JPH08118687A - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JPH08118687A
JPH08118687A JP28280394A JP28280394A JPH08118687A JP H08118687 A JPH08118687 A JP H08118687A JP 28280394 A JP28280394 A JP 28280394A JP 28280394 A JP28280394 A JP 28280394A JP H08118687 A JPH08118687 A JP H08118687A
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printing
pins
data
print head
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JP28280394A
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Inventor
Masaaki Takei
優明 武井
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低コストかつ効率的な方法によってシリアルプ
リンタの印字制御を行う。 【構成】プリントヘッド駆動回路19には安価な非安定
化電源15により電力が供給される。したがって、プリ
ントヘッド21に対して負荷の高い印字が続いたときは
電圧が低下する。プリントヘッド21の温度は温度セン
サ23により検出される。イメージバッファ7には1行
分の印字データが格納され、ROM11にはこの印字デ
ータを加工するマスクデータが格納され、印字データは
マスクデータによって加工されてプリントヘッド駆動回
路19へ送られる。電源電圧およびプリントヘッド21
の温度に応じて所定のマスクデータが選択される。プリ
ントヘッド21が高温になったときは同時に駆動するピ
ン数を半分にし、その各々の印字ピンに対しても、プリ
ントヘッド21の駆動電圧に応じて駆動するピンをさら
に減少させて複数に分けて印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタの印
字制御方法に関し、特に電源電圧またはプリントヘッド
温度の状態に応じて一行を複数回に分けて印字すること
により、プリントヘッドにかかる負担を軽減したシリア
ルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリアルプリンタは、プリントヘ
ッド等の駆動回路に供給する電源に安定化電源を用い、
高デューティの印字が続いたときプリントヘッドにかか
る負担を軽減するため、イメージバッファに格納した1
行分の印字データをもとにデューティチェックを行い、
印字速度を落とす処理や、印字密度を下げて印字する等
の処理を印字制御中で行っていた(特開昭64−872
67号参照)。
【0003】また従来のシリアルプリンタは、連続印
字、特に高デューティの印字が続いたとき、プリントヘ
ッドが過発熱するのを押さえるためプリントヘッド温度
を検出し、例えば3つのレベルに振り分け、通常(両方
向)印字、片方向印字、一定時間印字休止後片方向印字
といった、前記とは独立した処理を印字制御中で行い、
プリントヘッドにかかる負担を軽減し、プリントヘッド
の温度上昇を抑制していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のシリアルプ
リンタでは、ハードウェア面では、高価な安定化電源を
用い、デューティの高い印字を行ったときに、プリント
ヘッドに大きな電力が供給されて高い負荷がかかる構造
になっていながら、他方では、プリントヘッドを保護す
るために、プリントヘッドに連続して大きな電力が供給
されるのを抑制するソフトウェア処理を行っていた。そ
のため、高価な安定化電源が必要となり印字制御も複雑
であるという問題があった。
【0005】また、プリントヘッドの発熱に対しては、
プリントヘッドの温度を検出し、上記と独立した処理を
行うので、プリントヘッドの保護という一つの目的につ
いてプリントヘッドに供給される電力抑制処理と、プリ
ントヘッド温度抑制処理という全く別の2つの処理を行
うため、ソフトウェアの容量が大きくなり、また短時間
での処理が要求される印字制御に時間がかかってしまう
という問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明においては、シリアルプリンタのプ
リントヘッドの駆動回路に電力を供給する電源回路の出
力電圧を検出し、前記電圧が低下したときはプリントヘ
ッドの印字ピンのうち同時に駆動される印字ピンの数を
減少させ、1行を複数回に分けて印字するように印字制
御した。
【0007】また、請求項2の発明においては、プリン
トヘッドの温度を監視し、プリントヘッドが高温になっ
たときは同時に駆動するピン数を減少させて複数回に分
けて印字するようにし、その各々の印字に対しても、ヘ
ッドの駆動電圧に応じて駆動するピンをさらに複数に分
けて印字するようにした。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、電源電圧が低下す
ると同時駆動の印字ピン数を減少できるので、電源とし
ては安価な非安定電源を使用することができる。それに
より低コストで制御の簡単なプリンタを提供することが
できる。
【0009】また請求項2の発明においては、一度のソ
フトウェア処理によってプリントヘッドを電力面と温度
面の2つの面からプリントヘッドを保護することができ
るので、従来のようなソフトウェア処理の無駄をなくし
て、迅速かつ効率のよい印字制御が実現できる。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。以下の説明では、今日パーソナルコンピュータ用の
シリアルプリンタとしては一般的な24ピンのワイヤド
ットプリンタを例にしている。
【0011】図1は本発明の一実施例の概略構成を示す
ブロック図であり、シリアルプリンタ1は、ホスト装置
3からの印字データを受け取るインターフェース5を備
えている。図1の7は1行分の印字データを蓄積するイ
メージバッファ、9はRAM、11は制御プログラムお
よび後述するマスクデータが格納されたROM、13は
プリンタCPU、15はプリントヘッド21に電源電圧
を供給する電源回路、17は電源回路15の出力電圧を
A/D変換するA/Dコンバータである。
【0012】電源回路15は非安定化電源であり、した
がって、プリントヘッド21に対して負荷の高い印字が
続いたときは電圧は低下する。本実施例の装置は、後に
詳しく説明するとおり、この電圧の低下に応じて、同時
に駆動できる印字ピン数を減少させ、1行を複数回に分
けて印字制御する。
【0013】さらに図1において、19はプリントヘッ
ド21を駆動するプリントヘッド駆動回路である。プリ
ントヘッド21の温度は温度センサ23(サーミスタ
等)によって検出され、A/Dコンバータ25によって
A/D変換される。さらに、27はプリントヘッド21
を搭載するキャリアを横方向に移動させるスペースモー
タ、29はスペースモータ27を駆動するスペースモー
タ駆動回路、31は改行モータ33を駆動する改行モー
タ駆動回路である。35は各構成部分を連絡するバスで
ある。
【0014】図2はプリントヘッド21の正面図であ
り、プリントヘッド21はL1〜L12の12個のピン
列(図2の左側)と、R1〜R12の12個のピン列
(図2の右側)とを備え、各ピンは駆動コイルによって
駆動される。駆動コイルは円形に配置され、各ピンはコ
イルから前方に伸び図2に示すように縦2列に整列され
る。
【0015】印字の際は、プリントヘッド21をスペー
スモータ29によって横方向に移動させながらヘッドの
各ピンを選択的に駆動させて印字を行っていく。図3は
プリントヘッドの各ピンを選択的に駆動するための信号
を示し、ピンを駆動させる場合は「1」、駆動させない
場合は「0」でそれぞれ示す。つまり1ピンの動作は1
ビットで表現され、24ピンは24ビットの信号で表わ
される。図3において「1」がセットされているピン
は、図2において斜線を付して示している。
【0016】印字データは図3に示すように3バイトず
つまとめられて扱われる。すなわち、図3のR1〜L4
は「99h」、R5〜L8は「99h」、R9〜L12
は「99h」となり、1ビット列全体では「99h,9
9h,99h」のように16進データとして扱われる。
【0017】後述するように、本実施例においては、プ
リントヘッドの温度が所定値以上のときには、1行を2
度に分けて印字する。すなわち、24本のピンを、R列
の奇数番号ピンR1、R3……R11、L列の偶数番号
ピンL2、L4……L12(グループ1)と、R列の偶
数番号ピンR2、R4……R12、L列の奇数番号ピン
L1、L3……L11(グループ2)のように、駆動コ
イルの互いに隣り合わない12本ずつの2つのピングル
ープに分割し、1パス目はピングループ1の印字を行
い、2パス目はピングループ2の印字を行い1行の印字
を完成する。図2の斜線で示したピンがグループ1のピ
ンであり、その他のピンがグループ2のピンである。
【0018】図4はグループ1のピンを印字した様子を
示し、37は印字ピンの駆動コイルであって番号を付し
たコイルが駆動される。39は駆動されたピンがべた打
ちされたときの印字結果を示す。図4において斜線部分
は黒印字を表している(以下、図5,9,10,12,
13,14,15において同じ)。41は印字データを
3バイト単位で示した図である。斜線部分は「1」、白
部分は「0」であり、図4の場合は、図3と同様に「9
9h,99h,99h」の印字データを表わしている。
【0019】図5はグループ2のピンを印字した様子を
示し、43は印字ピンの駆動コイルであって番号を付し
たコイルが駆動される。45は駆動されたピンがべた打
ちされたときの印字結果を示す。47は印字データを3
バイト単位で示したもので、図5の場合は、「66h,
66h,66h」の印字データを表わしている。
【0020】次に実施例の動作について図6,7のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、印字開始コードが
受信されると(101)、温度センサ23、A/Dコン
バータ25を介してプリントヘッド21の温度検出が行
われる(102)。次にプリントヘッド温度が所定値以
上かどうかを判断し(103)、所定値以上でなければ
通常印字すなわち全ピン(24ピン)を駆動させてる印
字制御を行う(104)。プリントヘッド温度が所定温
度以上であれば、ヘッドが高負荷となっているので、同
時に駆動させる印字ピンを半減させ、1行を2回に分け
て印字する2パス印字を行う。すなわち、まず始めにピ
ングループ1(図2の斜線のピン)を駆動させて1パス
目の印字制御を行い(105)、キャリアを印字開始位
置に戻し(106)、次いでピングループ2によって2
パス目の印字制御を行う(107)。
【0021】さらに、図6のステップ104,105,
107においては電源電圧の低下に応じてプリントヘッ
ドのピン数を減少させて印字する。すなわち、電圧を図
8に示すようにレベル0〜7の8つのレベルに分割し、
レベル0では24ピンの同時駆動が可能、レベル1では
21ピンの同時駆動が可能、…レベル7では3ピンの同
時駆動が可能とする。つまり、電圧により同時に駆動で
きる印字ピンの数を制限する。1回の動作で最低3ピン
は印字するようにし、仮に3ピンずつ印字したとする
と、最高8回繰り返せば1行の印字が終了することにな
る。
【0022】ここで、レベルが上がり(電圧が下がり)
3ピンずつ同時駆動可能ピンを減じる必要が生じる度
に、1行の印字データを格納したイメージバッファ7か
ら読み出した、1ドット列(24ピン)即ち3バイトの
データのb7(図3参照)に相当するピンから順に動作
を禁止する。
【0023】また、3ピンずつ印字することを想定し
て、1から8のランクを定義する。ランクの初期値は1
で、ランクの数字は、3ピンずつ印字をしたときのキャ
リアの往復回数と一致し、3ピンの印字が終了するごと
に1増加する。つまり1回の動作で電圧がレベル7まで
低下すればランクは1増加し、レベル6まで低下すれば
ランクは2増加、……レベル0であればランクは8増加
する。そしてこのランクを1回キャリアが動作する毎に
更新し、ランクが9以上になった時を1行の印字終了と
する。要するにランクは印字が完了した程度を示す。
【0024】電源電圧レベルによる同時駆動可能ピンの
制御対象になるピンは、ランクにより次のように規定さ
れる。
【0025】ランク1では、24ピンすべてが制御対象
になり、レベル0ではすべてが動作可能、レベル1では
b7を動作禁止に、レベル2ではb7、b6を動作禁止
に、……レベル7ではb0以外を動作禁止とする。図9
(a)〜(d)および図10(a)〜(d)はランク1
のときの各電圧レベルでの動作可能ピン(斜線を付した
ピン)を示す。
【0026】ランク2では、b0以外の21ピンが制御
対象になり、レベル0、1ではすべてが動作可能、レベ
ル2ではb7を動作禁止に、レベル3ではb7、b6を
動作禁止に、……レベル7ではb1以外を動作禁止とす
る。
【0027】ランク3では、b1、b0以外の18ピン
が制御対象になり、レベル0、1、2ではすべてが動作
可能、レベル3ではb7を動作禁止に、レベル4ではb
7、b6を動作禁止に、……レベル7ではb2以外を動
作禁止とする。
【0028】同様にランク4から7についても規定し、
ランク8では、b7のみが制御対象になり、すべてのレ
ベルでこのピンを印字する。
【0029】要するに、ランクが1から増加するにつれ
て3バイトデータのb0(図3参照)から順にb1、b
2、b3といった具合にマスク(動作禁止)して、同じ
箇所を2度打ちすることがないようにしている。
【0030】次に、電圧に応じた印字制御について図7
のフローチャートを用いて更に詳細に説明する。この印
字制御においては、まず1回の印字動作(端から端まで
の印字)が終了したかどうかチェックし(201)、終
了していれば次にランクを更新し(202)、その後1
行の印字が終了したかを判断する(203)。1行の印
字が終了していなければキャリアを印字開始位置に戻し
(204)、印字ドット列数をセットする(205)。
印字ドット列とは、図2に示すドットの縦の列のことで
あり、この列が1行中に設定できる数が印字ドット列数
である。したがって、印字ドット列数だけ印字ドット列
が印字されたところで1回の印字(端から端まで印字)
が終了する。
【0031】次にステップ206において電源電圧の検
出を行い、印字条件を決定してROM11からマスクデ
ータを読み込む(207)。一方、イメージバッファ7
から1ドット列のデータを読み込み(208)、そのデ
ータをマスクデータによって加工し、加工したデータを
プリントヘッド駆動回路29へ出力する(209)。
【0032】マスクデータは、イメージバッファ7に格
納された1行分のイメージデータをドット列毎にマスク
(印字禁止)するためのもので、イメージデータとマス
クデータの論理積をとるデータ加工を行い、この加工さ
れたデータに基づいて印字ピンを駆動させる。
【0033】図11はマスクデータの構成を説明する図
であり、マスクデータは電圧レベルおよびランクに応じ
て選択できるように配置されている。図11の601
は、通常印字(24ピン全部使用する印字)のときに使
用するマスクデータ群であって、この場合はランク1か
らランク8まであって、各ランクに電源電圧に応じたマ
スクデータが設定されている。
【0034】たとえばランク1については、電圧に応じ
て、レベル0のマスクデータ(604)からレベル7の
マスクデータ(611)まであり、連続して配置されて
いる。マスクデータは、ランク2〜8についても同様に
セットされ、結局、通常印字用のマスクデータ群601
としては、8ランク×8レベルで計64バイトのデータ
が格納されている。
【0035】ランク1のマスクデータについてさらに説
明すると、レベル0ではイメージデータにマスクしない
ので、マスクデータはFFh(604)、レベル1では
b7をマスクするので、マスクデータは7Fh(60
5)、……レベル7ではb0以外をマスクするのでマス
クデータは01h(611)となる。
【0036】更にプリントヘッド温度が高温時(所定温
度以上)には、1行を2回に分けて印字するが、そのと
き1パス目の印字ピン制御を行うマスクデータ群602
が用いられ、それはランク1から4まであって、各ラン
クごとに電圧レベル0からレベル7までのマスクデータ
が格納されている。またプリントヘッドの2パス目の印
字制御用には印字データ群603が、データ群602と
同様に電源電圧のレベル毎に記憶されている。したがっ
て高温時の印字ピン制御については、ランク1から4ま
での4グループが2つあって計8グループ、合計で64
バイトのデータが格納されている。
【0037】たとえば、プリントヘッド温度制御1パス
目については、イメージデータのピングループ2をマス
クする。更に、ランク1に対して、レベル0から4では
マスクしないので(レベル0〜4では24ピン〜12ピ
ンが駆動可能であるから)、マスクデータは99h(6
12)、レベル5ではb7をマスクするので、マスクデ
ータは19h(613)、レベル6ではb7、b4をマ
スクするので、マスクデータは09h(614)、レベ
ル7ではb7、b4、b3をマスクするのでマスクデー
タは01h(615)となる。
【0038】また、プリントヘッド温度制御2パス目に
ついては、イメージデータのピングループ1をマスクす
る。更に、ランク1に対して、レベル0から4ではマス
クしないので、マスクデータは66h(616)、レベ
ル5ではb6をマスクするので、マスクデータは26h
(617)、レベル6ではb6、b5をマスクするの
で、マスクデータは06h(618)、レベル7ではb
6、b5、b2をマスクするのでマスクデータは02h
(619)となる。
【0039】さて、図7のフローチャートに戻って、ス
テップ209においてデータをプリントヘッド駆動回路
29へ出力した後、イメージデータを更新し(21
0)、予め設定された印字ドット列数を1だけ減じて
(211)、ステップ201へ戻って同様の動作を繰り
返す。
【0040】図12はイメージデータの更新(210)
を説明する図である。図の501は1行の印字データを
格納したイメージバッファ(図1においては7で示
す)、502はドット列nのオリジナルデータ、503
は上記実施例による印字制御を行った(マスクデータに
よりマスクした)印字データである。ここではビットb
1〜b4をオリジナルデータのままにし、他はマスクさ
れている。504は印字したビットについて消去した更
新後のドット列nのデータである。図に示すように、出
力したビットについては消去し、打ち残したデータのみ
をイメージバッファ501に書き込む。
【0041】1行にわたって上記更新処理を行うことで
イメージバッファ501中には、打ち残されたデータの
みが格納されていることになる。そこでキャリアを印字
開始位置まで戻し再度印字を開始し、残りのドットを同
様の方法で印字することにより1行の印字を完成する。
【0042】図6のステップ103においてプリントヘ
ッドが所定温度以上であるときは、1行を2パスに分け
て印字されるが、このときも図7のフローチャートに示
す動作と同様である。電圧レベルが、レベル0からレベ
ル4までは駆動可能な印字ピンの本数が12本以上なの
で、ピングループ1に属するすべてのピンが印字対象と
なる。レベルがこれ以上になると印字は更に複数回にわ
たる。
【0043】ピングループ1の印字では、3バイトの1
ドット列の印字データは図4に示すようにb7、b4、
b3、b0となる。図13(a)、(b)、(c)にそ
れぞれ示すように、レベル5ではb7をマスクし、レベ
ル6ではb7とb5をマスクし、レベル7ではb7、b
4、b3をマスクする。
【0044】ランクについての考え方や更新方法は、前
記電源電圧レベルによる同時駆動可能ピンの制御と同様
であるが、ここではランクは1から4までで、5以上に
なったとき1パスは終了し、最高4回でピングループ1
の印字が終了する。
【0045】更にその後、ピングループ2について同様
の処理を行うが、このときの印字データは、図5に示す
ようにb6、b5、b2、b1となる。図14(a)、
(b)、(c)にそれぞれ示すように、レベル5ではb
6をマスクし、レベル6ではb6とb5をマスクし、レ
ベル7ではb6、b5、b2をマスクする。
【0046】最後に図15を用いて、印字制御の実例を
説明する。この例では、プリントヘッドの温度は所定値
以下であるが、電源電圧がレベル7まで下がった状態を
想定する。また図15において、701は駆動可能なピ
ン、703は印字データ、705は1行にわたる印字結
果を示し、図15(a)は、1回目の印字、(b)は2
回目の印字、(c)は3回目の印字をそれぞれ示してい
る。つまり1行を3回で印字する。また、この例では説
明を簡単にするため1行にわたって黒(図では斜線で示
す)の帯状の印字を行うデータを印字する。
【0047】プリントヘッド温度が所定温度以下である
ので、図6のステップ103においては通常印字が選択
され、24ピン全てを駆動するピン制御が行われる。動
作の初めにおいて、図7のステップ201では1回の印
字動作は終了していないから、ステップ206に飛び、
電源電圧はレベル7という想定であるので、駆動される
印字ピンは図15の701に示すように3個である。こ
の3個の印字ピンによりまず1ドット列の印字データが
印字され、ステップ211において印字ドット列数が−
1されて、再度ステップ201に戻る。同じ動作が繰り
返され、これが設定されたドット列数(つまり1行の端
から端まで)終了したところで1回目の印字が終了す
る。このときの印字結果は、図15(a)の705に示
すとおりである。
【0048】次に図7のステップ201で1回の印字が
終了したと判断され、ステップ202でランクが更新さ
れる。1回目の印字の電圧レベルはレベル7であったの
で、ランクの初期値1に「1」が加算され、2回目のラ
ンクは1+1=2となる。次いでステップ203に進
み、1行の印字は終了していないので、ステップ204
に進んで、キャリアが印字開始位置に戻され、印字ドッ
ト列数がセットされる(205)。次いで電圧レベルが
チェックされ(206)、ここでレベル3であるとする
と、このレベル3およびランク2に基づいて、図11で
説明したように該当するマスクデータをROM11から
読み出し、印字データを加工する(207〜209)。
このときの印字データは図15(b)の703のように
なり、これに基づいて、ステップ201→206〜21
0の動作が繰り返されて、所定数のドット列の印字が行
われ、印字結果は最終的には図15(b)705に示す
ようになる。
【0049】その後、図7のステップ201で1回の印
字が終了したと判断され、ステップ202でランクが更
新される。2回目の印字の電圧レベルはレベル3であっ
たので、現在のランク2に「5」が加算され、3回目の
ランクは2+5=7となる。次いでステップ203に進
み、1行の印字は終了していないので、ステップ204
に進んで、キャリアが印字開始位置に戻され、印字ドッ
ト列数がセットされる(205)。次いで電圧レベルが
チェックされ(206)、ここで電圧レベルが今度はレ
ベル0であるとすると、このレベル0および現在のラン
ク7に基づいて、図11で説明したように該当するマス
クデータをROM11から読み出し、印字データを加工
する(207〜209)。このときの印字データは図1
5(c)の703のようになり、これに基づいて、ステ
ップ201→206〜210の動作が繰り返されて、所
定数のドット列の印字が行われ、印字結果は最終的には
図15(c)の705に示すようになる。
【0050】次に、図7のステップ201で1回の印字
が終了したと判断され、ステップ202でランクが更新
される。3回目の印字の電圧レベルはレベル0であった
ので、現在のランク7に「8」が加算され、3回目のラ
ンクは7+8=7となる。ランクが9以上であるので、
ステップ203において1行の印字が終了したと判断さ
れ、1行の印字が終了する。
【0051】以上のようにすれば、電圧低下に応じて、
同時駆動する印字ピン数を減少させていくので、プリン
トヘッドへの供給電源は非安定化電源でもよく、コスト
を安くできる。また印字ピンの制御も簡単である。さら
に、電源電圧に応じた印字ピンの制御およびプリントヘ
ッドの温度に応じた印字ピンの制御という2つの処理を
マスクデータにより同時に行うことができるので、効率
のよい制御ができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、安価な非安定化電源を用いることができるで
き、低コストで制御の簡単なプリンタを提供することが
できる。また、請求項2の発明によれば、ひとつのデー
タ加工処理により、プリントヘッドに対して電力面と温
度面の2つの面で保護をかけることができるので、無駄
なソフトウェア処理を行うことなく迅速な印字制御処理
を行うことができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリアルプリンタの一実施例のブ
ロック図である。
【図2】プリントヘッドの印字ピンの配列図である。
【図3】印字データの構成を示す図である。
【図4】ピングループ1を説明する図である。
【図5】ピングループ2を説明する図である。
【図6】実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】図6のフローチャートのサブルーチンを説明す
るフローチャートである。
【図8】電圧レベルの階層を説明する図である。
【図9】ランク1のときの各電圧レベル(レベル0〜
3)における動作可能ピンを示す図である。
【図10】ランク1のときの各電圧レベル(レベル4〜
7)における動作可能ピンを示す図である。
【図11】マスクデータの構成を説明する図である。
【図12】イメージデータの更新を説明する図である。
【図13】プリントヘッド高温時(2パス印字)の1パ
ス目の各電圧レベル(レベル5〜7)における動作可能
ピンを示す図である。
【図14】プリントヘッド高温時(2パス印字)の2パ
ス目の各電圧レベル(レベル5〜7)における動作可能
ピンを示す図である。
【図15】プリントヘッド低温時であって、電源電圧が
低い場合の印字制御を説明する図である。
【符号の説明】
1 シリアルプリンタ 7 イメージバッファ 15 電源回路 23 温度センサ 604〜619 マスクデータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドの駆動回路に電力を供給
    する電源回路と、前記電源回路の出力電圧を検出する電
    圧検出手段と、前記出力電圧に応じてプリントヘッドの
    印字ピンのうち同時に駆動される印字ピンの数を減少さ
    せ、1行を複数回に分けて印字する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 プリントヘッドの駆動回路に電力を供給
    する電源回路と、前記電源回路の出力電圧を検出する電
    圧検出手段と、前記プリントヘッドの温度を検出する温
    度検出手段と、前記電源回路の出力電圧および前記プリ
    ントヘッドの温度に応じてプリントヘッドの印字ピンの
    うち同時に駆動される印字ピンの数を減少させ、1行を
    複数回に分けて印字する制御手段とを備えたことを特徴
    とするシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記印字ピンの駆動を
    前記出力電圧に応じて選択的に禁止するマスク手段を備
    え、それにより同時に駆動される印字ピンの数を減少さ
    せる請求項1に記載のシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記印字ピンの駆動を
    前記出力電圧および前記温度に応じて選択的に禁止する
    マスク手段を備え、それにより同時に駆動される印字ピ
    ンの数を減少させる請求項2に記載のシリアルプリン
    タ。
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