水の循環方向と、除霜運転時の水の循環方向を逆方向とすることが可能となる。
第1冷媒循環回路130は、湯水の生成時すなわち通常運転時に冷媒が循環する回路である。かかる第1冷媒循環回路130は、蒸発器112と、圧縮機114と、放熱器116と、膨張手段118とを接続する。なお、第1冷媒循環回路130において冷媒は、蒸発器112、圧縮機114、放熱器116、膨張手段118をこの順に循環している。
第1冷媒循環回路130の蒸発器112への接続位置は、蒸発器112内部の冷媒の配管よりも下方とすることが好ましい。これにより、冷媒に含まれている圧縮機114の潤滑油の蒸発器112付近への滞留を防止することが可能となる。
なお、第1冷媒循環回路130では、冷媒は、蒸発器112において外気の熱を得て蒸発するため、蒸発器112から放熱器116までは気体状態の冷媒が流通している。次に、冷媒は放熱器116において水との熱交換を行い、気体から液体に状態変化するため、放熱器116から膨張手段118までは液体状態の冷媒が流通している。そして、冷媒は膨張手段118において減圧され、膨張冷却される。しかし、膨張冷却において液体状態の冷媒がすべて気化することはないため、膨張手段118から蒸発器112までは、液体状態の冷媒と気体状態の冷媒が混在した二相流が流通している。
第2冷媒循環回路140は、蒸発器112の除霜時すなわち除霜運転時に冷媒が循環する回路である。かかる第2冷媒循環回路140は、蒸発器112と、第1バイパス142と、放熱器116と、第2バイパス144とを接続する。なお、第2冷媒循環回路140において冷媒は、蒸発器112、第2バイパス144、放熱器116、第1バイパス142をこの順に循環している。
第1バイパス142は、圧縮機114を迂回するための配管である。これにより、冷媒は、抵抗となる圧縮機114を迂回することができるため、第2冷媒循環回路140において自然循環を行うことが可能となる。
第1バイパス142の配管の直径は、後述する第2バイパス144の配管の直径よりも太いことが好ましい。これにより、放熱器116において湯水との熱交換により気体状態となり体積膨張した冷媒が第1バイパス142を通過する際に発生する圧力損失を低減することができる。したがって、除霜運転時における第2冷媒循環回路140での冷媒の循環効率を向上し、蒸発器の除霜を効率的に行うことが可能となる。
なお、第1バイパス142の蒸発器112または放熱器116への接続位置は、蒸発器112内部または放熱器116内部の冷媒の配管よりも上方であるとよい。第1バイパス142の蒸発器112への接続位置を蒸発器112内部の冷媒の配管よりも上方とすることにより、蒸発器112において液体状態となった冷媒は、第2バイパス144を通過して落下し、放熱器116に到達する。また第1バイパス142の放熱器116への接続位置を放熱器116内部の冷媒の配管よりも上方とすることにより、放熱器116において気体状態となった冷媒は、第1バイパス142を通過して上昇し、蒸発器112に到達する。したがって、いずれにおいても、第2冷媒循環回路140における冷媒の循環方向を規定することが可能となり、第2冷媒循環回路140において冷媒を確実に循環させ、除霜効率を向上することができる。
第2バイパス144は、膨張手段118を迂回するための配管である。これにより、冷媒は、抵抗となる膨張手段118を迂回することができるため、第2冷媒循環回路140において自然循環を行うことが可能となる。
なお、第2バイパス144の蒸発器112または放熱器116への接続位置は、蒸発器112内部または放熱器116内部の冷媒の配管よりも下方であるとよい。第2バイパス144の蒸発器112への接続位置を蒸発器112内部の冷媒の配管よりも下方とすることにより、蒸発器112において液体状態となった冷媒は、第2バイパス144を通過して落下し、放熱器116に到達する。また、第2バイパス144の放熱器116への接続位置を放熱器116内部の冷媒の配管よりも下方とすることにより、放熱器116において気体状態となった冷媒は、第1バイパス142を通過して上昇し、蒸発器112に到達する。したがって、いずれにおいても、第2冷媒循環回路140における冷媒の循環方向を規定することが可能となり、第2冷媒循環回路140において冷媒を確実に循環させ、除霜効率を向上することができる。
上述したように、第2冷媒循環回路140において、蒸発器112の除霜により冷却された冷媒が、第2バイパス144を通過して落下し、放熱器116に到達することから、上記規定される冷媒の循環方向は、通常運転時の循環方向すなわち第1冷媒循環回路130における循環方向とは逆方向となる。
図2は、給湯装置100の通常運転時および除霜運転時における冷媒および水(湯水)の流れを説明する図である。図2(a)は通常運転時の冷媒および水(湯水)の流れを示しており、図2(b)は除霜運転時の冷媒および水(湯水)の流れを示している。なお、図2において、上記の運転時に冷媒が循環する配管を黒色の太い実線で示し、冷媒が循環しない配管を黒色の太い破線で示し、水または湯水が流通する配管を白抜きの線で示す。また、冷媒の循環する方向を白抜き矢印で、水または湯水の循環する方向を黒色矢印で示す。図2中、除霜判断部160、制御部162およびセンサ164については記載を省略する。
図2(a)に示すように、通常運転時は、冷媒は、黒色の太い実線で示される回路、すなわち第1冷媒循環回路130を白抜き矢印の方向に循環し、蒸発器112、圧縮機114、放熱器116、膨張手段118をこの順に通過する。これにより、冷媒は、蒸発器112において外気との熱交換を行い蒸発し、圧縮機114において圧縮され高温となり、放熱器116において蓄熱槽172の下方の低温の水との熱交換を行い、水を湯水とし、膨張手段118において膨張冷却され再利用可能となる、というサイクルを行うことができる。
また図2(a)に示すように、通常運転時において、水は黒色矢印の方向にヒートポンプユニット110内および貯湯ユニット170内を循環する。これにより、後述する給水弁190を経由して蓄熱槽172に供給された水は、ポンプ120によって蓄熱槽172から放熱器116に送出され、放熱器116において冷媒との熱交換を行うことで冷媒の熱により加熱され湯水となる。
なお図2(a)から、通常運転時の放熱器116において冷媒の循環方向と水の循環方向が逆方向(対向流)であることがわかる。これにより、蓄熱槽172の下方の低温の水を放熱器116に送出し、放熱器116において水と冷媒との熱交換により水を高温の湯水とし、かかる湯水を蓄熱槽172に供給することができる。そして、給湯設備への給湯時には蓄熱槽172の上方の高温の湯水と給水弁190から供給される水とを混合することで、湯水の温度を使用者が所望する温度に調節することが可能となる。
図2(b)に示すように、除霜運転時は、冷媒は、黒色の太い実線で示される回路、すなわち第2冷媒循環回路140を白抜き矢印の方向に循環し、切替手段150を経由して、蒸発器112、第2バイパス144、放熱器116、第1バイパス142をこの順に通過する。これにより、冷媒は、蒸発器112において除霜により熱を奪われて液体となり、第2バイパス144を通過して落下し、放熱器116に到達する。そして、放熱器116において湯水との熱交換により熱を得て気体状態となり、第1バイパス142を通過して上昇し、蒸発器112に到達し、再度蒸発器112の除霜に用いられる、というサイクルを行うことができる。
また図2(b)に示すように、除霜運転時において、水は黒色矢印の方向にヒートポンプユニット110内および貯湯ユニット170内を循環する。これにより、蓄熱槽172の上方の高温の湯水を放熱器116に送出し、放熱器116において湯水と冷媒との熱交換により冷媒を気体状態とし、除霜に用いる熱を冷媒に蓄熱させることができる。そして、冷媒との熱交換により低温となった湯水(または水)は、ポンプ120によって再度蓄熱槽172に送出される。
なお図2(b)から、除霜運転時の放熱器116においても冷媒の循環方向と水の循環方向が逆方向であることがわかる。これにより、放熱器116において蓄熱槽172の上方の高温の湯水と冷媒との熱交換を行うことができ、水と冷媒との熱伝導の効率を向上することができる。したがって、冷媒は除霜に用いる熱を大量に且つ効率的に得ることができるため、除霜効率を向上することが可能である。
切替手段150は、冷媒が循環する回路を、第1冷媒循環回路130または第2冷媒循環回路140に切り替える。これにより、通常運転および除霜運転を可変とすることができる。切替手段150は、切替手段150aが第1バイパス142に、切替手段150bが第2バイパス144に設けられている。なお、本実施形態では、切替手段150として電磁弁を用いるが、これに限定されるものではなく、第1冷媒循環回路130と第2冷媒循環回路140とを切り替え可能なものであればよい。
除霜判断部160は、後述するセンサ164の検知結果に基づき、当該給湯装置100の蒸発器112の除霜が必要か否かを判断する。これにより、蒸発器112の除霜を的確且つ効率的に行うことが可能となり、着霜の進行による蒸発器112の凍結を防ぎ、当該給湯装置100の動作不良を回避することが可能となる。
かかる除霜判断部160は、外気の温度もしくは湿度、圧縮機114に流入する冷媒の温度もしくは圧力、通常運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、蒸発器112の除霜が必要であると判断する。したがって、上記の要素(選択肢)は、除霜運転開始条件であると言える。
また除霜判断部160は、放熱器116から流出する冷媒の温度もしくは圧力、第2冷媒循環回路140を循環する冷媒の温度、第2冷媒循環回路140内の圧力もしくは圧力の変化、外気の乾球温度もしくは湿球温度、除霜運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、蒸発器112の除霜が完了したと判断する。したがって、上記の要素(選択肢)は、除霜運転終了条件であると言える。
上述した如く、除霜運転開始条件および除霜運転終了条件を定めることで、除霜判断部160は蒸発器112の除霜が必要か否かを的確に判断することができ、蒸発器112の除霜が必要な場合には確実に除霜を行い、蒸発器112の凍結を防止し、また蒸発器112の除霜が不要な場合には無駄な除霜運転を回避し、当該給湯装置100の運転効率の低下を防ぐことが可能となる。
なお、上記の除霜運転開始条件および除霜運転終了条件のそれぞれの要素について規定値を設定することで、除霜判断部160はセンサ164の測定結果が規定値を満たしているか否かを判断し、蒸発器112の除霜が必要か否かを判断することが可能となる。
除霜判断部160が蒸発器112の除霜が必要であると判断したら、後述する制御部162は切替手段150を用いて、冷媒の第1冷媒循環回路130への循環を停止し、冷媒を第2冷媒循環回路140に循環させる。そして、除霜判断部160が蒸発器112の除霜が完了したと判断したら、制御部162は同じく切替手段150を用いて、冷媒の第2冷媒循環回路140への循環を停止する。これにより、着霜の進行による蒸発器112の凍結を防ぎ、当該給湯装置100の動作不良を回避することが可能となる。
更に、除霜判断部160が蒸発器112の除霜が完了したと判断した後、冷媒の第2冷媒循環回路140への循環を停止する前に、蒸発器112への送風を再開し、蒸発器112の結露を除去する結露除去を行うこともできる。このように蒸発器の除霜が完了した後に結露除去を行うことで、除霜運転後に蒸発器112に付着している、霜が融けて生じた水を飛散させる(結露を除去する)。これにより、除霜後の水の付着による蒸発器112の早期の再凍結を防止し、当該給湯装置100の動作不良をより確実に回避することが可能となる。
また結露除去時に蒸発器112のファン(図示せず)を回転させることで、蒸発器112内部へ送風し、蒸発器に付着した水滴を効率的に飛散させることができる。なお、ファンは除霜運転時には停止していることが好ましい。これにより、冷媒が湯水から得た熱が外気に放熱されることを防ぎ、除霜効率の低下を防止できるからである。
制御部162は、当該給湯装置100の運転を制御する。またかかる制御部162は、除霜判断部160の除霜が必要か否かの判断を受けて切替手段150を切り替えることで、冷媒の循環回路を切り替える、すなわち通常運転と除霜運転を切り替える。
上記の制御部162による、冷媒の第1冷媒循環回路130と第2冷媒循環回路140との循環の切替における制御を例示すると、冷媒の循環回路を第1冷媒循環回路130から第2冷媒循環回路140に切り替える場合(通常運転から除霜運転に切り替える場合)、制御部162は、まず圧縮機114の運転を停止し、蒸発器112のファンの回転を止め、蒸発器112への外気の送風を停止する。次に、膨張手段118である膨張弁を全閉状態とし、切替手段150である電磁弁を開状態とする。以上の制御により、冷媒の循環回路が第1冷媒循環回路130から第2冷媒循環回路140に切り替わる。
また、冷媒の循環回路を第2冷媒循環回路140から第1冷媒循環回路130に切り替える場合(除霜運転から通常運転に切り替える場合)、制御部162は、まず圧縮機114の運転を再開し、蒸発器112のファンを回転させ、蒸発器112への外気の送風を再開する。次に、膨張手段118である膨張弁を開状態とし、切替手段150である電磁弁を閉状態とする。以上の制御により、冷媒の循環回路が第2冷媒循環回路140から第1冷媒循環回路130に切り替わる。
センサ164は、除霜判断部160が蒸発器112の除霜が必要か否かを判断するための要素の値を検知する。かかる要素とは、除霜運転開始条件の要素および除霜運転終了条件の要素である。これにより、センサ164が検知した要素の値を基に、除霜判断部160が蒸発器112の除霜が必要か否かを判断することが可能となる。なお、センサ164による要素の値の検知は、所定間隔で間欠的に行うことが好ましい。
また本実施形態においては、センサ164は、放熱器116に流入する水の温度、もしくは放熱器116から流出する水の温度のいずれか一方または両方の検知も行う。これにより、センサ164が検知した、放熱器116に流入する水の温度、もしくは放熱器116から流出する水の温度のいずれか一方が所定値以下となった場合、制御部162により、蓄熱槽172から放熱器116に送出する水の増量、蓄熱槽172からの高温の湯水の取水、第2冷媒循環回路140を循環する冷媒の減量の中から選択される1または複数の制御を行うことが可能となる。
したがって、例えば外気の温度が低い場合等、除霜運転中に蒸発器112の除霜に用いられた冷媒が放熱器に流入する温度が0℃以下となる可能性がある場合において、センサが検知した、放熱器116に流入する水の温度、もしくは放熱器116から流出する水の温度のいずれか一方が所定値以下となったら、上記の制御を行い、放熱器116内の配管における水の凍結を未然に防ぐことができる。これにより、蓄熱槽172と放熱器116での水の循環が停止することがなく、除霜効率の低下を回避することが可能となる。
また上記のように、センサ164が放熱器116に流入する水の温度を検知することにより、除霜判断部160が、蒸発器112の除霜を継続可能か否かを判断することも可能となる。例えば、除霜運転時間が長くなり、蓄熱槽172に貯湯される湯水の大部分が使用された場合、蓄熱槽172に貯湯される湯水は、低温の湯水または水となる。このような場合、冷媒が放熱器116においてかかる低温の湯水(または水)と熱交換をしたとしても、得ることができる熱量は少なく、除霜効率が低下してしまう。
したがって、センサ164が検知した、放熱器116に流入する水の温度に基づき、除霜判断部160が蒸発器112の除霜を継続可能か否かを判断することで、除霜運転の無意味な継続を回避することができる。例えば、センサ164が検知した、放熱器116に流入する水の温度が所定の温度よりも低温であった場合、除霜判断部160は、蒸発器112の除霜が継続不可であると判断し、制御部162は、冷媒の循環回路を第2冷媒循環回路140から第1冷媒循環回路130へと切り替える。これにより、通常運転を再開し、蓄熱槽172に貯湯されている低温の湯水(または水)を高温の湯水とし、除霜に用いるための熱を再度湯水に蓄えることが可能となる。
貯湯ユニット170は、ヒートポンプユニット110により生成された湯水を貯湯し、使用者が必要とするときに、風呂、台所、洗面所等の給湯設備に貯湯された湯水を供給する。かかる貯湯ユニット170は、蓄熱槽172と、給水弁190と、混合弁192とを含んで構成される。
蓄熱槽172は、通常運転時にヒートポンプユニット110により生成された湯水を貯湯する。蓄熱槽172に貯湯される湯水には温度分布があり、蓄熱槽172の上方になるにつれ、高温の湯水が貯湯されている。かかる湯水は蒸発器112の除霜を行うための熱源として用いられるため、蓄熱槽172は除霜運転時にヒートポンプユニット110に供給する湯水を貯湯する、と換言することもできる。
蓄熱槽172は、その略中間に取水口174を備える。これにより、除霜運転時の蒸発器112の除霜の熱源として、蓄熱槽172に貯湯されている中温の湯水を取水口174から取水して用いることが可能となる。したがって、高温の湯水は蓄熱槽172に貯湯されたままとなるため、除霜運転後の通常運転において、水への蓄熱時間、すなわち湯水の生成時間が短縮され、速やかに湯水を生成することが可能となる。
給水弁190は、蓄熱槽172に水を供給する。
混合弁192は、蓄熱槽172からの湯水と給水弁190からの水を混合することで湯水の温度を使用者が所望する温度に調節し、かかる湯水を給湯設備に供給する。
以上説明したように、本実施形態にかかる給湯装置100によれば、除霜運転時に、冷媒の循環する回路を通常運転時の第1冷媒循環回路130から第2冷媒循環回路140に切り替えることで、冷媒は除霜に用いる熱を蓄熱槽172に貯湯される湯水から得ることができる。また第2冷媒循環回路140において冷媒は自然循環を行うことができる。これらにより、電力を用いることなく蒸発器112の除霜を行うことができ、当該給湯装置100の消費電力を削減することができる。
[ヒートポンプ式給湯装置の除霜方法]
図3は、給湯装置100の除霜方法の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、理解を容易にするために、センサ164が検知する要素は、除霜運転開始条件として外気の温度、除霜運転終了条件として第2冷媒循環回路140を循環する冷媒の温度を例示して説明する。
図3に示すように、給湯装置100は、冷媒を第1冷媒循環回路130に循環させ、湯水を生成する通常運転を行う(S400)。通常運転の開始から所定間隔の時間が経過したら、センサ164は除霜運転開始条件である外気の温度の検知を行い、センサ164の検知結果に基づき、除霜判断部160は、除霜開始条件が成立したか、すなわち給湯装置100の蒸発器112の除霜が必要であるかを判断する(S402)。除霜判断部160が蒸発器112の除霜が必要でないと判断した場合(S402のNo)、給湯装置100は通常運転を継続する。
除霜判断部160が蒸発器112の除霜が必要であると判断した場合(S402のYes)、制御部162は、切替手段150を用いて冷媒の循環回路を第1冷媒循環回路130から第2冷媒循環回路140へと切り替え、蓄熱槽に貯湯される湯水と冷媒との熱交換を行い、湯水から得た熱を用いて蒸発器112の除霜を行う除霜運転を開始する(S404)。
センサ164は、放熱器116に流入する水の温度を間欠的に検知し、除霜判断部160は、その温度が所定の温度以下であるか、すなわち蒸発器112の除霜(除霜運転)を継続可能か否かを判断する(S406)。センサ164が検知した水の温度が所定の温度以下であった場合、すなわち除霜運転が継続不可であった場合(S406のNo)、制御部162は、切替手段150を用いて冷媒の循環回路を第2冷媒循環回路140から第1冷媒循環回路130へと切り替え、除霜運転を停止し、通常運転を再開する。センサ164が検知した水の温度が所定の温度を超えていた場合、すなわち除霜運転が継続可能であった場合(S406のYes)、除霜運転を継続する。
除霜運転の継続後、除霜運転の開始から所定間隔の時間が経過したら、センサ164は除霜運転終了条件である第2冷媒循環回路140を循環する冷媒の温度の検知を行い、センサ164の検知結果に基づき、除霜判断部160は、除霜終了条件が成立したか、すなわち給湯装置100の蒸発器112の除霜が完了したかを判断する(S408)。除霜判断部160が蒸発器112の除霜が完了していないと判断した場合(S408のNo)、給湯装置100は除霜運転を継続する。
除霜判断部160が蒸発器112の除霜が完了したと判断した場合(S408のYes)、制御部162は、冷媒の第2冷媒循環回路140への循環を停止する前に、蒸発器112への送風を行い、蒸発器112の結露を除去する(S410)。結露の除去が終了したら、制御部162は、切替手段150を用いて冷媒の循環回路を第2冷媒循環回路140から第1冷媒循環回路130へと切り替え、除霜運転を終了する(S412)。
以上説明したように、除霜判断部160が、センサ164が検知した結果に基づいて蒸発器112の除霜が必要か否かを判断することで、蒸発器112の除霜の必要性を的確に認識し、効率的に除霜を行うことができる。これにより、着霜の進行による蒸発器112の凍結を防ぎ、当該給湯装置100の動作不良を回避することが可能となる。
また、除霜運転に結露除去を加えることで、蒸発器112に付着している霜から生じた水を飛散させることができる。これにより、除霜後の水の付着による蒸発器112の早期の凍結を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において除霜運転時には冷媒を自然循環させるよう説明したが、さらに冷媒を積極的に循環させるためのポンプ(冷媒輸送手段)を設けてもよい。自然循環と比較するとポンプによって電力が消費されることとなるが、除霜のための熱源はあくまでも蓄熱槽の湯水であり、ポンプは液体状態の冷媒を輸送するのみの仕事しかしないために、大きなエネルギー消費はなく、またポンプも小型のもので足りる。一方、冷媒の循環速度が上がることから搬送する熱量が増大し、除霜時間の短縮を図ることができる利益がある。そのため、短時間での除霜の要請がある場合には、第2冷媒循環回路にポンプを設けることは有益である。
本発明は、ヒートポンプを用いて生成した湯水を供給するヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法として利用することができる。
本実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置を説明する図である。 給湯装置の通常運転時および除霜運転時における冷媒および水(湯水)の流れを説明する図である。 給湯装置の除霜方法の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 …給湯装置
110 …ヒートポンプユニット
112 …蒸発器
114 …圧縮機
116 …放熱器
118 …膨張手段
120 …ポンプ
130 …第1冷媒循環回路
140 …第2冷媒循環回路
142 …第1バイパス
144 …第2バイパス
150 …切替手段
160 …除霜判断部
162 …制御部
164 …センサ
170 …貯湯ユニット
172 …蓄熱槽
174 …取水口
190 …給水弁
192 …混合弁

Claims (12)

  1. 外気と冷媒との熱交換により該冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記蒸発器より下方に設けられ、前記圧縮された冷媒と水との熱交換により湯水を生成する放熱器と、
    前記水との熱交換後の冷媒を減圧する膨張手段と、
    前記湯水を貯湯する蓄熱槽と、
    前記蒸発器と、前記圧縮機と、前記放熱器と、前記膨張手段とを接続し、前記湯水を生成する通常運転時に前記冷媒が循環する回路である第1冷媒循環回路と、
    前記蒸発器と、前記圧縮機を迂回する第1バイパスと、前記放熱器と、前記膨張手段を迂回する第2バイパスとを接続し、該蒸発器の除霜を行う除霜運転時に前記冷媒が循環する回路である第2冷媒循環回路と、
    前記第1冷媒循環回路と、前記第2冷媒循環回路とを切り替える切替手段とを備えることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 前記冷媒は二酸化炭素であって、
    前記圧縮機による圧縮過程と、前記放熱器による放熱過程との間に前記冷媒が超臨界状態となる超臨界サイクルを行うことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 当該ヒートポンプ式給湯装置は、前記蒸発器の除霜が必要か否かを判断する除霜判断部を更に備え、
    前記除霜判断部が前記蒸発器の除霜が必要であると判断したら、前記冷媒の第1冷媒循環回路への循環を停止し、該冷媒を前記第2冷媒循環回路に循環させ、
    前記除霜判断部が前記蒸発器の除霜が完了したと判断したら、前記冷媒の第2冷媒循環回路への循環を停止することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 前記蓄熱槽は、該蓄熱槽の略中間に取水口を備え、
    前記除霜運転時の前記蒸発器の除霜の熱源として、前記蓄熱槽に貯湯されている中温の湯水を前記取水口から取水して用いることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 前記除霜判断部は、前記外気の温度もしくは湿度、前記圧縮機に流入する前記冷媒の温度もしくは圧力、前記通常運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、前記蒸発器の除霜が必要であると判断することを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  6. 前記除霜判断部は、前記放熱器から流出する前記冷媒の温度もしくは圧力、前記第2冷媒循環回路を循環する前記冷媒の温度、該第2冷媒循環回路内の圧力もしくは該圧力の変化、前記外気の乾球温度もしくは湿球温度、前記除霜運転の継続時間の中から選択される1または複数を用いて、前記蒸発器の除霜が完了したと判断することを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  7. 前記除霜判断部が前記蒸発器の除霜が完了したと判断したら、前記冷媒の第2冷媒循環回路への循環を停止する前に、該蒸発器への送風を再開し、該蒸発器の結露を除去する結露除去を行うことを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  8. 前記第1バイパスの前記蒸発器または前記放熱器への接続位置は、該蒸発器内部または該放熱器内部の冷媒の配管よりも上方であることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  9. 前記第2バイパスの前記蒸発器または前記放熱器への接続位置は、該蒸発器内部または該放熱器内部の冷媒の配管よりも下方であることを請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  10. 当該ヒートポンプ式給湯装置は、前記蓄熱槽に貯湯される湯水を前記放熱器に送出するポンプを更に備え、
    前記ポンプは、前記通常運転時および前記除霜運転時のいずれにおいても、前記放熱器内において前記湯水と前記冷媒とが対向流となるように該湯水を送出することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  11. 当該ヒートポンプ式給湯装置は、前記放熱器に流入する水の温度、もしくは該放熱器から流出する水の温度のいずれか一方または両方を検知するセンサを更に備え、
    前記センサが検知した、前記放熱器に流入する水の温度、もしくは該放熱器から流出する水の温度のいずれか一方が所定値以下となった場合、前記蓄熱槽から該放熱器に送出する水の増量、該蓄熱槽からの高温の湯水の取水、前記第2冷媒循環回路を循環する冷媒の減量の中から選択される1または複数を行うことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  12. 蒸発器と、圧縮機と、放熱器と、膨張手段と、蓄熱槽とを備えるヒートポンプ式給湯装置の除霜方法であって、
    前記蒸発器と、前記圧縮機と、前記放熱器と、前記膨張手段への冷媒の循環を停止し、
    前記蒸発器と前記放熱器へ前記冷媒を循環させることで、前記蓄熱槽に貯湯される湯水と前記冷媒との熱交換を行い、該湯水から得た熱を用いて前記蒸発器の除霜を行うことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜方法。
JP2008254179A 2008-09-30 2008-09-30 ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法 Pending JP2010085004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008254179A JP2010085004A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008254179A JP2010085004A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010085004A true JP2010085004A (ja) 2010-04-15

Family

ID=42249142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008254179A Pending JP2010085004A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010085004A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097962A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Ihi Corp ヒートポンプ及びその制御方法
JP2012225580A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯装置
JP2016156513A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日立アプライアンス株式会社 ヒートポンプ給湯機
WO2018033976A1 (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 三菱電機株式会社 ヒートポンプシステム
CN109357438A (zh) * 2018-11-30 2019-02-19 山东陆海新能源技术有限公司 余热回收式的低温空气源热泵除霜系统
CN110017582A (zh) * 2019-02-28 2019-07-16 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调器的除霜控制方法
CN113566463A (zh) * 2021-08-31 2021-10-29 美的集团武汉暖通设备有限公司 空气源热泵设备、控制方法及存储介质

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097962A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Ihi Corp ヒートポンプ及びその制御方法
JP2012225580A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯装置
JP2016156513A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日立アプライアンス株式会社 ヒートポンプ給湯機
WO2018033976A1 (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 三菱電機株式会社 ヒートポンプシステム
CN109357438A (zh) * 2018-11-30 2019-02-19 山东陆海新能源技术有限公司 余热回收式的低温空气源热泵除霜系统
CN110017582A (zh) * 2019-02-28 2019-07-16 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调器的除霜控制方法
CN110017582B (zh) * 2019-02-28 2021-12-24 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调器的除霜控制方法
CN113566463A (zh) * 2021-08-31 2021-10-29 美的集团武汉暖通设备有限公司 空气源热泵设备、控制方法及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4059616B2 (ja) ヒートポンプ式温水器
US20170184314A1 (en) Heat pump heating system
JP4738293B2 (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ給湯機
JP2010085004A (ja) ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置の除霜方法
JP2010144938A (ja) ヒートポンプ給湯装置およびその運転方法
JP2002228258A (ja) ヒートポンプ給湯器
JP2010181104A (ja) ヒートポンプ式給湯・空調装置
JP5939764B2 (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ給湯機
JP2008241173A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2008170015A (ja) 貯湯槽付き冷凍サイクル装置
JP2004093020A (ja) ヒートポンプエアコンの除霜運転制御方法
JP2013185808A (ja) ヒートポンプ
JP2007139415A (ja) ヒートポンプ式給湯器
JP2008082601A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2005326078A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP5320382B2 (ja) 空気冷媒式冷凍装置のデフロスト方法及び装置
JP2005188924A (ja) ヒートポンプ装置
JP2004085176A (ja) 除湿装置、除湿方法、冷凍サイクル装置、冷凍サイクル装置の運転方法
JP3755422B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2008224067A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2008134025A (ja) ヒートポンプ式加熱装置
JP4372361B2 (ja) ヒートポンプ式給湯器
JP2006194537A (ja) ヒートポンプ装置
JP2006242480A (ja) 蒸気圧縮サイクルシステム
JP2009085476A (ja) ヒートポンプ給湯装置