JPH081212U - 販売管理装置 - Google Patents
販売管理装置Info
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- JPH081212U JPH081212U JP004829U JP482995U JPH081212U JP H081212 U JPH081212 U JP H081212U JP 004829 U JP004829 U JP 004829U JP 482995 U JP482995 U JP 482995U JP H081212 U JPH081212 U JP H081212U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来技術の問題点を全て解消することのできる
販売管理装置を提供する。 【構成】 本考案の販売管理装置は、クレジットカード
としても使用可能な規格に準拠しており、顧客を特定す
るカード番号が記憶された磁気ストライプに、すくなく
とも累計ポイントの情報を含む情報を書込み記録するこ
とができる磁気カードと共に使用され、この顧客カード
から、少なくとも累計ポイントおよびカード番号の情報
を読み出す情報読み出し機能、販売額に応じて今回ポイ
ントを計算する機能、前記情報読み出し機能により前記
磁気カードから読み出した前回までの累計ポイントに前
記今回ポイントを加算し、新たな累計ポイントを算出す
る機能、今回ポイント欄と累計ポイント欄とを含むポイ
ント表示欄と、商品の購入の際に利用され、前記情報書
込み読み出し機能を利用して読み出した磁気カードの番
号が記載されたカード番号欄とを有するレシートを発券
する機能、および前記新たに算出された累計ポイントを
前記磁気カードに新たに書き込む情報書き込み機能を持
つPOS端末装置を備える。
販売管理装置を提供する。 【構成】 本考案の販売管理装置は、クレジットカード
としても使用可能な規格に準拠しており、顧客を特定す
るカード番号が記憶された磁気ストライプに、すくなく
とも累計ポイントの情報を含む情報を書込み記録するこ
とができる磁気カードと共に使用され、この顧客カード
から、少なくとも累計ポイントおよびカード番号の情報
を読み出す情報読み出し機能、販売額に応じて今回ポイ
ントを計算する機能、前記情報読み出し機能により前記
磁気カードから読み出した前回までの累計ポイントに前
記今回ポイントを加算し、新たな累計ポイントを算出す
る機能、今回ポイント欄と累計ポイント欄とを含むポイ
ント表示欄と、商品の購入の際に利用され、前記情報書
込み読み出し機能を利用して読み出した磁気カードの番
号が記載されたカード番号欄とを有するレシートを発券
する機能、および前記新たに算出された累計ポイントを
前記磁気カードに新たに書き込む情報書き込み機能を持
つPOS端末装置を備える。
Description
【0001】
本考案は、クレジットカードとしても使用可能な規格に準拠した磁気カードを 介して、今回購入時の商品の購入額に応じた今回ポイントおよびその今回ポイン トを含めてその当日までの一定期間に購入した商品の購入額に応じた累計ポイン トをレシート上に表示するとともに磁気カードに書き込む販売管理装置に関する 。
【0002】
近年に至って商品の購入時にあるいは自動車の修理、保険の契約などの具体的 商品の移動を伴なわないサービスを受けた際に磁気カードを用いて支払いをする ことが多くなっている。そして百貨店、チェーンストア、ホームセンター、専門 店、ショッピングセンターなどでは、自社カードを発行し、この自社カードを通 じて顧客の固定化あるいは非流動化を図ろうとしている。自社カードを通して顧 客の固定化あるいは非流動化を図るには、もちろん、顧客がどのような商品をい つ購入したかというような顧客情報を収集し、また顧客がどのような商品を欲し ているかという顧客ニーズを的確に把握することが重要であるが、それに加えて 、一定額以上の商品を購入した顧客に、割引券、サービス券あるいは景品を提供 するといったサービスをすることも重要であろうと考えられる。
【0003】 しかしながら、従来の自社カードは、クレジットで商品を購入する顧客に対し て発行される磁気カードであり、クレジットカードと呼ばれるものであった。す なわち、顧客が商品購入の際にこの磁気カードを呈示してクレジット購入をする のに用いられるものであり、顧客がクレジット購入できるか否かを判断するため の与信をする一種の身分証明書として機能していた。このようにクレジットカー ドはクレジット購入する顧客しか必要でなく、現金購入しかしない顧客には必要 のないものであった。そのため、現金購入しかしない顧客に自社カードをもたせ ることはできず、自社カードを所有している顧客のクレジット購入の実態は把握 できるが、現金購入の実態は把握できないという問題があった。従って、現金購 入が圧倒的に多い百貨店、チェーンストア、ホームセンター、スーパーマーケッ ト、専門店、ショッピングセンターなどにおいては、自社カードの発行および利 用を通じて顧客の固定化あるいは非流動化を図るには充分な効果を示していると いえないのが実状である。
【0004】 一方、現金購入で一定額以上の商品購入をした顧客に、景品を提供したり、サ ービス券を提供したりするといったサービスは、従来、店頭において、購入額に 応じてブルーチップ、グリーンスタンプなどと称される切手状印刷物を直接手渡 していた。ところがこのような切手状印刷物をもらった顧客は、いちいちこれを 所定のノートなどに貼付して保管しておかなければならず、この操作は極めて煩 わしいものと感ずる人が多かった。このため、この切手状印刷物を商品購入額に 応じて手渡すというサービスは、顧客の固定化あるいは非流動化には必ずしも充 分な効果を示しているとは言えないのが実状である。
【0005】 これに対し、特願昭59−27365号公報(以下公知例1と称す)には、紙 製の磁気カードの磁気ストライプにサービス総点数を記録すると共に磁気カード の表面に総点数を印字する技術が開示されている。この技術によれば、切手状の サービス点数券を所定の台紙にいちいち貼付しなくてもよいという利点がある。 しかしながら、この磁気カードは紙製で磁気カードの裏面に総点数を印字する印 刷欄も一定数しか用意されていない使い捨ての磁気カードであり、単に従来の台 紙の替わりに使用される簡易なものである。従って、磁気カードの磁気ストライ プに累計ポイントを書き込み、繰り返し半永久的に使用されることを前提とした 本願考案の磁気カードの利用方法とは本質的に異なるものであり、磁気カードを 所有する顧客を識別する顧客識別番号である利用カード番号も記載されていない 。このため、紙製磁気カードの利用により顧客が継続的に来店するようになった としても、顧客の識別ができないため、顧客情報を収集できないという問題点が あった。また、この磁気カードを紛失したときは、上記ブルーチップやグリーン スタンプ等のサービス点数券と同様に上記サービス総点数等がすべて無駄になっ てしまうという問題があった。
【0006】 また、特開昭58−149561号公報(以下公知例2と称す)には、今回購 入額に応じたクーポン券枚数またはその累計値のうち、どちらか一方を顧客コー ドとともにクーポン券兼レシートに印字する技術が記載されている。しかしなが ら、この技術はただ単にクーポン券枚数またはその累計値をレシートに記録する ものであり、この技術にあっても、レシートの紛失や不正使用に対する考慮は全 くなされていない。
【0007】 さらに、この公知例2でいう「顧客コード」は、その詳細は必ずしも明らかで はないが(レジスタが顧客コードをレシートに印字する前提として、どのように 認識するかの点。例えば、顧客コードを覚えておくのか、顧客が名前をいうとレ ジ係が表を見て調べるのか等)、単なる顧客の番号であり、コード番号を人間が 置数するという原始的な方法を採ることにより印字されるものであって、いかな る種類の磁気カードの使用をも前提とするものではなく、また公知例2には磁気 カードを提示する記載も一切ない。
【0008】 すなわち、公知例2においては、顧客がレシートを呈示してクーポン券枚数に 応じたサービスを請求する際、磁気カードの使用が前提となっていないから、そ のレシートを持参した者が本当の権利者であるか否か不明である(顧客コードは レシートそれ自体に記載されているから何ら権利者でない者によるサービス要求 を拒むことに寄与しない。)。
【0009】 この意味で、公知例2のレシートはそこに記載されているクーポン券枚数のサ ービスをレシート保持者に対して行ってよいのかどうか、店舗側で確認すること ができず、レシート拾得者等の不正使用に対して無力である。
【0010】 また、公知例2のレシートにおいては、その公報に記載された実施例における 第1の方法および第3の方法を用いたときにはレジスタのクーポン券枚数の集計 値がクリアされるから、再発行をすることは不可能であり、また、第2の方法は 一応可能性はあるが、同方法によっていた場合でも、技術的に再発行できる場合 は限られているし(第2の方法を採った後に顧客または拾得者が第3の方法を採 っていない場合)、技術的に再発行が可能な場合も、店舗側としては、紛失クー ポン券を拾った者がすでに権利を行使しているかもしれないから二重行使のリス クを追うことになり、実際には再発行をすることができない。このようにレシー トの紛失に対する考慮がなされていない。
【0011】 一方、特開昭55−28176号公報には、レシートにサービス点数を記録し てレシートを点数券の代わりにするという技術が記載されている。この技術によ れば購入額が多い場合でも一枚のレシートで済むため、点数券の場合に比べて簡 便であるという利点がある。しかしながら、購入毎のレシートを紛失せずに保管 しなければならず、依然として顧客にとって煩わしいものであった。また、レシ ート毎に記載された点数が異なるため、サービス点の合計値が分からず、享受で きるサービスの価値が分からなかった。
【0012】 特願昭55−47560号公報(以下公知例3と称す)には特殊な規格の磁気 カードに累計購入金額を書込む技術が記載されている。しかしながら、この技術 は単に特殊な規格の磁気カードに累計購入金額を書込むだけであり、累計ポイン トを磁気カードに書き込み、かつ購入に用いられた磁気カード番号、今回ポイン トおよび累計ポイントをレシートに購入の都度表示するという一連の技術ではな い。
【0013】 また、公知例3は累計購入金額管理に関するものであり、ポイント管理ではな いので、全体的なポイント2倍セール、3倍セールや、商品を限定してのポイン ト2倍セール、3倍セールといった販売促進効果の高いポイント活用を実施しよ うとしても、累計購入金額であるが故にその整合性が保てず、販売促進面での活 用ができない。
【0014】 また、累計購入金額管理では、景品の引換程度にしか利用できず、景表法によ り取引を前提とした景品を付けられない大型店で採用することはできない。
【0015】 しかし、割引は景表法により景品とはみなされないことから、割引額そのもの である本願考案のポイントは景表法の規制対象から外れることになり、百貨店、 チェーンストア、ホームセンター、スーパーマーケット、専門店、ショッピング センターなどの大型店においても採用することができるという利点がある。
【0016】 前述のように公知例3においては磁気カードに特殊な規格の磁気カードを使用 しており、磁気カードの規格が統一されているクレジットカード(JIS規格) の磁気ストライプに書き直すことが考慮も示唆もされていないのは、クレジット カードに使用されている磁気カードの磁気内容を書き直す技術が、本願考案出願 時も現在も、磁気内容の一部だけを書き直すことができず、磁気内容のすべてを 書き直さざるを得ないことから、磁気内容がこわれたらどうするか、間違って他 人のカード番号を書き直したらどうするかなど、以後のトラブルが予想されると いう問題点があり、現実には不可能と考えられていたためである。すなわち、ク レジットカードの磁気ストライプには固定的な情報を登録しておくものであり、 本願考案の累計ポイントのように変動する情報をカード番号等が入力されている 磁気ストライプと同一の磁気ストライプに登録および変更することは全く考えら れておらず、クレジットカードと本願考案の累計ポイントサービス用の磁気カー ドを1枚の磁気カードで一体化するという考え方自体がなかったためである。こ のように、クレジットカードは一旦登録されたカード番号等の磁気ストライプの 内容を変更し書き込みをすることはできないというのが常識であり、クレジット カードに使用されている規格の磁気カードに情報を書き込むという考え方そのも のがなく、まして1枚の磁気カードをクレジットカード兼ポイントサービス用磁 気カードとして使用させ、かつ現金のみのときもポイントサービス用の磁気カー ドとして使用させようという発想そのものがなかったのである。
【0017】 従って、磁気カードに情報を書き込む場合には、この公知例3の技術のように 、同一磁気カード上にカード番号が記録されている磁気ストライプとは別に情報 の読み込みおよび書き込みに使用する磁気ストライプを持たせた特殊な規格の磁 気カードを作成せざるを得なかったのである。このように、公知例3の磁気カー ドは特殊な規格であるため、本願考案の磁気カードの場合と異なり、磁気カード 自体が一般に製造されておらず、該磁気カードを製造するための設備を特別に設 けなければならないため、コストが高くなるという問題点がある。加えて、磁気 カードの読み込みおよび磁気カードへの書き込み機能を付与するためには特別仕 様の端末を作らねばならず、以前から製造されているクレジットカードの磁気ス トライプに磁気カード発行時に業態コード・会社コード・カード番号などのクレ ジットカード標準項目を入力するための端末(エンコーダー)をカードリーダー ライターとして転用できる本願考案の場合と異なりコストが高くなるという問題 点もあり、全体としては大幅なコスト増となるため、とても普及は望めない。
【0018】 また仮に公知例3が顧客の固定化あるいは非流動化に役立つとしても、特殊な 規格の磁気カードであるため、上記ポイントサービス用の磁気カードと規格が統 一されているクレジットカードを1枚の磁気カードで一体化させることはできず 、クレジットカードを持っている顧客にポイントサービスを実施する場合には、 クレジットカードとは別にサービスポイント用の該カードを発行する必要がある ため、一人の顧客が2枚の磁気カードを所有する結果になるという問題点がある 。
【0019】 以上のように、公知例1ないし3の技術をいかに組み合わせても、本願考案の ような低コストで効果的なポイントサービスを実施することはできず、また、本 願考案にクレジットシステムを追加することにより可能となる、どの顧客がどの ような商品をいつ購入したかという顧客情報を1枚の磁気カードで現金購入の場 合もクレジット購入の場合も的確に把握し、販売促進のための方策がとりやすく するだけでなく、すべての顧客の固定化および非流動化を図ることができるよう になる、という効果を奏することはできない。
【0020】 そこで、本考案は、上記したような従来技術の問題点を全て解消することので きる販売管理装置を提供することを目的とするものである。
【0021】
本考案の販売管理装置は、クレジットカードとしても使用可能な規格に準拠し ており、顧客を特定するカード番号が記憶された磁気ストライプに、すくなくと も累計ポイントの情報を含む情報を書込み記録することができる磁気カードと共 に使用され、 この顧客カードから、少なくとも累計ポイントおよびカード番号の情報を読み 出す情報読み出し機能、通常の計算機能、販売額に応じて今回ポイントを計算す る機能、前記情報読み出し機能により前記磁気カードから読み出した前回までの 累計ポイントに前記今回ポイントを加算し、新たな累計ポイントを算出する機能 、レシートを発行した店名が記載された発行店名欄と、発行したレシートを特定 する番号が記載されたレシート発行番号欄と、レシートが発行された発行時点が 記載された発行時点欄と、今回購入した商品の商品名が記載された商品名欄と、 前記商品毎の購入額が記載された購入額欄と、前記購入額を合計した合計購入額 が記載された合計欄と、預り金額が記載された預り金額欄と、釣銭額が記載され た釣銭額欄とを含む購入額明細欄と、前記購入合計額に応じた今回ポイントが記 載された今回ポイント欄と、前記今回ポイントを含み今回購入時までの所定期間 の購入により発生したポイントを累計した累計ポイントが記載された累計ポイン ト欄とを含むポイント表示欄と、商品の購入の際に利用され、前記情報書込み読 み出し機能を利用して読み出した磁気カードの番号が記載されたカード番号欄と を有するレシートを発券する機能、および前記新たに算出された累計ポイントを 前記磁気カードに新たに書き込む情報書き込み機能を持つPOS端末装置と、 このPOS端末装置に接続され、このPOS端末装置から今回ポイントを含め た新たな累計ポイント等の情報が伝送され、それを記憶する顧客データバンクと を備えていることを特徴とするものである。
【0022】
【考案の作用・効果】 本考案によれば、レシート上に直ちに今回ポイントおよび累計ポイントを利用 カード番号とともに表示でき、顧客は一見して直ちに今回購入時までの一定期間 にした購入額に応じた累計ポイントを確認することができる。
【0023】 さらに、本考案においては、クレジットカードとしても使用可能な規格に準拠 した磁気カードを用いている。そして、本考案においては、このような磁気カー ドにおいて、顧客を特定するカード番号が記憶された磁気ストライプに、少なく とも累計ポイントの情報を書き込むようにした。このため、本考案の販売管理装 置においては、カード番号と累計ポイントの読み取りを1度で行なえ、情報の読 み取りのための該装置への磁気カードの挿入を1度で済む。これに対して公知例 1や公知例3のカードでは、百歩ゆずって、累計購入金額を累計ポイントとみな したとしても、累計ポイントは、一般の顧客情報(カード番号)等が記録された 磁気ストライプとは別の磁気ストライプに記録されており、従って情報の読み取 りを累計ポイントと一般の顧客情報との2回行なわなければならず、磁気カード の装置への挿入を2度行なわなければならなかった。本考案の販売管理装置が特 にポイント付与の対象としている現金販売は食品売場などの特に混雑する売場で 行なわれるため、このように磁気カードの装置への挿入を2度にわたって行なう ようなっことは、顧客にとっても店側にとってもたいへんに不利益であり、現実 には不可能に近い。これに対して本考案においては情報の読み取りを1度で行な うことができ、累計ポイントを含めた販売管理をきわめてスピーディーに行なう ことができる。
【0024】 さらに本考案においては、仮にレシートを紛失した場合、上記したように第三 者の不正使用を避けることができるだけではなく、本来の権利者はレシートを紛 失した場合であっても正当に権利を行使することができる。すなわち、本レシー トにおいては、カード番号が記載され磁気カードがあることを前提としており、 その磁気カード(およびホストコンピュータの顧客データベース)に累計ポイン トが記載されているので磁気カードを利用して照会することにより、レシートを 再発行して累計ポイントのサービスを受けることができる(この場合、紛失した レシートを拾った者は前述のように権利を行使することはできないから、このよ うに真の権利者に再発行をしたとしても店側にはリスクがない。)。
【0025】 さらに、本考案の販売管理装置の形式は、無限の数の店舗において共通に使用 することができ、取扱可能な人数にまったく制限がない。
【0026】 ところが、公知例2のレシートは当該一つのレジスタでしか印字されることが できず、顧客コードは人間の手により置数されることが前提とされていることか ら、その「顧客コード」はどんなに多くても1000くらいまでしかあり得ない ものである(ちなみに、実施例のメモリも電源を落とせば記録が消失してしまい 、かつ容量も比較的限定されているRAMが開示されているだけである。)。
【0027】 さらにまた、本考案は磁気カードを用いることが前提とされており、本考案と 不可分の関係にあるシステムにおいては、各店舗にPOS端末装置とコントロー ラを設けるだけでよいので、小型店でも容易に導入でき、取扱い可能な店舗数や 人数に制限がないため、大型店舗を有する百貨店、チェーンストア、ホームセン ター、スーパーマーケット、専門店、ショッピングセンターなどでも導入が可能 である。従って、本件管理装置は上記システムを導入した異なる無数の店舗にお いてポイントが累計され、しかもレシートに記載された点数分のサービスを受け られるということを可能にしている。
【0028】 これに対し、公知例2は「電子式キャッシュレジスタ」という名称からも明ら かなとおり、「クーポン券枚数の集計値をストックするエリアを有するメモリ」 は1台のキャッシュレジスタに存するだけであるから、クーポン券の枚数が累計 されるのは当該レジスタで購入した買物に限られる。また、顧客カードを利用し て商品に購入を行うため、どの顧客がどのような商品をいつ購入したかという顧 客情報を的確に把握することが可能となり、販売促進のための方策がとりやすく なる。
【0029】
以下、本考案を図面に示すシステム図により説明する。 図1は、本考案の実施例に係る販売管理装置のブロック図である。この装置で は、各店舗に備えられたPOS端末装置1は、複数端末をコンピュータ2に接続 するためのコントローラとしての役割を果すCTL3を介して、コンピュータ2 に接続されている。そしてこのコンピュータ2には、このコンピュータ2から出 力される顧客情報を記録する顧客データバンク4が接続されている。この顧客デ ータバンク4はそのデータ量が少ない場合には前記のコンピュータ2自体にその 役割を兼用させることもできる。
【0030】 POS端末装置1はクレジットカードとしても使用可能な規格(JIS)に準 拠した磁気カードの磁気ストライプに対しての情報の読み取り機能および書込み 機能を有している。この磁気カードの読込み機能および書込み機能はPOS端末 装置が内蔵してもよい。また場合によっては、POS端末装置自体は磁気カード の読込みおよび書込み機能を持たず、このPOS端末装置に磁気カードへの読込 みおよび書込み機能を有するカードリーダーライターを接続してもよい。なお一 般には、CTL3には複数のPOS端末装置1が接続されている。
【0031】 次に顧客が商品を購入した際に受領するレシートに、今回ポイントおよび累計 ポイントを表示するための、および磁気カードへの累計ポイントの書き込みのた めのプロセスについて説明する。
【0032】 まず初めての顧客には、来店の際に、クレジットカードにも使用可能な規格を 準拠し、情報記録の可能な磁気カードを介して商品を購入してもらうように磁気 カードを発行する。この磁気カードは情報を記録するための1本の磁気ストライ プを有し、この磁気ストライプに顧客を特定するカード番号が予め記録されてい る。このようにして顧客には磁気カードを介して商品の購入をしてもらうように するが、この顧客がある商品を購入しようとする場合には、レジにおいてまず磁 気カードを呈示してもらい、この磁気カードを前述のPOS端末装置1内に挿入 する。また、この磁気カードを利用して商品の購入を行なった顧客に対しては、 その購入金額に応じてポイントが計算され、その購入が初めての場合には、上記 ポイントが累計ポイントとして、上記磁気ストライプに記録されている。
【0033】 このPOS端末装置1では、上記磁気カードの上記磁気ストライプからカード 番号を読み取るとともに、その磁気カードを介してすでに商品を購入した顧客の 場合には、この磁気カードの上記磁気ストライプに今回購入時の前回までの累計 ポイントが記録されているので、この累計ポイントを読取る。このように、磁気 カードからの情報の読み取りは1回で行なわれる。ただしPOS端末装置による 磁気カードに記録された累計ポイント等の情報の読取りは、後述するように、今 回ポイントの計算後に行なってもよい。
【0034】 次に、POS端末装置1内に磁気カードを挿入した状態で、今回の購入明細を 入力し、POS端末装置の合計キーを押して、図2に示すレシート上に今回購入 時の各商品の購入額6およびその合計額7を表示する。なおPOS端末装置への 商品価格の入力は、コードの自動読取りを可能とする読取り装置によって行なっ てもよく、また専用キーを押すことによって行なってもよく、さらに商品コード を手で入力することによって行なってもよい。
【0035】 次に、今回購入時の購入合計額7に応じて今回ポイント8をPOS端末装置に 計算させる。今回購入時の購入合計額7に応じて今回ポイント8を計算するには 、たとえば今回購入時の購入合計額が2,120円である場合には、今回ポイン ト8は21点とすればよい。
【0036】 次に、すでに磁気カードに書込まれている前回までの累計ポイントを読取った 後に、今回ポイントを前回までの累計ポイントに加算して、今回ポイントが加算 された新たな累計ポイント9をPOS端末装置1によって計算し、レシート5上 に表示する。すでに磁気カードに書込まれている前回までの累計ポイントは、前 述のごとく、POS端末装置1内に磁気カードを挿入した直後に行なうことが好 ましいが、この前回までの累計ポイントの読取りは、今回ポイント8と加算する までに行なわれれば、どのステップで行なってもよい。
【0037】 このようにして今回ポイント8が加算された新たな累計ポイント9を、POS 端末装置1に備えられた書込み機能を用いて、磁気カードに新たに書込むことに よって記録する。すなわち、累計ポイントは磁気カードの磁気ストライプにおい て常に最新のものが書き込まれ、すなわち更新されている。
【0038】 新たな累計ポイント9は、磁気カードに書込まれるのみではなく、POS端末 装置1からCTL3およびコンピュータ2を介して顧客データバンク4に伝送さ れて記録される。
【0039】 次に、上記レシート5を図2を参照しつつ更に説明する。
【0040】 本実施例のレシート5上には図2に示すような種々の記載欄が配され、各記載 欄に所定事項が記載されている。
【0041】 一番上には発行店名欄12が配されている。発行店名欄12にはレシート12 を発行した店の名前が記載される。本実施例では「◎◎ストア」と記載されてい る。
【0042】 発行店名欄12の下にはレシート発行番号欄14及び発行時点欄16が配され ている。
【0043】 レシート発行番号欄14にはレシート10を特定するための番号を記載する。 例えば、レシート発行順に番号を定めてもよいし、レジ番号と組合わせてもよい 。本実施例では「No.012」と記載されている。
【0044】 発行時点欄16にはレシート10が発行された時点を記載する。年月日だけを 記載しても良いし、時刻も記載するようにしてもよい。本実施例では「60年 月 日 12:20」と記載されている。
【0045】 レシート発行番号欄14及び発行時点欄16の下には、購入額明細欄18が配 されている。購入額明細欄18は本実施例のレシートの機能の一つである購入額 明細機能を果たすものである。購入額明細欄18には、購入した商品名(商品コ ードを含む)を記載する商品名欄18a、各商品の購入額を記載する購入額欄1 8b、合計購入額を記載する合計欄18c、預り金額を記載する預り金額欄18 d、釣銭額を記載する釣銭額欄18eが設けられている。本実施例では、商品番 号が「112」なる商品「キャベツ」を「188」円購入し、商品番号が「11 1」なる商品「トマト」を「208」円購入し、・・・、合計購入額が「238 1」円で、預り金額が「2501」円で、釣銭額が「120」円である。
【0046】 購入額明細欄18の下にはカード番号欄20が配されている。カード番号欄2 0には顧客が商品購入の際に使用した磁気カードの番号が記載される。カード番 号は顧客を特定するために任意に定められる。本実施例では「0104−000 0598−24」と記載されている。
【0047】 カード番号欄20の下にはポイント表示欄22が配されている。ポイント表示 欄22は本実施例のレシートの機能の一つである金券機能を果たすものである。 ポイント表示欄22には今回の購入合計額に応じた今回ポイントが記載される今 回ポイント欄22aと、今回ポイントを含み今回購入時までの所定期間の購入毎 に発生したサービスポイントを累計した累計ポイントが記載される累計ポイント 欄22bが設けられている。本実施例では購入額の1/100がポイントとなる ので、購入合計額2381円に対して今回ポイントの「23点」が記載されてい る。また、この23点も含めた累計ポイントが「581点」と記載されている。
【0048】 このように本実施例によれば、購入額明細欄の記載から顧客は一見して商品購 入の明細を知ることができると共に、ポイント表示欄の記載から自分の受けるこ とができるサービス(割引、景品等)の価値を知ることができる。また、レシー トの各欄の記載から顧客及び購入実績の特定が可能であるため磁気カードととも に提示することによりレシートを一種の金券として機能させることができ、従来 のように点数券を集めて決められた台紙に貼付して保管するような大きな負担を 顧客に強いることなく、サービスポイントの発行が可能である。したがって、本 実施例のレシートを用いれば顧客の固定化に対して十分な効果を有するサービス を提供することができる。
【0049】 上記したように、本考案では、顧客が商品の購入時に受領するレシート5に、 顧客のカード番号に加えて、今回購入時の購入額に応じた今回ポイント8、およ び今回購入時を含めた一定期間に購入した購入額に応じた累計ポイント9をも表 示できるようにしたことに特徴があり、レシート5上に表示される今回ポイント 8に今回購入時に購入者に手渡しされる従来のブルーチップ、グリーンスタンプ などの切手状印刷物に相当する役割りを果させ、また累計ポイント9に今回購入 時までにもらった切手状印刷物を貼付したノートに相当する役割を果たさせるこ とができる。したがって顧客が商品を購入した後に受領するレシート5を見れば 、一目で今回購入時の今回ポイント8および累計ポイント9がわかり、いちいち 切手状印刷物をノートに貼付するなどの手間がかからない。このため、また特定 の店で再び商品を購入して累計ポイントを増し、景品と引き換えたり、値引きを 受けようとする気持にためらいなくなる。このように本考案に係るシステムを利 用すれば、顧客の固定化および非流動化が図られるようになる。
【0050】 また、レシートは、単にポイントを表示するだけであり、ポイントの管理は、 磁気カードおよびコンピュータ等で行なわれるので、従来よくあったスタンプの 紛失や洗濯してしまうことがあってもポイントは有効であり、顧客に有利になる とともに、ポイントの不正使用が防止される。
【0051】 さらにこのようなシステムを採用すれば、1日に何回も特定の店で商品を購入 したりサービスの提供を受けても、その都度今回ポイント8および累計ポイント 9をレシート上に表示することができる。
【0052】 また、上記のようなシステムでは、各店舗ではPOS端末装置1およびCTL 3を備えつければよく、したがって小型店でも充分採用することができる。また 各チェーン店で共通のシステムを利用することもできる。
【0053】 なお、本明細書においては、上記のことから明らかではあるが、「商品」なる 用語は「サービスの提供を受けること」をも含めて意味している。
【0054】 またもし磁気カードを紛失しても、前回までの累計ポイントは顧客データバン クに記録されているので、情報カード再発行時にこの累計ポイントをPOS端末 装置の書込み機能を用いて磁気カードに記録することができる。
【0055】 さらに小売店から見れば、顧客にいちいち購入額に応じてブルーチップなどの 切手状印刷物を手渡すという手間を省くことが可能となる。また顧客がどのよう な商品をいつ購入したかという顧客情報を的確に把握することが可能となり、販 売促進のための方策がとりやすくなる。
【0056】 さらにまた、本願考案のレシートを含むシステムにクレジットシステムを追加 スれば1枚の磁気カードで現金でもクレジットでも使用できる画期的なカードシ ステムを実施でき、顧客情報をより正確に把握することが可能となり、全購入客 の固定化あるいは非動化を図ることができる。
【図1】本考案の実施例に係る販売管理装置を説明する
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】上記販売管理装置により発行されたレシート上
の説明図である。
の説明図である。
1 POS端末装置 2 コンピュータ 3 CTL 4 データバンク 5 レシート 6 商品購入額 7 合計額 8 今回ポイント 9 累計ポイント
Claims (1)
- 【請求項1】 クレジットカードとしても使用可能な規
格に準拠しており、顧客を特定するカード番号が記憶さ
れた磁気ストライプに、すくなくとも累計ポイントの情
報を含む情報を書込み記録することができる磁気カード
と共に使用され、 この顧客カードから、少なくとも累計ポイントおよびカ
ード番号の情報を読み出す情報読み出し機能、通常の計
算機能、販売額に応じて今回ポイントを計算する機能、
前記情報読み出し機能により前記磁気カードから読み出
した前回までの累計ポイントに前記今回ポイントを加算
し、新たな累計ポイントを算出する機能、レシートを発
行した店名が記載された発行店名欄と、発行したレシー
トを特定する番号が記載されたレシート発行番号欄と、
レシートが発行された発行時点が記載された発行時点欄
と、今回購入した商品の商品名が記載された商品名欄
と、前記商品毎の購入額が記載された購入額欄と、前記
購入額を合計した合計購入額が記載された合計欄と、預
り金額が記載された預り金額欄と、釣銭額が記載された
釣銭額欄とを含む購入額明細欄と、前記購入合計額に応
じた今回ポイントが記載された今回ポイント欄と、前記
今回ポイントを含み今回購入時までの所定期間の購入に
より発生したポイントを累計した累計ポイントが記載さ
れた累計ポイント欄とを含むポイント表示欄と、商品の
購入の際に利用され、前記情報書込み読み出し機能を利
用して読み出した磁気カードの番号が記載されたカード
番号欄とを有するレシートを発券する機能、および前記
新たに算出された累計ポイントを前記磁気カードに新た
に書き込む情報書き込み機能を持つPOS端末装置と、 このPOS端末装置に接続され、このPOS端末装置か
ら今回ポイントを含めた新たな累計ポイント等の情報が
伝送され、それを記憶する顧客データバンクとを備えて
いることを特徴とするの販売管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995004829U JP2589297Y2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 販売管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995004829U JP2589297Y2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 販売管理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081212U true JPH081212U (ja) | 1996-07-30 |
JP2589297Y2 JP2589297Y2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=18527039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995004829U Expired - Lifetime JP2589297Y2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 販売管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589297Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5741012A (en) * | 1980-08-25 | 1982-03-06 | Fujitsu Ltd | Variable gain circuit using field effect transistor |
JPS58149561A (ja) * | 1982-02-27 | 1983-09-05 | Omron Tateisi Electronics Co | 取引処理システム |
JPS5927365A (ja) * | 1982-08-07 | 1984-02-13 | Comput Services Corp | 販売情報管理装置 |
JPH0665987B2 (ja) * | 1982-11-19 | 1994-08-24 | 富士写真フイルム株式会社 | 分析要素 |
-
1995
- 1995-04-24 JP JP1995004829U patent/JP2589297Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5741012A (en) * | 1980-08-25 | 1982-03-06 | Fujitsu Ltd | Variable gain circuit using field effect transistor |
JPS58149561A (ja) * | 1982-02-27 | 1983-09-05 | Omron Tateisi Electronics Co | 取引処理システム |
JPS5927365A (ja) * | 1982-08-07 | 1984-02-13 | Comput Services Corp | 販売情報管理装置 |
JPH0665987B2 (ja) * | 1982-11-19 | 1994-08-24 | 富士写真フイルム株式会社 | 分析要素 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2589297Y2 (ja) | 1999-01-27 |
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