JPH08120146A - 含フッ素エラストマー組成物 - Google Patents
含フッ素エラストマー組成物Info
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- JPH08120146A JPH08120146A JP6282940A JP28294094A JPH08120146A JP H08120146 A JPH08120146 A JP H08120146A JP 6282940 A JP6282940 A JP 6282940A JP 28294094 A JP28294094 A JP 28294094A JP H08120146 A JPH08120146 A JP H08120146A
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Abstract
架橋サイト単量体を共重合させた共重合体であって、一
般的に市販され、安全性の点でも問題のない架橋剤を用
い、良好な耐熱性および物性を有するゴムの加硫物を与
える含フッ素エラストマー組成物を提供する。 【構成】 テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(低
級アルキルビニルエーテル)および一般式CF2=CF
[OCF2CF(CF3)]nCN(n:1〜5)で表
わされるシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)
の3元共重合体に、一般式 (X,Y:水酸基またはアミノ基)で表わされるビス
(アミノフェニル)化合物を架橋剤として配合した含フ
ッ素エラストマー組成物。
Description
組成物に関する。更に詳しくは、シアノ基を架橋性基と
して有する含フッ素エラストマーの架橋性組成物に関す
る。
ルオロエチレン、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)
および一般式 CF2=CF[OCF2CF(CF3)]nO(CF2)mCN n:1〜2,m:1〜4 で表わされるシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテ
ル)の3元共重合体に、一般式 (ここで、Aは炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜1
0のパーフルオロアルキリデン基、SO2基、O基、CO基ま
たは2個のベンゼン環を直接結合させる炭素-炭素結合
であり、XおよびYは水酸基またはアミノ基である)で表
わされるビス(アミノフェニル)化合物を硬化剤として配
合した含フッ素エラストマー組成物が記載されている。
イト単量体として共重合されるシアノ基含有(パーフル
オロビニルエーテル)は、米国特許第4,138,426号明細書
に記載される如く、多くの工程を経て合成されており、
従って工業的に有利な原料であるとは到底いえない。
は、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロ(メチ
ルビニルエーテル)に、一般式 CF2=CF[OCF2CF(CF3)]nC
N (n:1〜5)で表わされるシアノ基含有(パーフルオロビ
ニルエーテル)を架橋サイト単量体として共重合させた
3元共重合体が記載されており、それの架橋がテトラフ
ェニル錫を用いて行うことも記載されている。
いられている上記シアノ基含有(パーフルオロビニルエ
ーテル)は、対応する CN[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)COF か
ら良好な選択率で容易に合成することができるものの、
得られた3元共重合体の架橋が、毒性の強いテトラフェ
ニル錫によって行われているため、安全性の点で工業的
利用に問題があるばかりではなく、架橋速度が遅いとい
う問題もみられる。また、得られた架橋物は、耐水性や
高温時における耐アミン性に劣っているという欠点を有
している。
な選択率で容易に合成することのできる架橋サイト単量
体を共重合させた共重合体であって、一般的に市販さ
れ、安全性の点でも問題のない架橋剤を用い、良好な耐
熱性および物性を有するゴムの加硫物を与える含フッ素
エラストマー組成物を提供することにある。
テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(低級アルキル
ビニルエーテル)および一般式 CF2=CF[OCF2CF(CF3)]nC
N (ここで、nは1〜5の整数である)で表わされるシアノ
基含有(パーフルオロビニルエーテル)の3元共重合体
に、一般式 (ここで、Aは炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜1
0のパーフルオロアルキリデン基、SO2基、O基、CO基ま
たは2個のベンゼン環を直接結合させる炭素-炭素結合
であり、XおよびYは水酸基またはアミノ基である)で表
わされるビス(アミノフェニル)化合物を硬化剤として配
合した含フッ素エラストマー組成物によって達成され
る。
(低級アルキルビニルエーテル)およびシアノ基含有(パ
ーフルオロビニルエーテル)の3元共重合体としては、
テトラフルオロエチレン約45〜75モル%、パーフルオロ
(低級アルキルビニルエーテル)約50〜25モル%に、約0.1
〜5モル%のシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)
を架橋サイト単量体として共重合せしめたものが用いら
れる。この3元共重合体中には、共重合反応を阻害せず
かつ加硫物性を損なわない程度の各種ビニル化合物やフ
ッ素化オレフィンなどを共重合させることもできる。
表わされるビス(アミノフェニル)化合物架橋剤として
は、例えば次のような化合物が、3元共重合体100重量
部当り約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重量部の
割合で用いられる。 [後記ビス(アミノフェノール)AF] [後記ビス(アミノフェノール)]
ラストマー組成物中には、カーボンブラック、シリカ等
の無機充填材、2価金属の酸化物、水酸化物、ステアリ
ン酸塩、リサージ等の受酸剤、その他必要な配合剤が適
宜配合される。組成物の調製は、ロール、ニーダ、バン
バリーミキサなどを用いて混練することによって行わ
れ、それの架橋は、約100〜250℃で約1〜120分間加熱す
ることにより行われる。二次加硫を行う場合には、窒素
ガス雰囲気中などの不活性雰囲気中、約150〜280℃で約
30時間以内で行われることが好ましい。
のシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の代わり
に、一般式 CF2=CFO(CF2)nCN (n:2〜12)で表わされる
パーフルオロ(ω-シアノアルキルビニルエーテル)を架
橋サイト単量体として、テトラフルオロエチレンおよび
パーフルオロ(低級アルキルビニルエーテル)に共重合さ
せ、その共重合体の硬化剤として、前記一般式で表わさ
れるビス(アミノフェニル)化合物を用いることを提案し
ている(特願平5-21963号)。
基であり、これと比較して、本発明の共重合体の2級ニ
トリル基は、立体障害のため、o-アミノフェノール化合
物とオキサゾール環を形成し難く実用的ではないと考え
られていた(Journal ofFlourine Chemistry 第8巻第295
〜304頁、1976)。
ル基は、1級ニトリル基よりもオキサゾール環形成反応
の選択性が大きく、耐圧縮永久歪性の改善が達成され
た。
成することのできる架橋サイト単量体を共重合させた共
重合体であって、一般的に市販され、安全性の点でも問
題のない架橋剤を用い、良好な耐熱性および物性を有す
るゴムの加硫物を与える含フッ素エラストマー組成物が
提供される。
4000ml、パーフルオロオクタン酸アンモニウム50gおよ
びNa2HPO4・12H2O 88gを仕込んだ後、内部を窒素ガス置
換し、次いで減圧した。このオートクレーブを約-50℃
迄冷却した後、 パーフルオロ(8-シアノ-5-メチル-3,6-ジオキサ-1-ノネン) [CNVE] 250g パーフルオロ(メチルビニルエーテル) [FMVE] 1660g テトラフルオロエチレン [TFE] 560g を順次仕込み、65℃に昇温させた後、亜硫酸ナトリウム
15gおよび過硫酸アンモニウム75gをそれぞれ500mlの水
溶液として仕込み、重合反応を開始させた。重合開始後
8時間の時点で、再び同量の亜硫酸ナトリウム水溶液お
よび過硫酸アンモニウム水溶液を加えた。20時間重合反
応を継続した後、未反応ガスをパージし、そこに形成さ
れた水性ラテックスを取り出し、10%塩化ナトリウム水
溶液で塩析、乾燥させて、白色ゴム状の3元共重合体A
を620g得た。
結果から、TFE 61.9モル%、FMVE37.0モル%およびCNVE
(ニトリル基の特性吸収2268cm-1)1.1モル%の共重合組成
を有していた。
シアノ-5-メチル-3,6-ジオキサ-1-オクテン)[FCVE]350g
を用いて重合反応を行い、白色のゴム状3元共重合体B
を460g得た。その共重合組成は、TFE 67.7モル%、FMVE
30.9モル%およびFCVE 1.4モル%であった。
℃、30分間の一次加硫(プレス加硫)および230℃、22時
間の二次加硫を行った。
に従って常態値を測定すると共に、圧縮永久歪(P-24 0
リングを75%圧縮)および耐熱性(275℃、70時間熱老化後
の常態値の変化)を測定した。
℃で60分間の一次加硫(プレス加硫)および100〜200℃、
6時間-200℃、18時間-200〜280℃、6時間-280℃、18時
間という長時間の二次加硫を行ない、得られた加硫シー
トについて、実施例1〜2と同様の測定が行われた。
果は、次の表に示される。 表 測定項目 実施例1 実施例2 比較例 [常 態 値] 硬さ (JIS-A) 75 74 77 100%モジュラス(kg/cm2) 76 45 71 引張強さ (kg/cm2) 179 110 136 伸び (%) 153 170 140 [圧縮永久歪;%] 200℃、70時間 10 20 39 200℃、140時間 14 29 45 250℃、70時間 13 30 44 275℃、70時間 15 31 49 [熱老化試験] 硬さ変化 (ポイント) +1 +1 +2 100%モジュラス変化率(%) +4 +4 -4 引張強さ変化率 (%) -7 +2 +35 伸び変化率 (%) -3 -1 +25
は、テトラフルオロエチレン、パーフルオロ(低級アル
キルビニルエーテル)および一般式CF2=CF[OC
F2CF(CF3)]nCN(ここで、nは1〜5の整
数である)で表わされるシアノ基含有(パーフルオロビ
ニルエーテル)の3元共重合体に、一般式 (ここで、Aは炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数
1〜10のパーフルオロアルキリデン基、SO2基、O
基、CO基または2個のベンゼン環を直接結合させる炭
素−炭素結合であり、XおよびYは水酸基またはアミノ
基である)で表わされるビス(アミノフェニル)化合物
を架橋剤として配合した含フッ素エラストマー組成物に
よって達成される。
号公報記載のシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテ
ル)の代わりに、一般式CF2=CFO(CF2)nC
N(n:2〜12)で表わされるパーフルオロ(ω−シ
アノアルキルビニルエーテル)を架橋サイト単量体とし
て、テトラフルオロエチレンおよびパーフルオロ(低級
アルキルビニルエーテル)に共重合させ、その共重合体
の硬化剤として、前記一般式で表わされるビス(アミノ
フェニル)化合物を用いることを提案している(特開昭
6−263952号公報)。
Claims (1)
- 【請求項1】 テトラフルオロエチレン、パーフルオロ
(低級アルキルビニルエーテル)および一般式 CF2=CF[O
CF2CF(CF3)]nCN (ここで、nは1〜5の整数である)で表わ
されるシアノ基含有(パーフルオロビニルエーテル)の3
元共重合体に、一般式 (ここで、Aは炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜1
0のパーフルオロアルキリデン基、SO2基、O基、CO基ま
たは2個のベンゼン環を直接結合させる炭素-炭素結合
であり、XおよびYは水酸基またはアミノ基である)で表
わされるビス(アミノフェニル)化合物を硬化剤として配
合してなる含フッ素エラストマー組成物。
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