JP2644481B2 - Ｐｏｓ端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はPOS端末装置に関し、特に、顧客が予め定
める金額または予め定める量以上の商品を買上げるごと
に、サービス点をサービスカードに記録して顧客に付与
するようなPOS端末装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、商店等において、顧客が商品を買上げ、そ
の買上げ合計額が予め定める金額以上であれば、チップ
を手渡し、チップが一定枚数になったとき、景品を手渡
したり、あるいは商品の購入の際の現金の一部に当てる
ようなサービスが行なわれている。また、商店によって
は、チップに代えて或る特定のシートに押印する場合も
ある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のサービス方法におい
ては、チップを手渡すとき、売り子は買上げ合計額に相
当するチップの枚数を換算し、その枚数を数える必要が
あり、煩しいという問題点がある。また、顧客はチップ
を店から提供されたシートにのり付けしたり、またその
シートの所在を管理しなければならないなど、非常に煩
わしい。しかも、顧客がチップと景品を引き換えるため
には、チップが何枚集まったかを正確に数えなければな
らず、売り子もまた景品交換分に相当するチップ数があ
るか確認しなければならないなどの問題点があった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、顧客が商品を
買上げたとき、サービス点をサービスカードに記録して
付与し、サービス点が予め定める点数以上になったと
き、自動的にそのメッセージをレシートに印字できるよ
うなPOS端末装置を提供することである。

［問題点を解決するための手段］ この発明は予め定める金額または予め定める量以上の
商品を買上げるごとに、サービス点をサービスカードに
記録するPOS端末装置であって、商品の金額データまた
は量のデータを入力するための入力手段と、サービスカ
ードにサービス点を書込み、または読出すためのカード
書込読取手段と、所定の情報をレシート上に印字するた
めの印字手段と、入力された商品の金額データを合計
し、その合計額に対応するサービス点を算出するととも
に、この算出されたサービス点をサービスカードに記録
されているサービス点に加算してサービス合計点を算出
する演算手段と、得られたサービス合計点が予め定める
点数以上になったか否かを判別する判別手段と、予め定
める点数以上になったことを判別したことに応じてサー
ビスの提供が可能なサービス可能点数に達したことを顧
客に知らせるための報知情報をレシート上に印字させる
とともに、サービス合計点からサービス可能点数を減算
して得られたサービス点をカード書込読取手段によって
サービスカードに更新記録させ、予め定める点数未満で
あることを判別した場合は、報知情報をレシートに印字
することなくサービス合計点をサービスカードに更新記
録させる制御手段とを備えて構成される。

［作用］ この発明に係るPOS端末装置は、入力された商品の金
額データまたは量のデータを合計し、その合計額に対応
するサービス点を算出してサービスカードに記録されて
いるサービス点に加算してサービス合計点を算出し、サ
ービス合計点が予め定める点数以上になっていればそれ
を顧客に知らせるための報知情報をレシート上に印字さ
せるとともに、サービス合計点がサービス可能点数未満
であればサービス点をサービスカードに更新記録させ
る。

［発明の実施例］ 第２図はこの発明の一実施例の概略ブロック図であ
り、第３図は第２図に示したRAMに記憶される換算テー
ブルを示す図であり、第４図はサービスカードに記録さ
れるデータを示す図である。

まず、第２図ないし第４図を参照して、この発明の一
実施例の構成について説明する。POS端末装置には、CPU
1が内蔵される。このCPU1にはキーボード２とカードリ
ーダ３と表示器４とカードリーダライタインターフェイ
ス５とプリンタ７と通信制御インターフェイス８とROM9
とRAM10とが接続される。

キーボード２は顧客が買上げた商品の金額データまた
は量のデータや部門コードなどを入力するものである。
カードリーダ３は顧客がクレジットカードによる取引を
希望したとき、そのクレジットカードに記憶されている
データを読取るものである。表示器４はキーボード２か
ら入力された金額データや部門コードなどを表示する。
カードリーダライタインターフェイス５にはカードリー
ダライタ６が接続される。このカードリーダライタ６は
サービスカードの磁気ストライプにデータを書込むとと
もに、磁気ストライプからデータを読取るものである。
サービスカードに記録されるデータは、第４図に示すよ
うに、店名コードや有効期限やサービス点の合計などで
ある。

プリンタ７は顧客の買上げた商品の金額データや部門
コードや合計額などをレシートに印字するものである。
通信制御インターフェイス８は顧客がクレジットカード
による取引を希望したときに、カードリーダ３によって
読取られたクレジットカードのデータをクレジット会社
のホストコンピュータ11に伝送し、ホストコンピュータ
11で認証処理された結果を受取ってCPU1に与える。ROM9
は後述の第１図に示すようなフロー図に基づくプログラ
ムを予め記憶している。RAM10は各種データを記憶する
ものであって、第３図に示すような換算テーブル12を含
む。この換算テーブル12は一定金額または一定量ごとに
サービス点を付与するための率を表わすデータを記憶し
ている。

第１図はこの発明の一実施例の具体的な動作を説明す
るためのフロー図であり、第５図はプリンタによって情
報の印字されるレシートの一例を示す図である。

次に、第１図ないし第５図を参照して、この発明の一
実施例の具体的な動作について説明する。係員は顧客が
買上げた商品の部門コードと金額データまたは量のデー
タをキーボード２から繰返し入力する。その顧客が買上
げた商品に関するデータをすべて登録すると、キーボー
ド２に含まれる締キー（図示せず）を操作する。CPU1は
締キーの操作されたことを判別すると、その顧客が買上
げた各商品の合計演算を行なう。その後、CPU1はサービ
ス点を計算する。すなわち、CPU1はRAM10の換算テーブ
ル12から換算係数として、たとえば0.001を読出し、そ
の換算係数に売上げ合計を乗算し、小数点第２位以下を
切捨てる。

係員は、その顧客が以前にその店で商品を買上げてい
れば、既に手渡されているサービスカードを受取って、
そのサービスカードをカードリーダライタ６に挿入す
る。もし、その顧客が初めての顧客であれば、新たなサ
ービスカードをカードリーダライタ６に挿入する。カー
ドリーダライタ６はサービスカードの磁気ストライプに
記録されている第４図に示すような各種データを読取
る。CPU1はサービスカードから読取られたサービス点の
合計に、前述の計算により求めたサービス点を加算す
る。

係員は、前述の締操作によって演算された合計額に応
じた現金の支払いを顧客に対して要求する。CPU1は前述
の計算により求められたサービス点の合計がサービス可
能な点数になったか否かを判別する。サービス点の合計
がサービス可能な点数を越えていれば、プリンタ７によ
って第５図に示すように、レシート上にサービス可能点
数に達したことを示す引換券の情報を印字する。このと
き、表示器４によってサービス可能点数に達したことを
視覚的に表示するとともに、音声でその旨を発音させる
ようにしてもよい。CPU1は前述の演算によって求めたサ
ービス点の合計から今回サービスした分の点数を減算す
る。そして、CPU1は更新されたサービス点をカードリー
ダライタ６によってサービスカードに書込む。なお、サ
ービス点の合計がサービス可能な点数以下であれば、レ
シートにサービス可能な点数に達した旨の情報を印字す
ることなく、直ちに更新されたサービス点をカードリー
ダライタ６によってサービスカードに書込む。カードリ
ーダライタ６は更新されたサービス点をサービスカード
に記録した後、そのサービスカードを排出する。係員は
そのサービスカードを顧客に手渡して一連の動作を終了
する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、顧客が商品を買上
げたときにサービスカードに買上合計額または買上合計
量に対応する一定のサービス点を書込み、その顧客が再
度商品を買上げたときには、それ以前に書込まれている
サービスカードのサービス点の合計を更新するようにし
たので、サービス合計点がサービス可能点数以上になっ
た時点でそれを報知してサービスを提供することができ
る。このことは、顧客に安定したサービスを提供するこ
とで顧客の満足，信頼を獲得し、店の売上を伸ばすこと
につながり、顧客にとっても店側にとってもメリットが
大きい。すなわち、店にとってはサービスのためのチッ
プを不要にでき、買上合計額からチップの枚数を換算す
る手間を省くことができ、また換算の際の誤りも解消で
きる。また、顧客にとっては、サービス点が一定以上に
なれば、買物回数に関係なくサービスを受けることがで
きるとともに、商品の買上後手渡されるチップをシート
に貼付けるための煩わしさがなくなり、またチップを１
カ所にまとめて保管する煩わしさも解消できる。

さらに、サービス可能点がサービス可能点数以上にな
ったとき、レシートにサービス可能になったことを顧客
に報知するようにしたので、顧客は従来のようにサービ
ス可能点数を予め認識していなくてもサービスの提供が
可能になったことを明瞭に知ることができるので、初め
て店を訪れた顧客に対しても確実なサービスを提供で
き、さらに過去のレシートを集計する必要もなくなる。

さらに、サービス提供が可能なことを知らせる情報
は、サービス合計点がサービス可能点数以上になった時
点でレシートに印字するので、顧客がサービス可能点数
を間違って認識していることによる店側の煩雑な対応も
全く不要にできる。しかも、サービスが可能なときに
は、サービスカードからその分だけ点数を減算するよう
にしたので、景品引換所に景品引換相当分の点数を減算
するための特別な装置などを設ける必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の具体的な動作を説明する
ためのフロー図である。第２図はこの発明の一実施例の
概略ブロック図である。第３図は第２図に示したRAMに
記憶される換算テーブルを示す図である。第４図はサー
ビスカードに記録されるデータを示す図である。第５図
はレシートの印字例を示す図である。 図において、１はCPU、２はキーボード、６はカードリ
ーダライタ、９はROM、10はRAM、12は換算テーブルを示
す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−27365（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−28176（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−174985（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め定める金額または予め定める量以上の
   商品を買上げるごとに、サービス点をサービスカードに
   記録するPOS端末装置であって、 商品の金額データまたは量のデータを入力するための入
   力手段、 前記サービスカードにサービス点を書込み、または読出
   すためのカード書込読取手段、 所定の情報をレシート上に印字するための印字手段、 前記入力手段から入力された商品の金額データを合計
   し、その合計額に対応するサービス点を算出するととも
   に、この算出されたサービス点を前記サービスカードに
   記録されているサービス点に加算してサービス合計点を
   算出する演算手段、 前記演算手段によって算出されたサービス合計点が予め
   定める点数以上になったか否かを判別する判別手段、お
   よび 前記判別手段が予め定める点数以上になったことを判別
   したことに応じて、サービスの提供が可能なサービス可
   能点数に達したことを顧客に知らせるための報知情報を
   前記印字手段によってレシート上に印字させるととも
   に、前記サービス合計点から前記サービス可能点数を減
   算して得られたサービス点を前記カード書込読取手段に
   よって前記サービスカードに更新記録させ、前記判別手
   段が予め定める点数未満であることを判別した場合に
   は、前記報知情報を前記レシートに印字することなく、
   前記サービス合計点を前記カード書込読取手段によって
   前記サービスカードに更新記録させる制御手段を備え
   た、POS端末装置。