JPH08119343A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JPH08119343A
JPH08119343A JP6257981A JP25798194A JPH08119343A JP H08119343 A JPH08119343 A JP H08119343A JP 6257981 A JP6257981 A JP 6257981A JP 25798194 A JP25798194 A JP 25798194A JP H08119343 A JPH08119343 A JP H08119343A
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heat
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packaging bag
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジ等で加熱処理する際に、予め特別
な処置を施すことなく、被加熱物から発生する蒸気によ
って内気圧が上昇して破裂するのを防止することができ
る包装袋を提供する。 【構成】 合成樹脂からなるフィルム1にて、密封状態
に対象物を収納するように形成された包装袋において、
フィルム1のうちの袋内部空間Sに面する内部空間形成
用フィルム部分Iに、袋内部空間Sの内気圧の上昇に伴
って引張力が作用するようにフィルム同士を部分的に熱
融着させた熱融着部分Hが形成されて、内気圧による引
張力により、熱融着部分Hの周縁部又はその近傍におい
て破断開口可能なように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂からなるフィ
ルムにて、密封状態に対象物を収納するように形成され
た包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる包装袋は、例えば、電子レンジ等
で加熱処理可能な被加熱物を密封状態で包装する場合に
用いられるものである。ところで、かかる包装袋では、
例えば、食品を袋内部空間に密封状態で収容した儘で、
電子レンジで加熱調理すると、食品から発生する蒸気で
袋内部空間の内気圧が上昇し、包装袋が破裂して、電子
レンジの調理空間内に食品が飛散してしまう虞がある。
そこで、一般には、このような包装袋の破裂を防止する
ために、調理前に包装袋に孔を開けたりして、袋内部空
間を袋外部に対して通気状態にし、電子レンジでの加熱
調理時に食品から発生する蒸気を袋外に放出できるよう
にすることが奨励されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、調理前
に、包装袋に孔を開けたりする処置を施すことが煩わし
いばかりか、そのような処置を施すことを忘れると、包
装袋の破裂を招いてしまうという問題があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、電子レンジ等で加熱処理する際
に、予め特別な処置を施すことなく、被加熱物から発生
する蒸気によって内気圧が上昇して破裂するのを防止す
ることができる包装袋を提供することある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による包装袋の第
1の特徴構成は、前記フィルムのうちの袋内部空間に面
する内部空間形成用フィルム部分に、前記袋内部空間の
内気圧の上昇に伴って引張力が作用するようにフィルム
同士を部分的に熱融着させた熱融着部分が形成されて、
前記内気圧による引張力により、前記熱融着部分の周縁
部又はその近傍において破断開口可能なように構成され
ている点にある。第2の特徴構成は、前記熱融着部分
が、前記内部空間形成用フィルム部分における、前記袋
内部空間を挟んで相対向するフィルム同士を部分的に熱
融着させて構成されている点にある。第3の特徴構成
は、前記内部空間形成用フィルム部分における前記熱融
着部分の形成箇所を外方より覆う外装フィルムが、前記
内部空間形成用フィルム部分との間に、袋外部と前記フ
ィルムの破断開口部とを連通する通気路を形成する状態
で、前記内部空間形成用フィルム部分の外面に付設され
ている点にある。第4の特徴構成は、前記フィルムは、
前記破断開口部の周縁部が前記袋内部空間側に突出した
状態の形状を維持できる可塑性を備えている点にある。
第5の特徴構成は、複数の基材フィルムが接合されて形
成されたラミネートフィルムにて、包装袋が形成され、
前記ラミネートフィルムにおける、袋内部空間側の内層
部分と袋外部側の外層部分との間の一部に、前記通気路
を形成するための非接合部が形成され、前記内層部分
が、前記内部空間形成用フィルム部分として機能し、且
つ、前記外層部分が、前記外装フィルムとして機能する
ように構成されている点にある。第6の特徴構成は、前
記内層部分及び前記外層部分が、それらの対向する部分
に、互いに熱融着が不可能な基材フィルムが設けられて
構成され、前記内層部分と前記外層部分とが、前記非接
合部を除いた範囲において接着剤にて接合されている点
にある。第7の特徴構成は、前記内層部分は、その破断
開口部の周縁部が前記袋内部空間側に突出した状態の形
状を維持できる可塑性を備えている点にある。第8の特
徴構成は、周縁部が熱融着されて矩形形状に包装袋が構
成され、前記熱融着部分が、前記周縁部における一側縁
に偏った位置に配置され、その一側縁に対向する側縁
が、入口部として使用される点にある。
【0006】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。加熱処理時に被加熱物から蒸気が発生して、袋内部
空間の内気圧が上昇すると、内部空間形成用フィルム部
分が膨らむことによって、熱融着されたフィルム同士に
対して、それらを熱融着部分を基点として互いに反対方
向に引っ張る引張力が作用し、その引張力により、熱融
着部分の周縁部又はその近傍において、フィルムが破断
開口する。すると、袋内部空間内の蒸気が、その破断開
口部を通じて袋外部に放出され、袋内部空間の内気圧が
低下する。
【0007】第2の特徴構成による作用は、以下の通り
である。熱融着部分を形成するためには、熱融着対象の
フィルム同士を相対向させた状態で接触させる必要があ
る。包装袋は、熱融着部分を形成する前の製造途中の段
階では、内部空間形成用フィルム部分が袋内部空間を挟
んで相対向近接した状態のシート状となっている。そこ
で、内部空間形成用フィルム部分における、袋内部空間
を挟んで相対向するフィルム同士を部分的に熱融着して
熱融着部分を形成するようにすると、熱融着に為に特に
熱融着対象のフィルム同士を相対向させた状態で接触さ
せる必要がないので、熱融着部分を簡単に形成すること
ができる。ちなみに、内部空間形成用フィルム部分にお
ける、袋内部空間に対して同一側で且つ互いに離れた箇
所のフィルム同士を熱融着する場合が想定される。この
場合は、熱融着対象のフィルム同士を相対向させた状態
で接触させるためには、袋内部空間を挟んで相対向近接
した状態の内部空間形成用フィルム部分を、互いに離間
させた後、平面状のフィルムを折り曲げて、熱融着対象
のフィルム同士を相対向させた状態で接触させる必要が
あり、その作業が複雑なものとなる。
【0008】第3の特徴構成による作用は、以下の通り
である。加熱処理時の被加熱物からの蒸気の発生に伴っ
て、袋内部空間の内気圧が上昇して、熱融着部分の周縁
部又はその近傍において、フィルムが破断開口すると、
袋内部空間内の蒸気は、その破断開口部から通気路を通
じて、袋外部に放出される。フィルムの破断開口時に
は、袋内部空間内の液汁は、破断開口部から飛散する
が、破断開口部は外装フィルムにより覆われているの
で、液汁が袋外部に飛散するのを抑制することができ
る。
【0009】第4の特徴構成による作用は、以下の通り
である。フィルムが破断開口すると、瞬間的に袋内部空
間内の蒸気が袋外部に放出されて、袋内部空間の内気圧
が低下する。引き続いて加熱処理されると、再び、被加
熱物からの蒸気が発生して袋内部空間内の内気圧が上昇
する。このときに、熱融着部分において熱融着されたフ
ィルム同士が完全に離間している場合には、前記引張力
が作用しないので、袋内部空間の内気圧により、内部空
間形成用フィルム部分と外装フィルムとが密着して、通
気路が閉塞される場合がある。これに対して、本第4の
特徴構成によれば、図9に示すように、内部空間形成用
フィルム部分Iの破断開口部1hの周縁部は、袋内部空
間S側に突出した形状を維持しているので、破断開口部
1hの周縁部が外装フィルムOと離間した状態となって
いる。従って、袋内部空間Sの内気圧が上昇すると、袋
内部空間S内の蒸気が、内部空間形成用フィルム部分I
の破断開口部1hの周縁部と外装フィルムOとの離間部
分から通気路R内に入り込んで、密着した内部空間形成
用フィルム部分Iと外装フィルムOとを押し広げて通気
路R内を通流して、袋外部に放出される。
【0010】第5の特徴構成による作用は、以下の通り
である。ラミネートフィルムにおける内層部分のうちの
袋内部空間に面する部分に、内層部分同士を部分的に熱
融着させた熱融着部分を、非接合部に位置させて形成す
る。加熱処理時に被加熱物から蒸気が発生して、袋内部
空間の内気圧が上昇すると、熱融着された内層部分同士
に対して、それらを熱融着部分を基点として互いに反対
方向に引っ張る引張力が作用し、その引張力により、熱
融着部分の周縁部又はその近傍において、内層部分が破
断開口する。すると、袋内部空間内の蒸気が、その破断
開口部から、通気路として機能する非接合部を通じて袋
外部に放出され、袋内部空間の内気圧が低下する。つま
り、ラミネートフィルムにて形成される包装袋にも本発
明を適用することができるのである。ちなみに、収納物
説明等の表示用の印刷を内層部分の外面に施せば、その
印刷面が外層部分に覆われるので印刷が消えにくく、し
かも、ラミネートフィルムは耐久性に優れている。
【0011】第6の特徴構成による作用は、以下の通り
である。ラミネートフィルムは、複数の基材フィルムを
接着剤にて接合して形成するが、その形成過程におい
て、単に、内層部分と外層部分との間に、部分的に接着
剤を介在させない箇所を設けるだけで、非接合部を形成
することができる。ところで、熱融着部分を形成する際
には、ラミネートフィルム全体を、その内層部分を内側
して相対向させた状態で接触させ、両側のラミネートフ
ィルムを部分的に加熱押圧する。従って、熱融着部分を
形成する際には、非接合部に面する両側の基材フィルム
同士も互いに接触した状態で押圧加熱される状態となる
が、両者は互いに熱融着が不可能であるので、内層部分
同士のみを熱融着することができる。ちなみに、内層部
分と外層部分とを互いに離間させて、内層部分同士のみ
を相対向させた状態で接触させて、熱融着部分を形成す
る場合も想定されるが、この場合は、内層部分同士のみ
を相対向させた状態で接触させる作業が非常に複雑とな
り、実用的でない。
【0012】第7の特徴構成によれば、図15に示すよ
うに、内層部分4Iの破断開口部4hの周縁部は、袋内
部空間S側に突出した形状を維持しているので、内層部
分4Iの破断開口部4hの周縁部が外層部分4Oと離間
した状態となっている。従って、内層部分4Iの破断開
口後に、通気路Rにおいて内層部分4Iと外層部分4O
とが密着した状態となっていても、再び、袋内部空間S
の内気圧が上昇すると、袋内部空間S内の蒸気が、内層
部分4Iの破断開口部4hの周縁部と外層部分4Oとの
離間部分から通気路R内に入り込んで、密着した内層部
分4Iと外層部分4Oとを押し広げて通気路R内を通流
して、袋外部に放出される。
【0013】第8の特徴構成による作用は、以下の通り
である。ラミネートフィルムを、その内層部分を内側に
して重ね合わせ、重ね合わせた状態の周縁部を熱融着す
ることにより、簡単に包装袋を形成することができる。
熱融着部分は、矩形形状の包装袋の周縁部における一側
縁に偏った位置に配置してあるので、熱融着部分が包装
対象物の収納に支障となるのを極力抑制して、袋内部空
間を広くすることができる。しかも、熱融着部分を偏ら
せて配置した一側縁に対向する側縁を入口部として使用
するので、入口部を広く開けることができる。
【0014】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、電子レンジ等
での加熱処理時に被加熱物から蒸気が発生して、袋内部
空間の内気圧が上昇すると、フィルムが熱融着部分の周
縁部又はその近傍において破断開口し、その破断開口部
を通じて袋内部空間内の蒸気が袋外部に放出されて袋内
部空間の内気圧が低下するので、加熱処理する際に、予
め孔を開けたりするといった煩わしい処置を施さなくと
も、破裂を防止することができる。
【0015】第2の特徴構成によれば、熱融着部分を簡
単に形成することができるので、本発明を実施すること
による製造コストの上昇を極力抑制することができる。
【0016】第3の特徴構成によれば、液汁が袋外部に
飛散するのを抑制することができるので、電子レンジ等
の掃除の手間を極力省けることができて使い勝手のよい
包装袋を提供することができる。
【0017】第4の特徴構成によれば、フィルムが破断
開口した後、再び袋内部空間の内気圧が上昇しても、袋
内部空間内の蒸気が袋外部に放出されるので、一層確実
に破裂を防止することができる。
【0018】第5の特徴構成によれば、加熱処理の際の
破裂を防止することができ、しかも、収納物説明等の表
示用の印刷が消えにくく、耐久性に優れた包装袋を提供
することができる。
【0019】第6の特徴構成によれば、ラミネートフィ
ルムにて形成される包装袋において、本発明を実施する
場合、ラミネートフィルムの既存の製造設備の簡単な改
造で実施でき、しかも、熱融着部分を簡単に形成するこ
とができるので、本発明を実施することによる製造コス
トの上昇を極力抑制することができる。
【0020】第7の特徴構成によれば、ラミネートフィ
ルムにて形成される包装袋においても、ラミネートフィ
ルムの内層部分が破断開口した後、再び袋内部空間の内
気圧が上昇しても、袋内部空間内の蒸気が袋外部に放出
されるので、一層確実に破裂を防止することができる。
【0021】第8の特徴構成によれば、加熱処理の際の
破裂を防止しながらも、袋内部空間を広くすることがで
き、しかも、入口部が広く開いて包装対象物を入れ易く
することができるので、実用性を向上することができ
る。
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1ないし図4に基づいて、本発
明の第1実施例を説明する。図2に示すように、包装袋
は、ポリエチレンフィルム1にて、真空密封状態に対象
物としての食品Eを収納するように形成してある。そし
て、食品Eを密封状態で収納した状態で、電子レンジ等
で加熱調理できるように構成してある。更に説明を加え
ると、図1に示すように、2枚の矩形形状シート状のポ
リエチレンフィルム1を重ね合わせて、3箇所の側縁を
熱融着し、熱融着していない側縁を袋内部空間Sに食品
Eを入れる際の入口部として使用するようにしてある。
【0022】更に、ポリエチレンフィルム1のうちの袋
内部空間Sに面する内部空間形成用フィルム部分Iに、
袋内部空間Sの内気圧の上昇に伴って引張力が作用する
ようにポリエチレンフィルム1同士を小判形状に部分的
に熱融着させた熱融着部分Hを二つ形成してある。熱融
着部分Hについて説明を加えると、熱融着部分Sは、内
部空間形成用フィルム部分Iにおける、袋内部空間Sを
挟んで相対向するポリエチレンフィルム同士を部分的に
熱融着させて形成してある。又、熱融着部分Hは、入口
部として使用する側縁に対向する側縁に偏った位置に配
置してある。尚、熱融着部分Hを形成する際の熱融着条
件を、上述のように2枚のシート状のポリエチレンフィ
ルム1を重ね合わせたものの側縁を熱融着する際の熱融
着条件よりも多少強めにして、ポリエチレンフィルム1
における、熱融着部分Hの周縁部又はその近傍の強度
が、他の部分よりも多少弱くなるようにしてある。熱融
着条件を強めにするには、例えば、加熱押圧する際の温
度又は圧力を高くしたり、あるいは、時間を長くすれば
よい。
【0023】図1に示すように二つの熱融着部分Hを形
成した包装袋の袋内部空間Sに、入口部から食品Eを収
納し、その後、入口部として使用した包装袋の側縁を熱
融着して、図2に示すように、袋内部空間Sを真空密封
する。
【0024】次に、図3及び図4に基づいて、加熱調理
する際に、食品Eから発生する蒸気によって袋内部空間
Sの内気圧が上昇することに伴って、ポリエチレンフィ
ルム1が、熱融着部分Hの周縁部又はその近傍において
破断開口する過程について説明する。図3に示すよう
に、加熱に伴って食品Eから蒸気が発生すると、袋内部
空間Sの内気圧が上昇し、内部空間形成用フィルム部分
Iが膨らむ。すると、熱融着されたポリエチレンフィル
ム同士に対して、それらを熱融着部分Hを基点として互
いに反対方向に引っ張る引張力が作用する。熱融着部分
Hの周縁部又はその近傍におけるポリエチレンフィルム
1の強度は、他の部分よりも弱くなっているので、熱融
着部分Hの周縁部又はその近傍のポリエチレンフィルム
1の強度が前記引張力に耐えきれなくなると、図4に示
すように、ポリエチレンフィルム1が破断開口し、その
破断開口部分1hを通じて、袋内部空間S内の蒸気が袋
外部に放出されて、袋内部空間Sの内気圧が低下するの
である。
【0025】〔第2実施例〕以下、図5ないし図9に基
づいて、本発明の第2実施例を説明する。本第2実施例
においては、包装袋は、上記第1実施例と同様に、2枚
の矩形形状シート状のポリエチレンフィルム1を重ね合
わせ、その周縁部を熱融着して、真空密封状態に食品E
を収納するように形成するとともに、熱融着部分Hを二
つ形成してあるが、更に、図5に示すように、内部空間
形成用フィルム部分Iにおける熱融着部分Hの形成箇所
を外方より覆う外装フィルムOとしての外装用ポリエチ
レンフィルム2を、内部空間形成用フィルム部分Iとの
間に、袋外部とポリエチレンフィルム1の破断開口部1
hとを連通する通気路Rを形成する状態で、内部空間形
成用フィルム部分Iの外面に付設してある。
【0026】外装用ポリエチレンフィルム2について説
明を加える。上記第1実施例のように、3箇所の側縁を
熱融着するとともに、熱融着部分Hを形成した状態の包
装袋において、その内部空間形成用フィルム部分Iの外
面に、外装用ポリエチレンフィルム2を、その対向する
一対の側縁間にわたる帯状の通気路Rとして機能させる
非接合部1nを形成する状態で接合する。非接合部1n
は、その範囲内に熱融着部分Hを位置させる状態で形成
する。尚、シート状のポリエチレンフィルム1と外装用
ポリエチレンフィルム2とは、非接合部1nを除いた範
囲において接着剤3にて接合してある。接着剤3は、ウ
レタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム等があり、
有機樹脂にて溶解したものを塗布して使用する。そし
て、上述のように、外装用ポリエチレンフィルム2を接
合した包装袋の袋内部空間Sに、上記第1実施例と同様
に、入口部から食品Eを収納し、その後、図5に示すよ
うに、入口部として使用した包装袋の側縁を熱融着して
袋内部空間Sを真空密封する。
【0027】次に、図6ないし図9に基づいて、加熱調
理する際に、食品Eから発生する蒸気によって袋内部空
間Sの内気圧が上昇することに伴って、ポリエチレンフ
ィルム1が、熱融着部分Hの周縁部又はその近傍におい
て破断開口する過程について説明する。図6及び図7に
示すように、加熱に伴って食品Eから蒸気が発生する
と、袋内部空間Sの内気圧が上昇し、内部空間形成用フ
ィルム部分Iが膨らむ。すると、熱融着されたポリエチ
レンフィルム同士に対して、それらを熱融着部分Hを基
点として互いに反対方向に引っ張る引張力が作用する。
熱融着部分Hの周縁部又はその近傍のポリエチレンフィ
ルム1の強度は、他の部分よりも弱くなっているので、
熱融着部分Hの周縁部又はその近傍のポリエチレンフィ
ルム1の強度が引張力に耐えきれなくなると、図8に示
すように、ポリエチレンフィルム1が破断開口し、その
破断開口部1hから非接合部1nを通じて、袋内部空間
S内の蒸気が袋外部に放出されて、袋内部空間Sの内気
圧が低下するのである。従って、非接合部1nは、袋外
部とポリエチレンフィルム1の破断開口部1hとを連通
する通気路Rとして機能する。
【0028】尚、ポリエチレンフィルム1が破断開口す
ると、瞬間的に袋内部空間S内の蒸気が袋外部に放出さ
れて、袋内部空間Sの内気圧が低下する。引き続いて加
熱調理されると、再び、食品Eから蒸気が発生して袋内
部空間S内の内気圧が上昇する。この状態で、熱融着部
分Hにおいて熱融着されたポリエチレンフィルム同士が
完全に離間している場合には、前記引張力が作用しない
ので、袋内部空間Sの内気圧により、内部空間形成用フ
ィルム部分Iと外装用ポリエチレンフィルム2とが密着
して、通気路Rが閉塞される場合がある。これに対し
て、ポリエチレンフィルム1は、可塑性を備えているの
で、図9に示すように、破断開口部1hの周縁部は袋内
部空間S側に突出した状態の形状を維持している。従っ
て、破断開口部1hの周縁部が外装用ポリエチレンフィ
ルム2と離間した状態となっているので、袋内部空間S
の内気圧が上昇すると、袋内部空間S内の蒸気が、ポリ
エチレンフィルム1の破断開口部1hの周縁部と外装用
ポリエチレンフィルム2との離間部分から通気路R内に
入り込んで、密着したポリエチレンフィルム1と外装用
ポリエチレンフィルム2とを押し広げて通気路R内を通
流して、袋外部に放出される。
【0029】〔第3実施例〕以下、図10ないし図15
に基づいて、本発明の第3実施例を説明する。本第3実
施例における包装袋は、図10及び図11に示すように
複数の基材フィルムを接合して形成したラミネートフィ
ルム4にて形成してある。ラミネートフィルム4は、図
12に示すように、互いに熱融着が不可能なナイロン基
材フィルム4aとポリエチレン基材フィルム4bとを接
着剤5にて接合して形成してある。更に説明を加える
と、図10に示すように、2枚の矩形形状シート状のラ
ミネートフィルム4を、ポリエチレン基材フィルム4b
を互いに内側に向けて重ね合わせ、3箇所の側縁を熱融
着し、熱融着していない側縁を袋内部空間Sに食品Eを
入れる際の入口部として使用するようにしてある。従っ
て、ポリエチレン基材フィルム4bは、ラミネートフィ
ルム4における、袋内部空間S側の内層部分4Iに相当
し、ナイロン基材フィルム4aは、ラミネートフィルム
4における、袋外部側の外層部分4Oに相当する。2枚
のシート状のラミネートフィルム4のうち一方には、熱
融着していない側縁に対向する側縁に偏った位置に位置
させて、ナイロン基材フィルム4aとポリエチレン基材
フィルム4bとを接合しない帯状の非接合部4nを形成
してある。又、その帯状の非接合部4nは、対向する一
対の側縁間にわたっている。尚、ナイロン基材フィルム
4aとポリエチレン基材フィルム4bとは、非接合部4
nを除いた範囲において接着剤5にて接合してある。
尚、2枚のシート状のラミネートフィルム4を重ね合わ
せたものの側縁を熱融着する際には、非接合部4nにお
いては、ナイロン基材フィルム4aとポリエチレン基材
フィルム4bも互いに接触した状態で押圧加熱される状
態となるが、両者が熱融着することはないので、非接合
部4nが接合されることはない。
【0030】そして、2枚のシート状のラミネートフィ
ルム4を、非接合部4nにおいて、両側から部分的に押
圧加熱することにより、袋内部空間Sを挟んで相対向す
るポリエチレン基材フィルム同士を部分的に熱融着させ
て、小判形状の熱融着部分Hを形成する。尚、熱融着部
分Hは二つ形成する。この際にも、ナイロン基材フィル
ム4aとポリエチレン基材フィルム4bも互いに接触し
た状態で押圧加熱される状態となるが、両者が熱融着す
ることはない。
【0031】そして、図10に示すように二つの熱融着
部分Hを形成した包装袋の袋内部空間Sに、入口部から
食品Eを収納し、その後、入口部として使用した包装袋
の側縁を熱融着して袋内部空間Sを真空密封する。
【0032】次に、図12ないし図15に基づいて、加
熱調理する際に、食品Eから発生する蒸気によって袋内
部空間Sの内気圧が上昇することに伴って、ポリエチレ
ン基材フィルム4bが、熱融着部分Hの周縁部又はその
近傍において破断開口する過程について説明する。図1
2及び図13に示すように、加熱に伴って食品Eから蒸
気が発生すると、袋内部空間Sの内気圧が上昇し、ラミ
ネートフィルム4が膨らむ。すると、熱融着されたポリ
エチレン基材フィルム同士に対して、それらを熱融着部
分Hを基点として互いに反対方向に引っ張る引張力が作
用する。熱融着部分Hの周縁部又はその近傍において、
ポリエチレン基材フィルム4bの強度が前記引張力に耐
えきれなくなると、図14に示すように、ポリエチレン
基材フィルム4bが破断開口し、その破断開口部4hか
ら非接合部4nを通じて、袋内部空間S内の蒸気が袋外
部に放出されて、袋内部空間Sの内気圧が低下するので
ある。従って、非接合部4nは、袋外部とポリエチレン
基材フィルム4bの破断開口部4hとを連通する通気路
Rとして機能する。
【0033】尚、ポリエチレン基材フィルム4bが破断
開口すると、瞬間的に袋内部空間S内の蒸気が袋外部に
放出されて、袋内部空間Sの内気圧が低下する。引き続
いて加熱調理されると、再び、食品Eから蒸気が発生し
て袋内部空間S内の内気圧が上昇する。この状態で、熱
融着部分Hにおいて熱融着されたポリエチレン基材フィ
ルム同士が完全に離間している場合には、前記引張力が
作用しないので、袋内部空間Sの内気圧により、ポリエ
チレン基材フィルム4bとナイロン基材フィルム4aと
が密着して、通気路Rが閉塞される場合がある。これに
対して、ポリエチレン基材フィルム4bは可塑性を備え
ているので、図15に示すように、破断開口部4hの周
縁部は袋内部空間S側に突出した状態の形状を維持して
いる。従って、破断開口部4hの周縁部がナイロン基材
フィルム4aと離間した状態となっているので、袋内部
空間Sの内気圧が上昇すると、袋内部空間S内の蒸気
が、ポリエチレン基材フィルム4bの破断開口部4hの
周縁部とナイロン基材フィルム4aとの離間部分から通
気路R内に入り込んで、密着したポリエチレン基材フィ
ルム4bとナイロン基材フィルム4aとを押し広げて通
気路R内を通流して、袋外部に放出される。従って、ポ
リエチレン基材フィルム4bは、上記第1及び第2実施
例における内部空間形成用フィルム部分Iとして機能
し、且つ、ナイロン基材フィルム4aは、第2実施例に
おける外装フィルムOとして機能する。
【0034】次に、図16ないし図18に基づいて、上
記のラミネートフィルム4をドライラミネート法にて製
造する場合の一例について説明する。第1ロール10か
ら繰り出されたナイロン基材フィルム4aをコーティン
グ部Aに導き、タンク11内の接着剤5に浸漬されたコ
ーティングロール12とゴムロール13とによって、ナ
イロン基材フィルム4aの一方の面に接着剤5を塗布す
る。コーティングロール12の外周面には、環状溝12
aが形成されていて、ナイロン基材フィルム4aにおけ
る環状溝12aに対応する部分には接着剤5が転写され
ない非転写部5nが形成されるように構成してある。そ
して、コーティング部Aから乾燥炉15を経由して送ら
れてくるナイロン基材フィルム4aと、第2ロール14
から繰り出されてくるポリエチレン基材フィルム4bと
を、ラミネート部Cに導き、これら両基材フィルム4
a,4bを加熱金属ロール16とゴムロール17とで貼
り合わせた後、冷却ロール18で冷却し、製造されたラ
ミネートフィルム4を第3ロール19に巻き取る。従っ
て、非転写部5nにより、非接合部4nが形成される。
接着剤5は、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然
ゴム等があり、有機樹脂にて溶解して使用する。
【0035】そして、上述の如く製造したラミネートフ
ィルム4を矩形形状シート状に裁断して使用する。尚、
シート状に裁断する場合、上述のように製造したラミネ
ートフィルム4から、非接合部4nを備えたもの、及
び、非接合部4nを備えないものの両方を裁断するよう
にしてもよい。あるいは、上述のように製造したラミネ
ートフィルム4からは、非接合部4nを備えたシート状
のラミネートフィルム4のみを裁断するようにし、一
方、非接合部4nを備えないシート状のラミネートフィ
ルム4を裁断するために、環状溝12aが形成されてい
ないコーティングロール12を用いて、ナイロン基材フ
ィルム4aとポリエチレン基材フィルム4bとが全面に
て接着剤5にて接合されたラミネートフィルム4を製造
してもよい。
【0036】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 (イ) 上記各実施例では、熱融着部分Hの形状を小判
形状にしたが、熱融着部分Hの形状は変更可能であり、
例えば、円形状、矩形状、十字状、又は、帯状でもよ
い。 (ロ)上記各実施例では、熱融着部分Hを矩形形状の包
装袋の周縁部における一側縁に偏った位置に、二つ配置
する場合について例示したが、熱融着部分Hを配置する
位置及び個数は種々変更可能である。例えば、一側縁に
偏った位置に、一つ、あるいは、三つ以上配置してもよ
い。又、上記各実施例において熱融着部分Hを偏らせて
配置した側縁以外の側縁に対しても、熱融着部分Hを偏
らせて配置してもよい。 (ハ) 上記第3実施例において、2枚の矩形形状シー
ト状のラミネートフィルム4を、互いに面方向にずらし
た状態で、熱融着部分Hを形成してもよい。この場合
は、熱融着されたポリエチレン基材フィルム同士に対し
て作用する前記引張力が一層大きくなるので、ポリエチ
レン基材フィルム4bが破断開口し易くなる。
【0037】(ニ) 上記第1及び第2実施例において
は、ポリエチレンフィルム1が熱融着部分Hの周縁部の
全周又はその近傍の全周で破断開口し、熱融着部分Hに
おいて熱融着されたポリエチレンフィルム同士が完全に
離間する場合について説明したが、ポリエチレンフィル
ム1が熱融着部分Hの周縁部の一部又はその近傍の一部
で破断開口して、熱融着されたポリエチレンフィルム同
士が離間しない場合も考えられる。又、上記第3実施例
においては、ポリエチレン基材フィルム4bが熱融着部
分Hの周縁部の全周又はその近傍の全周で破断開口し、
熱融着部分Hにおいて熱融着されたポリエチレン基材フ
ィルム同士が完全に離間する場合について説明したが、
ポリエチレン基材フィルム4bが熱融着部分Hの周縁部
の一部又はその近傍の一部で破断開口して、熱融着され
たポリエチレン基材フィルム同士が離間しない場合も考
えられる。このようにポリエチレンフィルム1やポリエ
チレン基材フィルム4bが、熱融着部分Hの周縁部の一
部又はその近傍の一部で破断開口する場合でも、熱融着
部分Hの周縁部の全周又はその近傍の全周で破断開口す
る場合と同様の作用効果が得られる。
【0038】(ホ) 上記第1及び第2実施例では、包
装袋を形成するフィルムの具体的な材料としてポリエチ
レンを適用する場合について例示したが、これ以外にも
種々の材料を適用することが可能であり、例えば、ポリ
プロピレンでもよい。又、上記第2実施例では、外装フ
ィルムOの具体的な材料としてポリエチレンを適用する
場合について例示したが、これ以外にも種々の材料を適
用することが可能であり、例えば、ナイロン、ポリプロ
ピレン、紙でもよい。
【0039】(ヘ) 上記第2実施例では、外装用フィ
ルムOを、包装袋に食品を収納する前に付設する場合に
ついて例示したが、これに代えて、包装袋に食品を収納
して密封した後に付設してもよい。この場合、外装用フ
ィルムOは、食品を説明するためのラベルとして兼用し
てもよい。
【0040】(ト) 上記第3実施例では、2枚のシー
ト状のラミネートフィルム4のうち一方に非接合部4n
を設ける場合について例示したが、2枚のシート状のラ
ミネートフィルム4夫々に非接合部4nを設け、2枚の
シート状のラミネートフィルム4を、非接合部4nが互
いに面対称となるように重ね合わせてもよい。
【0041】(チ) 上記第3実施例では、ラミネート
フィルム4における内層部分4I及び外層部分4Oを、
夫々1枚の基材フィルムにて構成する場合について例示
したが、内層部分4I及び外層部分4Oのいずれか、又
は、両方を2枚以上の基材フィルムにて構成してもよ
い。 (リ) 上記各実施例では、包装袋を、2枚のシート材
を重ね合わせて形成する場合について例示したが、これ
に代えて、包装袋を、1枚のシート材を折り重ねて形成
したり、又は、筒状材にて形成してもよい。
【0042】(ヌ) 上記第3実施例では、ラミネート
フィルム4をドライラミネート法にて製造する場合につ
いて例示したが、この他に、ラミネートフィルム4は、
例えば、ウェットラミネート法、エクストルージョンラ
ミネート法、ホットメルトラミネート法、コ・エクスト
ルージョンラミネート法にて製造することができる。
【0043】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における対象物を収納する前の包装
袋の斜視図
【図2】第1実施例における対象物を密封状態で収納し
た包装袋の斜視図
【図3】第1実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口する前の包装袋の横断平面図
【図4】第1実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口した後の包装袋の横断平面図
【図5】第2実施例における対象物を密封状態で収納し
た包装袋の斜視図
【図6】第2実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口する前の包装袋の横断平面図
【図7】第2実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口する前の包装袋の縦断側面図
【図8】第2実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口した後の包装袋の横断平面図
【図9】第2実施例におけるナイロンフィルムが破断開
口した後の包装袋の横断平面図
【図10】第3実施例における対象物を収納する前の包
装袋の斜視図
【図11】第3実施例における対象物を密封状態で収納
した包装袋の斜視図
【図12】第3実施例におけるナイロンフィルムが破断
開口する前の包装袋の横断平面図
【図13】第3実施例におけるナイロンフィルムが破断
開口する前の包装袋の縦断側面図
【図14】第3実施例におけるナイロンフィルムが破断
開口した後の包装袋の横断平面図
【図15】第3実施例におけるナイロンフィルムが破断
開口した後の包装袋の横断平面図
【図16】ドライラミネート法によるラミネートフィル
ムの製造工程を示す概略図
【図17】ドライラミネート法におけるコーティング部
の斜視図
【図18】ドライラミネート法におけるラミネート部の
斜視図
【符号の説明】
1 フィルム 1h,4h 破断開口部 4 ラミネートフィルム 4a,4b 基材フィルム 4n 非接合部 4I 内層部分 4O 外層部分 5 接着剤 H 熱融着部分 I 内部空間形成用フィルム部分 O 外装フィルム R 通気路 S 袋内部空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなるフィルム(1)にて、
    密封状態に対象物を収納するように形成された包装袋で
    あって、 前記フィルム(1)のうちの袋内部空間(S)に面する
    内部空間形成用フィルム部分(I)に、前記袋内部空間
    (S)の内気圧の上昇に伴って引張力が作用するように
    フィルム同士を部分的に熱融着させた熱融着部分(H)
    が形成されて、前記内気圧による引張力により、前記熱
    融着部分(H)の周縁部又はその近傍において破断開口
    可能なように構成されている包装袋。
  2. 【請求項2】 前記熱融着部分(H)が、前記内部空間
    形成用フィルム部分(I)における、前記袋内部空間
    (S)を挟んで相対向するフィルム同士を部分的に熱融
    着させて構成されている請求項1記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記内部空間形成用フィルム部分(I)
    における前記熱融着部分(H)の形成箇所を外方より覆
    う外装フィルム(O)が、前記内部空間形成用フィルム
    部分(I)との間に、袋外部と前記フィルム(1)の破
    断開口部(1hとを連通する通気路(R)を形成する状
    態で、前記内部空間形成用フィルム部分(I)の外面に
    付設されている請求項1又は2記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記フィルム(1)は、前記破断開口部
    (1h)の周縁部が前記袋内部空間(S)側に突出した
    状態の形状を維持できる可塑性を備えている請求項3記
    載の包装袋。
  5. 【請求項5】 複数の基材フィルム(4a),(4b)
    が接合されて形成されたラミネートフィルム(4)に
    て、包装袋が形成され、 前記ラミネートフィルム(4)における、袋内部空間
    (S)側の内層部分(4I)と袋外部側の外層部分(4
    O)との間の一部に、前記通気路(R)を形成するため
    の非接合部(4n)が形成され、 前記内層部分(4I)が、前記内部空間形成用フィルム
    部分(I)として機能し、且つ、前記外層部分(4O)
    が、前記外装フィルム(O)として機能するように構成
    されている請求項3記載の包装袋。
  6. 【請求項6】 前記内層部分(4I)及び前記外層部分
    (4O)が、それらの対向する部分に、互いに熱融着が
    不可能な基材フィルム(4a),(4b)が設けられて
    構成され、 前記内層部分(4I)と前記外層部分(4O)とが、前
    記非接合部(4n)を除いた範囲において接着剤(5)
    にて接合されている請求項5記載の包装袋。
  7. 【請求項7】 前記内層部分(4I)は、その破断開口
    部(4h)の周縁部が前記袋内部空間(S)側に突出し
    た状態の形状を維持できる可塑性を備えている請求項5
    又は6記載の包装袋。
  8. 【請求項8】 周縁部が熱融着されて矩形形状に包装袋
    が構成され、 前記熱融着部分(H)が、前記周縁部における一側縁に
    偏った位置に配置され、 その一側縁に対向する側縁が、入口部として使用される
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5901035B1 (ja) * 2014-11-07 2016-04-06 株式会社ベルグリーンワイズ 食品収納袋
US20170029193A1 (en) * 2015-07-28 2017-02-02 Hosokawa Yoko Co., Ltd. Packaging bag for microwave ovens

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