JPH08120316A - 転炉吹止温度設定方法 - Google Patents

転炉吹止温度設定方法

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JPH08120316A
JPH08120316A JP25522294A JP25522294A JPH08120316A JP H08120316 A JPH08120316 A JP H08120316A JP 25522294 A JP25522294 A JP 25522294A JP 25522294 A JP25522294 A JP 25522294A JP H08120316 A JPH08120316 A JP H08120316A
Authority
JP
Japan
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temperature
correction
temp
time
ladle
Prior art date
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Pending
Application number
JP25522294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Kuwajima
周次 桑嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍋履歴による温度補正を各工程の処理、滞留
時間に反映させたきめ細かく予測した温度補正を行うこ
とによって、温度降下の予測精度の向上を図る吹止温度
設定方法を提供すること。 【構成】 転炉の吹止温度を設定する方法において、取
鍋から二次精錬間の鍋履歴による温度補正を各工程及び
滞留時間を考慮した予め設定された連続的温度補正量曲
線を用いて、直近の時間処理による補正要因を加えた温
度補正を行う転炉吹止温度設定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は取鍋から二次精錬間の鍋
履歴による温度補正を行う吹止温度設定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、製鋼プロセスでは転炉または電
気炉などの製鋼炉で製造された溶鋼は取鍋に移され、R
H脱ガス等の二次精錬処理後、タンディッシュ、鋳型を
経て連続鋳造される際、安定した操業を確保するために
所定の温度に管理することが重要である。しかし、従
来、溶鋼温度は各鋼種ごとに設定した成分から算出され
る温度を基にし、これら取鍋からタンディッシュ間の自
然降温、二次精錬処理中の降温、運搬時における降温、
出鋼時及び二次精錬時に添加される合金鉄による降温、
出鋼時の自然降温等を加算し、目標溶鋼温度を算出して
いる。
【0003】しかし、このような降温加算方式では、取
鍋の奪熱による降温が標準的なものとして一義的に決め
られており、実操業においては受鍋直前まで取鍋を予熱
するなどして取鍋の含熱量のバラツキを極力押さえ、一
定の状態を確保するように受鋼しているが、取鍋ごとに
耐火物の溶損状況、受鋼、空鍋時間等の熱履歴が異なる
ために常に一定の熱的状況の取鍋を確保するのは非常に
困難である。
【0004】これらの問題を解決するために、近年、受
鋼直前に取鍋耐火物の温度を測定し、取鍋耐火物の奪熱
による降温を考慮した出鋼温度の管理方法が提案されて
いる。また、鍋移動履歴による補正として、鍋サイクル
毎の温度補正や二次精錬において脱水素や脱炭のような
処理パターン補正並びにRH脱ガスにおける真空槽交換
後の回数による区分的な温度補正が行われている。更に
は、特開平5−5121号公報のように、製鋼炉から出
鋼された出鋼温度を、取鍋からタンディッシュまでの自
然降温、二次精錬処理中の降温量、運搬時間における降
温量、出鋼時及び二次精錬時に添加される合金鉄による
降温量、取鍋の奪熱による降温量、出鋼時の自然降温量
等の温度降下を考慮して設定するに際し、取鍋の奪熱に
よる降温量のバラツキを受鋼時間と空鍋時間ごとに予め
設定された温度補正量を用いることによって求めるよう
にした出鋼温度の管理方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した、鍋移動履歴
による補正は単に鍋サイクル毎の温度補正であり、補正
量としては安全域での過剰補正が多く、この過剰補正を
冷却材投入による温度調整によって成されている。ま
た、処理パターン補正は処理時間の長短による大くくり
の区分け補正であり、真空槽交換後の回数による補正は
段階的な補正であって、時間を入れた補正に成っていな
い。更には特開平5−5121号公報には、取鍋の熱履
歴について鋼種、連々比、定期補修後の取鍋回転数など
の条件に応じて細かく取鍋の奪熱降温量を推定し、更に
は、△Tの実績値による補正を行っているが、しかし、
鍋履歴による温度補正を定数にて補正しているため、鍋
履歴は各工程の処理時間、滞留時間によって、その影響
代が変化するために精度がいまだ低いという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
を解決すべく、特に鍋履歴による温度補正を各工程の処
理、滞留時間に反映させたきめ細かく、直近の時間変化
に応じて予測した温度補正を行うことによって、温度降
下の予測精度の向上を図る転炉の吹止温度設定方法を提
案することにある。その発明の要旨とするところは、転
炉の吹止温度を設定する方法において、取鍋から二次精
錬間の鍋履歴による温度補正を各工程の処理及び滞留時
間を考慮した予め設定された連続的温度補正量曲線を用
いて、直近の時間処理による補正要因を加えた温度補正
を行うことを特徴とする転炉吹止温度設定方法にある。
【0007】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。例えば
RH材取鍋温度要求補正の例で説明すると、RH材炉裏
目標取鍋温度は次の式によって算出される。 RH材炉裏目標取鍋温度=a+b+c+d+α …… (1) ただし、a:鋼種別処理による温度降下 b:鍋条件補正(鍋種類、空鍋時間等) c:鍋予熱条件補正 d:槽旋回後回数補正 α:外乱による影響 すなわち、目標温度降下推定方法として従来から実施し
てきた大括りな鋼種グループ補正では同グループでも合
金量等が異なることから、1チャージ毎に鋼種別の処理
時間や合金量の補正を行う。また、鍋条件は耐火物の種
類、使用回数別に鋳造終了から次回受鋼までの空鍋時間
予測による補正を行い、鍋予熱条件は時間を入れた補
正、槽旋回後回数補正については何回目に当たるかによ
っての補正を行うものである。
【0008】図1は空鍋時間予測補正を実施するための
空鍋時間と温度補正量との関係を示す図である。この図
に示すように、例えば、空鍋時間30分を基準として、
鋳造から出鋼までの間の空鍋時間が50分の場合には2
℃の降温があり、この2℃分を熱補償する必要がある。
このように空鍋時間と温度補正量との関係を実操業より
求めた比例式に基づき、時間の経過と共に直近の時間に
基づく温度補正を行うものである。
【0009】図2は二次精錬処理時間予測による補正の
ための二次精錬処理時間と温度補正量との関係を示す図
である。例えば、従来においては二次精錬工程負荷によ
る補正として脱水素及び脱炭において一律に処理時間の
長い本処理と処理時間の短い軽処理の場合の2つの区分
けによる大きなくくりで、例えば本処理は45℃の熱補
償、軽処理は30℃の補償というように、2区分による
段階上の補正を行っているのに対して、本発明において
は、図2に示すように、二次精錬処理時間と温度補正量
との曲線を求め、この曲線に基づいて処理時間によって
温度補正を定めるものである。例えば、スタートにおい
て、10℃の補正を基準として10分後の鍋処理時間に
おいては、30℃の補正を行うというものである。
【0010】図3は設備使用回数による補正のための真
空槽交換後回数及びタンディッシュ回数と温度補正量と
の関係を示す曲線である。従来においては、単に真空槽
交換後回数ないしはタンディッシュ回数毎に補正量を段
階的に決めて補正をしていたものを、本発明において
は、図3に示すように、回数補正の他に次のような式の
補正を加えた値を用いる。 設備使用回数による補正=真空槽交換回数補正×f1 ×f2 …… (2) ただし、f1 :真空槽温度 f2 :処理サイクル このようにして、真空槽温度について耐火物温度を時間
の経過に応じて変化する表面温度を採用することで正確
な補正を行うものである。
【0011】実行段階においては、鋼種別、工程別に各
種要因の影響を学習補正し、さらに精度アップを図るも
のである。そのためには、前述(1)式に二次精錬〜C
C.TDを加えた補正を次の式によって算出される。 T(EPT) =T(RH final)+αt1 +βt2 +γt3 …… (3) この場合の温度補正係数として、 α:取鍋使用回数+前回鍋使用後からの経過期間+槽旋
回後回数+槽内温度+前回槽使用後からの経過時間+ス
ラグ厚み推定+合金銘柄別使用量推定 β:取鍋使用回数+前回鍋使用後からの経過期間+スラ
グ厚み推定 γ:取鍋使用回数+前回鍋使用後からの経過期間+出鋼
時間推定+合金銘柄別 使用量推定 また、工程所要時間としては、 t1 :二次精錬処理時間 t2 :取鍋温度測定〜二次精錬前までの時間 t3 :吹止〜取鍋温度測定までの時間
【0012】このように空鍋時間予測補正、二次精錬処
理時間予測による補正、設備使用回数による補正等の時
間を考慮した前後工程の実績を反映した適時、的確な補
正を行うものである。更に加えて、その他の補正として
合金量による補正、スラグ改質有無、スラグ厚み及び工
程間移動時間等も加えれば、より正確な補正が可能とな
る。
【0013】図4はRH材取鍋温度要求補正精度向上及
び吹止温度低減効果を示す図である。図4(A)は取鍋
からRH処理後の温度降下の実績と目標の差と発生頻度
との関係を示す図であり、また、図4(B)は吹止温度
低下についての従来法と本発明の場合のバラツキ状況を
示している。表1にその具体的な鍋区分毎の発生率とバ
ラツキを表している。これによれば従来のバラツキ(1
σ)6.5℃に対して本発明では4.7℃と極めてバラ
ツキ温度が減少し、吹止温度低下によるメリットの大き
いことが判る。
【0014】
【表1】
【0015】このようにして、低熱によるノズルクロス
からも最終温度であるタンディッシュ温度を基準とし
て、連続鋳造到達温度、その前の二次精錬処理温度及び
取鍋温度等の補正を行った転炉での吹止温度が決定され
るものである。この補正により、従来よりも厳格な温度
管理が可能となり、バラツキが減少し無駄な過剰温度を
することなく、転炉吹止温度の指示が可能となり、低熱
救済による二次精錬工程能力阻害や連続鋳造ノズルクロ
ス等の操業及び品質トラブルを防止し、吹止温度の低下
によるコストの低減並びに炉材コスト、副原料、冷却材
使用の低減を図ることが出来る。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による鋼種別
鋳造終了〜受鋼開始までの時間をきめ細かく予測し、温
度補正を行うことで温度降下の予測精度が極めて向上
し、出鋼温度の設定精度を高め出鋼温度そのものを低減
させることが出来る優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】空鍋時間予測補正を実施するための空鍋時間と
温度補正量との関係を示す図、
【図2】二次精錬処理時間予測による補正のための二次
精錬処理時間と温度補正量との関係を示す図、
【図3】設備使用回数による補正のための真空槽交換回
数と温度補正量との関係を示す曲線、
【図4】RH材取鍋温度要求補正精度向上及び吹止温度
低減効果を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転炉の吹止温度を設定する方法におい
    て、取鍋から二次精錬間の鍋履歴による温度補正を各工
    程の処理及び滞留時間を考慮した予め設定された連続的
    温度補正量曲線を用いて、直近の時間処理による補正要
    因を加えた温度補正を行うことを特徴とする転炉吹止温
    度設定方法。
JP25522294A 1994-10-20 1994-10-20 転炉吹止温度設定方法 Pending JPH08120316A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007631A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Jfe Steel Kk 転炉の吹錬終点温度目標設定方法
JP2016180127A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 Jfeスチール株式会社 転炉吹錬終了時目標溶鋼温度設定装置及びその方法

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210