JP3494241B2 - プラットホームの安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方法 - Google Patents

プラットホームの安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方法

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JP3494241B2
JP3494241B2 JP26231294A JP26231294A JP3494241B2 JP 3494241 B2 JP3494241 B2 JP 3494241B2 JP 26231294 A JP26231294 A JP 26231294A JP 26231294 A JP26231294 A JP 26231294A JP 3494241 B2 JP3494241 B2 JP 3494241B2
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康夫 馬場
紀之 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の進入時または発
進時に乗客または支障物等の障害物を感知して、危険な
状態にあるとその旨の情報を出力して警告するととも
に、場合により車両の停止を促すようにしたプラットホ
ームの安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラットホームの安全監視システ
ムおよびこれを用いた安全監視方法としては、例えば、
車両の進入時または発進時に乗客または支障物等の障害
物を駅員が監視しており、危険な状態にあるとその旨を
音声などで警告するとともに、場合により車両の停止を
促すようにするのが一般的である。
【0003】また、プラットホームの側縁に防護壁を連
設して、車両の乗降ドアと、防護壁に車両の乗降ドアに
対応して設けたホーム側の乗降ドアとにより二重の乗降
ドアにして、車両に過度に近接した危険区域に乗客また
は支障物等の障害物が進入しないようにしたものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプラットホームの安全監視システムおよびこ
れを用いた安全監視方法では、前者においては、駅員が
見落さないよう、車両運行中は集中力を持続する必要が
あって、駅員の大きな負担となり、また、駅員の見落と
しがあった場合には、安全性が十分に確保できないとい
う問題点があった。
【0005】また、後者においては、防護壁や二重の乗
降ドアの設置により、設置コストが嵩み、全ての駅には
採用し難いという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、駅員の負担を軽くした上で、安全
性を向上し、また、コストを低減することができるよう
にしたプラットホームの安全監視システムおよびこれを
用いた安全監視方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、以下の7項に存す
る。
【0008】[1]項 車両の進入時または発進時に車
両に過度に近接する危険区域に進入した乗客または支障
物等の障害物を感知して、危険な状態にあるとその旨の
情報を出力して警告するとともに、場合により車両の停
止を促すようにしたプラットホーム(10)の安全監視
システムであって、電車がホームトラックへ進入した場
合にはホームトラック進入信号(70a)を生成し、電
車がホームトラックを過ぎた場合にホームトラック抜け
信号(70b)を生成するホームトラック回路(70)
と、プラットホーム(10)上に所定数設置され、前記
ホームトラック進入信号(70a)を受けた場合に電車
感知可能状態となるとともに、当該電車感知可能状態で
電車を感知した場合に電車感知信号(30a)を生成し
電車を感知していない場合に電車不感知信号(30b)
を生成する電車センサ(30)と、電車への乗降に対応
してプラットホーム(10)上の乗降ドア(15)の前
に所定数設置され、前記ホームトラック進入信号(70
a)を受けた場合に障害物感知可能状態となり、当該障
害物感知可能状態で車両に過度に近接する前記危険区域
に進入した障害物を感知した場合にまたは電車の乗降ド
ア(15)が閉じて電車が発進するまでの間に車両に過
度に近接する前記危険区域に進入した前記障害物を感知
した場合に障害物感知信号(20a)を生成し、電車が
発進してからプラットホーム(10)を通過するまでの
間に電車に過度に近接する前記危険区域に進入した前記
障害物を感知した場合に障害物感知信号(20a)を生
成する乗客センサ(20)と、電車に搭載されたトラン
スポンダ車上子(41)と、プラットホーム(10)内
の所定の停止位置に設けられ、電車の当該停止位置への
停止時から発進時までの間に前記トランスポンダ車上子
(41)と結合して通信を行うトランスポンダ(40)
と、前記電車感知信号(30a)および前記障害物感知
信号(20a)を受けた場合に進入時警戒放送を行い、
電車の乗降ドア(15)が閉じて電車が発進したと判定
する直前までに前記障害物感知信号(20a)を受けた
場合に電車の前記発進行為を拘束するためのノッチイン
拘束信号(50b)を生成するとともに電車の当該発進
行為を拘束し、電車が発進したと判定してからプラット
ホーム(10)を通過するまでの間に前記障害物感知信
号(20a)を受けた場合に電車の運転員に当該電車の
緊急停止警報(60a)を知らせるための支障灯駆動信
号(50a)を生成し、電車が動きだし前記トランスポ
ンダ(40)と前記トランスポンダ車上子(41)との
通信の結合が外れる直前までに前記障害物感知信号(2
0a)を受けなかった場合にまたは進行方向に向かって
後方側に設けられた前記電車センサ(30)が前記電車
感知信号(30a)を生成した後前記電車不感知信号
(30b)を生成した場合に障害物を介在させることな
く電車が発進したと判定して電車の前記発進行為を促
し、前記ホームトラック進入信号(70a)または前記
ホームトラック抜け信号(70b)に応じて前記電車セ
ンサ(30)および前記乗客センサ(20)を感知可能
状態または感知不可能状態にするセンサの作動制御(5
0c)を行うとともに前記電車センサ(30)および前
記乗客センサ(20)の故障診断を行う安全監視制御手
段(50)と、前記支障灯駆動信号(50a)を受けた
場合に、点灯することによって前記電車の緊急停止警報
(60a)を発する表示器である支障灯(60)と、を
備えて成ることを特徴とするプラットホーム(10)の
安全監視システム。
【0009】[2]項 前記安全監視制御手段(50)
は、前記ホームトラック進入信号(70a)を受けてか
ら電車が所定の位置に停止するまでの間に前記障害物感
知信号(20a)を受けた場合に、最後に前記電車感知
信号(30a)を生成した前記電車センサ(30)が所
定時間電車感知状態であった場合に、線路上の前記所定
の位置に設けられたトランスポンダ(40)と電車に搭
載されたトランスポンダ車上子(41)とが結合されて
通信可能状態になった場合に、または電車がプラットホ
ーム(10)に進入時から所定時間までの間に前記障害
物感知信号(20a)を受けた場合に、前記進入時警戒
放送を行う、ことを特徴とする[1]項に記載のプラッ
トホーム(10)の安全監視システム。
【0010】[3]項 前記安全監視制御手段(50)
は、前記ホームトラック進入信号(70a)を受信して
から前記ホームトラック抜け信号(70b)を受信する
までの間は前記電車センサ(30)を電車感知可能状態
にするとともに前記乗客センサ(20)を障害物感知可
能状態にし、前記ホームトラック抜け信号(70b)を
受信してから前記ホームトラック進入信号(70a)を
受信するまでの間は前記電車センサ(30)を電車感知
不可能状態にするとともに前記乗客センサ(20)を障
害物感知不可能状態にするセンサの作動制御(50c)
を行う、ことを特徴とする[1]項に記載のプラットホ
ーム(10)の安全監視システム。
【0011】[4]項 前記安全監視制御手段(50)
は、前記ホームトラック進入信号(70a)を受信した
場合に前記電車センサ(30)および前記乗客センサ
(20)の電源を各々ONにして当該電車センサ(3
0)を前記電車感知可能状態にするとともに当該乗客セ
ンサ(20)を前記障害物感知可能状態にし、前記ホー
ムトラック抜け信号(70b)を受信した場合に前記電
源を各々OFFにして当該電車センサ(30)を前記電
車感知不可能状態にするとともに当該乗客センサ(2
0)を前記障害物感知不可能状態にする前記センサの作
動制御(50c)を行う、ことを特徴とする[1]項に
記載のプラットホーム(10)の安全監視システム。
【0012】[5]項 前記安全監視制御手段(50)
は、前記ホームトラック抜け信号(70b)を受信して
から前記ホームトラック進入信号(70a)を受信する
までの前記電車感知不可能状態の間に前記電車感知信号
(30a)を受信した場合もしくは前記ホームトラック
進入信号(70a)を受信して前記電車感知可能状態と
なった前記電車センサ(30)が前記電車感知信号(3
0a)を受信した場合に当該電車感知信号(30a)を
生成した電車センサ(30)を故障と判定して使用を除
外する前記故障診断を行う、または前記ホームトラック
進入信号(70a)を受信してから前記ホームトラック
抜け信号(70b)を受信するまでの前記電車感知可能
状態の間に一度も前記電車感知信号(30a)を受信し
なかった場合に当該電車センサ(30)を故障と判定し
て使用を除外する前記故障診断を行う、ことを特徴とす
る[1]項、[3]項、または[4]項に記載のプラッ
トホーム(10)の安全監視システム。
【0013】[6]項 前記安全監視制御手段(50)
は、前記ホームトラック抜け信号(70b)を受信して
から前記ホームトラック進入信号(70a)を受信する
までの前記障害物感知不可能状態の間に前記障害物感知
信号(20a)を受信した場合に当該障害物感知信号
(20a)を生成した乗客センサ(20)を故障と判定
して使用を除外する前記故障診断を行う、前記ホームト
ラック進入信号(70a)を受信してから前記乗降ドア
(15)が閉じられるまでの前記障害物感知可能状態の
間に前記乗客センサ(20)が前記障害物感知信号(2
0a)を連続して生成し続けた場合に当該乗客センサ
(20)を故障と判定して使用を除外する前記故障診断
を行う、または前記ホームトラック進入信号(70a)
を受信してから電車の発車までの前記障害物感知可能状
態の間に前記乗客センサ(20)が前記障害物感知信号
(20a)を連続して生成し続けた場合に当該乗客セン
サ(20)を故障と判定して使用を除外する前記故障診
断を行う、ことを特徴とする[1]項、[3]項、また
は[4]項に記載のプラットホーム(10)の安全監視
システム。
【0014】[7]項 前記ホームトラック回路(7
0)は、電車が前記ホームトラックへ進入した場合に前
記ホームトラック進入信号(70a)を生成し、また電
車が前記ホームトラックを過ぎた場合に前記ホームトラ
ック抜け信号(70b)を生成し、前記電車センサ(3
0)は、前記ホームトラック進入信号(70a)を受け
た場合に前記電車感知可能状態となるとともに、当該電
車感知可能状態で電車を感知した場合に前記電車感知信
号(30a)を生成し電車を感知していない場合に前記
電車不感知信号(30b)を生成し、前記乗客センサ
(20)は、前記ホームトラック進入信号(70a)を
受けた場合に前記障害物感知可能状態となり、当該障害
物感知可能状態で車両に過度に近接する前記危険区域に
進入した前記障害物を感知した場合にまたは前記乗降ド
ア(15)が閉じて電車が発進するまでの間に車両に過
度に近接する前記危険区域に進入した前記障害物を感知
した場合に前記障害物感知信号(20a)を生成し、電
車が発進してから前記プラットホーム(10)を通過す
るまでの間に電車に過度に近接する前記危険区域に進入
した前記障害物を感知した場合に前記障害物感知信号
(20a)を生成し、前記トランスポンダ(40)は、
プラットホーム(10)内の所定の停止位置に設けら
れ、電車の当該停止位置への停止時から発進時までの間
に前記トランスポンダ車上子(41)と結合して前記通
信を行い、前記安全監視制御手段(50)は、前記電車
感知信号(30a)および前記障害物感知信号(20
a)を受けた場合に前記進入時警戒放送を行い、前記乗
降ドア(15)が閉じて電車が発進したと判定する直前
までに前記障害物感知信号(20a)を受けた場合に電
車の前記発進行為を拘束するための前記ノッチイン拘束
信号(50b)を生成するとともに当該電車の発進行為
を拘束し、電車が発進したと判定してからプラットホー
ム(10)を通過するまでの間に前記障害物感知信号
(20a)を受けた場合に電車の運転員に当該電車の前
記緊急停止警報(60a)を知らせるための前記支障灯
駆動信号(50a)を生成し、電車が動きだし前記トラ
ンスポンダ(40)と前記トランスポンダ車上子(4
1)との前記通信の結合が外れる直前までに前記障害物
感知信号(20a)を受けなかった場合にまたは進行方
向に向かって後方側に設けられた前記電車センサ(3
0)が前記電車感知信号(30a)を生成した後前記電
車不感知信号(30b)を生成した場合に障害物を介在
させることなく電車が発進したと判定して電車の前記発
進行為を促し、前記ホームトラック進入信号(70a)
または前記ホームトラック抜け信号(70b)に応じて
前記電車センサ(30)および前記乗客センサ(20)
を感知可能状態または感知不可能状態にする前記センサ
の作動制御(50c)を行うとともに前記電車センサ
(30)および前記乗客センサ(20)の故障診断を行
い、前記支障灯(60)は、前記支障灯駆動信号(50
a)を受けた場合に、点灯することによって前記電車の
緊急停止警報(60a)を発する、ことを特徴とする
[1]項に記載のプラットホーム(10)の安全監視シ
ステムを用いた安全監視方法。
【0015】
【作用】本発明におけるプラットホーム(10)の安全
監視システムおよびを用いた安全監視方法は、車両の進
入時または発進時に車両に過度に近接する危険区域に進
入した乗客または支障物等の障害物を感知して、危険な
状態にあるとその旨の情報を出力して警告するととも
に、場合により車両の停止を促すために、「進入時警戒
態勢」、「進発進時障害物検出態勢」、「支障灯警戒態
勢」、およびセンサの「故障診断」を実行する。
【0016】「進入時警戒態勢」、「進発進時障害物検
出態勢」、「支障灯警戒態勢」、またはセンサの「故障
診断」を実行することにより、駅員の負担を軽くした上
で、安全性を向上し、また、コストを低減することがで
きるようにしたプラットホーム(10)の安全監視シス
テムおよびこれを用いた安全監視方法を実現することが
できる。
【0017】電車がホームトラック回路(70)に接近
するまでは、乗客センサ(20)および電車センサ(3
0)への給電はOFF状態としているので、乗客センサ
(20)は障害物感知不可能状態、電車センサ(30)
は電車感知不可能状態になって待機している。
【0018】電車がプラットホーム(10)に接近しさ
らに電車がホームトラックへ進入したとき、ホームトラ
ック回路(70)が、「接近」を意味するホームトラッ
ク進入信号(70a)を生成する。
【0019】同時に、電車センサ(30)および乗客セ
ンサ(20)は給電され、乗客センサ(20)は障害物
感知可能状態、乗客センサ(20)は障害物感知可能状
態となる(これを「進入時警戒態勢」と呼ぶ)。
【0020】電車が前記ホームトラックへ進入した場合
に、前記ホームトラック回路(70)は、前記ホームト
ラック進入信号(70a)を生成する。さらに、電車が
前記ホームトラックを過ぎた場合に、前記ホームトラッ
ク抜け信号(70b)を生成する。
【0021】前記電車センサ(30)の動作を、以下
{1}〜{2}に説明する。 {1} 「進入時警戒態勢」において、前記ホームトラ
ック進入信号(70a)を受けた場合に、前記電車感知
可能状態となり、さらに当該電車感知可能状態で電車を
感知した場合に、前記電車感知信号(30a)を生成す
る。
【0022】{2} 当該電車感知可能状態で電車を感
知していない場合に、前記電車不感知信号(30b)を
生成する。
【0023】前記乗客センサ(20)の動作を、以下
{3}〜{4}に説明する。 {3} 各乗客センサ(20)は各々管轄の警戒エリア
を持っており、「進入時警戒態勢」において、前記ホー
ムトラック進入信号(70a)を受けた場合に、前記障
害物感知可能状態となる。さらに当該障害物感知可能状
態で車両に過度に近接する前記危険区域に進入した前記
障害物を感知した場合に、前記障害物感知信号(20
a)を生成する。
【0024】つまり、「進入時警戒態勢」を実行するこ
とにより、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向上
し、また、コストを低減することができるようにしたプ
ラットホーム(10)の安全監視システムおよびこれを
用いた安全監視方法を実現することができる。
【0025】また、前記乗降ドア(15)が閉じて電車
が発進するまでの間に車両に過度に近接する前記危険区
域に進入した前記障害物を感知した場合に、前記障害物
感知信号(20a)を生成することも可能である(以
降、「進発進時障害物検出態勢」と呼ぶ)。当該「進発
進時障害物検出態勢」は、乗降を終えて電車の乗降ドア
(15)が閉じると本態勢が開始される。「進発進時障
害物検出態勢」において、プラットホーム(10)の安
全監視システムは、電車の発進時に車両に過度に近接す
る危険区域に進入した乗客または支障物等の障害物を感
知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力して警
告するとともに、場合により電車の発進行為を拘束(ノ
ッチインを禁止)する。
【0026】{4} 電車が発進してから前記プラット
ホーム(10)を通過するまでの間に電車に過度に近接
する前記危険区域に進入した前記障害物を感知した場合
に、前記障害物感知信号(20a)を生成する。
【0027】前記トランスポンダ(40)は、電車の当
該停止位置への停止時から発進時までの間に前記トラン
スポンダ車上子(41)と結合(トランスポンダ結合)
して前記通信を行う。
【0028】電車の前記発進行為の拘束(ノッチインの
禁止)が発生したとき、トランスポンダ(40)と結合
(トランスポンダ結合)した前記トランスポンダ車上子
(41)を介して、障害物が介在している旨は運転席に
通信される。
【0029】乗客または支障物等の障害物を取り除いて
障害状態が解消されると前記障害物感知信号(20a)
が解除されるので、障害物を介在させることなく前記発
進行為を実行することができる。
【0030】つまり、「進発進時障害物検出態勢」を実
行することにより、駅員の負担を軽くした上で、安全性
を向上し、また、コストを低減することができるように
したプラットホーム(10)の安全監視システムおよび
これを用いた安全監視方法を実現することができる。
【0031】前記支障灯(60)は、前記支障灯駆動信
号(50a)を受けた場合(「支障灯警戒態勢」)に、
点灯することによって前記電車の緊急停止警報(60
a)を発する。
【0032】前記安全監視制御手段(50)における、
前記安全監視の動作を以下{5}〜{9}に説明する。
【0033】{5} 前記電車感知信号(30a)およ
び前記障害物感知信号(20a)を受けた場合に、前記
進入時警戒放送を行う。
【0034】前記進入時警戒放送は、前記ホームトラッ
ク進入信号(70a)を受けてから電車が所定の位置に
停止するまでの間に前記障害物感知信号(20a)を受
けた場合に、実行することも可能である。
【0035】前記進入時警戒放送は、最後に前記電車感
知信号(30a)を生成した前記電車センサ(30)が
所定時間(停止判定タイマ使用)電車感知状態であった
場合に、実行することも可能である。
【0036】前記進入時警戒放送は、線路上の前記所定
の位置に設けられたトランスポンダ(40)と電車に搭
載されたトランスポンダ車上子(41)とが結合(トラ
ンスポンダ結合)されて通信可能状態になった場合に、
実行することも可能である。
【0037】前記進入時警戒放送は、電車がプラットホ
ーム(10)に進入時から所定時間(警戒放送停止タイ
マ使用)までの間に前記障害物感知信号(20a)を受
けた場合に、実行することも可能である。
【0038】{6} 前記電車の発進行為の拘束は、前
記乗降ドア(15)が閉じて電車が発進したと判定する
直前までに前記障害物感知信号(20a)を受けた場合
(「進発進時障害物検出態勢」)に、電車の前記発進行
為を拘束(ノッチインを禁止)するための前記ノッチイ
ン拘束信号(50b)を生成することによって実行され
る。
【0039】{7} 前記緊急停止警報(60a)は、
電車が発進したと判定してからプラットホーム(10)
を通過するまでの間に前記障害物感知信号(20a)を
受けた場合に、前記支障灯駆動信号(50a)を生成す
る(以降、「支障灯警戒態勢」と呼ぶ)。当該「支障灯
警戒態勢」は、電車が発進したと判定されると「支障灯
警戒態勢」が開始され、電車がプラットホーム(10)
を通過すると「支障灯警戒態勢」が解除される。
【0040】以下に、プラットホーム(10)の安全監
視システムにおける「支障灯警戒態勢」の解除を説明す
る。[通過判定条件1]が成立したとき、「支障灯警戒
態勢」は解除される。
【0041】以下の[通過判定条件1]が成立したとき
は、前記安全監視制御手段(50)が、最後尾の車両が
前記プラットホーム(10)を通過した判定して、前記
障害物の感知を解除して「支障灯警戒態勢」を解除す
る。
【0042】[通過判定条件1] 電車の進行方向に対
して最先端に設けられた前記電車センサ(30)が前記
電車感知信号(30a)を生成した後前記電車不感知信
号(30b)を生成したとき。
【0043】また、[通過判定条件1]に替えて[通過
判定条件2]用いて、「支障灯警戒態勢」を解除するこ
ともできる。
【0044】つまり以下の[通過判定条件2]が成立し
たときは、前記安全監視制御手段(50)が、当該電車
センサ(30)の感知エリア(則ち、各乗客センサ(2
0)毎の警戒エリア)を最後尾の車両が通過した判定し
て、当該電車センサ(30)の感知エリア(則ち、各乗
客センサ(20)毎の警戒エリア)における前記障害物
の感知を順次解除していくこともできる。
【0045】[通過判定条件2]項 電車の進行方向に
対して後方側に設けられた前記電車センサ(30)が当
該後方側より順次、前記電車感知信号(30a)を生成
した後前記電車不感知信号(30b)を生成したとき。
【0046】前記支障灯(60)が当該支障灯駆動信号
(50a)に応じて点灯することによって、電車の運転
員に知らせることができる。
【0047】つまり、「支障灯警戒態勢」を実行するこ
とにより、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向上
し、また、コストを低減することができるようにしたプ
ラットホーム(10)の安全監視システムおよびこれを
用いた安全監視方法を実現することができる。
【0048】{8} 電車の前記発進行為は、電車が動
きだし前記トランスポンダ(40)と前記トランスポン
ダ車上子(41)との前記通信の結合が外れる(トラン
スポンダ結合外れ)直前までに前記障害物感知信号(2
0a)を受けなかった場合([発進判定条件])に、障
害物を介在させることなく電車が発進したと判定された
ときに実行される。同時に、「進発進時障害物検出態
勢」は解除される。
【0049】また、電車の前記発進行為は、進行方向に
向かって後方側に設けられた前記電車センサ(30)が
前記電車感知信号(30a)を生成した後前記電車不感
知信号(30b)を生成した場合に、障害物を介在させ
ることなく電車が発進したと判定したときにも可能であ
る。
【0050】{9} 前記電車センサ(30)および前
記乗客センサ(20)の「故障診断」は、前記ホームト
ラック進入信号(70a)または前記ホームトラック抜
け信号(70b)に応じて、前記電車センサ(30)お
よび前記乗客センサ(20)を感知可能状態または感知
不可能状態にする前記センサの作動制御(50c)を行
うことによって実行される。
【0051】「故障診断」を実行することにより、駅員
の負担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コスト
を低減することができるようにしたプラットホーム(1
0)の安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方
法を実現することができる。
【0052】さらに、前記安全監視制御手段(50)に
おける前記「故障診断」の動作{10}〜{12}を説
明する。 {10} 前記センサの作動制御(50c)は、前記ホ
ームトラック進入信号(70a)を受信してから前記ホ
ームトラック抜け信号(70b)を受信するまでの間は
前記電車センサ(30)を電車感知可能状態にするとと
もに前記乗客センサ(20)を障害物感知可能状態に
し、また、前記ホームトラック抜け信号(70b)を受
信してから前記ホームトラック進入信号(70a)を受
信するまでの間は前記電車センサ(30)を電車感知不
可能状態にするとともに前記乗客センサ(20)を障害
物感知不可能状態にすることによって実行される。
【0053】前記センサのON制御は、前記ホームトラ
ック進入信号(70a)を受信した場合に、前記電車セ
ンサ(30)および前記乗客センサ(20)の電源を各
々ONにして当該電車センサ(30)を前記電車感知可
能状態にするとともに当該乗客センサ(20)を前記障
害物感知可能状態にすることによっても実行可能であ
る。
【0054】前記センサのOFF制御は、前記ホームト
ラック抜け信号(70b)を受信した場合に前記電源を
各々OFFにして当該電車センサ(30)を前記電車感
知不可能状態にするとともに、当該乗客センサ(20)
を前記障害物感知不可能状態にすることによっても実行
可能である。
【0055】{11} 前記電車センサ(30)を故障
と判定して使用を除外する前記「故障診断」は、前記ホ
ームトラック抜け信号(70b)を受信してから前記ホ
ームトラック進入信号(70a)を受信するまでの前記
電車感知不可能状態の間に前記電車感知信号(30a)
を受信した場合に実行される(以降、この「故障診断」
を「電車センサ(30)のA故障診断」と呼ぶ)。
【0056】また、前記ホームトラック進入信号(70
a)を受信して前記電車感知可能状態となった前記電車
センサ(30)が前記電車感知信号(30a)を受信し
た場合に実行される(以降、この「故障診断」を「電車
センサ(30)のB故障診断」と呼ぶ)。
【0057】さらに、前記ホームトラック進入信号(7
0a)を受信してから前記ホームトラック抜け信号(7
0b)を受信するまでの前記電車感知可能状態の間に一
度も前記電車感知信号(30a)を受信しなかった場合
に、前記電車センサ(30)を故障と判定して使用を除
外する前記「故障診断」を行う(以降、この故障診断を
「電車センサ(30)のC故障診断」と呼ぶ)。
【0058】{12} 前記乗客センサ(20)を故障
と判定して使用を除外する前記「故障診断」は、前記ホ
ームトラック抜け信号(70b)を受信してから前記ホ
ームトラック進入信号(70a)を受信するまでの前記
障害物感知不可能状態の間に前記障害物感知信号(20
a)を受信した場合に実行される(以降、この「故障診
断」を「乗客センサ(20)のA故障診断」と呼ぶ)。
【0059】また、前記ホームトラック進入信号(70
a)を受信してから前記乗降ドア(15)が閉じられる
までの前記障害物感知可能状態の間に前記乗客センサ
(20)が前記障害物感知信号(20a)を連続して生
成し続けた場合に、当該乗客センサ(20)を故障と判
定して使用を除外する前記「故障診断」を行う。
【0060】さらに、前記ホームトラック進入信号(7
0a)を受信してから電車の発車までの前記障害物感知
可能状態の間に前記乗客センサ(20)が前記障害物感
知信号(20a)を連続して生成し続けた場合に、当該
乗客センサ(20)を故障と判定して使用を除外する前
記「故障診断」を行う(以降、この「故障診断」を「ト
ランスポンダ(40)設置時の乗客センサ(20)のB
故障診断」と呼ぶ)。
【0061】また、トランスポンダ(40)が設けられ
ていないプラットホーム(10)においては、「トラン
スポンダ(40)設置時の乗客センサ(20)のB故障
診断」に代えて、前記安全監視制御手段(50)は、前
記ホームトラック進入信号(70a)を受信してから電
車の発車までの前記障害物感知可能状態の間に前記障害
物感知信号(20a)を連続して生成し続けた前記乗客
センサ(20)を故障と判定して使用を除外する前記
「故障診断」を行う(以降、この「故障診断」を「トラ
ンスポンダ(40)非設置時の乗客センサ(20)のB
故障診断」と呼ぶ)。
【0062】以上説明したように、本発明によれば、駅
員の負担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コス
トを低減することができるようにしたプラットホーム
(10)の安全監視システムおよびこれを用いた安全監
視方法を実現することができる。
【0063】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例を示すプラットホーム1
0の安全監視システムの機能ブロック図であり、図2は
本発明の一実施例を示すプラットホーム10の安全監視
システムの平面図であり、図3は本発明の一実施例を示
すプラットホーム10の安全監視システムの拡大図であ
り、図4は本発明の一実施例を示す一対のポール部材1
2,13における乗客センサ20の設置図であり、図5
は本発明の一実施例を示すポール部材(センサポール1
3)における電車センサ30の設置図である。
【0064】車両の進入時または発進時に車両に過度に
近接する危険区域に進入した乗客または支障物等の障害
物を感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力
して警告するとともに、場合により車両の停止を促すよ
うにしたプラットホーム10の安全監視システムであっ
て、「進入時警戒態勢機能」と「発進時障害物検出態勢
機能」と「支障灯警戒態勢機能」とセンサの「故障診断
機能」とを備え、図1に示すように、乗客センサ20と
電車センサ30とトランスポンダ40とトランスポンダ
車上子41と安全監視制御手段50と支障灯60とホー
ムトラック回路70とを装置して成る。
【0065】「進入時警戒態勢機能」は、プラットホー
ム10に電車が接近し、所定の位置に停止するまでの間
に障害物を感知したとき、進入時警戒放送(「白線まで
お下がりください。」)を実行するものである。
【0066】「発進時障害物検出態勢機能」は、電車の
乗降ドア15が閉じてから電車が発進するまでの間に、
障害物を感知すると発進行為の拘束(ノッチインの禁
止)を実行するものである。
【0067】「支障灯警戒態勢機能」は、電車が発進し
てからプラットホーム10を通過するまでの間に障害物
を感知すると、電車の運転員に該電車の停止を知らせる
ための支障灯60を点灯させるものである。
【0068】「故障診断機能」は、電車センサの「A故
障診断機能」、電車センサの「B故障診断機能」、電車
センサの「C故障診断機能」、乗客センサ20の「A故
障診断機能」、乗客センサ20の「B故障診断機能」
「故障診断機能」から構成される。
【0069】電車センサの「A故障診断機能」は、電車
が駅を出発し次の電車が「ホームトラック進入」になる
までの間はセンサの電源を切り、この間に「感知有り」
の状態になるとこのセンサを故障と判定し、プラットホ
ーム10の安全監視システムから切り離すものである。
【0070】電車センサの「B故障診断機能」は、電車
が「ホームトラック進入」しセンサに電源が投入される
とき、電車はプラットホーム10には未だ到達していな
いにもかかわらず電車を感知したときに、当該「感知有
り」の状態になったセンサを故障と判定しプラットホー
ム10の安全監視システムから切り離すものである。
【0071】電車センサの「C故障診断機能」は、電車
が「ホームトラック進入」からプラットホーム10を
「ホームトラック抜け」るまでの間に、一度も「感知有
り」にならなかったセンサを故障と判定しプラットホー
ム10の安全監視システムから切り離すものである。
【0072】乗客センサ20の「A故障診断機能」は、
電車が駅を出発し次の電車が「ホームトラック進入」に
なるまでの間はセンサの電源がOFF状態であるにもか
かわらず、この間に「感知有り」を生成したセンサを故
障と判定しプラットホーム10の安全監視システムから
切り離すものである。
【0073】乗客センサ20の「B故障診断機能」は、
電車が「ホームトラック進入」してからプラットホーム
10に停止し、乗降後電車の乗降ドア15が閉じられる
までに、乗客センサ20が連続して「感知有り」のまま
であったとき、当該乗客センサ20を故障と判定しプラ
ットホーム10の安全監視システムから切り離すもので
ある。
【0074】ホームトラック回路70はプラットホーム
10の安全監視システムの起動を管理する回路であっ
て、電車がホームトラックへ進入したときに電車接近信
号であるホームトラック進入信号70aを生成してプラ
ットホーム10の安全監視システムを起動態勢とし、電
車がホームトラックを過ぎたときホームトラック抜け信
号70bを生成してプラットホーム10の安全監視シス
テムを次(後続)の電車の待ち状態するよう、安全監視
制御手段50に接続されて成る。
【0075】また、本実施例のホームトラック回路70
は、図1に示すように、電車がホームトラックへ進入し
た場合にはホームトラック進入信号70aを生成し、電
車がホームトラックを過ぎた場合にホームトラック抜け
信号70bを生成するよう、安全監視制御手段50に接
続されて成る。
【0076】電車センサ30は、図2、図3および図5
に示すように、プラットホーム10上に所定数設置さ
れ、ホームトラック進入信号70aを受けた場合に電車
感知可能状態となるとともに、当該電車感知可能状態で
電車を感知した場合に電車感知信号30aを生成し電車
を感知していない場合に電車不感知信号30bを生成す
るよう、安全監視制御手段50に接続されて成る。
【0077】本実施例の電車センサ30は、一対のポー
ル部材の一方13に支持具を介して、プラットホーム1
0に停車する電車の乗降ドア15単位に3×3=9個設
けられている。電車センサ30は、図5に示すように、
プラットホーム10に進入した車両11の側面に投光
し、かつ、当該車両11の側面からの反射光を受光し
て、当該反射光によって車両11の存在を検出可能な車
両11検出用の受発光部を有して成る。
【0078】乗客センサ20は、図2および図3に示す
ように、電車への乗降に対応してプラットホーム10上
の乗降ドア15の前に所定数設置され、ホームトラック
進入信号70aを受けた場合に障害物感知可能状態とな
り、当該障害物感知可能状態で車両に過度に近接する危
険区域に進入した障害物を感知した場合にまたは電車の
乗降ドア15が閉じて電車が発進するまでの間に車両に
過度に近接する危険区域に進入した障害物を感知した場
合に障害物感知信号20aを生成し、電車が発進してか
らプラットホーム10を通過するまでの間に電車に過度
に近接する危険区域に進入した障害物を感知した場合に
障害物感知信号20aを生成するよう、安全監視制御手
段50に接続されて成る。
【0079】本実施例の乗客センサ20は、図4に示す
ように、プラットホーム10の側縁に危険区域を間にし
相互に約6m離して立設された一対のポール部材に4
組、装置されている。一方のポール部材(センサポー
ル)13の各乗客センサ20は、危険区域への乗客の進
入を検出可能な発光部(図示せず)および受光部(図示
せず)を装置し、他方のポール部材(ミラーポール)1
2に回帰反射板14を装置している。
【0080】各乗客センサ20に内設された発光部と受
光部との組は、当該乗客センサ20の発光部から投光さ
れた光線が対向して設けられた回帰反射板14で反射さ
れ、当該反射光を当該乗客センサ20の受光部が受光で
きるように光軸調整されている。図4に示すように、乗
客センサ20は4つ装置されているので、投光される光
線およびその反射光も各々4本である。
【0081】一対のポール部材は、図3に示すように、
車両11の各乗降ドア15の前に対応して設けられ、プ
ラットホーム10の側縁部であって乗車用の通路である
危険区域を間にして、両側に立設されている。
【0082】一方のポール部材(センサポール)13に
は、図4に示すように、乗客センサ20における発光部
と受光部との組が所定数(本実施例では、4つ)、ほぼ
等間隔でそれぞれ埋設されている。この間に光線を4本
張り、当該4本の光線の内、何れの1つでも遮ると障害
物を感知する。
【0083】乗客センサ20における発光部と受光部と
の組は、プラットホーム10上に寝た状態での乗客の体
の高さ位置(プラットホーム10上から約15cm)を
最下位としている。この最下位の高さは、例えば、泥酔
者がプラットホーム10上に寝てしまった場合、乳児が
這って進入した場合などを考慮している。
【0084】また乗客センサ20における発光部と受光
部との組は、乗客の腰部以上であって車両11の窓以下
の高さ位置(プラットホーム10上から1m)を最上位
としてそれぞれ配されており、さらに、前記最下位と最
上位との間に2つの組がそれぞれ配されている。前記最
下位と最上位との間には、1組以上が配されていればよ
い。4つの組の乗客センサ20における発光部と受光部
とは、乗客がどのような姿勢で、危険区域に進入した場
合であっても、危険区域にいる乗客を検出可能に配され
ている。
【0085】一対のポール部材の他方(ミラーポール)
12には、図4に示すように、乗客センサ20における
発光部と受光部との組に対応して回帰反射板14を設け
ている。回帰反射板14は、乗客センサ20における発
光部と受光部との組に対応して矩形状の窓が開設され、
当該窓には透光性のアクリル部材がゴムパッキングを介
して嵌込まれている。透光性のアクリル部材は、乗客セ
ンサ20を結露や外的衝撃から保護するためのものであ
り、また外部からの不要な外乱光をカット(所謂、光学
フィルタ)するためにも用いることができる。
【0086】ミラーポール12に内設された4つの回帰
反射板14(本実施例ではミラーを用いている)は、対
応する位置に設けられた各乗客センサ20から投光され
た光線を各々反射するものであって、図4に示すよう
に、当該反射光が再び乗客センサ20の受光部が受光で
きるように光軸調整されている。なお、本実施例では、
4つの回帰反射板14を設けたが、とくにこれに限定さ
れるものではなく、当該4つの回帰反射板14を1つの
長方形の回帰反射板14を用いて共通化することも可能
である。これにより、光軸調整がより簡単にできるよう
になる。
【0087】なお、乗客センサ20における発光部と受
光部との組並びに回帰反射板14の取付態様としては、
一対のポール部材の一方に発光部を設ける一方、他方の
ポール部材に受光部を設けてもよい。また、一つのポー
ル部材に乗客センサ20における発光部と受光部との組
並びに回帰反射板14を共に埋設し、隣り合う他の一つ
のポール部材に設けられる回帰反射板14並びに乗客セ
ンサ20における発光部と受光部との組にそれぞれ対応
させて用いてもよい。
【0088】トランスポンダ車上子41は電車に搭載さ
れた通信システムであって、地上に設置されたトランス
ポンダ40と「トランスポンダ結合」状態になることに
よって通信可能(通信接続)状態となり、トランスポン
ダ40と「トランスポンダ結合外れ」状態になることに
よって通信不可能(通信切断)状態となるものである。
【0089】本実施例のトランスポンダ車上子41は、
電車に搭載され、電車の停止位置への停止時から発進時
までの間に電車の発進行為の拘束(ノッチインの禁止)
が発生したとき、トランスポンダ40を介して、障害物
が介在している旨を運転席に通信できるように接続され
て成り、またトランスポンダ40とま無線電波を介して
結合するものである。
【0090】本実施例では、運転席には障害が発生する
とその旨の運転席にランプを設け、該ランプを点灯させ
ることにより、障害物が介在して電車の発進行為の拘束
(ノッチインの禁止)が発生している旨を伝えている。
【0091】トランスポンダ40は、電車と地上を結ぶ
通信システムであって、通常、電車はトランスポンダ4
0と通信ができる位置に停止する。通信が結合された時
点の通信状態を「トランスポンダ結合」と呼び、また、
結合が切れた時点の通信状態を「トランスポンダ結合外
れ」と呼んでいる。
【0092】「トランスポンダ結合外れ」は「ノッチイ
ン」と信号タイミングとして同期している。「トランス
ポンダ結合」と「トランスポンダ結合外れ」の通信信号
は、プラットホーム10内への電車の停止からノッチイ
ンまでの間に用いられるものである。
【0093】本実施例のトランスポンダ40は、プラッ
トホーム10内の所定の停止位置に設けられ、電車の当
該停止位置への停止時から発進時までの間に、電車に搭
載されたトランスポンダ車上子41と結合(これをトラ
ンスポンダ結合と呼ぶ)して通信を実行するための通信
手段であって、当該通信を行うよう、安全監視制御手段
50に接続されて成る。
【0094】本実施例では、線路上にトランスポンダ4
0が設けられ電車にトランスポンダ車上子41が設けら
れているので、安全監視制御手段50は、線路上の所定
の位置に設けられたトランスポンダ40と電車に搭載さ
れたトランスポンダ車上子41とが結合(トランスポン
ダ結合)されて通信可能状態になったとき電車が所定の
位置に停止したと判定できる。
【0095】安全監視制御手段50は、「進入時警戒態
勢機能」においては電車感知信号30aおよび障害物感
知信号20aを受けた場合に進入時警戒放送を行い、
「発進時障害物検出態勢機能」においては電車の乗降ド
ア15が閉じて電車が発進したと判定する直前までに障
害物感知信号20aを受けた場合に電車の発進行為を拘
束(ノッチインの禁止)するためのノッチイン拘束信号
50bを生成するとともに電車の当該発進行為を拘束
(ノッチインの禁止)し、「支障灯警戒態勢機能」にお
いては電車が発進したと判定してからプラットホーム1
0を通過するまでの間に障害物感知信号20aを受けた
場合に電車の運転員に当該電車の緊急停止警報60aを
知らせるための支障灯駆動信号50aを生成し、電車が
動きだしトランスポンダ40とトランスポンダ車上子4
1との通信の結合が外れる直前までに障害物感知信号2
0aを受けなかった場合にまたは進行方向に向かって後
方側に設けられた電車センサ30が電車感知信号30a
を生成した後電車不感知信号30bを生成した場合に障
害物を介在させることなく電車が発進したと判定して電
車の電車の発進行為を促し(つまり、発進時障害物検出
態勢を解除し)、「故障診断機能」においてはホームト
ラック進入信号70aまたはホームトラック抜け信号7
0bに応じて電車センサ30および乗客センサ20を感
知可能状態または感知不可能状態にするセンサの作動制
御50cを行うとともに電車センサ30および乗客セン
サ20の故障診断を行うよう、乗客センサ20と電車セ
ンサ30とトランスポンダ40と安全監視制御手段50
と支障灯60とホームトラック回路70とに接続されて
成る。
【0096】本実施例では、進入時警戒放送として「白
線までお下がりください。」という警戒放送を行うため
にスピーカを駅構内に設けている。
【0097】安全監視制御手段50は、ホームトラック
進入信号70aを受けてから電車が所定の位置に停止す
るまでの間に障害物感知信号20aを受けた場合に、最
後に電車感知信号30aを生成した電車センサ30が所
定時間(停止判定タイマを使用)、電車感知状態であっ
た場合に、線路上の所定の位置に設けられたトランスポ
ンダ40と電車に搭載されたトランスポンダ車上子41
とが結合(トランスポンダ結合)されて通信可能状態に
なった場合に、または電車がプラットホーム10に進入
時から所定時間(警戒放送停止タイマを使用)までの間
に障害物感知信号20aを受けた場合に、進入時警戒放
送を行うよう、乗客センサ20と電車センサ30とトラ
ンスポンダ40とホームトラック回路70とに接続され
て成る。
【0098】安全監視制御手段50は、ホームトラック
進入信号70aを受信してからホームトラック抜け信号
70bを受信するまでの間は電車センサ30を電車感知
可能状態にするとともに乗客センサ20を障害物感知可
能状態にし、ホームトラック抜け信号70bを受信して
からホームトラック進入信号70aを受信するまでの間
は電車センサ30を電車感知不可能状態にするとともに
乗客センサ20を障害物感知不可能状態にするセンサの
作動制御50cを行ううよう、乗客センサ20と電車セ
ンサ30とトランスポンダ40とホームトラック回路7
0とに接続されて成る。
【0099】安全監視制御手段50は、ホームトラック
進入信号70aを受信した場合に電車センサ30および
乗客センサ20の電源を各々ONにして当該電車センサ
30を電車感知可能状態にするとともに当該乗客センサ
20を障害物感知可能状態にし、ホームトラック抜け信
号70bを受信した場合に電源を各々OFFにして当該
電車センサ30を電車感知不可能状態にするとともに当
該乗客センサ20を障害物感知不可能状態にするセンサ
の作動制御50cを行うよう、乗客センサ20と電車セ
ンサ30とトランスポンダ40とホームトラック回路7
0とに接続されて成る。
【0100】安全監視制御手段50は、ホームトラック
抜け信号70bを受信してからホームトラック進入信号
70aを受信するまでの電車感知不可能状態の間に電車
感知信号30aを受信した場合もしくはホームトラック
進入信号70aを受信して電車感知可能状態となった電
車センサ30が電車感知信号30aを受信した場合に当
該電車感知信号30aを生成した電車センサ30を故障
と判定して使用を除外する故障診断を行う、またはホー
ムトラック進入信号70aを受信してからホームトラッ
ク抜け信号70bを受信するまでの電車感知可能状態の
間に一度も電車感知信号30aを受信しなかった場合に
当該電車センサ30を故障と判定して使用を除外する故
障診断を行うよう、電車センサ30とホームトラック回
路70とに接続されて成る。
【0101】本実施例では、故障診断の結果を重故障と
軽故障とに区別している。一本のセンサポール13の内
の二つ以上の乗客センサ20が故障した場合等の大きな
故障を重故障と定義している。また、重故障以外の軽度
の故障を軽故障と定義している。
【0102】安全監視制御手段50は、ホームトラック
抜け信号70bを受信してからホームトラック進入信号
70aを受信するまでの障害物感知不可能状態の間に障
害物感知信号20aを受信した場合に当該障害物感知信
号20aを生成した乗客センサ20を故障と判定して使
用を除外する故障診断を行う、ホームトラック進入信号
70aを受信してから乗降ドア15が閉じられるまでの
障害物感知可能状態の間に乗客センサ20が障害物感知
信号20aを連続して生成し続けた場合に当該乗客セン
サ20を故障と判定して使用を除外する故障診断を行
う、またはホームトラック進入信号70aを受信してか
ら電車の発車までの障害物感知可能状態の間に乗客セン
サ20が障害物感知信号20aを連続して生成し続けた
場合に当該乗客センサ20を故障と判定して使用を除外
する故障診断を行うよう、乗客センサ20とホームトラ
ック回路70とに接続されて成る。
【0103】本実施例の安全監視制御手段50は、プラ
ットホーム10の安全監視システムの稼動状態をLED
ランプで表示するために駅務室表示盤52を1台、駅務
室内に設置している。1台の駅務室表示盤52で、上り
と下りの両プラットホーム10の安全監視システムの稼
動状態を表示するものとしているが、特にこれに限定さ
れるものではなく、例えば、上りのプラットホームと下
りのプラットホーム10とに別々駅務室表示盤52を設
けてもよい。
【0104】駅務室表示盤52におけるLEDランプの
表示構成を以下に示す。
【0105】ア) 正常ランプ52a(緑) 常時点灯
し、軽故障、重故障が発生すると滅灯するものである。
【0106】イ) 軽故障ランプ52b(黄) 軽故障
の時、点灯するものである。
【0107】ウ) 重故障ランプ52c(赤) 重故障
の時、点灯するものである。
【0108】また、駅務室表示盤52は警告手段として
ブザーを装置してもよい。該ブザーは2種類のトーンと
している。ブザー1は軽故障、重故障のいづれかが点灯
した時に鳴動するものであり、ブザー2は支障動作の点
灯条件の時に鳴動するものである。
【0109】表示器である支障灯60は、支障灯駆動信
号50aを受けた場合に、点灯することによって電車の
緊急停止警報60aを発するよう、安全監視制御手段5
0に接続されて成る。
【0110】本実施例では、非常(電車の緊急停止警報
60a)時に駅務員等が支障灯60を手動で操作するた
めのスイッチ類(例えば、非常ボタン、第一復帰スイッ
チ61b、非常スイッチ(非常SW61c))、該スイ
ッチ類に対応して設けられたランプ類、および障害物が
ある乗降ドア15の位置に対応して点灯する障害位置表
示ランプ61aが納置された支障灯操作手段61をプラ
ットホーム10上に設置している。なお、該支障灯操作
手段61は支障灯60に接続されて成る。
【0111】障害位置表示ランプ61aは各乗降ドア1
5毎に設定された障害物の発生乗降ドア番号を表示する
ためのものであり、プラットホーム10毎に設置され
る。
【0112】障害位置表示ランプ61aは、支障灯警戒
態勢のときに、障害物がある乗降ドア15の位置{1}
〜{9}に対応してを点灯するものである。
【0113】乗降ドア番号{1}〜{9}、電車センサ
番号{1}〜{9}、および乗客センサ番号{1}〜
{9}は、図2に示すように、運用上、上り(則ち、進
行方向)から下り方向に向かって{1}〜{9}と番付
されている。乗降ドア番号、電車センサ番号、および乗
客センサ番号は対応づけられている。例えば、本実施例
では、乗降ドア番号{i}と電車センサ番号{i}と乗
客センサ番号{i}が対応づけられている。ただし、i
=1〜9。
【0114】非常SW61cは、押下すると、支障灯操
作手段61の所定のランプが点灯する。該点灯したラン
プは第一復帰スイッチ61bを押下することによって滅
灯するものである。
【0115】第一復帰スイッチ61bは電車の緊急停止
警報60a状態を復帰させるものである。障害乗降ドア
15の位置を知り乗客または支障物等の障害物を取り除
いた後、安全を確認して第一復帰スイッチ61bを押下
することによって支障灯60を復帰させることができ
る。
【0116】また、第一復帰スイッチ61bは、「発進
時障害物検出態勢機能」時または「支障灯起動態勢機
能」下で支障灯動作状態の時であって、第一復帰スイッ
チ61bが押下されたにもかかわらず乗客センサ20が
「感知有り」のままの場合に、当該乗客センサ20を故
障と判定し、プラットホーム10の安全監視システムか
ら切り離すことにも用いることができる。
【0117】非常スイッチ(非常SW61c)は、押下
すると、支障灯操作手段61のランプが点灯するもので
ある。点灯したランプは非常スイッチ(非常SW61
c)を押下した支障灯操作手段61の第一復帰スイッチ
61bを押下することによって滅灯するものである。
【0118】さらに、本実施例では、各乗降ドア15毎
に障害物の発生箇所{1}〜{9}の表示とセンサ(電
車センサ30、乗客センサ20)の重故障表示とをおこ
なうためセンサ操作手段62をプラットホーム10上に
個別に設置している。
【0119】また、センサ操作手段62は、表示ランプ
62aとと液晶表示ユニット62bとメモリカード(I
Cカード)62cと電源等モニタランプ部62dと故障
等モニタランプ部62eと第二復帰スイッチ62fとを
備えて成る。
【0120】表示ランプ62aは、電車の乗降ドア15
毎に障害物がある位置{1}〜{9}に応じて点灯し、
センサ重故障が発生したセンサの位置を点滅動作で表示
するものである。
【0121】液晶表示ユニット62bは、パソコンのデ
ィスプレイや液晶カラーテレビに用いられるTFTカラ
ー液晶ディスプレイを用いている。液晶表示ユニット6
2bの表示構成(つまり、センサのモニタリングされる
項目)を以下、ア)〜オ)に示す。
【0122】ア) センサのオンライン(ON状態)、
オフライン(OFF状態)のモニタリングの表示 各センサのオンライン(ON状態)、オフライン(OF
F状態)の現在状況を通常表示する。本実施例では、正
常は数字「0」、他はオフライン(OFF状態)理由を
表示するものである。
【0123】イ) センサ動作状況のモニタリングの表
示 センサ動作状況と同一の表示形式(表示フォーマット)
でセンサの動作状態を監視(モニタリング)するもので
ある。
【0124】ウ) 入力信号状況のモニタリングの表示 センサの入力信号のON/OFF(作動)状態をモニタ
リングするものである。
【0125】エ) 出力信号状況のモニタリングの表示 センサの出力信号のON/OFF(作動)状態をモニタ
リングするものである。
【0126】オ) 障害履歴状況のモニタリングの表示 過去1000件以上のメモリ上の障害履歴データを4件
毎に表示するものとしている。なお、障害履歴データは
メモリカード(ICカード)62cに記録するととも
に、液晶表示ユニット62bに表示するものである。
【0127】電源等モニタランプ部62dの表示内容を
以下、ア)〜ウ)に示す。
【0128】ア)5V電源ランプ DC5V 制御電源
供給のモニタランプ。常時点灯。
【0129】イ)12V電源ランプ DC12V セン
サ電源のモニタランプ。常時点灯。
【0130】ウ)24V電源ランプ DC24V DI
O用電源供給のモニタランプ。常時点灯。
【0131】本実施例のセンサ操作手段62は、故障等
モニタランプ部62eを装置している。故障等モニタラ
ンプ部62eの表示内容を以下、ア)〜カ)に示す。
【0132】ア)CPU異常ランプ CPU停止で点灯
するランプ。
【0133】イ)メモリ異常ランプ メモリ診断時メモ
リ異常で点灯するランプ。
【0134】ウ)時計異常ランプ プラットホーム10
の安全監視システム時計異常時点灯するランプ。
【0135】エ)メモリバッテリー低下ランプ メモ
リ、時計のバックアップ用のバッテリー低下時に点灯す
るランプ。
【0136】オ)メモリカード(ICカード)62c異
常ランプ データを書き込めない、またはメモリカード
(ICカード)未挿入時に点灯するランプ。
【0137】カ)メモリオーバーフローランプ メモリ
カード(ICカード)62cにデータを書き込む余裕が
なくなると点灯するランプ。
【0138】第二復帰スイッチ62fは、電車の緊急停
止警報60a状態を復帰させるものである。障害乗降ド
ア15の位置を知り乗客または支障物等の障害物を取り
除いた後、安全を確認して第二復帰スイッチ62fを押
下することによって支障灯60を復帰させることができ
る。
【0139】また、第二復帰スイッチ62fは、「発進
時障害物検出態勢機能」時または「支障灯起動態勢機
能」下で支障灯動作状態の時であって、第二復帰スイッ
チ62fが押下されたにもかかわらず乗客センサ20が
「感知有り」のままの場合に、当該乗客センサ20を故
障と判定し、プラットホーム10の安全監視システムか
ら切り離すことにも用いることができる。
【0140】次に作用を説明する。本実施例におけるプ
ラットホーム10の安全監視システムおよびを用いた安
全監視方法は、車両の進入時または発進時に車両に過度
に近接する危険区域に進入した乗客または支障物等の障
害物を感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出
力して警告するとともに、場合により車両の停止を促す
ために、「進入時警戒態勢機能」、「発進時障害物検出
態勢機能」、「支障灯警戒態勢機能」、およびセンサの
「故障診断機能」を実行する。
【0141】「進入時警戒態勢機能」は、プラットホー
ム10に電車が接近し、所定の位置に停止するまでの間
に障害物を感知したとき、進入時警戒放送(「白線まで
お下がりください。」)を実行する。
【0142】「発進時障害物検出態勢機能」は、電車の
乗降ドア15が閉じてから電車が発進するまでの間に、
障害物を感知すると発進行為の拘束(ノッチインの禁
止)を実行する。
【0143】「支障灯警戒態勢機能」は、電車が発進し
てからプラットホーム10を通過するまでの間に障害物
を感知すると、電車の運転員に該電車の停止を知らせる
ための支障灯60を点灯させる。
【0144】電車センサの「A故障診断機能」は、電車
が駅を出発し次の電車が「ホームトラック進入」になる
までの間はセンサの電源を切り、この間に「感知有り」
の状態になるとこのセンサを故障と判定し、プラットホ
ーム10の安全監視システムから切り離す。
【0145】電車センサの「B故障診断機能」は、電車
が「ホームトラック進入」しセンサに電源が投入される
とき、電車はプラットホーム10には未だ到達していな
いにもかかわらず電車を感知したときに、当該「感知有
り」の状態になったセンサを故障と判定しプラットホー
ム10の安全監視システムから切り離す。
【0146】電車センサの「C故障診断機能」は、電車
が「ホームトラック進入」からプラットホーム10を
「ホームトラック抜け」るまでの間に、一度も「感知有
り」にならなかったセンサを故障と判定しプラットホー
ム10の安全監視システムから切り離す。
【0147】乗客センサ20の「A故障診断機能」は、
電車が駅を出発し次の電車が「ホームトラック進入」に
なるまでの間はセンサの電源がOFF状態であるにもか
かわらず、この間に「感知有り」を生成したセンサを故
障と判定しプラットホーム10の安全監視システムから
切り離す。
【0148】乗客センサ20の「B故障診断機能」は、
電車が「ホームトラック進入」してからプラットホーム
10に停止し、乗降後電車の乗降ドア15が閉じられる
までに、乗客センサ20が連続して「感知有り」のまま
であったとき、当該乗客センサ20を故障と判定しプラ
ットホーム10の安全監視システムから切り離す。
【0149】「進入時警戒態勢機能」、「発進時障害物
検出態勢機能」、「支障灯警戒態勢機能」、またはセン
サの「故障診断機能」を実行することにより、駅員の負
担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コストを低
減することができるようにしたプラットホーム10の安
全監視システムおよびこれを用いた安全監視方法を実現
することができる。
【0150】ホームトラック回路70はプラットホーム
10の安全監視システムの起動を管理する回路であっ
て、電車がホームトラックへ進入したときに電車接近信
号であるホームトラック進入信号70aを生成してプラ
ットホーム10の安全監視システムを起動態勢(ON状
態)とし、電車がホームトラックを過ぎたときホームト
ラック抜け信号70bを生成してプラットホーム10の
安全監視システムを次(後続)の電車の待ち状態(OF
F状態)する。
【0151】電車がホームトラック回路70に接近する
までは、乗客センサ20および電車センサ30への給電
はOFF状態としているので、乗客センサ20は障害物
感知不可能状態、電車センサ30は電車感知不可能状態
になって待機している。
【0152】電車のプラットホーム10に接近しさらに
電車がホームトラックへ進入したとき、ホームトラック
回路70が、「接近」を意味するホームトラック進入信
号70aを生成する。
【0153】同時に、電車センサ30および乗客センサ
20は給電され、乗客センサ20は障害物感知可能状
態、電車センサ30は電車感知可能状態となる(これを
「進入時警戒態勢機能」と呼ぶ)。
【0154】電車が前記ホームトラックへ進入した場合
に、前記ホームトラック回路70は、前記ホームトラッ
ク進入信号70aを生成する。さらに、電車が前記ホー
ムトラックを過ぎた場合に、前記ホームトラック抜け信
号70bを生成する。
【0155】前記電車センサ30の動作を、以下{1}
〜{2}に説明する。 {1} 「進入時警戒態勢機能」において、前記ホーム
トラック進入信号70aを受けた場合に、前記電車感知
可能状態となり、さらに当該電車感知可能状態で電車を
感知した場合に、前記電車感知信号30aを生成する。
【0156】{2} 当該電車感知可能状態で電車を感
知していない場合に、前記電車不感知信号30bを生成
する。
【0157】前記乗客センサ20の動作を、以下{3}
〜{4}に説明する。 {3} 各乗客センサ20は各々管轄の警戒エリアを持
っており、「進入時警戒態勢機能」において、前記ホー
ムトラック進入信号70aを受けた場合に、前記障害物
感知可能状態となる。さらに当該障害物感知可能状態で
車両に過度に近接する前記危険区域に進入した前記障害
物を感知した場合に、前記障害物感知信号20aを生成
する。
【0158】本実施例では、進入時警戒態勢において、
センサポール13上に設けられた乗客センサ20の発光
部が投光した光線は、図2、図3および図4に示すよう
に、危険区域を通過して、ミラーポール12上に設けら
れた回帰反射板14で反射され、再び危険区域を通過し
て、受光部に入射される。
【0159】これにより、危険区域に乗客または支障物
等の障害物の進入がないこと、つまり障害物感知無しを
検出できる。
【0160】このとき、乗客または支障物等の障害物が
プラットホーム10の側縁に過度に近づいていると、そ
れらによって光線が遮断され、受光部に反射光が入射さ
れないと、「乗客または支障物等の障害物の感知有り」
を意味する障害物感知信号20aを生成する。
【0161】電車感知信号30aおよび障害物感知信号
20aを受けたとき、安全監視制御手段50が、進入時
警戒放送を行う。本実施例では、「白線までお下がり下
さい。」の警戒放送がスピーカより放送される。
【0162】つまり、「進入時警戒態勢機能」を実行す
ることにより、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向
上し、また、コストを低減することができるようにした
プラットホーム10の安全監視システムおよびこれを用
いた安全監視方法を実現することができる。
【0163】また、前記乗降ドア15が閉じて電車が発
進するまでの間に車両に過度に近接する前記危険区域に
進入した前記障害物を感知した場合に、前記障害物感知
信号20aを生成することも可能である(「発進時障害
物検出態勢機能」)。当該「発進時障害物検出態勢機
能」は、乗降を終えて電車の乗降ドア15が閉じると本
態勢が開始される。「発進時障害物検出態勢機能」にお
いて、プラットホーム10の安全監視システムは、電車
の発進時に車両に過度に近接する危険区域に進入した乗
客または支障物等の障害物を感知して、危険な状態にあ
るとその旨の情報を出力して警告するとともに、場合に
より電車の発進行為を拘束(ノッチインを禁止)する。
【0164】{4} 電車が発進してから前記プラット
ホーム10を通過するまでの間に電車に過度に近接する
前記危険区域に進入した前記障害物を感知した場合に、
前記障害物感知信号20aを生成する。
【0165】前記トランスポンダ40は、電車の当該停
止位置への停止時から発進時までの間に前記トランスポ
ンダ車上子41と結合(トランスポンダ結合)して前記
通信を行う。
【0166】電車の前記発進行為の拘束(ノッチインの
禁止)が発生したとき、トランスポンダ40と結合(ト
ランスポンダ結合)した前記トランスポンダ車上子41
を介して、障害物が介在している旨は運転席に通信され
る。
【0167】乗客または支障物等の障害物を取り除いて
障害状態が解消されると前記障害物感知信号20aが解
除されるので、障害物を介在させることなく前記発進行
為を実行する(つまり、発進時障害物検出態勢を解除す
る)ことができる。
【0168】つまり、「発進時障害物検出態勢機能」を
実行することにより、駅員の負担を軽くした上で、安全
性を向上し、また、コストを低減することができるよう
にしたプラットホーム10の安全監視システムおよびこ
れを用いた安全監視方法を実現することができる。
【0169】前記支障灯60は、前記支障灯駆動信号5
0aを受けた場合(「支障灯警戒態勢機能」)に、点灯
することによって前記電車の緊急停止警報60aを発す
る。
【0170】前記安全監視制御手段50における、前記
安全監視の動作を以下{5}〜{9}に説明する。
【0171】{5} 前記電車感知信号30aおよび前
記障害物感知信号20aを受けた場合に、前記進入時警
戒放送を行う。
【0172】前記進入時警戒放送は、前記ホームトラッ
ク進入信号70aを受けてから電車が所定の位置に停止
するまでの間に前記障害物感知信号20aを受けた場合
[判定条件1]に、実行することも可能である。
【0173】前記進入時警戒放送は、最後に前記電車感
知信号30aを生成した前記電車センサ30が所定時間
(停止判定タイマ使用)電車感知状態であった場合[判
定条件2]に、実行することも可能である。
【0174】前記進入時警戒放送は、線路上の前記所定
の位置に設けられたトランスポンダ40と電車に搭載さ
れたトランスポンダ車上子41とが結合(トランスポン
ダ結合)されて通信可能状態になった場合[判定条件
3]に、実行することも可能である。
【0175】前記進入時警戒放送は、電車がプラットホ
ーム10に進入時から所定時間(警戒放送停止タイマ使
用)までの間に前記障害物感知信号20aを受けた場合
[判定条件4]に、実行することも可能である。
【0176】なお、前記進入時警戒放送は、[判定条件
1]、[判定条件2]、[判定条件3]、および[判定
条件4]を複合させて実行することも可能である。
【0177】これにより、駅員の負担を軽くした上で、
安全性を向上し、また、コストを低減することができる
ようにしたプラットホームの安全監視システムおよびこ
れを用いた安全監視方法を実現することができる。
【0178】{6} 前記電車の発進行為の拘束(ノッ
チインの禁止)は、前記乗降ドア15が閉じて電車が発
進したと判定する直前までに前記障害物感知信号20a
を受けた場合(「発進時障害物検出態勢機能」)に、電
車の前記発進行為を拘束(ノッチインを禁止)するため
の前記ノッチイン拘束信号50bを生成することによっ
て実行される。
【0179】{7} 前記緊急停止警報60aは、電車
が発進したと判定してからプラットホーム10を通過す
るまでの間に前記障害物感知信号20aを受けた場合
に、前記支障灯駆動信号50aを生成する(以降、「支
障灯警戒態勢機能」と呼ぶ)。当該「支障灯警戒態勢機
能」は、電車が発進したと判定されると「支障灯警戒態
勢機能」が開始され、電車がプラットホーム10を通過
すると「支障灯警戒態勢機能」が解除される。
【0180】以下に、プラットホーム10の安全監視シ
ステムにおける「支障灯警戒態勢機能」の解除を説明す
る。[通過判定条件1]が成立したとき、「支障灯警戒
態勢機能」は解除される。
【0181】以下の[通過判定条件1]が成立したとき
は、前記安全監視制御手段50が、最後尾の車両が前記
プラットホーム10を通過した判定して、前記障害物の
感知を解除して「支障灯警戒態勢機能」を解除する。
【0182】[通過判定条件1] 電車の進行方向に対
して最先端に設けられた前記電車センサ30が前記電車
感知信号30aを生成した後前記電車不感知信号30b
を生成したとき。
【0183】また、[通過判定条件1]に替えて[通過
判定条件2]用いて、「支障灯警戒態勢機能」を解除す
ることもできる。
【0184】つまり以下の[通過判定条件2]が成立し
たときは、前記安全監視制御手段50が、当該電車セン
サ30の感知エリア(則ち、各乗客センサ20毎の警戒
エリア)を最後尾の車両が通過した判定して、当該電車
センサ30の感知エリア(則ち、各乗客センサ20毎の
警戒エリア)における前記障害物の感知を順次解除して
いくこともできる。
【0185】[通過判定条件2]項 電車の進行方向に
対して後方側に設けられた前記電車センサ30が当該後
方側より順次、前記電車感知信号30aを生成した後前
記電車不感知信号30bを生成したとき。
【0186】前記支障灯60が当該支障灯駆動信号50
aに応じて点灯することによって、電車の運転員に知ら
せることができる。
【0187】つまり、「支障灯警戒態勢機能」を実行す
ることにより、駅員の負担を軽くした上で、安全性を向
上し、また、コストを低減することができるようにした
プラットホーム10の安全監視システムおよびこれを用
いた安全監視方法を実現することができる。
【0188】{8} 電車の前記発進行為は、電車が動
きだし前記トランスポンダ40と前記トランスポンダ車
上子41との前記通信の結合が外れる(トランスポンダ
結合外れ)直前までに前記障害物感知信号20aを受け
なかった場合[発進判定条件1]に、障害物を介在させ
ることなく電車が発進したと判定されたとき([発進時
障害物検出態勢機能の解除条件1])に実行される。同
時に、「発進時障害物検出態勢機能」は解除される。な
お、[発進時障害物検出態勢機能の解除条件1]と[発
進時障害物検出態勢機能の解除条件1]とは複合して用
いることができる。[発進判定条件1]と[発進判定条
件2]とは複合して用いることができる。
【0189】本実施例では、運転席には障害が発生する
とその旨の運転席にランプを設け、該ランプを点灯させ
ることにより、障害物が介在して電車の発進行為の拘束
(ノッチインの禁止)が発生している旨をつたえてい
る。なお、このとき同時に、障害物を感知した旨の放送
を行ってもよい。
【0190】また、電車の前記発進行為は、進行方向に
向かって後方側に設けられた前記電車センサ30が前記
電車感知信号30aを生成した後前記電車不感知信号3
0bを生成した場合[発進判定条件2]に、障害物を介
在させることなく電車が発進したと判定したとき([発
進時障害物検出態勢機能の解除条件2])にも可能であ
る。同時に、「発進時障害物検出態勢機能」は解除され
る。
【0191】{9} 前記電車センサ30および前記乗
客センサ20の「故障診断機能」は、前記ホームトラッ
ク進入信号70aまたは前記ホームトラック抜け信号7
0bに応じて、前記電車センサ30および前記乗客セン
サ20を感知可能状態または感知不可能状態にする前記
センサの作動制御50cを行うことによって実行され
る。
【0192】「故障診断機能」を実行することにより、
駅員の負担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コ
ストを低減することができるようにしたプラットホーム
10の安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方
法を実現することができる。
【0193】さらに、前記安全監視制御手段50におけ
る前記「故障診断機能」の動作{10}〜{12}を説
明する。 {10} 前記センサの作動制御50cは、前記ホーム
トラック進入信号70aを受信してから前記ホームトラ
ック抜け信号70bを受信するまでの間は前記電車セン
サ30を電車感知可能状態にするとともに前記乗客セン
サ20を障害物感知可能状態にし、また、前記ホームト
ラック抜け信号70bを受信してから前記ホームトラッ
ク進入信号70aを受信するまでの間は前記電車センサ
30を電車感知不可能状態にするとともに前記乗客セン
サ20を障害物感知不可能状態にすることによって実行
される。
【0194】前記センサのON制御は、前記ホームトラ
ック進入信号70aを受信した場合に、前記電車センサ
30および前記乗客センサ20の電源を各々ONにして
当該電車センサ30を前記電車感知可能状態にするとと
もに当該乗客センサ20を前記障害物感知可能状態にす
ることによっても実行可能である。
【0195】前記センサのOFF制御は、前記ホームト
ラック抜け信号70bを受信した場合に前記電源を各々
OFFにして当該電車センサ30を前記電車感知不可能
状態にするとともに、当該乗客センサ20を前記障害物
感知不可能状態にすることによっても実行可能である。
【0196】{11} 前記電車センサ30を故障と判
定して使用を除外する前記「故障診断機能」は、前記ホ
ームトラック抜け信号70bを受信してから前記ホーム
トラック進入信号70aを受信するまでの前記電車感知
不可能状態の間に前記電車感知信号30aを受信した場
合に実行される(以降、この「故障診断機能」を電車セ
ンサ30の「A故障診断機能」と呼ぶ)。
【0197】また、前記ホームトラック進入信号70a
を受信して前記電車感知可能状態となった前記電車セン
サ30が前記電車感知信号30aを受信した場合に実行
される(以降、この「故障診断機能」を電車センサ30
の「B故障診断機能」と呼ぶ。
【0198】さらに、前記ホームトラック進入信号70
aを受信してから前記ホームトラック抜け信号70bを
受信するまでの前記電車感知可能状態の間に一度も前記
電車感知信号30aを受信しなかった場合に、前記電車
センサ30を故障と判定して使用を除外する前記「故障
診断機能」を行う(以降、この故障診断を電車センサ3
0の「C故障診断機能」と呼ぶ)。
【0199】{12} 前記乗客センサ20を故障と判
定して使用を除外する前記「故障診断機能」は、前記ホ
ームトラック抜け信号70bを受信してから前記ホーム
トラック進入信号70aを受信するまでの前記障害物感
知不可能状態の間に前記障害物感知信号20aを受信し
た場合に実行される(以降、この「故障診断機能」を乗
客センサ20の「A故障診断機能」と呼ぶ)。
【0200】また、前記ホームトラック進入信号70a
を受信してから前記乗降ドア15が閉じられるまでの前
記障害物感知可能状態の間に前記乗客センサ20が前記
障害物感知信号20aを連続して生成し続けた場合に、
当該乗客センサ20を故障と判定して使用を除外する前
記「故障診断機能」を行う。
【0201】さらに、前記ホームトラック進入信号70
aを受信してから電車の発車までの前記障害物感知可能
状態の間に前記乗客センサ20が前記障害物感知信号2
0aを連続して生成し続けた場合に、当該乗客センサ2
0を故障と判定して使用を除外する前記「故障診断機
能」を行う(以降、この「故障診断機能」をトランスポ
ンダ40設置時の乗客センサ20の「B故障診断機能」
と呼ぶ)。
【0202】また、トランスポンダ40が設けられてい
ないプラットホーム10においては、トランスポンダ4
0設置時の乗客センサ20の「B故障診断機能」に代え
て、前記安全監視制御手段50は、前記ホームトラック
進入信号70aを受信してから電車の発車までの前記障
害物感知可能状態の間に前記障害物感知信号20aを連
続して生成し続けた前記乗客センサ20を故障と判定し
て使用を除外する前記「故障診断機能」を行う(以降、
この「故障診断機能」をトランスポンダ40非設置時の
乗客センサ20の「B故障診断機能」と呼ぶ)。
【0203】本実施例のプラットホーム10の安全監視
システムの稼動状態をLEDランプで表示するための駅
務室表示盤52は、上りと下りの両プラットホーム10
の安全監視システムの稼動状態を表示する。
【0204】以下に、駅務室表示盤52におけるLED
ランプの表示動作を説明する。 ア) 正常ランプ52a(緑)は、常時点灯しており、
軽故障、重故障が発生すると滅灯する。
【0205】イ) 軽故障ランプ52b(黄)は、軽故
障のときに点灯する。
【0206】ウ) 重故障ランプ52c(赤)は、重故
障のときに点灯する。
【0207】また、駅務室表示盤52は警告手段として
のブザー1は軽故障、重故障のいづれかが点灯した時に
鳴動し、ブザー2は支障動作の点灯条件のときに鳴動す
る。
【0208】以下に、支障灯操作手段61におけるの表
示動作を説明する。障害位置表示ランプ61aは各乗降
ドア15毎に設定された障害物の発生乗降ドア番号を表
示する。障害位置表示ランプ61aは、支障灯警戒態勢
のときに、障害物がある乗降ドア15の位置{1}〜
{9}に対応してを点灯する。
【0209】乗降ドア番号{1}〜{9}、電車センサ
番号{1}〜{9}、および乗客センサ番号{1}〜
{9}は、図2に示すように、運用上、上り(則ち、進
行方向)から下り方向に向かって{1}〜{9}と番付
されている。乗降ドア番号、電車センサ番号、および乗
客センサ番号は対応づけられている。例えば、本実施例
では、乗降ドア番号{i}と電車センサ番号{i}と乗
客センサ番号{i}が対応づけられている。ただし、i
=1〜9。
【0210】非常SW61cは、押下すると、支障灯操
作手段61の所定のランプが点灯する。該点灯したラン
プは第一復帰スイッチ61bを押下することによって滅
灯する。
【0211】第一復帰スイッチ61bは、電車の緊急停
止警報60a状態を復帰させる。障害乗降ドア15の位
置を知り乗客または支障物等の障害物を取り除いた後、
安全を確認して第一復帰スイッチ61bを押下すること
によって支障灯60を復帰させることができる。
【0212】また、第一復帰スイッチ61bは、「発進
時障害物検出態勢機能」時または「支障灯起動態勢機
能」下で支障灯動作状態の場合であって、第一復帰スイ
ッチ61bが押下されたにもかかわらず乗客センサ20
が「感知有り」のままのときに、当該乗客センサ20を
故障と判定し、プラットホーム10の安全監視システム
から切り離すことにも用いることができる。
【0213】非常スイッチ(非常SW61c)は、押下
すると、支障灯操作手段61のランプが点灯する。点灯
したランプは非常スイッチ(非常SW61c)を押下し
た支障灯操作手段61の第一復帰スイッチ61bを押下
することによって滅灯する。
【0214】以下に、センサ操作手段62の動作を説明
する。センサ操作手段62は、各乗降ドア15毎に障害
物の発生箇所{1}〜{9}の表示とセンサ(電車セン
サ30、乗客センサ20)の重故障表示とをおこなう。
【0215】センサ操作手段62の表示ランプ62a
は、電車の乗降ドア15毎に障害物がある位置{1}〜
{9}に応じて点灯し、センサ重故障が発生したセンサ
の位置を点滅動作で表示するものである。
【0216】センサ操作手段62の液晶表示ユニット6
2bは、センサのモニタリング状況を表示する。以下、
モニタリングの表示動作をア)〜オ)に示す。
【0217】ア) センサのオンライン(ON状態)、
オフライン(OFF状態)のモニタリングの表示 各センサのオンライン(ON状態)、オフライン(OF
F状態)の現在状況を通常表示する。本実施例では、正
常は数字「0」、他はオフライン(OFF状態)理由を
表示する。
【0218】イ) センサ動作状況のモニタリングの表
示 センサ動作状況と同一の表示形式(表示フォーマット)
でセンサの動作状態を監視(モニタリング)するもので
ある。
【0219】ウ) 入力信号状況のモニタリングの表示 センサの入力信号のON/OFF(作動)状態をモニタ
リングする。
【0220】エ) 出力信号状況のモニタリングの表示 センサの出力信号のON/OFF(作動)状態をモニタ
リングする。
【0221】オ) 障害履歴状況のモニタリングの表示 過去1000件以上のメモリ上の障害履歴データを4件
毎に表示する。なお、障害履歴データはメモリカード
(ICカード)62cに記録するとともに、液晶表示ユ
ニット62bに表示する。
【0222】センサ操作手段62の電源等モニタランプ
部62dの表示動作を以下、ア)〜ウ)に示す。
【0223】ア)5V電源ランプは、制御電源(DC5
V)の供給の状態を表示するモニタランプ。常時点灯。
【0224】イ)12V電源ランプは、センサ電源(D
C12V)の状態を表示するモニタランプ。常時点灯。
【0225】ウ)24V電源ランプは、DIO用電源
(DC24V)の供給の状態を表示するモニタランプ。
常時点灯。
【0226】センサ操作手段62の故障等モニタランプ
部62eの表示動作を以下、ア)〜カ)に示す。
【0227】ア)CPU異常ランプは、CPU停止で点
灯する。
【0228】イ)メモリ異常ランプは、メモリ診断時メ
モリ異常で点灯する。
【0229】ウ)時計異常ランプは、プラットホーム1
0の安全監視システム時計異常時点灯する。
【0230】エ)メモリバッテリー低下ランプは、メモ
リ、時計のバックアップ用のバッテリー低下時に点灯す
る。
【0231】オ)メモリカード(ICカード)62c異
常ランプは、データを書き込めない、またはメモリカー
ド(ICカード)未挿入時に点灯する。
【0232】カ)メモリオーバーフローランプは、メモ
リカード(ICカード)62cにデータを書き込む余裕
がなくなると点灯する。
【0233】センサ操作手段62の第二復帰スイッチ6
2fは、電車の緊急停止警報60a状態を復帰させる。
障害乗降ドア15の位置を知り乗客または支障物等の障
害物を取り除いた後、安全を確認して第二復帰スイッチ
62fを押下することによって支障灯60を復帰させる
ことができる。
【0234】また、第二復帰スイッチ62fは、「発進
時障害物検出態勢機能」時または「支障灯起動態勢機
能」下で支障灯動作状態ときであって、第二復帰スイッ
チ62fが押下されたにもかかわらず乗客センサ20が
「感知有り」のままの場合に、当該乗客センサ20を故
障と判定し、プラットホーム10の安全監視システムか
ら切り離すことにも用いることができる。
【0235】以上説明したように、本実施例によれば、
駅員の負担を軽くした上で、安全性を向上し、また、コ
ストを低減することができるようにしたプラットホーム
10の安全監視システムおよびこれを用いた安全監視方
法を実現することができる。
【0236】
【発明の効果】本発明にかかるプラットホームの安全監
視システムおよびこれを用いた安全監視方法によれば、
車両の進入時または発進時に乗客などを感知して、危険
な状態にあるとその旨の情報を出力して警告するととも
に、場合により車両の停止を促すことができ、駅員の負
担を軽くした上に、安全性を向上し、また、コストを低
減することができるプラットホーム安全監視システムお
よびこれを用いた安全監視方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全
監視システムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全
監視システムの平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すプラットホームの安全
監視システムの拡大図である。
【図4】本発明の一実施例を示す一対のポール部材にお
ける乗客センサの設置図である。
【図5】本発明の一実施例を示すポール部材(センサポ
ール)における電車センサの設置図である。
【符号の説明】
10…プラットホーム 20…乗客センサ 20a…障害物感知信号 30…電車センサ 30a…電車感知信号 30b…電車不感知信号 40…トランスポンダ 41…トランスポンダ車上子 50…安全監視制御手段 50a…支障灯駆動信号 50b…ノッチイン拘束信号 50c…作動制御 60…支障灯 60a…電車の緊急停止警報 70…ホームトラック回路 70a…ホームトラック進入信号 70b…ホームトラック抜け信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01V 8/20 G01V 9/04 P (56)参考文献 特開 平3−90471(JP,A) 特開 昭64−85869(JP,A) 特開 昭54−95405(JP,A) 特開 平5−8731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 1/00 - 29/32 B61B 1/02 G01V 8/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の進入時または発進時に車両に過度に
    近接する危険区域に進入した乗客または支障物等の障害
    物を感知して、危険な状態にあるとその旨の情報を出力
    して警告するとともに、場合により車両の停止を促すよ
    うにしたプラットホームの安全監視システムであって、 電車がホームトラックへ進入した場合にはホームトラッ
    ク進入信号を生成し、電車がホームトラックを過ぎた場
    合にホームトラック抜け信号を生成するホームトラック
    回路と、 プラットホーム上に所定数設置され、前記ホームトラッ
    ク進入信号を受けた場合に電車感知可能状態となるとと
    もに、当該電車感知可能状態で電車を感知した場合に電
    車感知信号を生成し電車を感知していない場合に電車不
    感知信号を生成する電車センサと、 電車への乗降に対応してプラットホーム上の乗降ドアの
    前に所定数設置され、前記ホームトラック進入信号を受
    けた場合に障害物感知可能状態となり、当該障害物感知
    可能状態で車両に過度に近接する前記危険区域に進入し
    た前記障害物を感知した場合にまたは電車の乗降ドアが
    閉じて電車が発進するまでの間に車両に過度に近接する
    前記危険区域に進入した前記障害物を感知した場合に障
    害物感知信号を生成し、電車が発進してからプラットホ
    ームを通過するまでの間に電車に過度に近接する前記危
    険区域に進入した前記障害物を感知した場合に障害物感
    知信号を生成する乗客センサと、 電車に搭載されたトランスポンダ車上子と、 プラットホーム内の所定の停止位置に設けられ、電車の
    当該停止位置への停止時から発進時までの間に前記トラ
    ンスポンダ車上子と結合して通信を行うトランスポンダ
    と、 前記電車感知信号および前記障害物感知信号を受けた場
    合に進入時警戒放送を行い、電車の乗降ドアが閉じて電
    車が発進したと判定する直前までに前記障害物感知信号
    を受けた場合に電車の前記発進行為を拘束するためのノ
    ッチイン拘束信号を生成するとともに電車の当該発進行
    為を拘束し、電車が発進したと判定してからプラットホ
    ームを通過するまでの間に前記障害物感知信号を受けた
    場合に電車の運転員に当該電車の緊急停止警報を知らせ
    るための支障灯駆動信号を生成し、電車が動きだし前記
    トランスポンダと前記トランスポンダ車上子との通信の
    結合が外れる直前までに前記障害物感知信号を受けなか
    った場合にまたは進行方向に向かって後方側に設けられ
    た前記電車センサが前記電車感知信号を生成した後前記
    電車不感知信号を生成した場合に障害物を介在させるこ
    となく電車が発進したと判定して電車の前記発進行為を
    促し、前記ホームトラック進入信号または前記ホームト
    ラック抜け信号に応じて前記電車センサおよび前記乗客
    センサを感知可能状態または感知不可能状態にするセン
    サの作動制御を行うとともに前記電車センサおよび前記
    乗客センサの故障診断を行う安全監視制御手段と、 前記支障灯駆動信号を受けた場合に、点灯することによ
    って前記電車の緊急停止警報を発する表示器である支障
    灯と、 を備えて成ることを特徴とするプラットホームの安全監
    視システム。
  2. 【請求項2】前記安全監視制御手段は、前記ホームトラ
    ック進入信号を受けてから電車が所定の位置に停止する
    までの間に前記障害物感知信号を受けた場合に、最後に
    前記電車感知信号を生成した前記電車センサが所定時間
    電車感知状態であった場合に、線路上の前記所定の位置
    に設けられたトランスポンダと電車に搭載されたトラン
    スポンダ車上子41とが結合されて通信可能状態になっ
    た場合に、または電車がプラットホームに進入時から所
    定時間までの間に前記障害物感知信号を受けた場合に、
    前記進入時警戒放送を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載のプラットホームの安
    全監視システム。
  3. 【請求項3】前記安全監視制御手段は、前記ホームトラ
    ック進入信号を受信してから前記ホームトラック抜け信
    号を受信するまでの間は前記電車センサを電車感知可能
    状態にするとともに前記乗客センサを障害物感知可能状
    態にし、前記ホームトラック抜け信号を受信してから前
    記ホームトラック進入信号を受信するまでの間は前記電
    車センサを電車感知不可能状態にするとともに前記乗客
    センサを障害物感知不可能状態にするセンサの作動制御
    を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載のプラットホームの安
    全監視システム。
  4. 【請求項4】前記安全監視制御手段は、前記ホームトラ
    ック進入信号を受信した場合に前記電車センサおよび前
    記乗客センサの電源を各々ONにして当該電車センサを
    前記電車感知可能状態にするとともに当該乗客センサを
    前記障害物感知可能状態にし、前記ホームトラック抜け
    信号を受信した場合に前記電源を各々OFFにして当該
    電車センサを前記電車感知不可能状態にするとともに当
    該乗客センサを前記障害物感知不可能状態にする前記セ
    ンサの作動制御を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載のプラットホームの安
    全監視システム。
  5. 【請求項5】前記安全監視制御手段は、前記ホームトラ
    ック抜け信号を受信してから前記ホームトラック進入信
    号を受信するまでの前記電車感知不可能状態の間に前記
    電車感知信号を受信した場合もしくは前記ホームトラッ
    ク進入信号を受信して前記電車感知可能状態となった前
    記電車センサが前記電車感知信号を受信した場合に当該
    電車感知信号を生成した電車センサを故障と判定して使
    用を除外する前記故障診断を行う、または前記ホームト
    ラック進入信号を受信してから前記ホームトラック抜け
    信号を受信するまでの前記電車感知可能状態の間に一度
    も前記電車感知信号を受信しなかった場合に当該電車セ
    ンサを故障と判定して使用を除外する前記故障診断を行
    う、 ことを特徴とする請求項1,3、または4に記載のプラ
    ットホームの安全監視システム。
  6. 【請求項6】前記安全監視制御手段は、前記ホームトラ
    ック抜け信号を受信してから前記ホームトラック進入信
    号を受信するまでの前記障害物感知不可能状態の間に前
    記障害物感知信号を受信した場合に当該障害物感知信号
    を生成した乗客センサを故障と判定して使用を除外する
    前記故障診断を行う、前記ホームトラック進入信号を受
    信してから前記乗降ドアが閉じられるまでの前記障害物
    感知可能状態の間に前記乗客センサが前記障害物感知信
    号を連続して生成し続けた場合に当該乗客センサを故障
    と判定して使用を除外する前記故障診断を行う、または
    前記ホームトラック進入信号を受信してから電車の発車
    までの前記障害物感知可能状態の間に前記乗客センサが
    前記障害物感知信号を連続して生成し続けた場合に当該
    乗客センサを故障と判定して使用を除外する前記故障診
    断を行う、 ことを特徴とする請求項1,3、または4に記載のプラ
    ットホームの安全監視システム。
  7. 【請求項7】前記ホームトラック回路は、電車が前記ホ
    ームトラックへ進入した場合に前記ホームトラック進入
    信号を生成し、また電車が前記ホームトラックを過ぎた
    場合に前記ホームトラック抜け信号を生成し、 前記電車センサは、前記ホームトラック進入信号を受け
    た場合に前記電車感知可能状態となるとともに、当該電
    車感知可能状態で電車を感知した場合に前記電車感知信
    号を生成し電車を感知していない場合に前記電車不感知
    信号を生成し、 前記乗客センサは、前記ホームトラック進入信号を受け
    た場合に前記障害物感知可能状態となり、当該障害物感
    知可能状態で車両に過度に近接する前記危険区域に進入
    した前記障害物を感知した場合にまたは前記乗降ドアが
    閉じて電車が発進するまでの間に車両に過度に近接する
    前記危険区域に進入した前記障害物を感知した場合に前
    記障害物感知信号を生成し、電車が発進してから前記プ
    ラットホームを通過するまでの間に電車に過度に近接す
    る前記危険区域に進入した前記障害物を感知した場合に
    前記障害物感知信号を生成し、 前記トランスポンダは、電車の当該停止位置への停止時
    から発進時までの間に前記トランスポンダ車上子と結合
    して前記通信を行い、 前記安全監視制御手段は、前記電車感知信号および前記
    障害物感知信号を受けた場合に前記進入時警戒放送を行
    い、前記乗降ドアが閉じて電車が発進したと判定する直
    前までに前記障害物感知信号を受けた場合に電車の前記
    発進行為を拘束するための前記ノッチイン拘束信号を生
    成するとともに当該電車の発進行為を拘束し、電車が発
    進したと判定してからプラットホームを通過するまでの
    間に前記障害物感知信号を受けた場合に電車の運転員に
    当該電車の前記緊急停止警報を知らせるための前記支障
    灯駆動信号を生成し、電車が動きだし前記トランスポン
    ダと前記トランスポンダ車上子との前記通信の結合が外
    れる直前までに前記障害物感知信号を受けなかった場合
    にまたは進行方向に向かって後方側に設けられた前記電
    車センサが前記電車感知信号を生成した後前記電車不感
    知信号を生成した場合に障害物を介在させることなく電
    車が発進したと判定して電車の前記発進行為を促し、前
    記ホームトラック進入信号または前記ホームトラック抜
    け信号に応じて前記電車センサおよび前記乗客センサを
    感知可能状態または感知不可能状態にする前記センサの
    作動制御を行うとともに前記電車センサおよび前記乗客
    センサの故障診断を行い、 前記支障灯は、前記支障灯駆動信号を受けた場合に、点
    灯することによって前記電車の緊急停止警報を発する、 ことを特徴とする請求項1に記載のプラットホームの安
    全監視システムを用いた安全監視方法。
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