JPH1158590A - 易カット性積層フィルム包材 - Google Patents
易カット性積層フィルム包材Info
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- JPH1158590A JPH1158590A JP9225022A JP22502297A JPH1158590A JP H1158590 A JPH1158590 A JP H1158590A JP 9225022 A JP9225022 A JP 9225022A JP 22502297 A JP22502297 A JP 22502297A JP H1158590 A JPH1158590 A JP H1158590A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】密封性と易カット性及び確実なガスバリア性と
ラミネート強度とを保持したレトルト食品包装用パウチ
などに使用する積層フィルム包材を提供することにあ
る。 【解決手段】外層側にガスバリア性の合成樹脂フィルム
層３及び内層側に熱接着性の合成樹脂フィルム層２がラ
ミネートされ、且つその中間層に所定個所に切り離し用
ミシン目１ａを貫設して易カット性を付与した耐衝撃性
の合成樹脂フィルム層１を設けた。
ラミネート強度とを保持したレトルト食品包装用パウチ
などに使用する積層フィルム包材を提供することにあ
る。 【解決手段】外層側にガスバリア性の合成樹脂フィルム
層３及び内層側に熱接着性の合成樹脂フィルム層２がラ
ミネートされ、且つその中間層に所定個所に切り離し用
ミシン目１ａを貫設して易カット性を付与した耐衝撃性
の合成樹脂フィルム層１を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層に積層ラミー
トされた積層フィルム包材の切り離しすべき個所にミシ
ン目を設け、該ミシン目を介して容易にカッティング可
能な易カット性積層フィルム包材に関する。
トされた積層フィルム包材の切り離しすべき個所にミシ
ン目を設け、該ミシン目を介して容易にカッティング可
能な易カット性積層フィルム包材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より多層に積層ラミートされた積層
フィルム包材としては各種のフィルム包材があるが、こ
のような積層フィルム包材は、二つ折りや二枚重ねにし
て、その周囲をヒートシールすることにより、柔軟性の
ある密封包装体として使用されるものであり、このよう
な積層フィルムには、このフィルム包材を容易に引き裂
きカッティングするために、積層されるフィルムのいず
れかのフィルムを一軸延伸フィルムとして、その延伸方
向に直線状に引き裂き可能にした易カット性積層フィル
ム包材がある。
フィルム包材としては各種のフィルム包材があるが、こ
のような積層フィルム包材は、二つ折りや二枚重ねにし
て、その周囲をヒートシールすることにより、柔軟性の
ある密封包装体として使用されるものであり、このよう
な積層フィルムには、このフィルム包材を容易に引き裂
きカッティングするために、積層されるフィルムのいず
れかのフィルムを一軸延伸フィルムとして、その延伸方
向に直線状に引き裂き可能にした易カット性積層フィル
ム包材がある。
【０００３】また、このような積層フィルムによる易カ
ット性積層フィルム包材としては、積層フィルム包材の
所定個所にミシン目加工により直線状のミシン目を貫設
し、そのミシン目に沿って引き裂き易くしたものもあ
る。
ット性積層フィルム包材としては、積層フィルム包材の
所定個所にミシン目加工により直線状のミシン目を貫設
し、そのミシン目に沿って引き裂き易くしたものもあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記積層フ
ィルム包材において、特にレトルト食品を包装する密封
性やガスバリア性が要求されるようなレトルトパウチ用
の易カット性積層フィルム包材の場合には、その積層フ
ィルムにミシン目を貫設すると、そのミシン目からエア
ーが出入りし易くなり、積層フィルム包材としての密封
性が損なわれるものである。
ィルム包材において、特にレトルト食品を包装する密封
性やガスバリア性が要求されるようなレトルトパウチ用
の易カット性積層フィルム包材の場合には、その積層フ
ィルムにミシン目を貫設すると、そのミシン目からエア
ーが出入りし易くなり、積層フィルム包材としての密封
性が損なわれるものである。
【０００５】そのため従来より、１枚のフィルムに対し
て予めミシン目２１ａを貫設して易カット性を付与して
おき、そのフィルムの表裏両面に他のフィルムを積層ラ
ミネートして密封性と易カット性とを確保した積層フィ
ルムがある。
て予めミシン目２１ａを貫設して易カット性を付与して
おき、そのフィルムの表裏両面に他のフィルムを積層ラ
ミネートして密封性と易カット性とを確保した積層フィ
ルムがある。
【０００６】上記密封性と易カット性とを確保した積層
フィルムを、例えばレトルト食品を密封包装するための
包装体として使用する場合には、特に十分なガスバリア
性とフィルム強度及びレトルト加熱に耐えられるヒート
シール強度を確保することが重要である。
フィルムを、例えばレトルト食品を密封包装するための
包装体として使用する場合には、特に十分なガスバリア
性とフィルム強度及びレトルト加熱に耐えられるヒート
シール強度を確保することが重要である。
【０００７】本発明は、密封性と易カット性とを備える
とともに、ガスバリア性能と確実なラミネート強度とを
保持したレトルト食品包装用パウチなどに使用する積層
フィルム包材を提供することにある。
とともに、ガスバリア性能と確実なラミネート強度とを
保持したレトルト食品包装用パウチなどに使用する積層
フィルム包材を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、外層側にガス
バリア性の合成樹脂フィルム層３及び内層側に熱接着性
の合成樹脂フィルム層２がラミネートされ、且つその中
間層に所定個所に切り離し用ミシン目１ａを貫設して易
カット性を付与した耐衝撃性の合成樹脂フィルム層１を
設けたことを特徴とする易カット性積層フィルム包材で
ある。
バリア性の合成樹脂フィルム層３及び内層側に熱接着性
の合成樹脂フィルム層２がラミネートされ、且つその中
間層に所定個所に切り離し用ミシン目１ａを貫設して易
カット性を付与した耐衝撃性の合成樹脂フィルム層１を
設けたことを特徴とする易カット性積層フィルム包材で
ある。
【０００９】また本発明は、上記発明の易カット性積層
フィルム包材において、前記ガスバリア性の合成樹脂フ
ィルム層３が、ポリエチレンテレフタレートフィルムで
あって、少なくともその片面に金属酸化物による蒸着薄
膜層３ａを備える易カット性積層フィルム包材である。
フィルム包材において、前記ガスバリア性の合成樹脂フ
ィルム層３が、ポリエチレンテレフタレートフィルムで
あって、少なくともその片面に金属酸化物による蒸着薄
膜層３ａを備える易カット性積層フィルム包材である。
【００１０】また本発明は、上記発明の易カット性積層
フィルム包材において、前記金属酸化物が、酸化珪素、
酸化アルミニウム、酸化マグネシウムである易カット性
積層フィルム包材である。
フィルム包材において、前記金属酸化物が、酸化珪素、
酸化アルミニウム、酸化マグネシウムである易カット性
積層フィルム包材である。
【００１１】また本発明は、上記発明の易カット性積層
フィルム包材において、前記熱接着性の合成樹脂フィル
ム層２が、１３５℃以上の融点を示す無延伸ポリプロピ
レンフィルムである易カット性積層フィルム包材であ
る。
フィルム包材において、前記熱接着性の合成樹脂フィル
ム層２が、１３５℃以上の融点を示す無延伸ポリプロピ
レンフィルムである易カット性積層フィルム包材であ
る。
【００１２】また本発明は、上記発明の易カット性積層
フィルム包材において、前記易カット性を付与した耐衝
撃性の合成樹脂フィルム層１が、ナイロンフィルムであ
る易カット性積層フィルム包材である。
フィルム包材において、前記易カット性を付与した耐衝
撃性の合成樹脂フィルム層１が、ナイロンフィルムであ
る易カット性積層フィルム包材である。
【００１３】また本発明は、上記発明の易カット性積層
フィルム包材において、前記易カット性を付与した耐衝
撃性の合成樹脂フィルム層１の両面側の全面若しくは該
フィルム層１の両面側の前記切り離しミシン目１ａに沿
う部分面のそれぞれドライラミネート用接着剤層１０
を、その固形分塗布量が２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜
接着剤層１１、１２とした易カット性積層フィルム包材
である。
フィルム包材において、前記易カット性を付与した耐衝
撃性の合成樹脂フィルム層１の両面側の全面若しくは該
フィルム層１の両面側の前記切り離しミシン目１ａに沿
う部分面のそれぞれドライラミネート用接着剤層１０
を、その固形分塗布量が２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜
接着剤層１１、１２とした易カット性積層フィルム包材
である。
【００１４】
【作用】本発明の易カット性積層フィルム包材は、外層
側にガスバリア性の合成樹脂フィルム層３を設け、内層
側に熱接着性の合成樹脂フィルム層２を設け、その両層
の中間層として、切り離しミシン目１ａを貫設して易カ
ット性を付与したフィルム層１を設けたので、切り離し
ミシン目１ａの貫設により形成される通気性の孔は、外
層側と内層側のそれぞれ前記フィルムによってサンドイ
ッチされて封鎖され、積層フィルム包材としての良好な
密封性を保持しつつ、ミシン目１ａによっる良好な易カ
ット性が付与される。
側にガスバリア性の合成樹脂フィルム層３を設け、内層
側に熱接着性の合成樹脂フィルム層２を設け、その両層
の中間層として、切り離しミシン目１ａを貫設して易カ
ット性を付与したフィルム層１を設けたので、切り離し
ミシン目１ａの貫設により形成される通気性の孔は、外
層側と内層側のそれぞれ前記フィルムによってサンドイ
ッチされて封鎖され、積層フィルム包材としての良好な
密封性を保持しつつ、ミシン目１ａによっる良好な易カ
ット性が付与される。
【００１５】また、本発明の易カット性積層フィルム包
材は、少なくとも外層側のフィルム層３に、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用い、その片面に蒸着によ
る酸化珪素の薄膜層３ａを付与したガスバリア性の合成
樹脂フィルム層を設けることによって十分なガスバリア
性が付与される。
材は、少なくとも外層側のフィルム層３に、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用い、その片面に蒸着によ
る酸化珪素の薄膜層３ａを付与したガスバリア性の合成
樹脂フィルム層を設けることによって十分なガスバリア
性が付与される。
【００１６】また、本発明の易カット性積層フィルム包
材は、少なくとも最内層のフィルムに、１３５℃以上の
融点を示す熱接着性の無延伸ポリプロピレンフィルムを
用いることによって、１２０℃程度のレトルト殺菌処理
に十分に耐えるシール強度を備えたヒートシール適性の
ある易カット性積層フィルム包材が得られる。
材は、少なくとも最内層のフィルムに、１３５℃以上の
融点を示す熱接着性の無延伸ポリプロピレンフィルムを
用いることによって、１２０℃程度のレトルト殺菌処理
に十分に耐えるシール強度を備えたヒートシール適性の
ある易カット性積層フィルム包材が得られる。
【００１７】また、本発明の易カット性積層フィルム包
材は、易カット性を付与した前記中間層のフィルム層１
に、耐衝撃性能のあるナイロンフィルムを用いることに
よって、積層フィルム包材に対して耐衝撃性をより一層
向上させることができる。
材は、易カット性を付与した前記中間層のフィルム層１
に、耐衝撃性能のあるナイロンフィルムを用いることに
よって、積層フィルム包材に対して耐衝撃性をより一層
向上させることができる。
【００１８】また、本発明の易カット性積層フィルム包
材は、前記易カット性を付与したフィルム層１の両面側
の全面、若しくは該フィルム層１の両面側の前記切り離
しミシン目１ａに沿う部分面に塗布されるそれぞれドラ
イラミネート用接着剤層１０を、その固形分塗布量が
２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜接着剤層１１、１２とす
ることによって、該フィルム層１に貫設したミシン目１
ａの貫設孔内に余った接着剤が侵入してミシン目１ａの
貫設孔を塞ぐことが回避でき、貫設孔の閉塞による易カ
ット性の低下（ミシン目１ａに沿う易カット適性の低
下）を防止して、易カット性が確保できるとともに、塗
布量が２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜接着剤層によっ
て、必要最小限の十分なラミネート強度を得ることがで
きる。
材は、前記易カット性を付与したフィルム層１の両面側
の全面、若しくは該フィルム層１の両面側の前記切り離
しミシン目１ａに沿う部分面に塗布されるそれぞれドラ
イラミネート用接着剤層１０を、その固形分塗布量が
２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜接着剤層１１、１２とす
ることによって、該フィルム層１に貫設したミシン目１
ａの貫設孔内に余った接着剤が侵入してミシン目１ａの
貫設孔を塞ぐことが回避でき、貫設孔の閉塞による易カ
ット性の低下（ミシン目１ａに沿う易カット適性の低
下）を防止して、易カット性が確保できるとともに、塗
布量が２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜接着剤層によっ
て、必要最小限の十分なラミネート強度を得ることがで
きる。
【００１９】
【発明の実施の形態】本発明の易カット性積層フィルム
包材を、図１に示す実施の形態にしたがって以下に詳細
に説明する。
包材を、図１に示す実施の形態にしたがって以下に詳細
に説明する。
【００２０】図１は、本発明の易カット性積層フィルム
包材Ａの側断面図であり、所定個所に切り離し用ミシン
目１ａを貫設した１枚（１層）の易カット性合成樹脂フ
ィルム層１を含めて３枚（３層構成）の合成樹脂フィル
ム層１、２、３を、それぞれドライラミネート用接着剤
層１０、１０を介して積層ラミネートした易カット性積
層フィルム包材である。
包材Ａの側断面図であり、所定個所に切り離し用ミシン
目１ａを貫設した１枚（１層）の易カット性合成樹脂フ
ィルム層１を含めて３枚（３層構成）の合成樹脂フィル
ム層１、２、３を、それぞれドライラミネート用接着剤
層１０、１０を介して積層ラミネートした易カット性積
層フィルム包材である。
【００２１】上記易カット性合成樹脂フィルム層１は、
平面視でライン状に断続する切り込みにより形成した切
り離し用ミシン目１ａが貫設されており、易カット性積
層フィルム包材Ａの中間層を構成している。
平面視でライン状に断続する切り込みにより形成した切
り離し用ミシン目１ａが貫設されており、易カット性積
層フィルム包材Ａの中間層を構成している。
【００２２】前記易カット性合成樹脂フィルム層１と合
成樹脂フィルム層２、３との間には全面的にドライラミ
ネート用接着剤層１０、１０が塗布形成されて、ドライ
ラミネート方式により加熱にて接着剤層１０、１０を溶
融して積層ラミネートされている。
成樹脂フィルム層２、３との間には全面的にドライラミ
ネート用接着剤層１０、１０が塗布形成されて、ドライ
ラミネート方式により加熱にて接着剤層１０、１０を溶
融して積層ラミネートされている。
【００２３】本発明における前記易カット性合成樹脂フ
ィルム層１の表裏両面にあるドライラミネート用接着剤
層１０、１０は、薄膜接着剤層１１、１２となってお
り、その接着剤層の塗布膜厚はデラミネーション（剥
離）を生じない程度あれば一実施の形態においては特に
限定されない。
ィルム層１の表裏両面にあるドライラミネート用接着剤
層１０、１０は、薄膜接着剤層１１、１２となってお
り、その接着剤層の塗布膜厚はデラミネーション（剥
離）を生じない程度あれば一実施の形態においては特に
限定されない。
【００２４】しかしながら、例えば、ドライラミネート
方式により加熱加圧ラミネートした際に、切り離し用の
ミシン目１ａの孔の中に、加熱により溶融して軟化若し
くは流動化した余剰の接着剤層が加圧によって侵入し、
前記ミシン目１ａの孔が目詰まりしたり埋められたりし
ないように、その薄膜接着剤層１１、１２の塗布量を固
形分含有率（塗布面積当たりの固形分重量）で２．０〜
３．５ｇ／ｍ2 の薄膜状とすることが好ましい。なお、
薄膜接着剤層１１、１２のそれぞれ塗布量は、同一であ
っても異なっていてもいずれでもよい。
方式により加熱加圧ラミネートした際に、切り離し用の
ミシン目１ａの孔の中に、加熱により溶融して軟化若し
くは流動化した余剰の接着剤層が加圧によって侵入し、
前記ミシン目１ａの孔が目詰まりしたり埋められたりし
ないように、その薄膜接着剤層１１、１２の塗布量を固
形分含有率（塗布面積当たりの固形分重量）で２．０〜
３．５ｇ／ｍ2 の薄膜状とすることが好ましい。なお、
薄膜接着剤層１１、１２のそれぞれ塗布量は、同一であ
っても異なっていてもいずれでもよい。
【００２５】本発明の上記易カット性積層フィルム包材
Ａの積層構成（積層されるフィルム層数、フィルムの材
質など）は、上記図１にて示したような３層構成（ドラ
イラミネート用接着剤層１０は除外）に限定されるもの
ではなく、例えば、４層構成あるいはそれ以上の層構成
であってもよく、ガスバリア性以外に透湿性などを配慮
した合成樹脂フィルムや蒸着層を備えた合成樹脂フィル
ム、又は合成樹脂フィルム以外のアルミニウム箔など金
属フィルム又は紙シートなどであってもよい。
Ａの積層構成（積層されるフィルム層数、フィルムの材
質など）は、上記図１にて示したような３層構成（ドラ
イラミネート用接着剤層１０は除外）に限定されるもの
ではなく、例えば、４層構成あるいはそれ以上の層構成
であってもよく、ガスバリア性以外に透湿性などを配慮
した合成樹脂フィルムや蒸着層を備えた合成樹脂フィル
ム、又は合成樹脂フィルム以外のアルミニウム箔など金
属フィルム又は紙シートなどであってもよい。
【００２６】なお、本発明においては、４層構成以上の
易カット性積層フィルム包材Ａについては、易カット性
合成樹脂フィルム層１の表裏両面に接するドライラミネ
ート用接着剤層１０のみを、塗布量が、固形分含有率
（塗布面積当たりの固形分重量）で２．０〜３．５ｇ／
ｍ2 の薄膜接着剤層１１、１２とすることができ、他の
積層フィルム間に適用するドライラミネート用接着剤層
１０については、少なくとも前記薄膜接着剤層よりも厚
膜（２．０〜３．５ｇ／ｍ2 以上）にて塗布することが
でき、通常塗布量（固形分含有率で４．０〜４．５ｇ／
ｍ2 若しくはそれ以上）とすることができる。
易カット性積層フィルム包材Ａについては、易カット性
合成樹脂フィルム層１の表裏両面に接するドライラミネ
ート用接着剤層１０のみを、塗布量が、固形分含有率
（塗布面積当たりの固形分重量）で２．０〜３．５ｇ／
ｍ2 の薄膜接着剤層１１、１２とすることができ、他の
積層フィルム間に適用するドライラミネート用接着剤層
１０については、少なくとも前記薄膜接着剤層よりも厚
膜（２．０〜３．５ｇ／ｍ2 以上）にて塗布することが
でき、通常塗布量（固形分含有率で４．０〜４．５ｇ／
ｍ2 若しくはそれ以上）とすることができる。
【００２７】本発明の易カット性積層フィルム包材Ａ
は、例えば、その片面の最内層としてのフィルム層２を
熱接着性（ヒートシール性）の合成樹脂を使用したヒー
トシール層、若しくは該フィルム層２面にシーラント樹
脂層を形成することができ、この易カット性積層フィル
ム包材Ａを、そのシーラント層（フィルム２）側を内面
として二枚重ねにして、その周囲１４を加熱シールする
ことにより、図２に示すようなレトルト用食品や電子レ
ンジ加熱調理用食品類を密封包装するためのパウチ容器
Ｂとすることができ、該パウチ容器Ｂの一端部に形成さ
れた切込部１５を開封の開始点として、易カット性積層
フィルム包材Ａに予め形成された切り離し用ミシン目１
ａに沿って容易に引き裂き開封できるパウチ容器Ｂとす
ることができる。
は、例えば、その片面の最内層としてのフィルム層２を
熱接着性（ヒートシール性）の合成樹脂を使用したヒー
トシール層、若しくは該フィルム層２面にシーラント樹
脂層を形成することができ、この易カット性積層フィル
ム包材Ａを、そのシーラント層（フィルム２）側を内面
として二枚重ねにして、その周囲１４を加熱シールする
ことにより、図２に示すようなレトルト用食品や電子レ
ンジ加熱調理用食品類を密封包装するためのパウチ容器
Ｂとすることができ、該パウチ容器Ｂの一端部に形成さ
れた切込部１５を開封の開始点として、易カット性積層
フィルム包材Ａに予め形成された切り離し用ミシン目１
ａに沿って容易に引き裂き開封できるパウチ容器Ｂとす
ることができる。
【００２８】
【実施例】以下に本発明の易カット性積層フィルム包材
Ａの具体的実施例を、図１に従って説明する。
Ａの具体的実施例を、図１に従って説明する。
【００２９】＜実施例１＞易カット性合成樹脂フィルム
層１として、延伸ナイロンフィルム（厚さ１５μｍ）を
用い、このフィルムのパウチ切り裂き開封部に相当する
位置に、ライン状に切り離し用ミシン目１ａを刻切し
て、該ミシン目１ａにより易カット性を付与した易カッ
ト性合成樹脂フィルム層１を作製した。
層１として、延伸ナイロンフィルム（厚さ１５μｍ）を
用い、このフィルムのパウチ切り裂き開封部に相当する
位置に、ライン状に切り離し用ミシン目１ａを刻切し
て、該ミシン目１ａにより易カット性を付与した易カッ
ト性合成樹脂フィルム層１を作製した。
【００３０】次に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と
して、無延伸ポリプロピレンフィルム（厚さ６０〜７０
μｍ）の表面に、ドライラミネート用接着剤（例えばウ
レタン系二液硬化型接着剤）を固形分含有率が４．０ｇ
／ｍ2 となるように塗布して乾燥させ、ドライラミネー
ト用の薄膜接着剤層１１を形成した。
して、無延伸ポリプロピレンフィルム（厚さ６０〜７０
μｍ）の表面に、ドライラミネート用接着剤（例えばウ
レタン系二液硬化型接着剤）を固形分含有率が４．０ｇ
／ｍ2 となるように塗布して乾燥させ、ドライラミネー
ト用の薄膜接着剤層１１を形成した。
【００３１】次にバリア性の合成樹脂フィルム層３とし
て、片面に酸化珪素の薄膜層を蒸着したポリエチレンテ
レフタレートフィルム（厚さ７〜１２μｍ）の表面に、
ドライラミネート用接着剤（例えばウレタン系二液硬化
型接着剤）を固形分含有率が４．０ｇ／ｍ2 となるよう
に塗布して乾燥させ、ドライラミネート用の薄膜接着剤
層１２を形成した。
て、片面に酸化珪素の薄膜層を蒸着したポリエチレンテ
レフタレートフィルム（厚さ７〜１２μｍ）の表面に、
ドライラミネート用接着剤（例えばウレタン系二液硬化
型接着剤）を固形分含有率が４．０ｇ／ｍ2 となるよう
に塗布して乾燥させ、ドライラミネート用の薄膜接着剤
層１２を形成した。
【００３２】次に、前記易カット性合成樹脂フィルム層
１の表裏面に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と前記
バリア性の合成樹脂フィルム層３とを、それぞれ前記接
着剤層１１、１２を内面にして重ね合わせ、そして加熱
加圧して、３層構成の本発明の易カット性積層フィルム
包材Ａを作製した。
１の表裏面に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と前記
バリア性の合成樹脂フィルム層３とを、それぞれ前記接
着剤層１１、１２を内面にして重ね合わせ、そして加熱
加圧して、３層構成の本発明の易カット性積層フィルム
包材Ａを作製した。
【００３３】なお、使用したドライラミネート用接着剤
は、溶媒成分に対する固形成分の比率がいずれも同一の
接着剤を使用した。
は、溶媒成分に対する固形成分の比率がいずれも同一の
接着剤を使用した。
【００３４】＜実施例２＞易カット性合成樹脂フィルム
層１として、延伸ナイロンフィルム（厚さ１５μｍ）を
用い、このフィルムのパウチ切り裂き開封部に相当する
位置に、ライン状に切り離し用ミシン目１ａを刻切し
て、該ミシン目１ａにより易カット性を付与した易カッ
ト性合成樹脂フィルム層１を作製した。
層１として、延伸ナイロンフィルム（厚さ１５μｍ）を
用い、このフィルムのパウチ切り裂き開封部に相当する
位置に、ライン状に切り離し用ミシン目１ａを刻切し
て、該ミシン目１ａにより易カット性を付与した易カッ
ト性合成樹脂フィルム層１を作製した。
【００３５】次に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と
して、無延伸ポリプロピレンフィルム（厚さ６０〜７０
μｍ）の表面に、ドライラミネート用接着剤（例えばウ
レタン系二液硬化型接着剤）を固形分含有率が２．０ｇ
／ｍ2 となるように塗布して乾燥させ、ドライラミネー
ト用の薄膜接着剤層１１を形成した。
して、無延伸ポリプロピレンフィルム（厚さ６０〜７０
μｍ）の表面に、ドライラミネート用接着剤（例えばウ
レタン系二液硬化型接着剤）を固形分含有率が２．０ｇ
／ｍ2 となるように塗布して乾燥させ、ドライラミネー
ト用の薄膜接着剤層１１を形成した。
【００３６】次にバリア性の合成樹脂フィルム層３とし
て、片面に酸化珪素の薄膜層を蒸着したポリエチレンテ
レフタレートフィルム（厚さ７〜１２μｍ）の表面に、
ドライラミネート用接着剤（例えばウレタン系二液硬化
型接着剤）を固形分含有率が２．０ｇ／ｍ2 となるよう
に塗布して乾燥させ、ドライラミネート用の薄膜接着剤
層１２を形成した。
て、片面に酸化珪素の薄膜層を蒸着したポリエチレンテ
レフタレートフィルム（厚さ７〜１２μｍ）の表面に、
ドライラミネート用接着剤（例えばウレタン系二液硬化
型接着剤）を固形分含有率が２．０ｇ／ｍ2 となるよう
に塗布して乾燥させ、ドライラミネート用の薄膜接着剤
層１２を形成した。
【００３７】次に、前記易カット性合成樹脂フィルム層
１の表裏面に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と前記
バリア性の合成樹脂フィルム層３とを、それぞれ前記接
着剤層１１、１２を内面にして重ね合わせ、そして加熱
加圧して、３層構成の本発明の易カット性積層フィルム
包材Ａを作製した。
１の表裏面に、熱接着性の合成樹脂フィルム層２と前記
バリア性の合成樹脂フィルム層３とを、それぞれ前記接
着剤層１１、１２を内面にして重ね合わせ、そして加熱
加圧して、３層構成の本発明の易カット性積層フィルム
包材Ａを作製した。
【００３８】なお、使用したドライラミネート用接着剤
は、溶媒成分に対する固形成分の比率がいずれも同一の
接着剤を使用した。
は、溶媒成分に対する固形成分の比率がいずれも同一の
接着剤を使用した。
【００３９】
【発明の効果】本発明の易カット性積層フィルム包材
は、ミシン目を貫設した中間層として耐衝撃性のある合
成樹脂フィルムにミシン目を貫設して易カット性を付与
した易カット性の合成樹脂フィルム層を備え、その両面
における外層側にバリア性の合成樹脂フィルム層を、ま
た内層側に熱接着性の合成樹脂フィルム層をそれぞれド
ライラミネート用接着剤によってラミネートしたもので
あり、ガスバリア性のある積層フィルム包材でありなが
ら、斜めに不規則に開封されたり、予測できない方向に
開封されたりせずに、貫設したミシン目に沿って確実且
つ綺麗に、そして容易に開封でき、密封性と確実な易カ
ット性及び十分なラミネート強度とを保持したレトルト
食品包装用パウチなどに使用する積層フィルム包材とし
て効果的である。
は、ミシン目を貫設した中間層として耐衝撃性のある合
成樹脂フィルムにミシン目を貫設して易カット性を付与
した易カット性の合成樹脂フィルム層を備え、その両面
における外層側にバリア性の合成樹脂フィルム層を、ま
た内層側に熱接着性の合成樹脂フィルム層をそれぞれド
ライラミネート用接着剤によってラミネートしたもので
あり、ガスバリア性のある積層フィルム包材でありなが
ら、斜めに不規則に開封されたり、予測できない方向に
開封されたりせずに、貫設したミシン目に沿って確実且
つ綺麗に、そして容易に開封でき、密封性と確実な易カ
ット性及び十分なラミネート強度とを保持したレトルト
食品包装用パウチなどに使用する積層フィルム包材とし
て効果的である。
【図１】３層構成による本発明の易カット性積層フィル
ム包材の部分側断面図。
ム包材の部分側断面図。
【図２】本発明の易カット性積層フィルム包材を用いて
ヒートシール形成したレトルトパウチ容器の斜視図。
ヒートシール形成したレトルトパウチ容器の斜視図。
Ａ…易カット性積層フィルム包材 Ｂ…レトルトパウチ
容器 １…易カット性合成樹脂フィルム １ａ…ミシン目の貫
設孔 ２…熱接着性の合成樹脂フィルム ３…ガスバリア性の
合成樹脂フィルム １０…ドライラミネート用接着剤層 １１、１２…薄膜
接着剤層 １４…周囲 １５…切込部
容器 １…易カット性合成樹脂フィルム １ａ…ミシン目の貫
設孔 ２…熱接着性の合成樹脂フィルム ３…ガスバリア性の
合成樹脂フィルム １０…ドライラミネート用接着剤層 １１、１２…薄膜
接着剤層 １４…周囲 １５…切込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｂ 61/12 Ｂ６５Ｂ 61/12 Ｂ６５Ｄ 65/40 Ｂ６５Ｄ 65/40 Ａ
Claims (6)
- 【請求項１】外層側にガスバリア性の合成樹脂フィルム
層３及び内層側に熱接着性の合成樹脂フィルム層２がラ
ミネートされ、且つその中間層に所定個所に切り離し用
ミシン目１ａを貫設して易カット性を付与した耐衝撃性
の合成樹脂フィルム層１を設けたことを特徴とする易カ
ット性積層フィルム包材。 - 【請求項２】前記ガスバリア性の合成樹脂フィルム層３
が、ポリエチレンテレフタレートフィルムであって、少
なくともその片面に金属酸化物による蒸着薄膜層３ａを
備える請求項１記載の易カット性積層フィルム包材。 - 【請求項３】前記金属酸化物が、酸化珪素、酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウムである請求項２記載の易カッ
ト性積層フィルム包材。 - 【請求項４】前記熱接着性の合成樹脂フィルム層２が、
１３５℃以上の融点を示す無延伸ポリプロピレンフィル
ムである請求項１乃至請求項３記載の易カット性積層フ
ィルム包材。 - 【請求項５】前記易カット性を付与した耐衝撃性の合成
樹脂フィルム層１が、ナイロンフィルムである請求項１
乃至請求項４記載の易カット性積層フィルム包材。 - 【請求項６】前記易カット性を付与した耐衝撃性の合成
樹脂フィルム層１の両面側の全面若しくは該フィルム層
１の両面側の前記切り離しミシン目１ａに沿う部分面の
それぞれドライラミネート用接着剤層１０を、その固形
分塗布量が２．０〜３．５ｇ／ｍ2 の薄膜接着剤層１
１、１２とした請求項１乃至請求項５記載の易カット性
積層フィルム包材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9225022A JPH1158590A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 易カット性積層フィルム包材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9225022A JPH1158590A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 易カット性積層フィルム包材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1158590A true JPH1158590A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16822850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9225022A Pending JPH1158590A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 易カット性積層フィルム包材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1158590A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003054580A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性袋 |
| JP2008154902A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Okada Shigyo Kk | ドレープ |
| JP2012171312A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Maruto Sangyo Kk | ミシン目付包装用積層フィルムの製造方法 |
| JP2022064586A (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-26 | 清二 加川 | 易裂性アルミニウム蒸着フィルム及びその製造方法及び包装用フィルム |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP9225022A patent/JPH1158590A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003054580A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性袋 |
| JP2008154902A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Okada Shigyo Kk | ドレープ |
| JP2012171312A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Maruto Sangyo Kk | ミシン目付包装用積層フィルムの製造方法 |
| JP2022064586A (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-26 | 清二 加川 | 易裂性アルミニウム蒸着フィルム及びその製造方法及び包装用フィルム |
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