JPH08119017A - 車両用シートのサスペンション装置 - Google Patents
車両用シートのサスペンション装置Info
- Publication number
- JPH08119017A JPH08119017A JP7116086A JP11608695A JPH08119017A JP H08119017 A JPH08119017 A JP H08119017A JP 7116086 A JP7116086 A JP 7116086A JP 11608695 A JP11608695 A JP 11608695A JP H08119017 A JPH08119017 A JP H08119017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- link
- cylinder
- elastic body
- inner cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
ション装置を実現すること。 【構成】内筒6aと外筒6cとの間にゴム状弾性体6b
を充填したゴムダンパーユニット6をリンク機構5
(4)の交差部に軸方向に取付ける。外筒底部を内側の
リンクバー5b(4b)の交差部に、内筒6aを内側の
リンクバー5b(4b)の交差部を挿通して外側のリン
クバー5a(4a)の交差部にその底部をそれぞれ固定
し、外筒6cと内筒6aとが互いに反対の円周方向に回
動したとき、ゴム状弾性体6bに捩れ弾性が発生し、そ
れがサスペンションの作用をするように構成される。
Description
バスなどの車両用シートを支持する車両用シートのサス
ペンション装置に関する。
置として、図21に示すように、ロアフレーム10の前
端とアッパーフレーム11の前端間に、ピストンシリン
ダーにコイルバネ12aを外装した衝撃吸収機構12を
取付け、アッパーフレーム11を一対のリンク機構1
3,13によって支持したものが知られている。
ンション装置は、図示のように、衝撃吸収機構12を取
付けるために、アッパーフレーム11の前端を上方にく
字状に屈曲形成しなければならない。したがって、車内
のヘッドクリアランスを稼ぐため、薄型のフレームを設
計しようとしても、サスペンション部分の厚みが妨げと
なる。しかも、ストレートフレームと比較すると、アッ
パーフレーム11の前端がく字状に屈曲され、両フレー
ムにサスペンション取付用台座部10a,11aが形成
されている分、フレーム重量が大きく、車体の軽量化の
妨げとなる。また、ピストンシリンダーとコイルバネと
を組合せた衝撃吸収機構12は、重量も大きくコストも
かかる。
つ軽量でコストのかからないサスペンション装置を実現
することにある。
の、この発明の第1の構成とは、ロアフレームと、この
ロアフレームの上方に配され且つ車両用シートを支持す
るアッパーフレームとを備え、前記ロアフレームに対し
アッパーフレームを、内側及び外側リンクバーを交差し
て形成したリンク機構により上下動可能に支持してなる
車両用シートのサスペンション装置において、内側及び
外側リンクバーの交差部間を又は一端側間をゴム状弾性
体で直接に又は間接に連設することにある。また第2の
構成として、前記内側及び外側リンクバーにおける一方
の交差部に内筒を且つ前記他方のリンクバーの交差部の
両側に外筒をそれぞれ固定するとともに、その外筒と内
筒との間をゴム状弾性体で連設するゴムダンパーを備
え、前記外筒と内筒とが互いに反対の円周方向に回動可
能とすることがよい。
ユニットを、外側及び内側リンクバーの片側に配置し、
その外筒を固定した他方のリンクバーの交差部を貫通し
て同じ側へ突出する内筒を一方のリンクバーに固定する
とともに、その内筒と外筒との間にゴム状弾性体を充填
したことが望ましい。また第4の構成として、前記ゴム
ダンパーユニットを、外側及び内側リンクバー間に配置
し、その外筒を前記リンク機構の一方のリンクバーに且
つ反対側に突出する内筒を他方のリンクバーにそれぞれ
固定するとともに、その内筒と外筒との間にゴム状弾性
体を充填したことが望ましい。
ムにかかる荷重をリンク機構の内側及び外側リンクバー
の交差部間を又は一端側間を直接に又は間接に連設した
ゴム状弾性体によって吸収し、荷重の衝撃もゴム状弾性
体の弾性により緩衝することができるため、アッパーフ
レーム前端とロアフレーム前端との間に衝撃吸収機構を
設ける必要がない。したがって、アッパーフレーム及び
ロアフレームの前端をストレートに形成することができ
るため、フレームの全高を低くすることができる。ま
た、ストレートになる分、フレーム重量が軽減される
し、コストも低減することができる。
ニットを構成する外筒はリンク機構の一方のリンクバー
の交差部に、内筒は他方のリンクバーの交差部にそれぞ
れ固定されているため、アッパーフレームに荷重がかか
り、リンク機構が収縮すると、前記外筒と内筒は互いに
反対の円周方向に回動する。このとき、その回動力は、
外筒と内筒との間に連設されたゴム状弾性体と各筒間と
により制限を受ける。すなわち、ゴム状弾性体の外周部
分と内周部分はそれぞれ反対の円周方向へ移動し、その
捩れ、剪断、圧縮及び引張による弾性力が外筒と内筒を
元の位置へ回動させようとするため、外筒と内筒の回動
力が制限を受けるのである。また、外筒の上部がゴム状
弾性体を中心軸に対して鉛直方向に加圧する力と、内筒
の下部がゴム状弾性体を中心軸に対して鉛直方向に加圧
する力は、それぞれゴム状弾性体の弾性力によって吸収
される。一方、アッパーフレームにかかっていた荷重が
減少すると、ゴム状弾性体の前記弾性力によって外筒及
び内筒は始めの位置へ回動するため、リンク機構が伸長
作動する。
トの内筒と外筒との間にゴム状弾性体を充填した構成に
より、均等に外筒と内筒が互いに反対方向へ回動するこ
とにより発生するゴム状弾性部材の捩じれ弾性力などに
より、アッパーフレームにかかる荷重を吸収することが
できる。そして、第3の構成によりゴムダンパーユニッ
トを外側及び内側リンクバーの片側に配置することによ
り、リンク機構の伸縮作動時に外側及び内側リンクバー
のねじれが少ない。また、第4の構成によりゴムダンパ
ーユニットを外側及び内側リンクバー間に配置すること
により、外側及び内側リンクバーの間隔が等しくなりア
ッパーフレームにかかる荷重を均等に吸収できる。
明する。図1は、この発明にかかる車両用シートのサス
ペンション装置(以下、サスペンション装置と略称す
る)の外観斜視説明図、図2は平面説明図、図3は正面
説明図、図4は右側面説明図である。サスペンション装
置1は、ロアフレーム3上にアッパーフレーム2を一対
のリンク機構4,5によって上下動可能に支持して構成
される。アッパーフレーム2は、前端ビーム2a及び後
端ビーム2bと、断面コ字状の右レール2c及び左レー
ル2dとを枠状に組んで構成され、ロアフレーム3は、
前端ビーム3a及び後端ビーム3bと、断面コ字状の右
レール3c及び左レール3dとを枠状に組んで構成され
ている。リンク機構4は、外側のリンクバー4aと内側
のリンクバー4bを、リンク機構5は外側のリンクバー
5aと内側のリンクバー5bをそれぞれ中央部で交差さ
せ、それぞれ伸縮自在に構成されている。外側のリンク
バー4aと5aの前端ビーム2a側の先端間には連結バ
ー2eが、後端ビーム2b側の先端間には連結バー2f
がそれぞれ挿通されている。また、内側のリンクバー4
bと5bの前端ビーム3a側の先端間には連結バー3e
が、後端ビーム3b側の先端間には連結バー3fがそれ
ぞれ挿通されている。連結バー2eの両端にはローラー
4c,5cが、連結バー3eの両端にはローラー4d,
5dがそれぞれ軸支され、それぞれリンク機構の伸縮に
応じてレール内を前後に移動するようになっている。連
結バー2fはアッパーフレーム2の左右のレール2d,
2cの後端部に、連結バー3fはロアフレーム3の左右
のレール3d,3cの後端部にそれぞれ軸支されてい
る。そして、各リンク機構4,5は、交差部の軸方向に
取付けられたゴムダンパーユニット6により、それぞれ
軸支されている。9はシートハイト調整機構である。
図9に基づいて説明する。ゴムダンパーユニット6は、
金属製で円柱形状の内筒6aと、その内筒6aと中心軸
を共有する外筒6cとの間にゴム状弾性体6bを充填し
て形成されている。ゴム状弾性体6bの材料としては、
耐候性を有するBS(ブタジエン−スチレン)製の硬質
ゴムが好適に用いられ、内筒6aと外筒6cとの間に圧
入される。圧入されたゴムは、内筒6aの外面及び外筒
6cの内面と加硫接着される。このように、ゴム状弾性
体6bは、内筒6aの外面及び外筒6cの内面に強固に
接着し、内筒6aと外筒6cとが互いに反対の円周方向
に所定角度回動しても、その捩れ応力によって接着面が
剥離しないようになっている。また、ゴム状弾性体6b
は、外筒6cが半径方向、つまり中心軸に向かう方向に
加圧されても、弾性によりその加圧力を吸収することが
できる。
図2の平面説明図に示すように、各リンク機構4,5の
交差部に、その交差部の中心軸と内筒及び外筒の中心軸
とを一致させて取付けられる。片側のリンク機構4の交
差部を部分拡大した説明図である図6に示すように、外
筒6cには底部にフランジ部6d1を形成した金属製の
ブラケット6dが被せられ、そのフランジ部6d1を内
側のリンクバー4b(5b)にボルトナット7,7で固
定している。なお、外筒6cはブラケット6dとの境界
周縁を溶着することにより、ブラケット6dと一体化さ
れている。内筒6aの内面にはボルト螺挿用の雌ネジが
切られており、ボルト6eが外側のリンクバー4a(5
a)の交差部外側から内側のリンクバーの交差部を貫通
して内筒6aに螺挿されている。そして、内筒先端にお
いてワッシャー6gを介してナット6fを締結して外側
のリンクバー4a(5a)に固定されている。また、ボ
ルト6eは外側のリンクバー4a(5a)の表面に取付
けられた回転止め部材6hにより空転が防止されてい
る。
について説明する。図4はサスペンション装置の右側面
説明図であって、リンク機構が上限まで伸長した状態を
示し、図5はリンク機構が下限まで収縮した状態を示
す。アッパーフレーム2に取付けられたシート8に荷重
がかかると、その荷重はリンク機構4,5にかかり、ロ
ーラー4c,4d,5c,5dがそれぞれのレール内を
フレーム前端側へ回転しながら移動し、その移動に伴っ
て連結バー2e,3eを先端に挿通するリンク機構4,
5が収縮作動する。このリンク機構の収縮作動により、
内側のリンクバー5b(4b)に固定されたゴムダンパ
ーユニット6の外筒6cは図面時計方向へ回動し、外側
のリンクバー5a(4a)に固定された内筒6aは反時
計方向へ回動する。このとき、ゴム状弾性体6bの外筒
内面と結合した外周部は外筒の回動方向へ回動しようと
し、内筒外面と結合した内周部は内筒の回動方向へ回動
しようとする。つまり、ゴム状弾性体6bの外周部と内
周部とが、それぞれ反対方向へ回動しようとするため、
ゴム状弾性体6bが円周方向に捩れ、その捩れ弾性力に
よって、外筒6cと内筒6aの回動力が制限を受け、そ
の制限力がサスペンションの作用をする。また、ゴム状
弾性体6bには前記円周方向に作用する力の他、中心軸
に向かって作用する力、すなわち、外筒内面がゴム状弾
性体6bを内筒外面に押さえ付ける力と、内筒外面がゴ
ム状弾性体6bを外筒内面に押さえ付ける力とが作用す
るが、これら各力もゴム状弾性体6bの弾性によって吸
収される。そして、荷重が上方へ移動するとゴム状弾性
体6bの捩れ弾性力により内筒6a及び外筒6cは元の
位置へ回動しようとし、リンク機構4,5が伸長作動を
開始する。
ンパーユニット6がサスペンションの働きをするため、
アッパーフレーム2の前端ビーム2aとロアフレーム3
の前端ビーム3aとの間に衝撃吸収機構を設ける必要が
なくなる。したがって、ビーム2a,3aを後端のビー
ム2b,3bと同様に直線状に形成することができるた
め、サスペンション装置を薄型に構成することができ
る。しかも、前端ビームの屈曲部とサスペンション取付
用台座部がない分軽量になるし、前後同じビームを使用
することができるため、材料費の低減を図ることができ
る。なお、リンク機構及びゴムダンパーユニットの配置
について、上記実施例1では、ゴムダンパーユニット
を、外側及び内側リンクバーの片側である内側に配置
し、その外筒を固定した内側リンクバーの交差部に設け
た挿通孔を貫通して、外筒が固定された同じ側へ突出す
る内筒を外側リンクバーに固定しているが、変更実施例
として、実施例1より内側に寄せたリンク機構の外側に
ゴムダンパーユニットを配置し、その外筒を固定した外
側リンクバーの交差部を貫通して同じ側へ突出する内筒
を内側リンクバーに固定することもできる。
のような外側及び内側リンクバーの片側ではなくそれら
の間に配置し、その外筒を前記リンク機構の一方のリン
クバーに且つ反対側に突出する内筒を他方のリンクバー
にそれぞれ固定するものである。つまり、図7に示すよ
うにゴムダンパーユニット6を外側のリンクバー4aと
内側のリンクバー4bとの間に配し、外筒6cと一体化
されたブラケット6dを内側のリンクバー4bに固定
し、内筒6aと一体化されたボルト6eを外側のリンク
バー4aに固定しても、前記実施例のサスペンション装
置と同じサスペンション効果を奏することができる。な
お、ゴムダンパーの取付向きを反対にしてブラケット6
dを外側のリンクバー4aに、ボルト6eを内側のリン
クバー4bにそれぞれ固定してもよい。また、図2の相
対向するゴムダンパー6間をボルト6e又は内筒6aで
連結する構造でもよい。
ンクバーに溶接して固定してもよいが、図8に示すよう
にブラケット6dのフランジ部に、内側のリンクバー4
bを挾持することができる断面コ字状のクランプ部6d
2を形成し、クランプ部6d2とリンクバー4bとを熔
着、または接着して取付けることもできる。また、内筒
を外側のリンクバーから突出する長さに形成し、その突
出した部分の周面にねじを切って、それにナットを締結
してもよい。
以外のものでも、サスペンションとしての特性及び耐久
性を有するものであれば適用することができる。
との間にゴム状弾性体を充填しているが、その外筒と内
筒との間に全体的にではなく部分的にゴム状弾性体で連
設するゴムダンパーユニットであってもよい。図10の
(a)はゴムダンパーユニット6の斜視図であり、
(b)はその中央付近の横断面図である。ゴムダンパー
ユニット6は、金属製で円柱形状の内筒6aと、その内
筒6aと中心軸を共有する角柱形状の外筒6cとを備え
る。内筒6aは直径方向に係合板部6a1を突設し、係
合板部6a1と、係合板部6a1が回動する方向(矢
印)である外筒6cの内側対面6c1との間にゴム状弾
性体6bを連設している。ゴム状弾性体6bは、内筒6
aの外面及び外筒6cの内面全体に強固に接着し、内筒
6aと外筒6cとが互いに反対の円周方向に所定角度回
動して係合板部6a1と外筒6cの内側対面とにゴム状
弾性体6bが圧縮されても、周囲の接着面がその捩れ応
力によって剥離しないようになっている。内筒6a先端
には外側リンクバーにナットで固定できるようにねじ部
6a2、係合部6a3及び内側リンクバーを貫通する延
設部6a4が設けられている。また、外筒6cの前記ね
じ部6a2と同じ側の一端には内側リンクバーにボルト
ナットで固定するためのフランジ部6d1が一体に形成
されている。図11は、図10のゴムダンパーユニット
6を取り付けたサスペンション装置の外観斜視説明図で
ある。図1と同じ部材の説明は省略する。ゴムダンパー
ユニット6は、各リンク機構4,5の交差部の中心軸と
内筒及び外筒の中心軸とを一致させるようにリンク機構
4,5の内側に配置され、その外筒6cのフランジ部6
d1が内側リンクバー4b(5b)にボルトナットで固
定されている。図12は、片側のリンク機構4とゴムダ
ンパーユニット6の平面図である。内側リンクバー4b
にボルトナット7で固定されているゴムダンパーユニッ
トの内筒6aの延設部6a4は内側リンクバー4bの交
差部に設けた挿通孔を貫通し、係合部6a3が外側のリ
ンクバー4aに空転防止のために嵌挿され、ねじ部6a
2は外側リンクバー4aの表面でナットにより締結され
る。図13は、図12の矢印方向から見たゴムダンパー
ユニット6の説明図であって、(a)はリンク機構が上
限まで伸長した状態を示し、(b)はリンク機構が下限
まで収縮した状態を示す。ゴムダンパーユニット6の外
筒6cは内側リンクバー4bに固定され図面時計方向へ
回動し、外側リンクバー4aに固定された内筒6a及び
係合板部6a1は反時計方向へ回動する。このとき、係
合板部6a1と内側対面6c1とが接近し、ゴム状弾性
体6bが(b)のように圧縮を受け、その圧縮された弾
性力によって、外筒6cと内筒6aの回動力が制限を受
け、その制限力がサスペンションの作用をする。また、
ゴム状弾性体6bは内筒6aの中心軸に対し対称的に設
けられているから、回動方向に作用する力の他、中心軸
に向かって作用する力、すなわち、外筒内面がゴム状弾
性体6bを内筒外面に押さえ付ける力と、内筒外面がゴ
ム状弾性体6bを外筒内面に押さえ付ける力とが作用す
る各力もゴム状弾性体6bの弾性によって吸収される。
そして、荷重が上方へ移動するとゴム状弾性体6bの圧
縮弾性力により内筒6a及び外筒6cは元の位置へ回動
しようとし、リンク機構4,5が伸長作動を開始する。
との間にゴム状弾性体を連設する位置について、上記実
施例3では、内筒6aの直径方向に突設した係合板部6
a1と、係合板部6a1が回動する方向である外筒6c
の内側対面6c1との間にゴム状弾性体6bを連設し、
その圧縮弾性力を利用するが、図14のように内筒6の
両側の係合板部6a1と内側対面6c1との間をゴム状
弾性体6bで連設する場合や、図15のように係合板部
6a1を設けず直接に内筒6aと外筒6cの内側対面6
c1との間にゴム状弾性体6bを連設する場合は、充填
形ゴムダンパーユニットと同様な捩れ弾性力又は剪断弾
性力を利用できる。また、図16のように係合板部6a
1と、係合板部6a1が回動する方向(矢印)の反対側
で外筒6cの内側対面6c2との間にゴム状弾性体6b
を連設すると、張力による弾性力を利用できる。
ユニット8の配置について、上記実施例3ではゴムダン
パーユニット6を、リンク機構4,5の片側である内側
に配置し、外側リンクバー4a,5aに、その外筒6c
を固定した内側リンクバー4b,5bの交差部を貫通し
て同じ側へ突出する内筒6aを固定しているが、前記実
施例1の変更例と同様に、実施例1より内側に寄せたリ
ンク機構の外側にゴムダンパーユニットを配置し、その
外筒を固定した外側リンクバーの交差部を貫通して同じ
側へ突出する内筒を内側リンクバーに固定する変更実施
例がある。また図17に示すようにゴムダンパーユニッ
ト6を、外側リンクバー4a,5a及び内側リンクバー
4b,5b間に配置し、その外筒6cのフランジ部6d
1を内側リンクバー4b,5bに且つ反対側に突出する
内筒6aを外側リンクバー4a,5aにそれぞれ固定す
る場合、及びゴムダンパーユニット6を反対向きに取付
けフランジ部6d1を外側リンクバー4a,5aに且つ
反対側に突出する内筒6aを内側リンクバー4b,5b
にそれぞれ固定する場合の変更実施例がある。
の交差部に内筒を且つ前記他方のリンクバーの交差部の
両側に外筒をそれぞれ固定するとともに、その外筒と内
筒との間をゴム状弾性体で連設するゴムダンパーを備
え、内側及び外側リンクバーの交差部間をゴム状弾性体
で間接に、つまり内筒及び外筒を介して連設する車両用
シートのサスペンション装置であって、リンクバーの交
差部に対して近接する両側で両リンクバーをゴム状弾性
体で連設するサスペンション装置であるのに対し、実施
例4は両リンクバーの交差部より離れた一端側間をゴム
状弾性体で直接に連設するサスペンション装置であり、
連設位置が交差軸より離れているから少なくとも片側で
十分にダンパーの機能を発揮する。図18は、サスペン
ション装置の外観斜視説明図である。図1と同じ部材の
説明は省略する。リンク機構4,5の交差部は回動可能
に軸止めされ交差軸4d,5dを形成する。20は各リ
ンク機構4,5の内側に配置された角柱形状のゴム状弾
性体であって、一端20aは直接に内側リンクバー4b
(5b)の内面に固定され、他端20bは立板部材22
に取り付けられ、立板部材22は内側リンクバー4b,
5b間に架設された取付部材24に垂設されており、間
接に外側リンクバー4a(5a)に固定されている。な
お、左右の立板部材22,22の間に撓み防止部材を架
設してもよい。図19は、図13と同じようにゴム状弾
性体20の作用を説明するために、リンク機構4側のゴ
ム状弾性体20を、図18の矢印Aに示す他端20b側
から見た説明図であって、立板部材22を省略して2点
鎖線で示し、(a)はリンク機構が上限まで伸長した状
態を、(b)はリンク機構が下限まで収縮した状態をそ
れぞれ示している。(a)に示す状態からリンク機構に
荷重を受けると、内側リンクバー4bに固定された一端
20aは図面時計方向の下方向へ回動し、反対に外側リ
ンクバー4aに固定された他端20bは、立板部材22
及び取付部材24をともに反時計方向の上方向へ回動し
て(b)に示す状態になる。このとき、ゴム状弾性体2
0は横断面に互いに平行で向きが上下方向と逆に生じる
剪断応力によって、荷重に抵抗して原形を保とうとする
サスペンションの作用をする。そして、荷重が上方へ移
動するとゴム状弾性体20の剪断弾性力によりリンク機
構4,5は元の(a)に示す状態へ回動しようと伸長作
動を開始する。
20bを固定した立板部材22を、取付部材24を介し
て外側リンクバー4aに固定し、ゴム状弾性体20の両
端が上下方向に動く範囲を大きくしているが、変更例と
しては、外側リンクバー間に架設される取付部材を用い
ずに、立板部材をロアフレーム又は車両に固着し剪断弾
性力を利用する場合がある。また、上記実施例4はゴム
状弾性体20をリンク機構4,5の片側に配置している
が、変更例として図20のように外側リンクバー4a,
5aと内側リンクバー4b,5bとの間にゴム状弾性体
20を配置し、一端側で直接にリンク機構4,5の両リ
ンクバーをゴム状弾性体20により連設した場合には、
各リンクバーの間隔が広く均等になり、荷重分布も均等
になる。
に内筒、外筒又は取付部材を設け、リンクバーに間接に
ゴム状弾性体を設けているが、リンクバーに直接にゴム
状弾性体を設ける変更例としてリンクバーの下側とロア
フレームとの間であってそのリンクバーの軌跡上にゴム
状弾性体を設け、荷重負荷時に圧縮弾性力を直接に利用
する場合及びリンクバーの上側とアッパーフレームとの
間にゴム状弾性体を設け、直接に引張弾性力を利用する
場合、並びリンクバーの軌跡以外にゴム状弾性体を設
け、ゴム状弾性体の剪断又は引張による弾性力を利用す
る場合もある。
を薄く且つ軽量に形成することができる。したがって、
シート上のヘッドクリアランスを稼ぐことができるし、
車両の重量を軽減することができる。また、コストの低
減を図ることもできる。
トを構成する外筒はリンク機構の一方のリンクバーの交
差部に、内筒は他方のリンクバーの交差部にそれぞれ固
定されているため、アッパーフレームに荷重がかかり、
リンク機構が収縮すると、前記外筒と内筒は互いに反対
の円周方向に回動力が作用し、リンク機構が均等に伸縮
をする。更に、第3及び第4の構成であるゴムダンパー
ユニットの内筒と外筒との間にゴム状弾性体を充填した
構成により、均等に外筒と内筒が互いに反対方向へ回動
することにより発生するゴム状弾性部材の捩じれ弾性力
などにより、アッパーフレームにかかる荷重を吸収する
ことができる。そして、第3の構成によりゴムダンパー
ユニットを外側及び内側リンクバーの片側に配置するこ
とにより、リンク機構の伸縮作動時に外側及び内側リン
クバーのねじれが少ない上、内側に配置した場合突出す
る部分がなくなり小型化できる。また、第4の構成によ
りゴムダンパーユニットを外側及び内側リンクバー間に
配置することにより、外側及び内側リンクバーの間隔が
等しくなりアッパーフレームにかかる荷重を均等に吸収
できる。
図である。
ある。
ある。
である。
収縮した状態を示す右側面説明図である。
大図である。
態を示す部分拡大図である。
コ字状のクランプ部を形成したブラケットにより固定す
る状態を示す部分拡大説明図である。(b)はクランプ
部の断面拡大図である。
図である。(b)は(a)のA−A線方向に切断した縦
断面図である。
外観斜視説明図である。(b)は(a)の横断面をB−
B線方向に示す説明図である。
明図である。
ニットの平面図である。
ットの説明図である。
である。
である。
である。
更した実施例の説明図である。
明図である。
例の説明図である。
ーム、2a,3a・・前端ビーム、2b,3b・・後端
ビーム、2c,3c・・右レール、2d,3d・・左レ
ール、3,10・・ロアフレーム、4,5,13・・リ
ンク機構、4a,5a・・外側のリンクバー、4b,5
b・・内側のリンクバー、6・・ゴムダンパーユニッ
ト、6a・・内筒、6b・・ゴム状弾性部材、6c・・
外筒、6d・・ブラケット、6d1・・フランジ部、6
d2・・クランプ部、6e・・ボルト、6f・・ナッ
ト、6g・・ワッシャー、6h・・回転止め部材、7・
・ボルトナット、8・・シート、9・・シートハイト調
整機構、12・・サスペンション、12a・・コイルバ
ネ。
Claims (4)
- 【請求項1】 ロアフレームと、このロアフレームの上
方に配され且つ車両用シートを支持するアッパーフレー
ムとを備え、前記ロアフレームに対しアッパーフレーム
を、内側及び外側リンクバーを交差して形成したリンク
機構により上下動可能に支持してなる車両用シートのサ
スペンション装置において、 内側及び外側リンクバーの交差部間を又は一端側間をゴ
ム状弾性体で直接に又は間接に連設する車両用シートの
サスペンション装置。 - 【請求項2】 前記内側及び外側リンクバーにおける一
方の交差部に内筒を且つ前記他方のリンクバーの交差部
の両側に外筒をそれぞれ固定するとともに、その外筒と
内筒との間をゴム状弾性体で連設するゴムダンパーを備
え、前記外筒と内筒とが互いに反対の円周方向に回動可
能とする請求項1記載の車両用シートのサスペンション
装置。 - 【請求項3】 前記ゴムダンパーユニットを、外側及び
内側リンクバーの片側に配置し、その外筒を固定した他
方のリンクバーの交差部を貫通して同じ側へ突出する内
筒を一方のリンクバーに固定するとともに、その内筒と
外筒との間にゴム状弾性体を充填した請求項2記載の車
両用シートのサスペンション装置。 - 【請求項4】 前記ゴムダンパーユニットを、外側及び
内側リンクバー間に配置し、その外筒を前記リンク機構
の一方のリンクバーに且つ反対側に突出する内筒を他方
のリンクバーにそれぞれ固定するとともに、その内筒と
外筒との間にゴム状弾性体を充填した請求項2記載の車
両用シートのサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11608695A JP3764186B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-05-15 | 車両用シートのサスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20738194 | 1994-08-31 | ||
JP6-207381 | 1994-08-31 | ||
JP11608695A JP3764186B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-05-15 | 車両用シートのサスペンション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08119017A true JPH08119017A (ja) | 1996-05-14 |
JP3764186B2 JP3764186B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=26454464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11608695A Expired - Lifetime JP3764186B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-05-15 | 車両用シートのサスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3764186B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228723A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Yanmar Co Ltd | 産業機械の振動減衰装置 |
CN110615241A (zh) * | 2018-06-19 | 2019-12-27 | 株式会社大福 | 物品输送体 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923431U (ja) * | 1982-08-06 | 1984-02-14 | 株式会社クボタ | 車両における座席の支持装置 |
JPS60110030U (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-26 | 株式会社クボタ | 車両用シ−トサスペンシヨン構造 |
JPS60132933U (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-05 | トヨタ車体株式会社 | シ−トサスペンシヨン構造 |
JPH01148134U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 | ||
JPH02120252U (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-27 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11608695A patent/JP3764186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923431U (ja) * | 1982-08-06 | 1984-02-14 | 株式会社クボタ | 車両における座席の支持装置 |
JPS60110030U (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-26 | 株式会社クボタ | 車両用シ−トサスペンシヨン構造 |
JPS60132933U (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-05 | トヨタ車体株式会社 | シ−トサスペンシヨン構造 |
JPH01148134U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 | ||
JPH02120252U (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-27 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228723A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Yanmar Co Ltd | 産業機械の振動減衰装置 |
CN110615241A (zh) * | 2018-06-19 | 2019-12-27 | 株式会社大福 | 物品输送体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3764186B2 (ja) | 2006-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5515100B2 (ja) | 梁柱架構体の制振装置 | |
JP3899836B2 (ja) | 筒型ゴムマウント | |
EP1564054B1 (en) | Engine mount | |
CA2292693A1 (en) | Mount assembly for automotive power plant | |
WO2006090720A1 (ja) | 防振装置 | |
JPH08119017A (ja) | 車両用シートのサスペンション装置 | |
US7503553B2 (en) | Utility vehicle mounting assembly | |
JP2020524244A (ja) | 複合材チューブを利用した震動衝撃エネルギー吸収装置及びこれを利用した建物制震装置 | |
DE102017215403B4 (de) | Federbaugruppe | |
JPS5946826B2 (ja) | エネルギ吸収機能を持つステアリングコラム支持装置 | |
JP3733306B2 (ja) | 筒型防振装置 | |
JP2001063332A (ja) | ストラットマウント用金具 | |
JP2003205720A (ja) | サスペンション装置用弾性ブッシュ | |
JP3300305B2 (ja) | 連結式落橋防止装置 | |
JP5261040B2 (ja) | ダンパー取付構造 | |
JP2564552Y2 (ja) | ブッシュ | |
JP2590645Y2 (ja) | サスペンションメンバのマウント構造 | |
JPS6351903B2 (ja) | ||
JP2622434B2 (ja) | 衝撃吸収パネル | |
JPH11245639A (ja) | トーションバによる衝撃エネルギー吸収構造 | |
JP2591196B2 (ja) | 弾塑性ダンパー及びその取付構造 | |
JP2002356142A (ja) | ワイパ装置の取付け構造 | |
JPS6337537Y2 (ja) | ||
DE3153292C2 (en) | Flexible engine mounting on a motor vehicle | |
JP4240583B2 (ja) | エネルギー吸収体及びその取り付け構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050819 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |