JP3768254B2 - プラットホームの安全監視システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、車両の進入時または発進時に乗客などを感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警告するとともに、場合により車両の停止を促すようにしたプラットホームの安全監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラットホームの安全監視システムとしては、例えば、車両の進入時または発進時に乗客や障害物などを駅員が監視しており、危険な状態にあるとその旨を音声などで警告するとともに、場合により車両の停止を促すようにするのが一般的である。
また、プラットホームの側縁に防護壁を連設して、車両のドアと、防護壁に車両のドアに対応して設けたホーム側のドアとにより二重のドアにして、車両に過度に近接した危険区域に乗客などが進入しないようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のプラットホームの安全監視システムでは、前者においては、駅員が見落さないよう、車両運行中は集中力を持続する必要があって、駅員の大きな負担となり、また、駅員の見落としがあった場合には、安全性が十分に確保できないという問題点があった。
また、後者においては、防護壁や二重のドアの設置により、設置コストが嵩み、全ての駅には採用し難いという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コストを低減することができるようにしたプラットホームの安全監視システムを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、
1 車両の進入時または発進時に乗客または障害物を感知でき、その乗客または障害物を感知した旨の情報を出力して警告するとともに、車両の停止を促すことも可能にしたプラットホームの安全監視システムであって、
車両乗降側であるプラットホーム(10)長手方向の側縁に一対のポール部材(30)が立設され、
該ポール部材(30)には、該ポール部材(30)間に進入した乗客または障害物を感知する検出装置(20a)を設け、
該検出装置(20a)は、前記一対のポール部材(30)にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記ポール部材(30)間の乗客または障害物を検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有して成り、
乗降を終えて前記車両のドアが閉じてから前記車両が発進するまでの間に、前記検出装置(20a)により乗客または障害物を検出した場合は、前記プラットホームの安全監視システムは、運転席には障害物があることをランプにより知らせるように制御し、前記車両が発進すると、前記検出装置(20a)により乗客または障害物を検出した場合は、警告を発するように制御する制御手段を具備することを特徴とするプラットホームの安全監視システム。
【0005】
2 前記検出装置(20a)を、車両の各ドアに対応して設けたことを特徴とする1項記載のプラットホームの安全監視システム。
【0006】
3 前記一対のポール部材(30)の一方を一つの車両の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材(30)を該一つの車両の後端に対応して設けたことを特徴とする1または2項記載のプラットホームの安全監視システム。
【0007】
4 前記検出装置(20a)の前記発光部(41)と受光部(42)とを、プラットホーム(10)上に寝た状態での乗客の体の高さ位置を最下位とし、かつ、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓以下の高さ位置を最上位としてそれぞれ配するとともに、前記最下位と最上位との間の中間部に1以上それぞれ配したことを特徴とする1、2または3項記載のプラットホームの安全監視システム。
【0008】
5 車両の進入時または発進時に乗客または障害物を感知でき、その乗客または障害物を感知した旨の情報を出力して警告するとともに、車両の停止を促すことも可能にしたプラットホームの安全監視システムであって、
車両乗降側であるプラットホーム(10)長手方向の側縁に一対のポール部材(30)が立設され、
該ポール部材(30)には、該ポール部材(30)間に進入した乗客または障害物と車両とをそれぞれ感知する検出装置(20a)を設け、
該検出装置(20a)は乗客検出部(20)と車両検出部(50)とから成り、
前記乗客検出部(20)は、前記一対のポール部材(30)にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記ポール部材(30)間の乗客または障害物を検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有して成り、
前記車両検出部(50)は、前記一対のポール部材(30)の少なくとも一方に設けられ、車両に投光し、かつ、該車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出可能な車両検出用の受発光部(51)を有して成り、
乗降を終えて前記車両のドアが閉じてから前記車両が発進するまでの間に、前記乗客検出部(20)により乗客または障害物を検出した場合は、前記プラットホームの安全監視システムは、運転席には障害物があることをランプにより知らせるように制御し、
前記車両が発進し前記車両検出部(50)が車両を検出しなくなるまでの間に、前記乗客検出部(20)により乗客または障害物を検出した場合は、警告を発するように制御する制御手段を具備することを特徴とするプラットホームの安全監視システム。
【0010】
【作用】
プラットホーム(10)の側縁にポール部材(30)を立設したので、乗客などがポール部材(30)が邪魔になってプラットホーム(10)の側縁に沿って移動しにくくなり、プラットホーム(10)の内側を通行するようになるため、安全性が向上する。
また、ポール部材(30)に検出部が埋設されているので、車両の進入時または発進時に乗客などが車両に過度に近接する危険区域に進入した場合、危険区域内の乗客を感知して、危険な状態にある旨の情報を出力して警告するとともに、場合により車両の停止を促すことができる。
【0011】
プラットホーム(10)の側縁に、車両のドアに過度に近接する危険区域に進入した乗客を感知する検出装置(20a)を設置し、該検出装置(20a)は、プラットホーム(10)の側縁に前記危険区域を間にして立設された一対のポール部材(30)と、一対のポール部材(30)のいずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有して成るものでは、
発光部(41)が投光した光は、危険区域を通過して受光部(42)に入射される。それにより、危険区域に乗客などの進入がないことが検出される。
【0012】
一方、投光した光を受光部(42)が受光しないと、危険区域に乗客などの進入があったとして、危険の旨の情報出力、警告、場合により車両停止を行なう。
【0013】
前記検出装置(20a)を、車両の各ドアに対応して設けたものでは、
例えば、駆込み乗車などで閉まるドアに挟まれたり、車両発進の際にドアから一定距離離れないで危険区域にいる乗客を検出することができる。
前記一対のポール部材(30)の一方を一つの車両の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材(30)を該一つの車両の後端に対応して設けたものでは、
車両の全長に渡って危険区域の監視ができる。また、例えば、各ポール部材(30)に車両検出部(50)を設けるようにすれば、車両の位置検出が可能になり、車両をプラットホーム(10)の所定位置に停止し、一対のポール部材(30)の間の危険区域とドアとを一致させることができ、車両が発進してプラットホーム(10)から去った際に、車両検出部(50)の信号によって危険区域の監視体制を解除することができる。
【0014】
前記検出装置(20a)の前記発光部(41)と受光部(42)とを、プラットホーム(10)上に寝た状態での乗客の体の高さ位置を最下位とし、かつ、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓以下の高さ位置を最上位とし、て配するとともに、前記最下位と最上位との間に1以上配したものでは、
乗客がどのような姿勢で、危険区域に進入した場合であっても、危険区域にいる乗客を検出装置(20a)が検出することができる。
プラットホーム(10)に、車両のドアに過度に近接する危険区域に進入した乗客と、車両とをそれぞれ感知する検出装置(20a)を設置し、検出装置(20a)は乗客検出部(20)と車両検出部(50)とから成り、前記乗客検出部(20)は、プラットホーム(10)の側縁に前記危険区域を間にして両側に立設された一対のポール部材(30)と、該一対のポール部材(30)のいずれかにそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を検出可能な発光部(41)と受光部(42)とを有して成り、前記車両検出部(50)は、前記一対のポール部材(30)の少なくとも一方に設けられ、車両に投光し、かつ、該車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出可能な車両検出用の受発光部(51)を有して成るものでは、
車両検出用の受発光部(51)の車両検出により、車両をプラットホーム10の所定の位置に停止することができ、また、車両のプラットホーム10への進入および発進を検出することができ、車両のプラットホーム10への進入および発進に応じて、乗客検出部(20)を適宜作動することができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
各図は本発明の一実施例を示している。
図1および図2に示すように、プラットホーム10の側縁には、車両に過度に近接する危険区域に進入した乗客や障害物を感知するための検出装置20aが設置されている。
【0016】
検出装置20aは乗客検出部20と車両検出部50とから成る。乗客検出部20は、プラットホーム10の側縁に前記危険区域を間にし相互に約6m離して立設された一対のポール部材30と、一対のポール部材30の一方にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記危険区域への乗客の進入を検出可能な発光部41と受光部42とを有して成る。
一対のポール部材30はアルミ製で車両の各ドアに対応して設けられ、プラットホーム10の側縁部であって乗車用の通路である危険区域を間にして、両側に立設されている。乗客検出部20と車両検出部50とは、ドアと同一の番号が付され動作等の管理がされている。
【0017】
一対のポール部材30は、一つの車両の先端と同じく一つの車両の後端とにそれぞれ対応して設けてもよい。ポール部材30は乗客などが跨げないように、また、窓の上部を開けるタイプの窓を対象として、この開いている窓の上部を通して外に手を出しても触れないように、その高さが約1.1mになっている。
図3〜図5に示すように、一方のポール部材30には、発光部41と受光部42との組が4つほぼ等間隔でそれぞれ埋設されている。
【0018】
発光部41と受光部42との組は、プラットホーム10上に寝た状態での乗客の体の高さ位置(プラットホーム10上から約15cm)を最下位としている。この最下位の高さは、例えば、泥酔者がプラットホーム10上に寝てしまった場合、乳児が這って進入した場合などを考慮している。また発光部41と受光部42との組は、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓以下の高さ位置(プラットホーム10上から約1m)を最上位としてそれぞれ配されており、さらに、前記最下位と最上位との間に2つの組がそれぞれ配されている。前記最下位と最上位との間には、1組以上が配されていればよい。4つの組の発光部41と受光部42とは、乗客がどのような姿勢で、危険区域に進入した場合であっても、危険区域にいる乗客を検出可能に配されている。
図6〜図12に示すように、ポール部材30の主要部を成す主ポール31の下端部には脚部32が嵌合しており、主ポール31の上端部にはキャップ部材31aが嵌着している。主ポール31は、前部ポール33と後部ポール34とを前後方向から合せて中空の矩形状断面形を形成して成る。脚部32には取付角度調整用の長孔32aが穿設されているとともに、水抜き溝32bが形成されている。主ポール31の中空の矩形状断面形内には、発光部41と受光部42との組が内蔵され、発光部41と受光部42との組は、調整用の治具35を介して後部ポール34に支持されている。前部ポール33には、発光部41と受光部42との組に対応して、矩形状の窓が開設され、該窓には透光性のアクリル部材45がゴムパッキングを介して嵌め込まれている。後部ポール34とアクリル部材45との間にはアクリル部材用の抑え治具46が介装されている。
【0019】
主ポール31の中空の矩形状断面形内には、発光部41および受光部42用のコネクタ47並びに、ポール部材30用のコネクタ48が内蔵されている。
【0020】
図5、図11および図12に示すように、一対のポール部材30の一方には、発光部41および受光部42等の他に車両検出部50が支持具52を介して設けられている。車両検出部50は、車両に投光し、かつ、車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出可能な車両検出用の受発光部51を有して成る。
図13および図14に示すように、一対のポール部材30の他方には、発光部41と受光部42との組に対応して回帰反射板60が設けられている。回帰反射板60は主ポール31の中空の矩形状断面形内に内蔵され、後部ポール34に支持されている。前部ポール33には、同じく、発光部41と受光部42との組に対応して矩形状の窓が開設され、該窓には透光性のアクリル部材45がゴムパッキングを介して嵌込まれている。後部ポール34とアクリル部材45との間にはアクリル部材45用の抑え治具46が介装されている。
【0021】
前記発光部41、受光部42、および、回帰反射板60の各取付態様は、これに限らず、要するに、一対のポール部材30の間で乗客等を検出するための光の受発光を相互に行なえればよく、例えば、一対のポール部材30の一方に発光部41を設ける一方、他方のポール部材30に受光部42を設けてもよい。このとき、発光部41と受光部42との位置については、電車のヘッドライトの外乱光の影響を受けにくくするために発光部41は進入してくる電車と対峙する位置に設置することはいうまでもない。
また、一つのポール部材30に発光部41と受光部42との組並びに回帰反射板60を共に埋設し、隣り合う他の一つのポール部材30に設けられる回帰反射板60並びに発光部41と受光部42との組にそれぞれ対応させて用いてもよい。
【0022】
さらに、一つのポール部材30の発光部41と受光部42との組が4つ配置されるが、各発光部41からの光線は、相互に干渉しないように、それぞれ同期をとって各受光部42に投光するように制御され、また、例えば、プラットホーム10の側縁が湾曲している場合に、他のポール部材30の発光部41と受光部42との組との関係で、光線の干渉を防止すべく、同じく同期をとって相手の受光部42へ投光するように制御されている。
図15に示すように、プラットホーム10には、駅務員が危険を察知した際に手動操作して後記の支障灯71を点灯するための支障灯操作箱72、点灯した支障灯71を消灯して初期状態に復帰したり、故障時対策のためのセンサ操作機73および警告放送の装置であるスピーカ74が設けられている。またプラットホーム10の車両が所定位置に停止すると、車両搭載の車上子との間で交信可能なトランスポンダ75が設置されている。
【0023】
線路上には、電車を緊急停止すべく運転士から視認可能な位置に支障灯71、車両の「接近」信号およびプラットホーム10を通り抜ける際の「抜け」信号をそれぞれ生成し、本システムを起動態勢と待機態勢とにするためのホームトラック回路77、無停電電力系統UPSがそれぞれ設置されている。駅務室には駅務室表示板76が設けられている。発光部41、受光部42および車両検出部50〜ホームトラック回路77は制御機78に接続されている。制御機78は、過去1000件以上のメモリ上の障害履歴データを記録可能であり、そのデータはメモリカードに書き込まれ、パネルの表示部に表示可能である。
【0024】
次に作用を説明する。
プラットホーム10の側縁にポール部材30を立設したので、乗客などがポール部材30が邪魔になってプラットホーム10の側縁を歩きにくくなり、必然的に、プラットホーム10内側を通行するようになるため、安全性が向上する。
【0025】
電車がホームトラック回路77に接近するまでは、発光部41、受光部42および車両検出部50への給電は断になっていて、乗客検出部20および車両検出部50は動作していない。電車のプラットホーム10に接近し、ホームトラック回路77が「接近」信号を生成すると、発光部41、受光部42および車両検出部50が給電され、進入時警戒態勢となる。
進入時警戒態勢において、発光部41が投光した光は、危険区域を通過して、回帰反射板60で反射し、再び危険区域を通過して、受光部42に入射される。それにより、危険区域に乗客などの進入がないことが検出され、「感知無し」の信号が生成される。
このとき、乗客や乗客荷物などがプラットホーム10の側縁に過度に近づいていると、それらによって光が遮断され、受光部42に反射光が入射されないと、「感知有り」の信号が制御機78に入力され、「白線の内側までお下がり下さい。」の警告放送がスピーカ74より放送される。
進入時警戒態勢は、基本的には電車が停止、或はそれに準ずる状態になった時に終了する。
【0026】
具体的には、次の場合が進入時警戒態勢の解除条件となる。
(1)電車が停止する位置にトランスポンダ75が設置されており、電車が停止し、トランスポンダ75と電車の車上子との間で通信が開始され通信が結合した場合
(2)前記車上子を搭載していない電車の場合は、最後に「感知有り」を検出した車両検出部50が、そのまま感知状態のまま、ある時間(停止判定タイマ)を過ぎ、停止の判定をした場合
(3)停止判定するまで警告放送を流すと適切でなく、前記停止の判定をする以前に警戒態勢を解除したい場合、すなわち、電車がホームに進入してから、ある時間(警戒放送停止タイマ)を過ぎた場合
乗降を終えてドアが閉じると発進時支障物検出態勢が開始されます。このとき、例えば、駆込み乗車などで閉まるドアに乗客や荷物が挟まれたり、車両発進の際に乗客がドアから一定距離離れないで危険区域に進入していると、乗客検出部20が「感知有り」の信号を生成し、スピーカ74が警告放送をする。
【0027】
また、「感知有り」の信号が発生している間は、発進行為を拘束する。運転席には障害物表示のランプが点灯する。支障物を取り除き、電車が発進すると、発進時支障物検出態勢が終了する。このとき、支承物を取り除いても「感知有り」の信号が生成され続けると、電車は発進できない。センサ操作機73を操作して、乗客検出部20を復帰させると、乗客検出部20は故障としてシステムより切り離される。
【0028】
電車が発進すると支障灯起動態勢となる。支障灯起動態勢となる条件は次の場合である。
(1)電車が発進し、トランスポンダ75との通信の結合外れが発生した場合
(2)進行方向に対し、後方から見て、車両検出部50が「感知有り」から「感知無し」の信号を生成した場合
電車がプラットホーム10を進み、乗客検出部20が「感知有り」の信号を生成すると、スピーカ74が警告放送し、支障灯71が点灯する。
【0029】
一度点灯した支障灯71は、乗客検出部20が「感知無し」の信号を生成しても、手動で復帰処理するまでは滅灯はしない。このとき、支障が生じた乗客検出部20に対応するランプは点灯している。支障物を取り除き、安全を確認してセンサ操作機73の復帰SWを押す。支障物を取り除いても、何らかの理由で「感知有り」の状態であった場合に、復帰SWを押すと、前記支障が生じた乗客検出部20は故障としてシステムから切り離される。
電車がプラットホーム10を進むと、車両検出部50が後方より順次、「感知有り」から「感知無し」の信号を生成していく。「感知無し」の状態になった電車の居ないエリアは支障灯起動態勢を順次解除していく。
【0030】
各ドアのエリアごとに、電車の後部から支障灯起動態勢が順次解除され、全ての警戒エリアが解除された時に支障灯警戒態勢が完全に終了する。
支障灯警戒機能が終了し、電車がホームトラック回路77を通り抜けて「抜け」の信号を生成したとき、乗客検出部20および車両検出部50への給電を断つ。ホームトラック回路77の通り抜けによって1つの運行車両の処理が終了する。
駅務室内には駅務室表示盤76が1つ設置されおり、システムの稼動状態をLEDランプで表示する。1台の駅務室表示盤76で、原則的には上り下りの両ホームを表示する。表示内容としては、例えば、常時点灯し軽故障、重故障が発生すると滅灯するものであるが、これに限らず、軽故障や重故障の時に点灯したり、支障灯が起動すると点灯したり、支障灯操作箱72の非常SWが押されると点灯したりするようにしてもよい。
【0031】
なお、前記実施例においては、ドアに対応して一対のポール部材30を設けたものを示したが、一対のポール部材30の一方を一つの車両の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材30を該一つの車両の後端に対応して設けてもよい。
前記実施例にかかるプラットホームの安全監視システムによれば、一対のポール部材30の一方に発光部41と受光部42との組を設け、他方のポール部材30に回帰反射板60を設けたので、両者を完全に識別することができ、両者を設置する際に間違いがなく、設置作業が容易になる。また、配線も一方のポール部材30について行なえばよく、この点からも設置作業が容易になる。
【0032】
【発明の効果】
本発明にかかるプラットホームの安全監視システムによれば、プラットホームの側縁に一対のポール部材を設置し、検出部で車両に過度に近接する危険区域に進入した乗客を感知するようにしたので、駅員の負担を軽くした上に、安全性を向上し、また、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全監視システムの平面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全監視システムの平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す一対のポール部材の設置状態正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すポール部材の設置状態側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すポール部材の側面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すポール部材の上端部の側面図である。
【図7】本発明の一実施例を示すポール部材の脚部の平面図である。
【図8】本発明の一実施例を示すポール部材の脚部の底面図である。
【図9】図5のIX−IX線断面図である。
【図10】図5のX−X線断面図である。
【図11】図5のXI−XI線断面図である。
【図12】図5のXII−XII線断面図である。
【図13】本発明の一実施例を示すポール部材の側面図である。
【図14】図13のXIV-XIV 線断面図である。
【図15】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全監視システムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
10…プラットホーム
20a…検出装置
20…乗客検出部
30…ポール部材
31…主ポール
32…脚部
41…発光部
42…受光部
45…アクリル部材
50…車両検出部
51…受発光部
60…回帰反射板
Claims (5)
- 車両の進入時または発進時に乗客または障害物を感知でき、その乗客または障害物を感知した旨の情報を出力して警告するとともに、車両の停止を促すことも可能にしたプラットホームの安全監視システムであって、
車両乗降側であるプラットホーム長手方向の側縁に一対のポール部材が立設され、
該ポール部材には、該ポール部材間に進入した乗客または障害物を感知する検出装置を設け、
該検出装置は、前記一対のポール部材にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記ポール部材間の乗客または障害物を検出可能な発光部と受光部とを有して成り、
乗降を終えて前記車両のドアが閉じてから前記車両が発進するまでの間に、前記検出装置により乗客または障害物を検出した場合は、前記プラットホームの安全監視システムは、運転席には障害物があることをランプにより知らせるように制御し、前記車両が発進すると、前記検出装置により乗客または障害物を検出した場合は、警告を発するように制御する制御手段を具備することを特徴とするプラットホームの安全監視システム。 - 前記検出装置を、車両の各ドアに対応して設けたことを特徴とする請求項1記載のプラットホームの安全監視システム。
- 前記一対のポール部材の一方を一つの車両の先端に対応して設けるとともに、他方のポール部材を該一つの車両の後端に対応して設けたことを特徴とする請求項1または2記載のプラットホームの安全監視システム。
- 前記検出装置の前記発光部と受光部とを、プラットホーム上に寝た状態での乗客の体の高さ位置を最下位とし、かつ、乗客の腰部以上であって車両の開き可能な窓以下の高さ位置を最上位としてそれぞれ配するとともに、前記最下位と最上位との間の中間部に1以上それぞれ配したことを特徴とする請求項1、2または3記載のプラットホームの安全監視システム。
- 車両の進入時または発進時に乗客または障害物を感知でき、その乗客または障害物を感知した旨の情報を出力して警告するとともに、車両の停止を促すことも可能にしたプラットホームの安全監視システムであって、
車両乗降側であるプラットホーム長手方向の側縁に一対のポール部材が立設され、
該ポール部材には、該ポール部材間に進入した乗客または障害物と車両とをそれぞれ感知する検出装置を設け、
該検出装置は乗客検出部と車両検出部とから成り、
前記乗客検出部は、前記一対のポール部材にそれぞれ埋設され、投光した光が遮断されて受光不能になり、前記ポール部材間の乗客または障害物を検出可能な発光部と受光部とを有して成り、
前記車両検出部は、前記一対のポール部材の少なくとも一方に設けられ、車両に投光し、かつ、該車両からの反射光を受光して、車両の存在を検出可能な車両検出用の受発光部を有して成り、
乗降を終えて前記車両のドアが閉じてから前記車両が発進するまでの間に、前記乗客検出部により乗客または障害物を検出した場合は、前記プラットホームの安全監視システムは、運転席には障害物があることをランプにより知らせるように制御し、
前記車両が発進し前記車両検出部が車両を検出しなくなるまでの間に、前記乗客検出部により乗客または障害物を検出した場合は、警告を発するように制御する制御手段を具備することを特徴とするプラットホームの安全監視システム。
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JP26228294A JP3768254B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | プラットホームの安全監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
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