JPH08119095A - プラットホームの安全監視システム - Google Patents

プラットホームの安全監視システム

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JPH08119095A
JPH08119095A JP6262282A JP26228294A JPH08119095A JP H08119095 A JPH08119095 A JP H08119095A JP 6262282 A JP6262282 A JP 6262282A JP 26228294 A JP26228294 A JP 26228294A JP H08119095 A JPH08119095 A JP H08119095A
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英二 大津留
Yasuo Baba
康夫 馬場
Noriyuki Ono
紀之 小野
Masafumi Futami
雅文 二見
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TOKYO KIYUUKOU DENTETSU KK
Koito Industries Ltd
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TOKYO KIYUUKOU DENTETSU KK
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安全性を向上し、コストを低減する。 【構成】プラットホーム10の側縁に一対のポール部材
30を設置したので、検出部20aで車両に過度に近接
する危険区域に進入した乗客を感知するようにしたの
で、駅員の負担を軽くした上に、安全性を向上し、ま
た、防護壁や二重のドアを設置する場合に比して、コス
トを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の進入時または発
進時に乗客などを感知して、危険な状態にあるとその旨
の情報を出力して警告するとともに、場合により車両の
停止を促すようにしたプラットホームの安全監視システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラットホームの安全監視システ
ムとしては、例えば、車両の進入時または発進時に乗客
や障害物などを駅員が監視しており、危険な状態にある
とその旨を音声などで警告するとともに、場合により車
両の停止を促すようにするのが一般的である。また、プ
ラットホームの側縁に防護壁を連設して、車両のドア
と、防護壁に車両のドアに対応して設けたホーム側のド
アとにより二重のドアにして、車両に過度に近接した危
険区域に乗客などが進入しないようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプラットホームの安全監視システムでは、前
者においては、駅員が見落さないよう、車両運行中は集
中力を持続する必要があって、駅員の大きな負担とな
り、また、駅員の見落としがあった場合には、安全性が
十分に確保できないという問題点があった。また、後者
においては、防護壁や二重のドアの設置により、設置コ
ストが嵩み、全ての駅には採用し難いという問題点があ
った。本発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたもので、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向
上し、また、コストを低減することができるようにした
プラットホームの安全監視システムを提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 車両の進入時または発進時に乗客などを感知して、
危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警告すると
ともに、場合により車両の停止を促すようにしたプラッ
トホームの安全監視システムであって、プラットホーム
(10)の側縁に、車両に過度に近接する危険区域に進
入した乗客を感知する検出部(41,42)が埋設され
たポール部材(30)を立設したことを特徴とするプラ
ットホームの安全監視システム。
【0005】2 車両の進入時または発進時に乗客など
を感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力し
て警告するとともに、場合により車両の停止を促すよう
にしたプラットホームの安全監視システムであって、プ
ラットホーム(10)の側縁に、車両のドアに過度に近
接する危険区域に進入した乗客を感知する検出装置(2
0a)を設置し、該検出装置(20a)は、プラットホ
ーム(10)の側縁に前記危険区域を間にして立設され
た一対のポール部材(30)と、一対のポール部材(3
0)のいずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が遮断
されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を
検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有して
成ることを特徴とするプラットホームの安全監視システ
ム。
【0006】3 前記検出装置(20a)を、車両の各
ドアに対応して設けたことを特徴とする1または2項記
載のプラットホームの安全監視システム。
【0007】4 前記一対のポール部材(30)の一方
を一つの車両の先端に対応して設けるとともに、他方の
ポール部材(30)を該一つの車両の後端に対応して設
けたことを特徴とする1、2または3項記載のプラット
ホームの安全監視システム。
【0008】5 前記検出装置(20a)の前記発光部
(41)と受光部(42)とを、プラットホーム(1
0)上に寝た状態での乗客の体の高さ位置を最下位と
し、かつ、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓
以下の高さ位置を最上位としてそれぞれ配するととも
に、前記最下位と最上位との間に1以上それぞれ配した
ことを特徴とする1、2、3または4項記載のプラット
ホームの安全監視システム。
【0009】6 車両の進入時または発進時に乗客など
を感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力し
て警告するとともに、場合により車両の停止を促すよう
にしたプラットホームの安全監視システムであって、プ
ラットホーム(10)に、車両のドアに過度に近接する
危険区域に進入した乗客と、車両とをそれぞれ感知する
検出装置(20a)を設置し、該検出装置(20a)は
乗客検出部(20)と車両検出部(50)とから成り、
前記乗客検出部(20)は、プラットホーム(10)の
側縁に前記危険区域を間にして両側に立設された一対の
ポール部材(30)と、該一対のポール部材(30)の
いずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて
受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を検出可
能な発光部(41)と受光部(42)とを有して成り、
前記車両検出部(50)は、前記一対のポール部材(3
0)の少なくとも一方に設けられ、車両に投光し、か
つ、該車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出
可能な車両検出用の受発光部(51)を有して成ること
を特徴とするプラットホームの安全監視システムに存す
る。
【0010】
【作用】プラットホーム(10)の側縁にポール部材
(30)を立設したので、乗客などがポール部材(3
0)が邪魔になってプラットホーム(10)の側縁に沿
って移動しにくくなり、プラットホーム(10)の内側
を通行するようになるため、安全性が向上する。また、
ポール部材(30)に検出部が埋設されているので、車
両の進入時または発進時に乗客などが車両に過度に近接
する危険区域に進入した場合、危険区域内の乗客を感知
して、危険な状態にある旨の情報を出力して警告すると
ともに、場合により車両の停止を促すことができる。
【0011】プラットホーム(10)の側縁に、車両の
ドアに過度に近接する危険区域に進入した乗客を感知す
る検出装置(20a)を設置し、該検出装置(20a)
は、プラットホーム(10)の側縁に前記危険区域を間
にして立設された一対のポール部材(30)と、一対の
ポール部材(30)のいずれかにそれぞれ埋設され、投
光した光が遮断されて受光不能になり、前記危険区域へ
の乗客の進入を検出可能な発光部(41)と受光部(4
2)とを有して成るものでは、発光部(41)が投光し
た光は、危険区域を通過して受光部(42)に入射され
る。それにより、危険区域に乗客などの進入がないこと
が検出される。
【0012】一方、投光した光を受光部(42)が受光
しないと、危険区域に乗客などの進入があったとして、
危険の旨の情報出力、警告、場合により車両停止を行な
う。
【0013】前記検出装置(20a)を、車両の各ドア
に対応して設けたものでは、例えば、駆込み乗車などで
閉まるドアに挟まれたり、車両発進の際にドアから一定
距離離れないで危険区域にいる乗客を検出することがで
きる。前記一対のポール部材(30)の一方を一つの車
両の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材
(30)を該一つの車両の後端に対応して設けたもので
は、車両の全長に渡って危険区域の監視ができる。ま
た、例えば、各ポール部材(30)に車両検出部(5
0)を設けるようにすれば、車両の位置検出が可能にな
り、車両をプラットホーム(10)の所定位置に停止
し、一対のポール部材(30)の間の危険区域とドアと
を一致させることができ、車両が発進してプラットホー
ム(10)から去った際に、車両検出部(50)の信号
によって危険区域の監視体制を解除することができる。
【0014】前記検出装置(20a)の前記発光部(4
1)と受光部(42)とを、プラットホーム(10)上
に寝た状態での乗客の体の高さ位置を最下位とし、か
つ、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓以下の
高さ位置を最上位とし、て配するとともに、前記最下位
と最上位との間に1以上配したものでは、乗客がどのよ
うな姿勢で、危険区域に進入した場合であっても、危険
区域にいる乗客を検出装置(20a)が検出することが
できる。プラットホーム(10)に、車両のドアに過度
に近接する危険区域に進入した乗客と、車両とをそれぞ
れ感知する検出装置(20a)を設置し、検出装置(2
0a)は乗客検出部(20)と車両検出部(50)とか
ら成り、前記乗客検出部(20)は、プラットホーム
(10)の側縁に前記危険区域を間にして両側に立設さ
れた一対のポール部材(30)と、該一対のポール部材
(30)のいずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が
遮断されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進
入を検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有
して成り、前記車両検出部(50)は、前記一対のポー
ル部材(30)の少なくとも一方に設けられ、車両に投
光し、かつ、該車両からの反射光を受光して、車両の存
在を検出可能な車両検出用の受発光部(51)を有して
成るものでは、車両検出用の受発光部(51)の車両検
出により、車両をプラットホーム10の所定の位置に停
止することができ、また、車両のプラットホーム10へ
の進入および発進を検出することができ、車両のプラッ
トホーム10への進入および発進に応じて、乗客検出部
(20)を適宜作動することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例を示している。図1およ
び図2に示すように、プラットホーム10の側縁には、
車両に過度に近接する危険区域に進入した乗客や障害物
を感知するための検出装置20aが設置されている。
【0016】検出装置20aは乗客検出部20と車両検
出部50とから成る。乗客検出部20は、プラットホー
ム10の側縁に前記危険区域を間にし相互に約6m離し
て立設された一対のポール部材30と、一対のポール部
材30の一方にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断さ
れて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を検
出可能な発光部41と受光部42とを有して成る。一対
のポール部材30はアルミ製で車両の各ドアに対応して
設けられ、プラットホーム10の側縁部であって乗車用
の通路である危険区域を間にして、両側に立設されてい
る。乗客検出部20と車両検出部50とは、ドアと同一
の番号が付され動作等の管理がされている。
【0017】一対のポール部材30は、一つの車両の先
端と同じく一つの車両の後端とにそれぞれ対応して設け
てもよい。ポール部材30は乗客などが跨げないよう
に、また、窓の上部を開けるタイプの窓を対象として、
この開いている窓の上部を通して外に手を出しても触れ
ないように、その高さが約1.1mになっている。図3
〜図5に示すように、一方のポール部材30には、発光
部41と受光部42との組が4つほぼ等間隔でそれぞれ
埋設されている。
【0018】発光部41と受光部42との組は、プラッ
トホーム10上に寝た状態での乗客の体の高さ位置(プ
ラットホーム10上から約15cm)を最下位としてい
る。この最下位の高さは、例えば、泥酔者がプラットホ
ーム10上に寝てしまった場合、乳児が這って進入した
場合などを考慮している。また発光部41と受光部42
との組は、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓
以下の高さ位置(プラットホーム10上から約1m)を
最上位としてそれぞれ配されており、さらに、前記最下
位と最上位との間に2つの組がそれぞれ配されている。
前記最下位と最上位との間には、1組以上が配されてい
ればよい。4つの組の発光部41と受光部42とは、乗
客がどのような姿勢で、危険区域に進入した場合であっ
ても、危険区域にいる乗客を検出可能に配されている。
図6〜図12に示すように、ポール部材30の主要部を
成す主ポール31の下端部には脚部32が嵌合してお
り、主ポール31の上端部にはキャップ部材31aが嵌
着している。主ポール31は、前部ポール33と後部ポ
ール34とを前後方向から合せて中空の矩形状断面形を
形成して成る。脚部32には取付角度調整用の長孔32
aが穿設されているとともに、水抜き溝32bが形成さ
れている。主ポール31の中空の矩形状断面形内には、
発光部41と受光部42との組が内蔵され、発光部41
と受光部42との組は、調整用の治具35を介して後部
ポール34に支持されている。前部ポール33には、発
光部41と受光部42との組に対応して、矩形状の窓が
開設され、該窓には透光性のアクリル部材45がゴムパ
ッキングを介して嵌め込まれている。後部ポール34と
アクリル部材45との間にはアクリル部材用の抑え治具
46が介装されている。
【0019】主ポール31の中空の矩形状断面形内に
は、発光部41および受光部42用のコネクタ47並び
に、ポール部材30用のコネクタ48が内蔵されてい
る。
【0020】図5、図11および図12に示すように、
一対のポール部材30の一方には、発光部41および受
光部42等の他に車両検出部50が支持具52を介して
設けられている。車両検出部50は、車両に投光し、か
つ、車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出可
能な車両検出用の受発光部51を有して成る。図13お
よび図14に示すように、一対のポール部材30の他方
には、発光部41と受光部42との組に対応して回帰反
射板60が設けられている。回帰反射板60は主ポール
31の中空の矩形状断面形内に内蔵され、後部ポール3
4に支持されている。前部ポール33には、同じく、発
光部41と受光部42との組に対応して矩形状の窓が開
設され、該窓には透光性のアクリル部材45がゴムパッ
キングを介して嵌込まれている。後部ポール34とアク
リル部材45との間にはアクリル部材45用の抑え治具
46が介装されている。
【0021】前記発光部41、受光部42、および、回
帰反射板60の各取付態様は、これに限らず、要する
に、一対のポール部材30の間で乗客等を検出するため
の光の受発光を相互に行なえればよく、例えば、一対の
ポール部材30の一方に発光部41を設ける一方、他方
のポール部材30に受光部42を設けてもよい。このと
き、発光部41と受光部42との位置については、電車
のヘッドライトの外乱光の影響を受けにくくするために
発光部41は進入してくる電車と対峙する位置に設置す
ることはいうまでもない。また、一つのポール部材30
に発光部41と受光部42との組並びに回帰反射板60
を共に埋設し、隣り合う他の一つのポール部材30に設
けられる回帰反射板60並びに発光部41と受光部42
との組にそれぞれ対応させて用いてもよい。
【0022】さらに、一つのポール部材30の発光部4
1と受光部42との組が4つ配置されるが、各発光部4
1からの光線は、相互に干渉しないように、それぞれ同
期をとって各受光部42に投光するように制御され、ま
た、例えば、プラットホーム10の側縁が湾曲している
場合に、他のポール部材30の発光部41と受光部42
との組との関係で、光線の干渉を防止すべく、同じく同
期をとって相手の受光部42へ投光するように制御され
ている。図15に示すように、プラットホーム10に
は、駅務員が危険を察知した際に手動操作して後記の支
障灯71を点灯するための支障灯操作箱72、点灯した
支障灯71を消灯して初期状態に復帰したり、故障時対
策のためのセンサ操作機73および警告放送の装置であ
るスピーカ74が設けられている。またプラットホーム
10の車両が所定位置に停止すると、車両搭載の車上子
との間で交信可能なトランスポンダ75が設置されてい
る。
【0023】線路上には、電車を緊急停止すべく運転士
から視認可能な位置に支障灯71、車両の「接近」信号
およびプラットホーム10を通り抜ける際の「抜け」信
号をそれぞれ生成し、本システムを起動態勢と待機態勢
とにするためのホームトラック回路77、無停電電力系
統UPSがそれぞれ設置されている。駅務室には駅務室
表示板76が設けられている。発光部41、受光部42
および車両検出部50〜ホームトラック回路77は制御
機78に接続されている。制御機78は、過去1000
件以上のメモリ上の障害履歴データを記録可能であり、
そのデータはメモリカードに書き込まれ、パネルの表示
部に表示可能である。
【0024】次に作用を説明する。プラットホーム10
の側縁にポール部材30を立設したので、乗客などがポ
ール部材30が邪魔になってプラットホーム10の側縁
を歩きにくくなり、必然的に、プラットホーム10内側
を通行するようになるため、安全性が向上する。
【0025】電車がホームトラック回路77に接近する
までは、発光部41、受光部42および車両検出部50
への給電は断になっていて、乗客検出部20および車両
検出部50は動作していない。電車のプラットホーム1
0に接近し、ホームトラック回路77が「接近」信号を
生成すると、発光部41、受光部42および車両検出部
50が給電され、進入時警戒態勢となる。進入時警戒態
勢において、発光部41が投光した光は、危険区域を通
過して、回帰反射板60で反射し、再び危険区域を通過
して、受光部42に入射される。それにより、危険区域
に乗客などの進入がないことが検出され、「感知無し」
の信号が生成される。このとき、乗客や乗客荷物などが
プラットホーム10の側縁に過度に近づいていると、そ
れらによって光が遮断され、受光部42に反射光が入射
されないと、「感知有り」の信号が制御機78に入力さ
れ、「白線の内側までお下がり下さい。」の警告放送が
スピーカ74より放送される。進入時警戒態勢は、基本
的には電車が停止、或はそれに準ずる状態になった時に
終了する。
【0026】具体的には、次の場合が進入時警戒態勢の
解除条件となる。 (1)電車が停止する位置にトランスポンダ75が設置
されており、電車が停止し、トランスポンダ75と電車
の車上子との間で通信が開始され通信が結合した場合 (2)前記車上子を搭載していない電車の場合は、最後
に「感知有り」を検出した車両検出部50が、そのまま
感知状態のまま、ある時間(停止判定タイマ)を過ぎ、
停止の判定をした場合 (3)停止判定するまで警告放送を流すと適切でなく、
前記停止の判定をする以前に警戒態勢を解除したい場
合、すなわち、電車がホームに進入してから、ある時間
(警戒放送停止タイマ)を過ぎた場合 乗降を終えてドアが閉じると発進時支障物検出態勢が開
始されます。このとき、例えば、駆込み乗車などで閉ま
るドアに乗客や荷物が挟まれたり、車両発進の際に乗客
がドアから一定距離離れないで危険区域に進入している
と、乗客検出部20が「感知有り」の信号を生成し、ス
ピーカ74が警告放送をする。
【0027】また、「感知有り」の信号が発生している
間は、発進行為を拘束する。運転席には障害物表示のラ
ンプが点灯する。支障物を取り除き、電車が発進する
と、発進時支障物検出態勢が終了する。このとき、支承
物を取り除いても「感知有り」の信号が生成され続ける
と、電車は発進できない。センサ操作機73を操作し
て、乗客検出部20を復帰させると、乗客検出部20は
故障としてシステムより切り離される。
【0028】電車が発進すると支障灯起動態勢となる。
支障灯起動態勢となる条件は次の場合である。 (1)電車が発進し、トランスポンダ75との通信の結
合外れが発生した場合 (2)進行方向に対し、後方から見て、車両検出部50
が「感知有り」から「感知無し」の信号を生成した場合 電車がプラットホーム10を進み、乗客検出部20が
「感知有り」の信号を生成すると、スピーカ74が警告
放送し、支障灯71が点灯する。
【0029】一度点灯した支障灯71は、乗客検出部2
0が「感知無し」の信号を生成しても、手動で復帰処理
するまでは滅灯はしない。このとき、支障が生じた乗客
検出部20に対応するランプは点灯している。支障物を
取り除き、安全を確認してセンサ操作機73の復帰SW
を押す。支障物を取り除いても、何らかの理由で「感知
有り」の状態であった場合に、復帰SWを押すと、前記
支障が生じた乗客検出部20は故障としてシステムから
切り離される。電車がプラットホーム10を進むと、車
両検出部50が後方より順次、「感知有り」から「感知
無し」の信号を生成していく。「感知無し」の状態にな
った電車の居ないエリアは支障灯起動態勢を順次解除し
ていく。
【0030】各ドアのエリアごとに、電車の後部から支
障灯起動態勢が順次解除され、全ての警戒エリアが解除
された時に支障灯警戒態勢が完全に終了する。支障灯警
戒機能が終了し、電車がホームトラック回路77を通り
抜けて「抜け」の信号を生成したとき、乗客検出部20
および車両検出部50への給電を断つ。ホームトラック
回路77の通り抜けによって1つの運行車両の処理が終
了する。駅務室内には駅務室表示盤76が1つ設置され
おり、システムの稼動状態をLEDランプで表示する。
1台の駅務室表示盤76で、原則的には上り下りの両ホ
ームを表示する。表示内容としては、例えば、常時点灯
し軽故障、重故障が発生すると滅灯するものであるが、
これに限らず、軽故障や重故障の時に点灯したり、支障
灯が起動すると点灯したり、支障灯操作箱72の非常S
Wが押されると点灯したりするようにしてもよい。
【0031】なお、前記実施例においては、ドアに対応
して一対のポール部材30を設けたものを示したが、一
対のポール部材30の一方を一つの車両の先端に対応し
て設けるとともに、他方のポール部材30を該一つの車
両の後端に対応して設けてもよい。前記実施例にかかる
プラットホームの安全監視システムによれば、一対のポ
ール部材30の一方に発光部41と受光部42との組を
設け、他方のポール部材30に回帰反射板60を設けた
ので、両者を完全に識別することができ、両者を設置す
る際に間違いがなく、設置作業が容易になる。また、配
線も一方のポール部材30について行なえばよく、この
点からも設置作業が容易になる。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかるプラットホームの安全監
視システムによれば、プラットホームの側縁に一対のポ
ール部材を設置し、検出部で車両に過度に近接する危険
区域に進入した乗客を感知するようにしたので、駅員の
負担を軽くした上に、安全性を向上し、また、コストを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全
監視システムの平面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全
監視システムの平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す一対のポール部材の設
置状態正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すポール部材の設置状態
側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すポール部材の側面図で
ある。
【図6】本発明の一実施例を示すポール部材の上端部の
側面図である。
【図7】本発明の一実施例を示すポール部材の脚部の平
面図である。
【図8】本発明の一実施例を示すポール部材の脚部の底
面図である。
【図9】図5のIX−IX線断面図である。
【図10】図5のX−X線断面図である。
【図11】図5のXI−XI線断面図である。
【図12】図5のXII−XII線断面図である。
【図13】本発明の一実施例を示すポール部材の側面図
である。
【図14】図13のXIV-XIV 線断面図である。
【図15】本発明の一実施例を示すプラットホームの安
全監視システムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
10…プラットホーム 20a…検出装置 20…乗客検出部 30…ポール部材 31…主ポール 32…脚部 41…発光部 42…受光部 45…アクリル部材 50…車両検出部 51…受発光部 60…回帰反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 紀之 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業 株式会社内 (72)発明者 二見 雅文 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の進入時または発進時に乗客などを感
    知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警
    告するとともに、場合により車両の停止を促すようにし
    たプラットホームの安全監視システムであって、 プラットホームの側縁に、車両に過度に近接する危険区
    域に進入した乗客を感知する検出部が埋設されたポール
    部材を立設したことを特徴とするプラットホームの安全
    監視システム。
  2. 【請求項2】車両の進入時または発進時に乗客などを感
    知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警
    告するとともに、場合により車両の停止を促すようにし
    たプラットホームの安全監視システムであって、 プラットホームの側縁に、車両のドアに過度に近接する
    危険区域に進入した乗客を感知する検出装置を設置し、 該検出装置は、プラットホームの側縁に前記危険区域を
    間にして立設された一対のポール部材と、一対のポール
    部材のいずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が遮断
    されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を
    検出可能な発光部と受光部とを有して成ることを特徴と
    するプラットホームの安全監視システム。
  3. 【請求項3】前記検出装置を、車両の各ドアに対応して
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載のプラッ
    トホームの安全監視システム。
  4. 【請求項4】前記一対のポール部材の一方を一つの車両
    の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材を
    該一つの車両の後端に対応して設けたことを特徴とする
    請求項1、2または3記載のプラットホームの安全監視
    システム。
  5. 【請求項5】前記検出装置の前記発光部と受光部とを、
    プラットホーム上に寝た状態での乗客の体の高さ位置を
    最下位とし、かつ、乗客の腰部以上であって車両の開き
    可能な窓以下の高さ位置を最上位としてそれぞれ配する
    とともに、前記最下位と最上位との間の中間部に1以上
    それぞれ配したことを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載のプラットホームの安全監視システム。
  6. 【請求項6】車両の進入時または発進時に乗客などを感
    知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警
    告するとともに、場合により車両の停止を促すようにし
    たプラットホームの安全監視システムであって、 プラットホームに、車両のドアに過度に近接する危険区
    域に進入した乗客と、車両とをそれぞれ感知する検出装
    置を設置し、 検出装置は乗客検出部と車両検出部とから成り、 前記乗客検出部は、プラットホームの側縁に前記危険区
    域を間にして両側に立設された一対のポール部材と、該
    一対のポール部材のいずれかにそれぞれ埋設され、投光
    した光が遮断されて受光不能になり、前記危険区域への
    乗客の進入を検出可能な発光部と受光部とを有して成
    り、 前記車両検出部は、前記一対のポール部材の少なくとも
    一方に設けられ、車両に投光し、かつ、該車両からの反
    射光を受光して、車両の存在を検出可能な車両検出用の
    受発光部を有して成ることを特徴とするプラットホーム
    の安全監視システム。
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