JPH0428467A - 溶鋼温度の管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、タンディシュ内における溶鋼温度の、チャ
ージによるばらつきを極力小さくして品質の良好な連鋳
鋳片を得ようとするものである。

（従来の技術） タンディシュ内の溶鋼温度は、連鋳鋳片の品質に重大な
影響を及ぼすことからチャージによるばらつきが極力小
さくなるよう適正な温度範囲に収まるように管理されて
いて、そのためには、プロセス間の経過時間、副原料及
び合金鉄の投入量、Ａｒバブリング、ＲＨ等の二次精錬
時間などを考慮して溶鋼の出鋼からタンディシュ代表（
取鍋に収容された溶鋼の４５％がタンディシュに注入さ
れた時点）に至るまでの温度降下量を推定して、これに
基づきチャージ毎の出鋼温度を決定するのが一般的であ
った。これに関する文献としては、特開昭６２−２９７
４１１号公報あるいは特開昭５９−１５６５５９号各公
報などが参照される。

（発明が解決しようとする課題） １掲の特開昭６２−２９７４１１号公報に開示の技術は
、出鋼後の溶鋼を収容する取鍋の内壁表面温度を測定し
て取鍋の熱的状況を定量化し、これに基づいて溶鋼の温
度降下量を推定しようとするものである。しかしながら
、かかる方式によれば取鍋の内壁温度を考慮してもタン
ディシュ内耐火物の熱的状況を考慮していないために出
鋼から連続鋳造開始に至るまでの温度降下量が正確に推
定できず、結果としてタンディシュ内の溶鋼温度がチャ
ージによって大きくばらつき、安定した操業ができなく
なるばかりか、連鋳鋳片の品質に悪影響を及ぼす場合が
あったのである。

また、特開昭５９−１５６５５９号公報に開示されてい
る技術は、タンディシュでの鋳込開始からの経過時間を
も加味して溶鋼の温度降下量を推定しようとするもので
あるが、かかる推定方式の場合、鋳込の際のスルーブツ
ト量の変動等の要因が考慮されていないので、その測定
値にはばらつきがあり、未だ有効な温度降下量の推定方
法がないのが現状であった。

プロセス間での溶鋼の降下量を正確に把握し出鋼時の溶
鋼温度を所定の温度範囲となるように管理することによ
ってタンディシュ内における溶鋼温度の、チャージによ
るばらつきを極力小さくして鋳造操業の安定化、ひいて
は連鋳鋳片の品質の安定化を図ることがこの発明の目的
である。

（課題を解決するための手段） この発明は、タンディシュの溶鋼通過量を基にしてタン
ディシュ内の耐火物の熱的状況を定量化し、これを勘案
して出鋼からタンディシュに至るまでの間の溶鋼の温度
降下量を推定することにより出鋼時の溶鋼温度を適正範
囲に調整することを特徴とする溶鋼温度の管理方法であ
り、この発明において溶鋼の温度降下量（ΔＴ）は下記
式に従い推定し、これに基づいて出鋼時の溶鋼温度を管
理するものとする。

記 ΔＴ（”Ｃ）＝（定数項）＋（副原料・合金鉄投入量に
よる補正項）　＝　（Ａｌ投入量による補正項）＋（出
鋼に要する時間による補正項）−（取鍋耐火物の温度・
材質による補正項）＋（二次精錬処理時間による補正項
）＋（出鋼からタンディシュまでの経過時間による補正
項）＋（タンディシュ通過溶鋼量による補正項）。

（作　用） 精錬の際の副原料及び合金鉄の投入量、Ａ１投入量、出
鋼に要する時間、取鍋耐火物温度、Ａｒバブリング時間
、出鋼時点からタンディシュに至るまでの経過時間等の
各条件を同一にした場合におけるタンディシュの溶鋼通
過量とタンディシュ代表（取鍋内の溶鋼の４５％をタン
ディシュに注入した時点）までの溶鋼温度降下量との間
には第１図に示すような関係があることがわかった。こ
れはタンディシュ耐火物の蓄熱量が溶鋼通過量の増大′
とともに増加しその結果として溶鋼の温度降下量が少な
くなったためと考えられる。

そこで、この発明においては、タンディシュの溶鋼通過
量からタンディシュ内耐火物の熱的状況を定量化し、こ
れを考慮に入れて出鋼時点からタンディシュに至るまで
の間の溶鋼の温度降下量を推定することによって出鋼時
の溶鋼温度が所望とする温度範囲になるように管理しよ
うとするものである。

（実施例） Ｒ，Ｌ、Ｃ（低次アルミキルド綱）のＡｒバブリング処
理材において、該処理材の出鋼からタンディシュ代表ま
での溶鋼温度時下量を下記の（１）式によって推定し、
これに基づき溶鋼の出鋼温度を管理した場合のタンディ
シュ代表温度のばらつき状況を調査した。その結果を第
２図に示す。このとき用いたタンディシュの容量は６０
ｔである。

溶鋼温度の降下量δ（”Ｃ）　−４１，０＋　（１，６
４ＸＦｅＭｎ原単位（ｋｇ／ｌ）　＋１０’、　２　Ｘ
加炭材原単位（ｋｇ／ｌ））　−１４，８ＸＡｌ原単位
（ｋｇ／ｌ）　＋Ｌ８８　Ｘ出鋼時間（分）−０，０２
８Ｘ取鍋耐火物温度（’Ｃ）＋０．５２ＸＡｒバブリン
グ時間（分）＋〇、３５ｘ経過時間（分）＋　（３６１
７，９Ｘヶツア４．ｘ（Ｄ工、□（ｔ）＋１３５　’　
　°’（１）連続鋳造におけるタンディシュ内の溶鋼の
目標ａ度を１５５５°Ｃと［７た場合にお（７３るデー
ヤ・−ジによるばらつきは通常の場合６．２”Ｃ程度で
あったが、この発明乙、二従うこ／、：　１．：Ｚよっ
て５．１℃まで減少し〕、：。

またタンディジＪにおける溶鋼温度の降下量に・ついて
みると、経過時間を考慮して溶鋼の温度降下量を推定す
る場合と１、この発明ぴ従う場合では、。

２チヤージ／２ｈのときの温度降下量は１、第１５図よ
り３８°Ｃとなり４チヤージ／２ｈときは３６°Ｃとな
る。

すなわち同一経過時間の場合でもスルーブツト量の違い
により２時間で２°Ｃの差が生じ、これが温度降下量の
ばらつきになる。さらにスルーブツト景が変化する場合
には経過時間によるものではその管理ができない。

（発明の効果） かくしてこの発明によれば、タンディシュの溶鋼通過量
を勘塞してプロセス間での溶鋼の温度降下量を推定し、
これをもとに出鋼時の溶鋼の温度管理を行・うまうにし
たからチャージによるタンディシュ内の？容鋼温度のば
らつきを小さくすることができ、連続鋳造における操業
の安定化、ひいては連鋳鋳片の品質の効果的な改善が期
待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はタンディシュを通過１．た溶鋼量と溶鋼の出鋼
時点からタンデイシブ、代表までの温度降下量の関係を
示したグラフ 第２図（ａ）（ｔ））はタンディシュ内溶鋼の代表温度
のヒストグラムである。 第１ 図 ゲン％、ｙ’／：Ｌ、’ｊ１通Ａｔ１４Ｉｔツノ第２図 （ａ） （ｂ） タ′ンテ☆γン障イ（−（テＬ度

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、タンディシュの溶鋼通過量から、該タンディシュ内
   耐火物の熱的状況を定量化し、これを勘案して出鋼時点
   からタンディシュに至るまでの間の溶鋼の温度降下量を
   推定することにより出鋼時の溶鋼温度を適正範囲に調整
   することを特徴とする溶鋼温度の管理方法。 ２、溶鋼の温度降下量（ΔＴ）を下記式に従い推定する
   請求項１記載の方法。 記 ΔＴ（℃）＝（定数項）＋（副原料・合金鉄投入量によ
   る補正項）−（Ａｌ投入量による補正項）＋（出鋼に要
   する時間による補正項）−（取鍋耐火物の温度・材質に
   よる補正項）＋（二次精錬処理時間による補正項）＋（
   出鋼からタンジィシュまでの経過時間による補正項）＋
   （タンディシュ通過溶鋼量による補正項）